JP3230724U - 襟巻き - Google Patents

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Abstract

【課題】コストが掛からない割には柄を簡単に変化させることができる雅趣に富んだ襟巻きを提供する。【解決手段】襟巻きは、複数枚重ねた柄の異なる横長の布地において、その長手方向に、布地を貫通する複数の切れ目11aを有し、横長の布地の左右の端部13のそれぞれが、近い方の切れ目に挿入され、切れ目の箇所に、挿入された左右の両端部をそれぞれ左右に引っ張ることにより形成されたねじりによる縄目模様を有することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本考案は、襟巻きに関し、特に雅趣に富んだ襟巻きに関する。
従来より、布地に柄が描かれた襟巻きが多用されている。
従来の襟巻きでは、柄が決まっているために雅趣の変化に乏しいものであった。
そこで、本考案者は、鋭意研究を重ね、コストが掛からない割には柄を簡単に変化させることができる雅趣に富んだ襟巻きを完成させた。
本考案の請求項1に係る襟巻きは、1枚からなる横長の布地又は複数枚重ねた横長の布地において、その長手方向に、布地を貫通する複数の切れ目を有することを特徴とする。
本考案の請求項2に係る襟巻きは、複数枚重ねた柄の異なる横長の布地において、その長手方向に、布地を貫通する複数の切れ目を有することを特徴とする。
本考案の請求項3に係る襟巻きは、前記請求項1又は2の構成に加えて、前記切れ目が横長の布地の長手方向に沿って平行に形成されていることを特徴とする。
本考案の請求項4に係る襟巻きは、前記請求項3の構成に加えて、前記切れ目が、横長の布地の幅方向中央に形成されていることを特徴とする。
本考案の請求項5に係る襟巻きは、前記請求項1〜4のいずれかの構成に加えて、前記横長の布地の左右の端部のそれぞれが、近い方の前記切れ目に挿入され、当該切れ目の箇所に、前記挿入された左右の両端部をそれぞれ左右に引っ張ることにより形成されたねじりによる縄目模様を有することを特徴とする。
本考案の襟巻きを上記のように構成したことにより、以下の作用がある。
すなわち、布地の端部を切れ目に通して引っ張ると、布地の端部は1回転することになる。そのため、切れ目の箇所で布地にねじれが生じて網目模様となり、複数枚重ねた布地でも各布地が分離しなくなる。その理由は、布地の端部それぞれを切れ目に通した後、布地の両端部を引っ張って形を整えると、布地全体から見ると前述したように1回転することになるため、切れ目付近の両側の布地は縄状にねじれるので、重ねた布地が離れなくなる。この離れなくなった重ね合わせの布地を1枚ずつ分離するには、逆に切れ目から布地の端部を引き抜いて元に戻せばよい。このように複数枚の布地を重ね合わせていても、ボタン、紐、ホックやチャックなどの止定具でつなぎ止めたり、縛るものを使用せずとも、布地の端部を切れ目に通して引っ張るだけで重ね合わせた布地は分離することがなく、布地が汚れたようなときには、逆の操作をすれば、重ね合わせた布地を1枚ずつ分離できるので、洗濯やアイロンがけが容易にできる。
本考案の襟巻きは、薄い布地を複数枚重ね合わせて保温力を向上させたものであり、布地を重ねる枚数は任意でよいが、例えば2〜5枚が適当である。また、布地の大きさは任意であるが、襟巻きとして使用できる布地の大きさとなる。例えば、1mまでの短い布地の場合には、切れ目を2箇所形成し、それ以上の長い布地の場合には、切れ目を4箇所形成する。
重ね合わせる布地の大きさは、それぞれ異なっていてもよいが、切れ目の位置は統一させておくことが必要であり、切れ目の位置がズレていると布地の端部を通すことができなくなる。例えば、一直線上で距離と位置とを合わせ、切れ目の大きさ(任意であるが布地の端部を通し、その後、引っ張って襟巻き状にするために10cm程度の長さが適当である)を合わせておく。
また、切れ目に布地の端部を通しやすくするために、布地の幅方向両端部を切れ目の位置まで巻き寿司状に巻き付け、巻き付けた後の細くまとまった布地の端部を丸まった側から切れ目に通すと通しやすくなる。丸まった布地の端部を通した後、両端部を引っ張るとほぼ元の布地の長さ(切れ目の箇所で生じるねじれの分だけ短くなる)に戻る。その後、形を整えれば、本考案の襟巻きが完成する。
本考案における襟巻きは、上記のように構成したので、切れ目を利用して横長の布地の端部を挿入して引っ張ることにより、ねじりによる縄目形状を有することになるので、1枚の布地で構成した場合でも、ねじれにより表の柄と裏の柄とによる縄目模様が表れるので、雅趣に富んだものとなる。複数枚の布地を重ね合わせた場合には、各布地の表裏の柄がねじれにより交互に現出する縄目模様が表れるので、より一層雅趣に富んだものとなる。
