JP3226854U - 車椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】操縦性を向上させる自走式の車椅子を提供する。【解決手段】ユーザが、自ら操縦することのできる車椅子1であって、ユーザが着座可能な着座部2と、着座部を支持する支持部4A、4Bと、支持部に連結され、着座部に着座したユーザから見て前後方向に回転する一対の車輪6A、6Bと、車輪の夫々に対し、回転を抑制する力を作用させる夫々のブレーキと、回転を抑制する力としてブレーキの夫々へ伝達する操作部と、を備え、操作部は、一対のレバー8A、8Bと、レバーと接続される伝達部材とを有する。【選択図】図1

Description

本考案は、車椅子に関する。
車椅子には、速度制御や姿勢制御などのためにブレーキが設置されている。車椅子に設置されるブレーキとして、介助式(介助者が操縦可能なタイプ)の車椅子では、駆動輪にブレーキ機構が設けられ、介助者が車椅子を操縦するために握るグリップの近傍にブレーキを操作可能なブレーキレバーが設置されることが開示されている(例えば特許文献1)。一方、自走式の車椅子(ユーザが自ら操縦可能なタイプ)では、駆動輪の外側に設けられるリング状の部材(以降、ハンドリムという)が開示されている(例えば特許文献2)。このような自走式の車椅子では、回転するハンドリムをユーザが握ることで駆動輪の回転速度が減速される。また、自走式の車椅子では、バネを利用して駆動輪のタイヤを押さえ、駆動輪の回転をロックするブレーキ(以降、駐車ブレーキという)が開示されている(例えば特許文献3)。
特開2013−226192号公報 特開2019−170447号公報 実用新案登録第3223639号公報
ユーザが自走式の車椅子で走行中に、車椅子を減速させることを希望する場合、ハンドリムを握ることが考えられる。しかしながら、走行中にハンドリムを握る場合、握った力の大きさに応ずる摩擦力がハンドリムを握った掌に作用する。よって、所定程度以上の握力でハンドリムを握る状況では、ハンドリムを握った掌に摩擦による火傷を負う可能性が考えられる。
ここで、所定程度以上の握力でハンドリムを握る状況とは、例えば傾斜が急な坂道を下っている途中で車椅子を停止させたい場合、平坦な路面を走行中に車椅子を急停止させたい場合、あるいは走行中に片側のハンドリムだけ握り、車椅子を旋回させたい場合を含む。
また、所定程度以上の握力でハンドリムを握る状況の一例として、ハンドリムが設置される駆動輪のさらに前方に前輪を有する自走式の車椅子を操縦し、着座部に着座したユーザから見て横方向に傾斜している斜面を横切る場合が考えられる。このような斜面を走行する場合、重力の影響により前輪が斜面の下側へ向いてしまうことが考えられる。よって、車椅子がまっすぐ進行せず、斜面の下側へ向かって曲がって進むことが考えられる。このような事態になった場合に、ユーザは、斜面の上側に位置する片方のハンドリムを手で押さえつつ、反対側のハンドリムを回転させることで、車椅子の進路を修正することが考えられる。しかしながら、このような操作には、反対側のハンドリムを回転させるために大きな腕力が必要と考えられる。
また、走行中にハンドリムを握る場合、例えばハンドリムへの指の巻き込み、又は車輪に設置されるスポークへの指の巻き込み若しくは突き指等の事態が発生する可能性も考えられる。
また、自走式の車椅子を減速又は静止させるために駐車ブレーキを使用することが考えられるが、駐車ブレーキはバネ圧をタイヤへ作用させる仕組みであるため、タイヤへ作用する力は予め決まっている。よって、ユーザが減速の加減を調節することは困難と考えられる。
つまり、自走式の車椅子を操縦する場合、その操縦性は低いと考えられる。
本考案は、一側面では、このような実情を鑑みてなされたものであり、その目的は、自走式の車椅子の操縦性を向上させる技術を提供することである。
本考案は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
