JP3229721B2 - 1,2−ベンゾイソオキサゾール誘導体またはその塩 - Google Patents

1,2−ベンゾイソオキサゾール誘導体またはその塩

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JP3229721B2 JP19092993A JP19092993A JP3229721B2 JP 3229721 B2 JP3229721 B2 JP 3229721B2 JP 19092993 A JP19092993 A JP 19092993A JP 19092993 A JP19092993 A JP 19092993A JP 3229721 B2 JP3229721 B2 JP 3229721B2
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尚 南
豊和 小林
邦一 古畑
忠和 高倉
高田  誠
啓代 川淵
徹 平岩
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式(I)
【化3】
【0002】「式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、
置換されていてもよい低級アルキル、アルアルキル、低
級アルキルオキシおよびアルアルキルオキシ基から選ば
れる少なくとも一種以上を;R1は、水素原子または置
換されていてもよい低級アルキルもしくはアルアルキル
基を;R2は、水素原子または置換されていてもよい低
級アルキル、アルアルキル、低級アシルもしくは低級ア
ルキルオキシカルボニル基を;R3およびR4は、同一ま
たは異なって水素原子または置換されていてもよい低級
アルキル基を;また、R3およびR4が一緒になって低級
アルキレン基を;Xは、CH2、SOもしくはSO2また
は式CHOR5(R5は、水素原子または低級アルキルも
しくはカルバモイル基を表わす。)もしくはNR6(R6
は、水素原子または低級アルキル基を表わす。)で表わ
される基、酸素原子、硫黄原子および式
【化4】 (Yは、酸素原子または硫黄原子を表わす。)で表わさ
れる基のいずれかを;mは、0または1を;nは、2、
3または4を、それぞれ示す。」で表わされる1,2−
ベンゾイソオキサゾール誘導体またはその塩に関する。
【従来の技術】従来、脳循環障害急性期においては、救
命を第1とした治療に主眼がおかれ、後遺症を少なくす
るための治療はほとんど行われていない。一方、慢性期
においては種々の脳循環・代謝改善薬が使用されてい
る。しかし、既に症状が固定してしまっているためか、
これら脳循環・代謝改善薬では最も望まれている神経症
状や日常生活活動の改善は認められていない。
【0003】そこで、今日では急性期における適切な治
療こそが、後遺症、特に神経学的後遺症を軽減し得ると
考えられるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】したがって、脳虚血
状態での細胞死を抑制する脳保護作用を有し、かつ、患
者の全身管理を困難にするような中枢抑制作用が弱く、
さらには、化学的に安定な化合物の開発が望まれてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる状況下において、
本発明者らは、鋭意研究を行った結果、1,2−ベンゾ
イソオキサゾールの3位につぎの式、
【化5】 「式中、R1、R2、R3、R4、Xおよびmは、それぞ
れ、前記したと同様の意味を有する。」で表わされる基
を導入した化合物、すなわち、前記した一般式(I)で
表わされる新規な1,2−ベンゾイソオキサゾール誘導
体またはその塩が、脳虚血状態での細胞死を抑制する優
れた脳保護作用を有し、さらに、中枢抑制作用が弱いの
で、脳循環障害急性期のみならず、脳循環障害慢性期、
頭部外傷後遺症およびてんかんの治療剤としても有用
で、かつ化学的に安定な化合物であることを見出し、本
発明を完成するに至った。以下、本発明について詳述す
る。
【0006】本明細書において、特にことわらないかぎ
り、各用語は、つぎの意味を有する。
【0007】ハロゲン原子とは、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子およびヨウ素原子などを;低級アルキル基
とは、たとえば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ
プロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペ
