JP3226157B2 - メインフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式 - Google Patents
メインフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式Info
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- JP3226157B2 JP3226157B2 JP09677897A JP9677897A JP3226157B2 JP 3226157 B2 JP3226157 B2 JP 3226157B2 JP 09677897 A JP09677897 A JP 09677897A JP 9677897 A JP9677897 A JP 9677897A JP 3226157 B2 JP3226157 B2 JP 3226157B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメインフレーム用ノ
ンインパクトプリンタの運用方式に関し、特にメインフ
レームで使用される電子写真方式のノンインパクトプリ
ンタ(以下、NIPと略記する)をUNIX(The
Open Groupの登録商標)等のノンインパクト
プリンタを制御する手段を持たないプリントスプーリン
グシステムを標準装備するオペレーティングシステムを
使用するマシンで運用する方式に関する。以下、オペレ
ーティングシステムをUNIXとして説明するが、これ
に限定されるものではない。
ンインパクトプリンタの運用方式に関し、特にメインフ
レームで使用される電子写真方式のノンインパクトプリ
ンタ(以下、NIPと略記する)をUNIX(The
Open Groupの登録商標)等のノンインパクト
プリンタを制御する手段を持たないプリントスプーリン
グシステムを標準装備するオペレーティングシステムを
使用するマシンで運用する方式に関する。以下、オペレ
ーティングシステムをUNIXとして説明するが、これ
に限定されるものではない。
【0002】
【従来の技術】従来、NIPをUNIXマシンで運用す
る場合、簡易に運用を可能とするために、NIP専用プ
リントスプーリングシステムを導入せずに、NIPをU
NIX標準プリントスプーリングシステムのユーザイン
タフェース(論理的インタフェース)で運用する方式が
採られていた(「UP−UXソフトウェア 日本語ペー
ジプリンタ利用の手引WGZ03−2」,3〜4ペー
ジ,1994年12月,日本電気株式会社発行)。
る場合、簡易に運用を可能とするために、NIP専用プ
リントスプーリングシステムを導入せずに、NIPをU
NIX標準プリントスプーリングシステムのユーザイン
タフェース(論理的インタフェース)で運用する方式が
採られていた(「UP−UXソフトウェア 日本語ペー
ジプリンタ利用の手引WGZ03−2」,3〜4ペー
ジ,1994年12月,日本電気株式会社発行)。
【0003】NIPを運用するためのユーザインターフ
ェースは、UNIXマシンで標準的に使用されるセント
ロニクスインターフェースのラインプリンタのインター
フェースとは異なっている。主な相違点は、以下のとお
りである。
ェースは、UNIXマシンで標準的に使用されるセント
ロニクスインターフェースのラインプリンタのインター
フェースとは異なっている。主な相違点は、以下のとお
りである。
【0004】(1) NIPには、それを制御するため
の独自のコマンドセットおよびデータフォーマット(以
降、これらを、NIPコマンドと称する)が定義されて
いる。
の独自のコマンドセットおよびデータフォーマット(以
降、これらを、NIPコマンドと称する)が定義されて
いる。
【0005】(2) NIP出力を実行するためには、
フォントデータおよびフォームデータが必須である。こ
れらのデータは、上位コンピュータが管理し、印刷を始
める前にあらかじめNIPへ転送しておかなければなら
ない。
フォントデータおよびフォームデータが必須である。こ
れらのデータは、上位コンピュータが管理し、印刷を始
める前にあらかじめNIPへ転送しておかなければなら
ない。
【0006】UNIX標準プリントスプーリングシステ
ムは、UNIXで標準的に使用されるセントロニクスイ
ンタフェースのラインプリンタを運用するためのアプリ
ケーションである。したがって、UNIX標準プリント
スプーリングシステムは、もともとNIPを制御する手
段を有していない。そこで、NIPをセントロニクスイ
ンターフェースのラインプリンタと同等の論理的インタ
ーフェースで制御するためのラインプリンタ互換手段を
UNIXオペレーティングシステムに実装していた。
ムは、UNIXで標準的に使用されるセントロニクスイ
ンタフェースのラインプリンタを運用するためのアプリ
ケーションである。したがって、UNIX標準プリント
スプーリングシステムは、もともとNIPを制御する手
段を有していない。そこで、NIPをセントロニクスイ
ンターフェースのラインプリンタと同等の論理的インタ
ーフェースで制御するためのラインプリンタ互換手段を
UNIXオペレーティングシステムに実装していた。
【0007】ラインプリンタ互換手段を使用したNIP
の運用方式について、図面を参照して説明する。
の運用方式について、図面を参照して説明する。
【0008】図5を参照すると、従来のラインプリンタ
互換手段163を使用したNIPの運用方式は、UNI
Xマシン1と、NIP2とから、その主要部が構成され
ていた。
互換手段163を使用したNIPの運用方式は、UNI
Xマシン1と、NIP2とから、その主要部が構成され
ていた。
【0009】UNIXマシン1は、フォントライブラリ
11と、フォームライブラリ12と、NIPドライバ設
定コマンド17と、UNIX標準プリントスプーリング
システム15と、UNIXオペレーティングシステム1
6とを備えている。
11と、フォームライブラリ12と、NIPドライバ設
定コマンド17と、UNIX標準プリントスプーリング
システム15と、UNIXオペレーティングシステム1
6とを備えている。
【0010】フォントライブラリ11は、NIP2が使
用するフォントデータを格納している。
用するフォントデータを格納している。
【0011】フォームライブラリ12は、NIP2が使
用するフォームデータを格納している。フォームデータ
は、NIP2で使用可能な用紙の種類に合わせ、フォー
ムライブラリ12内に複数用意されている。フォームデ
ータは、NIP出力の結果がラインプリンタの出力結果
と同等となるように設計されている。
用するフォームデータを格納している。フォームデータ
は、NIP2で使用可能な用紙の種類に合わせ、フォー
ムライブラリ12内に複数用意されている。フォームデ
ータは、NIP出力の結果がラインプリンタの出力結果
と同等となるように設計されている。
【0012】NIPドライバ設定コマンド17は、NI
