JP3227007U - 信号線接続コネクタの位置決め構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】シールド層により生じる干渉を低減できる信号線接続コネクタの位置決め構造を提供する。【解決手段】第1開口211、第2開口212及び第1固定構造213を有する接続コネクタ21と、第1連結口221及び第1固定部222を有する連結部材22と、開孔を有する伝導接続部材24と、開孔を有する絶縁部材25とを備え、伝導接続部材が絶縁部材に穿設され、第1固定構造と第1固定部とが着脱可能に螺合締付固定されている。【選択図】図1
Description
本考案は、信号線接続コネクタの位置決め構造に係り、特に、連結部材に開孔を有する信号線接続コネクタの位置決め構造に関する。
既存の技術において、信号線は、大体同軸ケーブルと、信号接続コネクタ(以下、接続コネクタと略称)とを有し、同軸ケーブルにおいて、電磁干渉(Radiated Emission,RE)に反抗するようにシールド層としての網状の金属編組層を有する。信号線を製作する過程において、シールド層をこじ開けて信号線材を同軸ケーブルの外部に露呈させる必要があり、この時、シールド層が比較的に乱雑な状態で表現される。比較的に乱雑な状態を表現したシールド層を連結部材中に固定(収納)できるように、金属リングなどの固定構成部品でシールド層を同軸ケーブルに固定するものを提案する業者がいる。
しかしながら、これに反して他の問題が派生してしまう。シールド層自体もデジタル信号やアナログ信号を伝達可能な材質であるので、シールド層と信号線材を共に連結部材中に固定して伝導ノイズ(Conducted Emission,CE)による干渉を生じさせてしまう。さらに、シールド層を完全に固定していないので、信号線に外界の物理力による干渉を受けると、信号線がそれにつれて揺動したり、振動したりすると同時に、完全に固定されていないシールド層もそれにつれて揺動したり、振動したりすることになり、その結果、信号コネクタの内部空間への直接干渉を招いていた。
そのため、如何にして信号線の製造技術において、シールド層により生じる干渉をより一層減少させるかが、重要な課題となっている。
前に言及した連結部材中のシールド層により生じる干渉を解消するために、本考案は、開孔を有する連結部材を備える信号線接続コネクタの位置決め構造提供する。
前述した信号線接続コネクタの位置決め構造は、接続コネクタと、連結部材と、伝導接続部材と、絶縁部材とを備え、接続コネクタは、第1開口、第2開口及び第1固定構造を有し、連結部材は、第1連結口及び第1固定部を有し、伝導接続部材は開孔を有し、絶縁部材は開口を有し、伝導接続部材が絶縁部材に穿設され、その内、第1固定構造と第1固定部とが着脱可能に螺合締付固定されている。
一実施例において、伝導接続部材は当止部を有し、かつ当止部が開口に突き当てられる。
一実施例において、第1連結口及び第1開口は円形状であり、かつ第1連結口の直径が第1開口の直径よりも大きい。
一実施例において、伝導接続部材は多段円柱状に形成され、かつ伝導接続部材は、第1端と、第2端とを有し、第2端の直径が第1端の直径よりも大きい。
前述した信号線接続コネクタの位置決め構造は、接続コネクタと、第1連結部材と、第2連結部材と、伝導接続部材と、第1絶縁部材と、蓋体とを備え、接続コネクタは、第1開口、第2開口、及び第3開口を有し、かつ接続コネクタは、第1固定構造、第2固定構造及び第3固定構造を有し、第1連結部材は、第1連結口、第1固定部及び開孔を有し、第2連結部材は、第2連結口及び第2固定部を有し、伝導接続部材は、当止部及び電子接点を有し、第1絶縁部材は開口を有し、伝導接続部材が第1絶縁部材に穿設され、かつ当止部が開口に突き当てられ、その内、第1固定構造と第1固定部とが着脱可能に螺合締付固定されており、第2固定構造と第2固定部とが着脱可能に螺合締付固定されており、蓋体が第3固定構造に固定されている。
