JP3230770B2 - 熱可塑性エラストマー表皮シート - Google Patents

熱可塑性エラストマー表皮シート

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JP3230770B2 JP28630992A JP28630992A JP3230770B2 JP 3230770 B2 JP3230770 B2 JP 3230770B2 JP 28630992 A JP28630992 A JP 28630992A JP 28630992 A JP28630992 A JP 28630992A JP 3230770 B2 JP3230770 B2 JP 3230770B2
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藤 一 夫 伊
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、熱可塑性エラストマー表
皮シートに関し、さらに詳しくは、真空性成形性に優
れ、自動車内装材などの用途に好適な熱可塑性エラスト
マー表皮シートに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来、塩化ビニル樹脂(PVC)
は、表皮シート、たとえば自動車内装材の表皮シートと
して広く使用されてきた。しかしながら、塩化ビニル樹
脂表皮シートを使用した自動車内装材は、耐寒性、耐熱
老化性、耐光性、耐フォギング性、軽量性に問題があっ
た。そこで、これらの特性が良好なポリオレフィン系熱
可塑性エラストマー表皮シートが、塩化ビニル樹脂表皮
シートの代替品として有望視されてきた。
【0003】しかしながら、ポリオレフィン系熱可塑性
エラストマー表皮シートは、塩化ビニル樹脂表皮シート
に比べて、真空成形性が劣るという問題があった。した
がって、塩化ビニル樹脂表皮シートと同等ないしそれ以
上に、真空成形性に優れる熱可塑性エラストマー表皮シ
ートの出現が望まれていた。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、塩化ビニル樹
脂表皮シートと同等ないしそれ以上に、真空成形性に優
れた熱可塑性エラストマー表皮シートを提供することを
目的としている。
【0005】
【発明の概要】本発明に係る熱可塑性エラストマー表皮
シートは、α- オレフィン系共重合体ゴム(A)90〜
75重量部およびポリオレフィン系樹脂(B)10〜2
5重量部[ただし、(A)および(B)の合計量は10
0重量部とする]を含有する部分的に架橋された熱可塑
性エラストマー[I]:20〜80重量部と、α- オレ
フィン系共重合体ゴム(A)60〜45重量部およびポ
リオレフィン系樹脂(B)40〜55重量部[ただし、
(A)および(B)の合計量は100重量部とする]を
含有する部分的に架橋された熱可塑性エラストマー[I
I]:80〜20重量部[ただし、[I]および[I
I]の合計量は100重量部とする]とを含有する熱可
塑性エラストマー組成物で構成されていることを特徴と
している。
【0006】また、上記熱可塑性エラストマー組成物
は、熱可塑性エラストマー[I]および熱可塑性エラス
トマー[II]の合計量100重量部に対して、ポリオ
レフィン系樹脂(C)を5〜100重量部含有していて
もよい。
【0007】上記熱可塑性エラストマー表皮シートは、
塩化ビニル樹脂表皮シートと同等ないしそれ以上に、真
空成形性に優れている。
【0008】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る熱可塑性エラ
ストマー表皮シートについて具体的に説明する。
【0009】本発明に係る熱可塑性エラストマー表皮シ
ートは、α- オレフィン系共重合体ゴム(A)およびポ
リオレフィン系樹脂(B)の含有量を異にする2種類の
部分的に架橋された熱可塑性エラストマー[I]および
[II]を含有する熱可塑性エラストマー組成物で構成
されてなる。
【0010】この熱可塑性エラストマー組成物は、上記
2種類の熱可塑性エラストマーのほかに、ポリオレフィ
