JP3229062B2 - 通信方式 - Google Patents

通信方式

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JP3229062B2
JP3229062B2 JP05707493A JP5707493A JP3229062B2 JP 3229062 B2 JP3229062 B2 JP 3229062B2 JP 05707493 A JP05707493 A JP 05707493A JP 5707493 A JP5707493 A JP 5707493A JP 3229062 B2 JP3229062 B2 JP 3229062B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば公衆通信網とL
ANの両方に接続されLANを介して公衆通信網からF
AX通信を依頼されるFAXサーバと、同じLAN上に
接続され静止画像データを生成しFAXサーバへ公衆通
信網にFAX通信を依頼するFAXクライアントとに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来例1.従来のFAXサーバとして
は、例えば特開平3−44230号公報、特開平3−4
4240号公報、特開平3−57346号公報、特開平
4−181859号公報などに記述されているFAXサ
ーバがある。図35は、上記先行技術と同様なFAXサ
ーバの例を示す構成図である。
【0003】図35において、100はLAN、101
と102はLAN100に接続されたパーソナルコンピ
ュータやワースステーション等の複数のクライアント端
末(以後FAXクライアントと記述する)、103と1
04はLAN100に接続された複数の画像蓄積装置で
あり、FAXクライアント101や102と論理リンク
コネクションが確立された後、データおよびコマンドの
交信が行われる。画像データは各FAXクライアント1
01や102に接続された図示されていないイメージス
キャナ装置で読み取られ、データ量を削減する目的で画
像符号化を施した後、LANを経由して画像蓄積装置1
03や104に送られて蓄積されていた。
【0004】一方、106は公衆通信網であり、ファク
シミリ装置107や108が接続されている。そして、
105はFAXサーバであり、該FAXサーバ105
は、FAXクライアント101,102からLAN10
0を介して得た画像データを公衆通信網106を通じて
ファクシミリ装置107、108へ送信するとともに、
公衆通信網106を通じて受信したファクシミリ画像を
LAN100を介してFAXクライアント101,10
2へ転送する機能を持った通信装置である。
【0005】図36は、従来例におけるFAXサーバ1
05の構成を示すブロック図である。200はFAXサ
ーバ全体の制御を行うCPUである。201はROMで
あり、FAXサーバ105の制御プログラムや制御の実
行に必要なデータを記憶するメモリである。202はR
AMであり、CPU200が通信制御および画像データ
処理のための作業領域として使用されるメモリである。
203はLAN通信制御部であり、LANを通じてFA
Xクライアント101や他のFAXサーバと通信するた
めの論理リンクコネクションを張り、伝送誤りが発生し
た場合には、再度誤りパケットを送りなおしたりするこ
とにより、誤りのないエラーフリーのデータ伝送を実現
する。204はCPU200が通信制御時に用いる各種
パラメータを格納するパラメータテーブルであり、図3
7に示す4つのパラメータテーブル、すなわち原画像パ
ラメータテーブル301、システムパラメータテーブル
302、受信能力パラメータテーブル303、送信パラ
メータテーブル304で構成されていた。
【0006】205は画像データの圧縮及び伸長を行う
圧縮/伸長変換部であり、非圧縮データをファクシミリ
通信に使用されるMH符号、MR符号、MMR符号等に
符号化したり、逆に符号化された画像データを非圧縮デ
ータへと復号化するのに使用される。206は画像デー
タの画素密度を変えずに画素数を増減させ、各種原稿サ
イズに対応した画像データへと変換する画素数縮小部で
ある。
【0007】207は画像データの画素密度を粗密化処
理することにより、画像表現の荒さを変換する画素密度
変換部である。208は変換作業用のワークRAMであ
り、圧縮/伸長変換部205、画素数縮小部206、画
素密度変換部207が画像データを展開し、各々の変換
を行う際に使用するメモリである。また、ワークRAM
208は、各変換部205〜207で共通に使用され
る。209はファクシミリ通信制御部であり、公衆通信
網を通じて、回線接続/開放や所定のFAX通信プロト
コル処理を行う。210はディスクファイルであり、フ
ァクシミリ送受信用の画像を蓄積する大容量メモリであ
る。
【0008】次に、以上の構成を用いた従来のFAXサ
ーバの動作について、FAXクライアントからFAXサ
ーバにFAX送信を依頼する送信要求の処理手順を説明
する。FAXクライアントがFAXサーバに送信を依頼
する場合には、送信要求の処理要求ユニットを生成す
る。送信要求の処理要求ユニット400は、図38に示
すように、処理の種類を示す処理要求識別コード401
と、FAXの送信先電話番号402と、ファクシミリ送
信する画像の属性に関する原画像情報403と、原画像
情報の蓄積位置情報を含む論理リンク情報404から構
成されており、原画像情報403と論理リンク情報40
4は図39に示す各項目から構成されている。すなわ
ち、原画像情報403は、画像ファイル名501と、そ
の属性情報としての圧縮符号識別コード502と、解像
度識別コード503と、原稿サイズ識別コード504と
の各項目から、また、論理リンク情報404は送信した
い原画像がLAN100上のどの画像蓄積装置に格納さ
れているかを示す画像蓄積装置コード505と、該装置
内での格納場所を示すファイルディレクトリパス506
の各項目から構成されている。
【0009】送信要求が発生すると、FAXクライアン
ト101,102は処理要求ユニット400の処理要求
識別コード401を「送信要求識別コード」に設定し、
該FAXサーバ105へ処理要求ユニット400をLA
N100経由で送信する。
【0010】この「送信要求識別コード」を含む処理要
求ユニット400を受信した該FAXサーバ105は、
処理要求識別コード401に示された処理を実行する。
すなわち、論理リンク情報404を元に送信すべき画像
データをFAXサーバ105から自ディスクファイル2
10内へ転送し、続いて、通信の結果得られた受信側フ
ァクシミリ装置107、108が持つFAX受信能力と
原画像情報403とから、画像変換に必要とされている
処理を選択し、変換後の画像データの送信原稿サイズ、
符号化方式、解像度を選んで、それぞれ該FAXサーバ
105内における画素数縮小部206、圧縮/伸長変換
部205、画素密度変換部207にて画像変換を施す。
その後、公衆通信網を通じて、ファクシミリ通信プロト
コルに従って公衆通信網に接続されたFAX端末10
7,108に原稿を送信していた。
【0011】次に、ファクシミリ文書の受信について説
明する。図35に示されるFAXサーバ105は、受信
ファクシミリ文書をディスクファイル210に蓄積し、
蓄積されたファクシミリ受信文書毎に、例えばG4ファ
クシミリの着呼パケット拡張アドレスを利用して送られ
てきた宛先FAXクライアント番号をあわせて記憶し、
その宛先クライアント番号とファクシミリ受信文書を管
理するファイル宛先管理手段と、前記宛先FAXクライ
アント番号とLAN登録ユーザとの対応表を管理すると
共に、宛先FAXクライアントの属性を管理するユーザ
属性管理手段とを備えることで、受信ファクシミリ文書
のLAN内宛先の管理機能を実現したFAXサーバであ
る。
【0012】続いて、受信におけるFAXクライアント
101とFAXサーバ105の通信処理手順について説
明する。ファクシミリ文書受信時においては、例えばG
4ファクシミリの着呼パケット拡張アドレスを利用して
送られてきた宛先FAXクライアント番号を元にFAX
サーバが備えるファイル宛先管理手段を用いて、ファク
シミリ受信文書の最終宛先であるFAXクライアント1
01が特定される。FAXサーバ105は、受信したフ
ァクシミリ受信文書を、一旦ディスクファイル210に
蓄積する。
【0013】一方、FAXクライアント101では、F
AXサーバ105に対してFAXサーバに蓄積されたフ
ァクシミリ受信文書を自FAXクライアント101に転
送するよう要求する「受信文書取り出し要求」の処理要
求ユニット400が生成され、FAXサーバへこの「受
信文書取り出し要求」処理要求ユニット400を伝送す
る。FAXサーバ105がFAXクライアント101か
らの「受信文書取り出し要求」の処理要求ユニット40
0を受信すると、明示されていないが、例えばLANの
通信開始時に取り交わしたFAXクライアントのLAN
内でのアドレスと前記のFAX送信元から伝えられた宛
先FAXクライアント番号とを比較して、そのFAXク
ライアントへと転送されるファクシミリ受信文書を選別
するか、あるいは、「受信文書取り出し要求」処理要求
ユニット400内に取り出すファクシミリ受信文書のフ
ァイル名および位置を指定することで、取り出されるフ
ァクシミリ受信文書が指定される。また、「受信文書取
り出し要求」の処理要求ユニット400でFAXクライ
アント101が受け取る画像データの原稿サイズ、符号
化方式、解像度の指定が行われれば、該FAXサーバ1
05内における画素数縮小部206、圧縮/伸長変換部
205、画素密度変換部207でそれぞれ指定された原
稿サイズ、符号化方式、解像度に変換され、指定がなけ
ればデフォルトで定められた原稿サイズ、符号化方式、
解像度に変換された後、変換されたファクシミリ受信文
書が受信文書の取り出しを要求したFAXクライアント
101へ転送されてくる。
【0014】FAXサーバ105からFAXクライアン
ト101に向けて、当該FAXクライアントにファクシ
ミリ受信文書が届いていることを通知する方法は、特開
平3−44240号公報に記述されていたように、FA
Xサーバ105が、タイマ割り込み発生部211から一
定時間、例えば30分とか1時間、毎にタイマ割り込み
を受けて、FAXサーバ105に蓄積されているファク
シミリ受信文書のリストを図40に示されるファイル管
理テーブルから作成し、該リストを該ファクシミリ受信
文書の最終宛先であるFAXクライアント101へ送り
付けることで実現されていた。
【0015】従来例2.次に、キャラクタデータをファ
クシミリ送信可能なイメージデータへ変換するイメージ
発生装置の従来の技術として、例えば特開昭62−77
755号公報に記述されている通信制御装置、特開平4
−104654号公報に記述されている画像情報処理装
置およびその制御方式、などがある。図41は、上記先
行技術と同様な装置を示す構成図である。
【0016】図41を用いて従来の通信制御装置の構成
を説明する。221は公衆網などの通信回線、222は
回線交換網、223は公衆網221に接続されたファク
シミリ端末、231は通信制御装置に対してコマンド入
力の制御などを行う中央制御装置、232はファクシミ
リデータなどを記憶する主記憶装置、250は中央処理
装置および主記憶装置231に接続され、通信回線22
1を介してファクシミリ端末223とデータ通信を行う
通信制御装置、251は中央処理装置231から通信制
御装置250へ通知されたコマンドが上記ファクシミリ
端末223に送るデータのコマンドか否かを識別するホ
ストインタフェース制御手段、212は通信制御装置2
50の内部バス、213は通信制御装置250の動作を
制御する制御部、214は上記ファクシミリ端末223
に送るデータを格納するメモリ、215はキャラクタコ
ードをそれに対応するイメージコードに展開して出力す
るイメージ発生手段、216は上記イメージ発生手段2
15の出力又は上記メモリ214に格納されたイメージ
コードをファクシミリ手順を用いて公衆網221に送出
する回線制御手段である。
【0017】次に、中央処理装置231から通信制御装
置250の動作を指示するために中央処理装置231か
ら通信制御装置250へ送信されるコマンド及びデータ
のフォーマットを図42に示し、その構成を説明する。
【0018】コマンドは2ワードから構成される。コマ
ンドワード0はコマンド種別241、コマンド修飾24
2及び送出するキャラクタ数243の3つのパラメータ
フィールドから構成され、それぞれのパラメータを指示
し、コマンドワード1は送出するデータの主記憶装置2
32上の主記憶アドレス244を指示する。
【0019】中央処理装置231から通信制御装置25
0に送出されるデータブロックはコマンドワード1にて
示されるロケーションに格納されており、その最初のロ
ケーション1にはそれに続くデータがキャラクタコード
かイメージコードかを区別する識別コード245が格納
されている。中央処理装置231からの入出力命令が発
行されると通信制御装置は識別コード245を含むロケ
ーション1からロケーションn+1までのデータを受け
取る。
【0020】次に、上述の構成を用いた従来の通信制御
装置の動作について説明する。
【0021】中央処理装置231から通信制御装置25
0へ発行されたコマンドをホストインタフェース制御手
段251で、ファクシミリ端末223にデータを送るこ
とを通信制御装置250へ指示するコマンド種別241
か否かを識別する。
【0022】ファクシミリ端末223にデータを送るこ
とを指示するコマンド種別241であれば、上記ホスト
インタフェース制御手段251の制御により上記ファク
シミリ端末223に送るデータをそのコマンドに基づい
て上記主記憶装置232から読みだし、上記メモリ21
4に格納する制御手段として定義される第一の制御手段
(図示せず)で主記憶装置232からデータを読みだし
てメモリ214に格納する。
【0023】メモリ214に格納されたデータの識別コ
ード245から、このデータがキャラクタコードかイメ
ージコードかを識別し、キャラクタコードの場合にはイ
メージ発生器215に転送し、イメージコードの場合に
はメモリ214へ格納する制御手段として定義される第
二の制御手段(図示せず)でイメージコードに展開し、
この第二の制御手段により上記イメージ発生器215の
出力又は上記メモリ214に格納されたイメージコード
を回線制御手段216で通信回線上221に送出する。
【0024】図41において、中央処理装置231から
通信回線221にデータを送出するために中央処理装置
231が入出力命令を発行すると、中央処理装置231
のチャネル制御部234は図42に示すコマンドワード
0およびコマンドワード1を主記憶装置232から入出
力インタフェース233を介して通信制御装置250に
転送する。図41に示すホストインタフェース制御部2
51は、コマンドワード0およびコマンドワード1を受
け取ると、コマンドワード0のコマンド種別241を解
釈し、通信回線221に送るべきデータのコマンドか否
かを解釈し、通信回線221に送るべきデータのコマン
ド種別241の場合には内部バス212を介して制御部
213に割り込みを起動する。
【0025】制御部213はコマンド種別241に基づ
き主記憶装置232よりコマンドワード0のキャラクタ
数243に示されるキャラクタ数243だけ読みだし、
ホストインタフェース制御部251を経由してメモリ2
14に対しDMA転送またはプログラム転送にてメモリ
214内の所定のロケーションに内部バス212を介し
て格納する。コマンドワード0のキャラクタ数243に
示されたキャラクタ数243だけの文字がメモリ214
に格納されると制御部213に対し格納完了報告がホス
トインタフェース制御部251から通知され、制御部2
13は識別コード245を読み、続くデータがキャラク
タコードかイメージコードかを識別する。制御部213
はキャラクタコードの場合には、イメージ発生器215
に対し割り込みをかけ、データブロックのデータ1をメ
モリ214より読みだし、データ1 246をイメージ
発生器215に転送する。
【0026】イメージ発生器215はメモリ214から
転送されたデータ1に対応する24×24ビット分のイ
メージコードを内部バス212を介して回線制御部21
6の二文字イメージバッファ217に二文字分転送し、
二文字転送が完了すると回線制御部216は最初の一文
字分のバッファのイメージコードを通信回線221経由
にてファクシミリ端末223に転送する。最初の一文字
分のバッファの転送が終了すると、回線制御部216は
二文字目のバッファの一文字分のイメージコードを通信
回線221に送出すると同時に、次の一文字バッファ分
のイメージコードをイメージ発生器215より読みだ
し、二文字イメージバッファ217中の空いたイメージ
一文字バッファに格納する。送出中の一文字分のイメー
ジバッファのイメージコードが送出完了すると、次の一
文字分のバッファのイメージコードを送出する。
【0027】上述の制御を繰り返し24×24ビットの
イメージコードを回線制御部216が送出完了すると、
回線制御部216は制御部213に割り込みをかけデー
タ1246のイメージの送出完了を示す。
【0028】制御部213は次にデータ2に対する制御
を上述と同じ制御方法にてイメージコードを回線制御部
216を介してファクシミリ装置223に転送し、これ
らの動作を繰り返しデータnまで送出制御を行う。デー
タnが送出完了すると、制御部213はホストインタフ
ェース制御部251を介して中央処理装置231に対し
コマンドワード0にて規定されたコマンド制御の終了を
報告する。
【0029】制御部213が識別コード245を読み、
続くデータブロックがイメージコードの場合には、制御
部213はまずメモリ214に格納されているデータ
1、データ2を回線制御部216の二文字イメージバッ
ファに転送し、回線制御部216はデータ1をファクシ
ミリ端末223に送出する。データ1の送出完了すると
回線制御部216はデータ2をファクシミリ端末223
に送出すると同時に次のデータをメモリ214から読み
だし、空きバッファに格納する。回線制御部216がデ
ータnの送出を完了すると、制御部213はホストイン
タフェース制御部251を介して中央処理装置231に
対しコマンドワード0にて規定されたコマンドの制御の
終了を報告する。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】従来例1に示したよう
に、従来は以上のような通信方式を用いていたため、F
AXクライアント101,102はファクシミリ画像デ
ータのFAXサーバ105への送信要求に対する送信結
果を、自ら任意の時刻に得る手段をもたなかった。
【0031】また、送信要求に対する送信結果を得るた
めに、送信要求の処理要求ユニットとは別の送信結果要
求識別コードを処理要求識別コード401にもった処理
要求ユニットを定め、FAXサーバ105へLAN経由
で送信する方法が考えられるが、この方法をとることに
しても、FAXクライアントとFAXサーバ間の論理リ
ンクを一度開放する手段はとれなかった。すなわち、送
信要求の処理要求ユニットとは別に、送信結果要求の処
理要求ユニットをFAXサーバに送る方法をとる場合、
送信結果要求でどの送信要求に対する結果が知りたいの
かを指定する必要があるが、従来の処理要求ユニットに
は、処理要求ユニットを指定するための識別子が用意さ
れておらず、以前依頼した送信要求の処理要求ユニット
を後で指定して送信結果要求の処理要求ユニットを送る
方法は有効ではなかった。
【0032】すなわち、送信要求の処理において、結果
通知を一定時間後に別途受け取る通信方式では、上記の
送信要求処理の例のように、論理リンクを張り続ける必
要はないが、複数の同じFAX送信を要求する処理要求
