JP3227021U - ダンボール又は硬質紙製の演台 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量化を図るとともに、耐久性を有し安価なダンボール又は硬質紙製の演台を提供する。【解決手段】一枚のダンボール又は硬質紙の両側を折り目に沿って後方へ折り曲げることにより略断面コ字状に形成される前壁2及び左右のベースプレート5、6を備えた基台と、ベースプレートの外側表面にそれぞれ固定される左右の側壁20、21、ベースプレートの上端に固定される天板30及び左右のベースプレートの内側に固定される棚板31とからなるダンボール又は硬質紙から形成される演台Aであって、左右のベースプレートは、それぞれ上段と下段とに分かれ、上段のベースプレート5と下段のベースプレート6との間には、スペースが形成され、棚板の両端がスペースに嵌挿される。【選択図】図6
Description
本考案は、ダンボール又は硬質紙で形成する演台に関する。
演台は、木材で製造されているものが多い。しかしながら、木製の演台では重量が重く、また多くの場所に設置するにはできるだけ製造コストを下げて普及させることが必要である。一方で、耐久性を有する必要がある。
本考案は上記課題を解決するもので、軽量化を図るとともに、耐久性を有し安価なダンボール又は硬質紙製の演台を提供するものである。
上記解題を解決するために、本考案に係る演台の第1の特徴は、前壁、左右の側壁及び天板とからなり、ダンボール又は硬質紙製から形成されていること、にある。
を特徴とする演台。
を特徴とする演台。
また、本考案に係る演台の第2の特徴は、前記第1の特徴における前記演台が内側に棚板を備えていること、にある。
本考案に係る演台の第3の特徴は、一枚のダンボール又は硬質紙の両側を折り目に沿って後方へ折り曲げることにより略断面コ字状に形成される前壁及び側壁を取り付けるための左右のベースプレートを備えた基台と、前記ベースプレートの外側表面にそれぞれ固定される左右の側壁及び前記ベースプレートの上端に固定される天板とからなり、ダンボール又は硬質紙から形成されていること、にある。
また、本考案に係る演台の第4の特徴は、前記第3の特徴における前記左右のベースプレートの内側に棚板が備えられていること、にある。
さらに、本考案に係る演台の第5の特徴は、前記第4の特徴における前記左右のベースプレートが、それぞれ上段と下段とに分かれ、上段のベースプレートと下段のベースプレートとの間には、スペースが形成されていて、前記棚板の両端が当該スペースに嵌挿されていること、にある。
さらにまた、本考案に係る演台の第6の特徴は、前記第3から第5までのいずれかの特徴における前記各ベースプレートの一端が、演台の側縁を構成する側縁部及びそれと連続する接合片を介して前記前壁の左右と連接されており、前記各接合片は折り曲げられて前記前壁の内側表面と固着され、前記前壁の側端部を形成していること、前記各ベースプレートの他端は、その後縁部及び折返し片がそれぞれ連設されていて、当該各折返し片は、前記後縁部を介して折り曲げられて前記ベースプレートの外側表面と固着され、当該各ベースプレートの後端部を形成していること、前記各側壁には、前縁となる前縁部及び折返し片がそれぞれ連設されていて、前記各側壁の折返し片は、前記各側壁の前縁部を介して折り曲げられて前記側壁の内側表面と固着されていること、及び前記各側壁は、その前縁部が前記各接合片にそれぞれ固着され、前記各側壁の折返し片は前記各ベースプレートの外側表面にそれぞれ固着されるとともに、前記各べースプレートの折返し片は、前記側壁の内側表面とそれぞれ固着されて、前記基台と前記各側壁とが固定されること、にある。
また、本考案に係る演台の第7の特徴は、前記第6の特徴における前記天板及び前記棚板には、その後縁を構成する後縁部及び折返し片がそれぞれ連設されていて、当該天板及び棚板の折返し片は、前記後縁部を介して折り曲げられて前記天板及び棚板の裏側表面と固着され、前記天板及び前記棚板の後端部を形成していること、及び前記各ベースプレートの後端頂部には、溝が形成されていて、前記天板及び前記棚板の後端部が当該溝に嵌合されていること、にある。
本考案によれば、演台はダンボール又は硬質紙から製造されるので、演台の重量及び製造コストを下げることができ、軽くて丈夫でリーズナブルな演台を提供することが可能となる。
また、紙で構成されているため、印刷特性に優れ、カラーやデザイン、社名等の印刷を自由に行うことができるとともに、演台の表面をラミネート加工することにより、拭き取るだけで容易に汚れを落とすことができる。また、通常の紙や段ボールと同様にリサイクルが可能であり、環境にやさしく、使用後廃棄する際にも手間がかからない。
以下、図を参照して、本考案の実施形態を説明する。
図1、5、6は、本考案に係る演台の実施例を示した斜視図である。図中、Aは本考案に係るダンボール又は硬質紙製の演台であり、図2から4にある展開図の状態から図1、6に示されるように組み立てられる。
演台Aは、演台Aの前壁2を備えた基台1、左右の側壁20、21、天板30、棚板31とからなり、それぞれがダンボール又は硬質紙から形成されている。
