JP3226421B2 - アルミニウム基複合材ディスクロータ - Google Patents

アルミニウム基複合材ディスクロータ

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JP3226421B2
JP3226421B2 JP19368694A JP19368694A JP3226421B2 JP 3226421 B2 JP3226421 B2 JP 3226421B2 JP 19368694 A JP19368694 A JP 19368694A JP 19368694 A JP19368694 A JP 19368694A JP 3226421 B2 JP3226421 B2 JP 3226421B2
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勝男 新井
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株式会社曙ブレーキ中央技術研究所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車、鉄道車両、産業
機械分野等で使用される比較的軽負荷のディスクブレー
キ用のアルミニウム基複合材ディスクロータに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら軽負荷用ディスクブレーキのディスクロータとして
は、例えばアルミニウム基複合材で全体を構成するもの
があった。しかしこのようなディスクロータは鋳造性が
悪いために鋳造欠陥を生じたり、切削性が悪かったり、
靭性が劣る等の問題があった。そこでこのような問題を
回避するため、ディスクロータの摺動面部をアルミニウ
ム基複合材で構成してこれを他の部分を構成するアルミ
ニウム合金で鋳ぐるんだアルミニウム基複合材が提案さ
れているが、摺動面部の複合材と鋳ぐるむアルミニウム
合金との界面における接合強度の面で十分満足できる強
度のものが得られにくかった。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明はこれに鑑み検討
の結果、上記複合材とアルミニウム合金との界面におけ
る接合強度を向上させたアルミニウム基複合材ディスク
ロータを開発したものである。
【0004】即ち本発明は、アルミニウム合金粉末とセ
ラミックス粒子との複合材からなる摺動面部をアルミニ
ウム合金で鋳ぐるんでなるアルミニウム基複合材ディス
クロータにおいて、該摺動面部の鋳ぐるみ界面部に、表
面にメッキ処理を施したアルミニウム合金粉末を使用し
て鋳ぐるみ加工したことを特徴とするものである。そし
てこの際、表面にメッキ処理したアルミニウム合金粉末
の使用量を、摺動面部に用いるアルミニウム合金粉末の
5〜30wt%とするのがコスト的にも望ましい。
【0005】
【作用】このように本発明では鋳ぐるまれる摺動面部の
鋳ぐるみ界面側はメッキ処理されたアルミニウム合金粉
末が配置されることになるので、鋳ぐるむアルミニウム
合金との間で優れた接合状態が得られる。
【0006】次に本発明ディスクロータの製造法を説明
する。 アルミニウム複合材からなる摺動面部を作製するた
めにメッキ処理されていないアルミニウム合金粉末に2
〜50%のアルミナ粒子、炭化珪素粒子等のセラミックス
粒子を添加、混合した混合粉末Aと、ニッケルメッキ等
の表面処理されたアルミニウム合金粉末Bとを用意す
る。
【0007】 上記混合粉末Aと表面処理粉末Bとを
摺動面部成形用金型に投入する。なおこのとき金型内の
摺動面の位置に上記混合粉末Aを配置し、且つ反摺動面
側、即ち鋳ぐるみ界面の位置に表面処理粉末Bを配置す
る。そして粉末Bの量は混合粉末Aの量の5〜30%程度
とするのがコスト的に望ましい。
【0008】 このように金型内に投入した粉末を該
金型とともに、それら粉末のアルミニウム合金の固相線
温度付近まで加熱し保持した後、加圧成形して複合材摺
動面部品Cを得る。このとき金型を成形温度まで加熱す
ることによって金型寿命が短くなるのを避けるため、原
材料粉末を低温で加圧成形した予備成形品を成形温度ま
で加熱した後に上記金型に投入して加圧成形する方法を
用いてもよい。
【0009】 次にこのように得られた摺動面部品C
