JP3228331U - 工具ホルダー - Google Patents

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賢輔 大谷
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Abstract

【課題】作業用支持ポールの工具取付け部における遊び隙間(ガタツキ)を抑制乃至防止して、手持ち工具の作業性をアップできる工具ホルダーを提供する。【解決手段】頭部の締め付け固定部12a、12a’と、挟持部12b、12b’と、中間固定部12c、12c’と、取付け脚部12d、12d’と、をそれぞれ有する2枚の金属板材からなる取付け金具11A、11A’を用い、これらの取付け金具を左右対称に対向させ、頭部の締め付け固定部間に結合手段13を、中間固定部間に結合手段14を、取付け脚部間を支持ポールHの凹み溝Haに差込んで固定する結合手段15をそれぞれ設け、挟持部間に手持ち工具Tの装着固定部を挿入し、結合手段13により頭部の締め付け固定部間を締め付けることによって、各取付け脚部を凹み溝内の対向する壁間に圧接させて手持ち工具を堅固に挟持固定させる。【選択図】図1

Description

本考案は、工具ホルダーに係り、詳しくは所定長さの作業用支持ポールの先端にエアーチッパーや電気ドリルなどの手持ち工具を装着するのに好適な工具ホルダーに関する。
橋梁やトンネルなどのコンクリート構造物は、経年変化や自然災害などによって劣化乃至損壊することがあるので、劣化等した際に、それらの箇所の補修が行われている。これらの補修には、例えば橋梁にあっては、高所に仮足場を吊り下げ、その上で作業員が振動障害の原因となる代表的な打撃振動工具、例えばエアーチッパーや電気ドリルなどの手持ち工具を操作して、はつりなどの作業がある。
しかし、このような手持ち工具、例えばエアーチッパー(以下、チッパーという)を用いたはつり作業は、高所の吊り下げ仮足場の上で重いチッパーを所要の高さで且つ所要の方向に向けた状態で行わなければならないうえ常時打撃振動を本体で直接受けるので、作業員の負担が大きくまた危険な作業となっている。特に、橋梁の床版下面などをはつる作業は、重い(概ね5〜10kg前後の重量)チッパーを上に向けて行わなければならならず、更にコンクリートを打撃破壊する際の反動を身体全体に受けるので、作業員に過大な負担を強い、且つ高所での足元が不安定な状態になるので多大な危険を伴っている
そこで、このような作業員の過大な負担乃至危険を軽減及び回避するために、例えばエアーチッパーや電気ドリルなどの手持ち工具を所定長さのポールの先端に装着して作業を行うことができる手持ち工具作業用支持装置乃至手持工具作業用支承装置が開発されている(下記特許文献1、2)。
このような手持工具作業用支承装置等は所定長さの作業用支持ポールで構成され、その支持ポール先端に手持ち工具を、工具ホルダーを用いて装着するようになっている。
上記特許文献1、2に記載の手持工具作業用支承装置には、工具ホルダーの構造の詳細は開示されていないが、この種の工具ホルダーとして、以下のホルダーが知られている。
以下、図8を参照して、本願の出願前に既に公知になっている工具ホルダーを説明する。なお、図8は従来技術の工具ホルダーを示し、図8Aはこの工具ホルダーを用いて作業用支持ポールの先端に手持ち工具を装着した状態の斜視図、図8Bは図8Aの工具ホルダーの正面図、図8Cは図8Bの部分拡大図である。なお、図8Bではチッパーが省略されている。
この工具ホルダー1は、先端に手持ち工具(例、チッパー)Tを装着して作業を行う作業用支持ポール用であって、この作業用支持ポールPは先端にヘッド部材Hを固定し、このヘッド部材Hには凹み溝Haが形成され、この凹み溝Haに工具ホルダー1を用いて手持ち工具Tが取付け/取外し自在に装着されるようになっている。
