JP2020131666A - 加飾シート、加飾シート付き表示装置 - Google Patents

加飾シート、加飾シート付き表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】意匠層によって形成される意匠の意匠性を劣化させることなく、透過部を透過する光を強調させる。【解決手段】加飾シート30は、意匠を形成する意匠層32と、意匠層32の非形成部である透過部34と、意匠層32に積層された拡散層36と、を備える。拡散層36は、少なくとも部分的に透過部34に重なる位置に配置された拡散材37を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、加飾シート及び加飾シートを有する表示装置に関する。
例えば特許文献1に記載されているような、光源からの光の一部を遮光物によって遮光して、明暗の模様を表示する表示装置が知られている。このような表示装置は、光源が光を出射していない状態では、通常、黒色に観察される。一方で、例えば自動車や家具、住宅建材等の表面部材においては、意匠性が非常に重要視される。現在、種々の分野に適用される表示装置に対し、単に模様を表示する機能が期待されているだけでなく、周囲環境との意匠性の調和も要求されている。
表示装置に意匠性を付与するために、表示装置に対面して加飾シートを設けることが考えられている。加飾シートは、表示装置に周辺環境と調和することができる意匠性を付与することができる。具体的には、加飾シートに意匠を形成する意匠層が設けられていることで、加飾シートは意匠性を有することができる。また、表示装置の光が加飾シートを透過することができるよう、加飾シートには孔等の透過部が設けられる。
特開2000−132126号公報
ところで、明暗の模様をより鮮明に観察することができるよう、透過部を透過する光を強調させることが望まれている。透過部を透過する光を強調させるために、各透過部の面積を大きくして、透過部を透過する光を増加させることが考えられた。しかし、透過部の面積を増加させると、意匠層の面積が小さくなってしまい、意匠層によって形成される意匠が観察されにくくなる。加飾シートによって付与される意匠性が劣化してしまうため、透過部の面積を増加させることは好ましくない。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、意匠層によって形成される意匠の意匠性を劣化させることなく、透過部を透過する光を強調させることを目的とする。
本発明の加飾シートは、
意匠を形成する意匠層と、
前記意匠層の非形成部である透過部と、
前記意匠層に積層された拡散層と、を備え、
前記拡散層は、少なくとも部分的に前記透過部に重なる位置に配置された拡散材を有する。
本発明の加飾シートにおいて、前記拡散層は、前記拡散材が配置された第1領域と、前記拡散材が配置されていない第2領域と、を含んでもよい。
本発明の加飾シートにおいて、前記透過部に重なる位置における前記拡散層のヘイズ値の最大値と最小値との差は、20%以下であってもよい。
本発明の加飾シートにおいて、前記透過部に重なる位置における前記拡散層のヘイズ値の最大値と最小値との差は、60%以上であってもよい。
本発明の加飾シートにおいて、前記透過部に重なる位置における前記拡散層のヘイズ値は、当該拡散層の周縁から離間するにつれて小さくなっていてもよい。
本発明の加飾シートにおいて、前記拡散層は、曲面状に形成されていてもよい。
本発明の加飾シートにおいて、前記透過部は、当該加飾シートの全域に設けられていてもよい。
本発明の加飾シートにおいて、前記透過部は、当該加飾シートの一部の領域にのみ設けられていてもよい
本発明の第1の表示装置は、
面状に発光する面光源装置と、
前記拡散層の側が前記面光源装置に対面して配置された上述したいずれかの加飾シートと、を備える。
本発明の第2の表示装置は、
画像を形成する画像光を発光する表示パネルと、
前記拡散層の側が前記表示パネルに対面して配置された上述したいずれかの加飾シートと、を備える。
本発明によれば、意匠層によって形成される意匠の意匠性を劣化させることなく、透過部を透過する光を強調させることができる。
