JP3227533B2 - 電力変換装置の制御装置 - Google Patents

電力変換装置の制御装置

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JP3227533B2
JP3227533B2 JP08697297A JP8697297A JP3227533B2 JP 3227533 B2 JP3227533 B2 JP 3227533B2 JP 08697297 A JP08697297 A JP 08697297A JP 8697297 A JP8697297 A JP 8697297A JP 3227533 B2 JP3227533 B2 JP 3227533B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力変換回路等の
回路装置をパルス信号によって制御する制御装置に係
り、特にパルス信号の生成を制御するパルス制御装置と
このパルス制御装置の指示に従ってパルス信号を生成す
るパルス生成装置とが分離して構成される制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電力の変換と制御とを行う電力変換装置
は、多数のスイッチング素子から成る電力変換回路とこ
の電力変換回路を制御する制御装置とで構成されてお
り、制御装置が出力するスイッチング信号によって電力
変換回路のスイッチング素子をオン/オフして直流電力
を交流電力に、あるいは交流電力を直流電力に変換した
り、電力の波形を整形したりする機能を有している。さ
らには電動機等の負荷に供給される電力を制御して負荷
を制御する機能をも有している。
【0003】このような電力変換装置は、例えば電力シ
ステム、プラントや製品組立てライン等の産業システ
ム、鉄道,上下水道等の公共システムなど、社会的に重
要なシステムに適用されている。これらのシステムにお
いては設備の運用上、電力変換回路から離れた場所に制
御装置を設置する場合が多く、このため制御装置をスイ
ッチング信号を生成するパルス生成装置とスイッチング
信号の生成を制御するパルス制御装置とに分離してパル
ス生成装置を電力変換回路の近くに設置し、パルス制御
装置はスイッチング信号生成の基礎となる制御パルス信
号をパルス生成装置に供給し、パルス生成装置は制御パ
ルス信号の変化タイミングに合わせてスイッチング素子
毎のスイッチング信号を生成するという方法が一般的に
用いられている。
【0004】一方、上記の制御装置が運用されるシステ
ムはノイズの発生し易い過酷な環境に置かれることが多
いため、制御装置は外部からのノイズ等により誤りを発
生することがある。さらには、アルファー線等の放射線
の突入や構成要素の劣化によって誤りを発生することも
ある。これらの要因により制御装置で誤りが発生すると
電力変換回路の出力が異常となり、社会的に甚大な影響
を与えてしまう。従って、上記の制御装置はたとえ誤り
が発生しても制御を正常に継続できることが要求され、
このため制御装置を多重化構成にする方法が一般的に用
いられている。
【0005】制御装置を多重化構成にする方法として
は、制御装置のパルス制御装置とパルス生成装置を各々
3個ずつ設けて三重化する方法が知られている。この方
法によれば、各パルス制御装置は3系のパルス生成装置
の全てに制御パルス信号を供給し、3系のパルス生成装
置は各々、3系のパルス制御装置から供給された制御パ
ルス信号の多数決結果に基づいてゲートパルス信号を出
力する。そしてさらに、例えば特開平6−233599
号公報に開示されているように、3系のパルス生成装置
が出力するゲートパルス信号を多数決回路によって選択
して出力する方式が知られている。
【0006】この公報開示の制御装置では、パルス制御
装置からパルス生成装置に制御パルス信号を供給するた
めの信号線が必要であるが、一般的な電力変換装置で
は、三相あるいはそれ以上の多相交流電力を制御する必
要があり、また、複数の電力変換回路を用いて電力変換
を行なうため、パルス制御装置とパルス生成装置の間の
各々に相数と等しい数、あるいは相数の整数倍の信号線
を設ける必要がある。さらには、パルス制御装置とパル
ス生成装置との間で動作状態の報告、異常発生通知、制
御指令などの通信を行うための信号線を設ける必要があ
る。このため、パルス制御装置とパルス生成装置との間
の配線数が多くなり、さらに制御装置を多重化した場合
は上記の配線数が膨大な数となるため、制御装置のコス
トを増大させてしまうという課題があった。
【0007】このような問題点を解決するため、配線数
を減少させることを目的として、スイッチング信号をパ
ルス制御装置で符号化し、電力変換回路の近傍に設置さ
れたパルス生成装置で復号化することによって、少ない
信号線でスイッチング信号を伝送する発明が特開平8−
98506号公報に開示されている。
【0008】この特開平8−98506号公報に具体的
に開示された符号化方式では、ある時点における信号線
上のスイッチング信号のオン/オフ状態を複数ビットか
らなるディジタルデータに符号化し、この複数ビットの
ディジタルデータをパラレルデータのまま伝送する。し
かし、パラレルデータのまま伝送したのでは信号線の数
を十分に減少させることができない。そのため、スイッ
チング符号をパラレル−シリアル変換器により1本のシ
リアル信号に変換して伝送し、シリアル−パラレル変換
器によりパラレルのスイッチング符号に再変換するとい
う方策を講じている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような時分割シリ
アル通信方式では、スイッチング信号のオン/オフタイ
ミングの刻みの精度はスイッチング符号のビット数によ
って決まる。スイッチング符号のビット数は、スイッチ
ング信号の数、すなわち全電力変換回路のスイッチング
素子数、に依存することとなる。したがって、スイッチ
ング信号数が多くなると、スイッチング信号の精度が粗
くなるという課題があった。
【0010】また、このシリアル通信方式では、スイッ
チング信号のオン/オフタイミングは、シリアル伝送路
から復号化手段に送られるスイッチング符号の着信タイ
ミングによって決まるため、パケット転送等の一般的な
データ転送方式でスイッチング符号を送信するとスイッ
チング信号のオン/オフタイミングに誤差が生じてしま
う恐れがあり、したがって常にスイッチング符号を送信
し続ける必要があるという課題もあった。
【0011】本発明は、電力変換回路のスイッチング素
子のゲートパルスを生成する制御装置において、パルス
制御装置とパルス生成装置との間で制御パルスデータ
情報を伝送する為に必要な信号線の数をより少なくでき
ると共に、制御パルス数が多くなっても制御パルスの精
度が落ちることがなく、かつデータ伝送路上に転送され
制御パルスデータをその制御パルスデータに対応する
パルス発生周期の開始時刻に間に合う範囲内に転送すれ
ばよく、パケット転送等の一般的なデータ転送方式を用
いてもゲートパルス信号の誤差が生じないようにするこ
とを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の電力変換装置の制御装置は、 電力の変換
と制御とを行なう電力変換回路を構成するスイッチング
素子のゲートパルスを生成して前記スイッチング素子の
ゲートに出力するパルス生成装置と、前記電力変換回路
の電流・電圧の指令値と検出値とに基づいて前記ゲート
パルスを制御する制御パルスデータを生成するパルス制
御装置と、前記パルス生成装置と前記パルス制御装置と
に接続されたデータ伝送路とを備え、前記パルス制御装
置は、一定制御周期毎に開始信号を出力する基準タイマ
と、前記開始信号の出力毎に前記電力変換回路の電流・
電圧の検出値を入力し、該検出値を前記指令値に制御す
べく、前記ゲートパルスの生成を制御する制御パルスの
2値状態の変化と変化タイミングとを決定し、前記2値
状態の変化フラグ及び前記変化タイミングを表わす前記
開始信号を基準とするパルス変化時間を含む制御パルス
データを生成する演算回路と、前記開始信号と前記制御
パルスデータとを前記データ伝送路を介して前記パルス
生成装置に送信する伝送回路とを備え、前記パルス生成
装置は、前記データ伝送路から前記開始信号と前記制御
パルスデータとを受信する伝送回路と、該伝送回路が受
信した前記開始信号に同期して動作する同期タイマと、
前記伝送回路が受信した前記制御パルスデータを一時的
に保持し、前記同期タイマが示す時間が前記パルス変化
時間に一致した時に、前記変化フラグに従って前記制御
パルスの2値状態を変化させ、該制御パルスに基づいて
前記ゲートパルスを生成するパルス生成回路とを備えて
なることを特徴とする。これにより、基準時刻である開
始時刻と、制御パルスの2値状態の変化及びパルス変化
時間を表す制御パルスデータとによって全ての制御パ
ルスの変化タイミングが決定されるので、信号路の数は
十分に少なくて済み、かつ制御パルスの精度はそのパル
ス数とは無関係で、制御パルス数が多くなってもその精
度が落ちることがなく、さらに制御パルスデータは、対
応するパルス発生周期の開始時刻に間に合う範囲内に転
送すればよく、パケット転送等の一般的なデータ転送方
式を用いても制御パルス信号の精度の劣化は生じない。
【0013】上記の場合において、前記パルス生成回路
は、1つの前記制御パルスに基づいて、前記電力変換回