ンチル、ヘキシルおよびヘプチルなどのC1-7アルキル
基を;低級アルキルオキシ基とは、たとえば、メトキ
シ、エトキシ、n-プロポキシ、n-ブトキシおよびペンチ
ルオキシなどのC1-7アルキル−O−基を;アリール基
とは、フェニルおよびナフチルなどを;アルアルキル基
とは、たとえば、ベンジル、ベンズヒドリルおよびトリ
チルなどのアリール−C1-7アルキル基を;アルアルキ
ルオキシ基とは、ベンジルオキシおよびフェネチルオキ
シなどのアルアルキル−O−基を;低級アルキレン基と
は、たとえば、エチレン、プロピレン、テトラメチレン
およびペンタメチレンなどのC2-7アルキレン基を;低
級アシル基とは、たとえば、ホルミル、アセチルおよび
ブチリルなどのC1-7アシル基を;低級アルキルオキシ
カルボニル基とは、たとえば、メトキシカルボニル、エ
トキシカルボニルおよびプロポキシカルボニルなどのC
1-7アルキルオキシ−CO−基を示す。
【0008】また、R、R1、R2、R3およびR4の置換
されていてもよい低級アルキル、低級アルキルオキシお
よびアルアルキルオキシの置換基としては、たとえば、
ハロゲン原子、ヒドロキシル基、低級アルキルオキシ
基、低級アルキルオキシカルボニル基、アリール基、シ
アノ基およびアミノ基などが挙げられる。また、R、R
1およびR2の置換されていてもよい低級アシル、低級ア
ルキルオキシカルボニルおよびアルアルキル基の置換基
としては、たとえば、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、
低級アルキル基およびニトロ基などが挙げられる。R、
1、R2、R3およびR4の各基は、それぞれ、上述した
置換基の一種または二種以上で置換されていてもよい。
【0009】一般式(I)の1,2−ベンゾイソオキサゾ
ール誘導体の塩としては、医薬として許容される塩であ
ればよく、たとえば、塩酸、臭化水素酸、硫酸およびリ
ン酸などの鉱酸との塩;ギ酸、酢酸、シュウ酸、フマル
酸、マレイン酸、リンゴ酸および酒石酸などのカルボン
酸との塩;アスパラギン酸およびグルタミン酸などの酸
性アミノ酸との塩;並びにメタンスルホン酸、トルエン
スルホン酸、ヒドロキシベンゼンスルホン酸およびナフ
タレンスルホン酸などのスルホン酸との塩などの無機酸
および有機酸との塩が挙げられる。
【0010】一般式(I)の1,2−ベンゾイソオキサゾ
ール誘導体において、異性体(たとえば、光学異性体、
幾何異性体および互変異性体など)が存在する場合、本
発明化合物は、それら全ての異性体を包含し、また水和
物、溶媒和物およびすべての結晶形を包含するものであ
る。
【0011】つぎに一般式(I)の1,2−ベンゾイソオ
キサゾール誘導体またはその塩の製法について説明す
る。
【0012】一般式(I)の1,2−ベンゾイソオキサゾ
ール誘導体またはその塩は、自体公知の方法、たとえ
ば、つぎに示す製法によって製造することができる。
【0013】
【式1】 「式中、R、R1、R2、R3、R4、Xおよびmは、それ
ぞれ、前記したと同様の意味を有し、Zは、ハロゲン原
子、メタンスルホニルオキシ、エタンスルホニルオキシ
などの低級アルキルスルホニルオキシ基、ベンゼンスル
ホニルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシなどのア
リールスルホニルオキシ基などの脱離基を示す。」
【0014】一般式(II)の化合物は、たとえば、ケミ
ッシェ・ベリヒテ(Chem.Ber.)第100巻、第954-960頁
および第3326-3330頁(1967年)などに記載の方法または
自体公知の方法などにより製造することができる。
【0015】一般式(III)の化合物は、たとえば、一
般式(IV)
【化6】 「式中、R1、R2、R3、R4、Xおよびmは、それぞ
れ、前記したと同様の意味を有し、R7は、水素原子ま
たは低級アルキル基を示す。」で示される化合物より、
たとえば、テトラヘドロン・レタ−ズ(Tetrahedron Le
tters)第33巻、第5517-5518頁(1992年)に記載の方法ま
たはケミカル・アンド・ファ−マセティカル・ブレチン
(Chem.Pharm.Bull.)第30巻、第1921-1924頁(1982年)に
記載の方法または自体公知の方法などにより製造するこ
とができる。ついで、本発明化合物の製法について、前
記製法ルートに基づいて説明する。
【0016】一般式(II)の化合物を、溶媒の存在下ま
たは不存在下に、一般式(III)の化合物のナトリウム
またはカリウムなどのアルカリ金属塩と反応させること
により、一般式(I)の化合物を得る。
