JP3228207U - スライド開閉式紙製扇子 - Google Patents
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Abstract
【課題】実用面においても、製造を行う製造面においても、使用後の廃棄処理における環境面においても優れたスライド開閉式紙製扇子を提供する。【解決手段】5枚の紙製シート2、3、4、5、6を、紙製シート2を最下層にして、紙製シート2の孔部2eの上に、紙製シート3の孔部3eが重なるように、紙製シート3を紙製シート2の上に積層し、更に、紙製シート3の孔部3eの上に、紙製シート4の孔部4eが重なるように、紙製シート4を紙製シート3の上に積層し、更に、紙製シート4の孔部4eの上に、紙製シート5の孔部5eが重なるように、紙製シート5を紙製シート4の上に積層し、更に、紙製シート5の孔部5eの上に、紙製シート6の孔部6eが重なるように、紙製シート6を紙製シート5の上に積層し、5枚の紙製シートを上下方向に積層されている孔部の位置を中心として旋回させて扇状に広げ、この時に隣接する一方の紙製シートの切込み部に、隣接する他方の紙製シートの側縁辺を装入して固定する。【選択図】図3
Description
この発明は、スライド開閉式の紙製扇子に関する。
板状の紙製シートや合成樹脂製シート等のシート素材の複数枚を積層し、積層された複数枚の前記シート素材を一方の端側を中心として旋回可能にすることで、旋回して扇状に開いて扇子として使用し、扇子として使用しないときには、元に戻して複数枚の前記シート素材が積層されている状態にしておくスライド開閉式の扇子が従来から提案されている(例えば、特許文献1)。
扇子や宣伝・広告物、ノベルティグッズとしての実用面においても、製造を行う製造面においても、使用後の廃棄処理における環境面においても優れたスライド開閉式紙製扇子を提供する。
[1]
基端から先端に向かって長手方向に伸びる薄板状で、前記基端の側に孔部を備えていると共に、前記基端から前記先端に向かって伸びる2つの側縁辺の先端側における一方又は両方に前記側縁辺に対して交差する方向で中央側に向かって伸びる切込み部を備えている紙製シートの複数枚が、各紙製シートの前記孔部の位置で重ね合わされて積層され、当該積層された前記孔部の位置を中心として複数枚の前記紙製シートが旋回可能に前記孔部の位置で支持されてなるスライド開閉式紙製扇子であって、
複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させて扇状に広げたときに隣接する一方の前記紙製シートの前記切込み部に、隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺を装入して固定することで、前記扇状に広げた状態を固定でき、
前記固定されている状態を解除して複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させてとじたときに、複数枚の前記紙製シートの厚みを有する、一枚の前記紙製シート分のサイズになる
スライド開閉式紙製扇子。
基端から先端に向かって長手方向に伸びる薄板状で、前記基端の側に孔部を備えていると共に、前記基端から前記先端に向かって伸びる2つの側縁辺の先端側における一方又は両方に前記側縁辺に対して交差する方向で中央側に向かって伸びる切込み部を備えている紙製シートの複数枚が、各紙製シートの前記孔部の位置で重ね合わされて積層され、当該積層された前記孔部の位置を中心として複数枚の前記紙製シートが旋回可能に前記孔部の位置で支持されてなるスライド開閉式紙製扇子であって、
複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させて扇状に広げたときに隣接する一方の前記紙製シートの前記切込み部に、隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺を装入して固定することで、前記扇状に広げた状態を固定でき、
前記固定されている状態を解除して複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させてとじたときに、複数枚の前記紙製シートの厚みを有する、一枚の前記紙製シート分のサイズになる
スライド開閉式紙製扇子。
[2]
複数枚の前記紙製シートが、各紙製シートの前記孔部の位置で重ね合わされて積層された際に最下層に位置する前記紙製シートあるいは、最上層に位置する前記紙製シートは、前記基端から前記先端に対向する方向に延出する紙製の止め辺部を前記基端に備えており、当該止め辺部が折り曲げられて積層されている複数の前記孔部内に挿入されて掛止されることで、積層された前記孔部の位置を中心として複数枚の前記紙製シートが旋回可能に前記孔部の位置で支持されている[1]のスライド開閉式紙製扇子。