図1は、表示装置を示す断面図である。 図2は、図1の表示装置において、面光源装置が発光した状態の表示装置を示す正面図である。 図3は、図2に示した表示装置の加飾シートの一部を拡大した図である。 図4は、図1の表示装置において、面光源装置が発光しない状態の表示装置を示す正面図である。 図5は、表示装置の一変形例を示す断面図である。 図6は、図5の表示装置の加飾シートの正面図である。 図7は、図5の表示装置において、表示パネルの表示面に画像を表示した状態を示す正面図である。 図8は、加飾シートの他の変形例を示す断面図である。 図9は、加飾シートのさらに他の変形例を示す断面図である。 図10は、加飾シートのさらに他の変形例を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
なお、本明細書において、「層」、「シート」及び「フィルム」の用語は、呼称の違いのみに基づいて互いから区別されるものではない。例えば「層」という用語は、シート或いはフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念である。
さらに、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件ならびにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
図1は、本実施の形態の表示装置1を概略的に示す分解断面図である。図1に示されるように、表示装置1は、出射面15から光を出射する面光源装置10と、出射面15に対面して配置された加飾シート30と、を有している。表示装置1において、加飾シート30は、後述する遮光層33が設けられた側が面光源装置10に対面するよう配置されている。
面光源装置10は、面状に光を出射する出射面15を有し、加飾シート30を遮光層33が設けられた側から照明する。図1に示す例では、面光源装置10は、エッジライト型の面光源装置として構成され、導光板11と、導光板11の一方の側(図1に於いては左側)の側方に配置された光源12と、導光板11にそれぞれ対面するようにして配置された反射板13及び拡散板14と、を有している。図示された例では、拡散板14が、加飾シート30に対面して配置されている。そして、拡散板14の加飾シート30に対面する側の面によって、面光源装置10の出射面15が画成されている。
導光板11は、全体的に、一対の主面(出光面11a及び裏面11b)を有する相対的に厚み方向の辺が他の辺よりも小さい略直方体状の部材として構成されており、一対の主面間に画成される側面は四つの面を含んでいる。導光板11は、一方の主面によって構成された出光面11aと、出光面11aに対向するもう一方の主面である裏面11bと、出光面11a及び裏面11bの間を延びる側面と、を有している。側面のうちの第1方向d1に対向する二つの面のうちの一方の側面が、入光面11cをなしている。図1に示すように、入光面11cに対面して光源12が設けられ、裏面11bに対面して反射板13が配置され、出光面11aに対面して拡散板14が配置されている。また、裏面11bは、傾斜面11b1を含んでいる。
入光面11cから導光板11内に入射した光源12からの光は、一対の主面で全反射されながら、第1方向(導光方向)d1に沿って入光面11cに対向する反対面11dに向け、概ね第1方向(導光方向)d1に沿って導光板11内を導光されるようになる。その一方で、傾斜面11b1は、入光面11c側から反対面11d側へ向かうにつれて出光面11aに接近するよう、導光板11の板面に対して傾斜している。したがって、傾斜面11b1で反射した光については、一対の主面に入射する際の入射角度は小さくなる。傾斜面11b1で反射することにより、一対の主面への入射角度が全反射臨界角度未満になると、当該光は、導光板11から出射するようになる。すなわち、傾斜面11b1は、導光板11から光を取り出すための要素として機能する。
光源12は、例えば、線状の冷陰極管等の蛍光灯や、点状のLED(発光ダイオード)や白熱電球等の種々の態様で構成され得る。具体的な例として、光源12は、入光面11cの長手方向(図1に於いては、紙面に直交する方向、即ち、紙面の表裏方向)に沿って、並べて配置された多数の点状発光体、具体的には、多数の発光ダイオード(LED)によって、構成され得る。
反射板13は、導光板11の裏面11bから漏れ出した光を反射して、再び導光板11内に入射させるための部材である。反射板13での反射は、主として正反射(鏡面反射)であるが、拡散反射を含んでもよい。反射板13は、例えば鏡面反射率の高い銀を含んでいる。
