JP3229684U - 手術器具用マルチホルダー及び着脱式手術用器具 - Google Patents

手術器具用マルチホルダー及び着脱式手術用器具 Download PDF

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【課題】手術器具の補助具として汎用性に富んだ手術器具用マルチホルダーを提供する。【解決手段】手術器具用マルチホルダー1は、作用部位11と長手状の操作部位12とを含む手術器具10を保持するものであり、手で把持される長手状の把持部2と、固定手段3、2cとを備え、該把持部2は、開口部2aと、該開口部から内部に延びて、操作部位12を挿入し得るサイズを有する、長手状の内部スペース2bとを含む。固定手段3、2cは、手術器具の操作部位12を把持部の開口部2aから内部スペース内に挿入した状態で、該操作部位を固定する。異なる挿入位置で該操作部位12を固定することにより把持部2から延び出た手術器具10の長さを可変調整し得る。同じマルチホルダー1を、異なる種別の手術器具(メス、探索子、鈍針、剥離子など)に適用することができる。【選択図】図2

Description

本考案は、メスやプローブ(探索子)等の各種の外科手術器具に適合し得る手術器具用マルチホルダーに関し、特に、該ホルダに装着される手術器具の長さを可変調整し得るようにしたものに関し、さらには、そのようなマルチホルダーと手術器具との組合せからなる着脱式手術用器具に関する。
外科手術時に医師の手で把持される手術器具には、メス、探索子(プローブ)、鈍針、剥離子など各種のものがある(例えば下記特許文献1〜4)。一般に、この種の手術器具は、作用部位と操作部位とで構成され、作用部位は人体に作用する部位であり、その用途に応じてメス刃、探索子の先端部位、鈍い針状の先端部位、剥離子の先端部位などからなっている。操作部位は、医師の手で把持されて動かされ、先端の作用部位の動きを操作するために寄与する。また、同一種類の手術器具であっても、施術する人体部位に応じて異なる長さのものをいくつか用意しなければならない。このように、従来の手術器具は、種類別に異なる長さのものをそれぞれ用意する必要があった。また、従来は、異なる種別の手術器具に適用し得る汎用の補助具は存在していなかった。なお、1つの装置に2つの異なる機能をもたせた多機能手術用器具が考案されているが(例えば下記特許文献5)、単に2機能の器具を併設しているにすぎず、汎用性に乏しいものであった。
なお、長さ調整を可能にした手術器具も知られてはいるが、公知の長さ調整構造にあっては、長さ調整されるロッド状部品の近位端(なお、操作部位寄りを近位端、作用部位寄りを遠位端ということにする)が、医師の手で把持される持ち手の上方において突出するような構造であり、かつ、長さ調整されるロッド状部品の伸縮方向が、該持ち手の軸芯方向とは異なる方向に延びるような構造であった。そのため、長さ調整の状況によっては(例えば遠端までの長さを短くした場合)、伸縮調整されたロッド状部品の近位端が持ち手の上方において飛び出たような状態となり、施術者の邪魔となる場合があり得る。施術する人体部位によっては、伸縮調整されたロッド状部品の近位端が持ち手の上方において飛び出たような状態では、まったく実用に適さない場合がある。また、そのような長さ調整構造では、ロッド状部品の遠位端に位置する作用部位(例えばメス刃)が延びる方向と持ち手の軸芯方向とが異なることにより、持ち手の軸線と作用部位(例えばメス刃)の延長線とが比較的大きな角度をなす状態となる。そのため、施術する人体部位(例えば脳外科手術)によっては、そのような長さ調整構造を持つ手術器具は使用不可能である。
実開平5−63513 特開平7−67880 特開平11−178830 実用新案登録3113089 特開2000−185053
本考案は、手術器具の補助具として汎用性に富んだ手術器具用マルチホルダーを提供しようとするものであり、さらには、そのようなマルチホルダーと手術器具との組合せからなる着脱式手術用器具を提供しようとするものである。