ン系樹脂(C)を含有していてもよい。α- オレフィン系共重合体ゴム(A) 本発明で用いられる熱可塑性エラストマー[I]および
[II]を構成するα- オレフィン系共重合体ゴム
(A)は、たとえばエチレン・プロピレン共重合体ゴ
ム、プロピレン・エチレン共重合体ゴム、エチレン・プ
ロピレン・非共役ジエン共重合体ゴム、プロピレン・エ
チレン・非共役ジエン共重合体ゴム、エチレン・ブタジ
エン共重合体ゴム、プロピレン・ブタジエン共重合体ゴ
ムのようなα-オレフィンを主成分とする無定形の弾性
共重合体であって、有機ペルオキシドと混合し、加熱下
に混練することにより架橋して流動性が低下し、あるい
は流動しなくなるゴムである。
【0011】なお、非共役ジエンとは、ジシクロペンタ
ジエン、1,4- ヘキサジエン、ジシクロオクタジエ
ン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボルネンな
どを指称する。
【0012】本発明では、これらの共重合体ゴムの中で
も、エチレン・プロピレン・非共役ジエン共重合体ゴ
ム、特にエチレン・プロピレン・エチリデンノルボルネ
ン共重合体ゴムが好ましい。エチレン・プロピレン・非
共役ジエン共重合体ゴムを熱可塑性エラストマー[I]
および[II]の構成成分として用いると、得られる熱
可塑性エラストマー表皮シートは、耐熱性、引張り特性
および反発弾性に優れた熱可塑性エラストマー成形物を
提供することができる。
【0013】また、上記のようなα- オレフィン共重合
体ゴム(A)のムーニー粘度[ML 1+4 (100℃)]
は、10〜120、特に40〜80の範囲にあることが
好ましい。上記のようなムーニー粘度を有するα- オレ
フィン共重合体ゴム(A)を用いることにより、得られ
る熱可塑性エラストマー表皮シートは、引張り特性に優
れた熱可塑性エラストマー成形物を提供することができ
る。
【0014】さらに、上記α- オレフィン共重合体ゴム
(A)のヨウ素価(不飽和度)は16以下であることが
好ましい。ポリオレフィン系樹脂(B) 本発明で用いられる熱可塑性エラストマー[I]および
[II]を構成するポリオレフィン系樹脂(B)は、た
とえばエチレンまたはプロピレンの単独重合体、または
エチレンもしくはプロピレンと少量の他の重合性単量体
との共重合体、たとえばプロピレン・エチレン共重合
体、プロピレン・1- ブテン共重合体、プロピレン・1
- ヘキセン共重合体、プロピレン・4- メチル・1- ペ
ンテン共重合体などが挙げられる。
【0015】上記の少量の他の重合性単量体としては、
具体的には、酢酸ビニル、アクリル酸エチル、メタクリ
ル酸などが挙げられる。本発明においては、ポリオレフ
ィン系樹脂(B)のメルトインデックス(ASTM-D-1238-
65T、230℃)は、0.1〜100、特に5〜50の範囲
内にあることが好ましい。
【0016】本発明で用いられる部分的に架橋された熱
可塑性エラストマー[I]においては、上記α- オレフ
ィン系共重合体ゴム(A)およびポリオレフィン系樹脂
(B)の合計量100重量部に対して、α- オレフィン
系共重合体ゴム(A)は90〜75重量部、好ましくは
85〜75重量部の割合で用いられ、ポリオレフィン系
樹脂(B)は10〜25重量部、好ましくは15〜25
重量部の割合で用いられる。
【0017】また、本発明で用いられる部分的に架橋さ
れた熱可塑性エラストマー[II]においては、上記α
- オレフィン系共重合体ゴム(A)およびポリオレフィ
ン系樹脂(B)の合計量100重量部に対して、α- オ
レフィン系共重合体ゴム(A)は60〜45重量部、好
ましくは55〜45重量部の割合で用いられ、ポリオレ
フィン系樹脂(B)は40〜55重量部、好ましくは4
5〜55重量部の割合で用いられる。
【0018】熱可塑性エラストマーの製造方法 上記のような熱可塑性エラストマー[I]および[I
I]は、たとえば、上述したα- オレフィン系共重合体
ゴム(A)とポリオレフィン系樹脂(B)とのブレンド
物を、有機ペルオキシドの存在下に、動的に熱処理して
部分的に架橋することにより得ることができる。
【0019】ここに、「動的に熱処理する」とは、溶融
