JP3226168B2 - 冷凍機の運転台数制御方法 - Google Patents

冷凍機の運転台数制御方法

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JP3226168B2
JP3226168B2 JP25316099A JP25316099A JP3226168B2 JP 3226168 B2 JP3226168 B2 JP 3226168B2 JP 25316099 A JP25316099 A JP 25316099A JP 25316099 A JP25316099 A JP 25316099A JP 3226168 B2 JP3226168 B2 JP 3226168B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の冷凍機を備
えた空調システム等に用いられる冷凍機の運転台数制御
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数台の冷凍機を同時に運転する
際に冷凍機の運転台数を制御する方法として、例えば特
開平8−261544号公報に開示されているような冷
凍機(熱源機)の運転台数制御方法が知られている。こ
の方法では、まず、現在運転中の冷凍機(熱源機)の台
数がnである場合、各冷凍機が発揮している能力q1〜
qn(単位:%)を求め、これらの和を算出する。次
に、この和が、100n以上であるか否か、すなわち、
各冷凍機に対する負荷がほぼ100%となっているか否
かを判断し、100n以上である場合は、冷凍機の運転
台数を増加させる。
【0003】一方、各冷凍機が発揮している能力の和が
100n以下である場合は、更に、その和が100(n
−1)以下であるか否かを判断し、100(n−1)以
下である場合は冷凍機の運転台数を減少させる。
【0004】また、各冷凍機が発揮している能力の和が
100n以下であり、かつ、100(n−1)以上であ
る場合は、現状の台数を維持する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
冷凍機の運転台数制御方法は、各冷凍機に対する負荷が
ほぼ100%となってから運転台数を増加させるもので
あるため、実際に冷凍機が能力を発揮できるようになる
までの時間が長い吸収冷凍機に適用した場合は、負荷の
増加に追従できなくなるおそれがある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、負荷の変化に速やかに対応することがで
きる冷凍機の運転台数制御方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の冷凍機の
運転台数制御方法の発明は、冷凍機を複数台同時に運転
する際に用いられ、これら各冷凍機の定格能力及び負荷
熱量に応じて前記冷凍機の運転台数を設定する冷凍機の
運転台数制御方法において、所定の時点における要求負
荷を算出し、前記時点における要求負荷の変化率を算出
し、前記時点における運転中の冷凍機で対応可能な最大
負荷及び最小負荷を算出し、前記要求負荷が、ステップ
入力に対して一次遅れ系の応答を示す変化をすると仮定
して、前記算出した要求負荷及び前記要求負荷の変化率
に基づき、前記時点のステップ変化整定後における予想
要求負荷を算出し、前記予想要求負荷が前記最大負荷以
上である場合は、前記冷凍機の運転台数を増加させる一
方、前記予想要求負荷が前記最小負荷以下である場合
は、前記冷凍機の運転台数を減少させる。
【0008】この冷凍機の運転台数制御方法では、要求
負荷がステップ状の変化を開始した時点、すなわち、要
求負荷がステップ入力に対して一次遅れ系の応答を示す
変化を開始した時点において、ステップ変化整定後の要
求負荷を推定し、この推定値によって冷凍機の運転台数
を増減させる。これにより、例えば吸収冷凍機のよう
に、一定以上の起動時間あるいは停止時間を必要とする
冷凍機であっても、負荷追従性を向上させることが可能
となる。
【0009】請求項2記載の冷凍機の運転台数制御方法
の発明は、冷凍機を複数台同時に運転する際に用いら
れ、これら各冷凍機の定格能力及び負荷熱量に応じて前
記冷凍機の運転台数を設定する冷凍機の運転台数制御方