すなわち本考案の一側面に係る車椅子は、ユーザが、自ら操縦することのできる車椅子であって、ユーザが着座可能な着座部と、着座部を支持する支持部と、支持部に連結され、着座部に着座したユーザから見て前後方向に回転する一対の車輪と、車輪の夫々に対し、回転を抑制する力を作用させる夫々のブレーキと、着座部に着座したユーザによって操作される操作部であって、ユーザにより操作された力に応ずる力を、回転を抑制する力としてブレーキの夫々へ伝達する操作部と、を備える。
当該構成によれば、操作部がユーザにより操作された力を増大させ、回転を抑制する力としてブレーキの夫々へ伝達する場合、ユーザは車椅子の車輪の回転を容易に減速又は停止させることができる。よって、当該構成によれば、車椅子の操縦性は高いといえる。
また、当該構成によれば、ユーザが操作部を操作する力を加減することにより、車輪へ作用する回転を抑制する力を調節することができる。このような車椅子は、操縦性が高いといえる。
また、当該構成によれば、車輪の夫々に対して力を作用させるブレーキが独立して設けられているため、車輪の夫々の回転速度を独立して減速させることができる。よって、一方の車輪を減速させ、他方の車輪を加速させることで走行中の車椅子を旋回させることができる。このような点からも車椅子の操縦性は高いといえる。また、一方のブレーキが故障した場合であっても、他方のブレーキを車輪へ作用させることで、ブレーキの故障が発生した場合であっても事故を抑制することができる。
上記一側面に係る車椅子において、支持部は、着座部の着座可能な部分の、前後方向に対して両脇の下部に設けられ、前後方向へ向かって延びるフレームを有し、操作部が設けられる位置は、ユーザがフレームを手で掴んでいる時に、フレームを掴む手により操作可能な位置を含んでもよい。
車椅子に乗って傾斜面を横切っている場合、車椅子の進路が傾斜面の下側へ曲がることが考えられる。しかしながら、このような場合であっても、当該構成によれば、着座部に着座したユーザは、傾斜面の上側に位置するフレームを手で掴んで体を当該フレーム側へ移動させつつ、フレームを掴んだ手で操作部を操作して傾斜面の上側に位置する車輪にブレーキを作用させることができる。また、傾斜面の下側に位置する車輪の外側にハンドリムが設けられている場合、フレームを掴んだ手とは反対側の手によってハンドリムを回転させることができる。つまり、当該構成によれば、車椅子の進路が傾斜面の下側へ曲がった場合であっても、車椅子の進路を傾斜面の上方向へ修正することができ、所望の通り傾斜面を横切ることができる。また、ユーザは、自身の体を傾斜面の上側へ移動させている
ため、ユーザを含む車椅子全体の重心は傾斜面の上側に寄っている。よって、傾斜面の下側に位置するハンドリムの回転は容易となる。つまり、車椅子の進路を傾斜面の上方向へ修正することは容易となる。
上記一側面に係る車椅子において、操作部は、ブレーキの夫々を操作可能なレバーを有し、レバーは、フレームに沿うようにフレームの下部に設置されてもよい。
当該構成によれば、車輪の外側にハンドリムが設けられている場合、ユーザがハンドリムを操作する際に手や腕がレバーに接触することは抑制される。つまり、車椅子の操縦性は高いといえる。また、当該構成によれば、車椅子が前後方向に対して横方向に折り畳むことが可能な場合に、レバーが車椅子の部品に接触し、折り畳む操作が阻害されることは抑制される。
本考案によれば、自走式の車椅子の操縦性を向上させる技術を提供することができる。
図1は、実施形態に係る車椅子の概要を例示している。 図2は、ユーザが車椅子に乗って急坂を下っている状況を例示している。 図3は、ユーザが車椅子に乗って平坦な路面上を走行している状況を例示している。 図4は、ユーザが車椅子に乗って路面上を走行している状況の別の一例を示している。
以下、本考案の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本考案の例示に過ぎない。本考案の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本考案の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
図1は、本実施形態に係る車椅子の概要を例示している。ここで、本実施形態では、上下方向、左右方向、及び前後方向は、正面を向いて車椅子に着座したユーザからみた方向のことを指すものとする。