状態で混練することをいう。上記有機ペルオキシドとし
ては、具体的には、ジクミルペルオキシド、ジ-tert-ブ
チルペルオキシド、2,5-ジメチル-2,5- ジ-(tert-ブチ
ルペルオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5- ジ-(ter
t-ブチルペルオキシ)ヘキシン-3、1,3-ビス(tert- ブ
チルペルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,1-ビス(te
rt- ブチルペルオキシ)-3,3,5-トリメチルシクロヘキサ
ン、n-ブチル-4,4- ビス(tert- ブチルペルオキシ)バ
レレート、ベンゾイルペルオキシド、p-クロロベンゾイ
ルペルオキシド、2,4-ジクロロベンゾイルペルオキシ
ド、tert- ブチルペルオキシベンゾエート、tert- ブチ
ルペルベンゾエート、tert- ブチルペルオキシイソプロ
ピルカーボネート、ジアセチルペルオキシド、ラウロイ
ルペルオキシド、tert- ブチルクミルペルオキシドなど
を挙げることができる。
【0020】中でも、臭気性、スコーチ安定性の点で、
2,5-ジメチル-2,5- ジ(tert- ブチルペルオキシ)ヘキ
サン、2,5-ジメチル-2,5- ジ-(tert-ブチルペルオキ
シ)ヘキシン-3、1,3-ビス(tert- ブチルペルオキシイ
ソプロピル)ベンゼン、1,1-ビス(tert- ブチルペルオ
キシ)-3,3,5- トリメチルシクロヘキサンおよびn-ブチ
ル-4,4- ビス(tert- ブチルペルオキシ)バレレートが
好ましく、中でも、1,3-ビス(tert- ブチルペルオキシ
イソプロピル)ベンゼンが最も好ましい。
【0021】この有機ペルオキシドは、上記(A)およ
び(B)成分の合計量100重量部に対して0.05〜
3重量部、好ましくは0.1〜1重量部、さらに好まし
くは0.1〜0.5重量部の割合で用いられる。有機ペ
ルオキシドを上記のような割合で用いると、耐熱性、引
張特性、弾性回復および反撥弾性等のゴム的性質に優れ
た熱可塑性エラストマー[I]および[II]が得られ
る。
【0022】混練装置としては、本発明では、押出機を
用いる。中でも非開放型の装置を用いるのが好ましく、
また混練は、窒素や炭酸ガス等の不活性ガス雰囲気下で
行なうことが好ましい。混練は、使用する有機ペルオキ
シドの半減期が1分未満となる温度、通常150〜28
0℃、好ましくは170〜240℃で1〜20分、好ま
しくは1〜10分間行なえばよい。また加えられる剪断
力は、剪断速度で通常10〜104sec-1、好ましくは1
2 〜103sec-1とするのがよい。
【0023】本発明においては、上記有機ペルオキシド
による部分架橋処理に際し、硫黄、p-キノンジオキシ
ム、p,p'- ジベンゾイルキノンジオキシム、N-メチル-
N,4- ジニトロソアニリン、ニトロベンゼン、ジフェニ
ルグアニジン、トリメチロールプロパン-N,N'-m-フェニ
レンジマレイミドの如き架橋助剤;ジビニルベンゼン;
トリアリルシアヌレート;エレチングリコールジメタク
リレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ポ
リエチレングリコールジメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート、アリルメタクリレート
の如き多官能性メタクリレートモノマー;ビニルブチラ
ートまたはビニルステアレートの如き多官能性ビニルモ
ノマーを配合することができる。
【0024】このような化合物により、均一かつ緩和な
架橋反応が期待できる。特に、ジビニルベンゼンは、取
扱い易さ、前記被処理物の主成分たるα- オレフィン系
共重合体ゴム(A)およびポリオレフィン系樹脂(B)
との相溶性が良好であり、かつ、有機ペルオキシド可溶
化作用を有し、有機ペルオキシドの分散助剤として働く
ため、熱処理による架橋効果が均質で、流動性と物性と
のバランスのとれた熱可塑性エラストマーが得られるた
め最も好ましい。
【0025】本発明においては、上記のような架橋助