路を構成する各相の正側スイッチング素子と負側スイッ
チング素子の2つのゲートパルスを生成するものとし、
該2つのゲートパルスの生成にあたって前記正側スイッ
チング素子と前記負側スイッチング素子とが同時にオフ
となるデッドタイム期間が生じるように、また、確実に
オン状態になる最小オンパルス幅とを保証して生成する
ことが好ましい。
【0014】また、前記パルス生成回路は、前記制御パ
ルスデータの1組の変化フラグとパルス変化時間とに基
づいて、前記電力変換回路を構成する各相の正側スイッ
チング素子と負側スイッチング素子の2つのゲートパル
スを生成するものとし、該2つのゲートパルスの生成に
あたって、前記正側スイッチング素子と前記負側スイッ
チング素子とが同時にオフとなるデッドタイム期間が生
じるように、また、確実にオン状態になる最小オンパル
ス幅とを保証した2つの制御パルスを生成するようにす
ることが好ましい。
【0015】さらに、前記パルス生成装置と前記パルス
制御装置と前記データ伝送路がそれぞれ多重化し、多重
化された前記パルス制御装置は、前記基準タイマが互い
に同期されるとともに、それぞれ前記開始信号と前記制
御パルスデータとを前記データ伝送路を介して多重化さ
れたそれぞれの前記パルス生成装置に送信し、多重化さ
れた前記パルス生成装置のそれぞれの前記同期タイマ
は、多重化された前記パルス制御装置からそれぞれ送信
される前記開始信号の中間時刻に同期して動作するもの
とし、多重化されたパルス制御装置のパルス生成回路
は、多重化された前記データ伝送路から受信したそれぞ
れの前記パルス変化時間を比較照合し、予め定められた
選択論理に従って1つのパルス変化時間を選択し、該選
択されたパルス変化時間を一時的に保持し、前記同期タ
イマが示す時間が選択されたパルス変化時間に一致した
時に、前記変化フラグに従って前記制御パルスの2値状
態を変化させ、該制御パルスに基づいて前記ゲートパル
スをそれぞれ生成するものとし、多重化された前記パル
ス生成回路からそれぞれ出力されるゲートパルスを比較
照合し、予め定められた選択論理に従って1つのゲート
パルスを選択して前記スイッチング素子に出力する選択
回路とを備えたものとすることができる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる制御装置の
実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、
本発明の制御装置を電力変換装置に適用した第1の実施
の形態の構成を示すブロック図である。
【0023】本電力変換装置においては、直流電力を供
給する直流電源10の近傍に、直流電源10の電圧・電
流値を検出するセンサ11が設けられている。直流電源
10の正負の両電極には、直流電源10の直流電力を3
相の交流電力に変換する三相電力変換器20の正側及び
負側の入力端がそれぞれ接続されている。三相電力変換
器20は、正側及び負側それぞれ3本の分枝が正側及び
負側の入力端にそれぞれ並列に接続され、正側及び負側
の各分枝がそれぞれ直列接続されている。正側及び負側
の各分枝は、それぞれスイッチング素子20a〜20f
を有している。三相電力変換器20の出力端である、正
側及び負側の各分枝がそれぞれ直列接続される接続点
は、変圧器30の一次側に接続されている。三相電力変
換器20の出力端と変圧器30の一次側との間には、三
相電力変換器20の電圧・電流値を検出するセンサ21
が設けられている。変圧器30の二次側には、三相3線
式の電力系統40が接続されている。変圧器30の二次
側と電力系統40との間には、電力系統40の電圧・電
流値を検出するセンサ41が設けられている。センサ1
1,21,41の各出力端は、三相電力変換器20のス
イッチング素子20a〜20fのオン/オフを制御する
ためのパルス信号を出力するパルス制御装置50の入力
端に接続されている。パルス制御装置50の出力端は、
データを転送するためのデータ伝送路70の一端に接続
され、データ伝送路70の他端は、三相電力変換器20
のスイッチング素子20a〜20fのオン/オフ信号で
あるゲートパルス22a〜22fを生成するパルス生成
装置60の入力端に接続されている。パルス生成装置6
0の出力端は、各スイッチング素子20a〜20fのゲ
ート端子に接続され、各ゲート端子にゲートパルス22
a〜22fが供給される。パルス制御装置50には、パ
ルス制御装置50に指令を与える端末80も接続されて
いる。
【0024】次に本電力変換装置の動作を説明する。直
流電源10の電圧・電流値,三相電力変換器20の電圧
・電流値,電力系統40の電圧・電流値は、それぞれセ
ンサ11,21,41により検出され、パルス制御装置
50に入力される。パルス制御装置50は、一定の制御
周期毎に、各センサから入力された電圧・電流値と端末
80から与えられた指令とに基いて、三相電力変換器2
0のスイッチング素子20a〜20fのオン/オフ・タ
イミングを示す制御パルスデータを生成し、データ伝送
路70を介してパルス生成装置60に送信する。パルス
生成装置60は、パルス制御装置50から受信した制御
パルスデータに基いてゲートパルス22a〜22fを生
成し、各スイッチング素子に出力する。三相電力変換器
20は、パルス生成装置60から入力されるゲートパル
ス22a〜22fによってスイッチング素子20a〜2
0fをオン又はオフにして直流電源10の直流電力を交
流電力に変換する。三相電力変換器20から出力される
交流電力は、変圧器30により変圧され、電力系統40
に出力される。また、パルス制御装置50は、制御パル
スデータをパルス生成装置60に通知していないとき
に、データ伝送路70を介して三相電力変換器20の運
転を指令する運転指令をパルス生成装置60に送信す
る。また、パルス生成装置60は、制御パルスデータが
データ伝送路70上に転送されていないときに、データ
伝送路70を介して三相電力変換器20の運転状態や異
常検出をパルス制御装置50に通知する。
【0025】次に、本電力変換装置の各構成要素の構成
と動作を更に詳細に説明する。三相電力変換器20は、
U相の正極側スイッチング素子20aと、U相の負極側
スイッチング素子20bと、V相の正極側スイッチング
素子20cと、V相の負極側スイッチング素子20d
と、W相の正極側スイッチング素子20eと、W相の負
極側スイッチング素子20fとで構成されており、パル
ス生成装置60から各スイッチング素子のそれぞれにゲ
ートパルス信号22a〜22fが与えられる。本電力変
換装置では、各相の正極側と負極側のそれぞれの分枝は
スイッチング素子1個により構成されるとしているが、
三相電力変換器20の耐圧性を高めるために複数のスイ
ッチング素子を直列に接続したものにしてもよい。各ス
イッチング素子は、ゲートパルス信号がハイレベルにな
るとオン状態になり、ゲートパルス信号がローレベルに
なるとオフ状態になる。
【0026】パルス制御装置50は、センサ11,2
1,41から得られる直流電源10,三相電力変換器2
0,電力系統40の各電圧・電流値を制御周期毎にサン
プリングしてアナログ値からデジタル値に変換するA/
D変換回路51と、A/D変換回路51で変換されたデ
ジタル値と端末80から与えられる指令とを処理して制
御パルスデータを生成する演算回路52と、制御周期を
生成するタイマ53と、パルス生成装置60との間でデ
ータ伝送路70を介して制御パルスデータ,指令信号,
及び制御周期の開始を示す同期シンボルの送受信を実行
する伝送回路54とにより構成される。パルス制御装置
50の各構成要素は、システムバスにより互いに接続さ
れている。
【0027】パルス制御装置50において、タイマ53
は一定間隔で制御周期開始信号531をシステムバス上
に出力する。
【0028】A/D変換回路51は、タイマ53から出
力される制御周期開始信号531を受信すると、センサ
11,21,41から電圧・電流値をサンプリングして
デジタル値に変換した後演算回路52に供給する。
【0029】演算回路52は、制御周期毎にA/D変換
回路51から供給される直流電源10,三相電力変換器
20,電力系統40の過去及び現在の電圧・電流値と端
末80から与えられる指令とに基づいて一定時間後の三
相電力変換器20のスイッチング素子20a〜20fの
オン/オフ・タイミングを決定して制御パルスデータを
生成し、システムバス521を介してこの制御パルスデ
ータを伝送回路54に送信する。また演算回路52は、
端末80から与えられる指令がパルス生成装置60に対
するものであれば、その指令をシステムバス521を介
して伝送回路54に転送する。さらに演算回路52は、
伝送回路54からシステムバス521を介してパルス生
成装置60からの応答データが転送されると、転送され
た応答データを端末80に送信する。
【0030】伝送回路54は、制御周期開始信号531
を受信すると、制御周期の開始を示す同期シンボルをデ
ータ伝送路70を介してパルス生成装置60に送信す
る。また伝送回路54は、演算回路52から転送された
制御パルスデータやパルス生成装置60に対する指令を
データ伝送路70を介してパルス生成装置60に送信す
る。さらに伝送回路54は、パルス生成装置60からの
応答データをデータ伝送路70を介して受信すると、受
信した応答データを演算回路52に転送する。
【0031】パルス生成装置60は、パルス制御装置5
0との間でデータ伝送路70を介してデータの送受信を