拡散板14は、導光板11の加飾シート30の側に配置され、導光板11からの光を拡散させる。拡散板14の構成は特に限定されないが、典型的には、透明樹脂から成るベース部と、ベース部中に分散された光拡散成分とを含む。ベース部と光拡散成分との間の屈折率差に起因して、或いは、光拡散成分自体が有する反射性に起因して、入射光を散乱する。
なお、拡散板14は省略されてもよい。この場合、面光源装置10の出射面15は、導光板11の加飾シート30に対面する側の面、すなわち出光面11aとなる。
加飾シート30は、面光源装置10の出射面15に対面して配置され、出射面15の全体を覆っている。加飾シート30は、面光源装置10の出射面15の全体を覆うことができるよう、出射面15の寸法以上の寸法を有している。図1に示す例では、加飾シート30は、全体として面光源装置10と同一の方向に広がる平板状の部材である。加飾シート30の厚さは、例えば20μm以上550μm以下である。
加飾シート30は、意匠を表示して、表示装置1に意匠性を付与する。加飾シート30は、第1基材31と、第1基材31上に設けられた意匠層32及び遮光層33と、意匠層32及び遮光層33の非形成部である透過部34と、拡散層36と、を有している。図1に示された例では、第1基材31に接して意匠層32が設けられ、意匠層32に重ねられて遮光層33が設けられている。また、拡散層36は、意匠層32及び遮光層33に積層されており、遮光層33の側に設けられている。拡散層36は、第2基材35と、第2基材35上に設けられた拡散材37と、を有している。
第1基材31は、第1基材31上に設けられた意匠層32及び遮光層33を適切に支持する。また、第2基材35は、第2基材35上に設けられた拡散材37を適切に支持する。第1基材31及び第2基材35は、透明なフィルム状の部材である。第1基材31及び第2基材35としては、可視光を透過し、適切な支持性を有するものであればいかなる材料でもよいが、例えば、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、環状ポリオレフィン、ABS(アクリロニトリル ブタジエン スチレン共重合体)等を挙げることができる。また、第1基材31及び第2基材35は、可視光透過性や支持性等を考慮すると、10μm以上500μm以下の厚みを有していることが好ましい。
なお、透明とは、分光光度計((株)島津製作所製「UV−3100PC」、JIS K 0115準拠品)を用いて測定波長380nm〜780nmの範囲内で測定したときの、各波長における透過率の平均値として特定される可視光透過率が、80%以上であることを意味する。
意匠層32は、加飾シート30が表示する意匠を形成する。意匠層32は、図形、パターン、デザイン、色彩、絵、写真、キャラクター、マーク、文字や数字などの絵柄を、意匠として形成することができる。特に、表示装置1が設けられる周辺環境と調和させることができる意匠として、木目調や大理石調の絵柄や幾何学模様を例示することができる。また、意匠層32は、単色の色彩をベタ印刷してなる絵柄を意匠として形成するものであってもよい。なお、図1に示すような加飾シート30のシート面に直交する方向の断面における意匠層32の断面形状は、矩形となっているが、これに限らず、台形形状等であってもよい。意匠層32の厚さが十分に厚くなっていると、意匠層32によって形成される意匠を濃く明確にすることができる。ここで、意匠層32の厚さとは、意匠層32を支持する第1基材31の法線方向に沿った意匠層32の長さのことである。具体的な例として、意匠層32の厚さは、1μm以上20μm以下であることが好ましい。
遮光層33は、面光源装置10に対面する側から、意匠層32を覆うように設けられている。遮光層33は、面光源装置10の光が意匠層32に入射しないよう、光を吸収する機能を有している。遮光層33は、例えば光吸収粒子をバインダー樹脂中に含み得る。光吸収粒子としては、カーボンブラックやチタンブラック等の黒色顔料を例示することができる。面光源装置10から出射された光が透過部34を透過することが遮光層33によって阻害されないよう、遮光層33は、意匠層32に対面する位置にのみ設けられていることが好ましい。また、十分な厚さの遮光層33が意匠層32を覆っていると、意匠層32によって形成される絵柄を濃く明確に形成することができる。具体的な例として、遮光層33の厚さは、1μm以上20μm以下である。