剤、多官能性メタクリレートモノマー、多官能性ビニル
モノマー等の化合物の配合量は、被処理物全体100重
量部に対して、0.1〜2重量部、特に0.3〜1重量
部の範囲が好ましい。この範囲内で上記化合物を配合す
ることにより、流動性に優れ、かつ、加工成形する際の
熱履歴により物性の変化をもたらさない熱可塑性エラス
トマー[I]および[II]が得られる。
【0026】また、有機ペルオキシドの分解を促進する
ために、トリエチルアミン、トリブチルアミン、2,4,6-
トリス(ジメチルアミノ)フェノール等の三級アミン
や、アルミニウム、コバルト、バナジウム、銅、カルシ
ウム、ジルコニウム、マンガン、マグネシウム、鉛、水
銀等のナフテン酸塩などの分解促進剤を使用することも
できる。
【0027】また、上記熱可塑性エラストマー[I]ま
たは[II]を製造する際に、鉱物油系軟化剤を、本発
明の目的を損なわない範囲で用いることができる。上述
したように、有機ペルオキシドの存在下に、α- オレフ
ィン共重合体ゴム(A)とポリオレフィン系樹脂(B)
とを動的に熱処理することによって、部分的に架橋され
た熱可塑性エラストマー[I]または[II]が得られ
る。
【0028】なお、本発明において、熱可塑性エラスト
マーが部分的に架橋されたとは、下記の方法で測定した
ゲル含量が20%以上、好ましくは20〜99.5%、
特に好ましくは45〜98%の範囲内にある場合をい
う。 [ゲル含量の測定]熱可塑性エラストマーの試料を10
0mg秤取し、これを0.5mm×0.5mm×0.5
mmの細片に裁断したものを、密閉容器中にて30ml
のシクロヘキサンに、23℃で48時間浸漬した後、試
料を濾紙上に取出し、室温で72時間以上、恒量となる
まで乾燥する。
【0029】この乾燥残渣の重量からポリマー成分以外
のすべてのシクロヘキサン不溶性成分の重量およびシク
ロヘキサン浸漬前の試料中のポリオレフィン系樹脂成分
の重量を減じたものを、「補正された最終重量 (Y)」
とする。
【0030】一方、試料中のα- オレフィン系共重合体
ゴムの重量、[すなわち、試料の重量から(1)α- オ
レフィン系共重合体ゴム以外のシクロヘキサン可溶性成
分(たとえば、鉱油や可塑剤)、(2)ポリオレフィン
系樹脂成分および(3)ポリマー成分以外のシクロヘキ
サン不溶性成分の合計重量を減じたもの]を、「補正さ
れた初期重量 (X)」とする。
【0031】ここに、ゲル含量は、次の式で求められ
る。 ゲル含量[重量%]=[補正された最終重量(Y)/補
正された初期重量(X)]×100熱可塑性エラストマー組成物 本発明で用いられる熱可塑性エラストマー組成物におい
ては、熱可塑性エラストマー[I]および熱可塑性エラ
ストマー[II]の合計量100重量部に対して、熱可
塑性エラストマー[I]は20〜80重量部、好ましく
は30〜70重量部の割合で用いられ、熱可塑性エラス
トマー[II]は80〜20重量部、好ましくは70〜
30重量部の割合で用いられる。
【0032】熱可塑性エラストマー[I]および熱可塑
性エラストマー[II]が上記のような割合からなる熱
可塑性エラストマー組成物は、塩化ビニル樹脂表皮シー
トと同等ないしそれ以上に、真空成形性に優れた熱可塑
性エラストマー表皮シートを提供することができる。
【0033】また、本発明においては、上記熱可塑性エ
ラストマー組成物中に、上記熱可塑性エラストマー
[I]および[II]のほかに、ポリオレフィン系樹脂
(C)を含有させてもよい。
【0034】このポリオレフィン系樹脂(C)は、上述
したポリオレフィン系樹脂(B)と同じであるが、本発
明においては、ポリオレフィン系樹脂(C)のメルトイ
ンデックス(ASTM-D-1238-65T、230℃)は、0.1〜5
0、特に0.4〜20の範囲内にあることが好ましい。
【0035】本発明においては、ポリオレフィン系樹脂
(C)は、熱可塑性エラストマー[I]および熱可塑性
エラストマー[II]の合計量100重量部に対して、
5〜100重量部、好ましくは10〜80重量部、さら
に好ましくは20〜50重量部の割合で用いられる。
【0036】ポリオレフィン系樹脂(C)を上記のよう
