JP3229290U - 収納容器のハンドル取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造時にドライバー等の工具を使用せずにハンドルの取付作業を容易に行うことができるとともに、携行時においてハンドルの脱落を防止することが可能な収納容器のハンドル取付構造を提供する。【解決手段】蓋体1の上面に凹状に形成されたハンドル収納凹部10と、ハンドル収納凹部内に設けられ、ハンドル30を回動自在に軸着するハンドル取付部20と、を備える。ハンドル取付部は、その両側面にハンドルの軸部32aを軸受けする軸受穴21を有し、ハンドル収納凹部は、軸受穴の近傍に、ハンドル収納凹部の内壁14から突設された止め部13を有する。止め部は、ハンドルの縦杆部32の拡開を抑制する。【選択図】図1
Description
本考案は、主として工具や釣具などを収納して携行するための収納容器のハンドル取付構造に関する。
従来、工具や釣具などを収納する収納容器は、軽量化のため合成樹脂を主体として形成されるものが提案されており、容器本体と同様の素材で形成され、蓋体の上面に設けられた軸受穴にハンドルの先端に設けられた軸部を回動自在に差し込むことを特徴する簡易的なハンドル取付構造が採用されている(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、上述したハンドル取付構造は、製造時においてドライバーなどの工具を使用せずに簡単に組み立て作業を容易に行うことが可能であるが、重量の大きい収納物を収納した収納容器を携行した際において、ハンドル取付構造における軸受穴周辺に荷重が掛かることで、ハンドルが拡開したり、軸部が変形したりしてハンドルが脱落してしまうおそれがあるものであった。
したがって、簡易な組み立て作業によってハンドルを取り付けることができるとともに、携行時においてハンドルの脱落をしっかり防止することが可能な収納容器のハンドル取付構造が望まれている。
本考案は、上記課題に鑑み、容器本体の上面を被蓋する蓋体にハンドルを回動自在に取り付ける収納容器のハンドル取付構造であって、
前記蓋体の上面に凹状に形成された前記ハンドルを収納するためのハンドル収納凹部と、
前記ハンドル収納凹部内に設けられ、前記ハンドルを回動自在に軸着するハンドル取付部と、を備えてなり、
前記ハンドル取付部は、その両側面に前記ハンドルの軸部を軸受けする軸受穴を有し、
前記ハンドル収納凹部は、前記軸受穴の近傍における前記ハンドル収納凹部の内壁から突設された止め部を有することを特徴する。
前記蓋体の上面に凹状に形成された前記ハンドルを収納するためのハンドル収納凹部と、
前記ハンドル収納凹部内に設けられ、前記ハンドルを回動自在に軸着するハンドル取付部と、を備えてなり、
前記ハンドル取付部は、その両側面に前記ハンドルの軸部を軸受けする軸受穴を有し、
前記ハンドル収納凹部は、前記軸受穴の近傍における前記ハンドル収納凹部の内壁から突設された止め部を有することを特徴する。
また、上述した構成に加え、止め部は、略立方形状に形成されることが好ましい。
また、上述した構成に加え、ハンドル収納凹部は、ハンドル取付部の軸受穴の近傍において、前記ハンドル収納凹部の底面部よりも低い段部を有することが好ましい。
また、上述した構成に加え、ハンドル取付部は、軸受穴の上縁付近に設けられた孔部を有することが好ましい。
また、上述した構成に加え、孔部は、複数の小孔からなることが好ましい。
また、上述した構成に加え、ハンドルは、把手部と、前記把手部の両端から直角方向に延出された縦杆部と、が一体形成され、前記縦杆部は、長手方向の先端においてハンドル収納凹部の段部の湾曲面と同程度の湾曲で丸みを帯びて形成された第一角部と、他方を直角形状に形成した第二角部と、を有することが好ましい。
請求項1−5記載の考案によって、製造時においてドライバー等の工具を使用せずにハンドルを容易に取付作業が行なうことができるとともに、ハンドルの軸部に掛かる荷重に対してハンドル取付部の両側面に設けられた孔部によって蓋体のハンドル取付部が若干の弾性変形することで荷重を分散させ、かつ、止め部によってハンドルの縦杆部の拡開を抑制することでハンドルの脱落を防止することが可能である。
また、請求項6記載の考案によって、第一角部がハンドル収納凹部の段部に接触しないためハンドルの立ち上がらせる回動を阻害しないようにすることができるとともに、第二角部が段部と接触することで適度な摩擦抵抗をハンドルに付与することで、適度なクリック感を与えるとともにハンドルのみでほぼ垂直方向に自立させることが可能である。また、この直角形状の第二角部によって、ハンドルが外れそうになった際に、止め部と十分に当接しうる面積を備えるためハンドルの縦杆部の拡開を抑制することが可能である。