Pドライバ162内のラインプリンタ互換手段163の
初期設定を行う。利用者は、NIPドライバ設定コマン
ド17を実行することによって、NIP2が使用するフ
ォントデータおよびフォームデータを指定する。NIP
ドライバ設定コマンド17は、指定されたフォントデー
タをフォントライブラリ11から、指定されたフォーム
データをフォームライブラリ12からそれぞれ読み出
し、NIPドライバ162に渡す。
Pドライバ162内のラインプリンタ互換手段163の
初期設定を行う。利用者は、NIPドライバ設定コマン
ド17を実行することによって、NIP2が使用するフ
ォントデータおよびフォームデータを指定する。NIP
ドライバ設定コマンド17は、指定されたフォントデー
タをフォントライブラリ11から、指定されたフォーム
データをフォームライブラリ12からそれぞれ読み出
し、NIPドライバ162に渡す。
【0013】UNIX標準プリントスプーリングシステ
ム15は、UNIX標準プリントスプーラ151と、ラ
インプリンタフィルタ152と、スプーリングシステム
設定ファイル153とを備えている。
ム15は、UNIX標準プリントスプーラ151と、ラ
インプリンタフィルタ152と、スプーリングシステム
設定ファイル153とを備えている。
【0014】UNIX標準プリントスプーラ151は、
利用者から発行される印刷要求14を受け付け、印刷要
求14を実行する順序を管理する。
利用者から発行される印刷要求14を受け付け、印刷要
求14を実行する順序を管理する。
【0015】ラインプリンタフィルタ152は、テキス
ト形式の印刷データをセントロニクスインターフェース
のラインプリンタに出力する場合に使用する。ラインプ
リンタフィルタ152は、印刷データの文字コードをE
UC(ExtendedUNIX Code)コードか
らJIS(Japanese Industrial
Standards)コードへ変換し、印刷データにラ
インプリンタを制御するための制御キャラクタを追加す
る。
ト形式の印刷データをセントロニクスインターフェース
のラインプリンタに出力する場合に使用する。ラインプ
リンタフィルタ152は、印刷データの文字コードをE
UC(ExtendedUNIX Code)コードか
らJIS(Japanese Industrial
Standards)コードへ変換し、印刷データにラ
インプリンタを制御するための制御キャラクタを追加す
る。
【0016】スプーリングシステム設定ファイル153
は、図6に示すように、印刷要求14のコマンドにおい
て指定されるUNIX標準プリントスプーリングシステ
ム15内のプリンタ識別名と、UNIXオペレーティン
グシステム16が提供するプリンタ識別名と、プリンタ
出力時に使用するフィルタ名との組合せが、UNIX標
準プリントスプーリングシステム15で実際に運用する
プリンタの数だけ初期設定されている。
は、図6に示すように、印刷要求14のコマンドにおい
て指定されるUNIX標準プリントスプーリングシステ
ム15内のプリンタ識別名と、UNIXオペレーティン
グシステム16が提供するプリンタ識別名と、プリンタ
出力時に使用するフィルタ名との組合せが、UNIX標
準プリントスプーリングシステム15で実際に運用する
プリンタの数だけ初期設定されている。
【0017】UNIXオペレーティングシステム16
は、NIPドライバ162を備えている。
は、NIPドライバ162を備えている。
【0018】NIPドライバ162は、ラインプリンタ
互換手段163を備えている。NIPドライバ162
は、ラインプリンタ互換手段163が発行するNIPコ
マンドを、UNIXマシン1のハードウェアを制御して
NIP2へ転送する。
互換手段163を備えている。NIPドライバ162
は、ラインプリンタ互換手段163が発行するNIPコ
マンドを、UNIXマシン1のハードウェアを制御して
NIP2へ転送する。
【0019】ラインプリンタ互換手段163は、以下の
処理を実行する。
処理を実行する。
【0020】(1) ラインプリンタ互換手段163
は、NIPドライバ設定コマンド17から受け取ったフ
ォントデータをフォントデータ格納領域164に、フォ
ームデータをフォームデータ格納領域165に複写す
る。
は、NIPドライバ設定コマンド17から受け取ったフ
ォントデータをフォントデータ格納領域164に、フォ
ームデータをフォームデータ格納領域165に複写す
る。
【0021】(2) ラインプリンタ互換手段163
は、印刷前にフォントデータおよびフォームデータがN
IP2に転送済みであるかどうかを確認する。
は、印刷前にフォントデータおよびフォームデータがN
IP2に転送済みであるかどうかを確認する。
【0022】(3) ラインプリンタ互換手段163
は、フォントデータおよびフォームデータからNIPコ
マンドを生成し、そのNIPコマンドをNIP2に向け
て発行する。
は、フォントデータおよびフォームデータからNIPコ
マンドを生成し、そのNIPコマンドをNIP2に向け
て発行する。
【0023】(4) ラインプリンタ互換手段163
は、ラインプリンタフィルタ152から渡された印刷デ
ータからNIPコマンドを生成し、そのNIPコマンド
をNIP2に向けて発行する。
は、ラインプリンタフィルタ152から渡された印刷デ
ータからNIPコマンドを生成し、そのNIPコマンド
をNIP2に向けて発行する。
【0024】(5) ラインプリンタ互換手段163
は、印刷中のNIP2の状態を監視し、その状態遷移に
対処する。
は、印刷中のNIP2の状態を監視し、その状態遷移に
対処する。
【0025】フォントデータおよびフォームデータをフ
ォントデータ格納領域164およびフォームデータ格納
領域165に複写しておく理由は、UNIXオペレーテ
ィングシステム16内のラインプリンタ互換手段163
からは、フォントライブラリ11およびフォームライブ
ラリ12が直接参照できないためである。
ォントデータ格納領域164およびフォームデータ格納
領域165に複写しておく理由は、UNIXオペレーテ
ィングシステム16内のラインプリンタ互換手段163
からは、フォントライブラリ11およびフォームライブ
ラリ12が直接参照できないためである。
【0026】NIP2は、UNIXマシン1より転送さ
れたNIPコマンドをもとに印刷を実行する。
れたNIPコマンドをもとに印刷を実行する。
【0027】次に、このような従来のラインプリンタ互
換手段163を使用したNIPの運用方式の動作につい
て、図5および図6を参照して説明する。
換手段163を使用したNIPの運用方式の動作につい
て、図5および図6を参照して説明する。
【0028】まず、NIP2の運用を開始する前に、利
用者は、NIPドライバ設定コマンド17を実行して、
ラインプリンタ互換手段163の初期設定を行う。NI
Pドライバ設定コマンド17によって指定されたフォン
トデータはフォントライブラリ11からフォントデータ