【0017】この反応で使用される溶媒としては、反応
に悪影響を及ぼさないものであればよく、たとえば、ベ
ンゼンおよびトルエンなどの芳香族炭化水素類;塩化メ
チレン、クロロホルムおよび1,2−ジクロロエタンな
どのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジエチルエーテルおよび1,2−ジメトキシエ
タンなどのエーテル類;酢酸エチルおよび酢酸ブチルな
どのエステル類;並びにアセトニトリル、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N
−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、スルホラ
ンおよびヘキサメチルリン酸トリアミドなどの非プロト
ン性極性溶媒類などが挙げられ、これらの溶媒を1種ま
たは2種以上混合して使用してもよい。
【0018】この反応で使用される一般式(III)の化
合物のナトリウムまたはカリウムなどのアルカリ金属塩
の使用量は、一般式(II)の化合物に対して、1.0-3.0
倍モルである。また、この反応の反応温度および反応条
件は特に限定されないが、通常、0-150℃で、10分-24時
間実施すればよい。
【0019】また、一般式(I)の1,2−ベンゾイソオ
キサゾール誘導体またはその塩を、たとえば、置換反
応、付加反応、脱離反応、還元反応、酸化反応、脱水反
応および加水分解反応など自体公知の反応を組み合わせ
ることによって、他の一般式(I)の1,2−ベンゾイソ
オキサゾール誘導体またはその塩に変換することもでき
る。
【0020】上述した本発明化合物の製造法および原料
化合物の製造法において、一般式(I)および(III)の
化合物並びにそれらの塩において、異性体(たとえば、
光学異性体、幾何異性体および互変異性体など)が存在
する場合、それらの異性体を用いることもできる。
【0021】以上、説明した本発明化合物の製造法およ
び原料化合物の製造法において、反応部位以外に、アミ
ノ基およびヒドロキシル基などの活性基を有する場合、
予めこれらの基を常法にて保護しておき、反応後、常法
にて脱離してもよい。
【0022】また、反応目的物は、抽出、晶出およびカ
ラムクロマトグラフィーなどの通常の方法によって単離
精製することができる。
【0023】本発明化合物を医薬として用いる場合、医
薬上使用し得る賦形剤、担体および希釈剤などの添加剤
を適宜混合してもよく、これらは、注射剤、錠剤、カプ
セル剤、坐剤または粉末などの形態で経口または非経口
投与できる。投与量は、非経口投与の場合、通常、成人
1日当たり1-1000mg程度を、1回または数回に分けて投
与されるが、患者の年齢、体重および症状に応じて適宜
選択することができる。
【0024】つぎに、本発明の代表的化合物(表Aおよ
び表B)の薬理作用について述べる。なお、表Aおよび
表B中のRおよびAは、それぞれ、次式
【化7】 で表わされる化合物の置換基を示す。また、以下の試験
に用いた被験化合物は、塩酸塩である。また、以下に使
用される略号は、つぎの意味を有する。
【0025】Me基;メチル基 Et基;エチル基 さらにまた、表中のRの各基に付された数値は、置換位
置を示す。
【0026】
【表A】
【表B】
【0027】1.[脳低酸素保護作用] 試験方法は、アーキーブス・インターナショナル・ド・
ファーマコダイナミィ・エ・ド・テラピィ(Arch.Int.Ph
armcodyn.)第139巻、第67-74頁(1962年)に記載の方法に
準じて行った。すなわち、1群8匹のICR系雄性マウス
(4週齢)に、蒸留水に溶解または0.5%(W/V)メチルセル
ロース溶液に懸濁させた被験化合物30mg/kgを経口投与
し、1時間後にマウスをガラス容器に入れ、これに4%
酸素および96%窒素からなる混合気体を5リットル/minで通
気し、マウスが死亡するまでの時間を測定した。延命効
果は、蒸留水または0.5%(W/V)メチルセルロース溶液の
みを経口投与したマウスが死亡するまでの時間を100と
して算出した。その結果を表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】2.[運動障害作用] 試験方法は、応用薬理、第43巻、第173-194頁(1992年)
に記載の方法に準じて行った。すなわち、1群3-4匹のI
CR系雄性マウス(4週齢)に、蒸留水に溶解または0.5%
(W/V)メチルセルロース溶液に懸濁させた被験化合物100
mg/kgを経口投与し、30分後に直径1.6mmの針金にぶら下
げて落下するまでの時間を測定した。10秒間落下しなか