本考案に係る手術器具用マルチホルダーは、作用部位と長手状の操作部位とを含む手術器具を取り付けるための手術器具用マルチホルダーであり、施術者の手で把持される長手状の把持部であって、開口部と、該開口部から内部に延びた長手状の内部スペースとを含むものと、前記把持部において前記開口部寄りの箇所に設けられた固定手段とを備え、前記把持部の前記内部スペースは、前記手術器具の前記操作部位を挿入し得るサイズを有し、前記固定手段は、前記手術器具の前記操作部位を前記把持部の前記開口部から前記内部スペース内に挿入した状態で、該操作部位を前記把持部に固定するように構成されており、かつ、異なる挿入位置で該操作部位を固定することにより前記把持部から延び出た前記手術器具の長さを調整し得るように構成されている。
本考案によれば、適用する手術器具の操作部位を、長手状の把持部の内部スペース内に挿入して収納し、該把持部から延び出た該手術器具の操作部位の長さを任意に調整した状態で固定手段によって該操作部位を該把持部に固定するので、手術器具の長さ(詳しくは施術者の手で把持される把持部から手術器具の作用部位までの長さ)を任意に調整することができる。したがって、本考案に係るマルチホルダーを手術器具に適用すれば、施術する人体部位に応じて異なる長さの手術器具をいくつも用意する必要がなく、汎用性に富んだ使い勝手のよいものとなり、かつ、経済的である。さらに、本考案によれば、同じマルチホルダーを、異なる種別の手術器具(メス、探索子、鈍針、剥離子など)にも適用することができるので、その意味でも、汎用性に富んだ使い勝手のよいものとなり、かつ、経済的である。
さらに、本考案によれば、長手状の手術器具の操作部位が、長手状の把持部の内部スペース内に挿入・収納される構造であるから、伸縮調整された操作部位の近位端が把持部の上方において飛び出るような状態とはならず、施術者の邪魔とならない。また、手術器具の操作部位が伸縮する方向と把持部の軸芯方向とが同一であるから、手術器具の作用部位(例えばメス刃)の延長線と把持部の軸線とが一致する若しくは大きな角度をなさないような構造となる。そのような構造にあっては、把持部を把持した手の略直線的延長上に手術器具の作用部位(例えばメス刃)が位置することになるので、把持部を把持した手の動きに即応させて作用部位(例えばメス刃)を動かすことができる。したがって、本考案に係る手術器具用マルチホルダーは、脳外科手術等精密な施術を要する人体部位のための手術器具に適用するのに適しており、従来はその種の手術器具において不可能であった長さ調整機能を、本考案によって実現することができる。
さらに、本考案に係る着脱式手術用器具は、前記手術器具用マルチホルダーと前記手術器具との組合せとして具現化される。
本考案に係る手術器具用マルチホルダーの一実施例を示す斜視図 図1に示された手術器具用マルチホルダーの把持部の縦断面図を示すと共に、本考案に係る着脱式手術用器具の一実施例を分解して示す側面図。 手術器具の操作部位に着脱式に取付けられる異なる種別の着脱式の作用部位のいくつかの例を概略的に示す側面図。 図2に示された手術器具の操作部位の変形例を示す側面図であって、該操作部位の遠位端側の部分をクランク状に屈曲させた例を示す図。 図2に示された手術器具の作用部位の変形例を示す側面図であって、該作用部位の近位端側の部分をクランク状に屈曲させた例を示す図。 本考案が適用可能な手術器具として、作用部位と操作部位が一体不可分に構成されている例を示す側面図。
図1において、本考案の一実施例に係る手術器具用マルチホルダー1は、施術者の手で把持されるのに適した長手状の把持部2を有している。把持部2には、その遠位端に設けられた開口部2aと、該開口部2aからその内部に延びた長手状の内部スペース2bとが形成されている。図2に把持部2の内部構造を縦断面図にて示すように、把持部2の内部に形成された内部スペース2bは、把持部2の長さのかなりの範囲(略全長に近い範囲)にわたる長さを有する。これにより、後述するように、該マルチホルダー1に取り付けられる手術器具10の操作部位12の十分な長さ調整が可能とされる。また、把持部2の内部スペース2bは、後述するように、手術器具10の操作部位12を挿入し得るサイズを有している。把持部2は金属等の硬質な材質からなり、一例として、金属材質からなる棒状体を芯に沿って穿削加工することにより内部スペース2bを形成し得る。また、一例として、把持部2の長手方向の全長は10cm前後、その外径は5乃至10mm程度である。
