JP3228413U - フェイスシールド - Google Patents
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Abstract
【課題】製造コストが低く使い捨てとすることにより除菌作業を不要にできるとともに、顔全面を覆う面積で安定した装着状態を得ることができるフェイスシールドを提供する。【解決手段】薄肉で透明の合成樹脂製のフィルムで形成されるフェイスシールド1は、顔の両側面を覆う部分5A、5Bと、顔の前面を覆う部分5Cとからなり、顔の両側面を覆う部分5A、5Bにはマスク3の耳掛け紐3cを内側から通す紐通し用スリット7がマスク3のサイズの違いに対応して複数形成されている。顔の前面を覆う部分5Cの下方は名刺9等を取り付けるための情報表示部5Dとしてなり、情報表示部5Dは両側の切り込みライン13によってシールド本体5と分離している。情報表示部5Dには名刺9を取り付けるための固定用スリット11が複数形成されている。フェイスシールド1は、両側をそれぞれマスク3の上下2本の耳掛け紐3cで押え付けられることにより顔に安定に装着される。【選択図】図1
Description
本考案は、医療現場やオフィス、展示会場、スーパーマーケット等の日常生活空間での使用に好適な飛沫感染対策用のフェイスシールドに関するものである。
一般的なマスクは、不織布等によって構成されたマスク本体と、このマスク本体の幅方向の左右両端部に融着された耳掛け紐とからなり、マスク本体で口と鼻を覆うように装着される。耳掛け紐は、ワンタッチで耳部に引っ掛けられるようにゴム弾性を利用したループ状のものが広く使用されている。
医療現場では患者の状態や処置の状況によっては、血液や体液が飛散することがあり、この場合マスクだけでは不十分で眼を保護することができない。この観点から、従来、マスクと共に眼を保護するためのアイシールドやゴーグル等を使用することが行われている。
医療現場では患者の状態や処置の状況によっては、血液や体液が飛散することがあり、この場合マスクだけでは不十分で眼を保護することができない。この観点から、従来、マスクと共に眼を保護するためのアイシールドやゴーグル等を使用することが行われている。
特許文献1には、可撓性を有する透明な薄肉の合成樹脂製のシートからなるアイシールドの両側下端部に紐挿入溝を形成し、この紐挿入溝にマスクの上側の耳掛け紐を内側から通し、アイシールドの下端部を上側の耳掛け紐で外側から押え付けて装着する構成が記載されている。
すなわち、アイシールド自体には顔への装着構成を設けずに、マスクの耳掛け紐に係合することにより下方への落下を防止するとともに、耳掛け紐の弾性力による押え付けにより顔にフィットした湾曲形状を維持する簡易構成となっている。
すなわち、アイシールド自体には顔への装着構成を設けずに、マスクの耳掛け紐に係合することにより下方への落下を防止するとともに、耳掛け紐の弾性力による押え付けにより顔にフィットした湾曲形状を維持する簡易構成となっている。
ところで、近時においては、世界的に流行している新型コロナウイルスによる飛沫感染を防止する観点から、マスクをした顔全体を覆う面積のフェイスシールドが広く普及している。この種のフェイスシールドは、例えば、厚肉の合成樹脂シートで顔の凸形状に沿うべく予め湾曲成形されており、例えば、頭部に装着するバンドに固定される使用形態となっている。
このようなフェイスシールドは再利用を想定して作製されており、病原体(ウイルスや菌の概念を含む)の付着によって汚染された使用済みのものはその都度病原体を除去する作業(以下、除菌作業と略す)が必要となる。
このようなフェイスシールドは再利用を想定して作製されており、病原体(ウイルスや菌の概念を含む)の付着によって汚染された使用済みのものはその都度病原体を除去する作業(以下、除菌作業と略す)が必要となる。
特許文献1に記載のアイシールドは、上側の1本の耳掛け紐で押えて固定する構成であるため装着状態の安定性が低く、装着者の動きの程度によっては外れ易いという懸念を否めなかった。