った場合を運動障害作用なしと判定した。その結果、N
o.4、8、9、11、12および21の化合物は、運動
障害作用を示さなかった。
【0030】以上の結果から、本発明化合物は、優れた
脳低酸素保護作用を有し、かつ中枢神経抑制作用が弱
く、安全性が高いことが容易に理解できる。
【発明の効果】
【0031】本発明化合物は、脳循環障害急性期のみな
らず、脳循環障害慢性期、頭部外傷後遺症およびてんか
んの治療剤としても有用な化合物である。
【実施例】
【0032】本発明を詳細に説明するために、実施例を
挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、混合溶媒および溶離液の混合比は、全て容量比で
あり、また、カラムクロマトグラフィーにおける担体
は、メルク社製のシリカゲル[シリカゲル60、No.773
4]を用いた。また、以下に使用される略号は、次の意
味を有する。 Me:メチル基 Et:エチル基
【0033】実施例1 (1)60%(W/W)水素化ナトリウム0.39gのテトラヒドロ
フラン10ml懸濁液に、20-25℃で、(S)−2−ピロリ
ジニルメタノール1.00gのテトラヒドロフラン10ml溶液
を加え、2時間還流する。ついで、還流下、3,5−ジ
クロロ−1,2−ベンゾイソオキサゾール2.29gのテトラ
ヒドロフラン10ml溶液を加え、さらに1時間還流する。
反応混合物を冷却後、減圧下に溶媒を留去し、得られた
残留物に酢酸エチルおよび水を加え振盪後、有機層を分
取する。分取した有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー[溶離液;クロロホルム:メタノール=15:1]
で精製すれば、油状物の(S)−5−クロロ−3−(2
−ピロリジニルメトキシ)−1,2−ベンゾイソオキサ
ゾール1.45gを得る。 (2)(S)−5−クロロ−3−(2−ピロリジニルメ
トキシ)−1,2−ベンゾイソオキサゾール1.43gの2−
プロパノール溶液10mlに、塩化水素の2−プロパノール
溶液(7.5N)1.1mlを加え、析出した固形物を濾取すれ
ば、融点214.0-216.1℃を示す無色結晶の(S)−5−
クロロ−3−(2−ピロリジニルメトキシ)−1,2−
ベンゾイソオキサゾール塩酸塩1.36gを得る。 No.1,IR(KBr)cm-1;2915,2727,2498,1609,1540,1479,144
1,1362,1126,928,821,636,557
【0034】実施例2−17 実施例1と同様にして、表2a−2cの化合物およびそ
れらの塩酸塩を得る。なお、表2a−2c中のRおよび
Aは、次式
【化8】 で表わされる化合物の置換基を示す。さらに、表中のR
の各基に付された数値は、置換位置を示す。
【表2a】
【表2b】
【表2c】
【0035】以下に表2a−2cに示す化合物の塩酸塩
の物性を示す。
【0036】No.2:IR(KBr)cm-1;3442,2899,2731,2789,1
541,1477,1434,1361,926,822,639,559 融点;207-210.8℃
【0037】No.3:IR(KBr)cm-1;3447,2942,2731,2699,1
536,1479,1440,1317,1012,935 融点;256-260.5℃
【0038】No.4:IR(KBr)cm-1;3445,2934,2480,1540,1
478,1444,1369,1313,1107,950,828 融点;235-240℃(分解)
【0039】No.5:IR(KBr)cm-1;3077,2938,2709,2644,2
445,1610,1534,1476,1452,1368,1313,1126,938,823,69
2,556 融点;207.6-209.0℃
【0040】No.6:IR(KBr)cm-1;3440,2981,2443,1531,1
478,1434,1370,1202,823,656,558 融点;202-205℃
【0041】No.7:IR(KBr)cm-1;3448,1560,1536,1478,1
358,1079,928,815 融点;164-165℃
【0042】No.8:IR(KBr)cm-1;3448,2856,2694,2491,2
440,1611,1551,1477,1438,1369,1103,989,814,698,555 融点;220,6-223.8℃
【0043】No.9:IR(KBr)cm-1;3448,2895,2834,2734,1
552,1480,1376,1085,808,691,555 融点;201.5-202.8℃(分解)
