JP3230450U - 表示プレート - Google Patents
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Abstract
【課題】バックライトモジュールからの光の利用効率を高め、視認性のより高い表示部を有する表示プレートを提供する。【解決手段】表示内容に対応する形状の頂面2bを有する凸状の透光部2と、前記頂面2bの上に形成された遮光層4と、を有する表示部20が、打ち抜き孔10aを有する遮光性基板10に、前記打ち抜き孔10aから前記頂面2bを前面側に突出させて取り付けられた、字光式ナンバープレートに用いられる表示プレートにおいて、透光部2の頂面2bと遮光層4との間に光反射層3を配置することにより、遮光層4に入射する光の一部を反射して透光部2の側面2aから出射させる。【選択図】図2
Description
本考案は、字光式ナンバープレートに用いられる表示プレートに関する。
字光式ナンバープレートは、文字や数字、記号などの表示部を配した表示プレートの背面からバックライトモジュールより光を照射し、表示部の視認性を高めたものであり、表示プレートは、表示部と遮光性基板とを有している。表示部は透光性材料からなる凸状の部材の頂面に遮光層を設けた部材であり、該頂面が表示内容に対応する形状を有しており、遮光性基板には、表示部に対応する形状の打ち抜き孔が設けられている。そして、表示部は頂面が前面に突出するように、遮光性基板の打ち抜き部に取り付けられている。バックライトモジュールからの光は、表示部の底面から入射し、側面から出射することで、表示部の周囲を明るくして該表示部の視認性を高めている(特許文献1参照)。
従来の字光式ナンバープレートは、表示プレートの前面から見た場合に、表示部の頂面の面積に比べて、側面の占める面積が狭く、バックライトモジュールからの光のうち、側面から出射する光量の割合が低く、光の利用効率が低かった。
本考案の目的は、バックライトモジュールからの光の利用効率を高め、視認性のより高い表示部を有する表示プレートを提供することにある。
本考案は、表示内容に対応する形状の頂面を有する凸状の透光部と、前記頂面の上に形成された遮光層と、を有する表示部が、打ち抜き孔を有する遮光性基板に、前記打ち抜き孔から前記頂面を前面側に突出させて取り付けられた、字光式ナンバープレートに用いられる表示プレートであって、
前記透光部の前記頂面と前記遮光層と間に光反射層を有することを特徴とする。
前記透光部の前記頂面と前記遮光層と間に光反射層を有することを特徴とする。
本考案においては、下記の構成を好ましい態様として含む。
前記光反射層の白色光に対する光反射率が50%以上である。
前記光反射層が白色の塗膜である。
前記塗膜がアルミニウムフレークを含有する。
前記透光部の側面と前記遮光性基板の前面側とのなす角度が110°以下である。
前記光反射層の白色光に対する光反射率が50%以上である。
前記光反射層が白色の塗膜である。
前記塗膜がアルミニウムフレークを含有する。
前記透光部の側面と前記遮光性基板の前面側とのなす角度が110°以下である。
本考案によれば、透光部から出射する光量が増えるため、必要な明るさを得るためのバックライトモジュールの消費電力を低減することができる。よって、バックライトモジュールに用いられる光源の寿命が長くなり、バックライトモジュールの信頼性が向上するだけでなく、より小型の光源を使用することができ、バックライトモジュールの小型化、軽量化を図ることができる。また、表示部周囲の遮光性基板表面が明るくなり、表示プレート全体でのコントラストが低減するため、消費電力を抑えた上で、表示部の視認性が高まる。
本考案は、字光式ナンバープレートの表示プレートにおいて、表示部を構成する透光部の頂面と遮光層との間に光反射層を設けることによって、遮光層に入射する光を反射して透光部の側面から出射する光量を増加させたことを特徴とする。以下、図面を参照して本考案を詳細に説明する。
字光式ナンバープレートは、薄い板状のバックライトモジュールと、薄い板状の表示プレートとを有している。
図1は、本考案の表示プレートの一実施形態を前面から見た図であり、図2、図3は、それぞれ、図1中のA−A’部位、B−B’部位の断面模式図である。
表示プレートは遮光性基板10と表示部20とを有しており、表示部20は図2に示されるように、凸状の透光部2と、該透光部2の頂面2bの上に形成された遮光層4とを有し、遮光性基板10には打ち抜き孔10aが形成されている。そして、該打ち抜き孔10aから透光部2の頂面2bが前面側(図2における紙面上方側)に突出するように、表示部20が遮光性基板10に取り付けられている。図1中の21は、バックライトモジュールと一体化するためのネジ穴である。
透光部の頂面2bは、表示内容に対応する形状を有しており、表示内容は、地名表示、数字で示される分類番号、平仮名で示される用途表示、及び数字とハイフンで示される車両番号である。よって、数字の4や9のように、表示すべき領域で囲まれてしまう部分を有する場合には、図3に示すように、係る部分に遮光性基板10と同じ材質で同じ色の埋め込み板6を配置することで、表示が不鮮明になるのを防止することができる。
バックライトモジュールは表示プレートの背面、図2においては紙面下方側に配置され、該バックライトモジュールからの光は表示部20の透光部2の底面2cより透光部2内に入射し、一部はそのまま透光部2の側面2aから表示部20外に出射する。従来は、このバックライトモジュールから透光部2内に入射し、そのまま側面2aから出射する光でのみ表示部20の周囲を明るくしていた。