予め湾曲成形された顔全面対応型のフェイスシールドは、再利用を前提としているが故に使用の都度除菌作業が必要で極めて面倒であり、形状的嵩張りによって保管スペースも増大することを避けられなかった。
予め湾曲成形された顔全面対応型のフェイスシールドは、再利用を前提としているが故に使用の都度除菌作業が必要で極めて面倒であり、形状的嵩張りによって保管スペースも増大することを避けられなかった。
新型コロナウイルスによる感染症の収束の目処は立っておらず、ウイルスとの長期的な共存の可能性が予想されており、その場合、医療現場だけでなく、オフィスや日常の生活空間においても同様の飛沫感染対策が恒久的に続く可能性が高い。
このような新しい生活様式における飛沫感染対策を考えた場合、装着安定性が良いことは勿論のこと、一般的なマスクと同様にフェイスシールドも廉価で使い捨てにできる使用形態が強く望まれる。
このような新しい生活様式における飛沫感染対策を考えた場合、装着安定性が良いことは勿論のこと、一般的なマスクと同様にフェイスシールドも廉価で使い捨てにできる使用形態が強く望まれる。
本考案は上記従来の問題点に着目して為されたものであり、製造コストが低く使い捨てとすることにより除菌作業を不要にできるとともに、顔全面を覆う面積で安定した装着状態を得ることができるフェイスシールドの提供を、その目的とする。
本考案は、上記目的を達成するために為されたものであり、請求項1の考案は、合成樹脂製の可撓性を有する透明なシート材で形成され、マスクを装着した顔の前面及び両側面を覆う面積を有するシールド本体と、前記シールド本体の前記両側面を覆う部分にそれぞれ配置され、前記マスクの耳掛け紐を前記シールド本体の内側から通す上下方向に延びる紐通し用スリットとを備え、前記両側面を覆う部分がそれぞれ前記耳掛け紐で外側から押え付けられて、前記シールド本体が顔の前面と両側面を覆った状態に装着されることを特徴とするフェイスシールドである。
請求項2の考案は、請求項1に記載したフェイスシールドにおいて、前記シールド本体が矩形の形状を有し、前記シールド本体の前面を覆う部分の下部が、情報を表示するための情報表示部としてなることを特徴とするフェイスシールドである。
請求項3の考案は、請求項2に記載したフェイスシールドにおいて、前記情報表示部が、情報が表示された表示媒体の端部を挿入して固定するための複数の固定用スリットを有していることを特徴とするフェイスシールドである。
請求項4の考案は、請求項2又は3に記載したフェイスシールドにおいて、前記情報表示部の両側が、該情報表示部の下端から上端に亘って前記シールド本体と分離されていることを特徴とするフェイスシールドである。
請求項5の考案は、請求項4に記載したフェイスシールドにおいて、前記情報表示部の上端に、前記情報表示部を顔の前方へ突出させるための折り曲げ用筋が形成されていることを特徴とするフェイスシールドである。
請求項6の考案は、請求項5に記載したフェイスシールドにおいて、前記情報表示部の下端側の両側に、突出状態を保持するための突出状態保持片が形成され、前記両側面を覆う部分に前記突出状態保持片の端部を挿入して係止するための係止用スリットが設けられていることを特徴とするフェイスシールドである。
請求項7の考案は、請求項4から6のいずれかに記載したフェイスシールドにおいて、前記情報表示部の上端中央部に、前記マスクの鼻による隆起部を収容する開口部を有していることを特徴とするフェイスシールドである。
請求項8の考案は、請求項1から7のいずれかに記載したフェイスシールドにおいて、前記紐通し用スリットが前記両側面を覆う部分のそれぞれに、前記上下方向と直交する横方向に間隔をおいて複数設けられていることを特徴とするフェイスシールドである。
本考案によれば、製造コストが低く使い捨てとすることにより除菌作業を不要にできるとともに、顔全面を覆う面積で安定した装着状態を得ることができるフェイスシールドを提供することができる。
以下、本考案の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係るフェイスシールド1をマスク3との位置関係で示している。矢印F方向が顔の位置する側を示しており、フェイスシールド1はマスク3の外側に顔全体を覆うように配置される。