を予熱後鋳ぐるみ用溶湯鍛造金型内にセットし、該金型
内にアルミニウム合金溶湯を注湯して加圧し複合材鋳ぐ
るみロータを得る。その後は従来法と同様に切削等の工
程を経てディスクロータ製品を得る。
【0010】
【実施例】以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説
明する。
【0011】(実施例)先ず摺動面部を以下の通り作製
した。8%Fe−Al合金粉末にアルミナ粉末を30%添
加して混合した混合粉末Aと、上記8%Fe−Al合金
粉末に化学ニッケルメッキを施した粉末Bを準備した。
上記混合粉末Aと粉末Bとを図1に示すように2層状に
して摺動面部成形用金型(1)に投入する。このときの
粉末Bと混合粉末Aとの重量比は1:4とした。なお図
中(2)は上パンチ、(3)は下パンチ、及び(4)は
ダイを示す。
【0012】上記図1のように各粉末を投入した金型
(1)をこれら粉末に一部液相が生じる温度まで加熱
し、保持して加圧成形することによって複合材摺動面部
品Cを作製した。この摺動面部品Cを 450℃に予熱後、
図2に示すように支持板(10)(10)で支持された可動
型(7)と固定型(8)を有し、該支持板(10)の一方
に加圧シリンダ(6)を設けた鋳ぐるみ用溶湯鍛造金型
(5)内の摺動面部に混合粉末A側を摺動表面側、即ち
外側に向けてメッキ粉末B側を鋳ぐるみ界面側、即ち内
側に向けてセットし、鋳造用アルミニウム合金(AC4
C)の溶湯Dを加圧パンチ(9)で該金型(5)内に注
湯して加圧し、上記摺動面部品をAC4Cで鋳ぐるむこ
とによって複合材鋳ぐるみロータRを得た。その後この
ロータRは従来と同様に切削等の工程を経て本発明のデ
ィスクロータ製品を得た。
【0013】得られた本発明のディスクロータは、摺動
面部を8%Fe−Al合金と30%アルミナ粒子の複合材
だけで構成したディスクロータよりも鋳ぐるみ界面での
接合状態が良好であった。
【0014】
【発明の効果】このように本発明によれば、ディスクブ
レーキ用のディスクロータのアルミニウム基複合材から
なる摺動面部の接合状態が向上するため耐久性の優れた
ディスクロータが得られる等の顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】摺動面部成形用金型を示す説明図である。
【図2】鋳ぐるみ用溶湯鍛造金型を示す説明図である。
【符号の説明】
1 摺動面部成形用金型 2 上パンチ 3 下パンチ 4 ダイ 5 溶湯鍛造金型 6 加圧シリンダ 7 可動型 8 固定型 9 加圧パンチ 10 支持板 11 溶湯用スリーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B22F 3/02 B22F 3/02 P F16D 65/12 F16D 65/12 E (56)参考文献 特開 平7−144268(JP,A) 特開 平4−13822(JP,A) 特開 平7−280006(JP,A) 特開 平7−83255(JP,A) 特開 平6−185550(JP,A) 特開 平5−248462(JP,A) 特開 平5−240277(JP,A) 特開 平4−293705(JP,A) 特開 平3−189430(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 19/00 B22D 19/14 B22F 1/00 B22F 1/02 B22F 3/02 F16D 65/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム合金粉末とセラミックス粒
    子との複合材からなる摺動面部をアルミニウム合金で鋳
    ぐるんでなるアルミニウム基複合材ディスクロータにお
    いて、該摺動面部の鋳ぐるみ界面部に、表面にメッキ処
    理を施したアルミニウム合金粉末を使用して鋳ぐるみ加
    工したことを特徴とするアルミニウム基複合材ディスク
    ロータ。
  2. 【請求項2】 表面にメッキ処理したアルミニウム合金
    粉末の使用量が、摺動面部に用いるアルミニウム合金粉
    末の5〜30wt%である請求項1記載のアルミニウム基複
    合材ディスクロータ。
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