ユニットが転送されると、処理要求ユニットにユニーク
な識別番号が付与されていなかったため、どの送信要求
に対する結果通知なのかがわからなくなるという欠点を
有していた。
【0033】このため、FAXクライアントが通信結果
を知る方法としては、送信要求の処理要求ユニットをF
AXクライアント101からFAXサーバ105に送る
際に論理リンクを設定すると、FAXクライアント10
1はFAXサーバ105上でFAX送信処理が終了する
まで、論理リンクを張ったまま待ち続け、FAXサーバ
105は同一論理リンク内で、別途定めた送信結果通知
ユニットを送信要求の処理要求ユニットに対する応答と
してFAXクライアント101に送り返す必要があっ
た。この場合でも、例えば送信要求ユニットがFAXサ
ーバに送られてから、送信結果がFAXクライアントに
応答されるまでの最大時間などを予め取り決めておく必
要があった。
【0034】また、同じFAXクライアント101上
で、複数のプロセスが走るような場合には、FAXサー
バに対して、複数の送信要求がほとんど同時に発生する
場合があるが、従来の通信方式では、通信結果を確認し
ようとすると、上記のように一つのFAX送信要求の処
理要求ユニットに対し一度論理リンクを張って、FAX
送信が完了するまでその論理リンクを張り続けるととも
に、他の処理要求ユニットも送ることができないため、
他のFAX送信の処理要求ユニット400は、別の論理
リンクを張ってFAXサーバ105に伝えるしか方法が
なかった。このため、論理リンクが複数張ることができ
ない場合には、連続して一時に発生したFAX送信要求
も、FAXクライアント上で待たされるという欠点を有
していた。また、複数の論理リンクが張れる場合でも、
論理リンクを各送信要求毎に張る必要があり、論理リン
ク設定に時間を要するとともに、論理リンク設定の回数
が多いため、FAXクラインアント101およびFAX
サーバ105のLAN通信制御部203の負荷を増し、
このためにさらに処理要求ユニット400の処理速度を
落とすという欠点があった。
【0035】また、従来のファクシミリ受信文書取り出
しの通信方式でも同様に、FAXクライアント101か
らFAXサーバ105へ「受信文書取りだし要求」の処
理要求ユニット400を送った後、送信の場合と同様の
理由により、論理リンクを開放することができないか、
あるいは、ひとつづつ順番に「受信文書取りだし要求」
を処理してゆくしかできず、ファイルからの画像データ
読み出す間、また、画像変換をFAXサーバ上で実行す
るよう依頼するような場合にはさらに画像変換を実行す
る間、論理リンクを張ったまま、ファクシミリ受信文書
の転送を待ち続けることになり、FAXサーバに対する
LANの論理リンク数に制約がある場合には、LAN内
の他のFAXクライアントがFAXサーバにアクセスす
る機会を奪ってしまうという欠点があった。
【0036】さらに、同一のFAXクライアントから複
数の「受信文書取りだし要求」があった場合には、一つ
の論理リンクでまとめてそのファクシミリ受信文書を送
り返すという方法も考えられるが、従来の方式では、送
り返すファクシミリ受信文書と、それを要求した「受信
文書取りだし要求」を対応づける手段が用意されておら
ず、処理要求ユニットにもユニークな識別子が与えられ
ていなかったため、ファクシミリ受信文書を一つのリン
クで後でまとめてFAXクライアントに返送するという
手段もとることができなかった。
【0037】このため、論理リンクが一つしか張れない
場合には、「受信文書取りだし要求」の処理要求ユニッ
ト400の発行は、一つの処理が終了してから、はじめ
て次の「受信文書取りだし要求」の処理要求ユニット4
00を発行することしかできず、処理効率が悪いという
欠点を有していた。
【0038】また、上記処理要求ユニット400を発行
したFAXクライアント101は、実現するサービスに
必要な処理手順を、全てFAXクライアント上に記憶す
るか、あるいはその手順を実行する専用のプロセスを必
要とした。例えば、上記ファクシミリ受信文書転送処理
が終了した後にファクシミリ受信文書をFAXクライア
ント上で表示あるいは印刷する必要がある場合には、フ
ァクシミリ受信文書を受け取ったあとに実行すべき処理
をFAXクライアントで記憶しておくか、処理要求ユニ
ット毎に専用のプロセスを走らせ続けておく必要があっ
た。複数の処理要求ユニットをFAXサーバ105に送
る場合を考慮すると、これらの処理を記憶しておく領域
あるいは、複数のプロセスを走らせ続けるための主記憶
領域を広く用意しておく必要があるという欠点を有して
いた。
【0039】さらに、処理の複雑度が増してくると、上
記プロセスの仕事量が増えるとともに、プロセスが走り
続ける時間が長くなるため、同時に走れるプロセスに制
限が有る場合や、主記憶領域の制約が有る場合には、複
数の処理要求を一度に実行することができなくなるとい
う欠点を有していた。
【0040】また、FAXクライアント101からFA
Xサーバ105が蓄積しているファクシミリ受信文書の
リストをユーザーの問い合わせ入力等による明示的な方
法で取得する方法がなく、ファクシミリ受信文書リスト
はFAXサーバ105からFAXクライアント101へ
一定時間間隔で一方的に送信されてくるだけであったた
め、FAXサーバ105に届いた自FAXクライアント
宛てのファクシミリ受信文書の最新のリストを任意の時
刻に得ることができず、既にFAXサーバに受信してい
ても、FAXクライアントがそれを知りえないためにフ
ァクシミリ受信文書取り出しの要求が行えない場合があ
るという欠点を有していた。
【0041】また、従来例2に示したように、従来の通
信制御装置は上述のような構成をし、上記の制御方式の
通信制御装置を用いていたため、中央制御装置が通信制
御装置の処理能力を通信制御装置へ問い合わせる手段あ
るいは通信制御装置が中央処理装置へ通信制御装置の処
理能力を通知する手段が無かった。したがって、中央制
御装置がイメージ発生機能をもっているにもかかわら
ず、中央制御装置でキャラクタコードデータからイメー
ジデータへの変換が行われず、中央制御装置から通信制
御装置へキャラクタコードデータが送られてくる可能性
があったため、通信制御装置が必ずイメージ発生機能を
持つ必要があった。したがって、中央制御装置の処理能
力にかかわらず、通信制御装置が複雑になるという欠点
があった。
【0042】また、イメージ発生器はキャラクタコード
から作成したイメージコードを回線制御部へ渡す機能に
のみ限定されており、該イメージコードをホストインタ
フェース装置を介して中央制御装置へ転送する機能がな
かったため、中央制御装置に複数の通信制御装置を接続
した場合においても個々の通信制御装置がそれぞれイメ
ージ発生機能を持たねばならず、通信制御装置内のイメ
ージ発生器を複数の通信制御装置間で共通に使えないと
いう欠点があった。
【0043】また、上記の課題と同様に、イメージ発生
器はキャラクタコードから作成したイメージコードを回
線制御部へ渡す機能にのみ限定されており、該イメージ
コードをホストインタフェース装置を介して中央制御装
置へ転送する機能がなかったため、例えば中央制御装置
がキャラクタコードをイメージコードに展開し、表示処
理を行う場合に、通信制御装置内のイメージ発生器を用
いることができず、中央制御装置がイメージ発生手段を
備えなければならないという欠点を有していた。
【0044】また、通信制御端末から中央処理装置への
コマンド制御終了報告がファクシミリ端末への送信処理
が完了するまで行われないため、例えば中央処理装置と
通信制御装置がLANで接続されていた場合、上記のよ
うに一つの送信要求のコマンドに対し一度中央処理装置
とホストインタフェース装置間でTCP/IP等の論理
リンクをはって、送信処理が完了するまでその論理リン
クを張り続けるとともに、他のコマンドも送ることがで
きないため、他のコマンドは、別の論理リンクをはって
コマンドを送るしか方法がなかった。このため、論理リ
ンクを複数張ることができない場合には、連続して一時
に発生したコマンドも、中央処理装置上で待たされると
いう欠点を有していた。また、複数の論理リンクを張れ
る場合においても、論理リンクを各コマンド毎に張る必
要があり、論理リンク設定に時間を要するとともに、論
理リンク設定の回数が多いため、中央処理装置及びホス
トインタフェース装置の負荷を増し、このためさらにコ
マンドの処理速度を落すという欠点があった。
【0045】本発明は、以上の上述の課題を解決するこ
とを目的としてなされたもので、画像データやキャラク
タデータ等の通信方式において、データ処理や通信処理
がクライアント間及びサーバ/クライアント間で効率よ
く行える通信方式を提供するものである。
【0046】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る通信方
式は、ネットワークに接続され、ネットワークを経由し
てデータの通信処理を依頼するクライアントで構成され
る通信方式において、クライアント間で、データ処理お
よび通信処理の依頼を順に記述したデータユニットを転
送し、各クライアントは受けとったデータユニットに記
述された処理を実行することを特徴とするものである。
【0047】また第2の発明に係る通信方式は、上記デ
ータユニットはデータユニットを生成したクライアント
においてユニークに割り当てられるデータユニット識別
子と、データユニットを生成したクライアントを識別す
るデータユニット生成元識別子と、データユニットを最
終的に送り届けるデータユニット最終送付先識別子と、
各処理単位であるタスクをひとつ以上記述したタスク記
述リストと、データユニットに記述されたタスク記述リ
ストの中でどのタスクまでが処理されたかを示すデータ
ユニット状態変数と、タスクによって記述されたタスク
の処理の対象となるデータを設定するデータ領域とを備
えることを特徴とするものである。
【0048】第3の発明に係る通信方式は、データ領域
にFAXの処理対象となる静止画像や計算機の処理対象
となる文字データを設定することを特徴とするものであ
る。
【0049】また第4の発明に係る通信方式は、データ
ユニット生成元識別子で示されたデータユニット生成元
でデータユニットが生成されてから、データユニット最
終送付先識別子で示されるデータユニットの最終送付先
にデータユニットが送付されタスク記述リストの全ての
タスクが処理を終えるまでの間、タスク記述リストに記
述されたタスクがリストに記述された順番にタスクが実
行され、タスク記述リストに記されたタスクの処理の進
行状態をデータユニット状態変数が明示することによ
り、クライアント間でデータユニットが転送されていく
ことを特徴とするものである。
【0050】また第5の発明に係る通信方式は、公衆通
信網に接続されたFAX端末と、公衆通信網とLANと
に接続されたFAXサーバと、LANに接続されたFA
Xクライアントを有し、FAX端末との間でFAXによ
る静止画像データの送信および受信を行い、LANを通
じてFAXクライアントから送られてきた静止画像デー
タに対し、あるいは、公衆通信網を通じてFAX端末か
ら送られてきた静止画像データに対して、FAXクライ
アントから要求された画像処理や通信処理を実行するF
AXサーバと、上記FAXサーバに対して、LANを経
由して静止画像データの通信処理あるいは画像処理を依
頼するFAXクライアントとで構成されるFAX通信シ
ステムに使用される静止画像の通信方式において、FA
XサーバとFAXクライアントの間およびFAXサーバ
とFAXサーバの間で、静止画像データの伝送、画像処
理および通信処理の依頼、前記の各処理の処理結果通知
等の処理手順を記述したデータユニットであるFAXサ
ービスデータユニット(FSDU:Facsimile
Service Data Unit)を転送し、F
AXサーバとFAXクライアント間およびFAXサーバ
とFAXサーバの間でデータユニットに記述された処理
手順を順に実行することを特徴とするものである。
【0051】また第6の発明に係る通信方式は、上記F
SDUはFSDUを生成したクライアントにおいてユニ
ークに割り当てられるFSDU識別子と、FSDUを生
成したクライアントを識別するFSDU生成元識別子
と、FSDUを最終的に送り届けるFSDU最終送付先
識別子と、FAXサービスを実現するための「通信処理
あるいは画像処理の各処理単位」(以後タスクと呼ぶ)
を、一つあるいは複数実行される順序に並べたタスク記
述リストと、FSDUに記述されたタスク記述リストの
中で、どのタスクまでが処理されたかを示すFSDU状
態変数と、タスク記述リストによって記述されたタスク
処理の対象となるデータを設定するデータ領域とを備え
ることを特徴とするものである。
【0052】また第7の発明に係る通信方式は、タスク
記述リストはひとつのタスクをタスク記述として記述
し、タスク記述はタスクを特定するタスク識別子とタス
クの処理状態を示すタスク状態変数と各タスクで使用さ
れるパラメータとから構成されることを特徴とするもの
である。
【0053】また第8の発明に係る通信方式は、FSD
U生成元識別子で示されたFSDU生成元でFSDUが
生成されてから、FSDU最終送付先識別子で示される
FSDUの最終送付先にFSDUが送付されタスク記述
リストの全てのタスクが処理を終えるまでの間、タスク
記述リストに記されたタスクがリストに記述された順番
にタスクが実行され、タスク記述リストに記されたタス
ク群の処理の進行状態をFSDU状態変数が明示し、各
タスク毎の処理状態を各タスクのタスク状態変数が示
し、タスク記述リストとFSDU状態変数とが同一のF
SDUで転送されるとともに、FAX通信タスクの処理
対象である静止画像データがタスク記述リストが記述さ
れたFSDUと同じFSDUで転送されていくことを特
徴とするものである。
【0054】また第9の発明に係る通信方式は、FAX
クライアントが作成した静止画像データを、FAXサー
バを通して指定した宛先のFAX端末へ送信することを
FAXサーバに依頼する「FAX送信依頼」サービスに
対して、FSDUを転送するユニット転送タスクと、F
AX通信プロトコルに従って公衆通信網に接続されたF
AX端末への静止画像データの送信を実行するFAX送
信タスクとを用い、ユニット転送タスクを記述するタス
ク記述として、転送宛先のアドレスを指定する転送宛先
アドレス領域を、FAX送信タスクを記述するタスク記
述として、FAXサーバにFAX送信タスクの実行を依
頼した静止画像データのタスク実行前の原稿サイズと解
像度と符号化方式の、それぞれのパラメータを記入する
領域と、FAX送信宛先アドレス領域と、使用する通信
チャネルとFAX送信プロトコルを指定するネットワー
クプロトコル指示領域を、それぞれ備えることを特徴と
するものである。
【0055】また第10の発明に係る通信方式は、FA
Xサーバ上に蓄積された静止画像データを、FAXクラ
イアントの指示によって取り出す「FAX受信文書取り
出し」サービスに対して、FAXサーバ上で蓄積ファイ
ルを読み出すための蓄積ファイル読み出しタスクを用
い、蓄積ファイル読み出しタスクに関するタスク記述と
して、読み出すファイルを指定するファイル識別子領域
を備え、FAXクライアント上で、蓄積ファイル読み出
しタスク記述をそのタスク記述リストに含むFSDUを
生成し、そのFSDUを受け取ったFAXサーバ上で蓄
積ファイル読み出しタスクを実行し、このタスクの実行
によって読み出された静止画像データを蓄積ファイル読
み出しタスク記述を含む当該FSDUのデータ領域に付
加し、FSDUを転送しながらタスク記述リストを順次
実行してゆくことを特徴とするものである。
【0056】また第11の発明に係る通信方式は、FA
Xサーバ上に蓄積された静止画像データを、FAXクラ
イアントの指示により取り出す「FAX受信文書取り出
し」サービスに対して、FAXサーバ上で受信文書をF
AXクライアントの要望する画像データに変換する画像
変換タスクを用い、画像変換タスクのタスク記述に、変
換後の画像の解像度、符号化方式、原稿サイズを指定す
るそれぞれのパラメータ領域を備え、FAXクライアン
ト上で、FAX受信文書取り出しの際に受け取る静止画
像データの解像度、符号化方式、原稿サイズをそれぞれ
のパラメータで指定した画像変換タスク記述を生成し、
その画像変換タスク記述をタスク記述リスト中で請求項
9記載の蓄積ファイル読み出しタスク記述の後に置いた
FSDUを生成し、そのFSDUを受け取ったFAXサ
ーバ上では、蓄積ファイル読み出しタスクを実行した
後、読み出された静止画像データに対して画像変換タス
ク記述に基づいて画像変換を実行し、変換後の静止画像
データを、画像変換タスク記述を含む当該FSDUのデ
ータ領域に付加して、FSDUを転送しながらタスク記
述リストを順次実行してゆくことを特徴とするものであ
る。
【0057】また第12の発明に係る通信方式はFAX
サーバ上に蓄積されたデータファイルに関し、FAXク
ライアントがFAXサーバに対して蓄積された前記デー
タファイルのリストを要求する「蓄積ファイルのリスト
要求」サービスに対して、蓄積ファイルリストを要求し
たFAXクライアントに関するデータファイルのリスト
をFAXサーバ上で生成する蓄積ファイルリスト生成タ
スクを用い、蓄積ファイルリスト生成タスクのタスク記
述に生成するリストの条件を記述するリスト条件パラメ
ータ領域を備え、生成した蓄積ファイルのリストを当該
FSDUのデータ領域に付加して、FSDU転送しなが
らタスク記述リストを順次実行してゆくことを特徴とす
るものである。
【0058】また第13の発明に係る通信方式はFAX
クライアントが受け取った静止画像データに対し、FA
Xクライアント上で画像変換を行う画像変換タスクと、
受け取った静止画像データを記憶装置に蓄積する蓄積タ
スクと、ディスプレイなどに表示する表示タスクと、プ
リンタを通じて印刷する印刷タスクを用い、画像変換タ
スク記述に、変換後に得られる静止画像データの解像
度、符号化方式、原稿サイズを指定するパラメータ領域
をそれぞれ備え、蓄積タスク記述に画像を蓄積する場所
を指定する蓄積ファイルロケーション領域を備え、表示
タスク記述に静止画像データを表示するデバイスを指定
する表示デバイス指示領域を備え、印刷タスク記述にL
AN内でユニークに与えられるプリンタ識別番号領域と
を備え、FSDUを生成する時点で、タスク記述リスト
にFAXクライアント上で実行される画像変換タスク記
述や、蓄積タスク記述や、表示タスク記述や、印刷タス
ク記述をタスク記述リストに加えることを特徴とするも
のである。
【0059】また、第14の発明に係る通信方式は、F
AXクライアントが作成した静止画像データあるいはキ
ャラクタデータを、FAXサーバを通して指定した宛先
のFAX端末へ送信することをFAXサーバに依頼する
「FAX送信依頼」サービスに対して、FSDUを転送
するユニット転送タスクと、FSDU内のFAX送信依
頼サービスの対象となるデータがキャラクタデータであ
った場合、キャラクタデータを静止画像データへ変換す
るフォント展開タスクと、FAX通信プロトコルに従っ
て公衆通信網に接続されたFAX端末への静止画像デー
タの送信を実行するFAX送信タスクとを用い、ユニッ
ト転送タスクを記述するタスク記述として、転送宛先の
アドレスを指定する転送宛先アドレス領域を備え、フォ
ント展開タスクを記述するタスク記述として、フォント
展開後の画像データの原稿サイズと解像度と、またその
画像データを符号化する機能がある場合には符号化する
符号化方式と、キャラクタを画像データに展開する際に
複数のフォントが用意されている場合に、一つのフォン
トを選択するフォントタイプを指定する各パラメータの
記述領域を備え、また、FAX送信タスクを記述するタ
スク記述として、FAXサーバにFAX送信タスクの実
行を依頼した静止画像データのタスク実行前の原稿サイ