格納領域164へ、フォームデータはフォームライブラ
リ12からフォームデータ格納領域165へ複写され
る。
用者は、NIPドライバ設定コマンド17を実行して、
ラインプリンタ互換手段163の初期設定を行う。NI
Pドライバ設定コマンド17によって指定されたフォン
トデータはフォントライブラリ11からフォントデータ
格納領域164へ、フォームデータはフォームライブラ
リ12からフォームデータ格納領域165へ複写され
る。
【0029】利用者が発行する印刷要求14は、テキス
ト型式の印刷データを含んでいる。印刷要求14は、U
NIX標準プリントスプーラ151に集まる。
ト型式の印刷データを含んでいる。印刷要求14は、U
NIX標準プリントスプーラ151に集まる。
【0030】UNIX標準プリントスプーラ151は、
受け付けた印刷要求14の印刷データを一旦保存し、ス
プーリングシステム設定ファイル153を参照してプリ
ンタ識別名に対応するフィルタ名があれば、そのフィル
タ名のラインプリンタフィルタ152にNIP2が空く
ごとに順次1件ずつ印刷データを渡す。
受け付けた印刷要求14の印刷データを一旦保存し、ス
プーリングシステム設定ファイル153を参照してプリ
ンタ識別名に対応するフィルタ名があれば、そのフィル
タ名のラインプリンタフィルタ152にNIP2が空く
ごとに順次1件ずつ印刷データを渡す。
【0031】ラインプリンタフィルタ152は、印刷デ
ータを加工し、NIPドライバ162に渡す。
ータを加工し、NIPドライバ162に渡す。
【0032】NIPドライバ162は、ラインプリンタ
フィルタ152より受け取った印刷データをラインプリ
ンタ互換手段163に廻す。
フィルタ152より受け取った印刷データをラインプリ
ンタ互換手段163に廻す。
【0033】ラインプリンタ互換手段163は、最初、
NIP2に対して状態確認のNIPコマンドを発行し、
すでにフォントデータおよびフォームデータがNIP2
に転送済みであるかどうかを確認する。フォントデータ
およびフォームデータがまだNIP2に転送されていな
いことが判明した場合、ラインプリンタ互換手段163
は、フォントデータ格納領域164にあるフォントデー
タからフォントデータ転送のNIPコマンドを、フォー
ムデータ格納領域165にあるフォームデータからフォ
ームデータ転送のNIPコマンドを生成し、それらを発
行する。
NIP2に対して状態確認のNIPコマンドを発行し、
すでにフォントデータおよびフォームデータがNIP2
に転送済みであるかどうかを確認する。フォントデータ
およびフォームデータがまだNIP2に転送されていな
いことが判明した場合、ラインプリンタ互換手段163
は、フォントデータ格納領域164にあるフォントデー
タからフォントデータ転送のNIPコマンドを、フォー
ムデータ格納領域165にあるフォームデータからフォ
ームデータ転送のNIPコマンドを生成し、それらを発
行する。
【0034】フォントデータおよびフォームデータの転
送が完了した後、ラインプリンタ互換手段163は、ラ
インプリンタフィルタ152より受け取った印刷データ
から文字印刷データ転送のNIPコマンドを生成し、そ
のコマンドを発行する。
送が完了した後、ラインプリンタ互換手段163は、ラ
インプリンタフィルタ152より受け取った印刷データ
から文字印刷データ転送のNIPコマンドを生成し、そ
のコマンドを発行する。
【0035】NIPドライバ162は、ラインプリンタ
互換手段163が発行するNIPコマンドをNIP2へ
転送する。
互換手段163が発行するNIPコマンドをNIP2へ
転送する。
【0036】NIPドライバ162およびラインプリン
タ互換手段163は、NIP2の状態を監視している。
監視する項目は、利用者の操作によるNIP出力の一時
停止,NIP出力中の用紙切れ,NIPコマンドの異常
終了,NIPの電源断,NIPのハードウェア障害,お
よびUNIXマシン1のハードウェア障害である。NI
P出力の一時停止および用紙切れに対しては、ラインプ
リンタ互換手段163は、NIP2の復旧を待ち合わ
せ、NIP出力の続行および出力結果の連続性を保証す
る。
タ互換手段163は、NIP2の状態を監視している。
監視する項目は、利用者の操作によるNIP出力の一時
停止,NIP出力中の用紙切れ,NIPコマンドの異常
終了,NIPの電源断,NIPのハードウェア障害,お
よびUNIXマシン1のハードウェア障害である。NI
P出力の一時停止および用紙切れに対しては、ラインプ
リンタ互換手段163は、NIP2の復旧を待ち合わ
せ、NIP出力の続行および出力結果の連続性を保証す
る。
【0037】それら以外の事象が発生した場合、NIP
ドライバ162は、NIP出力を異常終了する。
ドライバ162は、NIP出力を異常終了する。
【0038】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術の
第1の問題点は、ラインプリンタ互換手段は保守性が悪
いことである。その理由は、ラインプリンタ互換手段が
UNIXオペレーティングシステムの機能として、その
内部に組み込まれているため、ラインプリンタ互換手段
を保守するためにはUNIXオペレーティングシステム
を保守することになり、これがシステム運用の障害とな
るためである。
第1の問題点は、ラインプリンタ互換手段は保守性が悪
いことである。その理由は、ラインプリンタ互換手段が
UNIXオペレーティングシステムの機能として、その
内部に組み込まれているため、ラインプリンタ互換手段
を保守するためにはUNIXオペレーティングシステム
を保守することになり、これがシステム運用の障害とな
るためである。
【0039】第2の問題点は、ラインプリンタ互換手段
は拡張性が悪いことである。その理由は、ラインプリン
タ互換手段がUNIXオペレーティングシステムの機能
として、その内部に固定化されているため、ラインプリ
ンタ互換手段を機能拡張するためにはUNIXオペレー
ティングシステムを機能拡張することになり、これがシ
ステム運用の障害となるためである。
は拡張性が悪いことである。その理由は、ラインプリン
タ互換手段がUNIXオペレーティングシステムの機能
として、その内部に固定化されているため、ラインプリ
ンタ互換手段を機能拡張するためにはUNIXオペレー
ティングシステムを機能拡張することになり、これがシ
ステム運用の障害となるためである。
【0040】第3の問題点は、ラインプリンタ互換手段
を組み込むことで、UNIXオペレーティングシステム
のサイズおよびメモリ使用量がその分増加することであ
る。その理由は、ラインプリンタ互換手段、特にフォン
トデータ格納領域およびフォームデータ格納領域が、U
NIXオペレーティングシステムの内部に組み込まれて
いるためである。
を組み込むことで、UNIXオペレーティングシステム
のサイズおよびメモリ使用量がその分増加することであ
