JP3226376B2 - オルガノポリシロキサン側鎖を有するポリイミド - Google Patents

オルガノポリシロキサン側鎖を有するポリイミド

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JP3226376B2 JP12277793A JP12277793A JP3226376B2 JP 3226376 B2 JP3226376 B2 JP 3226376B2 JP 12277793 A JP12277793 A JP 12277793A JP 12277793 A JP12277793 A JP 12277793A JP 3226376 B2 JP3226376 B2 JP 3226376B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なオルガノポリシ
ロキサン側鎖を有するポリイミドに関する。
【0002】
【従来の技術】芳香族ポリエステル、芳香族ポリアミド
(アラミド)、芳香族ポリイミド等の芳香族系高分子
は、高い機械的強度、耐熱性、耐溶剤性等のために、高
性能高分子材料として重要な地位を占めつつある〔高分
子学会編、高性能芳香族系高分子材料、丸善(199
0)等参照〕。しかし、従来の屈曲性高分子に比べ、こ
れらの剛直鎖高分子は溶媒への溶解性が低く、融点も高
いため、加工性に劣ることからその工業的開発および利
用は近年になって始まったに過ぎない。
【0003】これら芳香族系剛直鎖高分子の溶解性を向
上させたり、融点を下げる方法の一つとして、屈曲性高
分子を側鎖として導入することが提案されている〔M.Ba
llauff, Angew.Chem.Int.Ed.Engl.,28巻、253ページ
(1989)等参照〕。このような目的で、アルキル、
アルキロキシ側鎖をもった、あるいはエステル結合でア
ルキル鎖を導入した芳香族ポリエステル〔R.W.Lenzら、
Eur.Polym.J., 19巻、1043ページ(1983)、M.
Ballauff,Makromol.Chem.,Rapid Commun.,7巻、407
ページ(1986)、B.R.Harknessら、Macromolecule
s, 24巻、6759ページ(1991)等〕、ポリスチ
レン側鎖をもった芳香族ポリエステル〔T.Heitz ら、Ma
kromol.Chem.,190巻、3295ページ(1989)〕、
アルキロキシ側鎖をもった芳香族ポリイミド〔M.Ballau
ffら、Makromol.Chem.,188巻、2865ページ(198
7)〕等が報告されている。また、分離膜材料を目的と
して、準剛直性の芳香族ポリイミドにポリシロキサン側
鎖を導入した例も報告されている〔長瀬ら、Makromol.C
hem.,193巻、1509ページ(1992)等〕。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オルガ
ノポリシロキサン側鎖を有し、その側鎖の結合している
ジアミンモノマーに由来するユニットがビフェニル基で
ある芳香族ポリイミドあるいはその共重合体は未だ知ら
れていない。このようなオルガノポリシロキサン側鎖を
有するポリイミドには、上記のような溶解性向上等に加
えて、ポリイミドとポリシロキサンの性質を合わせもつ
新規な特性が期待できる。本発明は、上記のようなオル
ガノポリシロキサン側鎖を有する新規なポリイミドを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的は、繰り返
し単位が下記式I及びII
【0006】
【化4】
【0007】〔式中、A1 は4価の芳香族基であり、A
2 は下記式III
【0008】
【化5】
【0009】で示される2価の有機基であり、式III に
おいてZは下記式IV
【0010】
【化6】
【0011】で示されるオルガノポリシロキサン基、
(式中、R1 は2価の有機基、R2 〜R 6 は同一または
異なる1価の有機基、nは1以上の整数である。)で、
mは0または1であり、A3 は2価の芳香族基である。
(ただし、A1 ,A3 ,R1 〜R 6 ,m,nは繰り返し
単位ごとに異なってもよい。以下同じ。)〕からなり、
式Iで示される繰り返し単位と、式IIで表される繰り返
し単位のモル比が100/0から1/99の範囲にある
オルガノポリシロキサン側鎖を有するポリイミドにより
達成される。
【0012】式I,II中、A1 で示される4価の芳香族
基としては、
【0013】
【化7】
【0014】などが挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【0015】式IIにおけるA3 は二価の芳香族基であ