複数枚の前記紙製シートが、各紙製シートの前記孔部の位置で重ね合わされて積層された際に最下層に位置する前記紙製シートあるいは、最上層に位置する前記紙製シートは、前記基端から前記先端に対向する方向に延出する紙製の止め辺部を前記基端に備えており、当該止め辺部が折り曲げられて積層されている複数の前記孔部内に挿入されて掛止されることで、積層された前記孔部の位置を中心として複数枚の前記紙製シートが旋回可能に前記孔部の位置で支持されている[1]のスライド開閉式紙製扇子。
[3]
複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させて扇状に広げたときに隣接する一方の前記紙製シートの前記側縁辺に前記切込み部が存在し、隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺に前記切込み部が存在しない場合には、一方の前記紙製シートの前記切込み部に隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺を装入することで前記固定が行われ
複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させて扇状に広げたときに隣接する一方の前記紙製シートの前記側縁辺に前記切込み部が存在し、隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺にも前記切込み部が存在する場合には、一方の前記紙製シートの前記切込み部に隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺を装入する前記固定は、互いの前記切込み部を嚙合わせる形態で行われる
[1]又は[2]のスライド開閉式紙製扇子。
複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させて扇状に広げたときに隣接する一方の前記紙製シートの前記側縁辺に前記切込み部が存在し、隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺に前記切込み部が存在しない場合には、一方の前記紙製シートの前記切込み部に隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺を装入することで前記固定が行われ
複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させて扇状に広げたときに隣接する一方の前記紙製シートの前記側縁辺に前記切込み部が存在し、隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺にも前記切込み部が存在する場合には、一方の前記紙製シートの前記切込み部に隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺を装入する前記固定は、互いの前記切込み部を嚙合わせる形態で行われる
[1]又は[2]のスライド開閉式紙製扇子。
扇子や宣伝・広告物、ノベルティグッズとしての実用面においても、製造を行う製造面においても、使用後の廃棄処理における環境面においても優れたスライド開閉式紙製扇子を提供することができる。
この実施形態のスライド開閉式紙製扇子1は、複数枚の紙製シート2、3、4、5、6を備えている。
紙製シート2、3、4、5、6は、いずれも基端2a、3a、4a、5a、6aから先端2b、3b、4b、5b、6bに向かって長手方向に伸びる薄板状で、基端2a、3a、4a、5a、6aから先端2b、3b、4b、5b、6bに向かって伸びる2つの側縁辺2c、2d、3c、3d、4c、4d、5c、5d、6c、6dをそれぞれ備えている。
紙製シート2、3、4、5、6それぞれの先端2b、3b、4b、5b、6bの側における側縁辺2c、2d、3c、3d、4c、4d、5c、5d、6c、6dの一方あるいは、双方には、側縁辺2c〜6dに対して交差する方向で、紙製シート2、3、4、5、6の中央側に向かって伸びる切込み部が形成されている。
紙製シート2では側縁辺2cに切込み部は形成されておらず、先端2bの側における側縁辺2dに、側縁辺2dに対して交差する方向で、紙製シート2の中央側に向かって伸びる切込み部2gが形成されている。
紙製シート3では、先端3bの側における側縁辺3cと側縁辺3dとの双方に、それぞれ、側縁辺3cと3dとに交差する方向で、紙製シート3の中央側に向かって伸びる切込み部3f、3gが形成されている。
紙製シート4では、先端4bの側における側縁辺4cと側縁辺4dとの双方に、それぞれ、側縁辺4cと4dとに交差する方向で、紙製シート4の中央側に向かって伸びる切込み部4f、4gが形成されている。
紙製シート5では、先端5bの側における側縁辺5cと側縁辺5dとの双方に、それぞれ、側縁辺5cと5dとに交差する方向で、紙製シート5の中央側に向かって伸びる切込み部5f、5gが形成されている。
紙製シート6では側縁辺6dに切込み部は形成されておらず、先端6bの側における側縁辺6cに、側縁辺6cに対して交差する方向で、紙製シート6の中央側に向かって伸びる切込み部6fが形成されている。