本実施形態に係る車椅子1は、例えば自走式の車椅子であって、ユーザが着座可能なシート2を備える。また、車椅子1は、フレーム3を備える。フレーム3の上部には、シート2の左右の下部を夫々支持する支持部4A、4Bが設けられる。支持部4A、4Bは、前後方向に延伸している。また、フレーム3には、支持部4Aとフレーム3の右下部とを連結する連結部5Aと、逆に支持部4Bとフレーム3の左下部とを連結する連結部5Bとが設けられる。連結部5A及び連結部5Bには、車椅子1を左右方向に折り畳むことを可能にするリンク機構が設けられる。
また、車椅子1は、左右に車輪6A、6Bを備える。車輪6A、6Bは、夫々の車軸に対してスポークにより固定される。そして、フレーム3には、車輪6A、6Bの夫々の車軸を支える軸受が設けられている。ここで、車輪6A、6Bは、夫々独立して回転することができる。
また、車椅子1は、車輪6A、6Bの外側に、車輪6A、6Bの夫々の車軸に連結されるハンドリム7A、7Bを備える。ハンドリム7A、7Bも、車輪6A、6Bの夫々の車
軸に対してスポークにより固定される。つまり、ハンドリム7Aは車輪6Aに固定され、車輪6Aの回転と共に回転することになる。同様にして、ハンドリム7Bは車輪6Bに固定され、車輪6Bの回転と共に回転することになる。
また、車椅子1には、車輪6A、6Bの夫々の車軸の軸回りの外周表面を締め付けるバンドブレーキが設けられている。そして、車椅子1は、バンドブレーキの夫々を操作することのできるレバー8A、8Bを備える。レバー8A、8Bの形状は、前後方向に細長くユーザの手で握り易い形状を有する棒状であり、支持部4A、4Bに沿って支持部4A、4Bの下部に設けられる。また、レバー8A、8Bの設置場所は、ユーザがシート2に着座した場合に、ユーザの膝近傍に位置することになる。より具体的には、レバー8A、8Bの設置場所は、レバー8A、8Bが前後方向においてシート2の先端を含む範囲に設けられてもよい。
また、車椅子1は、レバー8Aと車輪6Aの車軸に作用するバンドブレーキの間を接続するワイヤーを備える。同様にして、車椅子1は、レバー8Bと車輪6Bの車軸に作用するバンドブレーキの間を接続する別のワイヤーを備える。そして、例えば、レバー8Aが上方向に引かれることで、レバー8Aに接続されるワイヤーが、レバー8Aの方向(すなわち、前側)に引っ張られる。そして、ワイヤーと接続されているバンドブレーキが車輪6Aの車軸の外周表面を締め付けることになる。ここで、レバー8A、ワイヤー及びバンドブレーキを備える機構は、レバー8Aが引かれた力よりも大きい力で車輪6Aの車軸の外周表面を締め付け可能な機構である。また、当該機構は、レバー8Aが引かれた力に応ずる力で、車輪6Aの車軸の外周表面を締め付ける。また、レバー8Bが上方向に引かれた場合も同様である。ここで、レバー8A(8B)及びワイヤーは、本発明の「操作部」の一例である。
また、車輪6A、6Bの夫々の前方には、前輪10A、10Bが設けられる。前輪10A、10Bの夫々は、路面に直交する軸の周りに360度回転させることができる。
(使用例1)
図2は、ユーザが車椅子1に乗って急坂を下っている状況を例示している。このような状況で車椅子1を減速させたい場合、ユーザは、支持部4A、4Bと一緒にレバー8A、8Bを握る。このような操作により、バンドブレーキが車輪6A、6Bの車軸の外周表面を締め付ける。よって、車輪6A、6Bの回転速度は減速する。また、ユーザは、レバー8A、8Bをさらに強く握ることで、車椅子1を静止させることもできる。図2は、ユーザが車椅子1に乗って急坂を下っている場合に車椅子1を減速又は静止させる例を示しているが、ユーザが車椅子1に乗って平坦な路面を走行中に同様の操作を行えば、車椅子1を急停止させることができる。
(使用例2)
図3は、ユーザが車椅子1に乗って平坦な路面上を走行している状況を例示している。このような状況で、左方向に旋回したい場合、ユーザは、車椅子1の左側に設けられる支持部4Aと一緒にレバー8Aを握る。このような操作により、バンドブレーキが左側の車輪6Aの車軸の外周表面を締め付けるため、車輪6Aの回転速度は減速する。また、このような操作を行いつつも、ユーザは、左側に位置する支持部4Aを掴んでいるため、右側に位置するハンドリム7Bを右手で掴んで回転させることができる。このような操作により、右側の車輪6Bの回転速度が加速する。このような操作により、車椅子1は走行しながら左方向に旋回することができる。