な割合で用いると、得られる熱可塑性エラストマー組成
物は、塩化ビニル樹脂表皮シートと同等ないしそれ以上
に、真空成形時に延展性に優れた熱可塑性エラストマー
表皮シートを提供することができる。
【0037】また、本発明では、上記熱可塑性エラスト
マー組成物中に、本発明の目的を損なわない範囲内にお
いて、ガラス繊維、チタン酸カリウム繊維、カーボン繊
維等の繊維状フィラー;炭酸カルシウム、ケイ酸カルシ
ウム、クレー、カリオン、タルク、シリカ、ケイソウ
土、雲母粉、アスベスト、アルミナ、硫酸バリュウム、
硫酸アルミニウム、硫酸カルシウム、塩基性炭酸マグネ
シウム、二硫化モリブデン、グラファイト、ガラスビー
ズ、シラスバルーン等の無機充填材;およびカーボンブ
ラック、酸化チタン、亜鉛華、べんがら、群青、紺青、
アゾ顔料、ニトロソ顔料、レーキ顔料、フタロシアニン
顔料等の着色材を配合することができる。
【0038】さらに、本発明では、上記熱可塑性エラス
トマー組成物中に、フェノール系、サルファイト系、フ
ェニルアルカン系、フォスファイト系あるいはアミン系
安定剤の如き公知の耐熱安定剤、老化防止剤、耐候安定
剤、帯電防止剤、金属セッケン、ワックス等の滑剤など
を、ポリオレフィン系樹脂あるいはα- オレフィン系共
重合体ゴムで通常使用される程度の量で配合することが
できる。
【0039】また、本発明では、上記熱可塑性エラスト
マー組成物中に、酸化アンチモン、水酸化アルミニウム
等の無機系難燃剤;デカブロモジフェニールエーテル、
塩素化ポリエチレン等のハロゲン系難燃剤を配合するこ
とができる。
【0040】また、熱可塑性エラストマー組成物を製造
する際に、鉱物油系軟化剤を配合することができる。本
発明において、耐光安定剤ならびに難燃剤は、上記熱可
塑性エラストマー組成物の製造を通じて配合されるが、
難燃剤については、有機ペルオキシドの存在下における
動的熱処理の後、続いてないし別途に押出機やバンバリ
ーミキサー等の混練機により配合することが好ましい。
【0041】熱可塑性エラストマー表皮シート 本発明に係る熱可塑性エラストマー表皮シートは、上記
のような熱可塑性エラストマー組成物を用いて、たとえ
ば従来公知のT−ダイ押出法あるいはカレンダー法によ
り得ることができる。
【0042】本発明に係る熱可塑性エラストマー表皮シ
ートは、通常、ポリオレフィン樹脂発泡体からなるクッ
ション材料とラミネートされた後、真空成形される。
【0043】
【発明の効果】本発明に係る熱可塑性エラストマー表皮
シートは、塩化ビニル樹脂表皮シートと同等ないしそれ
以上に真空成形性に優れ、耐寒性、耐熱老化性、耐光
性、耐フォギング性および軽量性に優れた成形体を提供
することができるという効果を有する。
【0044】上記のような効果を有する本発明に係る熱
可塑性エラストマー表皮シートは、ドア等の自動車内装
材料などの用途に広く用いることができる。以下、本発
明を実施例により説明するが、本発明は、これら実施例
に限定されるものではない。
【0045】まず、実施例および比較例で得られた熱可
塑性エラストマー表皮シートの真空成形性(絞残り性、
Rだれ性)の評価方法を下記に示す。 [評価方法] (1)絞残り性 表皮シートの展開率が250%になる凸引き真空成形金
型を用いて真空成形を下記の条件で行ない、あらかじめ
シート表面に付けられていた絞の残り性を5段階表示し
た。
【0046】凸引き真空成形条件:上下ヒーターは、シ
ートの表面温度が120℃になるようにヒーターセット
する。5段階表示 5・・・ 絞が全く消えていない状態 4・・・ 絞がやや消えている状態 3・・・ 絞が消えている状態 2・・・ 絞が殆ど消えている状態 1・・・ 絞が完全に消えている状態 (2)Rだれ性 半径5mm(5R)の稜線を有する凸引き真空成形金型
を用いて真空成形を下記の条件で行ない、真空成形され
たシート裏面の半径(R)を測定し、Rだれ性を5段階
表示した。
【0047】凸引き真空成形条件:上下ヒーターは、シ
ートの表面温度が120℃になるようにヒーターセット
する。5段階表示 5・・・ R≦7mm 4・・・ 7mm<R≦9mm 3・・・ 9mm<R≦11mm 2・・・ 11mm<R≦13mm 1・・・ R>13mm
