JP3226337U - ガイド冶具及び鋼帯の切断加工装置 - Google Patents

ガイド冶具及び鋼帯の切断加工装置 Download PDF

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Abstract

【課題】鋼帯の耳部を除去した後に生じるスクラップ等の長尺状部材を所定の位置へ誘導することを簡便に実現可能なガイド冶具及び鋼帯の切断加工装置を提供する。【解決手段】ガイド治具100は、鋼帯の幅方向端部から切り出された長尺状部材が、内部を挿通可能とされた本体筒部110と、本体筒部において、長尺状部材が挿入される側の端部に形成され、本体筒部の周壁が本体筒部の径方向に開口された開口部120と、を備える。【選択図】図3

Description

本考案は、ガイド冶具及び鋼帯の切断加工装置に関する。
鋼帯の製造工程において、鋼帯の幅方向両端部、いわゆる耳部に不良が発生することがあり、当該部分を除去することが求められる場合がある。除去される耳部は数mm程度の幅狭な部位であることが多く、その結果、除去後に生じるスクラップは、連続した長尺状部材となる。そのため、スクラップがうねる等、挙動が不安定となることから、除去後のスクラップを所定の位置へ誘導するガイドが設けられることがある。
例えば、下記特許文献1には、耳スクラップのガイドの受け入れ口をラッパ状にし、受け入れ口部分にストリップをゆるやかに嵌入させることのできる凹溝を設ける技術が開示されている。
また、下記特許文献2には、丸刃せん断機の切断点、トリム屑の誘導ガイド、及びトリム屑切断機の切断点が、鋼帯の丸刃せん断機への進入方向の延長線上に位置するように配置される技術が開示されている。
実開昭55−165721号公報 特開昭59−073217号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、ガイドに設けられた凹溝を鋼帯の板厚に応じて変更する必要があり、多品種の鋼帯に対応するには、鋼帯ごとに凹溝を調整して耳スクラップを誘導することが求められる。また、上記特許文献2に記載の技術では、鋼帯の搬送方向を上方又は下方に変えるため、トリミング工程のロール、切断機等の配置を変更する必要があり、大掛かりな作業が必要となる。
そのため、上記特許文献1または2に記載の技術では、耳部の除去によって発生したスクラップを所定の位置へ誘導することを簡便に実現する上で改善の余地があるという問題があった。
そこで、本考案は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本考案の目的とするところは、鋼帯の耳部を除去した後に生じるスクラップ等の長尺状部材を所定の位置へ誘導することを簡便に実現可能なガイド冶具及び鋼帯の切断加工装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本考案のある観点によれば、鋼帯の幅方向端部から切り出された長尺状部材が、内部を挿通可能とされた本体筒部と、上記本体筒部において、上記長尺状部材が挿入される側の端部に形成され、上記本体筒部の周壁が上記本体筒部の径方向に開口された開口部と、を備える、ガイド冶具が提供される。
上記開口部の縁から上記本体筒部の長手方向に沿って延在される切り欠き部が形成されてもよい。
上記切り欠き部の幅が、上記開口部の縁側と反対側に行くに従って狭くなってもよい。
上記切り欠き部が、上記本体筒部において上記鋼帯と反対側の周壁に設けられてもよい。
上記開口部が、上記本体筒部の上記長尺状部材が挿入される側の端部の一部の周壁が除去されることにより形成されてもよい。
上記本体筒部は、鋼管であってもよい。
また、上記課題を解決するために、本考案の他の観点によれば、上記ガイド冶具と、上記鋼帯の幅方向端部を切断可能な切断部と、を有し、上記ガイド冶具は、上記切断部に対して上記鋼帯の通過位置と反対側に設けられる、鋼帯の切断加工装置が提供される。
上記切断部は、切断ロールであってもよい。
以上、説明したように本考案によれば、鋼帯の耳部を除去した後に生じるスクラップのような長尺状部材を所定の位置へ誘導することを簡便に実現可能なガイド冶具及び鋼帯の切断加工装置が提供される。