この工具ホルダー1は、上方の頭部を締め付け固定する頭部固定部2a(2a’)と、この頭部下の胴部に手持ち工具Tの装着固定部Taを挟持する略半円形状の接触部を設けた挟持部2b(2b’)と、この挟持部下に途中で固定する中間固定部2c(2c’)と、及び中間固定部下にヘッド部材Hの凹み溝Haに取付ける脚部固定部2d(2d')と、をそれぞれ有する所定の厚さ、幅及び長さで所定形状に形成した2枚の金属板材からなる取付け金具2A、2A’を用い、これらの取付け金具2A、2A’を左右対称に対向させて、両中間固定部2c、2c’間を固定する第2の結合手段4、両挟持部2b、2b’間に手持ち工具Tの装着固定部Taを挿入し、頭部の締め付け固定部2a、2a’間を固定する第1の結合手段3、さらに両脚部固定部2d(2d')を支持ポールPの凹み溝Haに差込み固定する第3の結合手段6を、それぞれ設けた構成を有する。
この構成の工具ホルダーによれば、手持工具作業用支承装置を構成する作業用支持ポールPの先端に手持ち工具を装着してはつりなどの作業をすることができる。
特開2014−65141号公報 特開2006−55949号公報
しかし、この工具ホルダー1を構成する取付け金具2A、2A’は、手持ち工具Tの装着固定部Taを固定する一対の対向した挟持部2a(2a’)の形状が略半円形、すなわちR円形状に形成したものであるので、他の装着固定部径が異なる手持ち工具に変更しようとすると、径が異なるので使用できず、その都度、その手持ち工具径に合致した取付け金具に変更しなければならない。また、R形状に製作するのには金型が必要となり時間、費用が掛かかり、すなわちR形状にするには金型がないと製作に時間を要し製作コストがアップする。さらに、作業用支持ポールPへの取付け、すなわち取付け金具と凹み溝間とからなる取付け部には大きな遊び隙間が空き、いわゆるガタツキが生じ、はつり作業に支障をきたすため、ワッシャー等のスペーサー5を介在させて隙間を埋め、ガタツキを軽減しなければならなくなり、そうするとスペーサーの装着が必要になり作業性が悪くなるなどの課題がある。
そこで、本考案者らは、手持ち工具を固定する挟持部分の形状を多角形状(例えば四角形/台形等でも可)にして、点乃至線接触させることにより堅固に接触挟持が可能になる(点乃至線接触によりバラツキが吸収できる)こと、また作業用支持ポールとの取付け部の遊び隙間(ガタツキ)は、手持ち工具の径及びボルトの締付け加減により変わるので取付け金具間にスペーサーを介在させることにより、取付け金具の隙間が確保可能(例えば、工具径が大きい場合はスペーサーに当たらない場合があるが、手持ち工具先端が当たるためバラツキは生じない)ことなどに想到し、本考案を完成させるに至ったものである。
本考案の目的は、従来技術の工具ホルダーが抱える課題を解決し、さらに、作業用支持ポールの工具取付け部における遊び隙間(ガタツキ)を抑制乃至防止して、手持ち工具の作業性をアップできる工具ホルダーを提供することにある。
また本考案の他の目的は、上記目的を有し、且つ工具径が異なった手持ち工具を作業用支持ポールに遊び隙間(ガタツキ)を抑制乃至防止して装着できる工具ホルダーを提供することにある。
さらに本考案の他の目的は、取付け金具の作製に金型を必ずしも必要とせず簡単な折曲加工により安価に作製できる工具ホルダーを提供することにある。
上記目的を達成するために,本考案の第1の工具ホルダーは、先端に手持ち工具を装着して作業を行う作業用支持ポールに用いるホルダーであって、前記作業用支持ポールは先端に凹み溝を有し、前記凹み溝に取付け/取外し自在にして前記手持ち工具を装着する工具ホルダーにおいて、
頭部を締め付け固定する頭部固定部と、前記頭部下の胴部に異なる工具径を有する手持ち工具の装着固定部に少なくとも2箇所以上で点乃至線接触させて挟持する挟持部と、前記挟持部下の途中を固定する中間固定部と、及び前記中間固定部下で前記凹み溝に固定ける脚部固定部と、をそれぞれ有する所定の厚さ、幅及び長さで所定形状に形成した2枚の金属板材からなる取付け金具を用い、これらの取付け金具を左右対称に対向させて、前記両中間固定部間に該間隔を調整可能に固定する中間結合手段と、前記両頭部固定部を締め付け結合する頭部結合手段と、及び前記両脚部固定部を前記作業用支持ポールの前記凹み溝に固定する脚部結合手段をそれぞれ設け、
