JP3228788B2 - 多色、多材質一体成形品の製造方法 - Google Patents
多色、多材質一体成形品の製造方法Info
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- JP3228788B2 JP3228788B2 JP20324592A JP20324592A JP3228788B2 JP 3228788 B2 JP3228788 B2 JP 3228788B2 JP 20324592 A JP20324592 A JP 20324592A JP 20324592 A JP20324592 A JP 20324592A JP 3228788 B2 JP3228788 B2 JP 3228788B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム、プラスチックな
どの多色または多材質の一体成形品の製造方法に関す
る。
どの多色または多材質の一体成形品の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の多色または多材質の一体成形品の
製造方法として、二色成形品の製造方法を例に説明す
る。第一成形材料1からなる半製品2の斜視図を図1
(A)に示し、第二成形材料3と一体化した完成品4の
斜視図を図1(B)に示す。
製造方法として、二色成形品の製造方法を例に説明す
る。第一成形材料1からなる半製品2の斜視図を図1
(A)に示し、第二成形材料3と一体化した完成品4の
斜視図を図1(B)に示す。
【0003】従来の第一方法を図2に示す、図2(A)
に半製品2の製造装置を、図2(B)に完成品の製造装
置を示す。先ず、図2の(A)の様に半製品用金型5、
6を閉じ、第一成形材料充填装置7により第一成形材料
1が充填されることで半製品2のみを成形し、取り出
す。次に、第2図(B)の様に成形空間へ半製品2を装
入し、完成品用金型8、9を閉じ、残りの成形空間へ第
二成形材料を第二成形材料充填装置10により充填し、
完成品4を得る。
に半製品2の製造装置を、図2(B)に完成品の製造装
置を示す。先ず、図2の(A)の様に半製品用金型5、
6を閉じ、第一成形材料充填装置7により第一成形材料
1が充填されることで半製品2のみを成形し、取り出
す。次に、第2図(B)の様に成形空間へ半製品2を装
入し、完成品用金型8、9を閉じ、残りの成形空間へ第
二成形材料を第二成形材料充填装置10により充填し、
完成品4を得る。
【0004】また、図3は従来の第二方法の説明図で、
一般に回転二色成形と呼ばれている方法である。この方
法では、複数の成形材料充填装置を搭載した成形機と、
半製品用と完成品用の成形空間を備えた一つの金型を用
いて、先ず、金型11、12を閉じ、第一成形材料1を
第一成形材料充填装置7により、第二成形材料2を第二
成形材料充填装置10により両成形空間を同時に充填し
た後、金型11、12を開いて完成品4は金型の外へ取
り出し、半製品2は可動側金型12に残したままで可動
金型12を半回転させることにより完成品用の成形空洞
へ移動し、次の成形サイクルで完成品4にする。
一般に回転二色成形と呼ばれている方法である。この方
法では、複数の成形材料充填装置を搭載した成形機と、
半製品用と完成品用の成形空間を備えた一つの金型を用
いて、先ず、金型11、12を閉じ、第一成形材料1を
第一成形材料充填装置7により、第二成形材料2を第二
成形材料充填装置10により両成形空間を同時に充填し
た後、金型11、12を開いて完成品4は金型の外へ取
り出し、半製品2は可動側金型12に残したままで可動
金型12を半回転させることにより完成品用の成形空洞
へ移動し、次の成形サイクルで完成品4にする。
【0005】更に、従来の第三方法を第4図に示す。複
数の成形材料充填装置を搭載した成形機と、金型内に移
動可能な駒13が設置された一つの金型を用いて、先
ず、図4(A)の様に金型11、12を閉じ、移動駒1
3を成形空間へ移動させることで半製品用の成形空間を
形成し、第一成形材料1を第一成形材料充填装置7によ
り充填する。続いて、移動駒13を後退させた後、残り
の成形空間へ第二成形材料充填装置10により第二成形
材料3を充填し、完成品4を得る。
数の成形材料充填装置を搭載した成形機と、金型内に移
動可能な駒13が設置された一つの金型を用いて、先
ず、図4(A)の様に金型11、12を閉じ、移動駒1
3を成形空間へ移動させることで半製品用の成形空間を
形成し、第一成形材料1を第一成形材料充填装置7によ
り充填する。続いて、移動駒13を後退させた後、残り
の成形空間へ第二成形材料充填装置10により第二成形
材料3を充填し、完成品4を得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図2の
従来の第一方法の場合、半製品用の製造装置と完成品用
の別個の製造装置が必要となるため、装置設置スペース
が広くなり装置費用も高額となる。また、図3の従来の
第二方法の場合、可動側金型が半製品用の成形空間と完
成品用の成形空間を半回転により移動しなければならな
いため、装置費用が高額となり、成形サイクル時間も長
くなる。更に図4の従来の第三方法の場合、移動駒庫で
隔てられた成形空間に、順次複数の成形材料を充填する
ため、成形サイクル時間が長くなり、金型構造が複雑に
なる上、製品デザインの自由度も小さくなる。そこで、
本発明は装置が安価で、成形サイクル時間が短く、製品
デザインの自由度のある、多色または多材質の一体成形