把持部2の遠位端は開口部2aとなっており、該把持部2において開口部2a寄りの箇所に雄ねじ部2cが形成されている。雄ねじ部2cには、開口部2aから軸方向に延びたスリット2dが複数個設けられている。例えば、スリット2dは円周方向に略等間隔(90度間隔)で4個形成されている。ナット3は、略円筒形であり、軸方向に貫通した(開放された)内部空間を有し、その内壁に前記雄ねじ部2cに螺合可能な雌ねじ部3aが形成されている。図2において、ナット3は側面図として示されており、その内壁に設けられた雌ねじ部3aの存在が点線で略示されている。
ナット3を把持部2の開口部2aにセットして、締め付け方向に回すと、ナット3の雌ねじ部3aと把持部2の雄ねじ部2cが螺合し、ナット3が把持部2に係合して、螺合が深まる方向に直進する。雄ねじ部2cの部分には複数のスリット2dが設けられているので、螺合が深まる方向にナット3が直進するにつれて、雄ねじ部2cの部分の内径が縮小する。
図2は本考案に係る着脱式手術用器具の一実施例を分解して示す図であり、本考案に係る着脱式手術用器具は、図1に示した手術器具用マルチホルダー1と手術器具10との組合せからなり、該マルチホルダー1に任意の手術器具10を着脱式に取り付けることができるようになっている。図2において側面図にて示された手術器具10は、一例として外科用メスであり、作用部位であるメス刃11と、長手状の操作部位であるロッド12とを含む。ロッド(操作部位)12の遠位端には取付部13が設けられており、該取付部13を介して替刃式のメス刃(作用部位)11がロッド(操作部位)12に着脱可能に取り付けられる。すなわち、取付部13を介してロッド12にメス11を取り付けた状態において、手術器具10は、メス刃(作用部位)11と、該メス刃(作用部位)11から延びた略直線状のロッド(操作部位)12とを含むものとなる。
このようにロッド12にメス刃11を取り付けてなる手術器具10をマルチホルダー1に取り付ける場合、把持部2の開口部2aにセットされたナット3を緩めた状態として、そのロッド(操作部位)12を、その他端側から、該把持部2の開口部2aを介してその内部スペース2b内に挿入し、把持部2の開口部2aから外に延び出ているロッド(操作部位)12の長さ(つまり手術器具10の長さ)が所望の長さになるようにした上で、ナット3を締め付け方向に回す。これにより、前述のように、螺合が深まる方向にナット3が直進するにつれて、雄ねじ部2cの部分の内径が縮小し、この雄ねじ部2cの縮径した部分でロッド(操作部位)12をその周囲から締め付けて固定する。こうして、手術器具10のロッド(操作部位)12を任意の長さ位置で把持部2に固定することができ、該把持部2から延びる手術器具10のロッド(操作部位)12の長さ、ひいては把持部2からメス刃(作用部位)11までの長さ、を可変調整することができる。なお、本考案に係る手術器具用マルチホルダー1に手術器具10を適用するにあたっては、把持部2の内部スペース2bの径方向サイズと手術器具10のロッド(操作部位)12の径方向サイズを適切な関係としておくものとするのは勿論である。一般的には、前者の径方向サイズよりも後者の径方向サイズを幾分小さくしておき、ナット3で締め付けたときに、雄ねじ部2cの縮径した部分でロッド12をその周囲から締め付けて適切に固定できるように、部品設計がなされる。
以上から明らかなように、把持部2に設けられた雄ねじ部2cとそれに螺合するナット3の組合せは、把持部2において開口部2a寄りの箇所に設けられた固定手段として機能する。さらに詳しくは、この固定手段、すなわち、把持部2に設けられた雄ねじ部2cとそれに螺合するナット3の組合せは、手術器具10の操作部位12を把持部2の開口部2aから内部スペース2b内に挿入した状態で、該操作部位12を該把持部2に固定するように構成され、かつ、異なる挿入位置で該操作部位12を固定することにより該把持部2から延び出た前記手術器具10の長さを調整し得るように構成されている。さらに詳しくは、この固定手段、すなわち、把持部2に設けられた雄ねじ部2cとそれに螺合するナット3の組合せは、把持部2の内部スペース2b内に挿入された手術器具10のロッド(操作部位)12をその周囲から締め付けて固定する、ネジ式の締め付け手段として構成されている。このような雄ねじ部2cとナット3の組合せからなるネジ式の締め付け手段からなる固定手段は、手術器具10のロッド(操作部位)12をその周囲から締め付けるだけのシンプルな構成であるため、手術器具10のロッド(操作部位)12に対して特殊加工を施す必要がない、という利点をもつ。よって、本考案の手術器具用マルチホルダー1を既存の手術器具10に容易に適用することができるようにするので、有利である。