基台1は、演台Aを縦立させるもので、一枚のダンボール又は硬質紙の両側を折り目に沿って折り曲げることにより略断面コ字状に形成される。図2は、基台1の展開図であり、前壁2の左右に演台Aの側縁を構成する側縁部3及びそれと連続する接合片4を介して上段のベースプレート5、下段のベースプレート6が連設されている。さらに、左右のベースプレート5、ベースプレート6には、その後縁部7、8及び折返し片9、10がそれぞれ連設されている。ベースプレート5、6、後縁部7、8及び折返し片9、10の頂部には、後縁部7、8を中心にして、左右両方向同じ長さに亘って溝11、12が形成されている。また、前壁2の上部には演台Aの上縁を構成する上縁部13を介して上部折返し片14が連設されている。
側縁部3は、左右の山折り線a、bを山折りに折り曲げることで演台Aの側縁を形成する。また、接合片4及びベースプレート5、6は、左右の谷折り線cを谷折りに折り曲げることで形成され、接合片4は折り曲げられて前壁2の内側表面と固着され、前壁2の側端部を形成し、前壁2の裏面の一部となる。また、ベースプレート5、6は、接合片4に対して略直角に後方に延出している。
さらに、後縁部7、8は、左右の谷折り線d、eを谷折りに折り曲げることで形成される。また、折返し片9はベースプレート5、折返し片10はベースプレート6の外側表面にそれぞれ固着されて、ベースプレート5、ベースプレート6の外側表面の一部となって後端部を形成し、それらから構成される後端頂部には溝11、12が設けられている。さらに、ベースプレート5及び折返し片9とベースプレート6及び折返し片10との間には、スペース15が設けられ、棚31の側端部33を嵌装するためのスペースとなる。
さらにまた、上縁部13は、山折り線f、gを山折りに折り曲げることで演台Aの上縁を形成する。また、上部折返し片14は前壁2の内側表面と固着され前壁2の裏面の一部となる。なお、接合片4と上部折返し片14は、互いの一方の端部が重ならないように斜めにカットされ、前壁2の裏側に固着されている。
図3は、側壁20、21の展開図である。側壁20と側壁21とは左右対称で、同形状、同じ大きさで形成されている。側壁20、21の左右方向内側には、前縁部22、23を介して折返し片24、25が連設されている。左右の山折り線h、iを山折りに折り曲げることで側壁20、21の前縁が形成され、折返し片24は前記左右側壁上方の、折返し片25は前記左右側壁の下方の内側表面にそれぞれ固着され、側壁20、21の裏面の一部となって、側壁20、21の前端部を形成している。前縁部22及び折返し片24と前縁部23及び折返し片25との間には、棚31の側端部33を嵌装するためのスペース26が設けられている。
図4は、天板30及び棚板31の展開図である。天板30及び棚板31は同形状、同じ大きさで形成されている。天板30は、ベースプレート5、6の頂部16上に設置され、棚板31はベースプレート5と6の間に設置されるものである。天板30及び棚板31の下方には前縁部32、33を介して折返し片34、35が連設されている。また、天板30及び棚板31の上方には後縁部36、37を介して折返し片38、39が連設されている。前縁部32、33及び折返し片34、35は、天板30及び棚板31より幅狭に形成されており、具体的には組み立てられた左右のベースプレート間の長さと同一である。山折りj、kを山折りに折り曲げることで天板30、棚板31の前縁が形成され、折返し片34は天板30の前方内側面と、折返し片35は棚板31の前方内側面とにそれぞれ固着され、天板30、棚板31の裏面の一部となって天板30及び棚板31の前端部を形成している。また、山折り線l、mを山折りに折り曲げることで天板30、棚板31の後縁が形成され、折返し片38は天板30の後方内側面と、折返し片39は棚板31の後方内側面とにそれぞれ固着され、天板30、棚板31の裏面の一部となり、天板30及び棚板31の後端部を形成している。
次に、基台1への側壁20、21及び天板30、棚板31の取り付け方法について説明する。側壁20、21は、前縁部22、23を接合片4に、折返し片24、25をベースプレート5、6の(折返し片9、10以外の)外側表面にそれぞれ固着される。また、べープレート5、6の折返し片9、10の外側表面は、側壁20、21の(折返し片24、25以外の)内側表面にそれぞれ固着される。これにより、ベースプレート5、6と側壁20、21とは段差なく、均一に密着して固定される。側壁20、21と基台1との固定は、ビス等又は/及び接着剤で行われる。
また、天板30は、ベースプレート5の頂部16の上に載置されるとともに、前縁部32が前壁2の裏面に固着され、天板30上面の前端部は折返し片14の下端部と近接しているか、又は接している。さらに、折返し片34は溝11上に嵌合される。天板30は、ビス等又は/及び接着剤を介して基台1と固定される。
さらにまた、棚板31は、その左右両端がベースプレート5、6間のスペース15及び側壁20、21間のスペース26に嵌挿されるとともに、前縁部33が前壁2の裏面と接し、折返し片35は溝12に嵌合され、ビス等又は/及び接着剤を介して基台1と固定される。
以上、本考案の実施例につき図面など参照して詳細に説明したが、本考案はこれに限定されず、実用新案登録請求の範囲に記載した構成の範囲内において様々な態様で実施することができる。