実行する伝送回路61と、パルス制御装置50の制御周
期に同期して動作するタイマ62と、パルス制御装置5
0から受信した制御パルスデータに基いて制御パルス6
31u,631v,631wを発生するパルス発生回路
63と、パルス発生回路63から入力される制御パルス
631u,631v,631wに基いてゲートパルス2
2a〜22fを生成するパルス補正回路64とから構成
される。伝送回路61は、データ伝送路70として、後
述のように、通信回線のようなシリアル転送手段を用い
ている場合には、シリアルデータとして転送された制御
パルスデータをパラレルデータに変換して出力するシリ
アル・パラレル変換回路を備えている。また、パルス生
成装置60の各構成要素は、互いにシステムバスにより
接続されている。
【0032】パルス生成装置60において、伝送回路6
1は、パルス制御装置50からデータ伝送路70を介し
て同期シンボルを受信すると、タイマ62に同期信号6
11を出力する。また伝送回路61は、パルス制御装置
50からデータ伝送路70を介して制御パルスデータを
受信すると、受信した制御パルスデータをシステムバス
612を介してパルス発生回路63に転送する。この
際、制御パルスデータがシリアルデータである場合には
パラレルデータに変換して転送する。また伝送回路61
は、パルス制御装置50からデータ伝送路70を介して
端末80からの指令を受信すると、受信した指令をシス
テムバス613を介してタイマ62又はパルス補正回路
64に転送する。さらに伝送回路61は、タイマ62又
はパルス補正回路64からシステムバス613を介して
応答データを受信すると、受信した応答データをデータ
伝送路70を介してパルス制御装置50に送信する。
【0033】タイマ62は、伝送回路61が同期信号6
11を出力した時又は伝送回路61が同期信号611を
出力してから一定時間が経過した時に時刻0からリスタ
ートするタイマであり、パルス発生回路63に時刻62
1を常時出力する。ここでは説明のために、タイマ62
が時刻0からリスタートする周期をパルス発生周期と呼
ぶことにする。なお、タイマ62のリスタートの起点と
なる同期信号611の発生源はパルス制御装置50のタ
イマ53が出力する制御周期開始信号531なので、1
パルス発生周期時間は1制御周期時間と等しく、パルス
発生周期と制御周期との位相差は常に一定となる。
【0034】パルス発生回路63は、伝送回路61から
転送された制御パルスデータとタイマ62が出力する時
刻621とに基いて、スイッチング素子20aと20b
とに対するU相制御パルス631uと、スイッチング素
子20cと20dとに対するV相制御パルス631v
と、スイッチング素子20eと20fとに対するW相制
御パルス631wとを発生する。
【0035】パルス補正回路64は、直列に接続した正
側及び負側のスイッチング素子が同時にオンになったと
きに発生する短絡過電流によってスイッチング素子を破
壊することを防ぐために、制御パルス631u,631
v,631wを基に電力変換器20の正側と負側のスイ
ッチング素子20aと20b、スイッチング素子20c
と20d、又はスイッチング素子20eと20fが同時
にオフとなるデッドタイム期間が生じるように、さらに
は、スイッチング素子が確実にオン状態になる最小オン
パルス幅が保証されるようにゲートパルス22a〜22
fを生成する。
【0036】データ伝送路70は、双方向でデジタルデ
ータの転送が可能なものであり、例えばシステムバスの
ようなパラレル転送手段や、通信回線のようなシリアル
転送手段などが適用可能である。
【0037】図2は、本電力変換装置の制御パルスデー
タの形式を示す図及び制御パルスデータと実際の制御パ
ルスとの関係を説明するタイムチャートである。図2
(a)は制御パルスデータのデータ形式を示す図、図2
(b)は制御パルスデータと実際の制御パルスとの関係
を説明するタイムチャートである。
【0038】図2(a)おいて、Tuはパルス発生周期
開始時刻からU相制御パルスが変化する時刻までの時間
を示す変化時間データ、Cuは値が0であればU相制御
パルスがハイレベルからローレベルに変化し、値が1で
あればローレベルからハイレベルに変化することを示す
変化フラグ、Euは値が1であればTuとCuとが有効
であり、値が0であればTuとCuとが無効であること
を示す有効フラグである。同様にTv,Cv,EvはV
相制御パルスに対するもので、Tw,Cw,EwはW相
制御パルスに対するものである。
【0039】図2(b)において、パルス発生周期1で
は有効フラグEu,Ev,Ewがいずれも1で変化フラ
グCu,Cv,Cwがいずれも1なので、U相制御パル
ス,V相制御パルス,W相制御パルスはそれぞれパルス
発生周期開始時刻からXu,Xv,Xw時間後にローレ
ベルからハイレベルに変化し、パルス発生周期2では有
効フラグEu,Ev,Ewがいずれも0なので、U相制
御パルス,V相制御パルス,W相制御パルスはいずれも
変化せず、パルス発生周期3では有効フラグEu,E
v,Ewがいずれも1で変化フラグCu,Cv,Cwが
いずれも0なので、U相制御パルス,V相制御パルス,
W相制御パルスはそれぞれパルス発生周期開始時刻から
Yu,Yv,Yw時間後にハイレベルからローレベルに
変化する。
【0040】図3は、本電力変換装置のタイマ62の構
成を示すブロック図と動作を説明するタイムチャートで
ある。図3(a)がタイマ62の構成を示すブロック
図、図3(b)がタイマ62の動作を説明するタイムチ
ャートである。
【0041】図3(a)において、タイマ62は、同期
信号611を受信した時にカウントを開始するカウンタ
A622と、カウンタA622の出力端子にリセット信
号入力端子が接続され、時刻621を出力するカウンタ
B623と、カウンタA622のカウント値を設定する
レジスタ624で構成される。
【0042】レジスタ624には、伝送回路61が同期
信号611を出力する時刻からパルス発生周期開始時刻
までの時間が設定されており、カウンタA622は同期
信号611が入力されるとレジスタ624の値をプリセ
ットしてカウントダウン動作を開始する。そしてカウン
ト値が0になる、即ちレジスタ624に設定された時間
が経過するとリセット信号625をカウンタB623に
出力してカウント動作を停止する。カウンタB623は
リセット信号625が入力されるとカウント値を0にリ
セットしてカウントアップ動作を開始し、再度リセット
信号625が入力されるまでカウントを継続する。再度
リセット信号625が入力されるとカウント値を0にリ
セットして再びカウントアップ動作を開始する。なお、
レジスタ624はシステムバス613に接続されてお
り、端末80からの指令によって書き込み及び読み出し
が可能である。
【0043】図3(b)のタイムチャートには、パルス
制御装置50のタイマ53が出力する制御周期開始信号
531と、パルス制御装置50の伝送回路54が前記制
御周期開始信号531をトリガとしてデータ伝送路70
を介してパルス生成装置60に転送する同期シンボル
と、パルス生成装置60の伝送回路61が同期シンボル
の受信をトリガとして出力する同期信号611と、パル
ス生成装置60のタイマ62が備えるカウンタA622
が同期信号611によって起動されてレジスタ624に
設定した時間が経過した後に出力するリセット信号62
5とを表わしている。制御周期開始信号531は制御周
期の開始を示しており、またリセット信号625はパル
ス発生周期の開始を示しているので、制御周期とパルス
発生周期の位相差は同期シンボルの転送時間とレジスタ
624に設定した時間の和となる。
【0044】図4は、本電力変換装置のパルス発生回路
63の構成を示すブロック図である。図4において、そ
の一端が伝送回路61の出力端子に接続されたシステム
バス612の他端は、伝送回路61から転送された制御
パルスデータの各相の変化時間データ値を一時的に保持
するためのレジスタ638の入力端子に接続されてい
る。レジスタ638の出力端子には、パルス周期毎に制
御パルスデータの各相の変化時間データ値を保持するた
めのレジスタ632u,632v,632wの各入力端
子と、パルス発生周期毎に各相の有効フラグ値を保持す
るためのレジスタ633u,633v,633wの各入
力端子と、パルス発生周期毎に各相の変化フラグ値を保
持するためのレジスタ634u,634v,634wの
各入力端子とがそれぞれ独立の信号線により接続されて
いる(図中では1本の信号線により代表的に表記してい
る)。各レジスタ632u,632v,632w,63
3u,633v,633w,634u,634v,63
4wの制御端子には、タイマ62が出力する時刻621
が0になったことを検出する検出回路639が時刻62
1が0になったことを検出したときに出力するデータセ
ット信号6391が入力される。検出回路639には時
刻621が入力される。レジスタ632u,632v,
632wの各出力端子は、各レジスタ632u,632
v,632wに保持された変化時間データ値のそれぞれ
とタイマ62が出力する時刻621とを比較するための
比較回路635u,635v,635wの一方の入力端
子にそれぞれ接続され、各比較回路635u,635
v,635wの他方の入力端子には時刻621が入力さ
れる。各比較回路635u,635v,635wの出力
端子はアンドゲート636u,636v,636wの一