一実施例において、蓋体に切込みを有する。
一実施例において、蓋体には、第2固定構造に向かう方向に窪んだ凹陥部が形成され、かつ蓋体の切込みに沿って剪断面が生成される。
一実施例において、信号線接続コネクタの位置決め構造は、充填物をさらに備え、充填物が凹陥部に充填される。
一実施例において、信号線接続コネクタの位置決め構造は、第2絶縁部材をさらに備え、電子接点は、第1絶縁部材と第2絶縁部材との間に位置している。
上記に鑑み、本考案は、実用新案の同じ精神を利用して異なる形態を有する2種の接続コネクタの位置決め構造を提案し、以下、本考案の信号線接続コネクタの位置決め構造を利用する信号線製造方法についてさらに順次に補充説明する。
本考案が提出した信号線製造方法は、前述の信号線接続コネクタの位置決め構造と、同軸ケーブルとを準備する工程と、信号線材と第1絶縁層が接続コネクタの内側に貫通するように、網状導電層及び第2絶縁層が接続コネクタの外側に位置するように、かつ網状導電層が第2絶縁層と接続コネクタとの間に位置するように、同軸ケーブルを第1開口に貫設する工程と、連結部材を第1固定部と第1固定構造を利用して接続コネクタに螺合締付固定する工程と、第1固定構造及び第1固定部に対し開孔の位置で溶接を行う工程とを含み、同軸ケーブルは、内から外にかけて信号線材と、第1絶縁層と、網状導電層と、第2絶縁層とを包含する。
一実施例において、信号線製造方法は、連結部材と網状導電層とが緊密接触するように、連結部材に対し連結部材の同軸ケーブルから遠く離れる一側にプレスを行う工程をさらに含む。
一実施例において、信号線製造方法は、接続コネクタ、連結部材及び第2絶縁層に防水層を設ける工程をさらに含む。
本考案が提出した信号線製造方法は、前述の信号線接続コネクタの位置決め構造と、同軸ケーブルとを準備する工程と、信号線材と第1絶縁層が接続コネクタの内側に貫通するように、網状導電層及び第2絶縁層が接続コネクタの外側に位置するように、かつ網状導電層が第2絶縁層と接続コネクタとの間に位置するように、同軸ケーブルを第1開口に貫設する工程と、信号線材を電子接点に接触させる工程と、第1連結部材を第1固定部と第1固定構造を利用して接続コネクタに螺合締付固定する工程と、第1固定構造及び第1固定部に対し溶接を行う工程とを含み、同軸ケーブルは、内から外にかけて信号線材と、第1絶縁層と、網状導電層と、第2絶縁層とを包含する。
一実施例において、信号線製造方法は、第1連結部材と網状導電層とが緊密接触するように、第1連結部材に対し第1連結部材の同軸ケーブルから遠く離れる一側にプレスを行う工程をさらに含む。
一実施例において、信号線製造方法は、接続コネクタ、連結部材及び第2絶縁層に防水層を設ける工程をさらに含む。
上記を総合すると、本考案の実用新案の精神は、連結部材(あるいは第1連結部材)に開孔を設けることにより、螺合締付固定の後に、さらに接続コネクタと連結部材(あるいは、接続コネクタと第1連結部材)に対して溶接を行うことができるに至ることが可能である。
このほか、本考案は、外部から連結部材に対しプレスを行う工法によって、連結部材におけるシールド層を接続コネクタの外側に固定させることができる。従って、シールド層と信号線材を隔離することが達成できると同時に、外界の物理力が原因でシールド層が揺動したり、振動したりすることもなく、干渉を効果的に減少させることができる。
また、信号線接続コネクタの位置決め構造の部分に関して、本考案は、また、蓋体上に切込みを設計し、及び凹陥部に充填物を設けることで、切込みの設置によって、蓋体には、温度変化による膨張変形を生じることがない。一方、この種の充填物は、温度変化に伴って異なる程度で膨張するため、以往の蓋体や蓋体の切込みが接続コネクタに密着できずに起こる外界からの干渉、及び外界の水気や物質の入り込みが原因で接続コネクタの位置決め構造の内部の信号線材が破壊や損耗する問題を解消することができる。