すなわち、本考案に係る襟巻きは、布地を複数枚重ね合わせて構成した場合には、各布地における色や柄が重なり合って縄目状に表れるため、それぞれの色や柄の重なり合いがどのような美しい絵や柄に変化するのか、また、どのような感覚や見映えがするのかを、本考案の襟巻きを使用する人は楽しむことができる。また、布地1枚を使用する場合でも、同様に布地の端部を切れ目に通せば、縄目模様が表れるので、色、柄及び形状の変化を楽しむことができるものである。
本考案の実施例1に係る襟巻きを構成する布地の一部省略斜視図である。 図1における布地の幅方向両端部を丸めて行く段階を示す部分斜視図である。図中の(a)は巻き始めを示し、図中の(b)はひと巻きした状態を示し、図中の(c)は、巻き終わった状態を示す。 図2における幅方向両端部を丸めた布地の端部を切れ目に挿入し、挿入した布地の端部を引っ張った状態までを段階的に示した部分斜視図である。図中の(a)は切れ目に挿入しようとする状態を示し、図中の(b)は切れ目に挿入した状態を示し、図中の(c)は布地の端部を引っ張った状態を示す。 図3における切れ目の箇所でねじれによる縄目模様が形成された状態を示す部分拡大斜視図である。 本考案の実施例2に係る襟巻きを構成する布地の一部省略斜視図である。 図5における布地の幅方向両端部を丸めて行く段階を示す部分斜視図である。図中の(a)は巻き始めを示し、図中の(b)はひと巻きした状態を示し、図中の(c)は、巻き終わった状態を示す。 布地の幅方向両端部を丸めた布地の端部を第2切れ目に挿入して、引っ張った状態を示す部分斜視図である。 図7における端部を引っ張った布地によりねじれによる縄目模様が形成される状態を示す部分拡大斜視図である。
次に本考案の好適な実施例を添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図4は実施例1を示し、図5〜図8は実施例2を示す。
本実施例は、図1に示すように、複数枚の横長の布地(図が複雑になることを避けて理解を容易にするために2枚の布地のもの(1枚は無地、もう1枚は斜線模様)を示しているが、これに限られるものではない)を使用し、切れ目を両端部に1箇所ずつ形成した例である。もちろん、1枚の布地を使用した場合も同様のこととなる。
図1における上側布地10a及び下側布地10b(総称する場合は布地10という)は、それぞれ約1mの長さ、幅約15cmの大きさで、薄地の布である。これら上側布地10a及び下側布地10bを矢符aで示すように重ね合わせて布地10が構成される。なお、大きさは前記のものに限られない。
各布地10a、10bの長手方向の両端部には、各布地10a、10bの幅方向中間位置に長さ10cm程度の切れ目11a、11b(総称する場合は切れ目11という)が形成されている。そして、図2に示すように、布地10の幅方向両端側から、前記切れ目11に向かって、矢符b1、b2で示すように、ちょうど巻き寿司を巻くような感じで巻いていくと、二つの巻き山部12a、12bが形成された細幅の形態となる。このように細幅に巻く理由は、次記するように、布地10の端部を切れ目11に通しやすくするためである。
図3は、前述したように、切れ目11aに布地10の長手方向の端部13(切れ目11aに近い方の端部)を挿入する状態を示す。まず、前記したように巻き終わった布地10を巻き山部12a、12bを上側にして、端部13を矢符c1(図3中の(a)から(b)まで)で示すように切れ目11aに挿入し、挿入後に矢符c2で示すように布地の端部13を引っ張ると、切れ目11aの箇所で布地10が1回転して、図3中の(c)及び図4に示すように、この1回転によるねじれにより縄目14が形成される。この縄目14においては、2枚重ねの布地10のうち、図1に示す下側布地10bの柄(斜線模様)が部分的に表れることにより、縄目模様が形成され、柄や色彩が変化する。この図3に示す操作を布地10のもう一方の端部についても同様に、切れ目11bに端部を挿入して引っ張ると同様に縄目模様が形成され、本実施例における雅趣に富んだ柄の襟巻きが完成する。
なお、切れ目11の長さに余裕があれば、図3に示した布地10の端部13を切れ目11aに再度挿入すると布地が2回転することになり、2重の縄目模様が形成されるので、より一層雅趣に富んだ柄となる。