法において、所定の時点における要求負荷を算出し、前
記時点における要求負荷の変化率を算出し、前記時点に
おける運転中の冷凍機で対応可能な最大負荷及び最小負
荷を算出し、前記要求負荷が概略一定の変化率で変化を
しているか否かを、前記要求負荷の変化率の絶対値が概
略一定若しくは増加傾向にあるか否かによって判断し、
前記要求負荷が概略一定の変化率で変化している場合
は、前記算出した要求負荷と、前記算出した要求負荷の
変化率と、前記算出した最大負荷及び最小負荷とに基づ
き、前記時点から最大負荷に到達するまでの時間及び前
記時点から最小負荷に到達するまでの時間を算出し、前
記算出した最大負荷に到達する時間が、前記冷凍機の起
動時間以下である場合は、前記冷凍機の運転台数を増加
させる一方、前記算出した最小負荷に到達する時間が、
前記冷凍機の停止時間以下である場合は、前記冷凍機の
運転台数を減少させる。
【0010】この冷凍機の運転台数制御方法では、要求
負荷が概略一定の変化をしている場合、現在運転中の冷
凍機の台数で最大負荷又は最小負荷へ到達するまでの時
間を算出し、その時間が冷凍機の起動時間又は停止時間
よりも短い場合に、運転台数を増減する。これにより、
例えば吸収冷凍機のように、一定以上の起動時間あるい
は停止時間を必要とする冷凍機であっても、負荷追従性
及び時間応答性を向上させることが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は、本発明
の第1実施形態に係る空調システムのブロック構成図で
ある。この空調システムは、冷凍機1〜nを含み、この
冷凍機1〜nは、それぞれ冷凍機制御装置11〜1nに
より制御される。各冷凍機1〜nと負荷20とは、送水
配管32及び33、還水配管30及び31により接続さ
れており、冷温水がこれらの機器の間を循環するように
構成されている。この冷温水の温度は、負荷20に対す
る送水の場合は送水温度センサ41、負荷20からの還
水の場合は還水温度センサ40により検知される。ま
た、冷温水の流量は、送水流量センサ42によって検知
される。送水温度センサ41、還水温度センサ40、送
水流量センサ42は、複数台設置される制御装置のうち
の何れか一台の制御装置(以下、この制御装置をマスタ
ー制御装置11と呼び、他をスレーブ制御装置12〜1
nと呼ぶ。)に電気的に接続されている。各スレーブ制
御装置12〜1nは、通信ネットワーク140によって
マスター制御装置11と接続されており、相互に制御信
号が送受信される。
【0012】図2は、本発明の第1実施形態に係る空調
システムの冷凍機制御装置のブロック構成図である。冷
凍機制御装置11〜1nは、それぞれ、CPU101〜
10nと、記憶装置111〜11nと、プロセス入出力
装置131〜13nと、通信装置121〜12nとを備
えており、それぞれが冷凍機1〜nを個別に制御する。
プロセス入出力装置131〜13nは、冷凍機1〜nの
作動状態を信号として入力し、CPU101〜10nへ
出力する一方、CPU101〜10nで処理された制御
信号を冷凍機1〜nへ出力する。
【0013】記憶装置111〜11nは、制御情報格納
領域151〜15nを備えており、CPU101〜10
nによる演算処理に際して用いられる。また、マスター
制御装置11は、制御情報格納領域151の他に、台数
制御演算の際に使用するスレーブ制御装置情報格納領域
211〜2n1及び共通情報保持領域161を持つ。こ
の共通情報保持領域161は、マスター制御装置11の
みに入力される共通情報を格納する。
【0014】通信装置121〜12nは、通信データを
受信し、CPU101〜10nへ出力する一方、CPU
101〜10nで処理された通信データを、通信ネット
ワーク140を介して、他の制御装置へ送信する。
【0015】CPU101〜10nは、プロセス入出力
装置131〜13nから入力されたデータを記憶装置1
11〜11nに格納する。また、通信装置121〜12
nから入力された通信データを処理し、処理したデータ
を記憶装置111〜11nへ格納する。また、記憶装置
111〜11nからデータを読み込み、通信データを作
成して通信装置121〜12nに出力する。さらに、記
憶装置111〜11nの制御情報格納領域151〜15