以下、本実用新案の好ましい実施例である信号線接続コネクタの位置決め構造及び信号線製造方法について、関連図面を参照して説明する。各図において、同一の構成部品には同一の参照番号を付して説明する。
説明すべきことは、本考案の各実施例において、あらゆる方向的表記(例えば、上、下、左、右、前、後といった向き)は、ある特定姿勢(添付の各図面に図示される)での各部品の間の相対的位置関係や運動状況などを解釈するためだけに用いられ、前記特定姿勢が変更されると、前記方向的表記もそれに応じて変更される。
まず、説明すべきことは、以下、二方向式信号線接続コネクタの位置決め構造、二方向式信号線接続コネクタの位置決め構造を利用して固定される同軸ケーブルの製造方法、三方向式信号線接続コネクタの位置決め構造及び三方向式信号線接続コネクタの位置決め構造を利用して固定される同軸ケーブルの製造方法を順次に開示する。二方向式接続コネクタ及び三方向式接続コネクタ(以下、接続コネクタと略称)は、信号線に応用され、信号線は、アナログ信号線、デジタル信号線、同軸ケーブルや非同軸ケーブルなどの任意のシールド層を有する信号線であればよく、本考案はこれに限定されるものではない。ただ、説明の便宜上、以下の説明では、同軸ケーブルに応用した接続コネクタの応用を限定的に例示して説明することにする。
図1に示すように、本考案の信号線接続コネクタの位置決め構造2(ここでは二方向式信号線接続コネクタの位置決め構造を例とする)は、接続コネクタ21と、連結部材22と、伝導接続部材24と、絶縁部材25とを備える。
本実施例において、接続コネクタ21は、中空円柱状を呈していることで、信号線材91は、中空の部分を通過することができ、かつ接続コネクタ21の材質は、電導体(例えば、金、銀や銅などの金属材質、金属材質の合金、グラフェンやカーボンナノチューブなどの非金属材質もしくは非金属材質と金属材質の合金を含むが、これらに限らない)であってもよい。
接続コネクタ21は、第1開口211と、第2開口212と、第1固定構造213とを有する。接続コネクタ21の第2開口212近傍の一側の外側表面にネジ山などを有し、ネジ山中間部に突出部214を有し、第1固定構造213が突出部214に対して第1開口211近傍の一側に位置している。
本実施例において、連結部材22は、第1連結口221と、第1固定部222と、開孔223とを有する。第1固定部222が第1連結口221の内側辺縁に設けられ、第1開口211、第2開口212及び第1連結口221は、いずれも円形状を呈しており、第1連結口221の内径が第1開口211の外径よりも大きいので、連結部材22は、内側辺縁の第1固定部222を介して接続コネクタ21の外側表面の第1固定構造213に螺締固定させることが可能である。
また、連結部材22は、第1連結口221から遠く離れる一端に摩擦力を増加するための構造や固定するための構造(例えば、ネジ山、多数個の円環凹凸構造224や網状模様を含むが、これらに限らない)を設けることができることから、外部に防水テープを巻き付けたり、その他の塗層(例えば、防水層や放熱層を含むが、これらに限らない)を塗布したりする時には、より良好な粘着効果を奏することができる。
特に、本考案の連結部材22は開孔223を有し、この開孔223は、接続コネクタ21と連結部材22に対して溶接を行う用途に好適なものとなっている。前述の信号線接続コネクタの位置決め構造2に開孔223を予め用意しておくので、本考案の信号線接続コネクタの位置決め構造2を利用して第1固定構造213及び第1固定部222を螺締固定した後、さらに溶接動作を行うことが可能となる。
本実施例において、伝導接続部材24は多段円柱状で表現され、かつ伝導接続部材24は、第1端242と、第2端243とを有し、第2端243の直径が第1端242の直径よりも大きい。
本実施例において、絶縁部材25は開口251を有し、伝導接続部材24が絶縁部材25に穿設され、その内、第1固定構造213と第1固定部222とが着脱可能に螺合締付固定されている。