ズと解像度と符号化方式の、それぞれのパラメータを記
入する領域と、FAX送信宛先アドレス領域と、使用す
る通信チャネルとFAX送信プロトコルを指定するネッ
トワークプロトコル指示領域をそれぞれ備えることを特
徴とする。
【0060】また、第15の発明に係る通信方式は、タ
スク記述として、各FAXサーバ又はFAXクライアン
トが持つ原稿サイズの変換能力や解像度変換能力や符号
化方式変換能力やキャラクタデータをビットマップの画
像データに変換するフォント展開能力やビットマップ画
像中に記述された文字を読み取りキャラクタコードデー
タに変換するイメージキャラクタ変換能力などの能力を
伝える能力通知タスク記述を有し、その能力通知タスク
記述内に少なくとも、FAXサーバが持つFAX通信能
力と原稿サイズの変換能力と解像度変換能力と符号化方
式変換能力とキャラクタデータを画像データあるいはビ
ットマップ画像データに変換するフォント展開能力とビ
ットマップ画像中に記述された文字を読み取りキャラク
タコードデータに変換するイメージキャラクタ変換能力
のいずれかを記述するパラメータ領域を備えることを特
徴とする。
【0061】また、第16の発明に係る通信方式は、F
AXサーバ又はFAXクライアントは、FSDU内の能
力通知タスク記述によって通知されたFAXサーバの能
力又はFSDUに含まれるFSDU生成元識別子とか
ら、能力を記憶する能力記憶テーブルを作成し、FAX
サーバ又はFAXクライアントは前記能力記憶テーブル
に基づいて、FSDUを生成することを特徴とする。
【0062】また、第17の発明に係る通信方式は、上
記FAXサーバ又はFAXクライアントは、サーバ能力
記憶テーブルを用いて、送られてきたFSDU内のタス
ク記述リストの中に、自ら処理を実行できないタスクが
存在した場合には、サーバ能力記憶テーブルを参照し
て、その依頼タスクを実行できるFAXサーバ又はFA
Xクライアントを検索し、その当該タスク記述の前に、
宛先を検索したFAXサーバ又はFAXクライアントの
アドレスとしたユニット転送タスクをタスク記述リスト
に追加し、当該タスク記述の後に宛先を自らのアドレス
を設定したユニット転送タスクを、タスク記述リストに
追加することで、当該タスクの実行を他に依頼すること
を特徴とする。
【0063】また、第18の発明に係る通信方式は、タ
スク記述として、上記能力通知タスク記述が含まれたF
SDUの送信を要求する能力通知要求タスクを有するこ
とを特徴とする。
【0064】また、第19の発明に係る通信方式は、デ
ータユニット最終送付先識別子記述に、ユニークに定義
されたグローバルアドレスを記述することにより、ネッ
トワークに接続された複数のクライアントにデータユニ
ットを同報に通知することを特徴とする。
【0065】
【作用】第1の発明における通信方式においては、デー
タユニットによりデータ処理及び通信処理の依頼を順に
記述し、このデータユニットをFAXサーバやFAXク
ライアント等のクライアント間で転送し、データユニッ
トに記述されたデータ処理及び通信処理の依頼を順に処
理することにより、シーケンシャルな分散処理が可能に
なる。このようにデータユニットが次に成すべきことを
順に記述しているために、従来のように送信要求の処理
要求ユニットとは別の送信結果要求のための処理要求ユ
ニットを改めて送信する必要がなくなるとともに、クラ
イアント間で論理リンクを設定し、その処理結果が判明
するまで論理リンクを貼ったまま待ち続けるという必要
もなくなる。また、一つのクライアントから複数の処理
要求がある場合でもデータユニットを複数作成し、これ
を相手のクライアントに送信することが可能になるた
め、従来のように、一つの処理が終了してから次の処理
要求を発行するという不都合がなくなる。さらに、一度
データユニットを転送してしまった後は、そのデータユ
ニットが戻ってきた場合に、そのデータユニットを受け
取った後の処理がデータユニット内に記述されている。
また、その処理要求に対して処理結果を得るために専用
のプロセスを走らせつづけるという必要がなくなる。ま
た、データユニットは相手のクライアントの処理が終了
次第転送されるため、データユニットを任意の時刻に待
ち時間なく得ることが出来、従来のように一定時間間隔
で結果を得られる場合にくらべて、要求結果が即座に得
られることになる。
【0066】次に第2の発明における通信方式は、第1
の発明におけるデータユニットの構成を述べたものであ
り、データユニットは少なくとも、データユニット識別
子とデータユニット生成元識別子と、データユニット最
終送付先識別子とタスク記述リストとデータユニット状
態変数とデータ領域とを備えていることを特徴するも
のである。データユニット識別子によりクライアントが
データユニットをユニークに識別することが可能にな
る。また、データユニット生成元識別子によりデータユ
ニットを生成したクライアントを識別することが出来
る。さらに、データユニット最終送付先識別子により処
理したデータユニットを最終的に送り届けるクライアン
トを識別することが可能である。また、タスク記述リス
トにより実行すべきタスクを順に記述することが出来
る。また、データユニット状態変数はクライアントによ
って処理されたタスクを示すために用いられる変数であ
り、例えば、タスク記述リストの1番目のタスクが処理
された場合には、データユニット状態変数を1とし、2
番目のタスクが処理された場合にはデータユニット状態
変数を2とすることにより、次に処理すべきタスクを識
別することが可能になる。また、データ領域はタスク記
述リストに記述されたタスクが処理する対象となるデー
タを保持する領域である。
【0067】次に、第3の発明における通信方式におい
ては、データ領域に静止画像データと文字データのいず
れでも設定できることができるので、この通信方式は、
静止画像を扱うFAXや文字データを扱う計算機等によ
り使用できる。
【0068】次に第4の発明における通信方式において
は、前述したデータユニットの各構成要素がどのよう
に、関連して処理されるかを特徴とするものであり、デ
ータユニットがクライアント間を転送される間にタスク
記述リストに記されたタスクが順に実行され、その実行
状態をデータユニット状態変数が示すことにより、デー
タユニットを受信したクライアントが次に実行すべきタ
スクを識別し、処理すべきタスクを実行するものであ
る。
【0069】次に第5の発明における通信方式は、前述
した第1の発明にかかる通信方式をFAX通信システム
に応用したもであり、特に公衆回線に接続されたFAX
端末と公衆回線とLANに接続されたFAXサーバとL
ANに接続されたFAXクライアント間において、前述
した第1の発明に係る通信方式を実現したものである。
第1の発明において述べたデータユニットはここではF
AXサービスデータユニットとして述べられており、そ
のFAXサービスデータユニットの役割は前述したデー
タユニットと同様のものである。すなわち、FAXサー
バとFAXクライアント間およびFAXサーバとFAX
サーバの間で、静止画像データあるいはキャラクタデー
タの伝送や、画像処理および通信処理の依頼や、前期の
各処理の処理結果通知に使用するデータユニットである
FAXサービスデータユニット(FSDU:Facai
mile Service Data Unit)を定
義する。FAXクライアントがFAX送信をFAXサー
バに依頼し、その通信結果を得るまでの期間、FAXク
ライアントとFAXサーバ間の論理リンクを張り続けな
くてもよいように、論理リンクの接続状況にかかわら
ず、FSDU内に用意された最終送付先識別子によって
FSDUの最終宛先を指定することで、送信結果が必ず
指定されたFAXクライアントに送り届けられる。ま
た、FSDUがユニークな識別子を持つことから、複数
のFAX送信要求が同一論理リンクで同じFAXクライ
アントからFAXサーバへ伝えられても、FAX送信処
理ならびに送信結果通知は正しく行われるようになり、
論理リンクがいつ設定されても、また解放されても、F
AX送信依頼とその送信結果通知は、正しく実行され
る。
【0070】次に第6の発明における通信方式において
は、FSDU識別子により、FSDUの識別が可能にな
り、FSDU生成元識別子によりFSDUを生成したク
ライアントを識別することが可能になり、FSDU最終
送付先識別子により最終的に送り届けるクライアントを
識別することが可能になり、タスク記述リストにより実
行すべきタスクを1以上記載し、このタスク記述リスト
のタスクがどこまで処理されたかをFSDU状態変数に
よって表すようにしたものである。
【0071】次に第7の発明における通信方式において
は、タスク記述リストが一つのタスクを一つのタスク記
述として記述し、このタスク記述の中にタスク識別子と
タスク状態変数と各タスクを実行するためのパラメータ
を備えていることを特徴としており、各タスク識別子に
より実行すべきタスクの種類を判定する。例えばタスク
識別子の値によりFSDUを転送するユニット転送タス
クであるか、あるいは静止画像データの送信を実行する
FAX送信タスクであるか等の識別を行うことが可能に
なる。またタスク状態変数により、タスクの処理結果を
判定することが可能になる。またパラメータによりその
タスク識別子で指定された処理を実行するのに必要な情
報を得ることが出来る。
【0072】次に第8の発明における通信方式は、前述
したようなFSDUの各構成要素及び前述したようなタ
スク記述の各構成要素を用いてFAX通信システムがど
のように処理を実行していくかを特徴とするものであ
り、タスク記述リストに記されたタスクがリストに記述
された順番に実行され、その進行状態をFSDU状態変
数が示すと共に、タスク状態変数がタスクの処理結果を
示すとともに、タスク記述リストとFSDU状態変数と
が一緒になって転送される共に、静止画像データもそ
の静止画像データを処理したあるいは処理するタスク記
述リストが保持されたFSDUと一緒に転送されていく
ことにより、タスク記述リストに記述されたタスクが順
に分散処理されていくことが可能になる。
【0073】次に第9の発明における通信方式は、特に
FAX送信依頼サービスに対する場合を示しており、F
AX送信をFAXサーバに依頼し、その通信結果を得る
ことができるように、FAX送信要求をFSDUによっ
てFAXサーバに伝えることとし、送信結果はFSDU
内のタスク状態によって知ることができるようにした。
また、FSDU内に用意された最終送付先識別子によっ
てFSDUの最終宛先を指定することで、送信結果が必
ず指定されたFAXクライアントに送り届けられる手段
を準備し、FAXクライアントが容易に送信結果通知を
得ることができるようにした。また、FSDUがユニー
クな識別子をもつことから、複数のFAX送信要求が同
一論理リンクで同じFAXクライアントからFAXサー
バに伝えられても、FAX送信処理ならびに送信結果通
知は正しく行われるようになり、論理リンクがいつ設定
されても、また開放されても、FAX送信依頼とその送
信結果通知は、正しく実行されることになった。
【0074】次に第10の発明における通信方式は、F
AX受信文書取り出しの場合を示しており、ファクシミ
リ受信文書の取り出しに際しても、同じくユニークな識
別子を持つFSDUを利用してファクシミリ受信文書の
取り出し要求をFAXサーバに依頼することで、FAX
サーバに対して複数の同じ要求を同じ論理リンクである
いは別々の論理リンクで送っても正しい処理が行われる
ようになり、また読み出されたファイルはFSDU内の
画像データ領域に設定された後、同じくFSDU内の最
終送付先識別子に記述されたFAXクライアントに送り
届けられるようにしたため、ファクシミリ受信文書を確
実にファクシミリ文書取り出し要求元に配送されるよう
になるとともに、FAXクライアントでは、どのファク
シミリ受信文書の取り出し要求に対する受信文書である
のかを容易に知ることができるようになった。
【0075】次に第11の発明における通信方式は、F
AX受信文書取り出しの場合を示しており、受信したフ
ァクシミリ文書に対して、FAXサーバ側であるいはF
AXクライアント側で画像変換を実行したいという要望
に対しても、タスク記述リストと各タスクの実行を管理
するFSDU状態変数をFSDU内に記述することによ
り、それを可能とした。すなわち、タスク記述リストを
順次実行することで一つのサービスが実現できるように
サービスをタスクに分割し、そのタスク実行をFSDU
の所有者に任せつつ、次の処理に必要な結果をFSDU
内に設定することで、FSDUがFAXサーバやFAX
クライアントをLANを通じて回送されてゆくうちに、
要求元が望んだサービスが実現されてゆく手段を提供し
た。
【0076】次に第12の発明における通信方式は、蓄
積ファイルのリスト要求の場合を示しており、ファクシ
ミリ受信文書のリストを、FAXクライアントから任意
の時刻に得ることができるよう、FSDUにファクシミ
リ受信文書のリストを得る蓄積ファイルのリスト要求を
定義し、蓄積ファイルリスト生成タスクにより受信文書
リスト生成し、希望するファイルリストをFSDUに
載せて最終宛先に送りとどけることで、FAXクライア
ントが容易にファクシミリ受信文書のリストを得る手段
を提供した。
【0077】次に第13の発明における通信方式は、受
け取った静止画像データを蓄積,表示,印刷する場合を
示しており、タスク記述リスト内に、希望する処理をタ
スク記述として記述してしまうことで、FAXクライア
ントがファクシミリ受信文書を受け取った後に実行すべ
きタスクを記憶しておく必要をなくした。すなわち、F
SDU生成時にサービスに対応したタスク記述リストを
生成してしまえば、FAXクライアントは、FSDUに
記述されたタスク記述リストとFSDU状態変数を参照
して指定されたタスクを実行するだけでよく、ユーザに
要求されたサービスを実現するためにFSDUで送り返
されてきた画像データに対して行うべき処理を記憶して
おく必要をなくした。
【0078】第14の発明における通信方式は、キャラ
クタデータをイメージデータに変換してFAX通信を行
なう場合、あるいは、キャラクタデータをイメージデー
タに変換し、再びFAXクライアントへ回送したいとい
う要望に対しても、タスク記述リストと各タスクの実行
を管理するFSDU状態変数をFSDU内に記述するこ
とにより、それを可能とした。すなわち、タスク記述リ
ストを順次実行することで一つのサービスが実現できる
ようにサービスをタスクに分割し、そのタスク実行をF
SDU所有者に任せつつ、次の処理に必要な結果をFS
DU内に設定することで、FSDUがFAXサーバやF
AXクライアントをLANを通じて回送されて行くうち
に、要求元が望んだサービスが実現されて行く手段を提
供した。文字情報をラスタフォントに展開するタスクや
FAXで受信したラスタ画像を読み取って文字に変換す
るタスクを、LAN内のサーバあるいはクライアントが
持ち、それらのタスク処理をタスク記述リストで指定す
ることで、文字情報ファイルをFAX端末へ送信した
り、受信したFAX文書から文字情報ファイルを生成す
るFAXサーバ/クライアントシステムを構成すること
が可能となる。
【0079】第15の発明における通信方式は、FAX
サーバとFAXクライアント間で論理コネクション設立
時に相互にそれぞれ有している能力通知が可能なため、
例えば、FAXクライアントから、FAX送信要求をF
AXサーバへ発行する場合、FAXクライアント自身が
キャラクタデータからイメージデータへの変換手段を持
っていた場合、FAXクライアントでキャラクタデータ
からイメージデータへの変換を行い、FAXサーバへイ
メージデータのみを転送する手段を提供した。また、上
述の能力通知手段を提供したことによって、ネットワー
ク上で少なくとも一つの端末がキャラクタデータからイ
メージデータへの変換手段を持っていれば、どの端末か
らでもキャラクタデータからイメージデータへの変換機
能の使用を可能とする手段を提供した。このように、各
FAXサーバやFAXクライアントが持つタスクの処理
能力を、FSDUを利用してお互いに通知しあう機能を
備えることにより、要求されたサービスに対応した各タ
スク処理を実行するサーバやクライアントを特定するこ
とができる。
【0080】第16の発明における通信方式は、能力記
憶テーブルを作成しているので互いの能力を前もって知
ることができ、その能力を最大限に生かす処理を依頼で
きる。
【0081】第17の発明における通信方式は、自己で
処理できないタスクを他に依頼できるので、誤って処理
能力以上の処理が送られてきた場合、あるいは、処理を
司る部分が故障した場合でも、処理を継続できる。この
ように、タスク処理を依頼したいサーバやクライアント
が障害中であっても、タスク記述リストを書き換えて、
他の同等のタスク処理が可能なサーバやクライアントに
タスク処理を依頼することで、当該サービスを支障なく
実現できるFAXサーバ/クライアントシステムを構成
することができる。
【0082】第18の発明における通信方式は、能力通
知要求を出せるので、互いの能力を知ることができる。
【0083】第19の発明における通信方式は、同報機
能を有するので、LANを効率よく使用できる。
【0084】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を、F
AXクライアントからFAXサーバに静止画像原稿をF
AX端末に送信するよう依頼する「FAX送信依頼」の
サービスの実行の場合の通信方式について説明する。
【0085】図1に本実施例によるFAXクライアント
/サーバ通信方式の構成図を示す。図1において、36
FAXサーバへ静止画像原稿をFAX端末に送信する
よう依頼するFAXクライアント、40はローカルエリ
アネットワーク(LAN)、41は公衆通信網42を通
じてFAX端末とFAX通信を行い、FAXクライアン
ト36からの要求をLAN40を通じて受け取り、FA
Xクライアント36の要求を満たすための処理を行うF
AXサーバ、42は公衆通信網、2は静止画像に対して
解像度の変換を行う解像度変換部、3は静止画像データ
のサイズ変換を行う原稿サイズ変換部、4は静止画像原
稿の符号化方式を変換する符号変換部である。
【0086】図2はFAXサーバにおける構成ブロック
図を示す。図2において、1はLANを通じて誤りのな
いデータ伝送を保証するLAN通信部、2静止画像に対
して解像度の変換を行う解像度変換部、3は静止画像原
稿のサイズ変換を行う原稿サイズ変換部、4は静止画像
データの符号化方式を変換する符号変換部、5は公衆通
信網を通じてFAX端末との通信を行うFAX通信部、
6は送信する静止画像をあるいは受信したFAX画像を
蓄積する静止画像蓄積部、7はFAXサーバ全体を制御
するCPU、8はFAXサーバ全体の動作に必要なメモ
リであるROMおよびRAMである。
【0087】図3はFAXクライアントにおける構成ブ
ロック図を示す。図3において、9はFAX用の静止画
像を生成する静止画像生成部、10はFAXサーバのL
AN通信部1と同様のLAN通信部、11はFAXクラ
イアントがサービス要求を受け付けるサービス要求入力
部、12は静止画像を表示あるいは印刷する静止画像出
力部、13はFSDU識別子やFSDU生成元識別子や
FSDU最終送付先識別子などを設定し、さらにタスク
記述リストを記述するFSDU生成部、14はFAXク
ライアント全体を制御するCPU、15はFAXクライ
アント全体の動作に必要なメモリであるROMおよびR
AMである。
【0088】次に、本発明による「FAX送信依頼」時
の通信方式の実施例について、その動作を図1〜図6を
用いて説明する。FAXクライアントにおいて、オペレ
ータから送信原稿となる画像データの指定と、ファクシ
ミリ送信のサービス要求とがサービス要求入力部11へ
入力されると、静止画像生成部9により文書データから