る。その理由は、ラインプリンタ互換手段、特にフォン
トデータ格納領域およびフォームデータ格納領域が、U
NIXオペレーティングシステムの内部に組み込まれて
いるためである。
【0041】第4の問題点は、ラインプリンタ互換手段
を組み込むことで、UNIXオペレーティングシステム
の品質が低下することである。その理由は、ラインプリ
ンタ互換手段を組み込んだ分だけUNIXオペレーティ
ングシステムの構造が複雑になったことが、品質低下の
遠因となるためである。
を組み込むことで、UNIXオペレーティングシステム
の品質が低下することである。その理由は、ラインプリ
ンタ互換手段を組み込んだ分だけUNIXオペレーティ
ングシステムの構造が複雑になったことが、品質低下の
遠因となるためである。
【0042】本発明の第1の目的は、ラインプリンタ互
換手段をノンインパクトプリンタを制御する手段を持た
ないプリントスプーリングシステムを標準装備するオペ
レーティングシステムから分離し、アプリケーションプ
ログラムとして実現するメインフレーム用ノンインパク
トプリンタの運用方式を提供することにある。
換手段をノンインパクトプリンタを制御する手段を持た
ないプリントスプーリングシステムを標準装備するオペ
レーティングシステムから分離し、アプリケーションプ
ログラムとして実現するメインフレーム用ノンインパク
トプリンタの運用方式を提供することにある。
【0043】また、本発明の第2の目的は、ラインプリ
ンタ互換手段をノンインパクトプリンタを制御する手段
を持たないプリントスプーリングシステムを標準装備す
るオペレーティングシステムから分離することで、ライ
ンプリンタ互換手段の保守性および拡張性を改善するメ
インフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式を提
供することにある。
ンタ互換手段をノンインパクトプリンタを制御する手段
を持たないプリントスプーリングシステムを標準装備す
るオペレーティングシステムから分離することで、ライ
ンプリンタ互換手段の保守性および拡張性を改善するメ
インフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式を提
供することにある。
【0044】さらに、本発明の第3の目的は、ラインプ
リンタ互換手段をノンインパクトプリンタを制御する手
段を持たないプリントスプーリングシステムを標準装備
するオペレーティングシステムから分離することで、オ
ペレーティングシステムのサイズおよびメモリ使用量を
削減するメインフレーム用ノンインパクトプリンタの運
用方式を提供することにある。
リンタ互換手段をノンインパクトプリンタを制御する手
段を持たないプリントスプーリングシステムを標準装備
するオペレーティングシステムから分離することで、オ
ペレーティングシステムのサイズおよびメモリ使用量を
削減するメインフレーム用ノンインパクトプリンタの運
用方式を提供することにある。
【0045】さらにまた、本発明の第4の目的は、ライ
ンプリンタ互換手段をノンインパクトプリンタを制御す
る手段を持たないプリントスプーリングシステムを標準
装備するオペレーティングシステムから分離すること
で、オペレーティングシステムの品質を向上させるメイ
ンフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式を提供
することにある。
ンプリンタ互換手段をノンインパクトプリンタを制御す
る手段を持たないプリントスプーリングシステムを標準
装備するオペレーティングシステムから分離すること
で、オペレーティングシステムの品質を向上させるメイ
ンフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式を提供
することにある。
【0046】
【課題を解決するための手段】本発明のメインフレーム
用ノンインパクトプリンタの運用方式は、ノンインパク
トプリンタを制御する手段を持たないプリントスプーリ
ングシステムを標準装備するオペレーティングシステム
を使用し、前記プリントスプーリングシステムのユーザ
インタフェースでノンインパクトプリンタを運用するメ
インフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式にお
いて、前記プリントスプーリングシステムに準拠しノン
インパクトプリンタを制御するノンインパクトプリンタ
フィルタと、このノンインパクトプリンタフィルタの動
作に必要な情報を記録するノンインパクトプリンタフィ
ルタ設定ファイルと、このノンインパクトプリンタフィ
ルタ設定ファイルが記録する情報を更新するノンインパ
クトプリンタフィルタ設定コマンドとを含むことを特徴
とする。
用ノンインパクトプリンタの運用方式は、ノンインパク
トプリンタを制御する手段を持たないプリントスプーリ
ングシステムを標準装備するオペレーティングシステム
を使用し、前記プリントスプーリングシステムのユーザ
インタフェースでノンインパクトプリンタを運用するメ
インフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式にお
いて、前記プリントスプーリングシステムに準拠しノン
インパクトプリンタを制御するノンインパクトプリンタ
フィルタと、このノンインパクトプリンタフィルタの動
作に必要な情報を記録するノンインパクトプリンタフィ
ルタ設定ファイルと、このノンインパクトプリンタフィ
ルタ設定ファイルが記録する情報を更新するノンインパ
クトプリンタフィルタ設定コマンドとを含むことを特徴
とする。
【0047】
【0048】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0049】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
メインフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式の
構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るメイ
ンフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式は、U
NIXマシン1と、NIP2とから、その主要部が構成
されている。
メインフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式の
構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るメイ
ンフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式は、U
NIXマシン1と、NIP2とから、その主要部が構成
されている。
【0050】UNIXマシン1は、フォントライブラリ