切断加工における耳部の除去の様子を説明するための平面図である。 本考案の一の実施形態に係る切断加工装置の構成例を示す平面図である。 同実施形態に係るガイド冶具の外観斜視図である。 同実施形態に係るガイド冶具の一部を示す平面図である。 同実施形態に係るガイド冶具の一部を示す側面図である。 同実施形態に係るガイド冶具及び切断加工装置の動作例を示す側面図である。 同実施形態に係るガイド冶具及び切断加工装置の動作例を示す側面図である。 本考案の他の実施形態に係る切断加工装置の構成例を示す平面図である。 同実施形態に係るガイド冶具の外観斜視図である。 同実施形態に係るガイド冶具の一部を示す平面図である。 同実施形態に係るガイド冶具の一部を示す側面図である。 同実施形態に係るガイド冶具の正面図である。 同実施形態に係るガイド冶具及び切断加工装置の動作例を示す側面図である。 同実施形態に係るガイド冶具に長尺状部材が挿入される様子を示す部分拡大図である。 同実施形態に係るガイド冶具及び切断加工装置の動作例を示す側面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本考案の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
[第1実施形態]
<1.切断加工装置の構成>
まず、図1及び図2を参照しながら、本考案の第1の実施形態に係る切断加工装置10の概略構成について説明する。図1は、切断加工における耳部の除去の様子を説明するための平面図である。図2は、本実施形態に係る切断加工装置10の構成例を示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る切断加工装置10は、鋼帯1の板幅方向(図1に示すX方向)の端部を除去する。鋼帯1の幅方向両端部(以下、単に「耳部」と称する場合がある)は、既定の条件と比較して板厚が不足する等の理由により、予め除去しておくことが求められるためである。具体的には、熱延鋼板としての鋼帯1を電縫鋼管として成形する工程において、溶接箇所となる鋼帯1の幅方向の端部の板厚が既定の条件を満たす必要がある。そこで、既定の板厚に達していない鋼帯1の耳部1Aを除去する。鋼帯1の耳部1Aとしては、鋼帯1の幅方向の板端から数mm程度の範囲が挙げられる。このため、鋼帯1に対して種々の加工を施す前に、切断加工装置10は、鋼帯1の耳部1Aを切断し、除去する。
具体的には、切断加工装置10は、鋼帯1を搬送方向(図1におけるY方向、図1中の白抜き矢印参照)に鋼帯1を搬送するための搬送ロール11と、鋼帯1の耳部1Aを除去するための切断部としての切断ロール12とを有している。搬送ロール11は、鋼帯1の幅方向の中央部分に複数設けられて、回転しながら鋼帯1と接触することにより、鋼帯1を搬送方向へ移動させる。
切断ロール12は、鋼帯1の板幅方向の両端部に対応する位置に設けられて、上下一対の切断回転刃(スリッター)によって、回転しながら鋼帯1の耳部1Aをせん断することで、耳部1Aを除去する。切断ロール12による切断の様子については後述する。
また、搬送ロール11と切断ロール12とは、それぞれシャフト13に取り付けられ同軸で回転可能となっている。シャフト13は、図示しない駆動源からの回転力によって回転し、搬送ロール11と切断ロール12とを所定の回転速度で回転させる。
ここで、図1に示すように、鋼帯1から耳部1Aを除去した後、スクラップとして長尺状部材Sが生じる。具体的には、スクラップとして幅数mmの断面四角形状の線状の端材が生じる。かかる長尺状部材Sは、鋼帯1から分離された後、拘束を受けていないことから、搬送方向へ押し出される力等により変形または変位する。このような変形または変位の量が大きくなると、長尺状部材Sが鋼帯1と接触し、鋼帯1に疵を残す等の不良の原因となる場合がある。
そこで、図2に示すように、鋼帯1の板幅方向(図2におけるX方向)の外側にガイド冶具100を設けて、長尺状部材Sを所定の位置へ誘導する。これにより、鋼帯1から除去された長尺状部材Sが、鋼帯1へ接触することが抑制される。また、長尺状部材Sが所定の位置へ誘導されるので、スクラップとしての長尺状部材Sの処理が容易になる。