FAX用の静止画像を生成し、FSDU生成部13によ
りFAXサービスデータユニット(FSDU:Facs
imile Service Data Unit)が
生成される。
【0089】FSDUは図4に示す構成をとり、FSD
U識別子16には他のFSDUと識別できるようなユニ
ークな識別子、例えばFAXクライアント上でのFSD
Uの生成順序を示す通し番号を設定し、FSDU生成元
識別子17にはLAN上で自FAXクライアントを判別
できる識別子を設定し、FSDU最終送付先識別子18
には自FAXクライアントがFSDUによりFAXサー
バ上でのファクシミリ送信結果を通知してもらうために
自FAXクライアントの識別子を設定し、次に述べるタ
スク記述リスト20を作成した後、静止画像生成部9で
生成した静止画像データを画像データ21の領域に設定
する。
【0090】タスク記述リスト20には図5に示すよう
に、FSDUをFAXクライアントからFAXサーバへ
転送するためのユニット転送タスクの記述22とFAX
サーバがファクシミリ送信を行うためのFAX送信タス
クの記述23と、FAXクライアントがファクシミリの
送信結果を得るためFAXサーバからFAXクライアン
トへFSDUを転送するためのユニット転送タスク記述
24の計3個のタスク記述が記述される。
【0091】タスク記述リスト20内の最初のユニット
転送タスク22は図6(a)に示すようにまずユニット
転送タスクを意味するタスク識別子(UnitXfe
r)25を設定し、転送先であるFAXサーバのアドレ
スを転送先アドレス27に設定する。
【0092】タスク記述リスト20内の2番目のFAX
送信タスク23は図6(b)に示すようにまずFAX送
信タスクを示すタスク識別子(FaxTxCom)28
を設定し、静止画像生成部9で生成された静止画像デー
タの原稿サイズ30と解像度31と符号化方式32とフ
ァクシミリを送信する相手先電話番号34と使用する公
衆通信網例えばISDNと使用する通信プロトコル例え
ばグループ3ファクシミリをネットワークプロトコル3
5に設定する。
【0093】タスク記述リスト20内の最後のユニット
転送タスク24は最初のユニット転送タスクと同様にユ
ニット転送タスクを意味するタスク識別子(UnitX
fer)25を設定し、転送先アドレス27にはFAX
サーバからFAXクライアントへFSDUを転送する目
的でFAXクライアントのアドレスを設定する。
【0094】以上のようにしてFSDUは生成され、F
AXクライアント内でまず最初のタスクが実行される。
最初のタスクはユニット転送タスク22であるからLA
N通信部10によりLANを通じてFSDUが転送先ア
ドレス27に示されたFAXサーバへ転送される。この
とき、LAN通信部10はFSDUのFSDU状態19
にタスク記述リスト20の最初を示す“1”を設定す
る。
【0095】FAXサーバ41において、LAN通信部
1がLANを通じてFSDUを受け取るとFSDUのF
SDU状態19からタスク記述リスト20の1番目のユ
ニット転送タスクのタスク状態26を正常終了に設定
し、FAXサーバ41は2番目のタスクであるFAX送
信タスク23をFAX通信部5により実行する。FAX
通信部5はタスク記述リスト20中のFAX送信タスク
23で指示された相手先電話番号34のFAX端末へ、
ネットワークプロトコル35で指示された公衆通信網と
ファクシミリ通信プロトコルを用いてFSDU内の静止
画像データの送信を行った後、FSDUのFSDU状態
19にタスク記述リスト20の2番目の処理が終了した
ことを示す“2”を設定する。このとき、FAXサーバ
と送信相手先ファクシミリのファクシミリ通信の能力に
よって原稿サイズ、解像度、符号化方式の変換が必要な
場合にはそれぞれ解像度変換部2、原稿サイズ変換部
3、符号変換部4において変換が実行されるが、ここで
必要とされる画像変換パラメータすなわち原稿サイズ、
解像度、符号化方式のパラメータは、ファクシミリ通信
プロトコル内で交換される受信側FAX端末の能力宣言
を参照して、FAXサーバ41により自動的に選択され
る。FAX送信が終了するとFAX通信部5はFSDU
のタスク記述リスト20中のFAX送信タスク23のタ
スク状態29にFAX送信の結果を、例えば正常終了あ
るいは通信異常を設定する。FAXサーバは次にFSD
Uのタスク記述リスト20の3番目のタスクであるユニ
ット転送タスク24を実行する。LAN通信部1はタ
ク記述リスト20中のユニット転送タスク24の転送先
アドレス27に示されているFAXクライアントへLA
Nを通じてFSDUを転送する。
【0096】再びFAXクライアントにおいて、LAN
通信部10がLANを通じて上記FSDUを受け取ると
FSDUのFSDU状態19にタスク記述リスト20の
3番目の処理が終了した事を示す“3”を設定し、タス
ク記述リスト20の3番目のユニット転送タスクのタス
ク状態を正常終了に設定する。FAXクライアントはF
SDU識別子16とFSDU生成元識別子17からFA
Xサーバに依頼したファクシミリ送信の結果を伝えるF
SDUであることが分かり、FSDUのタスク記述リス
ト20中のFAX送信タスクのタスク状態を調べること
によってファクシミリの送信が正常に行われたかどうか
を知ることができる。以上でFAXクライアントからF
AXサーバへファクシミリ送信の依頼をしてからFAX
クライアントがファクシミリ送信結果を得るまでの動作
が完了する。
【0097】以上のように、この実施例は、公衆通信網
とLANとに接続され、FAX端末との間でFAXによ
る静止画像データの送信および受信を行い、LANを通
じてFAXクライアントから送られてきた静止画像デー
タに対し、あるいは、公衆通信網を通じてFAX端末か
ら送られてきた静止画像データに対して、FAXクライ
アントから要求された画像処理や通信処理を実行するF
AXサーバと、上記FAXサーバに対して、LANを経
由して静止画像データの通信処理あるいは画像処理を依
頼するFAXクライアントとで構成されるFAX通信シ
ステムに使用される静止画像通信方式において、FAX
サーバとFAXクライアント間およびFAXサーバとF
AXサーバの間で、静止画像データの伝送や、画像処理
および通信処理の依頼や、前記の各処理の処理結果通知
に使用するデータユニットであるFAXサービスデータ
ユニット(FSDU:Facsimile Servi
ce Data Unit)を利用し、そのFSDUの
構成要素として、FSDUを生成したクライアントにお
いてユニークに割り当てられるFSDU識別子と、FS
DUを生成したクライアントを識別するFSDU生成元
識別子と、FSDUを最終的に送り届けるFSDU最終
送付先識別子と、FAXサービスを実現するための「通
信処理あるいは画像処理の各処理単位」であるタスクに
関して、タスクを特定するタスク識別子とタスクの処理
状態を示すタスク状態と各タスクで使用されるパラメー
タとから構成されるタスク記述と、一つあるいは複数の
タスク記述をタスクが実行される順序に並べたタスク記
述リストと、FSDUに記述されたタスク記述リストの
中で、どのタスク記述までが処理されたかを示すFSD
U状態変数と、タスク記述によって規定されたタスク処
理の対象となるデータを設定するデータ領域とを備える
ことを特徴とし、FAXクライアントが作成した静止画
像データを、FAXサーバを通して指定した宛先のFA
X端末へ送信することをFAXサーバに依頼する「FA
X送信依頼」サービスに対して、FSDUを転送するユ
ニット転送タスクと、FAX通信プロトコルに従って公
衆通信網に接続されたFAX端末への静止画像データの
送信を実行するFAX送信タスクとを用い、ユニット転
送タスクを記述するタスク記述として、転送宛先のアド
レスを指定する転送宛先アドレス領域を、FAX送信タ
スクを記述するタスク記述には、FAXサーバにFAX
送信タスクの実行を依頼した静止画像データのタスク実
行前の原稿サイズと解像度と符号化方式の、それぞれの
パラメータを記入する領域と、FAX送信宛先アドレス
領域と、使用する通信チャネルとFAX送信プロトコル
を指定するネットワークプロトコル指示領域を、それぞ
れ備え、FSDU生成元識別子で示されたFSDU生成
元でFSDUが生成されてから、FSDU最終送付先識
別子で示されるFSDUの最終送付先にFSDUが送付
されタスク記述リストの全てのタスクが処理を終えるま
での間、タスク記述リストに記されたタスクがリストに
記述された順番にタスクが実行され、タスク記述リスト
に記されたタスク群の処理の進行状態をFSDU状態変
数が明示し、各タスク毎の処理状態を各タスクのタスク
状態変数が示し、タスク記述リストとFSDU状態変数
とが同一のFSDUで転送されるとともに、FAX通信
タスクの処理対象である静止画像データがタスク記述リ
ストが記述されたFSDUと同じFSDUで転送されて
いくことを特徴とする、静止画像通信方式を説明した。
【0098】以上のように、本実施例によるFSDUを
用いた通信方式によれば、「FAX送信依頼」時には、
FAX送信タスクのタスク状態変数をFSDUの最終送
付先、すなわち、FAX送信依頼元であるFAXクライ
アントに送り返すことにより、FAXクライアントがF
AX送信の通信結果を得ることができるという効果を有
する。また、複数のFAX送信要求がFAXサーバに伝
えられても、FSDU識別子とFSDU生成元識別子の
2つからFSDUはLANの中でただ一つに特定できる
ため、FAXサーバ上でもどのFAXクライアントに依
頼されたFAX送信かを識別できるし、またFAX通信
結果を通知されるFAXクライアントでも、どのFAX
送信依頼に対する通信結果通知であるのかを識別するこ
とができるという効果を有する。FAX送信依頼FSD
Uは、FAXサーバへ同一の通信論理リンクで運ばれて
も、また別々の論理リンクで運ばれても、FAXサーバ
上では同じ効果を生じる。よって、同一のFAXクライ
アントから複数のFAX送信依頼FSDUがFAXサー
バに送られる場合には、同一の論理リンクを利用するこ
とができ、異なる論理リンクで転送する従来例に比べ
て、論理リンクを設定する時間を短くすることができる
とともに、LAN通信制御部の処理を減らすことで、F
AXクライアントおよびFAXサーバの処理能力を高め
ることができるという効果を有する。
【0099】実施例2.次に、本発明の第2の実施例の
FAXサーバに蓄積されている静止画像データをFAX
クライアントへ転送する「FAX受信文書取り出し」サ
ービスの場合の通信方式について、図面を用いてその動
作を説明する。図7に本発明によるFAXクライアント
/サーバ通信方式の構成図を示す。図7において、36
はFAXサーバに蓄積された静止画像データを自FAX
クライアントへ転送するよう要求するFAXクライアン
トであり、図3によって示される装置と同等の機能を有
する装置、37はFAXクライアント36に接続された
ディスプレイ装置であり、図3における静止画像出力部
12と同等の機能を有する装置、38はFAXクライア
ント36に接続されたプリンタ装置であり、図3におけ
る静止画像出力部12と同等の機能を有する装置、39
はFAXクライアント36に接続された静止画像データ
を蓄積するための蓄積装置、40はローカルエリアネッ
トワーク(LAN)、41は公衆通信網42を通じてF
AX端末とFAX通信を行い、FAXクライアント36
からの要求をLAN40を通じて受け取り、FAXクラ
イアント36の要求を満たすための処理を行うFAXサ
ーバであり、図2によって示される装置と同等の機能を
有する装置、42は公衆通信網である。
【0100】また、FAXクライアント36が「ファク
シミリ受信文書取り出し」サービスを要求する場合に、
FAXクライアント36上のFSDU生成部13で生成
されるFSDUの構成図を図4に、またタスク記述リス
ト20の実施例を図8に示す。また、本実施例における
「ファクシミリ受信文書取り出し」の要求時に生成され
るFSDUにおいては、静止画像データが存在しないた
め、図4における画像データ21の領域は空となる。
【0101】図8において、46は該FSDUをLAN
を通してFAXサーバ41へ転送するユニット転送タス
クのタスク記述、47はFAXクライアント36によっ
て指定されたFAXサーバ41に蓄積された静止画像デ
ータファイルを指定し、取り出した静止画像データファ
イルを該FSDUの画像データ21領域に設定する蓄積
ファイル読みだしタスクのタスク記述、48は該FSD
UをLANを通してFAXクライアント36へ転送する
ユニット転送タスクのタスク記述である。
【0102】図9は、図8における蓄積ファイル読みだ
しタスク記述47のパラメータを示し、51は蓄積ファ
イル読みだしタスクを示すタスク識別子、52はタスク
の状態を示すタスク状態で前記ユニット転送タスク22
や24のタスク状態26と同様のパラメータである。5
3は読み出すファイルを指定するファイル識別子であ
る。
【0103】次に、本発明の通信方式による「FAX受
信文書取り出し」サービス実行時の動作について説明す
る。まず、FAXクライアント36において、ユーザー
の要求によりFAXサーバ上のファクシミリ受信文書を
取り出す「FAX受信文書取り出し」要求が発生する
と、FAXクライアント36のFSDU生成部13で
「FAX受信文書取り出し」サービスに対応したFSD
Uが生成される。すなわち、生成されるFSDUに関し
て、FSDU識別子16は、前記「FAX送信依頼」の
場合と同様に、FAXクライアント内で生成したFSD
Uに関してユニークな識別子が設定され、またFSDU
生成元識別子17とFSDU最終送付先識別子18につ
いては、「FAX送信依頼」の場合と同様に、FSDU
の生成元であり、かつファクシミリ受信文書を受け取る
FSDUの最終送付先でもあるFAXクライアントの端
末を一意に定める識別子が設定される。タスク記述リス
ト20は、実施例1と同様に3個のタスク記述から構成
される。すなわち、まず生成したFSDUをFAXサー
バ41へと転送するユニット転送タスク記述46、続い
てFAXサーバに蓄積されたファクシミリ受信文書を読
み出す蓄積ファイル読み出しタスク記述47、そして、
読み出した画像データを含むFSDUをFAXクライア
ント36へと送り返すユニット転送タスク記述48から
構成される。
【0104】蓄積ファイル読み出しタスク記述に関して
は、図9に示されるようにタスク識別子51には蓄積フ
ァイル読みだしタスクを意味する識別子を設定し、ファ
イル識別子53には読み出すファクシミリ受信文書を指
定するファイル識別子を設定する。なお、FSDU状態
19およびタスク状態26と52の設定および更新は、
「FAX送信依頼」の処理の場合と同様であり、FSD
U状態19は初期値として“0”に設定され、次に実行
されるべきタスクが、タスク記述リスト20の最初のタ
スクであることを指定する。
【0105】FAXサーバ41およびFAXクライアン
ト36では、FSDU内のタスク記述リスト20内に
述された順番にタスクが実行され、複数のFSDUの処
理が必要となった場合については、処理されるFSDU
の順序には制約はない。
【0106】FAXクライアント36上で生成された
「FAX受信文書取り出し」のためのFSDUに関し
て、FAXクライアントは、FSDU内のタスク記述リ
スト20とFSDU状態19を参照して、まず最初のユ
ニット転送タスク46を実行する。これにより、上記F
SDUは、FAXクライアント36からFAXサーバ4
1へLAN40を介して転送される。
【0107】次に、FAXクライアント36から上記F
SDUを受信したFAXサーバ41は、FSDUを正常
に受信した時点で、FSDU状態19を更新して“1”
とし、次に実行すべき蓄積ファイル読み出しタスク記述
47の実行にうつる。すなわち、図8における蓄積ファ
イル読みだしタスク記述47内のファイル識別子53で
指定されたファクシミリ受信文書を読み出す。指定され
たファクシミリ受信文書の読み出しが完了すると、FA
Xサーバ41はFSDUの画像データ21に読み出した
ファクシミリ受信文書のデータ設定する。以上で、蓄積
ファイル読み出しタスク47の実行を終えると、FAX
サーバ41はFSDU状態19を更新して“2”とし、
蓄積ファイル読み出しタスク47のタスク状態52に蓄
積ファイル読み出し処理の結果を設定し、ユニット転送
タスク記述48の実行にうつる。ユニット転送タスクで
は、転送先アドレス27に記された宛先、すなわちFA
Xクライアント36に、ファクシミ受信文書を含むFS
DUを転送する。このFSDUをFAXクライアント3
6が正常に受信した時点で、FAXクライアント36は
FSDU状態を更新して“3”とし、タスク状態52に
正常終了を記述して、最後のユニット転送タスク48の
処理が完了する。FAXクライアント36は、返ってき
たFSDUに記述された各タスクのタスク状態26や5
2の内容を確認することで、「FAX受信文書取り出
し」が正しく実行され、希望したファクシミリ受信文書
を取り出すことができたか否かを判定できる。以上が、
「FAX受信文書取り出し」を実行する場合の本発明に
よる通信方式の動作である。
【0108】以上のように、この実施例は、FAXサー
バ上に蓄積された静止画像データを、FAXクライアン
トの指示によって取り出す「FAX受信文書取り出し」
サービスに対して、FAXサーバ上で蓄積ファイルを読
み出すための蓄積ファイル読み出しタスクを用い、蓄積
ファイル読み出しタスクに関するタスク記述に、読み出
すファイルを指定するファイル識別子領域を備え、FA
Xクライアント上で、蓄積ファイル読み出しタスク記述
をそのタスク記述リストに含むFSDUを生成し、その
FSDUを受け取ったFAXサーバ上で蓄積ファイル読
み出しタスクを実行し、このタスクの実行によって読み
出された静止画像データを蓄積ファイル読み出しタスク
記述を含む当該FSDUのデータ領域に付加し、FSD
Uを転送しながらタスク記述リストを順次実行してゆく
ことを特徴とする。
【0109】また、本実施例によるFSDUを用いた通
信方式によれば、ファクシミリ受信文書の取り出しに際
しても、そのFSDUをFSDU識別子とFSDU生成
元識別子からただ一つに特定できるため、ファクシミリ
受信文書の取り出しのための複数のFSDUをFAXサ
ーバに転送しても、FAXサーバ上では、そのサービス
の依頼元を認識できると共に、蓄積ファイルから取り出
した画像データをFSDU内に設定して、FSDU生成
元に送り返すことによって、FAXクライアントにおい
ても、FSDUを受け取ったときにどのファクシミリ受
信文書の取り出し要求に対する応答を示すFSDUであ
るのかを容易に特定できるという効果を有する。またフ
ァクシミリ受信文書の取り出しFSDUは、FAXサー
バへ同一の通信論理リンクで運ばれても、また別々の通
信論理リンクで運ばれても、FAXサーバ上では同じ蓄
積ファイル読み出しタスクを実行し、また、読み出され
たファイルをFSDU内に設定した後には、どの通信論
理リンクを通ってFAXクライアントに返送されても、
FAXクラインアントは同様にどのファクシミリ受信文
書の取り出し要求に対する応答を示すFSDUであるの
かを容易に特定できる。よって、同一のFAXクライア
ントから複数のファクシミリ受信文書の取り出しFSD
UがFAXサーバに送る場合にも、また、同一のFAX
クライアントに複数のファクシミリ受信文書の取り出し
FSDUに対する応答を返す場合にも、同一の論理リン
クを利用することができ、異なる論理リンクで転送する
従来例に比べて、論理リンクを設定する時間を短くする
ことができるとともに、LAN通信制御部の処理を減ら
すことで、FAXクライアントおよびFAXサーバの処
理能力を高めることができるという効果を有する。
【0110】実施例3. 上記実施例2において、静止画像データ変換をFAXサ
ーバ41で行う場合について図10、図11を用いて説