【0048】
【実施例1】まず、2種類の熱可塑性エラストマー、す
なわち上記熱可塑性エラストマー[I](以下、「TP
E(I)」と称する)と、熱可塑性エラストマー[I
I](以下、「TPE(II)」と称する)のペレット
を下記のようにして製造した。
【0049】TPE(I)のペレット製造 (i)エチレン・プロピレン・エチリデンノルボルネン
三元共重合体ゴム[エチレン単位/プロピレン単位(モ
ル比):78/22、ヨウ素価:15、ムーニー粘度M
1+4 (100℃):70]80重量部と、(ii)ア
イソタクチックポリプロピレン樹脂[メルトインデック
ス:13(230℃)]20重量部と、(iii)ナフ
テン系プロセスオイル30重量部とを、バンバリーミキ
サーを用いて窒素雰囲気下、180℃で5分間混練した
後、得られた混練物をシートカッターで切断して角ペレ
ットを得た。
【0050】次いで、この角ペレット100重量部に対
して、(iv)1,3-ビス(tert- ブチルペルオキシイソ
プロピル)ベンゼン20重量部、ジビニルベンゼン30
重量部およびパラフィン系鉱油50重量部よりなる混合
物1重量部を添加してヘンシェルミキサーで混練し、押
出機で窒素雰囲気下、220℃で押出し、熱可塑性エラ
ストマー[TPE(I)]のペレットを製造した。
【0051】TPE(II)のペレット製造 上記TPE(I)のペレット製造において、(i)エチ
レン・プロピレン・エチリデンノルボルネン三元共重合
体を50重量部、(ii)アイソタクチックポリプロピ
レン樹脂を50重量部とした以外は、TPE(I)のペ
レット製造と同様にして、熱可塑性エラストマー[TP
E(II)]のペレットを製造した。
【0052】表皮シートの製造 上記TPE(I)のペレット60重量部と上記TPE
(II)のペレット40重量部とをヘンシェルミキサー
でブレンドした後、(株)東芝製90mmφT−ダイ押
出成形機を用いて、スクリューがフルフライト、L/D
22、押出温度220℃、T−ダイがコートハンガーダ
イ、引取速度5m/分でシート状に押出し、溶融状態に
あるシート表面をロール温度60℃の絞加工用ロール側
に接触させ、0.4mm厚の絞付きシートを製造した。
【0053】得られた熱可塑性エラストマーシートにつ
いて、真空成形性(絞残り性、Rだれ性)を上記評価方
法に従って評価した。その結果を第1表に示す。
【0054】
【実施例2】実施例1の表皮シートの製造において、T
PE(I)のペレット40重量部とTPE(II)のペ
レット60重量部とした以外は、実施例1と同様にして
0.4mm厚の絞付きシートを製造した。
【0055】得られた熱可塑性エラストマーシートにつ
いて、真空成形性(絞残り性、Rだれ性)を上記評価方
法に従って評価した。その結果を第1表に示す。
【0056】
【比較例1】実施例1の表皮シートの製造において、T
PE(I)のペレットのみを用い、TPE(II)のペ
レットを用いなかった以外は、実施例1と同様にして
0.4mm厚さの絞付きシートを製造した。
【0057】得られた熱可塑性エラストマーシートにつ
いて、真空成形性(絞残り性、Rだれ性)を上記評価方
法に従って評価した。その結果を第1表に示す。
【0058】
【比較例2】実施例1の表皮シートの製造において、T
PE(I)のペレットを用いずにTPE(II)のペレ
ットのみを用いた以外は、実施例1と同様にして0.4
mm厚の絞付きシートを製造した。
【0059】得られた熱可塑性エラストマーシートにつ
いて、真空成形性(絞残り性、Rだれ性)を上記評価方
法に従って評価した。その結果を第1表に示す。
【0060】
【比較例3】TPE(III)のペレット製造 上記TPE(I)のペレット製造において、(i)エチ
レン・プロピレン・エチリデンノルボルネン三元共重合
体を70重量部、(ii)アイソタクチックポリプロピ
レン樹脂を30重量部とした以外は、TPE(I)のペ
レット製造と同様にして、熱可塑性エラストマー[TP
E(III)]のペレットを製造した。
【0061】表皮シートの製造 実施例1の表皮シートの製造において、上記TPE(I
II)のみを用いた以外は、実施例1と同様にして0.