一実施例において、伝導接続部材24は当止部241を有し、伝導接続部材24が絶縁部材25に穿設され、かつ当止部241が開口251に突き当てられる。
一実施例において、伝導接続部材24は穿孔244を有し、この穿孔244は、信号線と伝導接続部材24に対して溶接を行う用途に好適なものとなっている。
図2と図3に示すように、本考案には、前述の信号線接続コネクタの位置決め構造2を利用して固定される同軸ケーブル9の製造方法も開示され、前述の接続コネクタの位置決め構造2と、同軸ケーブル9とを準備する工程と、信号線材91と第1絶縁層92が接続コネクタ21の内側に貫通するように、網状導電層93及び第2絶縁層94が接続コネクタ21の外側に位置するように、かつ網状導電層93が第2絶縁層94と接続コネクタ21との間に位置するように、同軸ケーブル9を第1開口211に貫設する工程と、連結部材22を第1固定部222と第1固定構造213を利用して接続コネクタ21に螺合締付固定する工程とを含む。同軸ケーブル9は、内から外にかけて信号線材91と、第1絶縁層92と、網状導電層93と、第2絶縁層94とを包含する。信号線材91の材料は、金属、金属と金属の合金、金属と非金属の合金、グラフェン及びカーボンナノチューブからなる群から選ばれる材料を含む。
図4に示すように、前述の信号線接続コネクタの位置決め構造2を利用して固定される同軸ケーブル9の製造方法は、その他の工程をさらに含んでもよく、例えば、第1固定構造213及び第1固定部222に対し開孔223の位置で溶接を行う工程を含み、前述の信号線接続コネクタの位置決め構造2に開孔223を予め用意しておくので、本考案の信号線接続コネクタの位置決め構造2を利用して第1固定構造213及び第1固定部222を螺締固定した後、さらに溶接動作を行うことが可能となる。また、電源から遠く離れたところや足場が狭くて溶接を行うことが困難な地点のような特定場所(例えば、電柱や電波塔などを含むが、これらに限らない)において、開孔223を介してゲル体(例えば、防水グルーやスーパーグルーなどの接着剤を含むが、これらに限らない)を補填する動作を行うこともできる。
本実施例において、連結部材22と網状導電層93とが緊密接触するように、連結部材22に対し連結部材22の同軸ケーブル9から遠く離れる一側(図中の矢印符号で示される)にプレス(それをスタンピングと称する業者もいる)加工(剪断、曲げ、成形及び引抜を含むが、これらに限らない)を行う工程をさらに含む。
一実施例において、前述のプレス動作において、連結部材22を、中空の多角柱(例えば、四角、五角、六角、七角、八角もしくはそれより多くの角を含むが、これらに限らない)に加工して作製する。広義に言うと、連結部材22と垂直する断面(法線ベクトルが軸方向に平行になる平面)において、連結部材22は、四辺、五辺、六辺、七辺、八辺もしくはそれより多くの辺を持つ多辺形であってもよい。その特点は、連結部材22を多辺角柱に加工して作製することにより、連結部材22と網状導電層93とをより一層効果的に緊密接触させることができる。
本実施例において、連結部材22の外部に防水テープを巻き付けたり、その他の塗層(図中の2点鎖線でカバーされた範囲であるが、これに限らない)を塗布したりする工程をさらに含み、連結部材22の第1連結口221から遠く離れる一端に摩擦力を増加するための構造や固定するための構造(例えば、ネジ山、多数個の円環凹凸構造224や網状模様を含むが、これらに限らない)を設けることにより、または防水テープにより、連結部材22に対してより良好な粘着効果を奏する。
図5に示すように、かかる接続コネクタの位置決め構造3(ここでは三方向式信号線接続コネクタの位置決め構造を例とする)は、接続コネクタ31と、第1連結部材32と、第2連結部材33と、伝導接続部材34と、第1絶縁部材35と、蓋体36とを備える。