明する。図10において、49は静止画像データに対し
て画像変換処理を施す画像変換タスクである。また、図
11において、54は画像変換タスクを示すタスク識別
子、56はタスクの状態を示すタスク状態、57は画像
変換後の解像度を示す解像度、58は画像変換後の符号
化方式を示す符号化方式、59は画像変換後の原稿サイ
ズを示す原稿サイズである。
【0111】次に、静止画像データ変換をFAXサーバ
41で行う場合について、本実施例による通信方式の動
作について説明する。FAXクライント36は、オペレ
ータからファクシミリ受信文書の取り出しとFAXサー
バ41上での画像変換の要求を受けると、FSDU生成
部13で図10に示したタスク記述リスト20を生成す
る。図10は画像変換をFAXサーバ41上で行うよう
依頼する場合にFAXクライアント36上のFSDU生
成部13で生成されるFSDUのタスク記述リスト20
を示したもので、蓄積ファイル読みだしタスク記述47
まで図8に示した実施例2と同様である。タスク記述リ
スト20の3番目は、画像変換の実行を指示する画像変
換タスク記述49であり、4番めは実施例2と同じユニ
ット転送タスク記述48である。また、画像変換タスク
記述49の内容は、図11に示すように、まずタスク識
別子54には画像変換タスクであることを示す識別子が
設定され、続いて、オペレータが指示したか、あるいは
FAXクライアント36が選択した画像変換後の解像
度、符号化方式、原稿サイズを、それぞれ解像度57、
符号化方式58、原稿サイズ59パラメータの領域に設
定される。ここでFSDU状態19は“0”に設定され
る。
【0112】生成されたFSDUは、FAXクライアン
ト36上で、まず最初のタスク記述であるユニット転送
タスク記述46の実行を受けて、FAXサーバへと転送
される。FAXサーバ41では、このFSDUを正常受
信すると、FSDU状態19を“1”に設定し、タスク
記述リスト20の次のタスク記述、蓄積ファイル読み出
しタスク記述47の実行にうつる。蓄積ファイル読み出
しタスクの実行によって、前記実施例2の場合と同様に
して、FAXサーバ41上に蓄積されたファクシミリ画
像データが読み出され、読み出された画像データは、実
施例2の場合と同様に、FSDUの画像データ21領域
に設定される。ここで、FAXサーバ41は蓄積ファイ
ル読み出しタスク記述47のタスク状態52を正常終了
に設定し、FSDU状態19を“2”に設定して、タス
ク記述リスト20の3番目のタスク記述、画像変換タス
ク記述49の実行に移る。画像変換タスクの実行に際し
て、FAXサーバ41は、FSDUの画像データ21領
域に設定された画像データの解像度、符号化方式、原稿
サイズをそれぞれ解像度変換部2、符号変換部4、原稿
サイズ変換部3を用いて、画像変換タスク記述49内の
解像度57、符号化方式58、原稿サイズ59の各パラ
メータで指定された解像度、符号化方式、原稿サイズを
持つ画像データへの画像変換を行い、得られた変換後の
画像データを再び、FSDUの画像データ21部に設定
する。以上で、画像変換タスク記述49の実行が終了
し、FAXサーバ41は、画像変換タスク記述49のタ
スク状態56に正常終了を設定し、FSDU状態19を
“3”に設定する。
【0113】ついで、FAXサーバ41は、第4番目の
タスク記述であるユニット転送タスク記述48の実行に
移る。ユニット転送タスク記述48内には、FSDUの
転送先として、FSDUの生成元であるFAXクライア
ント36が指定されている。よって、FSDUはLAN
を経由してFAXクライアント36へと返送される。F
AXクライアント36は、上記のファクシミリ受信文書
の取り出しとFAXサーバ41上での画像変換を依頼す
るFSDUをLANを経由して受け取ると、最後のユニ
ット転送タスク48のタスク状態26を正常終了に設定
し、FSDU状態19を“4”に設定した後に、一連の
動作を終了する。FSDUの画像データ21領域には、
FAXクライアント36が要望したファクシミリ受信文
書が、FAXクライント36が要求した解像度、符号化
方式、原稿サイズを持って収められており、また、タス
ク記述リスト20部の各タスク状態26、52、56に
より、各タスクの実行状態が把握できる。例えば、所望
のファクシミリ受信文書が見つからなかった場合には、
蓄積ファイル読み出しタスク47のタスク状態52が指
定のファイルが存在しなかったことを示しており、FA
Xクライアント36は、正常に動作が終了しなかった場
合にも、どのタスクを実行する段階で、FSDUの処理
に不具合が生じたのかを知ることができる。
【0114】以上のように、この実施例は、FAXサー
バ上に蓄積された静止画像データを、FAXクライアン
トの指示により取り出す「FAX受信文書取り出し」サ
ービスに対して、FAXサーバ上で受信文書をFAXク
ライアントの要望する画像データに変換する画像変換タ
スクを用い、画像変換タスクのタスク記述に、変換後の
画像の解像度、符号化方式、原稿サイズを指定するそれ
ぞれのパラメータ領域を備え、FAXクライアント上
で、FAX受信文書取り出しの際に受け取る静止画像デ
ータの解像度、符号化方式、原稿サイズをそれぞれのパ
ラメータで指定した画像変換タスク記述を生成し、その
画像変換タスク記述をタスク記述リスト中で前述の蓄積
ファイル読み出しタスク記述の後に置いたFSDUを生
成し、そのFSDUを受け取ったFAXサーバ上では、
蓄積ファイル読み出しタスクを実行した後、読み出され
た静止画像データに対して画像変換タスク記述に基づい
て画像変換を実行し、変換後の静止画像データを、画像
変換タスク記述を含む当該FSDUのデータ領域に付加
して、FSDUを転送しながらタスク記述リストを順次
実行してゆくことを特徴とする。
【0115】実施例2及び3の通信方式によれば、受信
したファクシミリ文書に対して、FAXサーバ上である
いはFAXクライアント上のいずれかで画像変換を実行
するという要求に対して、画像変換タスク記述をタスク
記述リスト内に記述し、タスク記述リスト内での画像変
換タスク記述の位置を入れ換えるだけで、上記いずれか
による画像変換の要求に対応したFSDUを容易に作成
でき、処理手順の高速化を実現できるという効果を有す
る。
【0116】実施例4. 次に、本発明の、FAXサーバ41に蓄積されている静
止画像データの蓄積ファイルのリストを、FAXクライ
アント36からFAXサーバ41に要求する「蓄積ファ
イルのリスト要求」時の通信方式について図を用いて説
明する。FAXサーバ41とFAXクライアント36お
よびそれぞれに接続される公衆通信網42およびLAN
40の構成は図2、図3、および図7と同様である。
【0117】まず、FAXクライアント36は、ユーザ
から「蓄積ファイルのリスト要求」を受けると、FSD
U生成部13にて、FAXクライアント36からFAX
サーバ41に生成後のFSDUを転送するユニット転送
タスクのタスク記述60と、FAXサーバ上で蓄積ファ
イルのリストを生成する蓄積ファイルリスト生成タスク
のタスク記述61と、生成した蓄積ファイルリストを含
むFSDUをFAXサーバ41からFAXクライアント
36に送り返すユニット転送タスクのタスク記述62と
からなるタスク記述リスト20を含むFSDUを生成す
る。図12に、「蓄積ファイルのリスト要求」時のタス
ク記述リスト20の構成図を示す。生成されたFSDU
において、FSDU識別子16はクライアント上でユニ
ークにFSDUを識別する識別子が設定される。FSD
U生成元識別子17およびFSDU最終送付先識別子1
8およびFSDU状態19の設定方法および使用方法は
実施例1、2、3の場合と同様である。「蓄積ファイル
のリスト要求」の場合、「FAX受信文書取り出し」サ
ービスの場合と同じように送信する画像データは存在し
ないため、FSDUの画像データ領域21は空である。
【0118】図13に、蓄積ファイルリスト生成タスク
記述61の構成図を示す。図13において、63はリス
ト条件のパラメータ領域であり、例えばFAXサーバ4
1において特定の時間に受信し蓄積された蓄積ファイル
のリストだけを得る場合に、その時間を指定する条件を
記述する。リスト条件の指定がない場合には、デフォル
トとして、例えば「蓄積ファイルのリスト要求」のFS
DUを生成したFAXクライアント36に送られてき
て、まだそのFAXクライアントから読み出されていな
いファイルのリストを生成するよう予め取り決めてお
く。FAXクライアント36のFSDU生成部13にて
生成された「蓄積ファイルのリスト要求」のFSDU
は、上記のリスト条件63を含んだ蓄積ファイルリスト
生成タスク記述61を、そのタスク記述リスト20に含
み、FAXサーバへと転送される。このFSDUを受け
たFAXサーバ41では、タスク記述リスト20の指示
に従い、蓄積ファイルリスト生成タスクを実行して、ユ
ーザが所望の蓄積ファイルリストを生成し、生成したリ
ストをFSDUの画像データ領域21に設定した後、タ
スク記述リストの3番めに記述されたユニット転送タス
ク記述62を実行して、FSDUをFAXクライアント
36へと返送する。このFSDUを受け取ったFAXク
ライアント36では、FSDU状態19および蓄積ファ
イルリスト生成タスクのタスク状態76から、受け取っ
た画像データ領域21に記述された蓄積ファイルリスト
が、希望したリストであるかを確認し、「蓄積ファイル
のリスト要求」の手順を終了する。
【0119】以上のように、この実施例は、FAXサー
バ上に蓄積されたデータファイルに関し、FAXクライ
アントがFAXサーバに対して蓄積された前記データフ
ァイルのリストを要求する「蓄積ファイルのリスト要
求」サービスに対して、蓄積ファイルリストを要求した
FAXクライアントに関するデータファイルのリストを
FAXサーバ上で生成する蓄積ファイルリスト生成タス
クを用い、蓄積ファイルリスト生成タスクのタスク記述
に生成するリストの条件を記述するリスト条件パラメー
タ領域を備え、生成した蓄積ファイルのリストを当該F
SDUのデータ領域に付加して、FSDU転送しながら
タスク記述リストを順次実行してゆくことを特徴とす
る。
【0120】この実施例によれば、ファクシミリ受信文
書のリスト要求を実現する蓄積ファイルのリスト生成タ
スクを定義することで、FAXクライアントから任意の
時刻に当該FAXクライアントに関連したファクシミリ
受信文書のリストを得ることができるという効果を有す
る。
【0121】実施例5.上記実施例3において、静止画
像データ変換機能をFAXクライアント36が有し、F
AXクライアント36が、自ら画像変換を実行し、変換
後の静止画像データをディスプレイ等に表示するか、あ
るいはプリンタに印刷するか、あるいは蓄積装置に蓄積
する場合について図14、図15、図16、図17を用
いて説明する。図14において、50はタスク記述リス
ト20において、FAXクライアント36で静止画像デ
ータをディスプレイ等に表示する表示タスク記述、ある
いは同じ静止画像データをプリンタに印刷する印刷タス
ク記述、あるいは同じ静止画像データを蓄積装置に蓄積
する蓄積タスク記述である。また、図15において、6
4は蓄積タスクであることを示すタスク識別子、65は
タスクの状態を示すタスク状態、66は静止画像データ
を蓄積する蓄積デバイスと蓄積するファイルのディレク
トリとファイル名を指定する蓄積ファイルロケーション
パラメータである。また、図16において、67は表示
タスクであることを示すタスク識別子、68はタスクの
状態を示すタスク状態、69は静止画像データを表示す
るデバイスを指定する表示デバイス識別子である。ま
た、図17において、70は印刷タスクであることを示
すタスク識別子、71はタスクの状態を示すタスク状
態、72は静止画像データを印刷するデバイスを指定す
る印刷デバイス識別子である。
【0122】上記実施例3における画像変換タスク記述
49は、そのタスク記述リスト20において、図10に
示すようにユニット転送タスク記述46の前におかれ、
FAXサーバ41からFAXクライアント36へFSD
Uが転送される前に画像変換が実行されるように指定さ
れているため、FAXサーバ41上で画像変換が実行さ
れることになる。一方、「静止画像データ変換機能」を
FAXクライアント36が有し、FAXクライアント3
6が、自ら画像変換を実行し、変換後の静止画像データ
をディスプレイ等に表示するか、あるいはプリンタに印
刷するか、あるいは蓄積装置に蓄積する本実施例5にお
いては、FAXクライアント36のFSDU生成部13
にて生成されるFSDUは、図14に示すように、画像
変換タスク記述49をユニット転送タスク記述48の後
に記述することにより、画像変換タスクをFAXクライ
アント36で実行するよう指定する。
【0123】図14はFAXクライアント36がFSD
U生成部13で生成するFSDUの構造を示し、図8に
おけるユニット転送タスク記述48までは、実施例2の
「ファクシミリ受信文書読み出し」の場合のFSDUと
同様のタスク記述である。FSDUがFAXサーバ41
からFAXクライアント36へ返送されてきた後、FA
Xクライアント36で実行される画像変換タスク記述4
9と、表示タスク記述73、あるいは印刷タスク記述7
4、あるいは蓄積タスク記述50がタスク記述リスト2
0に付加され、タスク記述リスト20は計5個のタスク
記述を持つことになる。なお、FSDU状態19の設定
は、前記実施例1、2、3、4と同様であるので省略す
る。
【0124】また、これらのタスク記述を生成するに際
して、FSDU生成部13では、実施例2と同様にFA
Xサーバ41上の読み出すファイルのファイル識別子5
3を蓄積ファイル読み出しタスク記述47に設定すると
同時に、実施例3で示したように画像変換タスク記述4
9に変換後の画像の解像度、符号化方式、原稿サイズを
指定する各パラメータを設定し、また、FAXクライア
ント36が静止画像データを蓄積する場合には、蓄積タ
スク記述に蓄積デバイスと蓄積するファイルのディレク
トリとファイル名を指定する蓄積ファイルロケーション
パラメータ66を、表示する場合には、表示タスク記述
に静止画像データを表示するデバイスを指定する表示デ
バイス識別子69を、印刷する場合には、印刷タスク記
述に静止画像データを印刷するデバイスを指定する印刷
デバイス識別子72を、それぞれ、パラメータ領域に設
定する。なお、画像データを蓄積しかつ表示したい場合
には、蓄積タスク記述と表示タスク記述の両方をタスク
記述リスト20に記述しておけば、FAXクライアント
36は記述された順番に両方のタスクを実行することが
できる。
【0125】実施例3と同様にして、FAXクライアン
ト36に返送されてきた当該FSDUに対して、FAX
クライアント36上で、第4番目のタスク記述である画
像変換タスク記述49の処理が実行される。すなわち、
FAXクライアント36が、FSDUの画像データ21
領域に含まれている画像データを、画像変換タスク記述
49に記述されている解像度、符号化方式、原稿サイズ
にと変換する。なお、この場合、FAXサーバ41でF
SDUの画像データ21領域に設定された画像データの
解像度、符号化方式、原稿サイズは、FAXクライアン
ト36とFAXサーバ41間で予め取り決めておき、フ
ァクシミリ受信時にFAXサーバ41がその形式で画像
データをファイルに蓄積しているものとする。この条件
が満たされない場合には、実施例3で示したように、F
AXサーバ41上で画像変換タスクを実行して、FAX
クライアント36が受け取れる形に画像データを変換
し、FSDU内に設定することにすればよい。この場
合、タスク記述リスト20のタスク記述がさらに1個増
えることになるが、本実施例5でFSDUがFAXクラ
イアント36に返送されてきた以後の動作は、画像変換
およびこれから説明するFAXクライアント36上のタ
スク処理において全く同じである。
【0126】FAXクライアント36は、画像変換タス
ク記述49の実行を終えると、変換後の画像データをF
SDUの画像データ21部に設定し、画像変換タスク4
9のタスク状態56を正常終了に設定し、FSDU状態
“4”に設定する。続いて、タスク記述リスト20内
の次のタスク、すなわち、表示タスク記述73、あるい
は印刷タスク記述74、あるいは蓄積タスク記述50の
実行に移る。
【0127】表示タスク記述73を実行する場合には、
表示タスク記述73内の表示デバイス識別子69で指定
された表示デバイスに、FSDUの画像データ21を表
示する。印刷タスク記述74を実行する場合には、印刷
タスク記述74の印刷デバイス識別子72で指定された
印刷デバイスに、FSDUの画像データ21を印刷す
る。蓄積タスク記述50を実行する場合には、蓄積タス
ク記述50の蓄積ファイルロケーション66で指定され
た記憶装置に、指定された名前でFSDUの画像データ
21をファイルとして記憶する。以上の処理が完了する
と、表示タスク記述73、あるいは印刷タスク記述7
4、あるいは蓄積タスク記述50のタスク状態に正常終
了を設定して、FSDU状態19を“5”に設定した後
に、一連の動作を終了する。
【0128】本実施例5に示すように、FAXクライア
ント36では、該FSDUをFAXサーバ41へ転送し
た後にFAXサーバ41からの応答を待つ処理を行わな
くてよいように、図14に示すように該FSDUがFA
Xサーバ41から返ってきた後にFAXクライアント3
6で行うべき処理を該FSDUへタスク記述として予め
記述しておく。上記処理を行うことによって、FAXク
ライアント36ではFSDUをFAXサーバ41へ転送
した後に該FSDUに対するFAXサーバ41からの応
答を待つ必要がなく、また、FAXクライアント36内
のプロセスが該FSDUが返送されてきた後にすべき処
理を記憶しておく必要がない。
【0129】以上のように、この実施例は、FAXクラ
イアントが受け取った静止画像データに対し、FAXク
ライアント上で画像変換を行う画像変換タスクと、受け
取った静止画像データを記憶装置に蓄積する蓄積タスク
と、ディスプレイなどに表示する表示タスクと、プリン
タを通じて印刷する印刷タスクを用い、画像変換タスク
記述に、変換後に得られる静止画像データの解像度、符
号化方式、原稿サイズを指定するパラメータ領域をそれ
ぞれ備え、蓄積タスク記述に画像を蓄積する場所を指定
する蓄積ファイルロケーション領域を備え、表示タスク
記述に静止画像データを表示するデバイスを指定する表
示デバイス指示領域を備え、印刷タスク記述にLAN内
でユニークに与えられるプリンタ識別番号領域とを備
え、FSDUを生成する時点で、タスク記述リストにF
AXクライアント上で実行される画像変換タスク記述
や、蓄積タスク記述や、表示タスク記述や、印刷タスク
記述をタスク記述リストに加えることを特徴とする。
【0130】この実施例によれば、FSDU生成時にタ
スク記述リストの内に、画像変換タスク記述や表示タス
ク記述や蓄積タスク記述や印刷タスク記述などFAXク
ライアント上で実行するタスクを記述することにより、
FAXクライアントがファクシミリ受信文書を受け取っ
た後に実行すべきタスクを記憶しておく必要がなく、そ
うした処理を記憶しておくための記憶領域を必要としな
いという効果を有する。
【0131】実施例6.次に本発明の一実施例である
「OCRを用いた文字認識要求」の通信方式について図
を用いて説明する。図18はOCRにより文字認識を行
う場合の構成を示す図である。図において、80はOC
Rである。FAXサーバ41がファクシミリ装置10
7,108から公衆通信網42を経由して、静止画像デ
ータを受信すると、FAXサーバ41はこの受信した静
止画像データをOCR80に転送する。OCR80は静
止画像データの中から予め定められた領域に記載されて
いるイメージから文字を認識し、文字コードに変換す
る。OCR80は文字を認識した後、このデータをFA
Xクライアント36a,36bに転送する。以上述べた