上述した把持部2に設けられた雄ねじ部2cとそれに螺合するナット3の組合せは、把持部2に対する手術器具10のロッド(操作部位)12の固定位置を連続的に変更できるような構成である。すなわち、図示例のような把持部2に設けられた雄ねじ部2cとそれに螺合するナット3の組合せは、連続的に異なる挿入位置で手術器具10のロッド(操作部位)12を固定することにより把持部2から延び出た手術器具10の長さを調整し得るように構成されている。しかし、本考案における固定手段は、そのように連続的な固定位置調整可能なものに限らず、段階的に固定位置調整可能なものであってもよい。すなわち、固定手段は、段階的に異なる挿入位置で手術器具10のロッド(操作部位)12を固定することにより把持部2から延び出た手術器具10の長さを調整し得るように構成されていてもよい。すなわち、固定手段としては、上述したような雄ねじ部2cとナット3の組合せからなるネジ式の締め付け手段に限らず、その他の構造からなるものを適宜必要に応じて採用してよい。
図2に示すように、一例として、手術器具10のロッド(操作部位)12の側面に、長手方向に目盛り12aが設けられていてもよい。目盛り12aは、ロッド12の表面を物理的に彫刻することによって形成されていてもよいし、あるいは印刷等によって形成されてもよい。このようにロッド(操作部位)12の側面に目盛り12aを設けることにより、調整した長さ位置がどの程度であるかの目見当をつけ易い。なお、図2の例では、ロッド(操作部位)12の全長のうち、概ね、把持部2の内部スペース2b内に挿入され得る範囲において目盛り12aが設けられており、目盛り12aが設けられていない部分12bは、取付部13につながる接続部となっている。
図2において、手術器具10のロッド(操作部位)12の遠位端に設けられる取付部13の構造は、前記固定手段として前記把持部2に設けられた雄ねじ部2cとそれに螺合するナット3との組合せからなる前記「ネジ式の締め付け手段」と同様の構造とすればよいので、詳しい図示及び説明は省略する。勿論、取付部13の構造は、前記「ネジ式の締め付け手段」と同様の構造に限らず、その他の任意の着脱式取付構造を採用してもよい。
公知のように、替刃式のメス刃には種々のタイプのものが存在するので、取付部13を介してロッド(操作部位)12に取り付けるメス刃(作用部位)11は、手術目的に応じて任意のタイプのメス刃をその都度取り付ければよい。また、本考案の手術器具用マルチホルダー1に適用する手術器具10の種別は外科用メスに限らず、探索子、鈍針、剥離子など、任意のものであってよい。その場合、手術器具10の作用部位(作用子)は、メス刃11に代えて、使用目的に応じた構造のものとされる。
図3は、施術目的に応じて手術器具10のロッド(操作部位)12に取付けられる異なる種別の着脱式の作用部位のいくつかの例を概略的に示す側面図である。図3(a)は手術器具10を探索子として機能させるための作用部位14の一例を示し、(b)は鈍針として機能させるための作用部位15の一例を示し、(c)は剥離子として機能させるための作用部位16の一例を示す。いずれの例においても、取付部13を介して各作用部位14〜16がロッド(操作部位)12に着脱可能に取り付けられる。