図5における上側布地20a及び下側布地20b(総称する場合は布地20という)は、それぞれ約1.5mの長さ、幅約25cmの大きさで、薄地の布である。これら上側布地20a及び下側布地20bを矢符dで示すように重ね合わせて布地20が構成される。なお、大きさは前記のものに限られない。
各布地20a、20bの長手方向の両端部には、各布地20a、20bの幅方向中間位置に長さ10cm程度の切れ目21a1、21a2、21b1、21b2(総称する場合は切れ目21という)が形成されている。そして、図6に示すように、布地20の幅方向両端側から、前記切れ目21に向かって、矢符e1、e2で示すように、ちょうど巻き寿司を巻くような感じで巻いていくと、二つの巻き山部22a、22bが形成された細幅の形態となる。このように細幅に巻く理由は、次記するように、布地20の両端部を切れ目21に通しやすくするためであり、実施例1における図3を用いて説明したのと同様に、切れ目21a1に布地20の長手方向の端部23を挿入し、そして端部23を引っ張ると、1つ目の縄目24が形成される。本実施例においては、1つ目の縄目24を形成した後に、布地20の長手方向の端部23を切れ目21a2に挿入し、端部23を引っ張って、図7に示すように、2つ目の縄目25を形成する。
そうすると、図8に示すように、上記の縄目24においては、2枚重ねの布地20のうち、図5に示す下側布地20bの柄(斜線模様)が部分的に表れることにより縄目模様が形成され、柄や色彩が変化する。また、上記の縄目25においても、図8に示すように、2枚重ねの布地20のうち、図5に示す下側布地20bの柄(斜線模様)が部分的に表れることにより2箇所の縄目模様が形成され、柄や色彩が変化する。この操作を布地20のもう一方の端部についても同様に、切れ目21b1に端部を挿入し、端部を引っ張って1つ目の縄目を形成し、その後、切れ目21b2に端部を挿入し、端部を引っ張って2つ目の縄目を形成すると、布地20の長手方向の両端部それぞれに2箇所の合計4箇所の縄目模様が形成されるので、雅趣に富んだ柄の襟巻きが完成する。
なお、切れ目21の長さに余裕があれば、布地20の端部23を切れ目12a1に2回挿入すると布地が2回転することになり、2重の縄目模様が形成され、さらに端部23を切れ目21a2に2回挿入すると布地が2回転することになり、2重の縄目模様が形成される。これを布地20の両端部における切れ目21それぞれについて行えば、2重の網目模様が合計4箇所形成されることとなり、より一層雅趣に富んだ柄となる。
以上、本考案のいくつかの実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、考案の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、考案の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、考案の範囲や要旨に含まれると同様に、実用新案登録請求の範囲に記載された考案とその均等の範囲に含まれるものである。
10・・・布地
10a・・上側布地
10b・・下側布地
11、11a、11b・・・切れ目
12a、12b・・・巻き山部
13・・・布地の端部
14・・・縄目
20・・・布地
20a・・上側布地
20b・・下側布地
21、21a1、21a2、21b1、21b2・・・切れ目
22a、22b・・・巻き山部
23・・・布地の端部
24、25・・・縄目

Claims (5)

  1. 1枚からなる横長の布地又は複数枚重ねた横長の布地において、その長手方向に、布地を貫通する複数の切れ目を有する
    ことを特徴とする襟巻き。
  2. 複数枚重ねた柄の異なる横長の布地において、その長手方向に、布地を貫通する複数の切れ目を有する
    ことを特徴とする襟巻き。
  3. 前記切れ目が横長の布地の長手方向に沿って平行に形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の襟巻き。
  4. 前記切れ目が、横長の布地の幅方向中央に形成されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の襟巻き。
  5. 前記横長の布地の左右の端部のそれぞれが、近い方の前記切れ目に挿入され、
    当該切れ目の箇所に、前記挿入された左右の両端部をそれぞれ左右に引っ張ることにより形成されたねじりによる縄目模様を有する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の襟巻き。
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