(使用例3)
図4は、ユーザが車椅子1に乗って路面上を走行している状況の別の一例を示している
。ここで、路面は、左側から右側へと傾斜している(左側が上側)。このような傾斜面を車椅子1に乗って横切る場合、重力の影響により前輪10A又は前輪10Bが右側へと向くことが考えられる。よって、ユーザが車椅子1をまっすぐ前方へ進行させたい場合であっても、車椅子1の進路が右側へ曲がることが考えられる。
ユーザが傾斜面を横切るように車椅子1をまっすぐ進行させたい場合、ユーザは、傾斜の上側に位置する左側の支持部4Aを左手で掴み、体を左側へ移動させる。このような行為により、ユーザを含む車椅子1の重心は、中心に対して左側へ寄ることになる。そして、ユーザは、支持部4Aを掴んだ手でレバー8Aを軽く握る。このような操作により、バンドブレーキが車輪6Aの車軸の外周表面を締め付ける。よって、車輪6Aの回転速度は減速する。また、ユーザは、上記の操作をしつつ、右手で右側のハンドリム7Bを回転させる。このような操作により、右側の車輪6Bの回転速度は加速する。これらの操作により、車椅子1の進路が右側へ曲がった場合であっても、車椅子1の進路を左方向へ修正し、所望の通りまっすぐ前方へ進行させることができる。
[作用・効果]
上記のような車椅子1によれば、ユーザがレバー8A又はレバー8Bを引くことで、バンドブレーキが車輪6A又は車輪6Bの夫々の車軸の外表面を締め付け、車椅子1を減速又は静止させることができる。つまり、上記のような車椅子1によれば、ユーザがハンドリム7A又はハンドリム7Bを直接握ることなく車椅子1を減速又は静止させることができる。また、ユーザがレバー8A又はレバー8Bを引く力よりも大きい力で車輪6A、6Bの夫々の車軸の外周表面は締め付け可能となっている。よって、ユーザの手が摩擦によって火傷を負うことは抑制される。よって、使用例1に示されるように、急斜面を走行中に車椅子1を停止させること、あるいは平坦な路面を走行中に車椅子1を急停止させることが可能となる。また、上記のような車椅子1によれば、ユーザがレバー8A又はレバー8Bを引く力を加減することにより、車椅子1の減速の度合いを調節することができる。つまり、上記のような車椅子1の操縦性は高いといえる。
また、上記のような車椅子1によれば、レバー8Aとレバー8Bとを別々に引くことができるため、車輪6Aと車輪6Bとを夫々独立して減速させることができる。同様にして、ハンドリム7Aとハンドリム7Bとを別々に回転させることができるため、車輪6Aと車輪6Bとを夫々独立して加速させることができる。よって、使用例2に示されるように、車輪6Aの回転速度を減速させ、一方で車輪6Bの回転速度を加速させることで車椅子1を走行中に左方向へ旋回させることができる。このような点からも、車椅子1の操縦性は高いといえる。
また、上記のような車椅子1によれば、例えば急な坂道を下る場合に、車輪6Aあるいは車輪6Bのいずれか一方に作用するブレーキが故障した場合であっても、故障していない方のブレーキを車輪に作用させて減速させることができる。つまり、上記の車椅子1によれば、ブレーキの故障が発生した場合であっても車椅子1が減速されずに路面にいる人や物に衝突するといった事故は抑制される。
また、上記のような車椅子1によれば、ハンドリム7A、7Bを握ることなく減速できるため、減速操作時のハンドリム7A、7Bへの指の巻き込み、又は車輪6A、6Bに設置されるスポークへの指の巻き込み若しくは突き指等の事態が発生することは抑制される。
また、上記のような車椅子1によれば、例えば急な坂道を下る場合に、シート2に着座するユーザは自然と前傾姿勢になると考えられる。ここで、レバー8A、8Bは、シート2に着座するユーザの膝近傍に位置している。よって、このような位置にあるレバー8A
、8Bは、ユーザにとって操作しやすいレバーといえる。