前記中間結合手段で前記両中間固定部間を所定の間隔に固定した状態で前記両挟持部間に前記手持ち工具の装着固定部を挿入し、前記頭部結合手段で前記両頭部固定部を締め付け、前記両挟持部間に前記手持ち工具の装着固定部を圧接挟持させた後、前記両脚部固定を前記凹み溝内に差し込み前記脚部結合手段で固定して、前記手持ち工具を前記作業用支持ポールに装着させることを特徴とする。
第2の工具ホルダーは、第1の態様の工具ホルダーにおいて、前記中間結合手段で結合される前記中間固定部間に、該固定部間の隙間を所定の距離に維持するスペーサーを介在して前記中間結合手段で結合されていることを特徴とする。
第3の工具ホルダーは、第2の態様の工具ホルダーにおいて、前記スペーサーは、前記中間結合手段下の前記両中間固定部のいずれか一方の部材に固定して介在されていることを特徴とする。
第4の工具ホルダーは、第1から3のいずれかの態様の工具ホルダーにおいて、前記手持ち工具は、前記装着固定部の外周にパッキンが装着されて前記両挟持部間に挿入され挟持されていることを特徴する。
第5の工具ホルダーは、第1から4のいずれかの態様の工具ホルダーにおいて、前記頭部結合手段、前記中間結合手段及び前記脚部結合手段は、いずれも夫々の固定部材に貫通孔を形成し、前記貫通孔にボルトを挿通し、ナットを螺合するボルト・ナットで形成されていることを特徴とする。
本考案の第1の態様の工具ホルダーによれば、従来技術の工具ホルダーが抱える課題を解決して、作業用支持ポールの工具取付け部における遊び隙間(ガタツキ)を抑制乃至防止して、手持ち工具の作業を支障なく効率よく且つ効果的に行うことができる。またこの工具ホルダーは、工具径(装着固定部の径)が異なる手持ち工具であっても同様の作用効果を奏し、一方でまた、取付け金具は必ずしも金型を必要とせずに簡単にして安価に作製できる。
本考案の第2の態様の工具ホルダーによれば、中間結合手段にスペーサーが介在されているので、スペーサーの取付けが簡単になる。
本考案の第3の態様の工具ホルダーによれば、中間結合手段下の両中間固定部のいずれか一方の部材にスペーサーを固定できるようにしたので、固定するスペーサーの形状・構造を簡単なものにして、取付けも簡単になる。
本考案の第4の態様の工具ホルダーによれば、装着固定部の外周にパッキンを装着したので、両挟持部間での挟持がより堅固になる。
本考案の第5の態様の工具ホルダーによれば、頭部、中間及び脚部の各結合手段は、いずれもボルト・ナットで形成したので、汎用の結合手段を用いることができ且つ簡単な操作で結合できる。
図1は本考案の実施形態1に係る工具ホルダーを示し、図1Aは該工具ホルダーを用いて手持ち工具を作業用支持ポールの先端に装着した状態の斜視図、図1Bは図1Aの工具ホルダーの正面図である。 図2は図1の工具ホルダーを用いて工具径が異なる手持ち工具を作業用支持ポールの先端に装着した状態を示し、図2Aは工具径が小径の手持ち工具を装着した正面図、図2Bは工具径が大径の手持ち工具を装着した正面図である。 図3は図1の工具ホルダーの改良点を説明する説明図であって、図3Aは図1の工具ホルダーを用いて手持ち工具を作業用支持ポールの先端に装着した状態の正面図、図3Bは図3Aの部分拡大図、図3Cは本考案の実施形態2に係る工具ホルダーの部分拡大図である。 図4は図3Cの工具ホルダーを用いて工具径が異なる手持ち工具を作業用支持ポールの先端に装着した状態を示し、図4Aは工具径が小径の手持ち工具を装着した正面図、図4Bは工具径が中径の手持ち工具を装着した正面図、図4Cは工具径が大径の手持ち工具を装着した正面図である。 