品の製造方法を提供することを目的とする。
従来の第一方法の場合、半製品用の製造装置と完成品用
の別個の製造装置が必要となるため、装置設置スペース
が広くなり装置費用も高額となる。また、図3の従来の
第二方法の場合、可動側金型が半製品用の成形空間と完
成品用の成形空間を半回転により移動しなければならな
いため、装置費用が高額となり、成形サイクル時間も長
くなる。更に図4の従来の第三方法の場合、移動駒庫で
隔てられた成形空間に、順次複数の成形材料を充填する
ため、成形サイクル時間が長くなり、金型構造が複雑に
なる上、製品デザインの自由度も小さくなる。そこで、
本発明は装置が安価で、成形サイクル時間が短く、製品
デザインの自由度のある、多色または多材質の一体成形
品の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、一つの金型内に半製品用と完成品用の成
形空間を独立に備えた金型と、複数の成形材料充填装置
を備えた成形機を用いて、金型の一部を移動することな
く、半製品を半製品用の成形空間から完成品用の成形空
間へ移動する方法を採用することにより、上記課題を解
決した。
に、本発明は、一つの金型内に半製品用と完成品用の成
形空間を独立に備えた金型と、複数の成形材料充填装置
を備えた成形機を用いて、金型の一部を移動することな
く、半製品を半製品用の成形空間から完成品用の成形空
間へ移動する方法を採用することにより、上記課題を解
決した。
【0008】
【作用】本発明の製造方法においては、複数の成形材料
充填装置を備えた成形機と一つの金型内に内に半製品用
と完成品用の成形空間を独立に備えた金型を用いて、金
型の一部を移動することなく、半製品を移動させること
により、安価な装置で成形サイクル時間を短縮できるた
めに製造コストが低減でき、製品デザインの自由度も上
がる。
充填装置を備えた成形機と一つの金型内に内に半製品用
と完成品用の成形空間を独立に備えた金型を用いて、金
型の一部を移動することなく、半製品を移動させること
により、安価な装置で成形サイクル時間を短縮できるた
めに製造コストが低減でき、製品デザインの自由度も上
がる。
【0009】
【実施例の説明】以下に、本発明に係る多色または多材
質の一体成形品の製造方法の実施例を図面にしたがって
説明する。図5は本発明の二色成形品の製造方法の実施
例を示す。複数の成形材料充填装置を搭載した成形機
と、半製品用と完成品用の成形空間14、15を備えた
一つの金型を用いて図5(A)に示す様に、先ず、金型
11、12を閉じ、第一成形材料1を第一成形材料充填
装置7により半製品用の成形空間14に、また第二成形
材料3を第二成形材料充填装置10により完成品用の成
形空間15に同時に充填し、半製品2と完成品4を成形
する。次に、図5(B)に示す様に金型11、12を開
いて、図示しない取り出し装置または手動で完成品4を
金型外に取り出し、一方半製品2は金型11あるいは1
2を回転あるいは移動することなく、完成品用の成形空
間15内の所定位置へ移動させ、真空または機械的手段
などにより半製品2を金型に保持させ、次に成形サイク
ルを繰り返すことで完成品4を得る。半製品2を成形空
間14から完成品用の成形空間15へ移動させる手段と
しては、例えば真空吸着手段を具備した一定行程のピス
トン−シリンダ装置を使用するなど、慣用の移動手段を
使用すれば良い。更に、半製品が完成品用の成形空間で
正確な位置決めを必要とする場合には、位置決め手段と
して利用可能な凹凸、孔などを半製品に形成し、これに
対応する形状を金型の完成品用の成形空間に設けるな
ど、慣用の位置決め手段を用いれば良い。
質の一体成形品の製造方法の実施例を図面にしたがって
説明する。図5は本発明の二色成形品の製造方法の実施
例を示す。複数の成形材料充填装置を搭載した成形機
と、半製品用と完成品用の成形空間14、15を備えた
一つの金型を用いて図5(A)に示す様に、先ず、金型
11、12を閉じ、第一成形材料1を第一成形材料充填
装置7により半製品用の成形空間14に、また第二成形
材料3を第二成形材料充填装置10により完成品用の成
形空間15に同時に充填し、半製品2と完成品4を成形
する。次に、図5(B)に示す様に金型11、12を開
いて、図示しない取り出し装置または手動で完成品4を
金型外に取り出し、一方半製品2は金型11あるいは1
2を回転あるいは移動することなく、完成品用の成形空
間15内の所定位置へ移動させ、真空または機械的手段
などにより半製品2を金型に保持させ、次に成形サイク
ルを繰り返すことで完成品4を得る。半製品2を成形空
間14から完成品用の成形空間15へ移動させる手段と
しては、例えば真空吸着手段を具備した一定行程のピス
トン−シリンダ装置を使用するなど、慣用の移動手段を
使用すれば良い。更に、半製品が完成品用の成形空間で
正確な位置決めを必要とする場合には、位置決め手段と
して利用可能な凹凸、孔などを半製品に形成し、これに
対応する形状を金型の完成品用の成形空間に設けるな
ど、慣用の位置決め手段を用いれば良い。
【0010】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の多色また多
材質の一体成形品の製造方法は、複数の成形空間を備え
た一つの金型と一つの成形機とを使用することにより、
金型の回転移動や移動駒が不要となり、装置を安価にす
ることができる。また金型の移動なしに複数の成形材料
を同時に成形することで、成形サイクル時間を短縮でき
