JP3230124U - 細菌及びウイルス感染防止用パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量で、特別な工具を必要とせず、仕切り具や包囲体に簡便に速やかに組み立てる事ができるとともに、分解してコンパクトに格納できる抗菌パネルを提供する。【解決手段】抗菌、抗ウイルス塗料でコーティング処理され、壁面部も天井部も同一サイズ、同一構造の基本パネルを6mmのグリップ付きボルトと蝶ナットで接合、組み立てるパネルであって、主部のパネル本体1は厚さ5mm、縦1820mm、横910mmのプラスチック段ボール板7を使用し、パネル枠材の縦方向には厚さ30mmで幅40mmの良く乾燥させた木の角材4にプラスチック段ボールの端末を差し込み固定するためのほぞ溝を切ったものを使用し、横方向の枠材料には、厚み15mmで幅105mmの木の板材8にプラスチック段ボールの端末を差し込み固定するためのほぞ溝を切ったものを使用する。【選択図】図1
Description
本考案は、細菌及びウイルスなどによる感染防止のための抗菌並びに抗ウイルス性のコーティングを付した仕切り具又は包囲体が簡便にできる組み立て式パネルである。
現在、細菌やウイルスによる感染症予防対策としては、他の人との接触や接近を避け、なるべく部屋などを一にしないことが望まれる。
もし、人が細菌或いはウイルスに感染していることが分かった場合は、病院や専用の施設の一部屋に隔離するようになるが、部屋数やスペースの問題で、それができない場合は、部屋の中にビニールや布製のシートなどで包囲体を設け、感染患者には、その中で養生及び治療してもらい、細菌やウイルスの伝搬を防ぐようになる。
また、近年、豪雨や台風、地震などのために避難所に逃げ、たくさんの人が同じ場所に密集して過ごさざるを得ない状況が頓に増えている。そのような状況下では、このような細菌並びにウイルスによる感染の危険性が非常に大きくなるため、簡便に設置できる仕切り具や包囲体が必要となる。
現状では紙製の段ボールや既存の事務所用パーテーション或いは、簡易のカーテンなどが仕切り具として多く使用されているが、目隠しとしては有効であるが、感染防止の面からみると、密閉性などに問題があると考えられる。
特に段ボールなどについては、ウイルス対策として有効とされている加湿の問題で長時間であると紙が湿気を帯びてふやけてしまう恐れがある。
今後、ますます急増するであろうと思われる豪雨や台風、地震などの自然災害に対して、身を守るための避難は避けられないが、その際、ウイルスや細菌による感染症などが流行していると避難所などの人の密集した中に身を置くことでウイルスや細菌に感染するという二次災害の発生が懸念される。その感染リスクを少しでも軽減するためには、それぞれの家族やグループごとに仕切り具や包囲体で仕切り、接近していてもお互いの飛沫や接触による感染を防止しなければならない。
また、病院や介護施設などで、感染症患者が出てしまった場合、他の人への感染を防ぐためには隔離が必要となるが、病室や居室を一患者に一部屋ずつ使ってしまうと、その施設はすぐに満室、満床となってしまい、その施設の運営が逼迫してしまう。
そのような場合は、大きな部屋の中にベッドを覆うことができる大きさでいくつか形成できる包囲体でブースを作り、それぞれの感染患者を隔離し、一つの部屋に複数人の感染者を収容する必要性が出てくる。
そのためには、軽量且つコンパクトに格納ができ、必要な時には速やかに組み立てができる仕切り具や包囲体が必要となる。
また、その仕切り具や包囲体は、使用目的から考え細菌やウイルスなどで汚染されにくい材質で形成されるべきである。
そのような仕切り具や包囲体は、使用しないときは、避難場所や病院、介護施設など使用が想定される施設の倉庫などにコンパクトに格納されていて、必要となったときは、軽量で設置場所に運び込や組み立てが、速やかにできるパネルが有効であると考えられる。
本考案は、木製の枠とプラスチック段ボール板からなる同一サイズのパネルを製作し、そのパネルを必要に応じて組み立て、仕切り具や包囲体として効果的な位置に設置することによって、他者との密接や接触を避けるようにし、感染予防対策とする。
また、このパネルの製作時においてパネル表面を、市販されている抗ウイルス性能、抗細菌性能を有する室内塗装用塗料(例えば関西ペイントのアレスシックイ)にてコーティングしておくことによって、感染者からの飛沫や接触によって付着したウイルスや細菌の死滅、及び汚染の軽減が期待できる。
本考案のパネルは、同一サイズ並びに同一規格で製作するので、仕切り具や包囲体のどの部分にどのパネルを持っていっても組むことができる。
また、このパネル複数枚を組み立て、或いは分解する際は、グリップ付きボルトと蝶ナットを使って、それぞれのパネルを組んでいくので、特別な工具は必要としない。