nに格納されているデータを用いて冷凍機1〜nを制御
するための制御信号を生成し、プロセス入出力装置13
1〜13nに出力する。
【0016】マスター制御装置11のCPU101は、
冷凍機の作動状態等、他の冷凍機に関する情報を獲得す
るための通信データを作成し、通信装置121に出力す
る。また、CPU101は、記憶装置111のスレーブ
制御装置情報格納領域212及び、共通情報保持領域1
61の情報を読み込んで台数制御演算を行い、スレーブ
制御装置が管理する冷凍機の運転/停止指令を通信装置
121に出力する。
【0017】図3は、本発明の第1実施形態に係る空調
システムの冷凍機台数制御フロー図である。マスター制
御装置11は、送水温度センサ41、還水温度センサ4
0、送水流量センサ42から受信した送水温度、還水温
度、送水流量及び、スレーブ制御装置12〜1nから得
られたスレーブ制御装置情報に基づいて、冷凍機の運転
台数制御演算を行う。この際、演算に必要な情報が揃っ
ていない場合は、運転台数制御演算は行われずに、各制
御装置12〜1nに対して出力する運転/停止指令はす
べてOFFとされ、出力指令値が0とされる。
【0018】まず、マスター制御装置11のCPU10
1は、各センサから受信した設定送水温度、還水温度及
び送水流量に関する情報を用いて、要求負荷を(1)式
を使って計算する(ST1)。
【0019】
【数1】 ここで、Lは要求負荷量、Tssetは送水温度設定値、T
rは還水温度、Vは送水流量、ρは水の密度、Cは水の
比熱である。
【0020】次に、要求負荷の変化率を、次の(2)式
に従って求める(ST2)。
【0021】
【数2】 ここで、ΔL〔k〕は時刻kにおける要求負荷量の変化
率、L〔k〕は時刻kにおける要求負荷量、Qmaxは運
転中の冷凍機で対応可能な最大負荷量、Δtはサンプリ
ング間隔である。
【0022】次に、現在の運転台数で対応可能な最大負
荷量と最小負荷量を求める(ST3)。最大負荷量は
(3)式、最小負荷量は(4)式に従って算出される。
【0023】
【数3】
【0024】
【数4】 ここで、Qkは冷凍機の定格冷凍能力、σkは運転中は1
で停止中は0、Qminは運転中の冷凍機で対応可能な最
小負荷量、rkは最小出力割合である。
【0025】ここまでの演算処理によって、運転台数を
増減するか否かを判断するためのデータが揃ったことと
なる。要求負荷がステップ状の変化をしていると仮定す
ると、各時刻における要求負荷量は、以下の(5)式を
用いて表すことができる。
【0026】
【数5】 ここで、αはステップゲイン、Tpは時定数、βは時刻
0における要求負荷量である。
【0027】(5)式において、ステップゲインαと時
定数Tpは未知であるが、ステップ変化を開始した時点
でαの値を推定することができれば、ステップ変化整定
後の要求負荷量を推定できる。
【0028】すなわち、(5)式で、k=0のとき、L
〔0〕=β、k=1のとき、
【数6】 k=mのとき、
【数7】 k=m+1のとき、
【数8】 となるので、
【0029】
【数9】 となることがわかる。従って、αは、(10)式のよう
に求められる。
【0030】
【数10】
【0031】要求負荷がステップ状の変化をしているか
否かは、要求負荷の変化率の絶対値が減少傾向にあるか
否かで判断する。つまり、変化率の値が正かつ絶対値が
減少傾向にある場合は、正のステップ状変化をしている
と判断できる(ST4)。逆に、変化率の値が負かつ絶
対値が減少傾向にある場合は、負のステップ状変化をし
ていると判断できる(ST5)。
【0032】ここで、ステップ状の変化とは、図4に示
すように、ステップ入力に対して一次遅れ系の応答を示
す変化を意味する。図4において、時刻0における要求
負荷量は、縦軸の値が0の場合の量で、具体的にはβに
相当する。ステップ変化整定後の要求負荷量は、図4の
縦軸の値が1となる場合の量で、具体的にはステップゲ
インαに相当する。
【0033】マスター制御装置11のCPU101は、
ST4において、正のステップ状変化をしていると判断
した場合、(10)式に従って求めたαとL[0]の和
が最大負荷量Qmax以上であるか否かを判断し(ST
6)、αとL[0]の和が最大負荷量Qmax以上であ
る場合は、変化整定後の要求負荷が最大負荷量以上とな