方の入力端子にそれぞれ接続されている。各アンドゲー
ト636u,636v,636wの他方の入力端子に
は、それぞれレジスタ633u,633v,633wの
各出力端子が接続されている。各アンドゲート636
u,636v,636wの出力端子は、各相の制御パル
ス631u,631v,631wの状態を保持するため
のラッチ637u,637v,637wの制御端子に接
続されている。各ラッチ637u,637v,637w
の入力端子は、各レジスタ634u,634v,634
wの出力端子にそれぞれ接続されている。各ラッチ63
7u,637v,637wから制御パルス631u,6
31v,631wがそれぞれ出力される。
【0045】次に、パルス発生回路63の動作を説明す
る。レジスタ638は、伝送回路61から制御パルスデ
ータが転送される度にその制御パルスデータを保持し、
検出回路639は、時刻621が0になったことを検出
したとき、すなわちパルス発生周期が開始された時にデ
ータセット信号6391を出力し、各レジスタ632
u,632v,632w,633u,633v,633
w,634u,634v,634wは、データセット信
号6391が出力されるとレジスタ638に保持されて
いる制御パルスデータの変化時間データ値,有効フラグ
値,変化フラグ値をそれぞれ保持する。これにより、レ
ジスタ632u,632v,632w,633u,63
3v,633w,634u,634v,634wは1パ
ルス発生周期前の任意の時刻に転送された制御パルスデ
ータをパルス発生周期開始時に保持することができる。
【0046】パルス発生回路63は、パルス発生周期開
始時にレジスタ632u,633u,634uのそれぞ
れに保持した制御パルスデータの変化時間データ値,有
効フラグ値,変化フラグ値に基づいて以下のようにU相
制御パルス631uを発生する。すなわち、レジスタ6
32uに保持された変化時間データ値とタイマ62が出
力する時刻621とが一致したときに比較回路635u
の出力レベルがハイレベルとなり、かつ、レジスタ63
3uの有効フラグ値も1である場合には、アンドゲート
636uの出力信号レベルがハイレベルとなり、レジス
タ634uの変化フラグ値がラッチ637uにセットさ
れる。これにより、U相制御パルス631uは、時刻6
21が制御パルスデータで指定したパルス変化時間に達
した時に変化フラグで指定した状態(変化フラグ値が1
ならばハイレベルに、変化フラグ値が0ならばローレベ
ル)に遷移する。V相制御パルス631v及びW相制御
パルス631wも同様である。
【0047】図5は、本電力変換装置のパルス制御装置
50とパルス生成装置60の動作を示すタイムチャート
である。
【0048】パルス制御装置50は、制御周期の開始時
に同期シンボルSをデータ伝送路70を介してパルス生
成装置60に送信し、パルス生成装置60はタイマ62
によって同期シンボルSの受信時刻から一定時間経過後
に開始されるパルス発生周期を生成する。
【0049】また、パルス制御装置50は、制御周期の
開始時にA/D変換回路51によって直流電源等の電圧
・電流値のサンプリング及びデジタル変換を行い
(A)、演算回路52によって制御パルスデータ(D)
を生成してデータ伝送路70を介してパルス生成装置6
0に送信する。制御周期1で送信される制御パルスデー
タD1はパルス発生周期1における制御パルスに対応
し、制御周期2で送信される制御パルスデータD2はパ
ルス発生周期2における制御パルスに対応し、制御周期
3で送信される制御パルスデータD3はパルス発生周期
3における制御パルスに対応する。パルス生成装置60
は受信した制御パルスデータをパルス発生周期開始時に
パルス発生回路63のレジスタ632u,632v,6
32wで制御パルスデータを更新し、制御パルス631
u,631v,631wを生成する。
【0050】図6は、本電力変換装置のパルス補正回路
64の構成を示すブロック図である。図6において、パ
ルス補正回路64は、U相制御パルス631uからゲー
トパルス22a,22bを生成するU相パルス補正回路
64uと、V相制御パルス631vからゲートパルス2
2c,22dを生成するV相パルス補正回路64vと、
W相制御パルス631wからゲートパルス22e,22
fを生成するW相パルス補正回路64wとにより構成さ
れる。U相パルス補正回路64uとV相パルス補正回路
64vとW相パルス補正回路64wは同一の構成である
ので、ここでは説明を簡略化するためにU相パルス補正
回路64uの構成についてのみ以下に説明する。
【0051】U相パルス補正回路64uは、U相制御パ
ルス631uは、このU相制御パルス631uがローレ
ベルからハイレベルに変化するときにトリガ信号641
1を出力し、U相制御パルス631uがハイレベルから
ローレベルに変化するときにトリガ信号6412を出力
するパルス変化検知回路641に入力される。トリガ信
号6411は、カウンタ642の入力端子と、ゲートパ
ルス22bの状態を保持するRSフリップ・フロップ6
47のリセット端子に入力される。トリガ信号6412
は、このトリガ信号6412とカウンタ643が出力す
るトリガ信号6431の両方が入力された時にトリガ信
号6451を出力する順序回路645の一方の入力端子
に入力される。システムバス613は、ゲートパルス2
2aと22bとが同時にローレベル状態になるデッドタ
イムを設定するレジスタ648と、ゲートパルス22a
がハイレベル状態である時間の最小値、即ち最小オンパ
ルス時間を設定するレジスタ649とに接続されてい
る。レジスタ648の出力端子はカウンタ642及び6
44のカウント値を設定する設定端子にそれぞれ接続さ
れている。レジスタ649の出力端子はカウンタ643
のカウント値を設定する設定端子に接続されている。カ
ウンタ642から出力されるトリガ信号6421は、カ
ウンタ643と、ゲートパルス22aの状態を保持する
RSフリップ・フロップ646のセット端子とに入力さ
れる。カウンタ643から出力されるトリガ信号643
1は順序回路645の他方の入力端子に入力される。順
序回路645から出力されるトリガ信号6451は、R
Sフリップ・フロップ646のリセット端子と、カウン
タ644とに入力される。カウンタ644から出力され
るトリガ信号6441はRSフリップ・フロップ647
のセット端子に入力される。RSフリップ・フロップ6
46及びRSフリップ・フロップ647からそれぞれゲ
ートパルス22a,22bが出力される。
【0052】次に、本パルス補正回路64の動作を説明
する。U相制御パルス631uがローレベルからハイレ
ベルに変化すると、パルス変化検知回路641はトリガ
信号6411を出力する。RSフリップ・フロップ64
7はトリガ信号6411によってリセットされるので、
ゲートパルス22bは直ちにローレベルとなる。また、
カウンタ642はトリガ信号6411によって起動さ
れ、レジスタ648に設定されたデッドタイムが経過す
るとトリガ信号6421を出力する。そしてRSフリッ
プ・フロップ646はトリガ信号6421によってセッ
トされるので、ゲートパルス22aはゲートパルス22
bがローレベルに変化してからデッドタイムが経過した
後にハイレベルとなる。
【0053】U相制御パルス631uがハイレベルから
ローレベルに変化すると、パルス変化検知回路641は
トリガ信号6412を出力する。また、カウンタ643
はカウンタ642がトリガ信号6421を出力した時、
即ちゲートパルス22aがハイレベルに変化した時に起
動され、レジスタ649に設定された最小オンパルス時
間が経過するとトリガ信号6431を出力する。順序回
路645はトリガ信号6412とトリガ信号6431の
両方が入力された時、即ちゲートパルス22aがハイレ
ベルである時間が最小オンパルス時間以上になり、か
つ、U相制御パルス631uがローレベルである時にト
リガ信号6451を出力する。そしてRSフリップ・フ
ロップ646はトリガ信号6421によってリセットさ
れるので、ゲートパルス22aはローレベルとなる。ま
た、カウンタ644はトリガ信号6451によって起動
され、レジスタ648に設定されたデッドタイムが経過
するとトリガ信号6441を出力する。そしてRSフリ
ップ・フロップ647はトリガ信号6441によってセ
ットされるので、ゲートパルス22bはゲートパルス2
2aがローレベルに変化してからデッドタイムが経過し
た後にハイレベルとなる。
【0054】なお、システムバス613を介して入力さ
れる端末80からの指令によって、レジスタ648,6
49への書き込み及び読み出しが可能である。
【0055】図7は、本パルス補正回路64の動作を示
すタイムチャートである。なお、ここでは説明を簡略に
するために最小オンパルス時間の補正を施さずにデッド
タイムのみを考慮した場合のゲートパルス22a,22
bをも示している。
【0056】ゲートパルス22aと22bとは、一方が
ハイレベル状態のときに他方がローレベル状態となるよ
うに生成される。そしてゲートパルス22aと22bと
が変化するときに両パルスの伝送ずれによってスイッチ
ング素子20aと20bとが同時にオン状態にならない
ように、ゲートパルス22aと22bとの両方がローレ
ベル状態になるデットタイムTdを生成する。そしてさ
らに、デットタイム生成後のゲートパルス22aがハイ
レベル状態となる時間が最小オンパルス時間Tsよりも
短い場合、ゲートパルス22aがハイレベル状態となる