【0044】No.10:IR(KBr)cm-1;3448,2732,1551,1480,
1376,1085,808,668 融点;201.5-202.8℃(分解)
【0045】No.11:IR(KBr)cm-1;3447,2856,2691,2492,
2440,1611,1551,1477,1438,1370,1103,988,932,813 融点;220.6-223.8℃(分解)
【0046】No.12:IR(KBr)cm-1;3446,2887,2685,2590,
2770,1549,1476,1437,1370,1311,1152,995,816,697,556 融点;215.3-216.8℃
【0047】No.13:IR(KBr)cm-1;3448,2926,1618,1542,
1474,1438,1364,1318,1054,820
【0048】No.14:IR(KBr)cm-1;3431,2865,2719,1710,
1614,1547,1448,1383,1065,756 融点;210-213℃(分解)
【0049】No.15:IR(KBr)cm-1;3440,2936,2778,2734,
1613,1539,1450,1383,1232,1007,924,773 融点;255.5-256.8℃(分解)
【0050】No.16:IR(KBr)cm-1;2942,2775,2783,1611,
1539,1316,1237,1014,816,560 融点;249.9-251.0℃(分解)
【0051】No.17:IR(KBr)cm-1;3445,2936,2778,2691,
2530,1614,1540,1498,1434,1343,1217,1101,1030,949,8
13 融点;254.1-256.3℃(分解)
【0052】実施例18 (1)(S)−5−クロロ−3−(2−ピロリジニルメ
トキシ)−1,2−ベンゾイソオキサゾール塩酸塩0.4g
のメタノール5ml溶液に、20℃でカリウムtert−ブトキ
シド0.62gおよびヨウ化エチル0.65gを加え、5時間還流
する。反応混合物を冷却後、減圧下に溶媒を留去し、得
られた残留物に酢酸エチルおよび水を加え振盪後、有機
層を分取する。分取した有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去
し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー[溶離
液;クロロホルム:メタノール=50:1]で精製すれば、
無色油状物の(S)−5−クロロ−3−(1−エチル−
2−ピロリジニルメトキシ)−1,2−ベンゾイソオキ
サゾール0.35gを得る。
【0053】(2)(S)−5−クロロ−3−(1−エ
チル−2−ピロリジニルメトキシ)−1,2−ベンゾイ
ソオキサゾール0.35gの2−プロパノール10mlの溶液
に、塩化水素の2−プロパノール溶液(7.5N)1.5mlを
加え、析出した結晶を濾取すれば、融点212.8-213.0℃
を示す無色結晶の(S)−5−クロロ−3−(1−エチ
ル−2−ピロリジニルメトキシ)−1,2−ベンゾイソ
オキサゾール塩酸塩0.33gを得る。 IR(KBr)cm-1;3448,2927,2484,2363,1536,1475,1436,136
4,1312,937,819,693
【0054】実施例19 (1)(S)−5−クロロ−3−(2−ピロリジニルメ
トキシ)−1,2−ベンゾイソオキサゾール2.0gの塩化
メチレン30ml溶液に、20℃でトリエチルアミン2.60gお
よびブロモ酢酸エチル1.50gを加え、18時間同温度で反
応させる。反応後、反応混合物に酢酸エチルおよび水を
加え振盪後、有機層を分取する。分取した有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグ
ラフィー[溶離液;n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1]で
精製すれば、無色油状物の(S)−5−クロロ−3−
(1−エトキシカルボニルメチル−2−ピロリジニルメ
トキシ)−1,2−ベンゾイソオキサゾール1.97gを得
る。
【0055】(2)(S)−5−クロロ−3−(1−エ
トキシカルボニルメチル−2−ピロリジニルメトキシ)
−1,2−ベンゾイソオキサゾール0.52gの2−プロパノ
ール10mlの溶液に、室温で塩化水素の2−プロパノール
溶液(4.4N)0.53mlを加え、30分間反応後、減圧下に溶
媒を留去する。得られた残留物に酢酸エチルを加え、析
出した結晶を濾取すれば、融点131.6-132.7℃を示す無