透過部34は、面光源装置10からの光を透過させるために設けられている。透過部34は、図1に示すように、意匠層32及び遮光層33の非形成部である。加飾シート30の透過部34において面光源装置10からの光の一部を透過させ、意匠層32及び遮光層33において面光源装置10からの光の一部を遮光することによって、明暗の模様を表示することができる。また、図示された例では、透過部34は、加飾シート30の一部の領域のみに設けられている。すなわち、加飾シート30は、透過部34が設けられた領域30aと、透過部34が設けられていない領域30bとを含んでいる。
図2には、面光源装置10からの光が透過部34を透過することによって「ON」の模様が表示されている例が示されている。図2に示された例では、「ON」の模様は、複数の円が組み合わさることによって形成されており、各円は、透過部34が設けられた領域30aである。図3は、透過部34が設けられた領域30aのうちの1つを拡大して示している。図3に示すように、加飾シート30の領域30aに多数の透過部34が設けられている。面光源装置10からの光が透過部34を透過することにより、透過部34が設けられた円形の領域30aが発光しているように観察される。各円が発光しているように観察されることで、表示装置1に「ON」の模様を表示することができる。なお、図2に示された例では、「ON」の模様を表示する加飾シート30の領域以外の領域は、透過部34が設けられていない領域30bとなっている。
面光源装置10からの光を十分に透過させるために、加飾シート30の透過部34が設けられている領域30aにおいて、透過部34が占める面積は、10%以上となっていることが好ましい。また、各透過部34の大きさ、言い換えると加飾シート30のシート面に沿った透過部34の面積は、例えば80μm以上70000μm以下である。さらに、図3に示された例のように、各透過部34は、加飾シート30のシート面において、円形であることが好ましい。透過部34が円形であると、面積が同一の他の形状と比較して、透過部34の周縁の長さを短くすることができる。透過部34と透過する光は、当該透過部34の周縁で拡散し得る。透過部34を円形として周縁の長さを短くすることで、このような拡散を抑制することができる。
なお、透過部34は、図1に示された例のように、孔や空隙であってもよいが、例えば透明な樹脂によって形成されてもよい。さらに、透明な樹脂は、透過部34だけでなく、第1基材31が設けられている側とは逆側から意匠層32および遮光層33を覆うように形成されていてもよい。このような透明な樹脂は、透過部34を形成するとともに、意匠層32および遮光層33を保護する透明な保護膜として機能することができる。
拡散層36は、加飾シート30を透過する光、具体的には透過部34を透過する光を拡散させる。透過部34を透過する光を拡散させるため、拡散層36は、少なくとも部分的に透過部34に重なる位置に配置された拡散材37を有している。拡散材37は、少なくとも部分的に透過部34に重なる位置にのみ配置されていてもよいし、その他の位置にも配置されていてもよい。言い換えると、拡散材37は、少なくとも透過部34が設けられた領域30aに重なる位置に配置されている。拡散材37は、拡散層36の全域に配置されていてもよいが、拡散材37が配置されていない領域があってもよい。言い換えると、拡散層36は、拡散材37が配置された第1領域36aと、拡散材37が配置されていない第2領域36bと、を含んでいてもよい。拡散層36の厚さは、例えば1μm以上50μm以下である。
このような拡散材37の材料は、例えば酸化チタン等の白色顔料でもよいし透明樹脂であってもよい。拡散材37の大きさ、言い換えると加飾シート30のシート面に沿った拡散材37の面積は、例えば80μm以上700000μm以下である。
本実施の形態において、拡散層36の拡散性は、拡散材37が配置された位置において、言い換えると第1領域36aにおいて、一様となっていることが好ましい。拡散層36の拡散性は、ヘイズ値によって規定することができる。したがって、拡散層36の拡散性が第1領域36aにおいて一様となっているために、拡散材37が配置された位置における拡散層36のヘイズ値の最大値と最小値との差は、小さくなっていることが好ましい。具体的には、拡散材37が配置された位置における拡散層36のヘイズ値の最大値と最小値との差は、20%以下となっていることが好ましく、10%以下となっていることがより好ましい。拡散層36におけるヘイズ値は、例えば配置される拡散材37の密度を変化させることで、調節することができる。
なお、ヘイズ値は、例えばヘイズメーター(例えば、HR−100 村上色彩研究所)を用いて測定することができる。拡散層36の拡散材37が配置された位置におけるヘイズ値は、例えば当該位置中心とする1cm角の拡散層36のヘイズ値として特定することができる。