図2の例では手術器具10のロッド12の全体が直線状であるが、これに限らず、ロッド12の全長のうち、把持部2の内部スペース2b内に挿入され得る範囲(目盛り12aが設けられる部分)が直線状であればよい。例えば、作用部位(11、14〜16)の軸線と操作部位(12)の軸線が平行に適宜オフセットしているタイプの手術器具(10)が存在しており、そのようなタイプの手術器具(10)にも本考案に係る手術器具用マルチホルダー1を適用することができる。そのために、例えば、図2に示された手術器具10のロッド12を、図4に示すように変形してよい。図4において、ロッド12のうち、目盛り12aが設けられている部分(つまり、把持部2の内部スペース2b内に挿入され得る部分)は図2に示されたものと同じであり、目盛り12aが設けられていない部分12b(つまり、取付部13につながる接続部分、換言すれば、ロッド12の遠位端側)がクランク状に屈曲している。図4に示すような遠位端側にクランク状の接続部分12bを有するロッド12を持つ手術器具10にあっては、クランク状の接続部分12bの存在によって、取付部13に取り付けられた作用部位11、14〜16の軸線と操作部位(把持部2に挿入されるロッド12の直線部分)の軸線が平行に適宜オフセットされることになる。なお、ロッド12の接続部分12bの屈曲の仕方はクランク状に限らず、施術目的(用途)に応じて適宜に設計し得る。例えば、ロッド12の接続部分12bが適宜の角度で(鈍角で)幾分屈曲しているような形状であってもよい。
なお、取付部13に取り付けられた作用部位11、14〜16の軸線と操作部位(把持部2に挿入されるロッド12の直線部分)の軸線を平行に適宜オフセットするための構造は、図4に示したようなものに限らない。例えば、ロッド12は図2に示すように全体が直線状のものとし、作用部位11、14〜16の近位端側の部分を略クランク状に適宜屈曲させてもよい。図5は、そのように、メス刃(作用部位)11の近位端側の部分11aを略クランク状に屈曲させた例を示す。この場合も、メス刃11(作用部位14〜16)の近位端側の部分11aの屈曲の仕方は略クランク状に限らず、施術目的(用途)に応じて適宜に設計し得る。例えば、この部分11aが適宜の角度で(鈍角で)幾分屈曲しているような形状であってもよい。
以上述べた実施例においては、手術器具10の作用部位11、14〜16とロッド(操作部位)12は別体の部品からなり、取付部13を介してロッド(操作部位)12に作用部位11、14〜16を着脱可能に構成している。しかし、これに限らず、本考案が適用可能な手術器具10は、作用部位11、14〜16とロッド(操作部位)12が一体不可分に構成されたものからなっていてもよい。図6は、そのように、メス刃(作用部位)11とロッド(操作部位)12が一体不可分に構成された手術器具10の一例を示している。例えば、同一の材質によってメス刃11(作用部位14〜16)とロッド(操作部位)12を一体的に形成して手術器具10を構成してよい。あるいは、異なる材質によってメス刃11(作用部位14〜16)とロッド(操作部位)12を別々に形成し、しかる後、両者を固定的に接続することにより手術器具10を構成してもよい。
なお、本考案を具現化するにあたって、手術器具用マルチホルダー1を有利に適用し得るように、手術器具用マルチホルダー1の設計に合わせて、手術器具10を新規に設計する(若しくは既存の手術器具10を設計し直す)ようにしてもよい。その場合は、新規設計された手術器具10と本考案に係る手術器具用マルチホルダー1とを組み合わせることで、本考案に係る着脱式手術用器具が提供される。しかし、それに限らず、既存の1又は複数のタイプの手術器具10に適合し得るように手術器具用マルチホルダー1を設計し製造してもよい。その場合は、既存の手術器具10と本考案に係る手術器具用マルチホルダー1とを組み合わせることで、本考案に係る着脱式手術用器具が提供される。
なお、図2の例では、把持部2の近位端(図で右端)が閉じられているが、これに限らず、開放されていてもよい。その場合、把持部2の内部スペース2bは貫通空間となる。また、把持部2の外周面において、適宜の範囲で、滑り止め用の彫刻パターンあるいは凹凸パターンが形成されていてよい。同様に、ナット3の外周面においても滑り止め用の彫刻パターンあるいは凹凸パターンが形成されていてよい。さらに、同様のネジ式の締め付け手段として構成された取付部13の外周面においても滑り止め用の彫刻パターンあるいは凹凸パターンが形成されていてよい。また、把持部2の外周断面形状は、円形に限らず、多角形その他であってもよく、要は、人の手で握り易い形状であればよい。
なお、手術器具用マルチホルダー1の把持部2は、長手方向に完全に直線状を成すものに限らず、適用する手術器具10のロッド(操作部位)12の形状に合わせるようにしてもよい。例えば、適用する手術器具10のロッド(操作部位)12が緩やかな弧を描くように幾分湾曲しているならば、手術器具用マルチホルダー1の把持部2も、それに合わせて、緩やかな弧を描くように幾分湾曲するものとされる。