本実施例において、接続コネクタ31は、中空円柱状の構造を有することで、信号線材91は、中空の部分を通過することができ、かつ多方向式接続コネクタの材質は、電導体(例えば、金、銀や銅などの金属材質、金属材質の合金、グラフェンやカーボンナノチューブなどの非金属材質もしくは非金属材質と金属材質の合金を含むが、これらに限らない)であってもよい。
接続コネクタ31は、第1開口311と、第2開口312と、第3開口313と、第1固定構造314と、第2固定構造315と、第3固定構造316とを有する。
本実施例において、第1連結部材32は、第1連結口321と、第1固定部322と、開孔323とを有する。第1固定部322が第1連結口321の内側辺縁に設けられ、第1開口311、第2開口312及び第1連結口321は、いずれも円形状を呈しており、第1連結口321の直径が第1開口311の直径及び第2開口312の直径よりも大きいので、第1連結部材32は、内側辺縁の第1固定部322を介して二方向式接続コネクタの外側表面の第1固定構造314に螺締固定させることが可能である。
また、第1連結部材32は、第1連結口321から遠く離れる一端に摩擦力を増加するための構造や固定するための構造(例えば、ネジ山、多数個の円環凹凸構造324や網状模様を含むが、これらに限らない)を設けることができることから、外部に防水テープを巻き付けたり、その他の塗層(例えば、防水層や放熱層を含むが、これらに限らない)を塗布したりする時には、より良好な粘着効果を奏することができる。
特に、本考案の第1連結部材32は開孔323を有し、この開孔323は、三方向式接続コネクタと連結部材に対して溶接を行う用途に好適なものとなっている。前述の信号線接続コネクタの位置決め構造3に開孔323を予め用意しておくので、本考案の信号線接続コネクタの位置決め構造3を利用して第1固定構造314及び第1固定部322を螺締固定した後、さらに溶接動作を行うことが可能となる。
本実施例において、伝導接続部材34は多段円柱状で表現され、かつ伝導接続部材34は、第1端342と、第2端343とを有し、第2端343の直径が第1端342の直径よりも大きい。
一実施例において、伝導接続部材34は、当止部341及び電子接点342を有する。説明すべきことは、伝導接続部材34の電子接点342の設置によって、本来、第1連結部材32の軸方向における信号を転向可能(例えば、転向角度としては、5〜175度内の任意の角度であればよく、とりわけ15度、30度、45度、60度、90度、120度、135度または165度が好ましい)に伝導させることができ、信号線材91に対して屈曲を行う必要がなくなる。
言及に値することは、本実施例が接続コネクタの位置決め構造3であるため、第2連結部材33をさらに備える。第2連結部材33は、第2連結口331及び第2固定部332を有する。第2固定部332は、第2連結口331の外側表面に位置しており、かつ第2開口312の内径が第2連結口331の外径よりも大きいので、第2連結部材33は、外側辺縁の第2固定部332を介して二方向式接続コネクタの第2開口312の内側表面の第1固定構造314に螺締固定させることが可能である。つまり、第1固定構造314と第1固定部322とが着脱可能に螺合締付固定されており、第2固定構造315と第2固定部332とが着脱可能に螺合締付固定されている。
一実施例において、第2連結部材33は穿孔333を有する。穿孔333の設置によって、同軸ケーブル9が伝導接続部材34の電子接点342と接触するに至るまで、同軸ケーブル9がこの穿孔333を通り抜けることができる。そして、信号線材91が凹部343に当接するので、信号を同軸ケーブル9から伝導接続部材34へ伝達することができる。これ以外に、凹部343の設置によって、信号線材91を凹部343に固定することができると共に、さらに信号線材91を凹部343に溶接するので、信号を安定化させる作用を有する。