次に、加飾シート30の製造方法の一例について説明する。
まず、第1基材31上に、意匠層32を形成するようになる意匠膜及び遮光層33を形成するようになる遮光膜を積層する。また、第2基材35上に拡散材37を配置して拡散層36を形成する。意匠膜、遮光膜及び拡散材37は、例えば印刷によって形成される。
次に、第1基材31上の意匠膜及び遮光膜に対して、透過部34を形成する位置にレーザー光を照射する。レーザー光として、例えば波長1064nmのNd:YAGレーザーのレーザー光を用いることができる。レーザー光を照射された位置における意匠膜及び遮光膜が除去され、貫通孔が形成される。この貫通孔が、透過部34となる。一方、レーザー光が照射されずに除去されなかった遮光膜及び意匠膜が、それぞれ意匠層32及び遮光層33となる。
このようにして透過部34が形成された意匠層32及び遮光層33に、第2基材35上に形成された拡散層36を、拡散材37が透過部34に重なるように配置する。以上の工程によって、加飾シート30が製造される。
次に、表示装置1の作用について説明する。
面光源装置10の出射面15から光が発光しない状態では、図4に示すように、加飾シート30の意匠層32によって形成される意匠が表示される。すなわち、表示装置1は、観察されることが意図された意匠を表示することができる。表示された意匠によって、面光源装置10が外部の観察者から観察されなくなり、意匠性において表示装置1を周辺環境と調和させることができる。特に、遮光層33が意匠層32に対面する位置にのみ設けられている場合、遮光層33が観察者に観察されず、遮光層33によって加飾シート30の意匠性が害されることを防止することができる。
一方、面光源装置10の出射面15から光が発光した状態では、図2に示すように、光の一部が意匠層32及び遮光層33によって遮光され、その他の光は、加飾シート30の第1基材31及び透過部34を透過する。これにより、表示装置1は、観察されることが意図された明暗の模様(図2に示された例では「ON」の模様)を表示することができ、外部の観察者は、明暗による模様を観察することができる。
また、意匠層32は、遮光層33によって面光源装置10の側から覆われている。したがって、遮光層33によって、光が意匠層32へ入射することが妨げられる。このため、意匠層32を光が透過して、意匠層32によって表される意匠が観察されてしまうことを防止することができる。さらに、遮光層33が意匠層32に対面する領域にのみ設けられている場合、遮光層33によって透過部34を透過する光が妨げられることが防止される。すなわち、光を効率的に利用して、画像を明るく表示することができる。
ところで、面光源装置10の出射面15から光が発光した状態で、明暗の模様をより鮮明に観察することができるよう、透過部34を透過する光を強調させることが望まれている。透過部34を透過する光を強調させるために、加飾シート30のシート面において各透過部34の面積を大きくして、透過部34を透過する光を増加させることが考えられた。しかしながら、意匠層32の非形成部である透過部34の面積を大きくすると、加飾シート30のシート面において意匠層32の面積が小さくなってしまう。このため、面光源装置10の出射面15から光を発光しない状態で、意匠層32によって形成される意匠が観察されにくくなってしまう。したがって、透過部34の面積を増加させずに、透過部34を透過する光を強調させることが望まれている。
本実施の形態では、加飾シート30は、少なくとも部分的に透過部34に重なる位置に拡散材37が配置された拡散層36を有している。拡散層36の拡散材37によって、透過部34を透過しようとする光は拡散される。透過部34を透過する光が拡散されることで、透過部34を透過する光の輝度を向上させることができる。このため、透過部34の面積を増加させることなく、透過部34を透過する光を強調して明暗の模様をより鮮明に観察することができる。
また、本実施の形態では、拡散材37が配置された位置における拡散層36のヘイズ値の最大値と最小値との差は、20%以下となっている。すなわち、拡散材37が配置された位置における拡散層36の拡散性は、一様になっている。このため、強調させる透過部34を透過する光の一部が目立ってしまうことなく、透過部34を透過する光の全体を一様に強調することができる。