り、
【0016】
【化8】
【0017】などが例示されるが、これらに限定される
ものではない。
【0018】式III で示されるユニットが隣のユニット
と結合する部位およびポリシロキサン鎖Zの結合位置
は、各ベンゼン環の2位から6位のいずれでもよく、ポ
リシロキサン鎖Zは、それぞれのベンゼン環に1個ずつ
結合しているかもしくは片方のベンゼン環のみに1個結
合している。
【0019】式IV中、R1 で示される二価の有機基とし
ては、アルキレン基、オキシアルキレン基、フェニレン
アルキレン基、フェニレンオキシアルキレン基等を例示
することができるが、入手の容易さからはオキシアルキ
レン基が好ましい。R2 〜R 6 は一価の有機基であり、
これにはメチル基、エチル基、プロピル基、オクチル基
等のアルキル基、2−フェニルエチル基、2−フェニル
プロピル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等の
置換アルキル基、フェニル基等のアリール基、またはト
リル基等の置換アリール基が例示される。中でもR2
5 については好ましくはメチル基およびフェニル基で
あり、さらに経済的観点からメチル基であることが好ま
しい。R6 については原料となる式V
【0020】
【化9】
【0021】で示されるヒドロオルガノポリシロキサン
(R2 〜R6 は上記と同じ意味を表わす)の原料の入手
の容易さから、メチル基、n−ブチル基、sec−ブチ
ル基、tert−ブチル基、およびフェニル基が好まし
い。nは正の整数であり、好ましくは1〜5000、さ
らに好ましくは3〜1000が例示される。
【0022】本発明のオルガノポリシロキサン側鎖を有
するポリイミドは、以下に述べる方法により製造するこ
とができる。すなわち、下記式VI(式中、A1 は式Iで
述べたのと同じ意味を表わす)で示されるテトラカルボ
ン酸二無水物と、下記式VII(式中、Z及びmは式III
で述べたのと同じ意味を表わす)で示されるジアミノビ
フェニル基を有するオルガノポリシロキサンとを当モル
量反応させるか、
【0023】
【化10】
【0024】または式VII で示されるジアミノビフェニ
ル基を有するオルガノポリシロキサンと下記式VIII
【0025】H2 N−A3 −NH2 VIII
【0026】で示される芳香族ジアミン化合物との合計
モル量がテトラカルボン酸二無水物のモル量と等しくな
るように反応させて、下記式IXで示される繰り返し単位
と、下記式Xで示される繰り返し単位(式中A1 〜A3
は式I及びIIで述べたのと同じ意味を表わす)
【0027】
【化11】
【0028】のモル比が100/0から1/99の範囲
にあるオルガノポリシロキサン側鎖を有するポリアミド
酸を合成し、これを加熱イミド化することにより合成で
きる。このイミド化反応はイミド化剤を用いてあるいは
用いずに溶液中でも行なうことができる。また、式VII
で示されるジアミノビフェニル基を有するオルガノポリ
シロキサンと上記式VIIIで示される芳香族ジアミン化合
物をシリル化した後、芳香族テトラカルボン酸二無水物
と溶媒中で反応させて、繰り返し単位が下記式XIおよび
XII からなり(式中A1 〜A3 は式I,IIで述べたのと
同じ意味を表わし、R7 はアルキル基を表わす)、
【0029】
【化12】
【0030】式XIで示される繰り返し単位と、式XII で
示される繰り返し単位のモル比が100/0から1/9
9の範囲にあるオルガノポリシロキサン側鎖を有するシ
リル化ポリアミド酸を合成し、これを加熱イミド化する
ことによっても製造することができる。
【0031】式VIで示される芳香族テトラカルボン酸二
無水物としては、ピロメリット酸二無水物、3,3′,
4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、2,
3,3′,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水
物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無
水物、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル
二無水物、3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラ
カルボン酸二無水物、2,2−ビス(3,4−ジカルボ
キシフェニル)プロパン二無水物、1,1,1,3,