ガイド冶具100は、切断ロール12に対応した位置に設けられる。具体的には、図2に示すように、ガイド冶具100は、鋼帯1の通過する位置とは、図2におけるX方向において、切断ロール12に対して反対側に設けられる。換言すれば、ガイド冶具100は、鋼帯1の板幅方向(図2におけるX方向)の外側に設けられる。また、ガイド冶具100は、切断ロール12に対する、搬送方向(図2におけるY方向)の下流側に設けられる。以下に、本実施形態に係るガイド冶具100及び、それらを備えた切断加工装置10について詳細に説明する。
<2.ガイド冶具の構成>
図3〜図5を参照しながら、本実施形態に係るガイド冶具100の一例について説明する。図3は、本実施形態に係るガイド冶具100の一例を示す外観斜視図である。図4は、本実施形態に係るガイド冶具100の一部を示す平面図である。図5は、本実施形態に係るガイド冶具100の一部を示す側面図である。
図3に示すように、本実施形態に係るガイド冶具100は、鋼帯1から切り出された長尺状部材Sを所定の位置へ誘導する、略筒状の部材である。すなわち、ガイド冶具100の長手方向(図3におけるB方向)の一端側から挿入された長尺状部材Sが、他端側から排出されるようになっている。
ガイド冶具100の寸法は、長尺状部材Sを誘導できる程度の長さ、大きさであればよく、特に限定されない。一例として、ガイド冶具100は、φ80〜100mm程度の断面円形の鋼管から形成される。また、ガイド冶具100の長手方向(図3におけるB方向)の長さは、一例として500〜800mm程度である。
具体的には、ガイド冶具100は、本体筒部110と、開口部120とを有している。本体筒部110は、ガイド冶具100の筒状部分であり、筒内部を長尺状部材Sが挿通可能とされている。本体筒部110の筒状の周壁111の内周面に、長尺状部材Sが当接することで、長尺状部材Sの変位が抑制され、長尺状部材Sが、ガイド冶具100の長手方向(図3におけるB方向)に沿って移動される。この結果、長尺状部材Sが所定の位置まで誘導される。
開口部120は、本体筒部110の長尺状部材Sが挿入される側の端部に形成された開口部分である。開口部120は、長尺状部材Sが挿入される側の端部の周壁111が、本体筒部110の径方向に開口されることで形成されている。長尺状部材Sは、開口部120を介して本体筒部110内へ挿入される。
具体的には、開口部120は、本体筒部110の長尺状部材Sが挿入される側において、周壁111の内、上方側(図3におけるA方向側)が開口した部分である。すなわち、図4に示すように、本体筒部110の長尺状部材Sが挿入される側において、開口部120を介して本体筒部110の周壁111の内周面の一部(後述する下方側の縁部121の突出した部位の内周面)が視認できるように構成されている。
これにより、開口部120の開口面積を十分確保できるとともに、ガイド冶具100の長尺状部材Sが挿入される側の視認性が向上する。この結果、詳細は後述するが、長尺状部材Sの先端部S1をガイド冶具100へ導入する初期作業が容易になる。
さらに、開口部120は、図5に示すように、側面視(図5におけるA方向視)したときに、開口部120の縁部の成す面が傾斜するように、開口している。開口部120は、図5に示すように、側面視(図5におけるA方向視)したときに、開口部120の下方側の縁部121が、上方側の縁部123よりも長手方向(図5におけるB方向)に突出するように形成されている。下方側の縁部121の突出した部位は、本体筒部110の周方向の内、少なくとも半周程度とされるように構成されてもよい。
換言すれば、本体筒部110の長尺状部材Sの挿入される側には、本体筒部110の周壁111から連続した延長部分が形成されている。かかる延長部分は、本体筒部110の内部へ長尺状部材Sが導入される際、長尺状部材Sの先端部S1を下方から支持し、内部へ導入する。
開口部120は、本体筒部110の長尺状部材Sが挿入される側の端部の一部の周壁111が除去されることにより形成される。具体的には、一例として本体筒部110としての鋼管の一端部の周壁111が、半周程度、切除されることにより、開口部120が形成される。以上、本実施形態に係るガイド冶具100及び切断加工装置10の概略構成について説明した。
(動作例)