ると推定できるため、運転台数を1台増として(ST
8)、処理を終了する(ST10)。一方、CPU10
1は、ST6において、(10)式に従って求めたαと
L[0]の和が最大負荷量Qmax未満であれば、変化
整定後の要求負荷は最大負荷量以上にならないと推定で
きるため、運転台数を増やすことなく、そのまま処理を
終了する(ST10)。
【0034】また、マスター制御装置11のCPU10
1は、ST4において、正のステップ状変化をしている
と判断できない場合は、負のステップ状変化をしている
か否かを判断し(ST5)、負のステップ状変化をして
いると判断した場合、(10)式に従って求めたαとL
[0]の和が最小負荷量Qmin以下であるか否かを判
断する(ST7)。(10)式に従って求めたαとL
[0]の和が最小負荷量Qmin以下である場合、変化
整定後の要求負荷は最小負荷量以下にならないと推定で
きるため、運転台数を1台減として(ST9)、処理を
終了する(ST10)。一方、ST7において、(1
0)式に従って求めたαとL[0]の和が最小負荷量Q
minを超える場合は、変化整定後の要求負荷は最小負
荷量以下にならないと推定できるため、運転台数を減ら
すことなく、そのまま処理を終了する(ST10)。
【0035】以上のような運転台数制御演算の結果、マ
スター制御装置11は、運転台数増と判断した場合は、
起動優先順位の最も高い冷凍機に対する運転指令をON
とする。また、運転台数減と判断した場合は、停止優先
順位の最も高い冷凍機に対する停止指令をONとする。
その他の冷凍機に対する運転/停止指令はすべてOFF
とする。
【0036】次に、マスター制御装置11は、運転/停
止指令の設定を終えると、運転台数制御演算の結果に応
じた運転/停止指令を制御情報格納領域151に格納す
る。冷凍機の制御演算は、制御情報格納領域151に格
納されているデータを使って実施されるため、格納され
た運転/停止指令に応じて、冷凍機の運転/停止が行わ
れる。また、運転/停止指令の格納後に、マスター制御
装置11は、スレーブ制御装置情報格納領域211に、
スレーブ制御装置12〜1nに要求するデータと同じ内
容のデータを、制御情報格納領域151から読み込み、
格納する。運転台数制御演算結果の反映が終了した後、
マスター制御装置11は、スレーブ制御装置12〜1n
に対して、運転/停止指令の送信と冷凍機状態に関する
情報、例えば、現在の運転ステータス、積算運転時間、
出力などの要求を順に行う。この要求は、通信装置12
1を介して行われる。
【0037】スレーブ制御装置12に対する指令の送信
と情報の要求を行った場合、スレーブ制御装置12のC
PU102では、マスター制御装置11から送られてき
た通信データのうち、運転/停止指令や出力指令値を記
憶装置112の制御情報格納領域152に格納し、要求
されているデータを制御情報格納領域152から読み込
んで、マスター制御装置11に送信する。マスター制御
装置11のCPU101では、得られた応答データを要
求したスレーブ制御装置12の番号に応じた記憶装置1
11の他制御装置情報格納領域212に格納する。
【0038】以下同様の手順で、マスター制御装置11
は、全てのスレーブ制御装置12〜1nに対する運転台
数制御演算結果の反映と運転台数制御演算に必要な情報
の収集を行う。
【0039】以上の処理が終了した後、マスター制御装
置11では、マスター制御装置11のみに入力されてい
るセンサ入力値や設定値などを共通情報保持領域161
に格納し、運転台数制御演算に戻る。
【0040】このように、本発明の第1実施形態では、
要求負荷がステップ状の変化を開始した時点、すなわ
ち、要求負荷がステップ入力に対して一次遅れ系の応答
を示す変化を開始した時点において、ステップ変化整定
後の要求負荷を推定し、この推定値によって冷凍機の運
転台数を増減させる。これにより、一定以上の起動時間
あるいは停止時間を必要とする吸収冷凍機であっても、
負荷追従性を向上させることが可能となる。
【0041】(第2実施形態)図5は、本発明の第2実
施形態に係る空調システムの冷凍機台数制御フロー図で
ある。マスター制御装置11は、送水温度センサ41、
還水温度センサ40、送水流量センサ42から受信した