ような手順を前述したFSDUのタスク記述リスト20
により達成することが可能である。
【0132】実施例7.次に本発明の一実施例である
「LANを用いた通信方式」について図を用いて説明す
る。図19はこの実施例の構成を示す図であり、81a
はLAN40に接続されたクライアント端末、81bも
LAN40に接続されたクライアント端末、39は画像
蓄積装置、80はOCRである。この図19が前述した
図18と異なる点は、FAXサーバがLAN40に接続
されていない点である。すなわち、この発明はFAX通
信システムに用いられるばかりでなく、図19に示した
ようにLAN40に接続された各種端末間(あるいは各
種クライアント間)において、それぞれのクライアント
端末が持つ処理を分散して順番に行うような場合にも用
いることが可能である。例えば図19において、画像蓄
積装置39に蓄積された静止画像データをOCR80に
転送し、OCR80により文字認識を行った後、クライ
アント端末81aにその認識結果を送ることにより、ク
ライアント端末81aにおいてデータ処理を行うことが
可能になる。このような各端末装置が持つそれぞれの処
理を順番に行う場合にもFSDUを記述することによ
り、各処理をシリアルに実行することが可能になる。
【0133】実施例8.次に、FSDUのデータ領域に
静止画像以外のデータとして文字データを設定する場合
の一例について説明する。図20は本実施例であるFA
Xサーバである。また、図21はFAXクライアントで
ある。以下、図20、図21を用いて実施例を説明す
る。
【0134】図20において、601はキャラクタデー
タやイメージデータを蓄積するデータ蓄積部、602は
FAXサーバの制御を行うCPU、603はFAXサー
バのプログラムを記憶したりバッファ領域に使用される
ROM/RAM、604はFSDUを生成するFSDU
生成部、605は公衆網に接続されたファクシミリと通
信を行うFAX通信部、606はFSDUを解析するF
SDU解析部、607はキャラクタデータをフォント展
開し、イメージデータへ変換するフォント展開部、60
8はLANに接続されたクライアントの持つ能力を記憶
するFAXクライアント能力記憶テーブル、609はL
ANに接続されたFAXサーバの持つ能力を記憶するF
AXサーバ能力記憶テーブル、610はLANを通じて
FAXクライアントなど他の端末と通信を行うLAN通
信部である。
【0135】また、図21において、611はFAX送
信するためのデータを作成するデータ生成部、612は
キャラクタデータやイメージデータを蓄積するデータ蓄
積部、613はFAXクライアントの制御を行うCP
U、614はFAXクライアントのプログラムを記憶し
たりバッファ領域に使用されるROM/RAM、615
はLANに接続されたクライアントの持つ能力を記憶す
るFAXクライアント能力記憶テーブル、616はLA
Nに接続されたFAXサーバの持つ能力を記憶するFA
Xサーバ能力記憶テーブル、617はFSDUを作成す
るFSDU生成部、618はFSDUを解析するFSD
U解析部、619はサービスをユーザへ提供し、ユーザ
からなんらかの入力を受けるためのサービス要求入力
部、620はFAXサーバから受け取ったデータを出力
するデータ出力部である。
【0136】また、図22はこの実施例におけるFSD
Uの構成を示す図である。前述した実施例のFSDU
(図4参照)と異なる点は、この実施例のFSDUでは
画像データの他にキャラクタデータも扱える点である。
図22に示したFSDUではこれら両方のデータあるい
はいずれかのデータを画像/キャラクタデータ635の
領域に設定する。
【0137】次に、本実施例によるFSDUを用いた静
止画像およびキャラクタ通信方式の動作を説明する。
【0138】図23を用いて本実施例のFSDUのタス
クリストについて説明する。図23において、640は
FAXクライアントからFAXサーバへFSDUを転送
するタスクを記述するユニット転送タスク記述、641
はFSDUに結合されたキャラクタデータをフォント展
開するタスクを記述するフォント展開タスク記述、64
2はFAXサーバへFAX送信を行うタスクを記述する
FAX送信タスク記述、643はFAXサーバからFA
XクライアントへFAX送信が終了したことを通知する
タスクを記述するユニット転送タスクである。
【0139】FAXクライアントのサービス要求入力部
619へユーザからのFAX送信依頼が入力されると、
FSDU生成部617はFAX送信依頼に従って図22
に示すFSDUと図23に示すタスク記述リストと、図
24に示すフォント展開タスク等のタスク記述リスト6
34に記述した各々のタスクに対するタスクパラメータ
を作成し、データ蓄積部612に蓄積されている、あら
かじめデータ生成部611で作成されたキャラクタデー
タをFSDUへ付加し、上記FSDUをLAN通信部6
10を通してFAXサーバへ転送する。
【0140】FAXサーバのLAN通信部610はFA
XクライアントからのFSDUを受け取ると、FSDU
解析部606へ該FSDUを転送し、FSDU解析部6
06はFSDUのキャラクタデータ635をデータ蓄積
部601へ一旦蓄積し、FSDU解析部606でFSD
Uのタスク記述リスト634からFSDUのFSDU状
態633に示されるFAXサーバで現時点において行う
べきフォント展開タスク641を抽出し、FSDU解析
部606で得られたタスク記述であるフォント展開タス
ク641を処理するため、フォント展開タスク処理を行
うフォント展開部607へフォント展開処理を依頼す
る。
【0141】フォント展開部607はフォント展開処理
依頼を受けると、データ蓄積部601から上記FSDU
に対応するキャラクタデータを読みだし、フォント展開
タスク641のタスクパラメータで指定された解像度6
52、符号化方式653、原稿サイズ654、フォント
タイプ655にしたがってキャラクタデータからイメー
ジデータへの変換を行い、データ蓄積部601へ上記フ
ォント展開処理で得られたイメージデータを蓄積し、F
SDU解析部606へフォント展開が終了したことを通
知する。
【0142】FSDU解析部606はフォント展開部6
07からフォント展開終了通知を受けると、FSDUの
FSDU状態633に示される値を1インクリメント
し、FSDU解析部606でFSDUのFSDU状態6
33に示されるFSDU内のタスク記述リスト634の
フォント展開タスク記述641の次に行うべきFAX送
信タスク642を抽出し、FSDU解析部606からF
AX送信を行うFAX通信部605へFAX送信タスク
処理642を依頼する。
【0143】FAX通信部605はデータ蓄積部601
から上記フォント展開処理によって得られたイメージデ
ータをロードし、依頼されたFAX送信を指定されたフ
ァクシミリプロトコルを用いて行い、FAX送信が終了
するとFSDU解析部606へFAX送信タスク642
が終了したことを通知する。
【0144】FSDU解析部606はFAX通信部60
5から終了通知を受けると、FSDUのFSDU状態6
33を1インクリメントし、FSDU解析部606でF
SDUのFSDU状態633に示されるFSDU内のタ
スク記述リスト634のFAX送信の次に行うべきユニ
ット転送タスク643を抽出し、FSDU解析部606
はFSDUとともにFAX送信結果をFAXクライアン
トへ転送するようにLAN通信部610へ依頼し、LA
N通信部610はFAXクライアントへFSDUを転送
する。
【0145】以上のように、この実施例は、公衆通信網
とLANとに接続され、FAX端末との間でFAXによ
る静止画像データあるいはキャラクタデータの送信およ
び受信を行い、LANを通じてFAXクライアントから
送られてきた静止画像データやキャラクタデータに対
し、あるいは、公衆通信網を通じてFAX端末から送ら
れてきた静止画像データに対して、FAXクライアント
から要求された画像処理や通信処理を実行するFAXサ
ーバと、上記FAXサーバに対して、LANを経由して
静止画像データあるいはキャラクタデータの通信処理や
画像処理を依頼するFAXクライアントとで構成される
FAX通信システムに使用される静止画像とキャラクタ
の通信方式において、FAXサーバとFAXクライアン
ト間およびFAXサーバとFAXサーバの間で、静止画
像データあるいはキャラクタデータの伝送や、画像処理
および通信処理の依頼や、これらの各処理の処理結果通
知に使用するデータユニットであるFAXサービスデー
タユニット(FSDU:Facsimile Serv
iceData Unit)を利用し、そのFSDUの
構成要素として、FSDUを生成したFAXクライアン
トにおいてユニークに割り当てられるFSDU識別子
と、FSDUを生成したFAXクライアントを識別する
FSDU生成元識別子と、FSDUを最終的に送り届け
るFSDU最終送付先識別子と、FAXサービスを実現
するための「通信処理あるいは画像処理の各処理単位」
(以後タスクと呼ぶ)に関して、タスクを特定するタス
ク識別子とタスクの処理状態を示すタスク状態と各タス
クで使用されるパラメータとから構成されるタスク記述
と、一つあるいは複数のタスク記述をタスクが実行され
る順序に並べたタスク記述リストと、FSDUに記述さ
れたタスク記述リストの中で、どのタスク記述までが処
理されたかを示すFSDU状態変数と、タスク記述によ
って規定されたタスク処理の対象となるデータを設定す
るデータ領域とを備え、FAXクライアントが作成した
静止画像データあるいはキャラクタデータを、FAXサ
ーバを通して指定した宛先のFAX端末へ送信すること
をFAXサーバに依頼する「FAX送信依頼」サービス
に対して、FSDUを転送するユニット転送タスクと、
FSDU内のFAX送信依頼サービスの対象となるデー
タがキャラクタデータであった場合、キャラクタデータ
を静止画像データへ変換するフォント展開タスクと、F
AX通信プロトコルに従って公衆通信網に接続されたF
AX端末への静止画像データの送信を実行するFAX送
信タスクとを用い、ユニット転送タスクを記述するタス
ク記述として、転送宛先のアドレスを指定する転送宛先
アドレス領域を、フォント展開タスクを記述するタスク
記述には、フォント展開後の画像データの原稿サイズと
解像度と、またその画像データを符号化する機能をある
場合には符号化する符号化方式と、キャラクタを画像デ
ータに展開する際に複数のフォントが用意されている場
合に、一つのフォントを選択するフォントタイプを指定
する各パラメータの記述領域を有し、また、FAX送信
タスクを記述するタスク記述には、FAXサーバにFA
X送信タスクの実行を依頼した静止画像データのタスク
実行前の原稿サイズと解像度と符号化方式の、それぞれ
のパラメータを記入する領域と、FAX送信宛先アドレ
ス領域と、使用する通信チャネルとFAX送信プロトコ
ルを指定するネットワークプロトコル指示領域をそれぞ
れ備え、FSDU生成元識別子で示されたFSDU生成
元でFSDUが生成されてから、FSDU最終送付先識
別子で示されるFSDUの最終送付先にFSDUが送付
されタスク記述リストの全てのタスクが処理を終えるま
での間、タスク記述リストに記されたタスクがリストに
記述された順番にタスクが実行され、タスク記述リスト
に記されたタスク群の処理の進行状態をFSDU状態変
数が明示し、各タスク毎の処理状態を各タスクのタスク
状態変数が示し、タスク記述リストとFSDU状態変数
とが同一のFSDUで転送されるとともに、FAX通信
タスクの処理対象である静止画像データあるいはキャラ
クタデータがタスク記述リストが記述されたのと同じF
SDUで転送されていくことを特徴とする。
【0146】実施例9.次に、FAXサーバからFAX
クライアントへFAXサーバの持つ能力を通知する場合
について説明する。この実施例では、FAXサーバに図
21に示すFAXクライアントがLANを介して論理コ
ネクションを接続すると、FAXサーバのFSDU生成
部604はFAXクライアントへFAXサーバの持つ能
力をFSDUを用いて通知する。以下、図25、図26
を用いて説明する。
【0147】図25に上記FSDUのタスク記述リスト
634の構成を示す。660はFSDUをLANを介し
てFAXクライアントに転送するタスクを記述するユニ
ット転送タスク記述、661はFAXクライアントにF
AXサーバの持つ能力を通知するためのパラメータを持
ったFAXサーバ能力通知タスク記述、662はFAX
クライアントがFSDUを処理し終ったことをFAXク
ライアントからFAXサーバに通知するユニット転送タ
スク記述である。
【0148】FAXサーバのFSDU生成部604で上
記FAXサーバ能力通知タスク記述661をタスク記述
リスト634に記述したFSDUを作成する。FAXサ
ーバからユニット転送タスク記述660にしたがって、
LAN通信部610を介してFSDUをFAXクライア
ントへ転送する。FAXクライアントのLAN通信部6
10は上記FSDUを受け取り、FSDU解析部618
へ渡す。
【0149】FAXクライアントのFSDU解析部61
8はFSDUを受け取ると、FSDUのタスク記述リス
ト634内のFSDU状態633の示すタスク記述を検
索し、FAXサーバ能力通知タスク661を検索する
と、図26に示すFAXサーバ能力通知タスク記述66
1のタスクパラメータに記載されたFAXサーバの持つ
グループ3、グループ4等のプロトコルや通信速度等の
FAX通信能力665と原稿サイズの変換能力666と
解像度変換能力667と符号化方式変換能力668とキ
ャラクタデータを画像データあるいはビットマップ画像
データに変換するフォント展開能力669とビットマッ
プ画像中に記述された文字を読み取りキャラクタコード
データに変換するイメージキャラクタ変換能力670と
をFAXサーバ能力記憶テーブル616に該FAXサー
バのネットワークアドレスと対応付けて記憶する。
【0150】FAXクライアントのFSDU解析部61
8はFSDU状態633を1インクリメントし、FSD
U状態633の指し示すユニット転送タスク662にし
たがってLAN通信部610にFSDUをFAXサーバ
へ転送するよう指示する。以上の処理によってFAXサ
ーバの持つ能力をFAXクライアントへ通知することが
できる。
【0151】以上のように、この実施例は、LANに接
続されたFAXサーバ装置間およびFAXサーバとFA
Xクライアント間において、各FAXサーバが持つ原稿
サイズの変換能力や解像度変換能力や符号化方式変換能
力やキャラクタデータをビットマップの画像データに変
換するフォント展開能力やビットマップ画像中に記述さ
れた文字を読み取りキャラクタコードデータに変換する
イメージキャラクタ変換能力などを伝えるFAXサーバ
能力通知タスク記述を有し、そのFAXサーバ能力通知
タスク記述内に、FAXサーバが持つFAX通信能力と
原稿サイズの変換能力と解像度変換能力と符号化方式変
換能力とキャラクタデータを画像データあるいはビット
マップ画像データに変換するフォント展開能力とビット
マップ画像中に記述された文字を読み取りキャラクタコ
ードデータに変換するイメージキャラクタ変換能力とを
記述するパラメータ領域を有し、上記FAXサーバ能力
通知タスク記述を、FSDUのタスク記述リスト内に含
み、FAXサーバやFAXクライアントは、FSDU内
のFAXサーバ能力通知タスク記述によって通知された
FAXサーバの能力とFSDUに含まれるFSDU生成
元識別子とから、各サーバが持つ能力を記憶するFAX
サーバ能力記憶テーブルを作成し、各FAXクライアン
トは前記FAXサーバ能力記憶テーブルに基づいて、F
SDUを生成することを特徴とする。
【0152】実施例10.次に、FAXクライアントか
らFAXサーバへFAXクライアントの持つ能力を通知
する場合について説明する。この実施例では、FAXク
ライアントに図20に示すFAXサーバがLANを介し
て論理コネクションを接続すると、FAXクライアント
のFSDU生成部617はFAXサーバへFAXクライ
アントの持つ能力をFSDUを用いて通知する。以下、
図27、図28を用いて説明する。
【0153】図27に上記FSDUのタスク記述リスト
の構成を示す。680はFSDUをLANを介してFA
XFAXサーバに転送するタスクを記述するユニット転
送タスク記述、681はFAXサーバにFAXクライア
ントの持つ能力を通知するためのパラメータを持ったF
AXクライアント能力通知タスク記述、682はFAX
サーバがFSDUを処理し終ったことをFAXサーバか
らFAXクライアントに通知するユニット転送タスク記
述である。
【0154】FAXクライアントのFSDU生成部61
7で上記FAXクライアント能力通知タスク記述681
をタスク記述リスト634に記述したFSDUを作成す
る。FAXクライアントからユニット転送タスク記述6
80にしたがって、LAN通信部610を介してFSD
UをFAXサーバへ転送する。FAXサーバのLAN通
信部610は上記FSDUを受け取り、FSDU解析部
606へ渡す。
【0155】FAXサーバのFSDU解析部606はF
SDUを受け取ると、FSDUのタスク記述リスト63
4内のFSDU状態633の示すタスク記述を検索し、
FAXクライアント能力通知タスク681を検索する
と、図28に示すFAXクライアント能力通知タスク記
述681のタスクパラメータに記載されたFAXクライ
アントの持つ原稿サイズの変換能力685と解像度変換
能力686と符号化方式変換能力687とキャラクタデ
ータを画像データあるいはビットマップ画像データに変
換するフォント展開能力688とビットマップ画像中に
記述された文字を読み取りキャラクタコードデータに変
換するイメージキャラクタ変換能力689とをFAXク
ライアント能力記憶テーブル608に該FAXクライア
ントのネットワークアドレスと対応付けて記憶する。
【0156】FAXサーバのFSDU解析部606はF
SDU状態633を1インクリメントし、FSDU状態
633の指し示すユニット転送タスク682にしたがっ
てLAN通信部610にFSDUをFAXクライアント
へ転送するよう指示する。以上の処理によってFAXク
ライアントの持つ能力をFAXサーバへ通知することが
できる。
【0157】以上のように、この実施例は、LANに接
続されたFAXサーバとFAXクライアント間におい
て、各FAXクライアントが持つ原稿サイズの変換能力
や解像度変換能力や符号化方式変換能力やキャラクタデ
ータをビットマップの画像データに変換するフォント展
開能力やビットマップ画像中に記述された文字を読み取
りキャラクタコードデータに変換するイメージキャラク
タ変換能力などを伝えるFAXクライアント能力通知タ
スク記述を有し、そのFAXクライアント能力通知タス
ク記述内に、FAXサーバが持つ原稿サイズの変換能力
と解像度変換能力と符号化方式変換能力とキャラクタデ
ータを画像データあるいはビットマップ画像データに変
換するフォント展開能力とビットマップ画像中に記述さ
れた文字を読み取りキャラクタコードデータに変換する
イメージキャラクタ変換能力とを記述するパラメータ領
域を有し、上記FAXクライアント能力通知タスク記述
を、FSDUのタスク記述リスト内に含み、FAXサー
バやFAXクライアントは、FSDU内のFAXクライ
アント能力通知タスク記述によって通知されたFAXク
ライアントの能力とFSDUに含まれるFSDU生成元
識別子とにより、各クライアントが持つ能力を記憶する
クライアント能力記憶テーブルを持ち、サーバ能力記憶
テーブルとクライアント能力記憶テーブルに基づいて、
FSDUを生成することを特徴とする。
【0158】実施例11.次に、FAXサーバあるいは
FAXクライアントからLANに接続された全てのFA
XサーバおよびFAXクライアントへ上記実施例9、1
0に示したFAXサーバあるいはFAXクライアントの
持つ能力をブロードキャストする場合について説明す
る。
【0159】図22に示すFSDUのタスク記述リスト