本実施例において、第1絶縁部材35は開口351を有し、伝導接続部材34が第1絶縁部材35に穿設され、かつ当止部341が開口351に突き当てられる。
図6と図7に示すように、蓋体36に切込み361を有する。蓋体36が第3固定構造316に固定される時、第2固定構造315に向かう方向に窪んだ凹陥部363が形成され、かつ蓋体36の切込み361に沿って剪断面362が生成される。蓋体36は、例えば、金属材質を含むが、これに限られるものではない。金属材質やその他の比熱が比較的に小さい材質は、温度変化に伴って異なる程度で膨張するため、それによって蓋体36が捻曲変形する問題が生じる。切込み361の設置によって、熱を受けて膨張した金属を剪断面362の剪断方向に向けて膨張させることができるから、前述した蓋体36の捻曲変形の問題を解消することができる。これ以外に、切込み361を設けることにより、蓋体36に凹陥方向と逆方向に向かう弾性回復力(弾性力)が付与され、この弾性力を均等に分散することができる(例えば、三等分を含むが、これに限らない)ので、蓋体36を取り付ける過程において、取り付け作業を行う関連作業員は、より迅速かつ正確に蓋体36を第3開口313に固定することができる。なお、さらに進んで説明すれば、切込み361に沿って剪断面362が生成されるので、蓋体36には相対的程度の捻回が示されることにより、回転運動方向上にも弾性回復力(捻り力)を有するから、この捻り力が作用して第3固定構造316により強固に固定することができる。
図8に示すように、第1連結口321の平面法線ベクトルは、第2連結口331の平面法線ベクトルと垂直であり、つまり、第1連結部材32の軸方向は、第2連結部材33の軸方向と垂直である。
一実施例において、接続コネクタの位置決め構造3は、充填物37をさらに備え、充填物37が凹陥部363に充填される。
一実施例において、接続コネクタの位置決め構造3は、第2絶縁部材38をさらに備え、電子接点342は、第1絶縁部材35と第2絶縁部材38との間に位置している。
図8に示すように、本考案には、前述の接続コネクタの位置決め構造3を利用して固定される同軸ケーブル9の製造方法も開示され、前述の接続コネクタの位置決め構造3と、同軸ケーブル9とを準備する工程と、信号線材91と第1絶縁層92が接続コネクタ31の内側に貫通するように、網状導電層93及び第2絶縁層94が接続コネクタ31の外側に位置するように、かつ網状導電層93が第2絶縁層94と接続コネクタ31との間に位置するように、同軸ケーブル9を第1開口311に貫設する工程と、かつ信号線材91を電子接点342に接触させる工程と、第1連結部材32を第1固定部322と第1固定構造314を利用して接続コネクタ31に螺合締付固定する工程とを含む。同軸ケーブル9は、内から外にかけて信号線材91と、第1絶縁層92と、網状導電層93と、第2絶縁層94とを包含する。信号線材91の材料は、金属、金属と金属の合金、金属と非金属の合金、グラフェン及びカーボンナノチューブからなる群から選ばれる材料を含む。
図9に示すように、前述の接続コネクタの位置決め構造3を利用して固定される同軸ケーブル9の製造方法は、第1固定構造314及び第1固定部322に対し溶接を行う工程をさらに含み、前述の信号線接続コネクタの位置決め構造3に開孔323を予め用意しておくので、本考案の信号線接続コネクタの位置決め構造3を利用して第1固定構造314及び第1固定部322を螺締固定した後、さらに溶接動作を行うことが可能となる。
また、電源から遠く離れたところや足場が狭くて溶接を行うことが困難な地点のような特定場所(例えば、電柱や電波塔などを含むが、これらに限らない)において、開孔323を介してゲル体(例えば、防水グルーやスーパーグルーなどの接着剤を含むが、これらに限らない)を補填する動作を行うこともできる。
第1連結部材32と網状導電層93とが緊密接触するように、第1連結部材32に対し第1連結部材32の同軸ケーブル9から遠く離れる一側にプレスを行う。