る。更に、半製品と完成品用の成形空間が独立に形成さ
れるため、自由度のある製品デザインが可能になる利点
が上げられる。
材質の一体成形品の製造方法は、複数の成形空間を備え
た一つの金型と一つの成形機とを使用することにより、
金型の回転移動や移動駒が不要となり、装置を安価にす
ることができる。また金型の移動なしに複数の成形材料
を同時に成形することで、成形サイクル時間を短縮でき
る。更に、半製品と完成品用の成形空間が独立に形成さ
れるため、自由度のある製品デザインが可能になる利点
が上げられる。
【図1】多色または多材料成形品を示し、(A)は半製
品を、(B)は完成品を示す斜視図である。
品を、(B)は完成品を示す斜視図である。
【図2】従来の第一方法による多色または多材料成形を
示し、(A)は半製品の成型工程を、(B)は完成品の
成型工程を示す断面図である。
示し、(A)は半製品の成型工程を、(B)は完成品の
成型工程を示す断面図である。
【図3】従来の第二方法(回転成形法)による多色また
は多材料成形を示す断面図である。
は多材料成形を示す断面図である。
【図4】従来の第三方法(駒移動法)による多色または
多材料成形を示し、(A)は半製品の成型工程を、
(B)は完成品の成型工程を示す断面図である。
多材料成形を示し、(A)は半製品の成型工程を、
(B)は完成品の成型工程を示す断面図である。
【図5】本発明による多色または多材料成形方法を示
し、(A)は半製品と完成品緒同時成形を示し、(B)
は半製品の移動と完成品の取り出しを示す断面図であ
る。
し、(A)は半製品と完成品緒同時成形を示し、(B)
は半製品の移動と完成品の取り出しを示す断面図であ
る。
1 第一成形材料 2 半製品 3 第二成形材料 4 完成品 7 第一成形材料充填装置 10 第二成形材料充填装置 11、12 金型 13 移動駒 14 半製品用の成形空間 15 完成品用の成形空間
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/03 - 45/37
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の成形材料充填装置を搭載した成形
機と、前記複数の成形材料充填装置のそれぞれに連通し
た複数の所望の成形空間を備えた金型とを用い、前記金
型を閉じて一個以上の半製品と完成品を同時に成形し、
次いで金型を開いて完成品は金型外へ取り出し、半製品
は金型を移動することなく同一金型内の次の成形空間の
所定位置へそれぞれ移動させた後、上記成形工程を順次
繰り返すことよりなる、多色または多材質一体成形品の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20324592A JP3228788B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 多色、多材質一体成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20324592A JP3228788B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 多色、多材質一体成形品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0623785A JPH0623785A (ja) | 1994-02-01 |
JP3228788B2 true JP3228788B2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=16470841
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20324592A Expired - Fee Related JP3228788B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 多色、多材質一体成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3228788B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030070646A (ko) * | 2002-02-26 | 2003-09-02 | 남구현 | 다수의 색을 갖는 수지용기의 사출성형방법 |
JP4434276B2 (ja) | 2007-12-11 | 2010-03-17 | 株式会社デンソー | 2色成形方法 |
DE102010029789A1 (de) * | 2010-06-08 | 2011-12-08 | Faurecia Kunststoffe Automobilsysteme Gmbh | Frontträger für ein Kraftfahrzeug |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP20324592A patent/JP3228788B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0623785A (ja) | 1994-02-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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