本考案においては、透光部2の頂面2bと遮光層4との間に光反射層3が配置されているため、遮光層4に向かった光は少なくとも一部が該光反射層3において反射し、その一部は透光部2の側面2aから出射し、また一部はバックライトモジュールに戻って再利用される。よって、従来よりも透光部2から出射する光量が増えるため、同じ明るさを得るためのバックライトモジュールの光源の消費電力を低減することができる。
また、光反射層3で反射して透光部2から出射した光は遮光性基板10の表面に照射されるため、表示部20の周囲の遮光性基板10が明るくなる。その結果、透光部2の側面2aとその周囲の遮光性基板10の表面との著しいコントラストが低減され、まぶしさによる視認性の低下を抑制し、表示部20の視認性を高めることができる。よって、バックライトモジュールからの光量を低減して、透光部2の側面2aから出射する光量を従来と同程度に抑えて従来と同じ明るさに調整した場合でも、表示部20の視認性が向上する。
光反射層3で反射した光が透光部2の側面2aから遮光性基板10の表面に向けて効率よく出射するためには、側面2aと遮光性基板10の表面とのなす角度(図2中のθ)が110°以下であることが好ましい。また、場合により係る角度を90°以下とすることも可能である。
本考案において、遮光性基板10としては、金属板からなる不透明な板材が用いられ、所定の位置に表示部の形状に応じた打ち抜き孔10aを打ち抜き加工して得られる。
また、透光部2は、透光性と耐久性を有する透光性の材料で形成され、例えば、セルロース系樹脂、シリコーン系樹脂、透明なオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエステル樹脂、アセテート樹脂の少なくも一種類が使用される。
光反射層3は、白色光に対する光反射率が50%以上であることが好ましく、例えば白色塗料の塗膜で形成することができるが、係る白色塗料としては、白色顔料を含有する塗料以外に、光反射率を高めるためにアルミニウムフレークを含有させた塗料であってもよい。
遮光層4は、着色された半透明もしくは不透明なインキ、塗料、フィルム、シート、プラスチック、金属等で形成され、所定色を放つと共にバックライトモジュールから出射され、光反射層3を通過した光を遮る機能を有している。また、透光部2の側面2a及び光反射層3の側面、遮光層4の露出した表面には、耐久性を向上させる保護層5が形成されていてもよい。保護層5は、透明もしくは半透明なアクリル系、ウレタン系、UV系の塗料やインキの塗布によって形成される。尚、保護層5は、表示部20の一部に部分的に形成しても構わない。
図2の構成から保護層5を除いた表示プレートを作製した。表示部20の透光部2は無色透明なアセテート樹脂で形成し、その頂面2b上に光反射層3として、白インキ(セイコーアドバンス社製「SG700シリーズ 120」)を15μmの厚さで形成し、さらに、その上に遮光層4として、黒インキ(セイコーアドバンス社製「SG700シリーズ 710」)を15μmの厚さで印刷し、既存の遮光性基板10に取り付けて実施例の表示プレートを作製した。また、光反射層3を形成しない以外は上記実施例と同様にして、比較例の表示プレートを作製した。
上記実施例、比較例の表示プレートについて、国土交通省の示す軽自動車用照明器具についての試験基準に従い、照明器具を点灯した時のサンプル試験板上のほぼ中央部の測定点における輝度を測定した。
その結果、実施例は比較例に比べて輝度が約2倍となり、比較例と同等の輝度にするには、バックライトモジュールの光源であるLED(発光ダイオード)素子に流す電流量を、調整する必要があった。そこで、バックライトモジュールのLED素子に流す消費電力を、比較例については120mA、実施例については65mAとして、明るさを等しくし、暗室内で20m離れた位置から表示部の読み取りやすさを評価した。評価者は視力の異なる5人とし、はっきり確認できる場合を「3」、確認できる場合を「2」、確認しづらい場合を「1」として評価した。評価結果を表1に示す。
実施例では、黄色の遮光性基板の表面が比較例よりも明るくなり、全体のコントラストが低減して、表示部の視認性が高かった。
2:透光部、2a:側面、2b:頂面、2c:底面、3:光反射層、4:遮光層、5:保護層、6:埋め込み板、10:遮光層基板、10a:打ち抜き孔、20:表示部、21:ネジ穴
Claims (5)
- 表示内容に対応する形状の頂面を有する凸状の透光部と、前記頂面の上に形成された遮光層と、を有する表示部が、打ち抜き孔を有する遮光性基板に、前記打ち抜き孔から前記頂面を前面側に突出させて取り付けられた、字光式ナンバープレートに用いられる表示プレートであって、
前記透光部の前記頂面と前記遮光層と間に光反射層を有することを特徴とする表示プレート。 - 前記光反射層の白色光に対する光反射率が50%以上であることを特徴とする請求項1に記載の表示プレート。
- 前記光反射層が白色の塗膜であることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示プレート。
- 前記塗膜がアルミニウムフレークを含有することを特徴とする請求項3に記載の表示プレート。
- 前記透光部の側面と前記遮光性基板の前面側とのなす角度が110°以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の表示プレート。
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