以上説明したように、本考案に係る演台は、全てダンボール又は硬質紙(紙材)で形成される。よって、軽量化が図られるとともに、簡易に組み立てすることが可能となり、製造コストの軽減することができる。また、表面に印刷や塗装を施すことで商業的な効果を望むことが可能となる。さらに、耐用期間を経過した後はリサイクル材として再利用したり、焼却することができるので処分が容易である。
A 演台
1 基台
2 前壁
5 上段ベースプレート
6 下段ベースプレート
9、10 ベースプレート折返し片
11、12 ベースプレート溝
15 ベースプレート間スペース
16 ベースプレート頂部
20、21 側壁
24、25 側壁折返し片
26 側壁間スペース
30 天板
31 棚板
35、38 天板折返し片
36、39 棚板折返し片
1 基台
2 前壁
5 上段ベースプレート
6 下段ベースプレート
9、10 ベースプレート折返し片
11、12 ベースプレート溝
15 ベースプレート間スペース
16 ベースプレート頂部
20、21 側壁
24、25 側壁折返し片
26 側壁間スペース
30 天板
31 棚板
35、38 天板折返し片
36、39 棚板折返し片
Claims (7)
- 前壁、左右の側壁及び天板とからなり、ダンボール又は硬質紙から形成されていること、
を特徴とする演台。 - 前記演台は内側に棚板を備えていること、
を特徴とする請求項1に記載の演台。 - 一枚のダンボール又は硬質紙の両側を折り目に沿って後方へ折り曲げることにより略断面コ字状に形成される前壁及び側壁を取り付けるための左右のベースプレートを備えた基台と、前記ベースプレートの外側表面にそれぞれ固定される左右の側壁及び前記ベースプレートの上端に固定される天板とからなり、
ダンボール又は硬質紙から形成されていること
を特徴とする演台。 - 前記左右のベースプレートの内側には棚板が備えられていること、
を特徴とする請求項3に記載の演台。 - 前記左右のベースプレートは、それぞれ上段と下段とに分かれ、上段のベースプレートと下段のベースプレートとの間には、スペースが形成されていて、前記棚板の両端が当該スペースに嵌挿されていること、
を特徴とする請求項4に記載の演台。 - 前記各ベースプレートの一端は、演台の側縁を構成する側縁部及びそれと連続する接合片を介して前記前壁の左右と連接されており、前記各接合片は折り曲げられて前記前壁の内側表面と固着され、前記前壁の側端部を形成していること、
前記各ベースプレートの他端は、その後縁部及び折返し片がそれぞれ連設されていて、当該各折返し片は、前記後縁部を介して折り曲げられて前記ベースプレートの外側表面と固着され、当該各ベースプレートの後端部を形成していること、
前記各側壁には、前縁となる前縁部及び折返し片がそれぞれ連設されていて、前記各側壁の折返し片は、前記各側壁の前縁部を介して折り曲げられて前記各側壁の内側表面と固着されていること、
及び前記各側壁は、その前縁部が前記各接合片にそれぞれ固着され、前記各側壁の折返し片は前記各ベースプレートの外側表面にそれぞれ固着されるとともに、前記各べースプレートの折返し片は、前記側壁の内側表面にそれぞれ固着されて、前記基台と前記各側壁とが固定されること、
を特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の演台。 - 前記天板及び前記棚板には、その後縁を構成する後縁部及び折返し片がそれぞれ連設されていて、当該天板及び棚板の折返し片は、前記後縁部を介して折り曲げられて前記天板及び棚板の裏側表面と固着され、前記天板及び前記棚板の後端部を形成していること、
及び前記各ベースプレートの後端頂部には、溝が形成されていて、前記天板及び前記棚板の後端部が当該溝に嵌合されていること、
を特徴とする請求項6に記載の演台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020000987U JP3227021U (ja) | 2020-03-19 | 2020-03-19 | ダンボール又は硬質紙製の演台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020000987U JP3227021U (ja) | 2020-03-19 | 2020-03-19 | ダンボール又は硬質紙製の演台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3227021U true JP3227021U (ja) | 2020-07-30 |
Family
ID=71738374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020000987U Active JP3227021U (ja) | 2020-03-19 | 2020-03-19 | ダンボール又は硬質紙製の演台 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3227021U (ja) |
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2020
- 2020-03-19 JP JP2020000987U patent/JP3227021U/ja active Active
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