3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス(3,4−ジカ
ルボキシフェニル)プロパン二無水物、ビス(3,4−
ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、2,3,
6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、1,
2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水
物、2,3,6,7−アントラセンテトラカルボン酸二
無水物、1,2,5,6−アントラセンテトラカルボン
酸二無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボ
ン酸二無水物、2,3,5,6−ピラジンテトラカルボ
ン酸二無水物等が例示されるが、これらに限定されるも
のではなく、またこれらの混合物を用いることもでき
る。
【0032】式VIIIで示される芳香族ジアミン化合物と
しては、p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジア
ミン、4,4′−ジアミノビフェニル、3,3′−ジア
ミノビフェニル、2,6−ジアミノナフタレン、1,5
−ジアミノナフタレン、2,6−ジアミノアントラセ
ン、2,7−ジアミノアントラセン、4,4′−ジアミ
ノジフェニルエーテル、3,3′−ジアミノジフェニル
エーテル、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3,
3′−ジアミノジフェニルメタン、4,4′−ジアミノ
ベンゾフェノン、3,3′−ジアミノベンゾフェノン、
2,2−ビス(4−ジアミノフェニル)プロパン、1,
1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2,2−ビス
(4−ジアミノフェニル)プロパン、4,4′−ジアミ
ノジフェニルスルホン等が例示されるが、これらに限定
されるものではなく、またこれらの混合物を用いること
もできる。
【0033】式VII で示されるジアミノビフェニル基を
有するオルガノポリシロキサンは、式Vで表される末端
ヒドロオルガノポリシロキサンと下記式XIII
【0034】
【化13】
【0035】〔式中、R8 は末端にエチレン性不飽和結
合を有する炭素原子数2以上の有機基であり、mは0又
は1である。〕で示される末端オレフィンを有する化合
物とを、触媒存在下でヒドロシリル化反応させることに
より、下記式XIV
【0036】
【化14】
【0037】(式中Z及びmは式III で述べたのと同じ
意味を表わす)で示されるジニトロビフェニル基を有す
るオルガノポリシロキサンを合成し、さらにそのニトロ
基を還元することにより合成できる。
【0038】式Vで表される末端ヒドロオルガノポリシ
ロキサンは、公知の方法により製造できる。
【0039】式XIIIで表されるジニトロビフェニル化合
物はニトロ基がそれぞれのベンゼン環に1個ずつ結合し
ており、末端にエチレン性不飽和結合を有する有機基R
8 はそれぞれのベンゼン環に1個ずつ結合しているかも
しくは片方のベンゼン環のみに1個結合している。ニト
ロ基、R8 とも、各ベンゼン環の2位から6位のいずれ
の位置に結合していてもよい。R8 としては、−CH=
CH2 ,−CH2 CH=CH2 ,−CH2 CH2 CH=
CH2 ,−CH(CH3 )CH=CH2 ,−(CH2
6 CH=CH2 ,−OCH=CH2 ,−OCH2 CH=
CH2 ,−OCH2 CH2 CH=CH2 ,−OCH(C
3 )CH=CH2 ,−O(CH2 6CH=CH2
が例示されるが、原料の入手の容易さから−OCH=C
2 ,−OCH2 CH=CH2 ,−OCH2 CH2 CH
=CH2 ,−OCH(CH3 )CH=CH2 ,−O(C
2 6 CH=CH2 等が好ましい。これらの化合物は
一般には市販されていないが、後に実施例として示す方
法等により合成することができる。
【0040】式Vで示される末端ヒドロオルガノポリシ
ロキサンと式XIIIで表されるオレフィン化合物とのヒド
ロシリル化反応は、触媒の存在下で、好ましくは溶媒中
で行なわれる。触媒としては、塩化白金酸、白金−ジビ
ニルテトラメチルジシロキサン錯体、白金炭素等の白金
系触媒を用いるのがもっとも一般的であるが、(Ph 3
P)3 RhCl,(Ph2 PH)3 RhCl,(Ph3
P)3 (CO)RhH、さらにCo(I),Pd(I
I),Ru(II)などの遷移金属触媒も用いることがで
きる。触媒の量は、通常炭素−炭素二重結合1モルに対