次に、図6及び図7を参照しながら、ガイド冶具100及び切断加工装置10の動作例について説明する。図6及び図7は、本実施形態に係るガイド冶具100及び切断加工装置10の動作例を示す側面図である。図6に示すように、鋼帯1が搬送方向(図6におけるY方向、図6の白抜き矢印参照)に搬送される。さらに、鋼帯1の耳部1Aが、切断ロール12によって、切断されて除去される。耳部1Aの除去された鋼帯1は、支持台14の上を通過し、次工程へと搬送される。一方、切断によって鋼帯1から分離された長尺状部材Sは、変形または変位を開始する。このとき、作業者によって長尺状部材Sの先端部S1が、ガイド冶具100の内部へ導入される。具体的には、作業者は、開口部120を介して長尺状部材Sの先端部S1を確認しながら、鉛直方向(図6におけるZ方向)の上方側から棒状の作業用具を用いて、長尺状部材Sの先端部S1の位置を調整する。さらに、切断加工装置10の搬送ロール11及び切断ロール12を回転させることにより、位置調整された長尺状部材Sの先端部S1が、ガイド冶具100の本体筒部110内へと導入される。
ガイド冶具100の本体筒部110内へ長尺状部材Sの先端部S1の導入が完了した後、切断ロール12による耳部1Aの除去が連続的に開始される。この結果、長尺状部材Sが、ガイド冶具100の本体筒部110内へ連続的に挿入される。すなわち、図7に示すように、長尺状部材Sがガイド冶具100の本体筒部110の内部を挿通されながら、所定の位置へと誘導される。所定の位置の一例としては、スクラップを収容する容器15である。
ここで、図7に示すように、ガイド冶具100は、鋼帯1の搬送方向(図7におけるY方向)に対して、本体筒部110の長手方向が所定の角度を成すように設けられる。すなわち、ガイド冶具100の長尺状部材Sが導入される側と反対側が、長尺状部材Sが導入される側に対して下方に位置するように設けられる。ガイド冶具100の取り付け角度は、長尺状部材Sの誘導される所定の位置、長尺状部材Sが挿通される際の摩擦による抵抗等を考慮して、適宜設定される。また、ガイド冶具100の取り付け角度は可変とされ、調整できるように構成されてもよい。ガイド冶具100は、一例として、支持台14に取り付けられる。
また、ガイド冶具100は、切断ロール12及び鋼帯1との間の距離が所定の距離となる様に配置される。長尺状部材Sを適切に誘導するために、ガイド冶具100の長尺状部材Sの挿入される側が、切断ロール12に近づけて配置されることが望ましいが、切断ロール12との干渉、または作業性を考慮して、ガイド冶具100は、切断ロール12から所定距離だけ離間して配置される。また、ガイド冶具100と鋼帯1との距離についても、鋼帯1の蛇行の可能性を考慮して、ガイド冶具100は、鋼帯1から所定距離だけ離間した位置に配置される。以上、本実施形態に係るガイド冶具100及び切断加工装置10について説明した。
(作用効果)
本実施形態によれば、鋼帯1の耳部1Aを除去した結果生じたスクラップとしての長尺状部材Sが、ガイド冶具100の本体筒部110の内部を挿通されて、所定の位置まで誘導される。また、本体筒部110において、長尺状部材Sが挿入される側の端部に設けられ、本体筒部110の周壁111が開口された開口部120が設けられている。これにより、ガイド冶具100へ長尺状部材Sの先端部S1が導入される際に、開口部120を介して、導入の状態を確認することができるとともに、導入作業が容易になる。この結果、ガイド冶具100によって長尺状部材Sを所定の位置まで誘導することが簡便に実現される。
また、本実施形態によれば、開口部120が、本体筒部110の長尺状部材Sが挿入される側の端部の一部の周壁111が除去されることにより形成される。これにより、開口部120が本体筒部110と連続して形成されるので、導入の状態を確認することが容易になる。また、本体筒部110を除去することで、開口部120が形成されることから、開口部120の形成が比較的容易になる。この結果、ガイド冶具100によって長尺状部材Sを所定の位置へ誘導することが簡便に実現される。
また、本実施形態によれば、本体筒部110は鋼管である。これにより、強度や剛性が確保され、長尺状部材Sを誘導することができるとともに、比較的入手しやすい部材を用いて、ガイド冶具100が形成されるので、ガイド冶具100によって長尺状部材Sを誘導することが簡便に実現される。