さらに、透過部34は、加飾シート30の一部の領域のみに設けられている。このため、面光源装置10から出射した一部の光が意匠層及び遮光層によって遮光され、他の光が透過部34を透過することで、明暗の模様を表示することができる。すなわち、表示装置1に明暗の模様を表示するための別途の遮光物を設けることなく、加飾シート30によって明暗の模様を表示することができる。
以上のように、本実施の形態の加飾シート30は、意匠を形成する意匠層32と、意匠層32の非形成部である透過部34と、意匠層32に積層された拡散層36と、を備え、拡散層36は、少なくとも部分的に透過部34に重なる位置に配置された拡散材37を有する。このような加飾シート30によれば、拡散層36の拡散材37によって、透過部34を透過しようとする光を拡散することができる。透過部34を透過する光が拡散されることで、透過部34を透過する光を強調することができる。したがって、透過部34の面積を増加させて意匠層32によって形成される意匠の意匠性を劣化させることなく、透過部34を透過する光を強調させることができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。
例えば、図5に示すように、表示装置1は、面光源装置10に代えて、画像を形成する画像光を発光する表示パネル20を有していてもよい。すなわち、表示装置1は、表示面21を有する表示パネル20と、表示面21に対面して配置された加飾シート30と、を有していてもよい。この変形例の表示装置1において、加飾シート30は、遮光層33が設けられた側が表示パネル20に対面するよう配置されている。
表示パネル20は、画像光を出射する装置であり、画像光を出射することができる表示面21を有している。表示パネル20は、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ等の任意の表示装置を用いることができる。このような表示パネル20の表示面21は、典型的にはガラス面となっている。
この変形例において、図5及び図6に示されているように、透過部34は、加飾シート30の全域に設けられている。表示パネル20の表示面21から出射される画像光は、加飾シート30の透過部34を透過することができる。したがって、画像光は、表示面21に重なる加飾シート30の全域を透過することができる。すなわち、表示パネル20の表示面21の全体に表示される画像を、加飾シート30の透過部34を介して観察することができる。
また、特にこの変形例において、拡散層36の拡散性は、拡散材37が配置された位置において、言い換えると第1領域36aにおいて、非一様となっていることが好ましい。したがって、拡散材37が配置された位置における拡散層36のヘイズ値の最大値と最小値との差は、大きくなっていることが好ましい。具体的には、拡散材37が配置された位置における拡散層36のヘイズ値の最大値と最小値との差は、60%以上となっていることが好ましく、70%以上となっていることがより好ましい。この場合、加飾シート30を透過する画像光に濃淡の模様を付与して、画像に意匠性を付与することができる。
特に、拡散材37が配置された位置において、拡散層36の拡散性は、加飾シート30の周縁に近いほど大きく、加飾シート30の周縁から離間するほど小さくなっていることが好ましい。すなわち、拡散材37が配置された位置における拡散層36のヘイズ値は、拡散層36の周縁から離間するにつれて小さくなっていることが好ましい。この場合、図7に示すように、表示パネル20の表示面21から画像光が出射した状態において、透過部34を透過した光の拡散が、加飾シート30の周縁に近いほど強くなり、周縁から離間するほど弱くなる。拡散材37が配置された位置における拡散層36のヘイズ値が拡散層36の周縁から離間するにつれて小さくなっていることで、図7に示すように加飾シート30を透過する画像光にグラデーションの模様を付与して、画像により高い意匠性を付与することができる。
なお、上述したように、拡散層36におけるヘイズ値は、例えば配置される拡散材37の密度を変化させることで、調節することができる。したがって、拡散材37が配置された位置における拡散層36のヘイズ値が拡散層36の周縁から離間するにつれて小さくなっている場合、例えば拡散材37の密度は、拡散層36の周縁から離間するにつれて低くなっている。
さらに、加飾シート30は、平板状に示されているが、図8に示すように、加飾シート30の各構成要素が湾曲することで、加飾シート30は、湾曲形状であってもよい。例えば、図8に示すように、加飾シート30は、第1基材31、意匠層32、遮光層33、第2基材35及び拡散層36がそれぞれ曲面状に形成されることで、曲面状になっていてもよい。