図5は本考案の実施形態3に係る工具ホルダーを示し、図5Aは該工具ホルダーを用いて手持ち工具を作業用支持ポールの先端に装着した状態の斜視図、図5Bは図5Aの部分拡大図である。 図6は図5の工具ホルダーを用いて工具径が小径の手持ち工具を作業用支持ポールの先端に装着した状態を示し、図6Aは正面図、図6Bは図7Aの部分拡大図である。 図7は図5の工具ホルダーを構成する取付け金具を示し、図7(a)、図7(b)は一対の取付け金具の側面図、図7(c)は図7(b)の斜視図である。 図8は従来技術の工具ホルダーを示し、図8Aはこの工具ホルダーを用いて作業用支持ポールの先端にチッパーを装着した状態の斜視図、図8Bは図1Aの工具ホルダーの正面図、図8Cは図8Bの部分拡大図である。
以下、図面を参照して、本考案の実施形態に係る工具ホルダーを説明する。但し、以下に示す実施形態は、本考案の技術思想を具体化するための工具ホルダーを例示するものであって、本考案をこれに特定することを意図するものではなく、実用新案登録請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものなどにもひとしく適応し得るものである。
[実施形態1]
図1を参照して、本考案の実施形態1に係る工具ホルダーを説明する。なお、図1は本考案の実施形態1に係る工具ホルダーを示し、図1Aは該工具ホルダーを用いて手持ち工具を作業用支持ポールの先端に装着した状態の斜視図、図1Bは工具ホルダーの正面図である。なお、図1Bでは手持ち工具のエアーチッパーが省略されている。
本考案の実施形態1に係る工具ホルダー10は、先端に手持ち工具Tを装着して作業を行う作業用支持ポール用の工具であって、この作業用支持ポールPは先端に凹み溝Ha(図1B参照)を設けたヘッド部材Hを固定し、この部材の凹み溝Haに取付け/取外し自在にして手持ち工具を装着するものである。
この工具ホルダー10は、上方の頭部部分を締め付け固定する頭部固定部12a、12a’と、この頭部下の胴部に手持ち工具Tの工具径(装着固定部)Taに少なくとも2箇所以上で線接触し挟持する挟持部12b、12b’と、この挟持部下の途中を固定する中間固定部12c、12c’と、この中間固定部下にヘッド部材Hの凹み溝Haに固定する脚部固定部12d、12d'と、をそれぞれ有する所定の厚さ、幅及び長さで所定形状に形成した2枚の金属板材からなる取付け金具11A、11A’を用い、これらの取付け金具11A、11A’を左右対称に対向させて、両中間固定部12c、12c’間に該間隔を調整可能に固定する中間結合手段14、両頭部固定部間に該間隔を締め付け結合する頭部結合手段13、及び両脚部固定部12d、12d'を作業用支持ポールPの凹み溝Haに固定する脚部結合手段15をそれぞれ設け、両中間固定部12c、12c’間を中間結合手段14で結合し、両挟持部12b、12b’間に手持ち工具Tの装着固定部Ta部分を挿入し、両頭部固定部12a、12a’間を頭部結合手段13で締めつけ、対向する両挟持部12b、12b’間に手持ち工具Tの装着固定部Taを圧接挟持(固定)し、その後、両脚部固定部12d、12d'を凹み溝Ha内に差し込み脚部結合手段15で固定し、手持ち工具Tを作業用支持ポールPに装着させる構成を有する。なお、この取付け順序は上記の順序に限定するものでなく任意でよい。
この構成において、少なくとも2箇所以上で線接触(点接触でも可)するに接触部の形状は、対向する両挟持部12b、12b’間で多角形状(例えば四角形/台形等)にしてもよい。また、頭部、中間及び脚部の結合手段13〜14は、所定長さ、太さのボルトとこれに螺合するナットからなり、さらに、これらのボルトが両取付け金具11A、11A’の金属板材を貫通させた挿通孔の孔径はボルトが遊間される大きさにする。さらにまた、手持ち工具は、その装着固定部Taの外周にパッキン(図示省略)を巻き付けて両挟持部間に挿入して挟持するのが好ましい。これにより、より堅固に手持ち工具を固定することができる。