時間を最小オンパルス時間Tsと等しい時間まで延長す
る。このときゲートパルス22bがローレベル状態とな
る時間もデットタイムを保証するために延長される。
【0057】図8は、本発明の制御装置を電力変換装置
に適用した第2の実施の形態の構成を示すブロック図で
ある。
【0058】この第2の実施の形態の電力変換装置は、
図1で説明した第1の実施の形態の電力変換装置と基本
的に同じであるが、第1の実施の形態では制御パルスデ
ータから制御パルスを生成した後にデッドタイムや最小
オンパルス時間の補正を施してゲートパルス22a〜2
2fを出力しているのに対し、本実施の形態では制御パ
ルスデータにデッドタイムや最小オンパルス時間の補正
を施した後に補正後の制御パルスデータを用いてゲート
パルス22a〜22fを出力する。これにより、デッド
タイムや最小オンパルス時間の補正処理によって生じる
ゲートパルスの出力遅延やゲートパルス間のタイミング
のばらつきを低減できる。
【0059】なお、図8において、図1の第1の実施の
形態の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付
し、その説明を省略する。
【0060】上述した第1の実施の形態との相違に基づ
き、本実施の形態においては、パルス生成装置60’の
パルス発生回路65とパルス補正回路66の位置と構成
とが異なる。パルス補正回路66は、伝送回路61とシ
ステムバス612を介して直接接続され、その出力端子
がシステムバス661を介してパルス発生回路65の入
力端子に接続されている。パルス発生回路65からゲー
トパルス22a〜22fが出力される。
【0061】パルス補正回路66は、制御パルスデータ
を受信すると、受信した制御パルスデータの変化時間デ
ータや変化フラグを変更してデッドタイムや最小オンパ
ルス時間が保証されたゲートパルス22a〜22fの制
御パルスデータを生成し、システムバス661を介して
パルス発生回路65に送信する。
【0062】パルス発生回路65は、図4で説明した第
1の実施の形態のパルス発生回路63と同様の構成で、
パルス発生回路63がU相,V相,W相の3つのゲート
パルス631u,631v,631wを発生するのに対
し、パルス発生回路65は上記3相の各々の正極側と負
極側のゲートパルス、即ち6つのゲートパルス22a〜
22fを発生する点が異なる。パルス発生回路65はパ
ルス補正回路66から補正された制御パルスデータを受
信すると、図4で説明した第1の実施の形態のパルス発
生回路63と同様の原理でゲートパルス22a〜22f
を発生する。
【0063】図9は、パルス補正回路66の構成を示す
ブロック図である。パルス補正回路66は、U相のゲー
トパルス22a,22bに対する制御パルスデータを生
成するU相パルス補正回路66uと、V相のゲートパル
ス22c,22dに対する制御パルスデータを生成する
V相パルス補正回路66vと、W相のゲートパルス22
e,22fに対する制御パルスデータを生成するW相パ
ルス補正回路66wと、パルス発生周期時間を記憶する
レジスタ6691と、ゲートパルスがハイレベル状態で
ある時間の最小値、即ち最小オンパルス時間を設定する
レジスタ6692と、各相の2つのゲートパルスが同時
にローレベル状態になるデッドタイムを設定するレジス
タ6693とから構成される。
【0064】レジスタ6691,6692,6693の
各入力端子は、システムバス613に接続されている。
レジスタ6691及び6692の出力端子は、U相,V
相,W相の各パルス補正回路66u,66v,66w
の、最小オンパルス時間を満足するパルス変化時間の最
小値を算出する演算回路664u等の第1及び第2の入
力端子にそれぞれ接続されている。レジスタ6693の
出力端子は、U相,V相,W相の各パルス補正回路66
u,66v,66wの、ゲートパルス22aに対する制
御パルスデータにデッドタイムを加算する加算回路66
6u等の一方の入力端子と、ゲートパルス22bに対す
る制御パルスデータにデッドタイムを加算する加算回路
667u等の一方の入力端子とに接続されている。U相
パルス補正回路66uとV相パルス補正回路66vとW
相パルス補正回路66wは同一の構成であるので、ここ
では説明を簡略化するためにU相パルス補正回路66u
の構成について以下に説明する。
【0065】U相パルス補正回路66uは、伝送回路6
1から受信した制御パルスデータを一時的に格納するバ
ッファ662uと、1パルス発生周期前の制御パルスデ
ータを一時的に格納するバッファ663uと、上述の演
算回路664uと、最小オンパルス時間を満足するパル
ス変化時間を選択するセレクタ665uと、上述の加算
回路666u,667uと、バッファ663uに格納す
る制御パルスデータを選択するセレクタ668uとから
構成される。
【0066】バッファ662uの入力端子はシステムバ
ス612に接続され、バッファ662uの出力端子はセ
レクタ665uの一方の入力端子に接続されている。セ
レクタ665uの出力端子は加算回路666u,667
uのそれぞれ他方の入力端子に接続されている。加算回
路セレクタ666u,667uの出力端子はシステムバ
ス661に接続されると共に、セレクタ668uの第1
及び第2の入力端子にそれぞれ接続されている。セレク
タ668uの出力端子はバッファ663uの入力端子に
接続され、バッファ663uの出力端子は演算回路66
4uの第3の入力端子に接続されている。
【0067】次に、U相パルス補正回路66uの動作を
説明する。演算回路664uは、バッファ663uに格
納されている1パルス発生周期前のパルス変化時間とレ
ジスタ6692の最小オンパルス時間とを加算した値か
らレジスタ6691のパルス発生周期時間を減算した
値、即ち、次のパルス発生周期において最小オンパルス
時間を満足するためのパルス変化時間の最小値を算出し
てセレクタ665uに出力する。
【0068】セレクタ665uは、バッファ663uの
有効フラグが0、即ち前のパルス発生周期でゲートパル
スが変化していないか、又はバッファ662uの有効フ
ラグが0、即ち次のパルス発生周期でゲートパルスが変
化していないか、又はバッファ662uのパルス変化時
間が演算回路664uの出力値以上、即ち最小オンパル
ス時間を満足する場合にバッファ662uのパルス変化
時間を選択して加算回路666uと667uに出力し、
バッファ663u及びバッファ662uの有効フラグが
ともに1で、かつ、バッファ662uのパルス変化時間
が演算回路664uの出力値未満、即ち最小オンパルス
時間を満足しない場合にバッファ663uの出力値をパ
ルス変化時間として選択し、加算回路666uと667
uに出力する。
【0069】加算回路666uは、バッファ662uの
変化フラグが1、即ち正極側のゲートパルス22aがロ
ーレベルからハイレベルに変化する場合に制御パルスデ
ータのパルス変化時間にレジスタ6693のデッドタイ
ムを加算してシステムバス661に出力し、バッファ6
62uの変化フラグが0、即ち正極側のゲートパルス2
2aがハイレベルからローレベルに変化する場合に制御
パルスデータのパルス変化時間にレジスタ6693のデ
ッドタイムを加算せずにバス661に出力する。
【0070】加算回路667uは、バッファ662uの
変化フラグが1、即ち負極側のゲートパルス22bがハ
イレベルからローレベルに変化する場合に制御パルスデ
ータのパルス変化時間にレジスタ6693のデッドタイ
ムを加算せずにシステムバス661に出力し、バッファ
662uの変化フラグが0、即ち負極側のゲートパルス
22aがローレベルからハイレベルに変化する場合に制
御パルスデータのパルス変化時間にレジスタ6693の
デッドタイムを加算してシステムバス661に出力す
る。
【0071】セレクタ668uはバッファ662uの変
化フラグが1、即ち正極側のゲートパルス22aがハイ
レベル状態となる場合に加算回路666uが出力する正
極側のゲートパルス22aの制御パルスデータを選択し
てバッファ663uに出力し、バッファ662uの変化
フラグが0、即ち負極側のゲートパルス22bがハイレ
ベル状態となる場合に加算回路667uが出力する負極
側のゲートパルス22bの制御パルスデータを選択して
バッファ663uに出力する。
【0072】なお、レジスタ6691,6692,66
93は、システムバス613を介して、端末80からの
指令によって書き込み及び読み出しが可能である。
【0073】図10は、本発明の制御装置を電力変換装
置に適用した第3の実施の形態の構成を示すブロック図
である。図10において、図1の第1の実施の形態の構
成要素と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0074】本電力変換装置は、図1の第1の実施の形
態のパルス制御装置50とパルス生成装置60とをそれ
ぞれ3系列設けた、すなわち三重化した、ものである。
パルス制御装置50a,50b,50cは、パルス制御
装置50a,50b,50cのそれぞれが発生する制御
周期開始信号531a,531b,531cによって制
御周期毎に互いに同期して同一の処理を実行する。各パ
ルス制御装置と各パルス生成装置とはそれぞれ1つのデ
ータ伝送路によって接続されている。例えば、パルス生
成装置60aはパルス制御装置50a,50b,50c
のそれぞれとデータ伝送路70aa,70ba,70c
aによってそれぞれ接続されている。パルス生成装置6