マスク3は不織布による多層構造で、口と鼻を覆う面積のマスク本体3aと、マスク本体3aの両端部に融着部3bを介して取り付けられた、ゴム弾性による伸縮自在なループ状の耳掛け紐3cとを備えている。
図1は、本実施の形態に係るフェイスシールド1をマスク3との位置関係で示している。矢印F方向が顔の位置する側を示しており、フェイスシールド1はマスク3の外側に顔全体を覆うように配置される。
マスク3は不織布による多層構造で、口と鼻を覆う面積のマスク本体3aと、マスク本体3aの両端部に融着部3bを介して取り付けられた、ゴム弾性による伸縮自在なループ状の耳掛け紐3cとを備えている。
フェイスシールド1は、マスク3を装着した顔の前面及び両側面を覆う面積を有する矩形の形状で且つ可撓性を有するシールド本体5と、シールド本体5における主に顔の両側面を覆う部分5A、5Bにそれぞれ配置され、マスク3の耳掛け紐3cをシールド本体5の内側から通される上下方向に延びる紐通し用スリット7とを備え、顔の両側面を覆う部分5A、5Bがそれぞれ上下2本の耳掛け紐3cで外側から押え付けられることによって顔に装着される。
顔の両側面を覆う部分5A、5Bにはそれぞれ、マスク3のサイズの変化に対応するために、顔の上下方向と直交する横方向に間隔をおいて複数(ここでは4つ)の紐通し用スリット7が設けられている。各紐通し用スリット7の上下端部には、耳掛け紐3cを位置決めするための円弧状の係止部7aが連続して形成されている。顔の両側面を覆う部分5A、5Bにおいて紐通し用スリット7の係止部7aの向きは逆となっている。
顔の両側面を覆う部分5A、5Bにはそれぞれ、マスク3のサイズの変化に対応するために、顔の上下方向と直交する横方向に間隔をおいて複数(ここでは4つ)の紐通し用スリット7が設けられている。各紐通し用スリット7の上下端部には、耳掛け紐3cを位置決めするための円弧状の係止部7aが連続して形成されている。顔の両側面を覆う部分5A、5Bにおいて紐通し用スリット7の係止部7aの向きは逆となっている。
この例では、普通サイズのマスク3の耳掛け紐3cはそれぞれ、横方向外側から2番目の紐通し用スリット7にシールド本体5の内側から通されている。
この例におけるマスク3よりもマスク本体3aのサイズが小さいマスクの場合には、耳掛け紐3cはより内側に位置する紐通し用スリット7に通される。
この例におけるマスク3よりもマスク本体3aのサイズが小さいマスクの場合には、耳掛け紐3cはより内側に位置する紐通し用スリット7に通される。
シールド本体5は未使用の状態では矩形の平面形状を有し、主に顔の前面を覆う部分5Cの下部は、フェイスシールド装着者に関係する情報を表示するための情報表示部5Dとしてなる。フェイスシールド装着者に関係する情報とは、装着者自身の情報、装着者が所属する企業や組織の情報、企業や組織が取り扱っている商品や広告の情報等を意味する。
情報表示部5Dにおける表示形態としては、表示内容が記載された名刺等の表示媒体の取り付け、情報が記載されたシールの貼り付け、QRコード(登録商標)の表示、ロゴマークや商標の表示、色彩又は文字による公告表示等がある。ここでは表示媒体として名刺9を例示する。
情報表示部5Dは、名刺9の端部(4つの角部)を挿入して固定するための複数(ここでは4つ)の固定用スリット11を有している。名刺9は、4つの角部を対応する固定用スリット11に差し込むことにより、情報表示部5Dに取り外し可能に固定される。
シールド本体5は透明であるため、名刺9の固定は情報表示部5Dの表裏のいずれからでもよい。
情報表示部5Dにおける表示形態としては、表示内容が記載された名刺等の表示媒体の取り付け、情報が記載されたシールの貼り付け、QRコード(登録商標)の表示、ロゴマークや商標の表示、色彩又は文字による公告表示等がある。ここでは表示媒体として名刺9を例示する。
情報表示部5Dは、名刺9の端部(4つの角部)を挿入して固定するための複数(ここでは4つ)の固定用スリット11を有している。名刺9は、4つの角部を対応する固定用スリット11に差し込むことにより、情報表示部5Dに取り外し可能に固定される。