特に、拡散層36が曲面状に形成されている場合、拡散材37が配置された位置において拡散層36の拡散性が非一様となっていることが好ましい。例えば、図8に示すように、拡散層36が球面の一部に沿って中心が突出した曲面状に形成されている場合、拡散層36の拡散性が加飾シート30の中心で弱く、周縁に近づくにつれて強くなっていることが好ましい。この場合、表示装置1を観察する観察者との距離が比較的遠い加飾シート30の周縁での光が、観察者との距離が比較的近い加飾シート30の中心での光より強調される。一方、観察者との距離が近いほど、光は強く観察される。したがって、拡散層36の拡散性が調節されることで、曲面状に形成された加飾シート30の透過部34から出射する光を、観察者に均一の強さで観察させることができる。
また、上述した実施の形態において、加飾シート30の拡散層36は、第2基材35を有していた。しかしながら、図9に示すように、拡散層36は、第2基材35を有していなくてもよい。この場合、拡散材37が遮光層33に印刷されることで、拡散層36が形成される。
さらに、図10に示すように、加飾シート30は、第1基材31を有していなくてもよい。この場合、例えば加飾シート30の製造工程で剥離させる等によって、第1基材31が除かれる。あるいは、第2基材35の一方の面上に意匠層32及び遮光層33が設けられ、第2基材35の他方の面上に拡散材37が設けられることで、第1基材31が省略されていてもよい。
加飾シート30が第1基材31または第2基材35を有しないことで、加飾シート30の厚さを薄くすることができる。
以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。例えば、実施の形態として図1に示した面光源装置10と加飾シート30とを有する表示装置1において、図5に示した変形例のように、拡散材37が配置された位置における拡散層36の拡散性が非一様、すなわち拡散材37が配置された位置における拡散層36のヘイズ値の最大値と最小値との差が60%以上となっていてもよい。
1 表示装置
10 面光源装置
11 導光板
12 光源
13 反射板
14 拡散板
15 出射面
20 表示パネル
21 表示面
30 加飾シート
31 第1基材
32 意匠層
33 遮光層
34 透過部
35 第2基材
36 拡散層
36a 第1領域
36b 第2領域
37 拡散材

Claims (10)

  1. 意匠を形成する意匠層と、
    前記意匠層の非形成部である透過部と、
    前記意匠層に積層された拡散層と、を備え、
    前記拡散層は、少なくとも部分的に前記透過部に重なる位置に配置された拡散材を有する、加飾シート。
  2. 前記拡散層は、前記拡散材が配置された第1領域と、前記拡散材が配置されていない第2領域と、を含む、請求項1に記載の加飾シート。
  3. 前記透過部に重なる位置における前記拡散層のヘイズ値の最大値と最小値との差は、20%以下である、請求項1または2に記載の加飾シート。
  4. 前記透過部に重なる位置における前記拡散層のヘイズ値の最大値と最小値との差は、60%以上である、請求項1または2に記載の加飾シート。
  5. 前記透過部に重なる位置における前記拡散層のヘイズ値は、当該拡散層の周縁から離間するにつれて小さくなっている、請求項4に記載の加飾シート。
  6. 前記拡散層は、曲面状に形成されている、請求項4または5に記載の加飾シート。
  7. 前記透過部は、当該加飾シートの全域に設けられている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の加飾シート。
  8. 前記透過部は、当該加飾シートの一部の領域にのみ設けられている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の加飾シート。
  9. 面状に発光する面光源装置と、
    前記拡散層の側が前記面光源装置に対面して配置された請求項1乃至8のいずれか一項に記載の加飾シートと、を備える、表示装置。
  10. 画像を形成する画像光を発光する表示パネルと、
    前記拡散層の側が前記表示パネルに対面して配置された請求項1乃至8のいずれか一項に記載の加飾シートと、を備える、表示装置。
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