して1/104 から1/102 モル程度でよい。溶媒と
しては、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化
水素溶媒、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素溶
媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテ
ル系溶媒、メタノール、エタノール、プロパノール等の
アルコール系溶媒、アセトン、メチルエチルケトン等の
ケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル系
溶媒、クロロホルム、トリクロロエチレン、四塩化炭素
等のハロゲン化炭化水素溶媒、さらには、ジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド等が例示される。反応温度は0〜200℃、好ましく
は40〜110℃で、乾燥した不活性雰囲気下で行なわ
れるが、触媒によっては少量の酸素の混入が望ましい。
【0041】式XIV で示されるジニトロビフェニル基を
有するオルガノポリシロキサンのニトロ基のアミノ基へ
の還元方法としては、白金、ラネーニッケル、白金炭
素、パラジウム炭素、ロジウム−アルミナ、硫化白金炭
素等を触媒として用いた水素による接触還元法が例示さ
れる。反応は溶媒中で行なうのが好ましく、溶媒として
は上記各種溶媒およびこれらの混合溶媒が例示される。
反応温度は室温から溶媒の還流温度の範囲であることが
好ましい。還元方法は上記方法に限定されるものではな
い。
【0042】上記ポリアミド酸の合成は、好ましくは乾
燥した不活性雰囲気下で行なわれる。無溶媒で反応を行
なうこともできるが、好ましくは溶媒中で行なわれ、溶
媒としては上記各種溶媒およびこれらの混合物が例示さ
れる。反応温度は好ましくは−50℃から100℃、さ
らに好ましくは0℃から50℃が例示される。
【0043】ポリアミド酸の加熱イミド化は、溶媒を除
去後、100℃から400℃、好ましくは150℃から
350℃において加熱することにより行なわれる。この
際、雰囲気は大気中でも不活性ガス下でも減圧下でもよ
い。また溶液中のイミド化は、上記各種溶媒中で行なわ
れ、例えば無水酢酸とアミン等の塩基をイミド化剤とし
て50℃から150℃程度の反応温度で行なったり、あ
るいはイミド化剤を用いずに150℃から200℃程度
の温度で行なうことなどが例示されるが、溶液中でイミ
ド化の方法はこれらに限定されるものではない。溶液中
でのイミド化では反応条件によりイミド化率を100%
より小さくすることができるが、さらに上記加熱イミド
化の条件での後加熱によりイミド化を完了させることが
できる。
【0044】式VII で表されるジアミノビフェニル基を
有するオルガノポリシロキサンと式VIIIで表される芳香
族ジアミン化合物のシリル化は、シリル化剤により行な
われる。シリル化剤としては、トリメチルクロロシラ
ン、トリエチルクロロシラン、トリフェニルクロロシラ
ン、メチルジエチルブロモシラン等のトリアルキルハロ
シラン、もしくはヘキサメチルジシラザン、N,N−ジ
エチルアミノトリメチルシラン、N,O−ビス(トリメ
チルシリル)カーバメート、N−トリメチルシリルイミ
ダゾール等の窒素含有シリル化剤が例示される。トリア
ルキルハロシランを用いる場合には、塩基を共存させ
て、副生するハロゲン化水素を中和するのが好ましい。
窒素含有シリル化剤を用いる場合はトリメチルクロルシ
ラン、硫酸アンモニウム等の触媒を添加してもよい。シ
リル化の反応はアルコール溶媒以外の上記各種溶媒中で
も行なえるが、溶媒を省略することもできる。反応温度
は0〜200℃、好ましくは20〜140℃である。
【0045】シリル化されたポリアミド酸は、これらシ
リル化されたジアミンを用いて、上記ポリアミド酸の合
成と同様にして合成される。さらに、このシリル化され
たポリアミド酸を上記と同様の方法で加熱することによ
りポリイミドが得られる。もちろん、シリルエステルを
加水分解すれば通常のポリアミド酸が得られるので、こ
れを上記と同様に加熱または溶液中でイミド化すること
もできる。
【0046】
【実施例】次に参考例および実施例により本発明をさら
に詳しく説明するが、この発明はこれらの例によってな
んら限定されるものではない。
【0047】(参考例1) (2−(3−ブテニロキシ)−4,4′−ジニトロビフ
ェニルの合成)4,4′−ジニトロ−2−アミノビフェ
ニル13.0gに、水15.0mlと濃硫酸11.0mlの
混合物を加え、加熱しながら2時間攪拌した後、粉砕し