紙製シート2、3、4、5、6は、いずれも、それぞれの基端2a、3a、4a、5a、6aの側に孔部2e、3e、4e、5e、6eを備えている。
これらの複数枚の紙製シート2、3、4、5、6は、図2〜図4図示のように、各紙製シート2、3、4、5、6の孔部2e、3e、4e、5e、6eの位置で重ね合わされて積層される。
そして、この積層された孔部2e、3e、4e、5e、6eの位置を中心として複数枚の紙製シート2、3、4、5、6が、図2、図3図示のように、旋回可能に孔部2e、3e、4e、5e、6eの位置で支持されている。
図2は、図1に図示した5枚の紙製シート2、3、4、5、6を、紙製シート2を最下層にして、紙製シート2の孔部2eの上に、紙製シート3の孔部3eが重なるように、紙製シート3を紙製シート2の上に積層し、更に、紙製シート3の孔部3eの上に、紙製シート4の孔部4eが重なるように、紙製シート4を紙製シート3の上に積層し、更に、紙製シート4の孔部4eの上に、紙製シート5の孔部5eが重なるように、紙製シート5を紙製シート4の上に積層し、更に、紙製シート5の孔部5eの上に、紙製シート6の孔部6eが重なるように、紙製シート6を紙製シート5の上に積層し、5枚の紙製シート2、3、4、5、6を上下方向に積層されている孔部2e、3e、4e、5e、6eの位置を中心として旋回させて扇状に広げ、この時に隣接する一方の紙製シートの切込み部に、隣接する他方の紙製シートの側縁辺を装入して固定することで、扇状に広げた状態を固定できるようにすることを説明するものである。
図2では、一方の紙製シートである紙製シート2の切込み部2gに隣接する他方の紙製シートである紙製シート3の側縁辺3cが装入されることで固定が行われ、一方の紙製シートである紙製シート3の切込み部3gに隣接する他方の紙製シートである紙製シート4の側縁辺4cが装入されることで固定が行われ、一方の紙製シートである紙製シート4の切込み部4gに隣接する他方の紙製シートである紙製シート5の側縁辺5cが装入されることで固定が行われ、一方の紙製シートである紙製シート5の切込み部5gに隣接する他方の紙製シートである紙製シート6の側縁辺6cが装入されることで固定が行われている。
なお、図1図示の実施形態では、側縁辺3c、4c、5c、6cは、それぞれ切込み部3f、4f、5f、6fを備えている。そこで、図2図示のように、5枚の紙製シート2、3、4、5、6を上下方向に積層されている孔部2e、3e、4e、5e、6eの位置を中心として旋回させて扇状に広げ、この時に隣接する一方の紙製シートの切込み部に、隣接する他方の紙製シートの側縁辺を装入して固定するときに、図示していないが、一方の紙製シートである紙製シート2の切込み部2gに隣接する他方の紙製シートである紙製シート3の切込み部3fを嚙合わせることで固定が行われ、一方の紙製シートである紙製シート3の切込み部3gに隣接する他方の紙製シートである紙製シート4の切込み部4fを嚙合わせることで固定が行われ、一方の紙製シートである紙製シート4の切込み部4gに隣接する他方の紙製シートである紙製シート5の切込み部5fを嚙合わせることで固定が行われ、一方の紙製シートである紙製シート5の切込み部5gに隣接する他方の紙製シートである紙製シート6の切込み部6fを嚙合わせることで固定が行われる形態にすることもできる。
この実施形態では、図2図示のように積層される際に最下層に位置する紙製シート2は、基端2aから先端2bに対向する方向に延出する紙製の止め辺部2hを基端2aに備えている(図1)。
図示の実施形態では、止め辺部2hは、基端2aに近い側に折り曲げ部2iを備えている。
図2図示の状態で、止め辺部2hを折り曲げ部2iで折り曲げて、積層されている孔部6eから孔部5e、孔部4e、孔部3e、孔部2eの中に、図3図示のように、挿入して掛止を行うことで、積層された孔部2e、3e、4e、5e、6eの位置を中心として5枚の紙製シート2、3、4、5、6が旋回可能に、孔部2e、3e、4e、5e、6eの位置で支持されている構造にすることができる。
紙製の止め辺部2hを、いわば、鳩目の代わりに用い、これによって、上下方向に積層されている5枚の紙製シート2、3、4、5、6を、孔部2e、3e、4e、5e、6eの位置を中心として旋回可能に留めているものである。
止め辺部2hの基端2aに対向する側である先端側に図1、図2図示のように、突起辺部2j、2kを形成しておけば、図2図示の状態で、止め辺部2hを折り曲げ部2iで折り曲げて、積層されている複数の孔部6e、5e、4e、3e、2eの中に、図3図示のように、止め辺部2hを挿入して掛止した際に、ストッパとしての機能を発揮できるようになる。そこで、5枚の紙製シート2、3、4、5、6は簡単には分離しないようになる。