11と、フォームライブラリ12と、NIPフィルタ設
定コマンド131と、UNIX標準プリントスプーリン
グシステム15と、UNIXオペレーティングシステム
16と、NIPフィルタ設定ファイル132と、NIP
フィルタ133とを備えている。
11と、フォームライブラリ12と、NIPフィルタ設
定コマンド131と、UNIX標準プリントスプーリン
グシステム15と、UNIXオペレーティングシステム
16と、NIPフィルタ設定ファイル132と、NIP
フィルタ133とを備えている。
【0051】フォントライブラリ11は、NIP2が使
用するフォントデータを格納している。
用するフォントデータを格納している。
【0052】フォームライブラリ12は、NIP2が使
用するフォームデータを格納している。フォームデータ
は、NIP2で使用可能な用紙の種類に合わせ、フォー
ムライブラリ12内に複数用意されている。フォームデ
ータは、NIP出力の結果がラインプリンタの出力結果
と同等となるように設計されている。
用するフォームデータを格納している。フォームデータ
は、NIP2で使用可能な用紙の種類に合わせ、フォー
ムライブラリ12内に複数用意されている。フォームデ
ータは、NIP出力の結果がラインプリンタの出力結果
と同等となるように設計されている。
【0053】NIPフィルタ設定コマンド131は、N
IPフィルタ設定ファイル132に格納された情報を更
新する。利用者は、NIPフィルタ設定コマンド131
を実行することによって、NIP2が使用するフォント
データおよびフォームデータを指定する。
IPフィルタ設定ファイル132に格納された情報を更
新する。利用者は、NIPフィルタ設定コマンド131
を実行することによって、NIP2が使用するフォント
データおよびフォームデータを指定する。
【0054】UNIX標準プリントスプーリングシステ
ム15は、UNIX標準プリントスプーラ151と、ラ
インプリンタフィルタ152と、スプーリングシステム
設定ファイル153とを備えている。
ム15は、UNIX標準プリントスプーラ151と、ラ
インプリンタフィルタ152と、スプーリングシステム
設定ファイル153とを備えている。
【0055】UNIX標準プリントスプーラ151は、
利用者から発行される印刷要求14を受け付け、印刷要
求14を実行する順序を管理する。
利用者から発行される印刷要求14を受け付け、印刷要
求14を実行する順序を管理する。
【0056】NIPフィルタ設定ファイル132は、図
2に示すように、NIPフィルタ133の動作に必要な
設定情報を格納するファイルで、NIP2の識別情報
(以下、NIP識別名という)と、それが印刷に使用す
るフォントデータの識別情報(以下、フォントデータ名
という)と、フォームデータの識別情報(以下、フォー
ムデータ名という)とを格納する。NIP識別名とは、
UNIXマシン1に接続されている入出力装置の中から
NIP2を特定するための情報である。フォントデータ
名とは、フォントライブラリ11の中からNIP2が使
用するフォントデータを特定するため、およびフォント
データがNIP2に転送済みであるかどうかを確認する
ために使用する情報である。フォームデータ名とは、フ
ォームライブラリ12の中からNIP2が使用するフォ
ームデータを特定するため、およびフォームデータがN
IP2に転送済みであるかどうかを確認するために使用
する情報である。
2に示すように、NIPフィルタ133の動作に必要な
設定情報を格納するファイルで、NIP2の識別情報
(以下、NIP識別名という)と、それが印刷に使用す
るフォントデータの識別情報(以下、フォントデータ名
という)と、フォームデータの識別情報(以下、フォー
ムデータ名という)とを格納する。NIP識別名とは、
UNIXマシン1に接続されている入出力装置の中から
NIP2を特定するための情報である。フォントデータ
名とは、フォントライブラリ11の中からNIP2が使
用するフォントデータを特定するため、およびフォント
データがNIP2に転送済みであるかどうかを確認する
ために使用する情報である。フォームデータ名とは、フ
ォームライブラリ12の中からNIP2が使用するフォ
ームデータを特定するため、およびフォームデータがN
IP2に転送済みであるかどうかを確認するために使用
する情報である。
【0057】NIPフィルタ133は、UNIX標準プ
リントスプーリングシステム15の仕様に準拠する出力
フィルタ・モジュールの形態を採る。すなわち、UNI
X標準プリントスプーラ151と対向するNIPフィル
タ133の上位インターフェースは、ラインプリンタフ
ィルタ152のインターフェースと同等とする。UNI
Xオペレーティングシステム16内のNIPドライバ1
61と対向するNIPフィルタ133の下位インターフ
ェースは、NIPドライバ161のアプリケーション・
インターフェースとする。NIPフィルタ133は、N
IPフィルタ設定ファイル132,フォントライブラリ
11,およびフォームライブラリ12を参照し、それら
のデータを使用する。NIPフィルタ133は、以下の
処理を実行する。
リントスプーリングシステム15の仕様に準拠する出力
フィルタ・モジュールの形態を採る。すなわち、UNI
X標準プリントスプーラ151と対向するNIPフィル
タ133の上位インターフェースは、ラインプリンタフ
ィルタ152のインターフェースと同等とする。UNI
Xオペレーティングシステム16内のNIPドライバ1
61と対向するNIPフィルタ133の下位インターフ
ェースは、NIPドライバ161のアプリケーション・
インターフェースとする。NIPフィルタ133は、N
IPフィルタ設定ファイル132,フォントライブラリ
11,およびフォームライブラリ12を参照し、それら
のデータを使用する。NIPフィルタ133は、以下の
処理を実行する。
【0058】(1) NIPフィルタ133は、印刷前
に、NIPフィルタ設定ファイル132の指定するフォ
ントデータやフォームデータが、NIP2に転送済みで
あるかどうかを確認する。
に、NIPフィルタ設定ファイル132の指定するフォ
ントデータやフォームデータが、NIP2に転送済みで
あるかどうかを確認する。
【0059】(2) NIPフィルタ133は、フォン
トライブラリ11およびフォームライブラリ12から読
み出したフォントデータおよびフォームデータから、N
IPコマンドを生成し、NIP2に向けて発行する。
トライブラリ11およびフォームライブラリ12から読
み出したフォントデータおよびフォームデータから、N
IPコマンドを生成し、NIP2に向けて発行する。
【0060】(3) NIPフィルタ133は、UNI
X標準プリントスプーラ151から受け取った印刷デー
タを、文字コードを変換したうえでNIPコマンドに生
成し、NIP2に向けて発行する。
X標準プリントスプーラ151から受け取った印刷デー
タを、文字コードを変換したうえでNIPコマンドに生
