JP3227793U - ソール及び靴 - Google Patents

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良和 森村
良和 森村
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株式会社からだクリエイト
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Abstract

【課題】
足の爪先の内旋、踵の外旋を起こしにくく、骨盤後傾などの不自然な姿勢に起因する症状を防止できる靴底及び靴を提供する。
【解決手段】
第一趾の付け根付近から踵の内側にかけての内側縁を概ね直線に構成し、第二趾の先端から踵の後端に至る軸線を前後方向の軸線に対し10度乃至15度外旋させてなるソールを備え、中底上面を土踏まず内側部に当接しないよう平坦に構成したことを特徴とする靴。
【選択図】図2

Description

本考案は、靴のソール(靴底)及び靴に関し、特に、足の甲及び側面をアッパー(甲皮)で覆う形状の靴に関する。靴底は、一般的に靴の部材としての靴底は、接地面となる外底(アウターソール)、中底(インソール)から成り、両者の間に緩衝材としてミッドソールを挟み込む場合もあるが、本考案においては、これらを一体的にソールと称する。なお、靴を履く際には、中底の上に着脱可能な中敷き(インナーソール)を敷く場合もあるが、本考案におけるソールの語は中敷き(インナーソール)は含まない。
一般的な靴のソールSは、図1に示す如く概ね足裏面に対応した形状を有し、足の土踏まずの内側の位置では湾曲線s1を描いており、また、爪先の外縁は絞り込まれた形状である。また、前記湾曲線s1の位置のソールSの上面である中底には、外側から内側に傾斜する隆起部Rを設けている場合が多い。
隆起部Rは、足裏の前後方向のアーチ形状に対応し、土踏まずに密着してこのアーチ形状を支えるために設けられており、靴底上面の形状として一般的に用いられているほか、特許文献1に示されるように着脱可能な靴の中敷き(インナーソール)にかかる隆起部Rを設けているものも多い。
特開2003−38204号公報
しかし、足裏のアーチ形状にフィットしてこれを支える目的で設けられた隆起部Rは、じつは人間の歩行姿勢に悪影響を及ぼしている。足裏の土踏まずの内側の内部には拇趾外転筋が存在する。拇趾外転筋は、その名の通り拇趾(足の親指)を外転させるとともに、屈曲させる働きをする筋肉である。踵骨隆起の内側突起、屈筋支帯及び足底腱膜を起点として内側種子骨及び基節骨底で停止しており、その収縮により足裏の縦方向のアーチ形状を形成する。また、支配神経は内側足底神経であり、この神経は足裏への刺激による反射で拇趾外転筋をはじめとする足裏の筋肉を収縮させる。
靴底あるいは中敷きに隆起部Rを設けた場合、土踏まずの内側面に隆起部Rが当接した状態となり、体重が掛かる都度、拇趾外転筋が刺激(図1中のf)を受け、内側足底神経が体性反射を起こす。体性反射は、無意識の筋肉の収縮反応であるが、特定の筋肉や靭帯、腱に持続的に刺激や負荷が与えられると、筋紡錘が常時興奮状態となって筋肉が固まった状態となり、無意識にバランスを取ろうとして関連する他の筋肉を緊張させ、結果的に身体の姿勢自体を歪める場合がある。たとえば、靴の中に小さな石が入り込んだまま歩行すると、足指に石から持続的に強い刺戟が加わるため、石の刺激から逃れようと無意識に足指等の筋肉が拘縮する結果、下腿の筋肉も緊張して歩行姿勢が不均整になることが経験上知られている。
靴底あるいは中敷きに設けた隆起部Rの刺激による体性反射は拇趾外転筋を収縮させ、隆起部Rからの刺激から無意識に逃れようとする方向に足裏の筋肉に作用するため、結果的に足の爪先を内旋させ、踵を外旋させる(図中のr)。また、一般的な靴では、アッパー(甲皮)は靴底の上面縁部に沿って取り付けられているため、湾曲線s1で絞り込まれた靴底を有する靴では、土踏まずの位置の足の内側面もアッパーによって圧迫されており、なおさら拇趾外転筋の収縮を助長する形となる。
本来、活動時の人体は骨盤がやや前傾した状態が基本姿勢であるが、爪先が内旋し、踵が外旋すると内股気味となり、膝下の脛骨・尺骨の2本の骨は内傾していわゆるX脚となるだけでなく、骨盤が後傾して猫背気味となり、体重が踵側の掛かる状態となりやすい。こうした姿勢は、外部からの入力に対して身体のバランスを崩しやすく、転倒のおそれが高まるだけでなく、疲労や腰痛、肩こり、頭痛、内容の不調等の症状の原因となる。人間の足は、本来は隆起部Rで支持されなくても足裏がアーチ形状を描いて衝撃を吸収したりバランスを取ったりするようにできており、足裏のアーチ形状にフィットしてこれを支える目的で設けられた隆起部Rは、結果的に人体に不自然な姿勢を強いているといえる。
本願考案は、かかる問題を解決すべく創案されたものであり、足の爪先の内旋、踵の外旋を起こしにくく、骨盤後傾などの不自然な姿勢に起因する症状を防止できる靴底及び靴を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、本願考案の請求項1に記載したソールは、第一趾の付け根付近から踵の内側にかけての内側縁を概ね直線に構成し、第二趾の先端から踵の後端に至る軸線を前後方向の軸線に対し10度乃至15度外旋させてなることを特徴とする。