色結晶の(S)−5−クロロ−3−(1−エトキシカル
ボニルメチル−2−ピロリジニルメトキシ)−1,2−
ベンゾイソオキサゾール塩酸塩0.37gを得る。 IR(KBr)cm-1;3445,2932,1758,1532,1473,1360,1318,121
5,938,832,558
【0056】実施例20 (1)水素化アルミニウムリチウム0.2gのテトラヒドロ
フラン20ml懸濁液に、20℃で(S)−5−クロロ−3−
(1−エトキシカルボニルメチル−2−ピロリジニルメ
トキシ)−1,2−ベンゾイソオキサゾール1.5gのテト
ラヒドロフラン15ml溶液を10分間を要して滴下後、30分
同温度で反応させる。反応後、水0.38gを加え、不溶物
を濾去し、濾液を減圧下に留去する。得られた残留物に
酢酸エチルおよび水を加え、振盪後、有機層を分取す
る。分取した有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、得られた
残留物をカラムクロマトグラフィー[溶離液;クロロホ
ルム:メタノール=20:1]で精製すれば、油状物の
(S)−5−クロロ−3−[1−(2−ヒドロキシエチ
ル)−2−ピロリジニルメトキシ]−1,2−ベンゾイ
ソオキサゾール1.06gを得る。
【0057】(2)(S)−5−クロロ−3−[1−
(2−ヒドロキシエチル)−2−ピロリジニルメトキ
シ]−1,2−ベンゾイソオキサゾール0.36gの2−プロ
パノール10mlの溶液に、塩化水素の2−プロパノール溶
液(6.2N)1.5mlを加え、析出した結晶を濾取すれば、
融点178.5-178.9℃を示す無色結晶の(S)−5−クロ
ロ−3−[1−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピロリ
ジニルメトキシ]−1,2−ベンゾイソオキサゾール塩
酸塩0.22gを得る。 IR(KBr)cm-1;3356,2930,2645,1532,1480,1367,1320,81
8,692,558
【0058】実施例21 (1)(S)−5−クロロ−3−[1−(2−ヒドロキ
シエチル)−2−ピロリジニルメトキシ]−1,2−ベ
ンゾイソオキサゾール0.5gのN,N−ジメチルホルムア
ミド6ml溶液に、20℃でカリウムtert−ブトキシド0.8g
およびヨウ化メチル0.96gを加え、同温度で1時間反応
させる。反応後、反応混合物に酢酸エチルおよび水を加
え、振盪後、有機層を分取する。分取した有機層を飽和
食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧
下に溶媒を留去し、得られた残留物をカラムクロマトグ
ラフィー[溶離液;クロロホルム:メタノール=30:1]
で精製すれば、油状物の(S)−5−クロロ−3−[1
−(2−メトキシエチル)−2−ピロリジニルメトキ
シ]−1,2−ベンゾイソオキサゾール0.23gを得る。
【0059】(2)(S)−5−クロロ−3−[1−
(2−メトキシエチル)−2−ピロリジニルメトキシ]
−1,2−ベンゾイソオキサゾール0.23gの2−プロパノ
ール10mlの溶液に、塩化水素の2−プロパノール溶液
(7.5N)1.5mlを加え、析出した結晶を濾取すれば、融
点184.6-185.8℃(分解)を示す無色結晶の(S)−5
−クロロ−3−[1−(2−メトキシエチル)−2−ピ
ロリジニルメトキシ]−1,2−ベンゾイソオキサゾー
ル塩酸塩0.21gを得る。 IR(KBr)cm-1;3448,2937,2591,2452,1535,1473,1435,136
2,1132,810,685,558
【0060】実施例22 (1)(S)−5−クロロ−3−(2−ピロリジニルメ
トキシ)−1,2−ベンゾイソオキサゾール塩酸塩0.80g
の塩化メチレン10ml懸濁液に、20℃でトリエチルアミン
0.70gおよびブロモアセトニトリル0.40gを加え、2時間
同温度で反応させる。反応後、反応混合物に酢酸エチル
および水を加え、振盪後、有機層を分取する。分取した
有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をカラ
ムクロマトグラフィー[溶離液;n−ヘキサン:酢酸エ
チル=3:1]で精製すれば、無色油状物の(S)−5−
クロロ−3−(1−シアノメチル−2−ピロリジニルメ
トキシ)−1,2−ベンゾイソオキサゾールを0.61g得
る。
【0061】(2)(S)−5−クロロ−3−(1−シ
アノメチル−2−ピロリジニルメトキシ)−1,2−ベ
ンゾイソオキサゾール0.61gの2−プロパノール10mlの
懸濁液に、塩化水素の2−プロパノール溶液(6.2N)0.