シールド本体5は透明であるため、名刺9の固定は情報表示部5Dの表裏のいずれからでもよい。
情報表示部5Dの両側は、切り込みライン13によって下端から上端に亘ってシールド本体5と分離されている。また、情報表示部5Dの上端には情報表示部5Dを顔の前方へ突出させるための折り曲げ用筋15a、15bが横方向に沿って設けられており、上端中央部にはマスク3の鼻による隆起部を収容する開口部17が形成されている。
切り込みライン13の形成は、シールド本体5の厚み方向に完全に貫通してライン形成と同時にシールド本体5と分離する場合の他、完全に貫通しない筋を形成し、後から引き裂いて分離する場合を含む。
切り込みライン13の形成は、シールド本体5の厚み方向に完全に貫通してライン形成と同時にシールド本体5と分離する場合の他、完全に貫通しない筋を形成し、後から引き裂いて分離する場合を含む。
図2は、フェイスシールド1の使用前の状態を示している。シールド本体5は使用前においては矩形の平面形状を有しており、この状態でマスク3が耳掛け紐3cを紐通し用スリット7に通してセットされるとともに、情報表示部5Dの例えば表側に名刺9がセットされる。
これらのセットが完了した状態でマスク3を装着すると、シールド本体5はその柔軟性によって顔の凸形状に沿って湾曲し、マスク3と共に顔に装着される。
本実施の形態におけるフェイスシールド1のサイズは、幅Wが270mm、高さHが230mmである。フェイスシールド1のサイズは、顔の表面積の大きさによって変化する。
これらのセットが完了した状態でマスク3を装着すると、シールド本体5はその柔軟性によって顔の凸形状に沿って湾曲し、マスク3と共に顔に装着される。
本実施の形態におけるフェイスシールド1のサイズは、幅Wが270mm、高さHが230mmである。フェイスシールド1のサイズは、顔の表面積の大きさによって変化する。
情報表示部5Dは切り込みライン13によってシールド本体5と分離され、且つ、上端に横方向に略平行に延びる折り曲げ用筋15a、15bが設けられているので、図3に示すように、シールド本体5全体が顔の凸形状に沿って湾曲しても、折り曲げ用筋15a、15bで区画される部分をフラップ状に起こしてシールド本体5の前方(顔の前方)へ寸法t分突出させることが可能である。
このため、情報表示部5Dはシールド本体5の変形影響をあまり受けず、本来の目的である、相手(対面者や聴衆)に対する情報表示機能を良好に維持することができる。
このため、情報表示部5Dはシールド本体5の変形影響をあまり受けず、本来の目的である、相手(対面者や聴衆)に対する情報表示機能を良好に維持することができる。
図4は、マスク3と共にフェイスシールド1を顔に装着した状態を示している。フェイスシールド1によって両眼を含む顔の上部においても飛沫感染を防止することができる。
情報表示部5Dに取り付けられた名刺9は、切り込みライン13と開口部17との協働による湾曲抑制機能によって、殆ど湾曲することなく対面する相手に対して正対する。このため、医療現場では患者が医療従事者の氏名や所属部門、肩書等の情報を容易且つ正確に得ることができる。
情報表示部5Dに取り付けられた名刺9は、切り込みライン13と開口部17との協働による湾曲抑制機能によって、殆ど湾曲することなく対面する相手に対して正対する。このため、医療現場では患者が医療従事者の氏名や所属部門、肩書等の情報を容易且つ正確に得ることができる。
オフィスにおける打ち合わせや会議等においても、フェイスシールド1を装着した飛沫感染対策の環境下、同様に相手の情報を容易且つ正確に得ることができる。名刺交換後に相手の名前を忘れて名刺を見直す等の煩わしさも不要となる。
展示会場等での商品説明を行う場合等においても、来場者に常に名刺を視認させることができるので、名前を覚えてもらう効果が高くなる。
展示会場等での商品説明を行う場合等においても、来場者に常に名刺を視認させることができるので、名前を覚えてもらう効果が高くなる。
図5に示すように、シールド本体5は、顔の両側面を覆う部分5A、5Bそれぞれにおいて、上下2本の耳掛け紐3cで外側から押え付けられるので、上下方向のずれが防止されるとともに、顔に対して面で押圧されることとなり、装着状態が安定する。