た氷26.5gを加えた。氷浴中にてこれに亜硝酸ナト
リウム3.51gの水溶液を滴下し、10分間かき混
ぜ、さらに数分間放置した。水25mlに濃硫酸33.4
mlを加えたものを沸騰させておき、これに前述の反応混
合物をゆっくり滴下し、5分間沸騰を続けた後、氷浴中
のビーカーに注ぎこんだ。これを吸引濾過し、濾過ケー
クを、カラムクロマトグラフィーにより精製し、4,
4′−ジニトロ−2−ヒドロキシビフェニル10.9g
(収率83.9%)を黄褐色の粉末として得た。
【0048】次に、得られた4,4′−ジニトロ−2−
ヒドロキシビフェニル10.4gを乾燥したアセトン9
5mlに溶解し、炭酸カリウム5.52g、4−ブロモ−
1−ブテン7.56gを加え、71時間還流させた。常
法により精製し、2−(3−ブテニロキシ)−4,4′
−ジニトロビフェニル5.20g(収率41.4%)を
淡黄色の粉末として得た。
【0049】(参考例2) (4,4′−ジニトロビフェニル基を有するポリシロキ
サンの合成)参考例1で合成した2−(3−ブテニロキ
シ)−4,4′−ジニトロビフェニル2.52gを乾燥
トルエン80mlに溶解し、塩化白金酸の3%イソプロピ
ルアルコール溶液100μlを加えた後、式
【0050】
【化15】
【0051】で示される末端ヒドロポリシロキサン(n
の平均値14.4)7.88gを乾燥トルエン20mlに
溶解したものを滴下し、100℃で4時間攪拌を続け
た。カラムクロマトグラフィーにより精製し、8.68
gの4,4′−ジニトロビフェニル基を有するポリシロ
キサンを淡黄色ワックス状の固体として得た(収率8
7.1%)。
【0052】(参考例3,4)参考例2と同様の方法
で、表1に示すように重合度の異なる4,4′−ジニト
ロビフェニル基を有するポリシロキサンを合成した。
【0053】
【表1】
【0054】(参考例5) (4,4′−ジアミノビフェニル基を有するポリシロキ
サンの合成)パラジウム炭素(5%Pd)270mgをエ
タノールとベンゼンの1:1混合溶媒14mlに懸濁さ
せ、水素を通じながら、参考例2で合成した4,4′−
ジニトロビフェニル基を有するポリシロキサン(nの平
均値14.4)3.21gを同様の混合溶媒14mlに溶
解したものを加えた。攪拌しながら水素吹き込みを3時
間続けた後、触媒を濾別し、減圧下で溶媒を留去するこ
とにより、4,4′−ジアミノビフェニル基を有するポ
リシロキサンを黄色の粘性液体として得た(収量3.0
0g、97.7%)。
【0055】(参考例6,7)参考例5と同様の方法
で、表2に示すように重合度の異なる4,4′−ジアミ
ノビフェニル基を有するポリシロキサンを合成した。
【0056】
【表2】
【0057】(実施例1) (ポリシロキサン側鎖を有するポリアミド酸の合成1)
参考例5で合成した4,4′−ジアミノビフェニル基を
有するポリシロキサン(nの平均値14.4)0.74
5gを4mlのテトラヒドロフランに溶解し、ピロメリッ
ト酸二無水物0.114gを加え、室温で攪拌した。生
成したポリアミド酸溶液をガラス板上に塗布し、減圧
下、30℃にて溶媒を除去してポリアミド酸フィルムを
得た。
【0058】得られたポリシロキサン側鎖を有するポリ
アミド酸の固有粘度は、テトラヒドロフラン中、25℃
で0.17dL/gであった。
【0059】IRスペクトル(cm-1):2961
(s),1713(m),1669(m),1599
(s),1522(s),1497(m),1400
(s),1256(vs),1076(sh),105
9(sh),1007(vs),789(vs)(33
00付近のN−H、3050付近の芳香族C−Hは強度
が弱く、同定できなかった。sは強い吸収、vsはたい
へん強い吸収、mは中程度の吸収、shは他の吸収の肩
として現われたものをさす。)。
【0060】(実施例2,3) (ポリシロキサン側鎖を有するポリアミド酸の合成2,
3)実施例1と同様の方法で、表3に示すようにポリシ
ロキサンの重合度の異なるポリアミド酸を合成した。実
施例1と同様のIRスペクトルが得られたが、実施例
2,3ともに3290cm-1付近にN−H、3050cm-1
付近に芳香族C−Hが観測された。
【0061】
【表3】
【0062】(実施例4) (ポリシロキサン側鎖を有するポリイミドの合成1)実
施例1で得られたポリアミド酸フィルムをアルゴン雰囲
気下、60℃で20分、100℃で20分、200℃で
2時間加熱し、ポリシロキサン側鎖を有するポリイミド
フィルムを得た。
【0063】IRスペクトル(cm-1):2961
(s),1782(m),1726(vs),1605
(s),1499(s),1377(s),1258