また、このパネル複数枚を組み立て、或いは分解する際は、グリップ付きボルトと蝶ナットを使って、それぞれのパネルを組んでいくので、特別な工具は必要としない。
本考案は、パネルの組み合わせ方によって、仕切り具や包囲体とすることができるので、避難場所や部屋に複数のベッド等のある病院や介護施設などにおいて、未だ、感染者などが判明していない段階では、本考案の感染防止パネルを平面的に組んで仕切り具として使用できる。
また、感染者又はその疑いのある人が出た場合には、このパネルを両側面、正面、後面、天井と五面を囲うように組み立てることによって、その人のベッドを囲う包囲体を形成することができ、隔離することができる。
このパネルを使い隔離用の包囲体を設置した場合は、天井部の1枚のパネルのみ図6の12で示したようにコーナーの一部を合板にて補強して、ダクト式換気扇を取り付け、そのダクトホースの端末を屋外に出すことによって、包囲体内部の空気を屋外に出すことができると共に包囲体内部を陰圧にすることも可能となる。
この感染防止用パネルの製作時に、パネルの全面に市販されている抗ウイルス性能、抗細菌性能を有する室内塗装用塗料(例えば関西ペイントのアレスシックイ)にてコーティングしておくことによって、感染者からの飛沫や接触によって付着したウイルスや細菌の死滅、及び汚染の軽減が期待できる。
本考案の細菌やウイルスによる感染症を防ぐための感染防止パネルは、図1に示したように幅960mm、高さ2000mm、厚さ40mmのサイズで統一されていて、部材も図1の4で示したように長さ方向の枠は30mmx40mmの木の角材、図1の8に示した幅方向の枠は15mmx105mmの木の板材を使用する。
枠の内部のパネル本体は図1の7に示した5mm厚で幅910mm、長さ1820mmのプラスチック段ボールを使用し、周囲の木製の枠には6mmの溝を加工しておき、プラスチック段ボールの全周囲端末を、その溝の中に差し込むことによって固定し、一枚のパネルとして成形する。
成形されたパネルは、抗菌、抗ウイルス効果の高い消石灰を主原料とした内装用塗料(例えば、関西ペイントのアレスシックイなど)を木部枠も含めたパネル全体に塗布して、パネル全体に抗菌性、抗ウイルス性能を持たせる。
消石灰混合の塗料の特徴は人間の唾なども含む水分と接触すると強いアルカリ性を示し、微細な細孔に吸着したウイルスを無害化する機能と殺菌効果を有し、またカビの発生も抑制する。
また、消石灰はホルムアルデヒドと反応しこれを無害化させる機能がある。
本考案の感染防止用パネルの特徴は、平面的に組む仕切り具としてはもちろんで
あるが、包囲体のように箱状に組む場合であっても統一されたサイズ及び構造で形成されたパネルであるため、パネルの上下だけ間違えなければ、後面の壁のパネルを側面に持っていっても、また、逆に側面の壁のパネルを後面や正面に持っていっても隙間なく組み上げることができるため、緊急性を要するときでも、迷うことなく速やかに包囲体を形成することができる。
あるが、包囲体のように箱状に組む場合であっても統一されたサイズ及び構造で形成されたパネルであるため、パネルの上下だけ間違えなければ、後面の壁のパネルを側面に持っていっても、また、逆に側面の壁のパネルを後面や正面に持っていっても隙間なく組み上げることができるため、緊急性を要するときでも、迷うことなく速やかに包囲体を形成することができる。
本パネルを、仕切り具として或いは包囲体として組み立てる際は、図4の拡大図2で示すように図4の2で示す6mmのグリップ付きボルトと図4の3で示す6mmの蝶ナットにて締め付けて固定していくが、そのためのボルト穴は上端から300mm下と下端から300mmの位置に各パネル同じ位置に開けておく。また、その他の固定用ボルト穴についても、同様に同じ位置に開けておくことによって、それぞれのパネルに互換性をもたせ、どの位置に使っても組むことができるようにする。
また、包囲体の天板を組むにあたっては、パネルを包囲体の幅方向にパネルを渡していけば、横や前後に、はみ出すこともなく側壁から側壁まで渡すことができる
その際、天井部の固定は、あらかじめ開けられたボルト穴が多くなりすぎて混乱するので、天板部と側面部の固定は、図4の5で示したような厚さ3mm、幅30mm、一辺の長さ125mmのスチール製アングル材を図4の11で示すグリップ付きコーチスクリューによって側壁面の木枠にのみ固定し天井面はアングル材のもう一辺にて押さえるように固定する。
この場合も、コーチスクリュー用の下穴は、各パネルの同じ位置に開け、どのパネルをどこに使ってもコーチスクリューで固定できるよう互換性を持たせる。
病院や介護施設などでは、細菌やウイルス感染などは、検査や診療を行ってからでないと、感染しているかどうかがわからないので、疑わしい段階でも、速やかに感染防止策を打たないといけない。