この工具ホルダーによれば、従来技術の工具ホルダーが抱える課題を解決し、作業用支持ポールの先端に工具径(装着固定部の径)が異なる各種手持ち工具を装着して、はつりなどの作業を効率よく効果的に行うことができる。すなわち、工具径が異なる手持ち工具であっても、作業用支持ポールの工具取付け部と取付け金具間の遊び(ガタツキ)が生じないようにして、堅固に装着固定することができ、手持ち工具の作業に支障をきたすことがない。また、取付け金具の作製に必ずしも金型を必要とせずに金属板の折曲曲げ加工によって簡単・安価に作製できる。
以下、この工具ホルダーの使用形態を説明すると共に、他の特長を明らかにする。
図2を参照して、図1の工具ホルダーを用い、工具径(装着固定部の径)が異なる手持ち工具の装着を説明する。なお、図2は図1の工具ホルダーを用いて工具径が異なる手持ち工具を作業用支持ポールの先端に装着した使用形態を示し、図2Aは工具径が小径(例えば直径φ56、以下同じ)の手持ち工具の装着正面図、図2Bは工具径が大径(φ66)の手持ち工具の装着正面図である。なお、図2A、図2Bでは手持ち工具は装着固定部分で切断されている。なお、記号Sは手持ち工具の装着固定部に巻回した所定厚さの弾性シート、例えばゴムシートを示している。
まず、図2Aを参照して、工具ホルダー10を用い、小径(φ56)の工具径(装着固定部)Ta1を有する手持ち工具の装着を説明する。以下の手順で、手持ち工具Tを作業用支持ポールPのヘッド部材Hに装着するが、前作業として工具ホルダー10を作業用支持ポールPのヘッド部材Hの凹み溝Haから外して置く。
この工具ホルダー10は、まず、一対の取付け金具11A、11A’を左右対称に対向させて、両中間固定部12c、12c’間に中間結合手段14のボルトを挿通し、所定の間隔をあけてナットで固定する。この間隔は両脚部固定部12d、12d'を凹み溝Haへ差し込み脚部結合手段で結合したときに、両脚部固定部12d、12d'の凹み溝Ha内で略180度の範囲で円滑に回動できる隙間であって、この使用形態では対向する取付け金具11A、11A’は両中間固定部12c、12c’及び両脚部固定部12d、12d'が略平行になっている。
次に、手持ち工具Tの装着固定部Ta1部分(なお、この固定部分には予め所定厚のゴムシートSを巻回して置く)を取付け金具11A、11A’の両挟持部12b、12b’間に挿入し、上方の頭部固定部12a、12a’間に頭部結合手段13のボルトを挿通、ナットを螺合し両頭部固定部12a、12a’間を締め付ける。この締め付けにより、装着固定部Ta1の外周囲は両挟持部12b、12b’の4辺の部分で強く線接触して挟持される。なお、装着固定部にはシートが巻回されているのでより堅固に固定される。
その後、対向する脚部固定部12d、12d’を凹み溝Haへ差し込み、脚部結合手段15で固定して、工具ホルダー10を介して、手持ち工具T(図1A参照)を作業用支持ポールPのヘッド部材に装着する。なお、これらの手順は、上記に限定するものでなく任意でよい。例えば、前作業を省き、工具ホルダー10は作業用支持ポールPのヘッド部材Hの凹み溝Haに固定した状態で、手持ち工具を作業用支持ポールPのヘッド部材に装着してもよい。
次に、図2Bを参照して、工具径(装着固定部)が上記工具径Ta1に比べ大径(φ66)の工具径(装着固定部)Ta2を有する手持ち工具の装着を説明する。その作業手順は、図2Aに示した工具径が小径の手持ち工具の装着手順と同じである。すなわち、工具ホルダー10を用いて、まず、一対の取付け金具11A、11A’を左右対称に対向させて、両中間固定部12c、12c’間に中間結合手段14のボルトを挿通し、所定の間隔をあけてナットで固定する。なお、この隙間は工具径が小径のときより大径にした分拡げるのが好ましい。