なお、止め辺部2hは、いわば、鳩目の代わりになって、上下方向に積層されている5枚の紙製シート2〜6を、孔部2e〜6eの位置を中心として旋回可能に留めているものであるから、図示していないが、図2図示のように積層される際に最下層に位置する紙製シート2が紙製の止め辺部を備えているのではなく、最上層に位置する紙製シート6が、基端6aから先端6bに対向する方向に延出する、上述した構造、形態の、紙製の止め辺部を、基端6aに備えている形態にすることもできる。
この場合には、図示していないが、図2図示のように積層した後、止め辺部を折り曲げて、積層されている孔部2eから孔部3e、孔部4e、孔部5e、孔部6eの中に止め辺部を挿入して掛止を行い、積層された孔部2e〜6eの位置を中心として5枚の紙製シート2〜6が旋回可能に、孔部2e〜6eの位置で支持されている構造になる。
図3図示のようにして扇状に広げられた状態で固定されているスライド開閉式紙製扇子1を用いることで涼をとるのに十分な風を送ることができる。積層された孔部2e〜6eの位置を中心として5枚の紙製シート2〜6が旋回可能に孔部2e〜6eの位置で支持され、図3図示のようにして扇状に広げられた状態で固定されているスライド開閉式紙製扇子1において、孔部2e〜6eが存在している基端2a〜6a側が、扇状に広げられているスライド開閉式紙製扇子1を用いて風を起こして涼をとるために使用する際の持ち手部分になる。
図3図示のようにして扇状に広げられた状態で固定されているスライド開閉式紙製扇子1を扇子として風を送ることに使用した後、使用を終了して、とじる際には、一方の紙製シートである紙製シート5の切込み部5gから隣接する他方の紙製シートである紙製シート6の側縁辺6cを抜き出し、一方の紙製シートである紙製シート4の切込み部4gから隣接する他方の紙製シートである紙製シート5の側縁辺5cを抜き出し、一方の紙製シートである紙製シート3の切込み部3gから隣接する他方の紙製シートである紙製シート4の側縁辺4cを抜き出し、一方の紙製シートである紙製シート2の切込み部2gから隣接する他方の紙製シートである紙製シート3の側縁辺3cを抜き出す。これによって図3図示のような扇状の形態にしているときの隣接する紙製シート同士の間の固定状態が解除される。
このように、固定されている状態を解除して上下方向に積層されている5枚の紙製シート2、3、4、5、6を孔部2e、3e、4e、5e、6eの位置を中心として、上下に積層されている紙製シート2、3、4、5、6同士をスライドさせて旋回させ、図4図示の状態にとじると、5枚の紙製シート2、3、4、5、6の厚みを有する、一枚の紙製シート6(5、4、3、2)分のサイズになる。例えば、5枚の紙製シート2、3、4、5、6としてそれぞれ0.8mm厚の板状の紙製シートを用いれば、図4図示のようにとじた状態で全体の厚さを4mmにすることができる。
このように、本実施形態のスライド開閉式紙製扇子1は、紙製であることから軽量で、図4図示のようにとじた状態では、4mm程度の厚みで、一枚の紙製シート6(5、4、3、2)分のサイズになるので、持ち運びに便利なものになる。
図4図示の状態から、再び、上下方向に積層されている5枚の紙製シート2〜6を孔部2e〜6eの位置を中心として、上下に積層されている紙製シート同士をスライドさせて旋回させ、図3図示のように扇状に開き、隣接している紙製シート同士の間を上述した要領で固定し、孔部2e〜6eが存在している基端2a〜6a側を持ち手部分として、涼をとるために、扇状に広げられているスライド開閉式紙製扇子1で風を起こして使用する。
このように、とじられている状態(図4図示)で、上下に積層されている複数枚の紙製シートを、基端側における孔部の位置を中心として、上下に積層されている紙製シート同士の間でスライドさせて旋回させ、図3図示の扇状に開いた状態にし、その状態を上述した要領で固定・維持することで、孔部2e〜6eが存在している基端2a〜6a側を持ち手部分とし、涼をとるために、扇状に広げられている状態で風を起こして使用し、使用後は、上述した要領で固定状態を解除して、再度、上下に積層されている複数枚の紙製シートを、基端側における孔部の位置を中心として、上下に積層されている紙製シート同士の間でスライドさせて旋回させ、図4図示のとじた状態に戻す、スライド開閉式の紙製の扇子である。
なお、この実施形態では、5枚の紙製シート2〜6を用いて、スライド開閉式紙製扇子1を形成しているが、使用する紙製シートの枚数には制限はなく、任意の複数枚の紙製シートを用いることができる。
紙製シート2、3、4、5、6の表面及び/又は裏面には所望の絵柄、模様、文字などを印刷しておくことができる。0.8mm等の所定の厚みを有する薄板状の紙製シートを使用することができるので、使用している紙製シート一枚一枚の表面あるいは、裏面、若しくは表面と裏面の双方に、凸版印刷などの技術を用いて印刷することが可能になり、明瞭な印刷表示を行うことができる。
そして、この印刷表示は、孔部2e〜6eが形成されている基端2a〜6aの側、すなわち、図3図示のように、扇状に広げ、風を起こして涼をとるために使用する際の持ち手部分まで広く印刷表示を行うことができる。