0a,60b,60cは、それぞれ、パルス制御装置5
0a,50b,50cから送信される同期シンボルの受
信時刻のうちの中間時刻に同期してパルス発生周期を生
成し、さらにパルス制御装置50a,50b,50cか
ら送信される制御パルスデータを比較して正常な制御パ
ルスデータを選択し、選択した制御パルスデータに基い
てゲートパルス22aa〜22af,22ba〜22b
f,22ca〜22cfを生成する。そして多数決回路
90はゲートパルス22aa〜22af,22ba〜2
2bf,22ca〜22cfから3入力多数決によって
ゲートパルス22a〜22fを出力する。
【0075】図11は、この実施の形態のパルス制御装
置50aの具体的構成を示すブロック図である。なお、
パルス制御装置50b,50cも同様の構成である。図
11において、センサ11,21,41の出力信号線が
A/D変換回路51の入力端子にそれぞれ接続され、A
/D変換回路51の入力端子には、また、制御周期毎に
パルス制御装置50b,50cとの間でタイマ53を同
期化する同期回路57から出力される起動信号571も
入力される。A/D変換回路51の出力端子は演算回路
52の入力端子に接続され、演算回路52の入出力ポー
トは、また、システムバス521及び端末80と接続さ
れている。同期回路57の入力端子には、制御周期開始
信号531a,531b,531cが入力され、同期回
路57から出力される起動信号571は、タイマ53と
A/D変換回路51とに入力される。タイマ53から出
力される制御開始信号531は、データ伝送路70aa
を介してパルス生成装置60aとの間でデジタルデータ
を転送する伝送回路54、データ伝送路70abを介し
てパルス生成装置60bとの間でデジタルデータを転送
する伝送回路55及びデータ伝送路70acを介してパ
ルス生成装置60cとの間でデジタルデータを転送する
伝送回路56、並びに他のパルス制御装置50b,50
cの同期回路にそれぞれ入力される。各伝送回路54,
55,56の出力端子はそれぞれデータ伝送路70a
a,70ab,70cに接続されている。
【0076】次に、このパルス制御装置50aの動作を
説明する。タイマ53は、1制御周期分のカウントが完
了すると、制御周期開始信号531aをパルス制御装置
50b,50cに出力し、同時に同期回路57及び伝送
回路54,55,56に出力してカウント開始待ち状態
になる。
【0077】同期回路57は、制御周期開始信号531
aと、パルス制御装置50bが出力する制御周期開始信
号531bと、パルス制御装置50cが出力する制御周
期開始信号531cの3つの信号の多数決によって起動
信号571を発生し、A/D変換回路51とタイマ53
とに出力する。そしてタイマ53は起動信号571を受
信すると次の制御周期のカウントを開始する。
【0078】A/D変換回路51は、図1で説明した第
1の実施の形態のA/D変換回路51と同様に動作す
る。
【0079】演算回路52は、図1で説明した第1の実
施の形態の演算回路52と同様に動作する。但し本実施
の形態における演算回路52は、生成した制御パルスデ
ータや端末80から与えられるパルス生成装置60a,
60b,60cへの指令をバス521を介して伝送回路
54,55,56に送信し、伝送回路54,55,56
からバス521を介してパルス生成装置60a,60
b,60cからの応答データが転送されると、転送され
た応答データを端末80に送信する。
【0080】伝送回路54,55,56は、図1で説明
した第1の実施の形態の伝送回路54と同様に動作す
る。伝送回路54,55,56は、それぞれ制御周期開
始信号531aを受信すると制御周期の開始を示す同期
シンボルを各データ伝送路70aa,70ab,70a
cを介してパルス生成装置60a,60b,60cに送
信する。また伝送回路54,55,56は、それぞれ、
演算回路52から転送された制御パルスデータや各パル
ス生成装置に対する指令を各データ伝送路70aa,7
0ab,70acを介してパルス生成装置60a,60
b,60cに送信する。また伝送回路54,55,56
は、それぞれ、パルス生成装置60a,60b,60c
からの応答データを各データ伝送路70aa,70a
b,70acを介して受信すると、受信した応答データ
を演算回路52に転送する。
【0081】図12は、本実施の形態の同期回路57の
具体的構成を示すブロック図及び動作を説明するタイム
チャートである。図12(a)が同期回路57のブロッ
ク図であり、図12(b)が同期回路57の動作を説明
するタイムチャートである。
【0082】図12(a)において、同期回路57は、
ANDゲート572,573,574と、ORゲート5
75とにより構成される。ANDゲート572には制御
周期開始信号531a及び531cが入力され、AND
ゲート573には制御周期開始信号531a及び531
bが入力され、ANDゲート574には制御周期開始信
号531b及び531cが入力される。各ANDゲート
572,573,574の出力端子は、3入力ORゲー
ト575の各入力端子にそれぞれ接続され、ORゲート
575の出力端子から起動信号571が出力される。
【0083】次に、同期回路57の動作を説明する。A
NDゲート572は制御周期開始信号531a及び53
1cが共に論理値1になったときに論理値1を出力す
る。同様に、ANDゲート573は制御周期開始信号5
31a及び531bが、ANDゲート574は制御周期
開始信号531b及び531cが共に論理値1になった
ときに論理値1を出力する。ORゲート575は、AN
Dゲート572,573,574の何れかの出力信号が
論理値1となったときに論理値1を、何れも論理値0の
ときに論理値0を起動信号571として出力する。即
ち、同期回路57は制御周期開始信号531a,531
b,531cの3入力の内いずれか2入力が論理値1の
ときに多数決の結果として起動信号571を出力する。
【0084】図12(b)において、時刻t1では同期
回路57に入力される制御周期開始信号531a,53
1b,531cのタイミングがずれているが、同期回路
57は多数決により入力タイミングが中間である制御周
期開始信号531aに合わせて起動信号571を出力す
る。これはパルス制御装置50a,50b,50cの全
ての同期回路において同様に行われるので、全てのパル
ス制御装置は直流電源等の電圧・電流値のサンプリング
とアナログ−デジタル変換、制御パルスデータの生成、
及び全パルス生成装置への制御パルスデータと同期シン
ボルの送信を同一のタイミングで実行する。さらに、各
パルス制御装置のタイマ53は起動信号571によって
次の制御周期のカウントを開始するので、タイマが正常
に動作する限り次の制御周期開始時(時刻t2)に全て
のパルス制御装置は制御周期開始信号を同時に出力す
る。また、時刻t3のように、いずれかのパルス制御装
置のタイマが故障して制御周期開始信号を出力できなく
なった場合でも、他の2つのパルス制御装置が出力する
制御周期開始信号によって、タイマが故障したパルス制
御装置を含む全てのパルス制御装置は起動信号571を
同時に出力する。
【0085】図13は、本実施の形態のパルス生成装置
60aの具体的構成を示すブロック図である。なお、パ
ルス生成装置60b,60cも同様に構成されている。
パルス生成装置60aは、データ伝送路70aaを介し
てパルス制御装置50aとの間でデジタルデータを転送
する伝送回路61aと、データ伝送路70baを介して
パルス制御装置50bとの間でデジタルデータを転送す
る伝送回路61bと、データ伝送路70caを介してパ
ルス制御装置50cとの間でデジタルデータを転送する
伝送回路61cと、タイマ62と、パルス発生回路63
と、パルス補正回路64と、パルス制御装置50a,5
0b,50cから送信される同期シンボルの受信時刻の
うちの中間時刻にタイマ62を同期させる同期回路67
と、パルス制御装置50a,50b,50cから送信さ
れる制御パルスデータを比較して正常な制御パルスデー
タを選択する選択回路68とから構成されている。
【0086】伝送回路61a,61b,61cの各入力
端子には、それぞれデータ伝送路70aa,70ba,
70caが接続され、伝送回路61a,61b,61c
のパルス生成装置60aの内部側の入出力ポートはシス
テムバス613にそれぞれ接続されている。また伝送回
路61a,61b,61cは、それぞれシステムバス6
12a,612b,612cを介して選択回路68の入
力端子に接続され、さらに、伝送回路61a,61b,
61cからそれぞれ出力される同期信号611a,61
1b,611cはそれぞれ同期回路67に入力される。
選択回路68はシステムバス613に接続されると同時
にシステムバス681を介してパルス発生回路63に接
続されている。タイマ62は、システムバス613に接
続されると共に、同期回路67から起動信号671が入
力される。タイマ62から出力される時刻621はパル
ス発生回路63に入力され、パルス発生回路63から出
力される制御パルス631u,631v,631wはパ
ルス補正回路64に入力される。パルス補正回路64は
システムバス613に接続されると共に、ゲートパルス
22aa〜22afを出力する。
【0087】次に、このパルス生成装置60aの動作を
説明する。伝送回路61a,61b,61cは、図1で
説明した第1の実施の形態の伝送回路61と同様に動作