また、シールド本体5と顔との間が密閉的であると吐息によってシールド本体5の内面に結露が生じて曇り易くなるが、情報表示部5Dが分離して突出することにより情報表示部5Dの両側及び下側に外気と連通する通気用隙間35が形成され、曇りが抑制される。これにより、シールド本体5の防曇処理や曇り止め剤の塗布が不要となる。
また、通気用隙間35の存在によって息苦しさも緩和される。
また、シールド本体5と顔との間が密閉的であると吐息によってシールド本体5の内面に結露が生じて曇り易くなるが、情報表示部5Dが分離して突出することにより情報表示部5Dの両側及び下側に外気と連通する通気用隙間35が形成され、曇りが抑制される。これにより、シールド本体5の防曇処理や曇り止め剤の塗布が不要となる。
また、通気用隙間35の存在によって息苦しさも緩和される。
このように、本考案に係るフェイスシールド1は、飛沫感染対策としてのフェイスシールド本来の機能が得られるとともに、対面相手や聴衆に装着者側の情報を表示・伝達する付加機能を有し、さらには曇り止め機能や息苦しさ緩和機能をも有している。
フェイスシールド1は、熱可塑性又は熱硬化性のシート(フィルムの概念を含む)から形成されるのが好ましく、材質としては例えばポリプロピレン(PP)やポリエチレンテレフタレート(PET)等が望ましい。また、顔の輪郭に沿って容易に変形(湾曲)する可撓性を有し、その一方で湾曲形状を崩すことなく維持できる堅さ(剛性)を有している。
この観点から、フェイスシールド1の厚みとしては、例えば0.3〜0.05mmの範囲を採用でき、0.1mm程度がさらに望ましい。このように薄肉であるため、各図ではフェイスシールド1の厚みを省略している。
フェイスシールド1は、平板状の薄肉シートを型によって打ち抜く等の方法により、容易且つ高速に量産することができ、低コスト化(使い捨て化)を実現できる。
また、使用前は平面形状であるため、多数枚の積層化が可能であり、保管においても省スペース化が可能となる。
従来のように、頭部に装着するバンドに固定する方式(2種部材結合構成)ではなく、マスクを利用した単一部材構成であるため、使用性、利便性の向上にも資する。
この観点から、フェイスシールド1の厚みとしては、例えば0.3〜0.05mmの範囲を採用でき、0.1mm程度がさらに望ましい。このように薄肉であるため、各図ではフェイスシールド1の厚みを省略している。
フェイスシールド1は、平板状の薄肉シートを型によって打ち抜く等の方法により、容易且つ高速に量産することができ、低コスト化(使い捨て化)を実現できる。
また、使用前は平面形状であるため、多数枚の積層化が可能であり、保管においても省スペース化が可能となる。
従来のように、頭部に装着するバンドに固定する方式(2種部材結合構成)ではなく、マスクを利用した単一部材構成であるため、使用性、利便性の向上にも資する。
図6乃至図8を参照して、他の実施の形態を説明する。なお、上記の実施の形態(第1の実施の形態)と同一部分(同等と見做せる部分を含む)は同一符号を付して表示し、既にした構成上及び機能上の説明は適宜省略する。
図6は、本実施の形態(第2の実施の形態)に係るフェイスシールド21の使用前の状態を示している。なお、マスク3は第1の実施の形態と同様にセットされるが本実施の形態では省略している。
フェイスシールド21のサイズは、幅Wが第1の実施の形態と同じで270mm、高さHはやや短くて210mmである。材質や厚みも第1の実施の形態と同様である。
フェイスシールド21のサイズは、幅Wが第1の実施の形態と同じで270mm、高さHはやや短くて210mmである。材質や厚みも第1の実施の形態と同様である。
情報表示部5Dの下端側の両側には、情報表示部5Dの突出状態を保持するための突出状態保持片23が横方向に延びる状態に連設されている。各突出状態保持片23は、切り込みライン13の下端を顔の両側面を覆う部分5A、5Bに延ばすことによって形成されている。すなわち、各突出状態保持片23は、顔の両側面を覆う部分5A、5Bの面積の一部を利用して形成されている。