更に、図3図示のように、扇状に開いて使用する際に、紙製シート2〜6の表面及び/又は裏面に印刷されている所望の絵柄、模様、文字などが連続して、完成している一つの絵柄、模様、文字になるようにすることができる。
そこで、上述したように印刷表示を行うことで、この実施形態のスライド開閉式紙製扇子1は効果的な宣伝・広告物、ノベルティとして使用することが可能になる。
この実施形態のスライド開閉式紙製扇子1は、上述したように、宣伝用などの目的で大量に生産する場合であっても、紙材料だけで、しかも、それぞれ簡易な構造である複数枚の紙製シートを組み合わせるだけで製造することができるので、材料、加工の面でのコストを低減し、製品納期を短縮することが可能になる。
この実施形態のスライド開閉式紙製扇子1によれば、従来、扇子の骨部材として使用されることがあった竹、合成樹脂、等が一切採用されていない。また、従来の扇子において留め具として使用されることがあった金属製あるいは合成樹脂製の鳩目、等の固定具、あるいは、部材同士の間を固定する目的で使用されることがあった接着剤など使用することなしに、紙材料だけでスライド開閉式紙製扇子を作成することができる。
すなわち、この実施形態のスライド開閉式紙製扇子1は、紙のみを材料として使用しているので使用後の廃棄処理の際に分別などを行う必要がなく、可燃ごみとして廃棄することが可能で、焼却処理に問題が生じるおそれのない、環境面で優れたものになる。
この考案のスライド開閉式紙製扇子は、涼をとるための風を送る目的の際には扇状に広げた状態で固定して使用でき、この際、扇状に広げられた表面、裏面、あるいは表面と裏面との双方の広い領域にわたって、明瞭な印刷によって、所望の図形、模様、文字を表示することができる。そこで、扇子としてだけでなく、宣伝・広告物、ノベルティグッズとしても広く利用することが可能になる。
この考案のスライド開閉式紙製扇子は、紙材料のみで製造することができ、しかも、同一の所定形状に成形していた複数枚の紙製シートを組み合わせるだけで製造することができるので、製造工程を簡易なものにし、製造コストを低減することができる。
この考案のスライド開閉式紙製扇子は、紙材料のみで製造されているので、使用後は、分別処理を行うことなしに、そのまま可燃ごみとして廃棄可能で、焼却処理に問題が生じるおそれがない。
そこで、この考案により、扇子や宣伝・広告物、ノベルティグッズとしての実用面においても、製造を行う製造面においても、使用後の廃棄処理における環境面においても優れたスライド開閉式紙製扇子を提供することができる。
[3]
複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させて扇状に広げたときに隣接する一方の前記紙製シートの前記側縁辺に前記切込み部が存在し、隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺に前記切込み部が存在しない場合には、一方の前記紙製シートの前記切込み部に隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺を装入することで前記固定が行われ
複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させて扇状に広げたときに隣接する一方の前記紙製シートの前記側縁辺に前記切込み部が存在し、隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺にも前記切込み部が存在する場合には、一方の前記紙製シートの前記切込み部に隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺を装入する前記固定は、互いの前記切込み部を合わせる形態で行われる
[1]又は[2]のスライド開閉式紙製扇子。
複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させて扇状に広げたときに隣接する一方の前記紙製シートの前記側縁辺に前記切込み部が存在し、隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺に前記切込み部が存在しない場合には、一方の前記紙製シートの前記切込み部に隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺を装入することで前記固定が行われ
複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させて扇状に広げたときに隣接する一方の前記紙製シートの前記側縁辺に前記切込み部が存在し、隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺にも前記切込み部が存在する場合には、一方の前記紙製シートの前記切込み部に隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺を装入する前記固定は、互いの前記切込み部を合わせる形態で行われる