4mm厚の絞付きシートを製造した。
【0062】得られた熱可塑性エラストマーシートにつ
いて、真空成形性(絞残り性、Rだれ性)を上記評価方
法に従って評価した。その結果を第1表に示す。
【0063】
【実施例3】実施例1の表皮シートの製造において、T
PE(I)のペレット60重量部とTPE(II)のペ
レット40重量部と低圧法低密度ポリエチレン[密度
0.920g/cm3、メルトインデックス2.1]
(以下、「PE(I)」と称する)30重量部とを用い
た以外は、実施例1と同様にして0.4mm厚の絞付き
シートを製造した。
【0064】得られた熱可塑性エラストマーシートにつ
いて、真空成形性(絞残り性、Rだれ性)を上記評価方
法に従って評価した。その結果を第1表に示す。
【0065】
【比較例4】実施例1の表皮シートの製造において、T
PE(I)のペレット100重量部とPE(1)30重
量部を用いた以外は、実施例1と同様にして0.4mm
厚の絞付きシートを製造した。
【0066】得られた熱可塑性エラストマーシートにつ
いて、真空成形性(絞残り性、Rだれ性)を上記評価方
法に従って評価した。その結果を第1表に示す。
【0067】
【比較例5】実施例1の表皮シートの製造において、T
PE(II)のペレット100重量部とPE(1)30
重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして0.4m
m厚の絞付きシートを製造した。
【0068】得られた熱可塑性エラストマーシートにつ
いて、真空成形性(絞残り性、Rだれ性)を上記評価方
法に従って評価した。その結果を第1表に示す。
【0069】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜 田 俊 一 千葉県市原市千種海岸3番地 三井石油 化学工業株式会社内 (72)発明者 岩 切 正 司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 伊 藤 一 夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 石戸谷 勝 則 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラ コ株式会社内 (72)発明者 石 原 幸 雄 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラ コ株式会社内 (72)発明者 江 坂 春 雄 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラ コ株式会社内 (72)発明者 細 川 恭 男 愛知県豊田市吉原町上藤池25番地 アラ コ株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−57065(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 23/36 C08J 5/18 B29C 51/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】α- オレフィン系共重合体ゴム(A)90
    〜75重量部およびポリオレフィン系樹脂(B)10〜
    25重量部[ただし、(A)および(B)の合計量は1
    00重量部とする]を含有する部分的に架橋された熱可
    塑性エラストマー[I]:20〜80重量部と、 α- オレフィン系共重合体ゴム(A)60〜45重量部
    およびポリオレフィン系樹脂(B)40〜55重量部
    [ただし、(A)および(B)の合計量は100重量部
    とする]を含有する部分的に架橋された熱可塑性エラス
    トマー[II]:80〜20重量部[ただし、[I]お
    よび[II]の合計量は100重量部とする]とを含有
    する熱可塑性エラストマー組成物で構成されていること
    を特徴とする熱可塑性エラストマー表皮シート。
  2. 【請求項2】前記熱可塑性エラストマー組成物が、熱可
    塑性エラストマー[I]および熱可塑性エラストマー
    [II]の合計量100重量部に対して、ポリオレフィ
    ン系樹脂(C)を5〜100重量部含有していることを
    特徴とする請求項1に記載の熱可塑性エラストマー表皮
    シート。
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