本実施形態の収納容器のハンドル取付構造の一例について図1−6に基づいて詳細に説明する。
収納容器の全体の形状について図1に基づいて説明する。
容器本体2は、工具や釣具などを収納するため上面を開放した中空の収納空間を有するものであり、蓋体1は、容器本体2の上面を被蓋するように容器本体2の一辺においてヒンジ機構によって開閉自在に軸着されたものである。
容器本体2は、工具や釣具などを収納するため上面を開放した中空の収納空間を有するものであり、蓋体1は、容器本体2の上面を被蓋するように容器本体2の一辺においてヒンジ機構によって開閉自在に軸着されたものである。
ハンドル30は、手指で握るための把手部31と、把手部31の両端から直角方向に延出された縦杆部32、32と、が一体形成されたものである。この縦杆部32、32の先端付近に縦杆部32、32同士の内側面より突出して対向する軸部32a、32aを有する。
軸部32a、32aは、略円柱状であり、その先端面の一部を切り欠いて先細り状に形成されており、後述するハンドル取付部20における溝部23、23に沿って軸受穴21、21に差し込むことを容易にすることが可能である。なお、この軸部32a、32aの先端面は、少なくとも先端面の3分の1程度を切り欠いてテーパー状にすることが好適である。
また、ハンドル30の縦杆部32、32は、ハンドル収納凹部10から蓋体1に対して垂直方向に回動させて立ち上がる回動動作を阻害しないようにするため、ハンドル30を蓋体1に対して水平方向に倒した状態においてハンドル収納凹部10に対向する長手方向の先端において後述するハンドル収納凹部10の段部12、12の湾曲面12bと同程度の湾曲で丸みを帯びて形成された第一角部32b、32bを有する。
また、縦杆部32、32の丸みを帯びた第一角部32b、32bの反対側に位置する他方の第二角部32c、32cは、図1、6に示すように直角形状に形成することで、ハンドル30を回動させて蓋体1の上面に対して垂直方向に立ち上げた際に、やや前方に傾斜しながら他方の第二角部32c、32cが、段部12、12と接触することで適度な摩擦抵抗をハンドル30に付与することで、適度なクリック感を与えるとともにハンドル30のみでほぼ垂直方向に自立させることが可能である。また、この直角形状の第二角部32c、32cは、ハンドル30の縦杆部32、32を側面に対して、後述する止め部13、13と十分に当接しうる面積を備えることができる。
なお、このハンドル30は、把手部31を中空の筒状体とするとともに、縦杆部32、32の外側面が開放された溝状に形成することで、より一層軽量化することが好適である。
次に、ハンドル取付構造について図1−6に基づいて説明する。
ハンドル取付構造は、蓋体1の上面に凹状に形成されたハンドル30を収納するためのハンドル収納凹部10と、ハンドル30の軸部32a、32aを回動自在に軸着するハンドル取付部20と、からなるものである。
ハンドル取付構造は、蓋体1の上面に凹状に形成されたハンドル30を収納するためのハンドル収納凹部10と、ハンドル30の軸部32a、32aを回動自在に軸着するハンドル取付部20と、からなるものである。
ハンドル収納凹部10は、ハンドル30を蓋体1の上面の中央付近に横長の略長方形の凹状になるように内壁14、14に底面部11が囲まれるように形成され、この内壁14、14は、少なくともハンドル30を水平方向に倒した状態で蓋体1の上面より露出しない程度の高さを有する。
また、ハンドル収納凹部10は、ハンドル取付部20の軸受穴21、21の近傍において、ハンドル収納凹部10の底面部11よりも低い段部12、12と、内壁14、14の入隅付近から突設され、ハンドル30の縦杆部32、32の外側面に当接する止め部13、13と、を有する。
段部12、12は、平坦面12aと、ハンドル収納凹部10の底面部11に向かって反り上がった湾曲面12bと、が連続した面一に形成されたものであり、この湾曲面12bは、上述したように、ハンドル30の縦杆部32、32の第一角部32b、32bに対して回動動作を阻害しない程度に湾曲させたものである(特に図3、4参照)。
止め部13、13は、ハンドル収納凹部10の底面部11と同一平面上に位置する高さと、ハンドル30の縦杆部32、32の外側面に当接し得る程度の横幅と、を備えた縦長の略立方形状に形成される(図2、4参照)。