次に、手持ち工具Tの装着固定部Ta2(径φ66)部分を取付け金具11A、11A’の両挟持部12b、12b’間に挿入し、上方の頭部固定部12a、12a’間に頭部結合手段13のボルトを挿通、ナットを螺合させ両頭部固定部12a、12a’間を締め付け、両挟持部12b、12b’の4辺の部分で装着固定部Ta2(φ66)外周囲を強く線接触させ挟持する。その後、対向する脚部固定部12d、12d’を凹み溝Haへ差し込み、脚部結合手段15で固定して、工具ホルダー10を介して、装着固定部Ta2(径φ66)手持ち工具を作業用支持ポールPのヘッド部に装着する。
以上説明したように、実施形態1の工具ホルダーによれば、同じ工具ホルダー10を用い、工具径(装着固定部)Taが異なる(φ56、φ66)手持ち工具Tを作業用支持ポールPの先端ヘッドHに堅固に装着でき、効率よくはつり作業などを行うことができる。
[実施形態2]
次に、図3を参照して、本考案の実施形態2の工具ホルダーを説明する。なお、図3は図1(実施形態1)の工具ホルダーの改良点を説明する説明図であって、図3Aは図1の工具ホルダーを用いて手持ち工具を作業用支持ポールの先端に取付けた状態の正面図、図3Bは図3Aの部分拡大図、図3Cは本考案の実施形態2に係る工具ホルダーの部分拡大図である。また、図3Cは、中間固定部及び脚部固定部とヘッドとの取付け部を示し、挟持部及び頭部固定部は省略されている。
実施形態2の工具ホルダー10Aは、実施形態1の工具ホルダー10を改良したものである。まず、実施形態1の工具ホルダー10が抱える課題を説明する。
実施形態1の工具ホルダー10は、その使用形態において、両脚部固定部12d、12d'をヘッド部材Hの凹み溝Ha内に差込み結合することによって、工具径が異なる手持ち工具Tを作業用ポールPの先端ヘッドに堅固に装着できる(図2A参照)。
しかし、この工具ホルダー10は、その装着状態において、ヘッド部材Hの凹み溝Ha内で該溝と脚部固定部12d、12d’との間に隙間Gが発生し、この隙間Gが遊びギャップとなって、手持ち工具の装着が不安定、例えば作業中に手持ち工具がフラフラしてグラつく、いわゆるガタツキが発生し、作業に支障を来すことがある。なお、このガタツキは常時発生するものでなく、両中間固定部12c、12c’(図1B参照)間の隙間が所定の距離調整されている場合には発生しない。またこのガタツキは工具径の大小及び両中間固定部間の締め付け加減によっても生じることがある。
そこで、このガタツキの原因を探求したところ、それはヘッド部材Hの凹み溝Ha内にあって、一対の対向する脚部固定部12d、12d'の下先端部を接触させて固定したとき、また工具径が大きい工具を装着したときに発生することが解明できた。
そこで、このガタツキを解消する方法として、対向する一対の中間固定部12c、12c’(図1B参照)間に両中間固定部間の間隔を所定の距離に維持する部材を介在させたところ、ガタツキが抑制され防止できることを突き止めた。
この実施形態2の工具ホルダー10Aは、実施形態1の工具ホルダー10の上記課題を解決し改良したものであって、図3Cに示したように、対向する一対の中間固定部12c、12c’間に、両中間固定部間の間隔を所定の距離に維持する部材(以下、距離維持部材ともいうことがある)として、スペーサー16を介在させたものである。このスペーサー16は所定形状及び厚さの薄金属板片、すなわち、厚さは例えば1.0mm前後の肉厚で両取付け金具11A、11A’の両中間固定部間に収まる形状にした金属板片を用い、この金属板片の略中央部にボルト挿通孔を穿設した形状のもの、いわゆるワッシャー状にしたものでそれを複数枚で構成したものにする。なお、距離維持部材はこれに限定するものでなく任意のものでよい。
この工具ホルダー10Aは、両中間固定部12c、12c’間にスペーサー16を介在させ、中間結合手段14のボルト・ナットを止まるところまで締め付けすることによって、両中間固定部間の隙間を所定の距離に維持でき、ガタツキを抑制乃至防止できる。また、スペーサー16は両中間固定部12c、12c’間にあって、中間結合手段14のボルト・ナットで固定されるのでスペーサーの管理が簡単で手持ち工具の装着に支障をきたすことがない。