しかし、一人に一部屋を提供するわけにもいかないので、まずは、仕切り具にてそれぞれの患者や入居者の飛沫感染防護や接触感染防止策を打つようになる。
そこで、本考案の感染防止パネルを2枚組めば図3に示したように高さ2000mm、幅1920mmの仕切り具ができ、また、3枚のパネルを組めば内高さ2000mm、幅2880mmの抗細菌及び抗ウイルス性能を持った仕切り具を設置することがでる。
また、感染症患者が出たと判明したときは、図2で示したように感染防止パネルを13枚使用して、内々寸法で奥行き2800mm、幅1920mm、高さ2000mmのベッドを囲うことのできる包囲体を設置することができる。
また、医療機器などのためにもっとスペースが必要な場合は、パネル3枚を追加して16枚のパネルを使用して内々寸法で奥行き3760mm、幅1920mm、高さ2000mmの包囲体を設置することができる。
1 感染防止の基本パネル本体
2 グリップ付き6mmボルト
3 6mm用蝶ナット
4 パネルの外枠用木角材30mmx40mm
5 スチール製アングル材3mm厚、30mm幅、一辺125mm
6 抜き差し丁番
7 5mm厚プラスチック段ボール
8 15mm厚105mm幅 木板材
9 打掛錠(内外連動)
10 グリップ付き6mmコーチスクリュー
11 打掛錠取り付け補強合板
12 ダクト式換気扇
2 グリップ付き6mmボルト
3 6mm用蝶ナット
4 パネルの外枠用木角材30mmx40mm
5 スチール製アングル材3mm厚、30mm幅、一辺125mm
6 抜き差し丁番
7 5mm厚プラスチック段ボール
8 15mm厚105mm幅 木板材
9 打掛錠(内外連動)
10 グリップ付き6mmコーチスクリュー
11 打掛錠取り付け補強合板
12 ダクト式換気扇
Claims (1)
- 細菌やウイルスの感染防止のための仕切り具や包囲体を設置する際に使用するパネルであって、壁面部も天井部も同一サイズ、同一規格で固定用ボルト穴の位置も同一位置で開けられ、また軽量に製作されているため、特別な工具は使用せず、グリップ付きボルト、蝶ナット及びグリップ付きコーチスクリューとスチール製アングル材を使用するだけで仕切り具や包囲体が形成でき、そのパネル全面には前もって抗菌、抗ウイルス性能のある塗料がコーティングしてあるため、組み立て後、特別な表面処理を行う必要もなく、速やかに感染防止用仕切り具や感染防止用包囲体として使用することのできることを特徴とするパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020002047U JP3230124U (ja) | 2020-05-30 | 2020-05-30 | 細菌及びウイルス感染防止用パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020002047U JP3230124U (ja) | 2020-05-30 | 2020-05-30 | 細菌及びウイルス感染防止用パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3230124U true JP3230124U (ja) | 2021-01-14 |
Family
ID=74096074
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020002047U Active JP3230124U (ja) | 2020-05-30 | 2020-05-30 | 細菌及びウイルス感染防止用パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3230124U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023281788A1 (ja) * | 2021-07-05 | 2023-01-12 | 公立大学法人奈良県立医科大学 | 抗ウイルス性素材 |
-
2020
- 2020-05-30 JP JP2020002047U patent/JP3230124U/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023281788A1 (ja) * | 2021-07-05 | 2023-01-12 | 公立大学法人奈良県立医科大学 | 抗ウイルス性素材 |
JP2023008341A (ja) * | 2021-07-05 | 2023-01-19 | 公立大学法人奈良県立医科大学 | 抗ウイルス性素材 |
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