送水温度、還水温度、送水流量に関する情報及び各スレ
ーブ制御装置12〜1nから得られる制御情報に基づい
て、運転台数制御演算を行う。この際、演算に必要な情
報が揃っていない場合は、運転台数制御演算は行われず
に、各制御装置に対して出力される運転/停止指令は全
てOFFとされ、出力指令値は0とされる。この冷凍機
の運転台数制御演算は、図5に示すフロー図に従って行
われる。図5のフロー図のうち、ST21〜ST24の
要求負荷、要求負荷量の変化率及び運転中の冷凍機で対
応可能な最大負荷量、最小負荷量の計算については、第
1実施形態と同様であるため、ここではST4以降につ
いて説明する。第2実施形態では、要求負荷が概略一定
の変化率で変化をしている場合に、起動時間又は停止時
間内に最大負荷量又は最小負荷量へ到達するか否かによ
って運転台数を制御する。
【0042】要求負荷が概略一定の変化率で変化をして
いるか否かは、要求負荷の変化率の絶対値が概略一定若
しくは増加傾向にあるか否かで判断する。つまり、変化
率の値が正かつ絶対値が一定若しくは増加傾向にある場
合は、正の一定変化率で変化をしていると判断できる
(ST24)。逆に、変化率の値が負かつ絶対値が一定
若しくは増加傾向にある場合は、負の一定変化率で変化
をしていると判断できる(ST25)。
【0043】ST24において、正の一定変化率で変化
をしていると判断できた場合、その変化率のまま最大負
荷量まで変化したと仮定して、最大負荷量に到達するま
での時間を(11)式を使って求める。
【0044】
【数11】 ここで、t+は、最大負荷量に到達するまでの時間であ
る。
【0045】冷凍機の起動時間と(11)式を使って求
めたt+を比較して、t+が起動時間以下となった場合に
は、起動時間以内に要求負荷が最大負荷量以上になると
推定できるため(ST26)、運転台数を増として(S
T28)、処理を終了する(ST30)。一方、(1
1)式を使って求めたt+が起動時間より大きい場合に
は、起動時間以内に要求負荷が最大負荷量以上にならな
いと推定できるため(ST26)、そのまま処理を終了
する(ST30)。
【0046】ST24において、正の一定変化率で変化
していなかった場合は、負の一定変化率で変化している
か否かを判断する(ST25)。その判断の結果、負の
一定変化率で変化している場合は、その変化率のまま最
小負荷量まで変化したと仮定して、最小負荷量に到達す
るまでの時間を(12)式を使って求める。
【0047】
【数12】 ここで、t_は、最小負荷量に到達するまでの時間であ
る。
【0048】冷凍機の停止時間と(12)式を使って求
めたt_が停止時間以下となった場合には、停止時間以
内に要求負荷が最小負荷量以下になると推定できるため
(ST27)、運転台数を減として(ST29)、処理
を終了する(ST30)。また、(12)式を使って求
めたt_が停止時間より大きい場合には、停止時間以内
に要求負荷が最小負荷量以下にならないと推定できるた
め(ST27)、そのまま処理を終了する(ST3
0)。
【0049】マスター制御装置11のCPU101は、
運転台数制御演算の結果、運転台数増と判断した場合、
起動優先順位の最も高い冷凍機に対する運転指令をON
とする。また、CPU101は、運転台数減と判断した
場合、停止優先順位の最も高い冷凍機に対する停止指令
をONとする。その他の冷凍機に対する運転/停止指令
は全てOFFとする。
【0050】このように、本発明の第2実施形態では、
要求負荷が一定の変化をしている場合は、現在運転中の
冷凍機の台数で最大負荷又は最小負荷へ到達するまでの
時間を算出し、その時間が冷凍機の起動時間又は停止時
間よりも短い場合に、運転台数の増減を行う。これによ
り、一定以上の起動時間あるいは停止時間を必要とする
吸収冷凍機であっても、負荷追従性及び時間応答を向上
させることが可能となる。
【0051】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の運転台数制御方
法によれば、要求負荷がステップ状の変化を開始した時
点、すなわち、要求負荷がステップ入力に対して一次遅
れ系の応答を示す変化を開始した時点において、ステッ
プ変化整定後の要求負荷を推定し、この推定値によっ
て、冷凍機の運転台数を増減させる。これにより、例え