(vs),1177(m),1069(sh),100
7(vs),785(vs),723(s)。
【0064】(実施例5,6) (ポリシロキサン側鎖を有するポリイミドの合成2,
3)実施例4と同様にして、表4に示すように実施例2
および3で得られたポリアミド酸のイミド化を行なっ
た。
【0065】
【表4】
【0066】(実施例7) (ポリシロキサン側鎖を有するポリイミドの合成4)実
施例1と同様に、4,4′−ジアミノビフェニル基を有
するポリシロキサン(nの平均値14.4)0.735
gとピロメリット酸二無水物0.112gをテトラヒド
ロフラン4ml中で反応させ、得られたポリアミド酸溶液
に、トリエチルアミン0.434gと無水酢酸0.44
0gの混合物を滴下し、70℃の油浴中で1時間反応さ
せた。黄色透明のゲルとして得られたポリイミドのIR
スペクトルは次のようで、イミド化率は47%であっ
た。
【0067】IRスペクトル(cm-1):2961
(s),1779(m),1730(s),1601
(m),1520(w),1499(s),1375
(s),1260(vs),1094(sh),102
2(vs),801(vs),720(m)(wは弱い
吸収を示す。)。
【0068】このポリイミドを実施例4と同様の方法で
加熱すると、イミド化は完了した。
【0069】(参考例8) (4,4′−ビス(トリメチルシリルアミノ)ビフェニ
ル基を有するポリシロキサンの合成)参考例6で合成し
たジアミノ基を有するポリシロキサン(nの平均値2
6.7)1.18gを、ベンゼン10mlに溶解し、トリ
エチルアミン0.158gを加えた。これにトリメチル
クロロシラン0.041gをゆっくり加え、室温で1時
間、さらに油浴中60℃で2時間、80℃で38時間攪
拌した。塩を濾別後、溶媒等を減圧下で除去し、4,
4′−ビス(トリメチルシリルアミノ)ビフェニル基を
有するポリシロキサンを得た(収量1.04g、83.
1%)。
【0070】(実施例8) (ポリシロキサン側鎖を有するシリル化ポリアミド酸の
合成)反応はすべてアルゴン置換したグローブバッグの
中で行なった。10℃の水浴中で、参考例8で合成した
4,4′−ビス(トリメチルシリルアミノ)ビフェニル
基を有するポリシロキサン1.00gをテトラヒドロフ
ラン4mlに溶解し、あらかじめ用意しておいたピロメリ
ット酸二無水物のテトラヒドロフラン溶液をピロメリッ
ト酸二無水物の量が0.087gになる量だけ滴下し
た。1時間後水浴を油浴に替え、35℃で一晩加熱し
た。生成したポリマー溶液をグローブバッグ中でガラス
板上に塗布し、溶媒を除去してシリル化ポリアミド酸フ
ィルムを得た。
【0071】IRスペクトル(cm-1):2961
(s),1703(m),1655(m),1608
(m),1534(m),1495(s),1408
(m),1256(vs),1209(s),1009
(vs),823(s),788(vs)。
【0072】このシリル化ポリアミド酸をメタノール中
で脱シリル化したポリアミド酸の固有粘度は0.24dL
/gであった。
【0073】(実施例9) (ポリシロキサン側鎖を有するポリイミドの合成5)実
施例8においてグローブバッグ中にて得られたシリル化
ポリアミド酸フィルムを、実施例4と同様の方法で加熱
イミド化した。
【0074】IRスペクトル(cm-1):2961
(s),1782(m),1730(vs),1602
(s),1500(s),1377(s),1257
(vs),1177(m),1068(sh),100
7(vs),785(vs),723(s)。
【0075】(実施例10) (ポリシロキサン側鎖を有するポリアミド酸の合成4)
参考例5で合成した4,4′−ジアミノビフェニル基を
有するポリシロキサン(nの平均値14.4)0.20
1gと参考例7で合成した4,4′−ジアミノビフェニ
ル基を有するポリシロキサン(nの平均値46.2)
0.496gをテトラヒドロフラン5mlに溶解し、ピロ
メリット酸二無水物0.062gを加え、室温で攪拌し
た。生成したポリアミド酸溶液をガラス板上に塗布し、
減圧下、30℃にて溶媒を除去して2種類の異なる長さ
の側鎖をもつアミド酸共重合体フィルム(2種のユニッ
トの比1:1)を得た。
【0076】得られたポリシロキサン側鎖を有するポリ
アミド酸の固有粘度は、テトラヒドロフラン中、25℃
で0.17dL/gであった。
【0077】IRスペクトル(cm-1):3291(w,
b),2963(s),1713(m),1669
(m),1601(s),1526(s),1497
(m),1402(s),1258(vs),1080
(sh),1011(vs),785(vs)(bは幅