[1]又は[2]のスライド開閉式紙製扇子。
なお、図1図示の実施形態では、側縁辺3c、4c、5c、6cは、それぞれ切込み部3f、4f、5f、6fを備えている。そこで、図2図示のように、5枚の紙製シート2、3、4、5、6を上下方向に積層されている孔部2e、3e、4e、5e、6eの位置を中心として旋回させて扇状に広げ、この時に隣接する一方の紙製シートの切込み部に、隣接する他方の紙製シートの側縁辺を装入して固定するときに、図示していないが、一方の紙製シートである紙製シート2の切込み部2gに隣接する他方の紙製シートである紙製シート3の切込み部3fを合わせることで固定が行われ、一方の紙製シートである紙製シート3の切込み部3gに隣接する他方の紙製シートである紙製シート4の切込み部4fを合わせることで固定が行われ、一方の紙製シートである紙製シート4の切込み部4gに隣接する他方の紙製シートである紙製シート5の切込み部5fを合わせることで固定が行われ、一方の紙製シートである紙製シート5の切込み部5gに隣接する他方の紙製シートである紙製シート6の切込み部6fを合わせることで固定が行われる形態にすることもできる。
Claims (3)
- 基端から先端に向かって長手方向に伸びる薄板状で、前記基端の側に孔部を備えていると共に、前記基端から前記先端に向かって伸びる2つの側縁辺の先端側における一方又は両方に前記側縁辺に対して交差する方向で中央側に向かって伸びる切込み部を備えている紙製シートの複数枚が、各紙製シートの前記孔部の位置で重ね合わされて積層され、当該積層された前記孔部の位置を中心として複数枚の前記紙製シートが旋回可能に前記孔部の位置で支持されてなるスライド開閉式紙製扇子であって、
複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させて扇状に広げたときに隣接する一方の前記紙製シートの前記切込み部に、隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺を装入して固定することで、前記扇状に広げた状態を固定でき、
前記固定されている状態を解除して複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させてとじたときに、複数枚の前記紙製シートの厚みを有する、一枚の前記紙製シート分のサイズになる
スライド開閉式紙製扇子。 - 複数枚の前記紙製シートが、各紙製シートの前記孔部の位置で重ね合わされて積層された際に最下層に位置する前記紙製シートあるいは、最上層に位置する前記紙製シートは、前記基端から前記先端に対向する方向に延出する紙製の止め辺部を前記基端に備えており、当該止め辺部が折り曲げられて積層されている複数の前記孔部内に挿入されて掛止されることで、積層された前記孔部の位置を中心として複数枚の前記紙製シートが旋回可能に前記孔部の位置で支持されている請求項1記載のスライド開閉式紙製扇子。
- 複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させて扇状に広げたときに隣接する一方の前記紙製シートの前記側縁辺に前記切込み部が存在し、隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺に前記切込み部が存在しない場合には、一方の前記紙製シートの前記切込み部に隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺を装入することで前記固定が行われ、
複数枚の前記紙製シートを前記孔部の位置を中心として旋回させて扇状に広げたときに隣接する一方の前記紙製シートの前記側縁辺に前記切込み部が存在し、隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺にも前記切込み部が存在する場合には、一方の前記紙製シートの前記切込み部に隣接する他方の前記紙製シートの前記側縁辺を装入する前記固定は、互いの前記切込み部を嚙合わせる形態で行われる
請求項1又は2記載のスライド開閉式紙製扇子。
Priority Applications (1)
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JP2020002187U JP3228207U (ja) | 2020-06-08 | 2020-06-08 | スライド開閉式紙製扇子 |
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Family Applications (1)
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JP2020002187U Active JP3228207U (ja) | 2020-06-08 | 2020-06-08 | スライド開閉式紙製扇子 |
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