JP3228454B2 - 積層母線 - Google Patents

積層母線

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JP3228454B2
JP3228454B2 JP04643895A JP4643895A JP3228454B2 JP 3228454 B2 JP3228454 B2 JP 3228454B2 JP 04643895 A JP04643895 A JP 04643895A JP 4643895 A JP4643895 A JP 4643895A JP 3228454 B2 JP3228454 B2 JP 3228454B2
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interlayer insulating
laminated
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bus bar
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勝之 矢田部
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  • Insulated Conductors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気機器類の給配電手
段として使用する積層母線に関し、更に詳細に云えば、
本発明は、積層母線に於ける導体板間の沿面距離を確保
しながら層間絶縁材の損傷や破損を防止できるようにし
た積層母線に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】従来、この種の積層母線に於
いては十分な絶縁特性を確保する為の手段として例えば
図2のように両導体板6,8の間に積層される層間絶縁
材7は、その端部が各導体板6,8の端部より所要の距
離だけ突出して絶縁材の突出部9,10を形成するよう
に構成し、これにより一方の導体板6の端部から他方の
導体板8の端部に沿った絶縁距離、即ち沿面距離を確保
する構造がある。
【0003】しかし、このような構造では、導体板6,
8の端部からはみ出た層間絶縁材7の突出部9,10
は、この積層母線の重量などにより、検査や梱包又は輸
送などの際に損傷したり破損する度合いが高いので、確
実な沿面絶縁特性を維持することは困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような事情
を加味して積層導体板間の確実な沿面絶縁特性を保持で
きるようにした積層母線を提供するものである。
【0005】その為に本発明の一方の積層母線の構造で
は、複数の導体板を層間絶縁材を介して一体的に積層す
るように構成した積層母線に於いて、前記導体板の一方
は前記層間絶縁材の端部まで一様に積層し、前記導体板
の他方は前記層間絶縁材の端部付近に該層間絶縁材の所
要の露出部を形成するように該層間絶縁材の端部から所
要距離後退した位置に積層するように構成したものであ
る。
【0006】また、本発明の他方の積層母線の構造で
は、複数の導体板を層間絶縁材を介して一体的に積層す
るように構成した積層母線に於いて、中間層の前記導体
板の両面にはその端部まで一様に前記層間絶縁材を積層
し、これらの両層間絶縁材の各外面にはそれら層間絶縁
材の端部付近に該層間絶縁材の所要の露出部を形成する
ように該層間絶縁材の端部からそれぞれ所要距離後退し
た位置に各別に他の導体板を積層するように構成したも
のである。
【0007】
【実施例】以下、図示の実施例を参照しながら本発明を
更に説明する。図1は本発明の一実施例による積層母線
の概念的な断面構成図を示し、1は一方の導体板、3は
他の導体板であって、その間には適宜な層間絶縁材2を
介してこれらの部材はラミネ−トプレス等で加熱加圧し
て一体的に積層される。導体板1,3は例えばタフピッ
チ銅等の銅板やアルミニウム板等を使用でき、また、層
間絶縁材2はポリエステルフィルム等を採用できる。
【0008】ここで、導体板1は層間絶縁材2の端部ま
で一様に積層されるが、他の導体板3は層間絶縁材2の
端部から所要距離だけ後退した位置に積層されるので、
この導体板3の端部外周領域には層間絶縁材2の適度な
露出部4,5が形成されることとなる。
【0009】層間絶縁材2のこのような露出部4,5は
両導体板1,3の端部間の絶縁沿面距離を形成すると共
に、一方の導体板1は層間絶縁材2を機械的に十分に支
持する構造となるので、層間絶縁材2の損傷や破損を確
実に防止できる。
【0010】図3は本発明の他の実施例による積層母線
の概念的な断面構成図を示し、この実施例では、中間層
の導体板11の両面に層間絶縁材2を一様にそれぞれ積
層すると共に、その各層間絶縁材2の外面に他の導体板
3,12を各別に積層したものであるが、これらの導体
板3,12は各層間絶縁材2の端部から所要距離だけ後
退した位置に積層されており、これにより両導体板3,
12の端部外周領域には上記と同様に層間絶縁材2の適
度な露出部4,5がそれぞれ形成される。
【0011】図3の構造による積層母線は、三層の導体
板からなり、外層の導体板3,12の端部間の沿面距離
は十分に確保され、また、両層間絶縁材2は中間層の導
体板11により機械的に確実に支持されるので、上記実
施例と同様に各層間絶縁材2の損傷や破損は確実に防止
される。
【0012】なお、図示しないが、外層の導体板1,
3,12の外面に適当な絶縁保護層を形成することも任
意可能である。
【0013】
【発明の効果】本発明による積層母線によれば、積層導
体板の端部間の沿面距離を確保しながら、導体板のいず
れかが層間絶縁材を機械的に確実に支持する構造となる
ので、層間絶縁材の損傷や破損を確実に防止でき、従っ
て歩留の高い良好な製品を製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による積層母線の概念的断
面構成図。
【図2】 従来の沿面絶縁構造を有する積層母線の概念
的断面構成図。
【図3】 本発明の他の実施例による積層母線の概念的
断面構成図。
【符号の説明】
1 導体板 7 層間絶縁材 2 層間絶縁材 8 導体板 3 導体板 9 絶縁材突出部 4 絶縁材露出部 10 絶縁材突出部 5 絶縁材露出部 11 導体板 6 導体板 12 導体板

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の導体板を層間絶縁材を介して一体的
    に積層するように構成した積層母線に於いて、前記導体
    板の一方は前記層間絶縁材の端部まで一様に積層し、前
    記導体板の他方は前記層間絶縁材の端部付近に該層間絶
    縁材の所要の露出部を形成するように該層間絶縁材の端
    部から所要距離後退した位置に積層するように構成した
    積層母線。
  2. 【請求項2】複数の導体板を層間絶縁材を介して一体的
    に積層するように構成した積層母線に於いて、中間層の
    前記導体板の両面にはその端部まで一様に前記層間絶縁
    材を積層し、これらの両層間絶縁材の各外面にはそれら
    層間絶縁材の端部付近に該層間絶縁材の所要の露出部を
    形成するように該層間絶縁材の端部からそれぞれ所要距
    離後退した位置に各別に他の導体板を積層するように構
    成した積層母線。
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