ば、吸収冷凍機のように、一定以上の起動時間あるいは
停止時間を必要とする冷凍機であっても、負荷追従性を
向上させることが可能となる。また、請求項2記載の運
転台数制御方法によれば、要求負荷が一定の変化をして
いる場合は、現在運転中の冷凍機の台数で最大負荷又は
最小負荷へ到達するまでの時間を算出し、その時間が冷
凍機の起動時間又は停止時間よりも短い場合に、運転台
数の増減を行う。これにより、一定以上の起動時間ある
いは停止時間を必要とする吸収冷凍機であっても、負荷
追従性及び時間応答を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る空調システムのブ
ロック構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る空調システムの冷
凍機制御装置のブロック構成図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る空調システムの冷
凍機台数制御フロー図である。
【図4】ステップ入力に対して一次遅れ系の応答を示す
変化の関係を示すグラフである。
【図5】本発明の第2実施形態に係る空調システムの冷
凍機台数制御フロー図である。
【符号の説明】
11…マスター制御装置(冷凍機制御装置)、12〜1
n…スレーブ制御装置(冷凍機制御装置)、20…負
荷、30、31…還水配管、32、33…送水配管、4
0…還水温度センサ、41…送水温度センサ、42…送
水流量センサ、111〜11n…記憶装置、121〜1
2n…通信装置、131〜13n…プロセス入出力装
置、140…通信ネットワーク、151〜15n…制御
情報格納領域、161…共通情報保持領域、211〜2
n1…スレーブ制御装置情報格納領域。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍機を複数台同時に運転する際に用い
    られ、これら各冷凍機の定格能力及び負荷熱量に応じて
    前記冷凍機の運転台数を設定する冷凍機の運転台数制御
    方法において、 所定の時点における要求負荷を算出し、 前記時点における要求負荷の変化率を算出し、 前記時点における運転中の冷凍機で対応可能な最大負荷
    及び最小負荷を算出し、 前記要求負荷が、ステップ入力に対して一次遅れ系の応
    答を示す変化をすると仮定して、前記算出した要求負荷
    及び前記要求負荷の変化率に基づき、前記時点のステッ
    プ変化整定後における予想要求負荷を算出し、 前記予想要求負荷が前記最大負荷以上である場合は、前
    記冷凍機の運転台数を増加させる一方、前記予想要求負
    荷が前記最小負荷以下である場合は、前記冷凍機の運転
    台数を減少させることを特徴とする冷凍機の運転台数制
    御方法。
  2. 【請求項2】 冷凍機を複数台同時に運転する際に用い
    られ、これら各冷凍機の定格能力及び負荷熱量に応じて
    前記冷凍機の運転台数を設定する冷凍機の運転台数制御
    方法において、 所定の時点における要求負荷を算出し、 前記時点における要求負荷の変化率を算出し、 前記時点における運転中の冷凍機で対応可能な最大負荷
    及び最小負荷を算出し、 前記要求負荷が概略一定の変化率で変化をしているか否
    かを、前記要求負荷の変化率の絶対値が概略一定若しく
    は増加傾向にあるか否かによって判断し、 前記要求負荷が概略一定の変化率で変化している場合
    は、前記算出した要求負荷と、前記算出した要求負荷の
    変化率と、前記算出した最大負荷及び最小負荷とに基づ
    き、前記時点から最大負荷に到達するまでの時間及び前
    記時点から最小負荷に到達するまでの時間を算出し、 前記算出した最大負荷に到達する時間が、前記冷凍機の
    起動時間以下である場合は、前記冷凍機の運転台数を増
    加させる一方、前記算出した最小負荷に到達する時間
    が、前記冷凍機の停止時間以下である場合は、前記冷凍
    機の運転台数を減少させることを特徴とする冷凍機の運
    転台数制御方法。
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