634に上記実施例9で説明した図25、あるいは上記
実施例10で説明した図27に示すタスク記述リストを
記述し、このとき、図22に示すFSDU最終送付先識
別子632にLANでユニークに定義されたグローバル
アドレスを設定し、FSDUが最終的にLANに接続さ
れた全てのFAXサーバおよびFAXクライアントへ転
送されるよう指示することによって、LANに接続され
た全てのFAXサーバおよびFAXクライアントへ、上
記FSDUを生成したFAXサーバあるいはFAXクラ
イアントの能力を通知することができる。
【0160】以上のように、この実施例は、FAXサー
バ能力通知タスク記述およびFAXクライアント能力通
知タスク記述を含むFSDUにおいて、FSDU内のF
SDU最終送付先識別子記述に、LANで接続された全
てのFAXクライアントとFAXサーバに内容を伝える
ことを目的としLANでユニークに定義されたグローバ
ルアドレスを記述することにより、各FAXサーバのF
AXサーバ能力および各FAXクライアントのFAXク
ライアント能力を、LANに接続されたFAXクライア
ントとFAXサーバに一斉に通知することを特徴とす
る。
【0161】実施例12.次に、FAXクライアントか
ら送られてきたFSDU内のタスク記述リストの中に、
自FAXサーバにて処理を実行できないタスクが存在し
た場合に、FAXサーバ能力記憶テーブルを参照し、上
記タスクを実行できるFAXサーバへ上記タスク処理を
依頼する場合について図29、図30を用いて説明す
る。
【0162】LANにFAXサーバA、FAXサーバ
B、FAXクライアントが接続されており、FAXサー
バAにFAXクライアントから図29に示すタスク記述
リストを持つFSDUが送られ、FAXサーバAでタス
ク1、タスク2を処理した後、FAXサーバAで処理で
きないタスク3が存在した場合、FAXサーバAが上記
実施例9、実施例10、実施例11の手段を用いて作成
したFAXサーバ能力記憶テーブルを参照し、タスク3
を処理できる別のFAXサーバBを検索し、図30に示
すように、FSDUのタスク記述リストの上記タスク3
の前に、タスク3を処理できるFAXサーバBへFSD
Uを転送するユニット転送タスク685を挿入し、タス
ク3の後に再びFAXサーバAへFSDUを転送し、送
り返すユニット転送タスク696を挿入し、FSDU状
態633の示す値を次に実行されるべきタスクがユニッ
ト転送タスク695であるように変更し、FAXサーバ
BへFSDUを転送することによって、FAXサーバA
はFAXクライアントから依頼され、処理できないタス
クの処理を別のFAXサーバBへ依頼することができ
る。
【0163】以上のように、この実施例は、FSDUお
よびサーバ能力記憶テーブルを用いて、FAXクライア
ントから送られてきたFSDU内のタスク記述リストの
中に、自FAXサーバにて処理を実行できないタスクが
存在した場合には、サーバ能力記憶テーブルを参照し
て、その依頼タスクを実行できるFAXサーバを検索
し、その当該タスク記述の前に宛先を検索したFAXサ
ーバのアドレスとしたユニット転送タスクを、当該タス
ク記述の後に宛先を自らのFAXサーバアドレスを設定
したユニット転送タスクを、それぞれタスク記述リスト
に追加することで、他のFAXサーバに当該タスクの実
行を依頼することを特徴とする。
【0164】実施例13.次に、LANで接続されたF
AXサーバとFAXクライアント間において、互いの能
力通知の要求を行う場合について図31、図32、図3
3、図34を用いて説明する。
【0165】700はFSDUをLANを介してFAX
サーバに転送するタスクを記述するユニット転送タスク
記述、701はFAXサーバにFAXサーバの持つ能力
をFAXクライアントへ通知するよう要求するためのパ
ラメータを持ったFAXサーバ能力通知要求タスク記
述、702はFAXサーバの能力をFAXサーバからF
AXクライアントに通知するユニット転送タスク記述で
ある。
【0166】FAXクライアントのFSDU生成部61
で上記FAXサーバ能力通知要求タスク記述701を
タスク記述リスト634に記述したFSDUを作成す
る。FAXクライアントからユニット転送タスク記述7
00にしたがって、LAN通信部610を介してFSD
UをFAXサーバへ転送する。FAXサーバのLAN通
信部610は上記FSDUを受け取り、FSDU解析部
606へ渡す。
【0167】FAXサーバのFSDU解析部606はF
SDUを受け取ると、FSDUのタスク記述リスト63
4内のFSDU状態633が示すタスク記述を解読し、
FAXサーバ能力通知要求タスク701を検知すると、
図32に示すFAXサーバ能力通知要求タスク記述70
1のタスクパラメータに記載されたFAXサーバの持つ
FAX通信能力705と原稿サイズの変換能力706と
解像度変換能力707と符号化方式変換能力708とキ
ャラクタデータを画像データあるいはビットマップ画像
データに変換するフォント展開能力709とビットマッ
プ画像中に記述された文字を読み取りキャラクタコード
データに変換するイメージキャラクタ変換能力710と
をFAXサーバ能力通知要求タスクのタスクパラメータ
領域あるいはFSDUの画像/キャラクタデータ領域6
35へ設定する。
【0168】FAXサーバのFSDU解析部606はF
SDU状態633を1インクリメントし、FSDU状態
633の指し示すユニット転送タスク702にしたがっ
てLAN通信部610にFSDUをFAXクライアント
へ転送するよう指示する。以上の処理によってFAXク
ライアントの持つ能力をFAXサーバへ通知することが
できる。
【0169】FAXクライアント能力通知要求サービス
についても図33、図34に示すように同様の手順を用
いて実現可能である。
【0170】以上のように、この実施例は、LANで接
続されたFAXサーバとFAXクライアント間におい
て、FAXサーバ能力通知要求タスク記述あるいは、F
AXクライアント能力通知要求タスク記述が含まれたF
SDUにより、FAXサーバあるいはFAXクライアン
トが持つ、原稿サイズの変換能力や解像度変換能力や符
号化方式変換能力やキャラクタデータをビットマップの
画像データに変換するフォント展開能力やビットマップ
画像中に記述された文字を読み取りキャラクタコードデ
ータに変換するイメージキャラクタ変換能力を通知する
よう要求する、能力通知要求タスクをタスク記述に含む
FSDUを使用することを特徴とする。
【0171】
【発明の効果】以上のように、第1から第4の発明によ
る通信方式によればネットワークに接続された複数のク
ライアント間において、データユニットに記述されたタ
スクを順に処理することが可能になり、一連の処理をシ
リアルに分散処理することが可能になる。
【0172】また、第5から第13の発明によればFA
X通信システムにおいて、FAXクライアントがFAX
送信の通信結果を容易に得ることが出来る。またFSD
Uという新たなデータユニットをクライアント間及びサ
ーバ/クライアント間で転送するようにしたので、FS
DUが持つ識別子をネットワークの中でただ一つに特定
することにより、FSDUに記述された一連のタスクを
そのFSDUに付された識別子のもとに、処理すること
が可能になり、効果的な処理を行うことが可能になる。
また、本発明によるFSDUを用いた通信方式によれ
ば、FAXクライアントがFAX送信の通信結果を得る
ことができるという効果を有する。また、FAXサーバ
上でもどのFAXクライアントに依頼されたFAX送信
かを識別できるし、FAX通信結果を通知されるFAX
クライアントでも、どのFAX送信依頼に対する通信結
果通知であるのかを識別することができるという効果を
有する。また、本発明によるFSDUを用いた通信方式
によれば、複数のFSDUをFAXサーバに転送して
も、FAXサーバ上では、そのサービスの依頼元を認識
できると共に、FSDU最終送付先に送り返すことによ
って、FAXクライアントにおいても、FAXクライア
ントに対するオペレータからのどの処理要求に対する応
を示すFSDUであるのかを容易に特定できるという
効果を有する。さらに、本発明の通信方式によれば、受
信したファクシミリ文書に対して、FAXサーバ上であ
るいはFAXクライアント上で画像変換を実行するとい
う要求に対して、タスク記述リスト内での画像変換タス
ク記述の位置を入れ換えるだけで、上記2つの画像変換
の要求に対応したFSDUを容易に作成でき、処理手順
の高速化を実現できるという効果を有する。また、FS
DU生成時にタスク記述リストの内に、FAXクライア
ント上で実行するタスクを記述することにより、FAX
クライアントがファクシミリ受信文書を受け取った後に
実行すべきタスクを記憶しておく必要がないという効果
を有する。および、ファクシミリ受信文書のリスト要求
を実現する蓄積ファイルのリスト生成タスクを定義する
ことで、FAXクライアントから任意の時刻に当該FA
Xクライアントに関連したファクシミリ受信文書のリス
トを得ることができるという効果を有する。
【0173】以上のように、第14の発明によればFA
X通信システムにおいて、ユーザがFAXクライアント
上で作成したキャラクタデータからなる文書をFAXク
ライアント上で静止画像データからなる文書へ変換する
必要がなくなるため、FAXクライアントの構成を簡易
にできる。また、FAXクライアントからFAXサーバ
へLANを介してキャラクタデータからなる文書を転送
するため、静止画像データからなる文書を転送する場合
と比較して少ないデータ量の転送で済むため、転送時間
を短縮できる。
【0174】また、第15から第19の発明によればF
AX通信システムにおいて、FAXクライアントとFA
Xサーバの間で互いの能力通知が可能となるため、FA
XクライアントはFSDUのタスクの処理先を明確に指
定することができる。また、FAXサーバはFAXサー
バに障害等が生じてFAXクライアントから依頼された
タスクの処理の実行が不可能となっても、他のFAXサ
ーバにタスクの依頼をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるFAXクライアント/サーバ通信
方式の構成図。
【図2】この発明の一実施例によるFAXサーバにおけ
る構成ブロック図。
【図3】この発明の一実施例によるFAXクライアント
における構成ブロック図。
【図4】この発明の一実施例によるFSDUの構成図。
【図5】この発明の一実施例によるFAX送信依頼サー
ビスの場合のタスク記述リスト例を示す図。
【図6】この発明の一実施例によるFAX送信依頼サー
ビスの場合のユニット転送タスクおよびFAX送信タス
クの記述例を示す図。
【図7】本発明によるFAXクライアント/サーバ通信
方式の構成図。
【図8】ファクシミリ受信文書要求(解像度/符号/文
書サイズ変換無し)のためのタスク記述リスト構成図。
【図9】蓄積ファイル読みだしタスクのパラメータ構成
図。
【図10】ファクシミリ受信文書要求(FAXサーバ上
での解像度/符号/文書サイズ変換あり)のためのタス
ク記述リスト構成図。
【図11】画像変換タスクのパラメータ構成図。
【図12】「蓄積ファイルのリスト要求」時のタスク記
述リストの構成図。
【図13】蓄積ファイルリスト生成タスク記述を示す
図。
【図14】ファクシミリ文書要求(FAXクライアント
上での解像度/符号/文書サイズ変換あり)およびFA
Xクライアント上での蓄積、表示、印刷を行うためのタ
スク記述リスト構成図。
【図15】蓄積タスクのパラメータ構成図。
【図16】表示タスクのパラメータ構成図。
【図17】印刷タスクのパラメータ構成図。
【図18】この発明の他の実施例の構成図。
【図19】この発明の他の実施例の構成図。
【図20】本発明によるFAXサーバの構成ブロック
図。
【図21】本発明によるFAXクライアントの構成ブロ
ック図。
【図22】本発明の一実施例によるFSDUの構成図。
【図23】本発明によるFAX送信依頼サービスの場合
のタスク記述リストを示す図。
【図24】本発明によるFAX送信依頼サービスの場合
のタスク記述リストに含まれるフォント展開タスクを示
す図。
【図25】本発明によるFAXサーバ能力通知タスクを
含むタスク記述リストを示す図。
【図26】本発明によるFAXサーバ能力通知タスクの
パラメータ構成図。
【図27】本発明によるFAXクライアント能力通知タ
スクを含むタスク記述リストを示す図。
【図28】本発明によるFAXクライアント能力通知タ
スクのパラメータ構成図。
【図29】FAXクライアントからFAXサーバへ転送
されるFSDUに含まれるタスクリストの一例を示す
図。
【図30】FAXサーバで処理できないタスクが存在し
た場合にFAXサーバから他のFAXサーバへ処理を依
頼する場合のタスクリストの一例を示す図。
【図31】本発明によるFAXサーバ能力通知要求タス
クを含むタスク記述リストを示す図。
【図32】本発明によるFAXサーバ能力通知要求タス
クのパラメータ構成図。
【図33】本発明によるFAXクライアント能力通知要
求タスクを含むタスク記述リストを示す図。
【図34】本発明によるFAXクライアント能力通知要
求タスクのパラメータ構成図。
【図35】従来のFAXサーバ/クライアントの構成
図。
【図36】従来のFAXサーバの構成図。
【図37】従来のFAXサーバが通信制御時に用いる各
種パラメータを格納するパラメータテーブルを示す図。
【図38】従来のFAXクライアントが従来のFAXサ
ーバへ処理要求を出すための処理要求ユニットを示す
図。
【図39】従来の処理要求ユニット中の原画像情報と論
理リンク情報のパラメータを示す図。
【図40】従来のファイル管理テーブルを示す図。
【図41】従来のフォント展開機能を持つ通信制御装置
(FAXサーバ)を示す図。
【図42】従来の中央処理装置(FAXクライアント)
から通信制御装置(FAXサーバ)へ送られるコマンド
およびデータのフォーマットを示す図。
【符号の説明】
1 LAN通信部 2 解像度変換部 3 原稿サイズ変換部 4 符号変換部 5 FAX通信部 6 静止画像蓄積部 7 CPU 8 ROM/RAM 9 静止画像生成部 10 LAN通信部 11 サービス入力部 12 静止画像出力部 13 FSDU生成部 14 CPU 15 ROM/RAM 16 FSDU識別子 17 FSDU生成元識別子 18 FSDU最終送付先識別子 19 FSDU状態 20 タスク記述リスト 21 画像データ 22 ユニット転送タスク 23 FAX送信タスク 24 ユニット転送タスク 25 タスク識別子(UnitXfer) 26 タスク状態 27 転送先アドレス 28 タスク識別子(FaxTxCom) 29 タスク状態 30 原稿サイズ 31 解像度 32 符号化方式 34 相手先電話番号 35 ネットワークプロトコル 36 本発明におけるFAXクライアント 37 FAXクライアント36に接続されたディスプレ
イ装置 38 FAXクライアント36に接続されたプリンタ装
置 39 FAXクライアント36に接続された静止画像デ
ータを蓄積するための蓄積装置 40 ローカルエリアネットワーク(LAN) 41 本発明におけるFAXサーバ 42 公衆通信網 46 FSDUをLANを通してFAXサーバへ転送す
るユニット転送タスクのタスク記述 47 FAXクライアントによって指定されたFAXサ
ーバに蓄積された静止画像データファイルを指定し、該
静止画像データファイルを、該FSDUに結合する蓄積
ファイル読みだしタスクのタスク記述 48 FSDUをLANを通してFAXクライアントへ
転送するユニット転送タスクのタスク記述 49 FAXサーバに蓄積された静止画像データファイ
ルをFAXクライアントによって指定された解像度、原
稿サイズ、符号に変換する画像変換タスクのタスク記述 50 FSDUに結合された静止画像データを「蓄積」
処理することをユニット転送タスク内の転送先アドレス
パラメータで指示されるアドレスに該当するアドレスを
持つFAXクライアント装置へ指示する蓄積タスク記述 51 蓄積ファイル読みだしタスクを示すタスク識別子 52 タスクの状態を示すタスク状態 53 読み出すファイルを指定するファイル識別子 54 画像変換タスクを示すタスク識別子 56 タスクの状態を示すタスク状態 57 画像変換後の解像度を示す解像度 58 画像変換後の符号化方式を示す符号化方式 59 画像変換後の原稿サイズを示す原稿サイズ 60 蓄積ファイルリスト要求時のユニット転送タスク
記述 61 蓄積ファイルリスト要求時の蓄積ファイルリスト
生成タスク記述 62 蓄積ファイルリスト要求時のユニット転送タスク
記述 63 蓄積ファイルリスト生成タスク記述のリスト条件
パラメータ 64 蓄積タスクであることを示すタスク識別子 65 タスクの状態を示すタスク状態 66 静止画像データを蓄積する蓄積デバイスと蓄積す
るファイルのディレクトリとファイル名を指定する蓄積
ファイルロケーションパラメータ 67 表示タスクであることを示すタスク識別子 68 タスクの状態を示すタスク状態 69 静止画像データを表示するデバイスを指定する表
示デバイス識別子 70 印刷タスクであることを示すタスク識別子 71 タスクの状態を示すタスク状態 72 静止画像データを印刷するデバイスを指定する印
刷デバイス識別子 73 FSDUに結合された静止画像データを「表示」
処理することをユニット転送タスク内の転送先アドレス
パラメータで指示されるアドレスに該当するアドレスを
持つFAXクライアント装置へ指示する表示タスク記述 74 FSDUに結合された静止画像データを「印刷」
処理することをユニット転送タスク内の転送先アドレス
パラメータで指示されるアドレスに該当するアドレスを
持つFAXクライアント装置へ指示する印刷タスク記述 75 タスク識別子 76 タスク状態 100 LAN 101,102 LAN100に接続された複数のクラ
イアント端末 103,104 LAN100に接続された複数の画像
蓄積装置 105 FAXサーバ 106 公衆通信網 107,108 ファクシミリ装置 200 FAXサーバ全体の制御を行うCPU 201 ROMであり、ファクシミリサーバ装置105
の制御プログラムや制御に必要なデータ等を記憶するメ
モリ 202 RAMであり、CPU200が通信制御および
画像データ処理のための作業領域として使用されるメモ
リ 203 LAN通信制御部 204 CPU200が通信制御時に用いる各種パラメ
ータを格納するパラメータテーブル 205 画像データの圧縮及び伸長を行う圧縮/伸長変
換部 206 画素数縮小部 207 画素密度変換部 208 変換作業用のワークRAM 209 ファクシミリ通信制御部 210 ディスクファイル 211 タイマ割り込み発生部 212 通信制御装置の内部バス 213 制御部 214 メモリ 215 イメージ発生器(フォント展開装置) 216 回線制御部 217 二文字イメージバッファ 221 通信回線 222 回線交換網 223 ファクシミリ端末 231 中央処理装置 232 主記憶装置 233 入出力インタフェース 234 チャネル制御部 241 コマンド種別 242 コマンド修飾 243 キャラクタ数 244 主記憶アドレス 245 識別コード 246 データ1 247 データ2 248 データn 250 通信制御装置 251 ホストインタフェース装置 301 原画像パラメータテーブル 302 システムパラメータテーブル 303 受信能力パラメータテーブル 304 送信パラメータテーブル 400 FAXクライアントからFAXサーバへの処理
要求ユニット 401 処理要求識別コード 402 送信先電話番号 403 ファクシミリ送信する画像の属性に関する原画
像情報 404 原画像情報の蓄積位置情報を含む論理リンク情
報 501 画像ファイル名 502 圧縮符号識別コード 503 解像度識別コード 504 原稿サイズ識別コード 505 画像蓄積装置コード 506 該装置内での格納場所を示すファイルディレク