5mlを加え、析出した結晶を濾取すれば、融点180.0-18
2.9℃を示す無色結晶の(S)−5−クロロ−3−(1
−シアノメチル−2−ピロリジニルメトキシ)−1,2
−ベンゾイソオキサゾール塩酸塩0.62gを得る。 IR(KBr)cm-1;3459,2360,2339,1538,1477,1439,1364,105
6,934,829,694,561
【0062】実施例23 (1)(S)−5−クロロ−3−(2−チオモルホリニ
ルメトキシ)−1,2−ベンゾイソオキサゾール0.50gの
塩化メチレン10ml溶液に、5℃でm−クロロ過安息香酸
(80%)0.40gを加え、1時間同温度で反応させる。反応
後、反応混合物に水を加え、10%水酸化ナトリウム水溶
液でpH9に調整し、振盪後、有機層を分取する。分取し
た有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥後、減圧下に溶媒を留去し、得られた残留物をカ
ラムクロマトグラフィー[溶離液;クロロホルム:メタ
ノール=50:1]で精製すれば、無色油状物の(S)−5
−クロロ−3−(S−オキソ−2−チオモルホリニルメ
トキシ)−1,2−ベンゾイソオキサゾール0.24gを得
る。
【0063】(2)(S)−5−クロロ−3−(S−オ
キソ−2−チオモルホリニルメトキシ)−1,2−ベン
ゾイソオキサゾール)0.24gの2−プロパノール5mlの溶
液に、塩化水素の2−プロパノール溶液(6.2N)1.0ml
を加え、析出した結晶を濾取すれば、融点225.6-227℃
を示す無色結晶の(S)−5−クロロ−3−(S−オキ
ソ−2−チオモルホリニルメトキシ)−1,2−ベンゾ
イソオキサゾール塩酸塩0.21gを得る。 IR(KBr)cm-1;3426,2942,2698,2640,1610,1537,1477,144
1,1369,1318,1058,1022,936
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 31/496 A61K 31/496 31/5377 31/5377 31/541 31/541 A61P 25/28 A61P 25/28 (72)発明者 高田 誠 埼玉県戸田市大字新曽1417 (72)発明者 川淵 啓代 富山県中新川郡立山町坂井沢130 (72)発明者 平岩 徹 富山県富山市長江新町1−5−37 審査官 内田 淳子 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 413/12 C07D 491/113 C07D 495/10 A61K 31/42 A61K 31/454 A61K 31/496 A61K 31/5377 A61K 31/541 A61P 25/28 CA(STN) CAOLD(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 「式中、Rは、水素原子、ハロゲン原子、置換されてい
    てもよい低級アルキル、アルアルキル、低級アルキルオ
    キシおよびアルアルキルオキシ基から選ばれる少なくと
    も一種以上を;R1は、水素原子または置換されていて
    もよい低級アルキルもしくはアルアルキル基を;R
    2は、水素原子または置換されていてもよい低級アルキ
    ル、アルアルキル、低級アシルもしくは低級アルキルオ
    キシカルボニル基を;R3およびR4は、同一または異な
    って水素原子または置換されていてもよい低級アルキル
    基を;また、R3およびR4が一緒になって低級アルキレ
    ン基を;Xは、CH2、SOもしくはSO2または式CH
    OR5(R5は、水素原子または低級アルキルもしくはカ
    ルバモイル基を表わす。)もしくはNR6(R6は、水素
    原子または低級アルキル基を表わす。)で表わされる
    基、酸素原子、硫黄原子および式 【化2】 (Yは、酸素原子または硫黄原子を表わす。)で表わさ
    れる基のいずれかを;mは、0または1を;nは、2、
    3または4を、それぞれ示す。」で表わされる1,2−
    ベンゾイソオキサゾール誘導体またはその塩。
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