また、本実施形態によれば、切断加工装置10の切断部として切断ロール12が設けられ、切断ロール12によって鋼帯1の端部が切断可能とされている。さらに、ガイド冶具100が切断ロール12に対して鋼帯1の通過する位置とは反対側に設けられている。これにより、切断加工装置10において、鋼帯1の幅方向端部を切断した結果生じた長尺状部材Sをガイド冶具100によって既定の位置へ誘導することが簡便に実現できる。
また、本実施形態によれば、切断部として切断ロール12を用いた場合に長尺状部材Sを送り出しながらガイド冶具100へ導入する作業において、ガイド冶具100の開口部120を介して導入の状態を確認することが容易となり、長尺状部材Sをガイド冶具100によって既定の位置へ誘導することが簡便に実現できる。以上、本考案の第1の実施形態に係るガイド冶具100及び切断加工装置10について説明した。
[第2実施形態]
続いて、本考案の第2の実施形態に係るガイド冶具200及び切断加工装置10について説明する。本実施形態に係るガイド冶具200は、上記第1の実施形態と比較して、長尺状部材Sが挿入される側に切り欠き部230を有する点で相違する。なお、以下の説明において、上記第1の実施形態と共通する構成については、説明を省略する場合がある。
まず、図8及び図9を参照しながら、本考案の第2の実施形態に係る切断加工装置10の概略構成について説明する。図8は、本実施形態に係る切断加工装置10の構成例を示す平面図である。図9は、同実施形態に係るガイド冶具200の外観斜視図である。
図8に示すように、ガイド冶具200は、切断ロール12に対応した位置に設けられる。詳細は後述するが、ガイド冶具200に形成された切り欠き部230は、鋼帯1の通過する位置とは反対側の周壁211に形成される。
図9に示すように、ガイド冶具200の長尺状部材Sが挿入される側の端部には、切り欠き部230が形成されている。切り欠き部230は、本体筒部210の径方向視で、台形状に周壁211が取り除かれた部位である。切り欠き部230は、開口部220の縁から、本体筒部210の長手方向(図9におけるB方向)に沿って延在されている。
切り欠き部230について、図10〜図12を参照しながら、さらに詳しく説明する。図10は、本実施形態に係るガイド冶具200の一部を示す平面図である。図11は、本実施形態に係るガイド冶具200の一部を示す側面図である。図12は、本実施形態に係るガイド冶具200の正面図である。図10に示すように、切り欠き部230は、平面視で本体筒部210の周壁211を貫通して形成されている。これにより、長尺状部材Sは、切り欠き部230を介して本体筒部210の内部へ導入可能とされている。また、切り欠き部230は、本体筒部210の周壁211の内、一側方の周壁211に形成されている。
さらに、図11に示すように、切り欠き部230は、開口部220の縁の内、下方側の縁部221から連続して形成されている。また、切り欠き部230の台形状の幅は、本体筒部210の長手方向(図11におけるB方向)に沿って、開口部220の縁側と反対側(長尺状部材Sの挿入される側と反対側)に行くに従って狭くなっている。換言すれば、図12に示すように、長尺状部材Sの挿入される側の幅W1が、反対側の幅W2に対して大きくなっている。また、図11に示すように、切り欠き部230の長さL1は、開口部220の下方側の縁部221の長さL2に対して、同程度から3倍程度の長さとされている。
切り欠き部230の長さL1が所定の範囲とされていることで、本体筒部210の周壁211を除去する加工が容易になる。また、切り欠き部230の長さL1が所定の範囲とされていることで、切り欠き部230を介して本体筒部210の内部に導入された長尺状部材Sが、再度切り欠き部230から抜けてしまうことが抑制される。
切り欠き部230の寸法の一例として、ガイド冶具200としてφ80mm程度の鋼管を使用した場合、切り欠き部230の幅は、図12に示すように長尺状部材Sの挿入される側の幅W1で75mm程度であり、反対側の幅W2で40mm程度である。また、切り欠き部230の長さL1は、100mm程度である。
なお、切り欠き部230の寸法は、後述するように長尺状部材Sの先端部S1が通過できる程度の幅、長さを有していればよく、特に限定されない。また、切り欠き部230の形状も、台形状だけでなく、矩形状、V字形状、U字形状であってもよい。
(動作例)