各突出状態保持片23の先端部には、上下方向の幅を若干大きくした(段差を有する)係止部23aが形成されており、これに対応して顔の両側面を覆う部分5A、5Bには係止部23aを挿入して係止するための係止用スリット25が設けられている。係止部23aを係止用スリット25に挿入すると段差で引っ掛かり、抜け止めされる。
各突出状態保持片23の先端部には、上下方向の幅を若干大きくした(段差を有する)係止部23aが形成されており、これに対応して顔の両側面を覆う部分5A、5Bには係止部23aを挿入して係止するための係止用スリット25が設けられている。係止部23aを係止用スリット25に挿入すると段差で引っ掛かり、抜け止めされる。
切り込みライン13の上端側には、半円状の穴27が開けられている。切り込みライン13を筋状に入れて情報表示部5Dを分離する(引き裂く)と、シールド本体5が薄肉ということもあって上端側が所定の寸法以上に引き裂かれる場合があり、これを確実に防止するために穴27が設けられている。
第1の実施の形態においても同様の理由により穴27を設けることができる。
第1の実施の形態においても同様の理由により穴27を設けることができる。
折り曲げ用筋15a、15bによって略水平に起こされるフラップ部位29には、曇りを防止するための通気孔31が複数設けられている。
また、情報表示部5Dは、表示媒体の端部を挿入して固定するための2つの固定用スリット33を有している。第1の実施の形態における固定用スリット11は名刺9の角部を挿入する配置形態であったが、本実施の形態における固定用スリット33は上下方向に平行に延びる形状を有し、名刺9の両端部を上下方向全体に亘って挿入するようになっている。
固定用スリット33の上下端には、名刺9等の表示媒体の挿入時に端部が裂けないように、紐通し用スリット7と同様、円弧状の係止部が連続して形成されている。
また、情報表示部5Dは、表示媒体の端部を挿入して固定するための2つの固定用スリット33を有している。第1の実施の形態における固定用スリット11は名刺9の角部を挿入する配置形態であったが、本実施の形態における固定用スリット33は上下方向に平行に延びる形状を有し、名刺9の両端部を上下方向全体に亘って挿入するようになっている。
固定用スリット33の上下端には、名刺9等の表示媒体の挿入時に端部が裂けないように、紐通し用スリット7と同様、円弧状の係止部が連続して形成されている。
図7及び図8は、折り曲げ用筋15a、15bを介してフラップ部位29を起こし、両側の突出状態保持片23で情報表示部5Dを顔の前方に突出させて保持した状態を示している。
突出状態保持片23で保持されているので、情報表示部5Dがランダムに変形するのが防止され、対面者に対して常に正対する。また、情報表示部5Dが常に突出した状態に維持されることにより、情報表示部5Dの両側及び下側に通気用隙間35が形成される。これによりフェイスシールド21内への通気が促され、フェイスシールド21の曇りが防止されるとともに、息苦しさも緩和される。これらの効果は、通気孔31の存在とも相まって一層高められる。
突出状態保持片23で保持されているので、情報表示部5Dがランダムに変形するのが防止され、対面者に対して常に正対する。また、情報表示部5Dが常に突出した状態に維持されることにより、情報表示部5Dの両側及び下側に通気用隙間35が形成される。これによりフェイスシールド21内への通気が促され、フェイスシールド21の曇りが防止されるとともに、息苦しさも緩和される。これらの効果は、通気孔31の存在とも相まって一層高められる。
第1の実施の形態で説明した機能、効果は、第2の実施の形態においても同様に得ることができる。
以上、本考案の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、上記の各実施の形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲における設計の変更があっても考案に含まれる。
例えば、上記の各実施の形態では情報表示部5Dをシールド本体5から分離した構成としたが、分離しない構成としてもよい。情報表示部5Dが多少湾曲しても表示機能は得られる。