する。伝送回路61a,61b,61cは、それぞれ、
パルス制御装置50a,50b,50cから各データ伝
送路70aa,70ba,70caを介して同期シンボ
ルを受信すると、同期回路67に同期信号611a,6
11b,611cを出力する。また伝送回路61a,6
1b,61cは、それぞれ、パルス制御装置50a,5
0b,50cから各データ伝送路70aa,70ba,
70caを介して制御パルスデータを受信すると、受信
した制御パルスデータを各システムバス612a,61
2b,612cを介して選択回路68に転送する。また
伝送回路61a,61b,61cは、それぞれ、パルス
制御装置50a,50b,50cから各データ伝送路7
0aa,70ba,70caを介して端末80からの指
令を受信すると、受信した指令をシステムバス613を
介してタイマ62又はパルス補正回路64に転送する。
また伝送回路61a,61b,61cは、それぞれ、タ
イマ62又はパルス補正回路64からの応答データや選
択回路68からの異常検出情報をシステムバス613を
介して受信すると、受信した応答データを各データ伝送
路70aa,70ba,70caを介して各パルス制御
装置50a,50b,50cに送信する。
【0088】同期回路67は、同期信号611a,61
1b,611cの多数決により、パルス制御装置50
a,50b,50cから送信される同期シンボルの受信
タイミングのうちの中間タイミングで起動信号671を
出力する。同期回路67は、図12に示したパルス制御
装置50aの同期回路57と同様の構成によって実現さ
れる。
【0089】タイマ62は、図1で説明した第1の実施
の形態のタイマ62と同様に動作する。但し、第1の実
施の形態ではタイマ62に同期信号611が入力される
が、本実施の形態においては同期信号611の代りに同
期回路67の起動信号671が入力される。
【0090】パルス発生回路63は、図1で説明した第
1の実施の形態のパルス発生回路63と同様に動作す
る。
【0091】パルス補正回路64は、図1で説明した第
1の実施の形態のパルス補正回路64と同様に動作す
る。
【0092】図14は、本実施の形態の選択回路68の
構成を示すブロック図及び制御パルスデータの選択方法
を説明する表を示す。図14(a)は選択回路68のブ
ロック図であり、図14(b)は制御パルスデータの選
択方法を説明するための表である。
【0093】図14(a)において、選択回路68は、
各伝送回路61a,61b,61cからそれぞれシステ
ムバス612a,612b,612cを介して転送され
る制御パルスデータを一時的に格納するためのバッファ
684,685,686と、バッファ684,685,
686に格納された制御パルスデータを互いに比較して
正常な制御パルスデータを選択するための比較回路68
2と、比較回路682が選択した制御パルスデータを出
力するためのセレクタ683とから構成される。
【0094】バッファ684の入力端子はシステムバス
612aに接続され、バッファ684の出力端子は比較
回路682及び選択回路683のそれぞれの入力端子に
接続されている。バッファ685の入力端子はシステム
バス612bに接続され、バッファ685の出力端子は
比較回路682及び選択回路683のそれぞれの入力端
子に接続されている。バッファ686の入力端子はシス
テムバス612cに接続され、バッファ685の出力端
子は比較回路682及び選択回路683のそれぞれの入
力端子に接続されている。比較回路682の出力端子
は、システムバス613及び選択回路683に接続され
ている。選択回路683の出力端子はシステムバス68
1に接続されている。
【0095】次に、この選択回路68の動作を説明す
る。比較回路682は、パルス発生周期毎にバッファ6
84,685,686に格納された制御パルスデータを
互いに比較して、正常と判断した制御パルスデータを選
択回路683に指示する。選択回路683は、比較回路
682に指示された制御パルスデータをシステムバス6
81を介してパルス発生回路63に転送する。
【0096】比較回路682は、さらに、制御パルスデ
ータの比較照合によって少なくとも1つの制御パルスデ
ータが異常であると判断した場合、他の正常な制御パル
スデータを選択回路683に指示するとともに、制御パ
ルスデータ異常検出情報をシステムバス613を介して
伝送回路61a,61b,61cに転送する。そして伝
送回路61a,61b,61cは、それぞれ、制御パル
スデータ異常検出情報をパルス制御装置50a,50
b,50cに転送し、パルス制御装置50a,50b,
50cは、それぞれ、制御パルスデータ異常検出情報を
端末80に転送する。なお、制御パルスデータ異常検出
情報は異常と判断された制御パルスデータの送信元(パ
ルス制御装置)や制御パルスデータの内容を明示するも
のである。
【0097】図14(b)の表は、比較回路682にお
ける制御パルスデータの選択及び異常判定を示すもので
ある。ここで、da,db,dcはそれぞれパルス制御装
置50a,50b,50cから送信された制御パルスデ
ータを表わしている。
【0098】図14(b)の表に示すように、比較回路
682は制御パルスデータdaとdb、dbとdc、daと
dcの3通りの比較を行い、2つ以上の制御パルスデー
タが正常であれば、優先順位をda,db,dcとして選
択する。すなわち、3通りの比較の全てが一致すればd
a,db,dcは全て正常なのでdaを選択し、2通りの比
較で不一致となれば、不一致となった2通りの比較の両
方に含まれる制御パルスデータを異常、その他の2つの
制御パルスデータを正常と判断し、上記の優先順位に基
づいて選択する。また、1通りの比較のみで不一致とな
った場合は、変化点データの異常では起こり得ないので
比較回路に異常があると判断し、不一致となった比較に
含まれていない1つの制御パルスデータ、すなわち、正
常であると判断される制御パルスデータを選択する。
【0099】図15は、本実施の形態の多数決回路90
の構成を示すブロック図及び動作を説明するタイムチャ
ートを示す。図15(a)は多数決回路90のブロック
図であり、図15(b)は動作を説明するためのタイム
チャートである。
【0100】図15(a)において、多数決回路90は
各ゲートパルス22a〜22fをそれぞれ出力する多数
決回路90a〜90fで構成される。ここでは説明を簡
略化するために多数決回路90aの構成について説明す
るが、多数決回路90b〜90fも同様の構成の回路で
ある。
【0101】多数決回路90aは、ANDゲート91,
92,93と、ORゲート94とから構成される。AN
Dゲート91の入力端子には、ゲートパルス22aa及
び22caが入力され、その出力端子は3入力OR回路
94の入力端子に接続されている。ANDゲート92の
入力端子には、ゲートパルス22aa及び22baが入
力され、その出力端子は3入力OR回路94の入力端子
に接続されている。ANDゲート93の入力端子には、
ゲートパルス22ba及び22caが入力され、その出
力端子は3入力OR回路94の入力端子に接続されてい
る。
【0102】次に、この多数決回路90aの動作を説明
する。ANDゲート91はゲートパルス22aa及び2
2caがともに論理値1になったときに論理値1を出力
する。同様に、ANDゲート92はゲートパルス22a
a及び22baが、ANDゲート93はゲートパルス2
2ba及び22caがともに論理値1になったときに論
理値1を出力する。ORゲート94は、ANDゲート9
1,92,93の何れかの出力信号が論理値1となった
ときに論理値1を、何れも論理値0のときに論理値0を
ゲートパルス22aとして出力する。
【0103】図15(b)において、パルス生成装置6
0a,60b,60cの各装置における処理時間のばら
つきのためにゲートパルス22aa,22ba,22c
aに時間的ずれが生じるが、多数決回路90でゲートパ
ルス22aa,22ba,22caの多数決を取ること
により再び同期することができる。さらに、時刻t3の
場合のようにパルス生成装置の1つが故障してゲートパ
ルスを出力しなくなるか、あるいは不当なタイミングで
ゲートパルスを出力しても、多数決回路90で多数決を
取ることにより正常なゲートパルスを出力できる。
【0104】なお、本実施の形態においても、多重化さ
れたパルス制御装置50a,50b,50cが制御パル
スデータを多重化されたパルス生成装置60a,60
b,60cに通知していないときに、多重化されたパル
ス制御装置50a,50b,50cは運転指令をデータ
伝送路70aa,70ab,70ac,70ba,70
bb,70bc,70ca,70cb,70ccを介し
て多重化されたパルス生成装置60a,60b,60c
に通知し、多重化されたパルス生成装置60a,60
b,60cは運転状態の情報をデータ伝送路70aa,
70ab,70ac,70ba,70bb,70bc,
70ca,70cb,70ccを介して多重化されたパ
ルス制御装置50a,50b,50cに通知する。
【0105】以上の説明では、三相電力変換回路の制御
装置について説明したが、単相あるいは三相以外の多相
電力変換回路の制御装置、及び電力変換装置以外の回路
装置の制御装置についても本発明を適用できることは明
らかである。
【0106】また、以上の説明では、パルス制御装置と
パルス発生装置をそれぞれ単一構成あるいは三重化構成
とした制御装置について述べたが、二重化あるいは四重