ハンドル取付部20は、ハンドル収納凹部10内の手前側の内壁14から突出して横長の直方体状に設けられ、そのハンドル取付部20の両側面には、ハンドル30の軸部32a、32aを回動自在に軸受けする軸受穴21、21と、軸受穴21,21まで軸部32a、32aを滑り込ませて案内する溝部23、23と、軸受穴21、21及び溝部23、23の上縁側に形成された孔部22、22と、を有する(図2、3参照)。
溝部23、23は、製造時においてハンドル30の取付作業を行う際に、ハンドル30を略水平方向に倒しながら軸部32a、32aを滑り込ませながら差し込むために、ハンドル収納凹部10の底面部11側から軸受穴21、21に向かって水平方向に沿って形成され、この溝部23、23は軸受穴21、21に向かって深さがなくなるように傾斜して形成されている(図5参照)。
孔部22、22は、軸受穴21、21よりも小さい径と、少なくとも軸受穴21、21と同程度の深さを備え、溝部23、23及び軸受穴21、21の上縁周辺に水平方向に複数配設された小孔からなるものである。また、その孔部22、22の断面形状は、ハンドル取付部20上面と軸受穴21、21との間の厚みが一定となるように形成されるものであり、台形形状、方形状、及び、扇型形状などに適宜形成することが好適である。
なお、上述した容器本体2、蓋体1、及び、ハンドル30は、軽量かつ耐衝撃性の高いポリプロピレン等の合成樹脂材を主体とする素材で射出成形されるものであることが好適である。
したがって、上述した収納容器のハンドル取付構造のハンドル収納凹部10の内壁14、14から突設された止め部13、13によって、ハンドル30の縦杆部32、32の外側面側に当接することでハンドル30の縦杆部32、32の拡開を抑制することでハンドル30の脱落を防止することが可能である。
また、ハンドル取付部20の溝部23、23及び孔部22、22によって、収納容器の製造時においてドライバー等の工具を使用せずにハンドル30の取付作業を容易に行なうことができるとともに、ハンドル取付部20の両側面に設けられた孔部22、22の若干の弾性変形を許容することによって軸部32a、32aに掛かる荷重を分散させることで軸部32a、32aの変形を抑制してハンドル30の脱落を防止することが可能である。
1 蓋体、
2 容器本体、
10 ハンドル収納凹部、11 底面部、12 段部、12a 平坦面、12b 湾曲面、13 止め部、14 内壁、
20 ハンドル取付部、21 軸受穴、22 孔部、23 溝部、
30 ハンドル、31 把手部、32 縦杆部、32a 軸部、32b 第一角部、32c 第二角部
2 容器本体、
10 ハンドル収納凹部、11 底面部、12 段部、12a 平坦面、12b 湾曲面、13 止め部、14 内壁、
20 ハンドル取付部、21 軸受穴、22 孔部、23 溝部、
30 ハンドル、31 把手部、32 縦杆部、32a 軸部、32b 第一角部、32c 第二角部
Claims (6)
- 容器本体の上面を被蓋する蓋体にハンドルを回動自在に取り付ける収納容器のハンドル取付構造であって、
前記蓋体の上面に凹状に形成された前記ハンドルを収納するためのハンドル収納凹部と、
前記ハンドル収納凹部内に設けられ、前記ハンドルを回動自在に軸着するハンドル取付部と、を備えてなり、
前記ハンドル取付部は、その両側面に前記ハンドルの軸部を軸受けする軸受穴を有し、
前記ハンドル収納凹部は、前記軸受穴の近傍における前記ハンドル収納凹部の内壁から突設された止め部を有することを特徴する収納容器のハンドル取付構造。 - 止め部は、略立方形状に形成されることを特徴とする請求項1記載の収納容器のハンドル取付構造。
- ハンドル収納凹部は、ハンドル取付部の軸受穴の近傍において、前記ハンドル収納凹部の底面部よりも低い段部を有することを特徴とする請求項1記載の収納容器のハンドル取付構造。
- ハンドル取付部は、軸受穴の上縁付近に設けられた孔部を有することを特徴とする請求項3記載の収納容器のハンドル取付構造。
- 孔部は、複数の小孔からなることを特徴とする請求項4記載の収納容器のハンドル取付構造。
- ハンドルは、把手部と、前記把手部の両端から直角方向に延出された縦杆部と、が一体形成され、前記縦杆部は、長手方向の先端においてハンドル収納凹部の段部の湾曲面と同程度の湾曲で丸みを帯びて形成された第一角部と、他方を直角形状に形成した第二角部と、を有することを特徴とする請求項1記載のハンドル取付構造。
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