図4を参照して、この工具ホルダー10Aを用いて工具径が異なる手持ち工具の装着を説明する。なお、図4は実施形態2の工具ホルダーを用いて工具径が異なる手持ち工具を作業用支持ポールの先端に装着した状態を示し、図4Aは工具径が小径の手持ち工具を装着した正面図、図4Bは工具径が中径の手持ち工具を装着した正面図、図4Cは工具径が大径の手持ち工具を装着した正面図である。
まず、図4Aを参照して、工具ホルダー10Aを用い、工具径Taが小径(φ56)の手持ち工具の装着を説明する。この工具ホルダー10Aを用いた工具径小の手持ち工具の作業用支持ポールPのヘッド部材Hへの装着手順は、上記工具ホルダー10を用いた装着手順と略同じである。
すなわち、工具ホルダー10Aにあって、まず対向する一対の中間固定部12c、12c’間に所定の隙間を維持するスペーサー16を介在させて、中間結合手段14のボルトを挿通してナットが止まるところまで締め付けする。次に、手持ち工具Tの装着固定部Ta(径φ56)部分を取付け金具11A、11A’の両挟持部12b、12b’間に挿入し、上方の頭部固定部12a、12a’間に頭部結合手段13のボルトを挿通、ナットを螺合させ両頭部固定部12a、12a’間を締め付け、両挟持部12b、12b’の4辺の部分で装着固定部Ta2(径φ56)外周囲を強く線接触させ挟持する。
その後、対向する脚部固定部12d、12d’をヘッド部材Hの凹み溝Haへ差し込み脚部結合手段15で固定して、工具ホルダー10Aを介して、工具径Ta(φ56)の手持ち工具を作業用支持ポールPのヘッド部に装着する。この工具ホルダー10Aによれば、両中間固定部12c、12c’間にスペーサー16を介在させたことにより、中間結合手段14のボルト・ナットを止まるところまで締め付けすることによって、両中間固定部間の隙間を所定の距離に維持でき、ガタツキを抑制乃至防止できる。
次に、図4B、図4Cは、工具ホルダー10Aを用い、工具径Taが中径(φ60)及び大径(φ66)の手持ち工具の装着状態を示しているが、これらの手持ち工具の作業用支持ポールPのヘッド部材Hへの装着手順は、上記小径の手持ち工具の装着手順と同じであり、同様の作用効果を奏する。すなわち、この工具ホルダー10Aを用いた、工具径Taが中径(φ60)及び大径(φ66)の手持ち工具の装着にあっては、いずれの工具径の手持ち工具であっても、両中間固定部12c、12c’間にスペーサー16を介在させ、中間結合手段14のボルト・ナットを止まるところまで締め付けすることによって、両中間固定部間の隙間を所定の距離に維持でき、ガタツキを抑制乃至防止できる。
[実施形態3]
図5〜図7を参照して、本考案の実施形態3に係る工具ホルダーを説明する。なお、図5は本考案の実施形態3に係る工具ホルダーを示し、図5Aは該工具ホルダーを用いて手持ち工具を作業用支持ポールの先端に装着した状態の斜視図、図5Bは図5Aの部分拡大図、図6は図5Aの工具ホルダーを用いて工具径が小径の手持ち工具を作業用支持ポールの先端に装着した状態を示し、図6Aは正面図、図6Bは図6Aの部分拡大図、図7は図5の工具ホルダーを構成する取付け金具を示し、図7(a)、図7(b)は一対の取付け金具の側面図、図7(c)は図7(b)の斜視図である。
実施形態3の工具ホルダー10Bは、実施形態2の工具ホルダー10Aをさらに改良したものであって、工具ホルダー10Aのスペーサー16の取付け箇所を両中間固定部12c、12c’下の両中間固定部のいずれか一方の部材にスペーサー17を固定したものである。スペーサー17は、ワッシャーでなく突起した部材、例えば、円盤状の突起部材を使用する。この工具ホルダーによれば、スペーサーは簡単な部品でよく、その取付けも簡単になる。