また、紐通し用スリット7はマスク3のサイズに拘わらず、シールド本体5の外寄りに1つ設ける構成としてもよい。
シールド本体5のサイズや材質、厚みも上記に限定されない。
また、上記では表示媒体として名刺を例示したが、商品広告や会社のロゴ、あるいは色彩等を表示するものであってもよい。
例えば、上記の各実施の形態では情報表示部5Dをシールド本体5から分離した構成としたが、分離しない構成としてもよい。情報表示部5Dが多少湾曲しても表示機能は得られる。
また、紐通し用スリット7はマスク3のサイズに拘わらず、シールド本体5の外寄りに1つ設ける構成としてもよい。
シールド本体5のサイズや材質、厚みも上記に限定されない。
また、上記では表示媒体として名刺を例示したが、商品広告や会社のロゴ、あるいは色彩等を表示するものであってもよい。
1、21…フェイスシールド 3…マスク 3c…耳掛け紐
5…シールド本体 5A、5B…顔の両側面を覆う部分
5C…顔の前面を覆う部分 5D…情報表示部 7…紐通し用スリット
9…表示媒体としての名刺 11、33…固定用スリット
15a、15b…折り曲げ用筋 17…開口部 23…突出状態保持片
25…係止用スリット
5…シールド本体 5A、5B…顔の両側面を覆う部分
5C…顔の前面を覆う部分 5D…情報表示部 7…紐通し用スリット
9…表示媒体としての名刺 11、33…固定用スリット
15a、15b…折り曲げ用筋 17…開口部 23…突出状態保持片
25…係止用スリット
Claims (8)
- 合成樹脂製の可撓性を有する透明なシート材で形成され、マスクを装着した顔の前面及び両側面を覆う面積を有するシールド本体と、前記シールド本体の前記両側面を覆う部分にそれぞれ配置され、前記マスクの耳掛け紐を前記シールド本体の内側から通す上下方向に延びる紐通し用スリットとを備え、前記両側面を覆う部分がそれぞれ前記耳掛け紐で外側から押え付けられて、前記シールド本体が顔の前面と両側面を覆った状態に装着されることを特徴とするフェイスシールド。
- 請求項1に記載したフェイスシールドにおいて、
前記シールド本体が矩形の形状を有し、前記シールド本体の前面を覆う部分の下部が、情報を表示するための情報表示部としてなることを特徴とするフェイスシールド。 - 請求項2に記載したフェイスシールドにおいて、
前記情報表示部が、情報が表示された表示媒体の端部を挿入して固定するための複数の固定用スリットを有していることを特徴とするフェイスシールド。 - 請求項2又は3に記載したフェイスシールドにおいて、
前記情報表示部の両側が、該情報表示部の下端から上端に亘って前記シールド本体と分離されていることを特徴とするフェイスシールド。 - 請求項4に記載したフェイスシールドにおいて、
前記情報表示部の上端に、前記情報表示部を顔の前方へ突出させるための折り曲げ用筋が形成されていることを特徴とするフェイスシールド。 - 請求項5に記載したフェイスシールドにおいて、
前記情報表示部の下端側の両側に、突出状態を保持するための突出状態保持片が形成され、前記両側面を覆う部分に前記突出状態保持片の端部を挿入して係止するための係止用スリットが設けられていることを特徴とするフェイスシールド。 - 請求項4から6のいずれかに記載したフェイスシールドにおいて、
前記情報表示部の上端中央部に、前記マスクの鼻による隆起部を収容する開口部を有していることを特徴とするフェイスシールド。 - 請求項1から7のいずれかに記載したフェイスシールドにおいて、
前記紐通し用スリットが前記両側面を覆う部分のそれぞれに、前記上下方向と直交する横方向に間隔をおいて複数設けられていることを特徴とするフェイスシールド。
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2020
- 2020-07-13 JP JP2020002873U patent/JP3228413U/ja not_active Expired - Fee Related
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