一実施例において、前述のプレス動作において、第1連結部材32を、中空の多角柱(例えば、四角、五角、六角、七角、八角もしくはそれより多くの角を含むが、これらに限らない)に加工して作製する。広義に言うと、第1連結部材32と垂直する断面(法線ベクトルが軸方向に平行になる平面)において、第1連結部材32は、四辺、五辺、六辺、七辺、八辺もしくはそれより多くの辺を持つ多辺形であってもよい。その特点は、第1連結部材32を多辺角柱に加工して作製することにより、第1連結部材32と網状導電層93とをより一層効果的に緊密接触させることができる。
本実施例において、連結部材の外部に防水テープを巻き付けたり、その他の塗層(図中の2点鎖線でカバーされた範囲であるが、これに限らない)を塗布したりする工程をさらに含み、第1連結部材32の第1連結口321から遠く離れる一端に摩擦力を増加するための構造や固定するための構造(例えば、ネジ山、多数個の円環凹凸構造324や網状模様を含むが、これらに限らない)を設けることにより、または防水テープにより、連結部材に対してより良好な粘着効果を奏する。
上記を総合すると、本考案の実用新案の精神は、連結部材(あるいは第1連結部材)に開孔を設けることにより、螺合締付固定の後に、さらに二方向式接続コネクタと連結部材(あるいは、三方式接続コネクタと第1連結部材)に対して溶接を行うことができるに至ることが可能である。
このほか、外部から連結部材に対しプレスを行う工法によって、連結部材におけるシールド層を二方向式接続コネクタ(あるいは三方向式接続コネクタ)の外側に固定させることができる。従って、シールド層と信号線材を隔離することが達成できるため、干渉を効果的に減少させることができる。
二方向式接続コネクタを除き、本考案は、また、凹陥部に充填物を設けることにより、この種の充填物は、温度変化に伴って異なる程度で膨張するため、以往の蓋体が三方式接続コネクタに密着できずに生じる干渉、及び外界の水気や物質が原因で三方向式接続コネクタの位置決め構造の内部の信号線材が破壊や損耗する問題を解消することができる。
特に説明すべきことは、二方向式信号線接続コネクタの位置決め構造と三方向式信号線接続コネクタの位置決め構造との相違点は、単に第2連結部材もしくはそれより多くの連結部材の使用があるかどうかによって、信号線材をその他の任意の方向に向けて信号の伝達を行うことができるだけである。このため、四方向式接続コネクタの位置決め構造、五方向式接続コネクタの位置決め構造またはより多くの開口を有する接続コネクタを使用した位置決め構造は、依然として本考案の実用新案の精神に含まれるものと解釈されるべきである。
以上に述べたことは、単に実施例の列挙であり、本考案になんらの制限を加わるものではない。本発明の精神と範囲を逸脱しない限り、その等効果修正又は変更は、なお、添付の実用新案登録請求の範囲に含まれるものとする。
2:(二方向式)接続コネクタの位置決め構造
21:接続コネクタ
211:第1開口
212:第2開口
213:第1固定構造
214:突出部
22:連結部材
221:第1連結口
222:第1固定部
223:開孔
224:円環凹凸構造
24:伝導接続部材
241:当止部
242:第1端
243:第2端
244:穿孔
25:絶縁部材
251:開口
3:(三方向式)接続コネクタの位置決め構造
31:接続コネクタ
311:第1開口
312:第2開口
313:第3開口
314:第1固定構造
315:第2固定構造
316:第3固定構造
32:第1連結部材
321:第1連結口
322:第1固定部
323:開孔
324:円環凹凸構造
33:第2連結部材
331:第2連結口
332:第2固定部
333:穿孔
34:伝導接続部材
341:当止部
342:電子接点(第1端)
343:凹部(第2端)
35:第1絶縁部材
351:開口
36:蓋体
361:切込み
362:剪断面
363:凹陥部
37:充填物
38:第2絶縁部材