上述した手術器具用マルチホルダー1によれば、長手状の手術器具10の操作部位12が、長手状の把持部2の内部スペース2b内に挿入・収納される構造であるから、伸縮調整された操作部位12の近位端側の部分が把持部2の内部スペース2b内に収まり、把持部2を手で握った施術者の邪魔になることがない。また、手術器具10の操作部位12が伸縮する方向と把持部2の軸芯方向とが同一であるから、手術器具10の作用部位(例えばメス刃11)の延長線と把持部2の軸線とが一致する若しくは大きな角度をなさないような構造となる。そのような構造にあっては、把持部2を把持した手の略直線的延長上に手術器具10の作用部位(例えばメス刃11)が位置することになるので、把持部2を把持した手の動きに即応させて作用部位(例えばメス刃11)を動かすことができる。したがって、本考案に係る手術器具用マルチホルダー1は、脳外科手術等精密な施術を要する人体部位のための手術器具10に適用するのに適しており、従来はその種の手術器具10において不可能であった長さ調整機能を、本考案によって実現することができる。
1 手術器具用マルチホルダー
2 把持部
2a 開口部
2b 内部スペース
2c 雄ねじ部
2d スリット
3 ナット(固定手段)
3a 雌ねじ部
10 手術器具
11 メス刃(作用部位)
12 ロッド(操作部位)
12a 目盛り
12b 接続部分
13 取付部
14 探索子
15 鈍針
16 剥離子

Claims (9)

  1. 作用部位と長手状の操作部位とを含む手術器具を保持するための手術器具用マルチホルダーであり、
    施術者の手で把持される長手状の把持部であって、開口部と、該開口部から内部に延びた長手状の内部スペースとを含むものと、
    前記把持部において前記開口部寄りの箇所に設けられた固定手段と
    を備え、前記把持部の前記内部スペースは、前記手術器具の前記操作部位を挿入し得るサイズを有し、
    前記固定手段は、前記手術器具の前記操作部位を前記把持部の前記開口部から前記内部スペース内に挿入した状態で、該操作部位を前記把持部に固定するように構成されており、かつ、異なる挿入位置で該操作部位を固定することにより前記把持部から延び出た前記手術器具の長さを調整し得るように構成されている、ことを特徴とする手術器具用マルチホルダー。
  2. 前記固定手段は、連続的に又は段階的に異なる挿入位置で該操作部位を固定することにより前記把持部から延び出た前記手術器具の長さを調整し得るように構成されている、請求項1の手術器具用マルチホルダー。
  3. 前記固定手段は、ネジ式の締め付け手段からなり、該ネジ式の締め付け手段は、前記把持部の前記内部スペース内に挿入された前記操作部位をその周囲から締め付けて固定するように構成されている、請求項1又は2の手術器具用マルチホルダー。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された前記手術器具用マルチホルダーと、
    作用部位と該作用部位から延びた略直線状の操作部位とを含む手術器具と
    の組合せからなる着脱式手術用器具。
  5. 前記手術器具の前記作用部位と前記操作部位は別体の部品からなり、前記操作部位に前記作用部位を着脱可能に構成してなる、請求項4の着脱式手術用器具。
  6. 前記手術器具の前記作用部位と前記操作部位は一体不可分に構成されている、請求項4の着脱式手術用器具。
  7. 前記手術器具の前記操作部位の側面には、長手方向に目盛りが設けられている、請求項4乃至6のいずれかの着脱式手術用器具。
  8. 前記手術器具は、少なくともメス、探索子、鈍針、剥離子のうちのいずれか1つである、請求項4乃至7のいずれかの着脱式手術用器具。
  9. 前記固定手段は、連続的に又は段階的に異なる挿入位置で該操作部位を固定することにより前記把持部から延び出た前記手術器具の長さを調整し得るように構成されている、請求項4乃至8のいずれかの着脱式手術用器具。
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