成し、NIP2に向けて発行する。
【0061】(4) NIPフィルタ133は、印刷中
のNIP2の状態を監視し、その状態遷移に対処する。
のNIP2の状態を監視し、その状態遷移に対処する。
【0062】UNIXオペレーティングシステム16
は、NIPドライバ161を備えている。
は、NIPドライバ161を備えている。
【0063】NIPドライバ161は、NIPフィルタ
133がNIPコマンドを用いてNIP2を制御し、あ
るいは各種データをNIP2へ向けて転送するために必
要なアプリケーション・インターフェースを提供する。
133がNIPコマンドを用いてNIP2を制御し、あ
るいは各種データをNIP2へ向けて転送するために必
要なアプリケーション・インターフェースを提供する。
【0064】NIP2は、UNIXマシン1より転送さ
れたNIPコマンドに従って動作し、印刷データを出力
する。
れたNIPコマンドに従って動作し、印刷データを出力
する。
【0065】1台のUNIXマシン1にNIP2が複数
台接続された場合に対処するため、NIPフィルタ設定
コマンド131と、NIPフィルタ設定ファイル132
と、NIPフィルタ133とは、下記のような手段を有
する。
台接続された場合に対処するため、NIPフィルタ設定
コマンド131と、NIPフィルタ設定ファイル132
と、NIPフィルタ133とは、下記のような手段を有
する。
【0066】NIPフィルタ設定コマンド131は、任
意のNIP2と、それが使用するフォントデータ名およ
びフォームデータ名との対応が指定できる。
意のNIP2と、それが使用するフォントデータ名およ
びフォームデータ名との対応が指定できる。
【0067】NIPフィルタ設定ファイル132は、図
2に示すように、その内部にUNIXマシン1に接続さ
れるNIP2の台数と同数の記録領域を有し、個々の記
録領域には、任意のNIP識別名と、それが使用するフ
ォントデータ名およびフォームデータ名とが対応して格
納される。
2に示すように、その内部にUNIXマシン1に接続さ
れるNIP2の台数と同数の記録領域を有し、個々の記
録領域には、任意のNIP識別名と、それが使用するフ
ォントデータ名およびフォームデータ名とが対応して格
納される。
【0068】NIPフィルタ133は、NIPフィルタ
設定ファイル132を参照する際、その記録領域をNI
P識別名で検索し、NIP2が使用するフォントデータ
名およびフォームデータ名を特定する。
設定ファイル132を参照する際、その記録領域をNI
P識別名で検索し、NIP2が使用するフォントデータ
名およびフォームデータ名を特定する。
【0069】図3を参照すると、NIPフィルタ133
の処理は、NIPフィルタ設定ファイル読み取りステッ
プS1と、フォントデータ確認コマンド発行ステップS
2と、フォントデータ転送済み判定ステップS3と、フ
ォントデータ転送コマンド発行ステップS4と、フォー
ムデータ確認コマンド発行ステップS5と、フォームデ
ータ転送済み判定ステップS6と、フォームデータ転送
コマンド発行ステップS7と、フォームデータ指定コマ
ンド発行ステップS8と、印刷データ読み取りステップ
S9と、文字コード変換ステップS10と、印刷データ
転送コマンド発行ステップS11と、一時停止/用紙切
れ判定ステップS12と、復旧報告待機ステップS13
と、印刷データ残り判定ステップS14と、印刷終了コ
マンド発行ステップS15とからなる。
の処理は、NIPフィルタ設定ファイル読み取りステッ
プS1と、フォントデータ確認コマンド発行ステップS
2と、フォントデータ転送済み判定ステップS3と、フ
ォントデータ転送コマンド発行ステップS4と、フォー
ムデータ確認コマンド発行ステップS5と、フォームデ
ータ転送済み判定ステップS6と、フォームデータ転送
コマンド発行ステップS7と、フォームデータ指定コマ
ンド発行ステップS8と、印刷データ読み取りステップ
S9と、文字コード変換ステップS10と、印刷データ
転送コマンド発行ステップS11と、一時停止/用紙切
れ判定ステップS12と、復旧報告待機ステップS13
と、印刷データ残り判定ステップS14と、印刷終了コ
マンド発行ステップS15とからなる。
【0070】次に、このように構成された第1の実施の
形態に係るメインフレーム用ノンインパクトプリンタの
運用方式の動作について、図1ないし図3を参照して説
明する。
形態に係るメインフレーム用ノンインパクトプリンタの
運用方式の動作について、図1ないし図3を参照して説
明する。
【0071】まず、NIP2の運用を開始する前に、N
IPフィルタ設定コマンド131を実行して、NIPフ
ィルタ133の初期設定を行う。NIPフィルタ設定コ
マンド131によって指定されたフォントデータ名およ
びフォームデータ名は、NIP識別名対応にNIPフィ
ルタ設定ファイル132に記録される。
IPフィルタ設定コマンド131を実行して、NIPフ
ィルタ133の初期設定を行う。NIPフィルタ設定コ
マンド131によって指定されたフォントデータ名およ
びフォームデータ名は、NIP識別名対応にNIPフィ
ルタ設定ファイル132に記録される。
【0072】利用者が発行する印刷要求14は、テキス
ト型式の印刷データを含んでいる。印刷要求14は、U
NIX標準プリントスプーラ151に集まる。
ト型式の印刷データを含んでいる。印刷要求14は、U
NIX標準プリントスプーラ151に集まる。
【0073】UNIX標準プリントスプーラ151は、
受け付けた印刷要求14の印刷データを一旦保存し、ス
プーリングシステム設定ファイル153を参照してプリ
ンタ識別名に対応するフィルタ名があれば、そのフィル
タ名のフィルタにプリンタが空くごとに順次1件ずつ印
刷データを渡す。いまの場合、NIP2のプリンタ識別
名を指定する印刷要求14であったとすると、UNIX
標準プリントスプーラ151は、NIPフィルタ133
にNIP2が空くごとに順次1件ずつ印刷データを渡
す。
受け付けた印刷要求14の印刷データを一旦保存し、ス
プーリングシステム設定ファイル153を参照してプリ
ンタ識別名に対応するフィルタ名があれば、そのフィル
タ名のフィルタにプリンタが空くごとに順次1件ずつ印
刷データを渡す。いまの場合、NIP2のプリンタ識別
名を指定する印刷要求14であったとすると、UNIX
標準プリントスプーラ151は、NIPフィルタ133
にNIP2が空くごとに順次1件ずつ印刷データを渡
す。
【0074】NIPフィルタ133は、まず最初に、N
IPフィルタ設定ファイル132を参照し、NIP2が
使用するフォントデータ名およびフォームデータ名を読
み出す(ステップSl)。次に、NIPフィルタ133
は、NIP2に対して転送済みのフォントデータ名を報
告させるNIPコマンドを発行し(ステップS2)、N
IP2から送られてきたフォントデータ名と、NIPフ
ィルタ設定ファイル132から読み出したフォントデー
タ名とを比較する(ステップS3)。両フォントデータ