9:同軸ケーブル
91:信号線材
92:第1絶縁層
93:網状導電層
94:第2絶縁層
21:接続コネクタ
211:第1開口
212:第2開口
213:第1固定構造
214:突出部
22:連結部材
221:第1連結口
222:第1固定部
223:開孔
224:円環凹凸構造
24:伝導接続部材
241:当止部
242:第1端
243:第2端
244:穿孔
25:絶縁部材
251:開口
3:(三方向式)接続コネクタの位置決め構造
31:接続コネクタ
311:第1開口
312:第2開口
313:第3開口
314:第1固定構造
315:第2固定構造
316:第3固定構造
32:第1連結部材
321:第1連結口
322:第1固定部
323:開孔
324:円環凹凸構造
33:第2連結部材
331:第2連結口
332:第2固定部
333:穿孔
34:伝導接続部材
341:当止部
342:電子接点(第1端)
343:凹部(第2端)
35:第1絶縁部材
351:開口
36:蓋体
361:切込み
362:剪断面
363:凹陥部
37:充填物
38:第2絶縁部材
9:同軸ケーブル
91:信号線材
92:第1絶縁層
93:網状導電層
94:第2絶縁層
Claims (9)
- 第1開口、第2開口及び第1固定構造を有する接続コネクタと、第1連結口及び第1固定部を有する連結部材と、開孔を有する伝導接続部材と、開口を有する絶縁部材とを備える信号線接続コネクタの位置決め構造であって、
前記伝導接続部材が前記絶縁部材に穿設され、前記第1固定構造と前記第1固定部とが着脱可能に螺合締付固定されていることを特徴とする、信号線接続コネクタの位置決め構造。 - 前記伝導接続部材は当止部を有し、かつ前記当止部が前記開口に突き当てられることを特徴とする、請求項1に記載の信号線接続コネクタの位置決め構造。
- 前記第1連結口及び前記第1開口は円形状であり、かつ前記第1連結口の直径が前記第1開口の直径よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載の信号線接続コネクタの位置決め構造。
- 前記伝導接続部材は多段円柱状に形成され、かつ前記伝導接続部材は、第1端と、第2端とを有し、前記第2端の直径が前記第1端の直径よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載の信号線接続コネクタの位置決め構造。
- 第1開口、第2開口、第3開口、第1固定構造、第2固定構造及び第3固定構造を有する接続コネクタと、第1連結口、第1固定部及び開孔を有する第1連結部材と、第2連結口及び第2固定部を有する第2連結部材と、当止部及び電子接点を有する伝導接続部材と、開口を有する第1絶縁部材と、蓋体とを備える信号線接続コネクタの位置決め構造であって、
前記伝導接続部材が前記第1絶縁部材に穿設され、かつ前記当止部が前記開口に突き当てられ、前記第1固定構造と前記第1固定部とが着脱可能に螺合締付固定されており、前記第2固定構造と前記第2固定部とが着脱可能に螺合締付固定されており、前記蓋体が前記第3固定構造に固定されていることを特徴とする、信号線接続コネクタの位置決め構造。 - 前記蓋体に切込みを有することを特徴とする、請求項5に記載の信号線接続コネクタの位置決め構造。
- 前記蓋体には、前記第2固定構造に向かう方向に窪んだ凹陥部が形成され、かつ前記蓋体の前記切込みに沿って剪断面が生成されることを特徴とする、請求項5に記載の信号線接続コネクタの位置決め構造。
- 前記凹陥部に充填される充填物をさらに備えることを特徴とする、請求項5に記載の信号線接続コネクタの位置決め構造。
- 第2絶縁部材をさらに備え、前記電子接点は、前記第1絶縁部材と前記第2絶縁部材との間に位置していることを特徴とする、請求項5に記載の信号線接続コネクタの位置決め構造。
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