トリパス 601 データ蓄積部 602 CPU 603 ROM/RAM 604 FSDU生成部 605 FAX通信部 606 FSDU解析部 607 フォント展開部 608 FAXクライアント能力記憶テーブル 609 FAXサーバ能力記憶テーブル 610 LAN通信部 611 データ生成部 612 データ蓄積部 613 CPU 614 ROM/RAM 615 FAXクライアント能力記憶テーブル 616 FAXサーバ能力記憶テーブル 617 FSDU生成部 618 FSDU解析部 619 サービス要求入力部 620 データ出力部 630 FSDU識別子 631 FSDU生成元識別子 632 FSDU最終送付先識別子 633 FSDU状態 634 タスク記述リスト 635 画像/キャラクタデータ 640 ユニット転送タスク 641 フォント展開タスク 642 FAX送信タスク 643 ユニット転送タスク 650 タスク識別子 651 タスク状態 652 解像度 653 符号化方式 654 原稿サイズ 655 フォントタイプ 660 ユニット転送タスク 661 FAXサーバ能力通知タスク 662 ユニット転送タスク 663 タスク識別子 664 タスク状態 665 FAX通信能力 666 原稿サイズ能力 667 解像度能力 668 符号化方式能力 669 フォント展開能力 670 イメージキャラクタ変換能力 680 ユニット転送タスク 681 FAXクライアント能力通知タスク 682 ユニット転送タスク 683 タスク識別子 684 タスク状態 685 原稿サイズ能力 686 解像度能力 687 符号化方式能力 688 フォント展開能力 689 イメージキャラクタ変換能力 690 タスク 1 691 タスク 2 692 タスク 3 693 タスク 4 694 タスク n 695 ユニット転送タスク 696 ユニット転送タスク 700 ユニット転送タスク 701 FAXサーバ能力通知要求タスク 702 ユニット転送タスク 703 タスク識別子 704 タスク状態 705 FAX通信能力 706 原稿サイズ能力 707 解像度能力 708 符号化方式能力 709 フォント展開能力 710 イメージキャラクタ変換能力 711 ユニット転送タスク 712 FAXクライアント能力通知要求タスク 713 ユニット転送タスク 714 タスク識別子 715 タスク状態 716 原稿サイズ能力 717 解像度能力 718 符号化方式能力 719 フォント展開能力 720 イメージキャラクタ変換能力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−35250(JP,A) 特開 昭63−46843(JP,A) 特開 昭63−127351(JP,A) 実開 昭64−3247(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 G06F 13/00 351 - 357

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークに接続され、ネットワーク
    を経由してデータの処理を依頼するクライアントで構成
    される通信方式において、クライアント間で、データ処
    理および通信処理の依頼を順に記述したデータユニット
    を転送し、各クライアントは受けとったデータユニット
    に記述された処理を実行し、上記データユニットは、各処理単位であるタスクをひと
    つ以上記述したタスク記述リストとタスク記述リストの
    中でどのタスクまでが処理されたかを示すデータユニッ
    ト状態変数とを有する ことを特徴とする通信方式。
  2. 【請求項2】 ネットワークに接続され、ネットワーク
    を経由してデータの処理を依頼するクライアントで構成
    される通信方式において、クライアント間で、データ処
    理および通信処理の依頼を順に記述したデータユニット
    を転送し、各クライアントは受けとったデータユニット
    に記述された処理を実行することを特徴とし、 上記データユニットはデータユニットを生成したクライ
    アントにおいてユニークに割り当てられるデータユニッ
    ト識別子と、データユニットを生成したクライアントを
    識別するデータユニット生成元識別子と、データユニッ
    トを最終的に送り届けるデータユニット最終送付先識別
    子と、各処理単位であるタスクをひとつ以上記述したタ
    スク記述リストと、データユニットに記述されたタスク
    記述リストの中でどのタスクまでが処理されたかを示す
    データユニット状態変数と、タスク記述リストによって
    記述されたタスクの処理の対象となるデータを設定する
    データ領域とを備えることを特徴とする通信方式
  3. 【請求項3】 上記通信方式は、データ領域に少なくと
    も静止画像と文字データのいずれかを設定することを特
    徴とする請求項2記載の通信方式。
  4. 【請求項4】 上記通信方式は、データユニット生成元
    識別子で示されたデータユニット生成元でデータユニッ
    トが生成されてから、データユニット最終送付先識別子
    で示されるデータユニットの最終送付先にデータユニッ
    トが送付されタスク記述リストの全てのタスクが処理を
    終えるまでの間、タスク記述リストに記されたタスクが
    リストに記述された順番に実行され、タスク記述リスト
    に記述されたタスクの処理の進行状態をデータユニット
    状態変数が明示することにより、クライアント間でデー
    タユニットが転送されていくことを特徴とする請求項2
    記載の通信方式。
  5. 【請求項5】 公衆通信網に接続されたFAX端末と、
    公衆通信網とLANとに接続されたFAXサーバと、L
    ANに接続されたFAXクライアントを有し、FAXサ
    ーバは、FAX端末との間でFAXによるデータの送信
    および受信を行い、LANを通じてFAXクライアント
    から送られてきたデータに対し、あるいは、公衆通信網
    を通じてFAX端末から送られてきたデータに対して、
    FAXクライアントから要求された処理を実行するとと
    もに、FAXクライアントは、上記FAXサーバに対し
    て、LANを経由してデータの処理を依頼する通信方式
    において、 FAXサーバとFAXクライアントの間およびFAXサ
    ーバとFAXサーバの間で、データの伝送、処理の依
    頼、前記の各処理の処理結果通知等の処理手順を記述し
    たデータユニットであるFAXサービスデータユニット
    (FSDU:Facsimile Service D
    ata Unit)を転送し、FAXサーバとFAXク
    ライアント間およびFAXサーバとFAXサーバの間で
    データユニットに記述された処理手順を順に実行するこ
    とを特徴とする通信方式。
  6. 【請求項6】 上記FSDUはFSDUを生成したクラ
    イアントにおいてユニークに割り当てられるFSDU識
    別子と、FSDUを生成したクライアントを識別するF
    SDU生成元識別子と、FSDUを最終的に送り届ける
    FSDU最終送付先識別子と、FAXサービスを実現す
    るための通信処理あるいは画像処理の各処理単位である
    タスクを一つあるいは複数実行される順序に並べて記述
    したタスク記述リストと、FSDUに記述されたタスク
    記述リストの中で、どのタスクまでが処理されたかを示
    すFSDU状態変数と、タスク記述リストによって記述
    されたタスクの処理の対象となるデータを設定するデー
    タ領域とを備えることを特徴とする請求項5記載の通信
    方式。
  7. 【請求項7】 上記タスク記述リストはひとつのタスク
    をタスク記述として記述し、タスク記述はタスクを特定
    するタスク識別子とタスクの処理状態を示すタスク状態
    変数と各タスクで使用されるパラメータとから構成され
    ることを特徴とする請求項6記載の通信方式。
  8. 【請求項8】 上記通信方式は、FSDU生成元識別子
    で示されたFSDU生成元でFSDUが生成されてか
    ら、FSDU最終送付先識別子で示されるFSDUの最
    終送付先にFSDUが送付されタスク記述リストの全て
    のタスクが処理を終えるまでの間、タスク記述リストに
    記述されたタスクがリストに記述された順番に実行さ
    れ、タスク記述リストに記述されたタスクの処理の進行
    状態をFSDU状態変数が明示し、各タスク毎の処理状
    態を各タスクのタスク状態変数が示し、タスク記述リス
    トとFSDU状態変数とが同一のFSDUで転送される
    とともに、タスクの処理対象であるデータがタスク記述
    リストが記述されたFSDUと同一のFSDUで転送さ
    れていくことを特徴とする請求項7記載の通信方式。
  9. 【請求項9】 上記通信方式は、FAXクライアントが
    作成した静止画像データを、FAXサーバを通して指定
    した宛先のFAX端末へ送信することをFAXサーバに
    依頼する「FAX送信依頼」サービスに対して、FSD
    Uを転送するユニット転送タスクと、FAX通信プロト
    コルに従って公衆通信網に接続されたFAX端末への静
    止画像データの送信を実行するFAX送信タスクとを用
    い、ユニット転送タスクを記述するタスク記述として、
    転送宛先のアドレスを指定する転送宛先アドレス領域を
    備えるとともに、FAX送信タスクを記述するタスク記
    述として、FAXサーバにFAX送信タスクの実行を依
    頼した静止画像データのタスク実行前の原稿サイズと解
    像度と符号化方式を指定するそれぞれのパラメータ領域
    と、FAX送信先のアドレスを指定するFAX送信宛先
    アドレス領域と、使用する通信チャネルとFAX送信プ
    ロトコルを指定するネットワークプロトコル指示領域
    を、それぞれ備えることを特徴とする請求項8記載の通
    信方式。
  10. 【請求項10】 上記通信方式は、FAXサーバ上に蓄
    積された静止画像データを、FAXクライアントの指示
    によって取り出す「FAX受信文書取り出し」サービス
    に対して、FAXサーバ上で蓄積ファイルを読み出すた
    めの蓄積ファイル読み出しタスクを用い、蓄積ファイル
    読み出しタスクを記述するタスク記述として、読み出す
    ファイルを指定するファイル識別子領域を備え、FAX
    クライアント上で、蓄積ファイル読み出しタスク記述を
    タスク記述リストに含むFSDUを生成し、そのFSD
    Uを受け取ったFAXサーバ上で蓄積ファイル読み出し
    タスクを実行し、このタスクの実行によって読み出され
    た静止画像データを蓄積ファイル読み出しタスク記述を
    含む当該FSDUのデータ領域に付加し、FSDUを転
    送しながらタスク記述リストを順次実行してゆくことを
    特徴とする請求項8記載の通信方式。
  11. 【請求項11】 上記通信方式は、FAXサーバ上に蓄
    積された静止画像データを、FAXクライアントの指示
    により取り出す「FAX受信文書取り出し」サービスに
    対して、FAXサーバ上で受信文書をFAXクライアン
    トの要望する画像データに変換する画像変換タスクを用
    い、画像変換タスクを記述するタスク記述として、変換
    後の画像の解像度、符号化方式、原稿サイズを指定する
    それぞれのパラメータ領域を備え、FAXクライアント
    上で、FAX受信文書取り出しの際に受け取る静止画像
    データの解像度、符号化方式、原稿サイズをそれぞれの
    パラメータ領域に指定した画像変換タスク記述を生成
    し、その画像変換タスク記述をタスク記述リスト中で請
    求項9記載の蓄積ファイル読み出しタスク記述の後に置
    いたFSDUを生成し、そのFSDUを受け取ったFA
    Xサーバ上では、蓄積ファイル読み出しタスクを実行し
    た後、読み出された静止画像データに対して画像変換タ
    スク記述に基づいて画像変換を実行し、変換後の静止画
    像データを、画像変換タスク記述を含む当該FSDUの
    データ領域に付加して、FSDUを転送しながらタスク
    記述リストを順次実行してゆくことを特徴とする請求項
    10記載の通信方式。
  12. 【請求項12】 上記通信方式は、FAXサーバ上に蓄
    積されたデータファイルに関し、FAXクライアントが
    FAXサーバに対して蓄積された前記データファイルの
    リストを要求する「蓄積ファイルのリスト要求」サービ
    スに対して、蓄積ファイルリストを要求したFAXクラ
    イアントに関するデータファイルのリストをFAXサー
    バ上で生成する蓄積ファイルリスト生成タスクを用い、
    蓄積ファイルリスト生成タスクのタスク記述として、生
    成するリストの条件を記述するリスト条件パラメータ領
    域を備え、FAXクライアント上で、蓄積ファイルリス
    ト生成タスク記述を含むFSDUを生成し、そのFSD
    Uを受け取ったFAXサーバ上では、蓄積ファイルリス
    ト生成タスクを実行し、生成した蓄積ファイルのリスト
    を当該FSDUのデータ領域に付加して、FSDU転送
    しながらタスク記述リストを順次実行してゆくことを特
    徴とする請求項8記載の通信方式。
  13. 【請求項13】 上記通信方式は、FAXクライアント
    が受け取った静止画像データに対し、FAXクライアン
    ト上で画像変換を行う画像変換タスクと、受け取った静
    止画像データを記憶装置に蓄積する蓄積タスクと、ディ
    スプレイなどに表示する表示タスクと、プリンタを通じ
    て印刷する印刷タスクを用い、画像変換タスク記述とし
    て、変換後に得られる静止画像データの解像度、符号化
    方式、原稿サイズを指定するパラメータ領域をそれぞれ
    備え、蓄積タスク記述として、画像を蓄積する場所を指
    定する蓄積ファイルロケーション領域を備え、表示タス
    ク記述として、静止画像データを表示するデバイスを指
    定する表示デバイス指示領域を備え、印刷タスク記述と
    して、LAN内でユニークに与えられるプリンタ識別番
    号領域とを備え、FSDUを生成する時点で、タスク記
    述リストにFAXクライアント上で実行される画像変換
    タスク記述、蓄積タスク記述、表示タスク記述、印刷タ
    スク記述の少なくともいずれかのタスク記述をタスク記
    述リストに加えることを特徴とする請求項8、9、1
    0、11又は12記載の通信方式。
  14. 【請求項14】 上記通信方式は、FAXクライアント
    が作成した静止画像データあるいはキャラクタデータ
    を、FAXサーバを通して指定した宛先のFAX端末へ
    送信することをFAXサーバに依頼する「FAX送信依
    頼」サービスに対して、FSDUを転送するユニット転
    送タスクと、FSDU内のFAX送信依頼サービスの対
    象となるデータがキャラクタデータであった場合、キャ
    ラクタデータを静止画像データへ変換するフォント展開
    タスクと、FAX通信プロトコルに従って公衆通信網に
    接続されたFAX端末への静止画像データの送信を実行
    するFAX送信タスクとを用い、 ユニット転送タスクを記述するタスク記述として、転送
    宛先のアドレスを指定する転送宛先アドレス領域を備
    え、フォント展開タスクを記述するタスク記述として、
    フォント展開後の画像データの原稿サイズと解像度と、
    またその画像データを符号化する機能がある場合には符
    号化する符号化方式と、キャラクタを画像データに展開
    する際に複数のフォントが用意されている場合に、一つ
    のフォントを選択するフォントタイプを指定する各パラ
    メータの記述領域を備え、 また、FAX送信タスクを記述するタスク記述として、
    FAXサーバにFAX送信タスクの実行を依頼した静止
    画像データのタスク実行前の原稿サイズと解像度と符号
    化方式の、それぞれのパラメータを記入する領域と、F
    AX送信宛先アドレス領域と、使用する通信チャネルと
    FAX送信プロトコルを指定するネットワークプロトコ
    ル指示領域をそれぞれ備えることを特徴とする請求項7
    記載の通信方式。
  15. 【請求項15】 上記通信方式はタスク記述として、各
    FAXサーバ又はFAXクライアントが持つ原稿サイズ
    の変換能力や解像度変換能力や符号化方式変換能力やキ
    ャラクタデータをビットマップの画像データに変換する
    フォント展開能力やビットマップ画像中に記述された文
    字を読み取りキャラクタコードデータに変換するイメー
    ジキャラクタ変換能力などの能力を伝える能力通知タス
    ク記述を有し、その能力通知タスク記述内に少なくと
    も、FAXサーバが持つFAX通信能力と原稿サイズの
    変換能力と解像度変換能力と符号化方式変換能力とキャ
    ラクタデータを画像データあるいはビットマップ画像デ
    ータに変換するフォント展開能力とビットマップ画像中
    に記述された文字を読み取りキャラクタコードデータに
    変換するイメージキャラクタ変換能力のいずれかを記述
    するパラメータ領域を備えることを特徴とする請求項7
    記載の通信方式。
  16. 【請求項16】 上記FAXサーバ又はFAXクライア
    ントは、FSDU内の能力通知タスク記述によって通知
    されたFAXサーバの能力又はFSDUに含まれるFS
    DU生成元識別子とから、能力を記憶する能力記憶テー
    ブルを作成し、FAXサーバ又はFAXクライアントは
    前記能力記憶テーブルに基づいて、FSDUを生成する
    ことを特徴とする請求項14記載の通信方式。
  17. 【請求項17】 上記FAXサーバ又はFAXクライア
    ントは、サーバ能力記憶テーブルを用いて、送られてき
    たFSDU内のタスク記述リストの中に、自ら処理を実
    行できないタスクが存在した場合には、サーバ能力記憶
    テーブルを参照して、その依頼タスクを実行できるFA
    Xサーバ又はFAXクライアントを検索し、その当該タ
    スク記述の前に、宛先を検索したFAXサーバ又はFA
    Xクライアントのアドレスとしたユニット転送タスクを
    タスク記述リストに追加し、当該タスク記述の後に宛先
    を自らのアドレスを設定したユニット転送タスクを、タ
    スク記述リストに追加することで、当該タスクの実行を
    他に依頼することを特徴とする請求項16記載の通信方
    式。
  18. 【請求項18】 上記通信装置はタスク記述として、上
    記能力通知タスク記述が含まれたFSDUの送信を要求
    する能力通知要求タスクを有することを特徴とする請求
    項14記載の通信方式。
  19. 【請求項19】 上記データユニットは、データユニッ
    ト最終送付先識別子記述にユニークに定義されたグロー
    バルアドレスを記述することにより、ネットワークに接
    続された複数のクライアントにデータユニットを同報に
    通知することを特徴とする請求項2記載の通信方式。
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