実施形態3の工具ホルダー10Bも、実施形態2の工具ホルダー10Aの場合と同様に、工具径が異なる手持ち工具に使用して同様の効果を奏する。すなわち、図5Aは工具径が大、例えば直径(φ53+6、なお、φ53は直径、+6はゴムシート厚)の手持ち工具に使用した使用例であって、ヘッド部材Hの凹み溝Ha内に対向する脚部固定部12d、12d’を差し込み固定すると、スペーサー17の存在により、一方の脚部固定部12d’は凹み溝Ha内の内壁に当接、他方の脚部固定部12dの凹み溝Haの入口付近で接触、すなわち多少の隙間Gを空けて回転できるようになり、脚部固定部12dの下端部は壁面との間に所定の角度θが形成されるようにして固定され、実施形態2の工具ホルダー10Aと同様の効果を奏する。
また、工具径が小さい、例えば(φ47+6)の場合、図6に示したように、スペーサー17の存在により、脚部固定部12dの下端部は壁面間との角度は角度θとなり、角度θ、θとの関係はθ>θとなって上記効果と同様の効果を奏する。
10、10A、10B 工具ホルダー
11A、11A’ 取付け金具
12a、12a’ 頭部固定部
12b、12b’ 挟持部
12c、12c’ 中間固定部
12d、12d’ 脚部固定部
13 頭部結合手段
14 中間結合手段
15 脚部結合手段
16、17 スペーサー
H ヘッド部材
Ha 凹み溝
T 手持ち工具
Ta、Ta1、Ta2 工具径
P 作業用支持ポール

Claims (5)

  1. 先端に手持ち工具を装着して作業を行う作業用支持ポールに用いる工具ホルダーであって、前記作業用支持ポールは先端に凹み溝を有し、前記凹み溝に取付け/取外し自在にして前記手持ち工具を装着する工具ホルダーにおいて、
    頭部を締め付け固定する頭部固定部と、前記頭部下の胴部に異なる工具径を有する手持ち工具の装着固定部に少なくとも2箇所以上で点乃至線接触させて挟持する挟持部と、前記挟持部下の途中を固定する中間固定部と、及び前記中間固定部下で前記凹み溝に固定ける脚部固定部と、をそれぞれ有する所定の厚さ、幅及び長さで所定形状に形成した2枚の金属板材からなる取付け金具を用い、これらの取付け金具を左右対称に対向させて、前記両中間固定部間に該間隔を調整可能に固定する中間結合手段と、前記両頭部固定部を締め付け結合する頭部結合手段と、及び前記両脚部固定部を前記作業用支持ポールの前記凹み溝に固定する脚部結合手段をそれぞれ設け、
    前記中間結合手段で前記両中間固定部間を所定の間隔に固定した状態で前記両挟持部間に前記手持ち工具の装着固定部を挿入し、前記頭部結合手段で前記両頭部固定部を締め付け、前記両挟持部間に前記手持ち工具の装着固定部を圧接挟持させた後、前記両脚部固定を前記凹み溝内に差し込み前記脚部結合手段で固定して、前記手持ち工具を前記作業用支持ポールに装着させることを特徴とする工具ホルダー。
  2. 前記中間結合手段で結合される前記中間固定部間に、該固定部間の隙間を所定の距離に維持するスペーサーを介在して前記中間結合手段で結合されていることを特徴とする請求項1に記載の工具ホルダー。
  3. 前記スペーサーは、前記中間結合手段下の前記両中間固定部のいずれか一方の部材に固定して介在されていることを特徴とする請求項2に記載の工具ホルダー。
  4. 前記手持ち工具は、前記装着固定部の外周にパッキンが装着されて前記両挟持部間に挿入され挟持されていることを特徴する請求項1から3のいずれかに記載の工具ホルダー。
  5. 前記頭部結合手段、前記中間結合手段及び前記脚部結合手段は、いずれも夫々の固定部材に貫通孔を形成し、前記貫通孔にボルトを挿通し、ナットを螺合するボルト・ナットで形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の工具ホルダー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20230099582A (ko) * 2021-12-27 2023-07-04 쎈트랙이엔씨(주) 휴대 가능한 철도용품 거치대

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