請求項1に記載のソールは、一般的なソールのように土踏まずの内側部分が絞り込まれておらず、概ね直線となるように構成されているため、アッパー(甲皮)の取付部と足の内側との間に距離があり、土踏まずの位置で足の内側面がアッパーによって圧迫されない。また、ソール自体の前後方向の軸線が一般的なソールのそれに対して予め10度乃至15度外旋する形状としているため、人が履いた時点でやや外股気味となる。
請求項2に記載した靴は、請求項1に記載のソールを備えた靴であって、中底上面を土踏まず内側部に当接しないよう平坦に構成したことを特徴とする。
中底上面に土踏まず内側部に当接するような隆起部を設けず、平坦に構成しているため、土踏まずと中底上面との間には足裏の自然なアーチ形状による隙間が生じる。拇趾外転筋が常時刺激されることがなく、体性反射による足裏の拘縮が防がれるため、爪先の内旋、踵の外旋が生じない。
本考案に係るソール及び該ソールを備えた靴によれば、土踏まず内側への過剰な刺激による内股気味の姿勢を防ぐことで、骨盤後傾等に起因する症状を改善するとともに、人間の足裏の自然なアーチ形状による衝撃吸収やバランス保持能力を健全に発揮できる。
以下、本考案の実施形態について図を用いて説明する。図2は、本考案の一実施形態に係るソール10の底面図、及び、ソール10を備えた靴1のA1−A1における断面図である。また、図3は、図1に示した一般的なソールSとソール10を重ねて表した底面図である。なお、ソール10は左足用を表し、右足用は対称に表されるため、図示は省略する。
図2のA1−A1における断面図に示されるように、ソール10の上面に当たる中底には隆起部Rを設けておらず、中底の表面は平坦である。また、図3に示されるように、ソール10は、第一趾(親指)の付け根付近から踵の内側にかけての内側縁を概ね直線に構成しているため、一般的なソールSと比べてアッパーUの取付部と足の内側との間に距離があり、土踏まずの位置で足の内側面とソール10の外縁との間に空間11が存在する。さらに、本実施形態では、ソール10の爪先の第四趾(薬指)、第五趾(小指)の前方にも空間12が生じるようにやや余裕を持たせた形状としており、ソール10自体の前後方向の軸線が一般的なソールSの軸線Yに対して予め10度乃至15度外旋するように構成している。
以上の構成により、ソール10では、土踏まずの内側と内底との間に空間が生じており、また、足の内側面がアッパーUによって圧迫されることがないため、拇趾外転筋が内底によって常時刺激されて体性反射が起こることが防がれ、爪先の内旋・踵の外旋によって内股気味の姿勢を惹起することがない。さらに、第四趾、第五趾の先の空間12の余裕により爪先が内側方向に圧迫されることがないので、足は一般的なソールSの軸線Yに対して10度乃至15度外旋した軸線Y1に無理なく沿うように方向づけられる。
これらの構成により、ソール10を備えた靴1を履いた状態では、足が無意識に内股気味になることが防がれ、骨盤後傾等の不自然な姿勢に起因する各種の疾患が予防される。また、足裏の自然なアーチ形状による衝撃吸収やバランス保持能力が発揮され易くなるため、転倒の防止や運動能力が発揮し易くなるという効果が期待できる。
なお、前記の空間11、12を設けたとしても、足は、爪先の第一から第三趾、及び趾の付け根のMP関節付近、さらに、踵の周囲ではアッパーUによって保持されるため、足の大きさに対応した適切なサイズの靴1を履く限り、靴1の中で足裏の位置が容易にズレたりすることはない。
以上、本考案の実施形態について図面を参照しつつ説明したが、本考案は、必ずしも上述した構成にのみ限定されるものではなく、本考案の目的を達成し、効果を有する範囲内において、適宜変更実施することが可能なものであり、本考案の技術的思想の範囲内に属する限り、それらは本考案の技術的範囲に属する。
本考案に係るソールを備えた靴によれば、爪先や土踏まず部分の足の側面をアッパーによって絞り込まれ、隆起部によって足裏が常時圧迫される一般的な靴により強要された不自然な姿勢に起因する各種の疾患を改善し、人間の足本来の姿勢維持、運動機能の発揮を促すことが期待できる。
一般的な靴の底面図及び土踏まず部分における断面図 実施形態に係る靴の底面図及び土踏まず部分における断面図 一般的な靴と実施形態に係る靴の底面図を重ねて表示した比較図
F 足
S 一般的な靴のソール
R 隆起部
U アッパー
1 靴(実施形態)
10 ソール(実施形態)
11、12 空間

Claims (2)

  1. 第一趾の付け根付近から踵の内側にかけての内側縁を概ね直線に構成し、第二趾の先端から踵の後端に至る軸線を前後方向の軸線に対し10度乃至15度外旋させてなることを特徴とするソール。
  2. 請求項1に記載のソールを備えた靴であって、中底上面を土踏まず内側部に当接しないよう平坦に構成したことを特徴とする靴。
JP2020002578U 2020-06-29 2020-06-29 ソール及び靴 Active JP3227793U (ja)

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