また、上記のような車椅子1によれば、レバー8A、8Bの形状は棒状であり、レバー8A、8Bは、支持部4A、4Bに沿って支持部4A、4Bの下部に設けられている。よって、使用例2に示されるようにハンドリム7Bを握って回転させる場合に、手や腕がレバー8Bに接触することは抑制される。このような点からも、車椅子1の操縦性は高いといえる。また、棒状のレバー8A、8Bが、支持部4A、4Bに沿って支持部4A、4Bの下部に設けられているため、車椅子1が左右方向に折りたたまれる場合に、レバー8A、8Bが車椅子1の部品に接触し、折り畳む操作が阻害されるといったことは抑制される。
また、上記のような車椅子1によれば、使用例3に示されるように、傾斜面を横切る場合に、車椅子1の進路が右側(傾斜面の下側)へ曲がった場合であっても、傾斜面の上側にあたる左側の車輪6Aの回転速度を減速させ、傾斜面の下側にあたる右側の車輪6Bの回転速度を加速させることで、車椅子1の移動方向を左方向へ修正し、所望の通りまっすぐ前方へ進行させることができる。
また、上記のような車椅子1によれば、左側の車輪6Aを減速させるためにレバー8Aを引く前に、ユーザは支持部4Aを右手で掴み、体を左側(傾斜面の上側)へ移動させている。よって、ユーザを含む車椅子1の重心は、中心に対して左側へ寄ることになる。よって、ユーザがハンドリム7Bを握って回転させる場合に、ハンドリム7Bを回転させる力は軽減される。よって、ユーザは、容易に車椅子1の移動方向を左方向へ修正することができる。このようなことからも、車椅子1の操縦性は高いといえる。
<その他変形例>
上記の実施形態では、操作部の一例としてレバー及びワイヤーが開示されているが、これらの部品の代わりに、ユーザにより操作された力に応ずる力を、回転を抑制する力としてバンドブレーキへ伝達する構造が車椅子1に設けられてもよい。また、操作部が設置される場所は、支持部4A、4Bの下部に限定されず、フレーム3を掴む手により操作可能でない位置でもよい。また、ブレーキの種類はバンドブレーキに限定されず、例えばVブレーキやUブレーキといったリムブレーキであってもよい。このようなリムブレーキは、車椅子1に簡易に設置可能である。あるいは、ハンドブレーキの代わりにディスクブレーキと、ディスクブレーキを油圧により制動可能な操作機構とが車椅子1に設けられていてもよい。このようなディスクブレーキが設置される場合、ブレーキの操作性が向上する。また、上記の車椅子1は、シート2に着座するユーザから見て後方に介助者が操縦可能なハンドルを有してもよい。また、本発明は、四輪タイプの車椅子の前輪に対するブレーキに適用されても構わない。
以上で開示した実施形態や変形例はそれぞれ組み合わせる事ができる。
1 :車椅子
2 :シート
3 :フレーム
4A、4B :支持部
5A、5B :連結部
6A、6B :車輪
7A、7B :ハンドリム
8A、8B :レバー
10A、10B :前輪

Claims (3)

  1. ユーザが、自ら操縦することのできる車椅子であって、
    前記ユーザが着座可能な着座部と、
    前記着座部を支持する支持部と、
    前記支持部に連結され、前記着座部に着座した前記ユーザから見て前後方向に回転する一対の車輪と、
    前記車輪の夫々に対し、回転を抑制する力を作用させる夫々のブレーキと、
    前記着座部に着座した前記ユーザによって操作される操作部であって、前記ユーザにより操作された力に応ずる力を、前記回転を抑制する力として前記ブレーキの夫々へ伝達する操作部と、を備える、
    車椅子。
  2. 前記支持部は、前記着座部の着座可能な部分の、前記前後方向に対して両脇の下部に設けられ、前記前後方向へ向かって延びるフレームを有し、
    前記操作部が設けられる位置は、前記ユーザが前記フレームを手で掴んでいる時に、前記フレームを掴む前記手により操作可能な位置を含む、
    請求項1に記載の車椅子。
  3. 前記操作部は、前記ブレーキの夫々を操作可能なレバーを有し、
    前記レバーは、前記フレームに沿うように前記フレームの下部に設置される、
    請求項2に記載の車椅子。
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