名が異なり指定されたフォントデータがNIP2にまだ
転送されていない場合、NIPフィルタ133は、指定
されたフォントデータをフォントライブラリ11から読
み出し、フォントデータ転送のNIPコマンドに加工し
て、NIP2へ転送する(ステップS4)。
IPフィルタ設定ファイル132を参照し、NIP2が
使用するフォントデータ名およびフォームデータ名を読
み出す(ステップSl)。次に、NIPフィルタ133
は、NIP2に対して転送済みのフォントデータ名を報
告させるNIPコマンドを発行し(ステップS2)、N
IP2から送られてきたフォントデータ名と、NIPフ
ィルタ設定ファイル132から読み出したフォントデー
タ名とを比較する(ステップS3)。両フォントデータ
名が異なり指定されたフォントデータがNIP2にまだ
転送されていない場合、NIPフィルタ133は、指定
されたフォントデータをフォントライブラリ11から読
み出し、フォントデータ転送のNIPコマンドに加工し
て、NIP2へ転送する(ステップS4)。
【0075】次に、NIPフィルタ133は、NIP2
に対して、転送済みのフォームデータ名を報告させるN
IPコマンドを発行し(ステップS5)、NIP2から
送られたフォームデータ名と、NIPフィルタ設定ファ
イル132から読み出したフォームデータ名とを比較す
る(ステップS6)。両フォームデータ名が異なり指定
されたフォームデータがNIP2にまだ転送されていな
い場合、NIPフィルタ133は、指定されたフォーム
データをフォームライブラリ12から読み出し、フォー
ムデータ転送のNIPコマンドに加工してNIP2へ転
送する(ステップS7)。一方、指定されたフォームデ
ータがNIP2に転送されていた場合、NIPフィルタ
133は、指定されたフォームデータの使用を宣言する
NIPコマンドをNIP2に対して発行する(ステップ
S8)。
に対して、転送済みのフォームデータ名を報告させるN
IPコマンドを発行し(ステップS5)、NIP2から
送られたフォームデータ名と、NIPフィルタ設定ファ
イル132から読み出したフォームデータ名とを比較す
る(ステップS6)。両フォームデータ名が異なり指定
されたフォームデータがNIP2にまだ転送されていな
い場合、NIPフィルタ133は、指定されたフォーム
データをフォームライブラリ12から読み出し、フォー
ムデータ転送のNIPコマンドに加工してNIP2へ転
送する(ステップS7)。一方、指定されたフォームデ
ータがNIP2に転送されていた場合、NIPフィルタ
133は、指定されたフォームデータの使用を宣言する
NIPコマンドをNIP2に対して発行する(ステップ
S8)。
【0076】次に、NIPフィルタ133は、UNIX
標準プリントスプーラ151から受け取った印刷データ
を読み込み(ステップS9)、文字コードをEUCコー
ドからJISコードヘ変換し(ステップSl0)、文字
印刷データ転送のNIPコマンドに加工してNIP2へ
転送する(ステップSll)。
標準プリントスプーラ151から受け取った印刷データ
を読み込み(ステップS9)、文字コードをEUCコー
ドからJISコードヘ変換し(ステップSl0)、文字
印刷データ転送のNIPコマンドに加工してNIP2へ
転送する(ステップSll)。
【0077】UNIX標準プリントスプーラ151から
受け取った印刷データのサイズが大きいため、印刷デー
タの転送が1回のNIPコマンドで完了しない場合に
は、NIPフィルタ133は、印刷データを複数のNI
Pコマンドに分割して転送する。すなわち、NIPフィ
ルタ133は、まず、印刷データをNIPコマンド1回
分だけ転送し(ステップS9,Sl0,およびSl
l)、転送が完了するごとに印刷データの末転送部分を
確認する(ステップS14)。未転送部分が残っていれ
ば、NIPフィルタ133は、それが無くなるまでNI
Pコマンドによる転送を繰り返す(ステップS9,Sl
0,およびSll)。
受け取った印刷データのサイズが大きいため、印刷デー
タの転送が1回のNIPコマンドで完了しない場合に
は、NIPフィルタ133は、印刷データを複数のNI
Pコマンドに分割して転送する。すなわち、NIPフィ
ルタ133は、まず、印刷データをNIPコマンド1回
分だけ転送し(ステップS9,Sl0,およびSl
l)、転送が完了するごとに印刷データの末転送部分を
確認する(ステップS14)。未転送部分が残っていれ
ば、NIPフィルタ133は、それが無くなるまでNI
Pコマンドによる転送を繰り返す(ステップS9,Sl
0,およびSll)。
【0078】末転送部分が無くなった時点で、NIPフ
ィルタ133は、印刷データが終了したことを通知する
NIPコマンドをNIP2に対して発行し(ステップS
15)、NIP出力を終了する。
ィルタ133は、印刷データが終了したことを通知する
NIPコマンドをNIP2に対して発行し(ステップS
15)、NIP出力を終了する。
【0079】また、NIPフィルタ133は、印刷中の
NIP2の状態を監視している。監視する項目は、利用
者の操作によるNIP出力の一時停止,NIP出力中の
用紙切れ,およびNIPコマンドの異常終了である。N
IP出力の一時停止や用紙切れが発生した場合(ステッ
プS12でイエス)、NIPフィルタ133は、印刷デ
ータの転送を中断し、NIPドライバ161に対してN
IP2からの復旧報告を待ち合わせるコマンドを発行す
る(ステップS13)。NIPフィルタ133は、NI
P2から復旧報告が通知され次第、NIP出力を再開す
るが、その際にNIP出力の連続性を保証する。NIP
コマンドの異常終了が報告された場合、NIPフィルタ
133は、NIP出力を中止する。
NIP2の状態を監視している。監視する項目は、利用
者の操作によるNIP出力の一時停止,NIP出力中の
用紙切れ,およびNIPコマンドの異常終了である。N
IP出力の一時停止や用紙切れが発生した場合(ステッ
プS12でイエス)、NIPフィルタ133は、印刷デ
ータの転送を中断し、NIPドライバ161に対してN
IP2からの復旧報告を待ち合わせるコマンドを発行す
る(ステップS13)。NIPフィルタ133は、NI
P2から復旧報告が通知され次第、NIP出力を再開す
るが、その際にNIP出力の連続性を保証する。NIP
コマンドの異常終了が報告された場合、NIPフィルタ
133は、NIP出力を中止する。
【0080】NIPドライバ161は、NIPフィルタ
133が発行するNIPコマンドをNIP2へ転送す
る。NIPドライバ161も、NIP2の状態を監視し
ている。監視する項目は、NIP2の電源断,NIP2
のハードウェア障害,およびUNIXマシン1のハード
ウェア障害である。上記の事象が発生した場合、NIP
ドライバ161は、NIPコマンドを異常終了し、NI
Pフィルタ133に障害発生を通知する。
133が発行するNIPコマンドをNIP2へ転送す
る。NIPドライバ161も、NIP2の状態を監視し