広の吸収を示す。)。
【0078】(実施例11) (ポリシロキサン側鎖を有するポリイミドの合成6)実
施例10で得られたポリアミド酸フィルムを、実施例4
と同様の方法で加熱イミド化し、2種類の異なる長さの
側鎖をもつイミド共重合体(2種のユニットの比1:
1)を得た。
【0079】IRスペクトル(cm-1):2963
(s),1784(m),1730(vs),1605
(s),1499(s),1377(s),1258
(vs),1177(w),1073(sh),100
7(vs),785(vs),723(s)。
【0080】(実施例12) (ポリシロキサン側鎖を有するポリアミド酸の合成5)
参考例6で合成した4,4′−ジアミノビフェニル基を
有するポリシロキサン(nの平均値26.7)0.85
3gとp−フェニレンジアミン0.040gをテトラヒ
ドロフランとN,N−ジメチルアセトアミドの1:1混
合溶媒14mlに溶解し、ピロメリット酸二無水物0.1
59gを加え、室温で攪拌した。生成したポリアミド酸
溶液をガラス板上に塗布し、減圧下、30℃にて溶媒を
除去して、ポリシロキサン側鎖のあるビフェニル基を含
むユニットと側鎖のないp−フェニレン基を含むユニッ
トの比が1:1のアミド酸共重合体フィルムを得た。
【0081】得られたポリシロキサン側鎖を有するポリ
アミド酸の固有粘度は、テトラヒドロフランとN,N−
ジメチルアセトアミドの1:1混合溶媒中、30℃で
0.39dL/gであった。
【0082】IRスペクトル(cm-1):3320(w,
b),2963(s),1717(m),1676
(m),1601(s),1516(s),1402
(s),1258(vs),1074(sh),100
9(vs),785(vs)。
【0083】(実施例13) (ポリシロキサン側鎖を有するポリイミドの合成7)実
施例12で得られたポリアミド酸フィルムを、実施例4
と同様の方法で加熱イミド化し、ポリシロキサン側鎖の
あるビフェニル基を含むユニットと側鎖のないp−フェ
ニレン基を含むユニットの比が1:1のイミド共重合体
を得た。
【0084】IRスペクトル(cm-1):2961
(s),1780(m),1728(vs),1605
(s),1516(s),1499(m),1364
(s),1258(vs),1179(w),1078
(sh),1007(vs),785(vs),723
(s)。
【0085】
【発明の効果】本発明のポリシロキサン側鎖を有するポ
リイミドは、側鎖の長さ、数等を自由に分子設計できる
ので、ポリイミドの融点の低下や溶媒溶解性の向上等に
加えて、ポリイミドとポリシロキサンの性質を合わせも
つ新規な特性を持たせることができる。また、ポリイミ
ドもしくはポリシロキサンとのブレンドとして、あるい
は相溶性付与剤としても利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−294327(JP,A) 特開 平5−220210(JP,A) J.Polym.Sci.Part A:Polym.Chem.(1994), 32(8),1581−92 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 73/00 - 73/26 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰り返し単位が下記式I及びII 【化1】 〔式中、A1 は4価の芳香族基であり、A2 は下記式II
    I 【化2】 で示される2価の有機基であり、式III において、Zは
    下記式IV 【化3】 で示されるオルガノポリシロキサン基(式中、R1 は2
    価の有機基、R2 〜R6は同一または異なる1価の有機
    基、nは1以上の整数)で、mは0または1であり、A
    3 は2価の芳香族基である。ただし、A1 ,A3 ,R1
    〜R6 ,m,nはは繰り返し単位ごとに異なってもよ
    い。〕からなり、式Iで示される繰り返し単位と、式II
    で表される繰り返し単位のモル比が100/0から1/
    99の範囲にあるオルガノポリシロキサン側鎖を有する
    ポリイミド。
  2. 【請求項2】 式III において、mが0である請求項1
    のオルガノポリシロキサン側鎖を有するポリイミド。
  3. 【請求項3】 式IVにおいて、R2 〜R5 がメチル基で
    ある請求項1又は2のオルガノポリシロキサン側鎖を有
    するポリイミド。
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