化以上の多重化構成とした制御装置についても本発明を
適用できることは明らかである。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、電力変換回路のスイッ
チング素子のゲートパルスを生成する制御装置におい
て、パルス制御装置とパルス生成装置との間で制御パル
スデータや情報を伝送する為に必要な信号線の数をより
少なくできると共に、制御パルス数が多くなっても制御
パルスの精度が落ちることがなく、かつ制御パルスの変
化タイミングは制御パルスデータによって決まるため、
制御パルスデータは対応するパルス発生周期の開始時刻
に間に合う範囲内に転送すればよく、パケット転送等の
一般的なデータ転送方式を用いてもゲートパルス信号の
誤差が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による制御装置を電力変換装置に適用し
た第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の電力変換装置の制御パルスデータの形式
を示す図及び制御パルスデータと実際の制御パルスとの
関係を示すタイムチャートである。
【図3】図1の電力変換装置のタイマの構成を示すブロ
ック図及びその動作を説明するためのタイムチャートで
ある。
【図4】図1の電力変換装置のパルス発生回路の具体的
構成を示すブロック図である。
【図5】図1の電力変換装置のパルス制御装置とパルス
生成装置の動作を示すタイムチャートである。
【図6】図1の電力変換装置のパルス補正回路の具体的
構成を示すブロック図である。
【図7】図6のパルス補正回路の動作を示すタイムチャ
ートである。
【図8】本発明による制御装置を電力変換装置に適用し
た第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図9】図8の電力変換装置のパルス補正回路の具体的
構成を示すブロック図である。
【図10】本発明による制御装置を電力変換装置に適用
した第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図11】図10の電力変換装置のパルス制御装置の具
体的構成を示すブロック図である。
【図12】図10の電力変換装置の同期回路の具体的構
成を示すブロック図及びその動作を説明するためのタイ
ムチャートである。
【図13】図10の電力変換装置のパルス制御装置の具
体的構成を示すブロック図である。
【図14】図13のパルス制御装置の選択回路の具体的
構成を示すブロック図及びその比較回路の制御パルスデ
ータの選択方法を説明する表である。
【図15】図10の電力変換装置の多数決回路の具体的
構成を示すブロック図とその動作を示すタイムチャート
である。
【符号の説明】
50,50a,50b,50c パルス制御装置 52 演算回路 53,62 タイマ 54,55,56,61,61a,61b,61c 伝
送回路 57,67 同期回路 60,60’,60a,60b,60c パルス生成装
置 63,65 パルス発生回路 64,66 パルス補正回路 68,683 選択回路 70,70aa,70ab,70ac,70ba,70
bb,70bc,70ca,70cb,70cc デー
タ伝送路 90 多数決回路 682 比較回路
フロントページの続き (72)発明者 堀田 多加志 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 田中 誠二 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 上田 茂太 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 電力・電機開発 本部内 (72)発明者 阪東 明 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (56)参考文献 特開 昭57−138861(JP,A) 特開 平8−98506(JP,A) 特開 平6−233599(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 1/08 301 H02M 7/155 H02M 7/48

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力の変換と制御とを行なう電力変換回
    路を構成するスイッチング素子のゲートパルスを生成し
    て前記スイッチング素子のゲートに出力するパルス生成
    装置と、前記電力変換回路の電流・電圧の指令値と検出
    値とに基づいて前記ゲートパルスを制御する制御パルス
    データを生成するパルス制御装置と、前記パルス生成装
    置と前記パルス制御装置とに接続されたデータ伝送路と
    を備え、 前記パルス制御装置は、一定制御周期毎に開始信号を出
    力する基準タイマと、前記開始信号の出力毎に前記電力
    変換回路の電流・電圧の検出値を入力し、該検出値を前
    記指令値に制御すべく、前記ゲートパルスの生成を制御
    する制御パルスの2値状態の変化と変化タイミングとを
    決定し、前記2値状態の変化フラグ及び前記変化タイミ
    ングを表わす前記開始信号を基準とするパルス変化時間
    を含む制御パルスデータを生成する演算回路と、前記開
    始信号と前記制御パルスデータとを前記データ伝送路を
    介して前記パルス生成装置に送信する伝送回路とを備
    え、 前記パルス生成装置は、前記データ伝送路から前記開始
    信号と前記制御パルスデータとを受信する伝送回路と、
    該伝送回路が受信した前記開始信号に同期して動作する
    同期タイマと、前記伝送回路が受信した前記制御パルス
    データを一時的に保持し、前記同期タイマが示す時間が
    前記パルス変化時間に一致した時に、前記変化フラグに
    従って前記制御パルスの2値状態を変化させ、該制御パ
    ルスに基づいて前記ゲートパルスを生成するパルス生成
    回路とを備えてなることを特徴とする電力変換装置の
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記パルス生成回路は、1つの前記制御
    パルスに基づいて、前記電力変換回路を構成する各相の
    正側スイッチング素子と負側スイッチング素子の2つの
    ゲートパルスを生成するものとし、該2つのゲートパル
    スの生成にあたって前記正側スイッチング素子と前記負
    側スイッチング素子とが同時にオフとなるデッドタイム
    期間が生じるように、また、確実にオン状態になる最小
    オンパルス幅とを保証して生成することを特徴とする請
    求項1に記載の電力変換装置の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記パルス生成回路は、前記制御パルス
    データの1組の変化 フラグとパルス変化時間とに基づい
    て、前記電力変換回路を構成する各相の正側スイッチン
    グ素子と負側スイッチング素子の2つのゲートパルスを
    生成するものとし、該2つのゲートパルスの生成にあた
    って、前記正側スイッチング素子と前記負側スイッチン
    グ素子とが同時にオフとなるデッドタイム期間が生じる
    ように、また、確実にオン状態になる最小オンパルス幅
    とを保証した2つの制御パルスを生成することを特徴と
    する請求項1に記載の電力変換装置の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記パルス生成装置と前記パルス制御装
    置と前記データ伝送路がそれぞれ多重化されてなり、 多重化された前記パルス制御装置は、前記基準タイマが
    互いに同期されるとともに、それぞれ前記開始信号と前
    記制御パルスデータとを前記データ伝送路を介して多重
    化されたそれぞれの前記パルス生成装置に送信し、 多重化された前記パルス生成装置のそれぞれの前記同期
    タイマは、多重化された前記パルス制御装置からそれぞ
    れ送信される前記開始信号の中間時刻に同期して動作す
    るものとし、多重化されたパルス制御装置のパルス生成
    回路は、多重化された前記データ伝送路から受信したそ
    れぞれの前記パルス変化時間を比較照合し、予め定めら
    れた選択論理に従って1つのパルス変化時間を選択し、
    該選択されたパルス変化時間を一時的に保持し、前記同
    期タイマが示す時間が選択されたパルス変化時間に一致
    した時に、前記変化フラグに従って前記制御パルスの2
    値状態を変化させ、該制御パルスに基づいて前記ゲート
    パルスをそれぞれ生成するものとし、 多重化された前記パルス生成回路からそれぞれ出力され
    るゲートパルスを比較照合し、予め定められた選択論理
    に従って1つのゲートパルスを選択して前記スイッチン
    グ素子に出力する選択回路とを備えたことを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の電力変換装置の 制御装
    置。
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