次に、図13〜図15を参照しながら、ガイド冶具200及び切断加工装置10の動作について説明する。図13及び図15は、本実施形態に係るガイド冶具200及び切断加工装置10の動作例を示す側面図である。また、図14は、本実施形態に係るガイド冶具に長尺状部材Sが挿入される様子を示す部分拡大図である。
図13に示すように、鋼帯1が搬送され、さらに切断ロール12によって耳部1Aが除去される。切断によって鋼帯1から分離された長尺状部材Sは、変形または変位を開始する。このとき、作業者によって長尺状部材Sの先端部S1が、ガイド冶具200の内部へ誘導される。具体的には、作業者は、開口部220を介して長尺状部材Sの先端部S1を確認しながら、鉛直方向(図13におけるZ方向)の上方側から棒状の作業用具を用いて、長尺状部材Sの先端部S1をガイド冶具200の本体筒部210内へ導入する。
より具体的には、図14に示すように、長尺状部材Sの先端部S1が切り欠き部230の長尺状部材Sが挿入される側と反対側の端部に到達する程度まで送り出された状態(図14中の2点鎖線参照)で、耳部1Aの除去が一旦停止される。すなわち、搬送ロール11及び切断ロール12の回転を含めた切断加工装置10の作動が一時停止される。
この状態で、図14に示すように、長尺状部材Sの先端部S1が、本体筒部210の内部へ切り欠き部230を介して導入される(図14中の矢印参照)。具体的には、作業者が、棒状の作業用具を用いて、長尺状部材Sの先端部S1を、切り欠き部230を通過させながら、本体筒部210の内部へ導入する。図13に示すように、切り欠き部230は、本体筒部210において、鋼帯1と反対側の周壁211に設けられている。すなわち、長尺状部材Sの先端部S1は、鋼帯1とは反対側から、切り欠き部230を介して、本体筒部210の内部へ導入される。本体筒部210の内部へ導入された長尺状部材Sの先端部S1は、本体筒部210の周壁211の内周面に当接し、導入された状態が保持される。
ガイド冶具200の本体筒部210内へ長尺状部材Sの先端部S1の導入が完了した後、切断ロール12による耳部1Aの除去が連続的に開始される。この結果、長尺状部材Sが、ガイド冶具200の本体筒部210内へ連続的に挿入される。すなわち、図15に示すように、長尺状部材Sがガイド冶具200の本体筒部210の内部を挿通されながら、所定の位置へと誘導される。所定の位置の一例としては、スクラップを収容する容器15である。
(作用効果)
本実施形態によれば、ガイド冶具200に、開口部220の縁から本体筒部210の長手方向に沿って延在された切り欠き部230が設けられている。これにより、長尺状部材Sの先端部S1が、切り欠き部230を介して、本体筒部210の内部へ導入される。この結果、ガイド冶具200によって長尺状部材Sを所定の位置まで誘導することが簡便に実現される。
特に、切り欠き部230を介して長尺状部材Sの先端部S1を本体筒部210の内部へ導入することができるため、切断加工装置10を一旦停止した状態でも、導入作業が可能となる。これにより、先端部S1を本体筒部210の内部へ導入する作業が容易となり、ガイド冶具200によって長尺状部材Sを所定の位置まで誘導することが簡便に実現される。また、切断加工装置10が停止した状態で作業を行うことができるため、長尺状部材Sの先端部S1をガイド冶具200へ導入する作業の安全性をより高めることができる。
また、本実施形態によれば、切り欠き部230の幅が、開口部220の縁側、すなわち本体筒部210の長尺状部材Sの挿入される側と反対側に行くに従って狭くなるように設定されている。これにより、長尺状部材Sの先端部S1を本体筒部210の内部へ導入する際、長尺状部材Sの先端部S1が切り欠き部230を通過しやすくなる。一方、導入後の先端部S1は、切り欠き部230を介して本体筒部210から外れることが抑制される。この結果、先端部S1を本体筒部210の内部へ導入する作業が容易となり、ガイド冶具200によって長尺状部材Sを所定の位置まで誘導することが簡便に実現される。
また、本実施形態によれば、切り欠き部230は、本体筒部210において鋼帯1とは反対側の周壁211に設けられている。これにより、鋼帯1との干渉、又は作業領域の確保等を考慮する必要がなくなり、長尺状部材Sの先端部S1の導入作業が容易になる。また、鋼帯1と反対側に切り欠き部230が設けられているので、切り欠き部230から先端部S1が外れた場合でも、長尺状部材Sとの接触によって鋼帯1に疵等の不良が生じる可能性が低減される。この結果、ガイド冶具200によって長尺状部材Sを所定の位置まで誘導することが簡便に実現される。以上、本考案の第2の実施形態に係るガイド冶具200及び切断加工装置10について説明した。
以上、添付図面を参照しながら本考案の好適な実施形態について詳細に説明したが、本考案は係る例に限定されない。本考案の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、実用新案登録請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本考案の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態において、ガイド冶具100、200が筒状の鋼管から構成される例を示したが、本考案は、かかる例に限定されない。例えば、角筒等の断面多角形の鋼管から構成されてもよい。また、ガイド冶具100、200を構成する材料は、鋼に限定されない。例えば、ガイド冶具100、200は、鋼以外の金属によって構成されてもよいし、樹脂材料によって構成されてもよく、さらに金属及び樹脂の複合材料によって構成されてもよい。
また、上記実施形態において、ガイド冶具100、200は、鋼帯1の下方側に設けられる例を示したが、本考案は、かかる例に限定されない。例えば、ガイド冶具100、200は、鋼帯1の上方側に設けられてもよい。この場合、長尺状部材Sは、切断ロール12によって鋼帯1から分離された後、上方へ向かって変位する。ガイド冶具100、200は、かかる長尺状部材Sを所定の位置へ誘導する。
また、上記実施形態において、ガイド冶具100、200の下方側の縁部121、221の突出した部位は、本体筒部110、210の周方向の内、少なくとも半周程度とされる例を示したが、本考案は、かかる例に限定されない。下方側の縁部121、221の突出した部位は、周方向の内、四半周程度とされてもよい。
また、上記実施形態において、切断部として切断ロール12によって鋼帯1の端部の切断が行われる例を示したが、本考案は、かかる例に限定されない。例えば、切断刃の当接による切断、又はレーザ切断加工によって鋼帯1の端部が切断されてもよい。
1 鋼帯
1A 耳部(幅方向端部)
10 切断加工装置
12 切断ロール(切断部)
100、200 ガイド冶具
110、210 本体筒部
111、211 周壁
120、220 開口部
230 切り欠き部
S 長尺状部材

Claims (8)

  1. 鋼帯の幅方向端部から切り出された長尺状部材が、内部を挿通可能とされた本体筒部と、
    前記本体筒部において、前記長尺状部材が挿入される側の端部に形成され、前記本体筒部の周壁が前記本体筒部の径方向に開口された開口部と、
    を備える、ガイド冶具。
  2. 前記開口部の縁から前記本体筒部の長手方向に沿って延在される切り欠き部が形成されている、請求項1に記載のガイド冶具。
  3. 前記切り欠き部の幅が、前記開口部の縁側と反対側に行くに従って狭くなる、請求項1又は2に記載のガイド冶具。
  4. 前記切り欠き部が、前記本体筒部において前記鋼帯と反対側の周壁に設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載のガイド冶具。
  5. 前記開口部が、前記本体筒部の前記長尺状部材が挿入される側の端部の一部の周壁が除去されることにより形成される、請求項1〜4のいずれか1項に記載のガイド冶具。
  6. 前記本体筒部は、鋼管である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のガイド冶具。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のガイド冶具と、
    前記鋼帯の幅方向端部を切断可能な切断部と、
    を有し、
    前記ガイド冶具は、前記切断部に対して前記鋼帯の通過位置と反対側に設けられる、
    鋼帯の切断加工装置。
  8. 前記切断部は、切断ロールである、請求項7に記載の切断加工装置。
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