ている。監視する項目は、NIP2の電源断,NIP2
のハードウェア障害,およびUNIXマシン1のハード
ウェア障害である。上記の事象が発生した場合、NIP
ドライバ161は、NIPコマンドを異常終了し、NI
Pフィルタ133に障害発生を通知する。
【0081】NIP2は、転送されたNIPコマンドを
もとに印刷を実行する。
もとに印刷を実行する。
【0082】以上のように、本実施の形態は、UNIX
オペレーティングシステム16の改造を最小限に抑える
ことができるため、従来よりもUNIXオペレーティン
グシステム16のサイズおよびメモリ使用量を少なくす
ることができる。また、本実施の形態は、UNIX標準
プリントスプーリングシステム15の仕様に準拠するた
め、UNIX標準プリントスプーラ151の改造を必要
としない。さらに、本実施の形態は、独立したアプリケ
ーションであるため、NIPフィルタ133で発生した
障害,NIPフィルタ133に対する保守およびNIP
フィルタ133に施す機能拡張が、UNIXオペレーテ
ィングシステム16やUNIX標準プリントスプーリン
グシステム15に及ぼす影響を最小限に抑えることがで
きる。
オペレーティングシステム16の改造を最小限に抑える
ことができるため、従来よりもUNIXオペレーティン
グシステム16のサイズおよびメモリ使用量を少なくす
ることができる。また、本実施の形態は、UNIX標準
プリントスプーリングシステム15の仕様に準拠するた
め、UNIX標準プリントスプーラ151の改造を必要
としない。さらに、本実施の形態は、独立したアプリケ
ーションであるため、NIPフィルタ133で発生した
障害,NIPフィルタ133に対する保守およびNIP
フィルタ133に施す機能拡張が、UNIXオペレーテ
ィングシステム16やUNIX標準プリントスプーリン
グシステム15に及ぼす影響を最小限に抑えることがで
きる。
【0083】図4は、本発明の第2の実施の形態に係る
メインフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式の
構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るメイ
ンフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式は、N
IPフィルタプログラムを記録した記録媒体3を備える
点だけが、図1に示した第1の実施の形態に係るメイン
フレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式の構成と
異なっている。記録媒体3は、磁気ディスク,半導体メ
モリその他の記録媒体であってよい。したがって、NI
Pフィルタプログラムは、記録媒体3からUNIXマシ
ン1に読み込まれ、NIPフィルタ133として動作す
る。なお、NIPフィルタ133を含むUNIXマシン
1の動作は、第1の実施の形態に係るメインフレーム用
ノンインパクトプリンタの運用方式の場合と全く同様で
あるので、その詳しい説明は割愛する。
メインフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式の
構成を示すブロック図である。本実施の形態に係るメイ
ンフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式は、N
IPフィルタプログラムを記録した記録媒体3を備える
点だけが、図1に示した第1の実施の形態に係るメイン
フレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式の構成と
異なっている。記録媒体3は、磁気ディスク,半導体メ
モリその他の記録媒体であってよい。したがって、NI
Pフィルタプログラムは、記録媒体3からUNIXマシ
ン1に読み込まれ、NIPフィルタ133として動作す
る。なお、NIPフィルタ133を含むUNIXマシン
1の動作は、第1の実施の形態に係るメインフレーム用
ノンインパクトプリンタの運用方式の場合と全く同様で
あるので、その詳しい説明は割愛する。
【0084】
【発明の効果】第1の効果は、ノンインパクトプリンタ
を制御する手段を持たないプリントスプーリングシステ
ムのユーザインタフェースでノンインパクトプリンタを
運用する仕組みを、オペレーティングシステムに対する
影響を最小限に抑えるかたちで実現できることにある。
その理由は、ノンインパクトプリンタフィルタを、オペ
レーティングシステムと独立したアプリケーションの形
態で実現するためである。
を制御する手段を持たないプリントスプーリングシステ
ムのユーザインタフェースでノンインパクトプリンタを
運用する仕組みを、オペレーティングシステムに対する
影響を最小限に抑えるかたちで実現できることにある。
その理由は、ノンインパクトプリンタフィルタを、オペ
レーティングシステムと独立したアプリケーションの形
態で実現するためである。
【0085】第2の効果は、ラインプリンタ互換手段を
実現するノンインパクトプリンタフィルタの保守性およ
び拡張性が向上することである。その理由は、第1の効
果の理由と同じである。
実現するノンインパクトプリンタフィルタの保守性およ
び拡張性が向上することである。その理由は、第1の効
果の理由と同じである。
【0086】第3の効果は、オペレーティングシステム
のサイズおよびメモリ使用量を削減することができるこ
とである。その理由は、第1の効果の理由と同じであ
る。
のサイズおよびメモリ使用量を削減することができるこ
とである。その理由は、第1の効果の理由と同じであ
る。
【0087】第4の効果は、オペレーティングシステム
の品質を向上させることができることである。その理由
は、第1の効果の理由と同じである。
の品質を向上させることができることである。その理由
は、第1の効果の理由と同じである。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るメインフレー
ム用ノンインパクトプリンタの運用方式の構成を示すブ
ロック図である。
ム用ノンインパクトプリンタの運用方式の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1中のNIPフィルタ設定ファイルの内容を
説明する図である。
説明する図である。
【図3】図1中のNIPフィルタの動作を示すフローチ
ャートである。
ャートである。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るメインフレー
ム用ノンインパクトプリンタの運用方式の構成を示すブ
ロック図である。
ム用ノンインパクトプリンタの運用方式の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】従求のメインフレーム用ノンインパクトプリン
タの運用方式の構成を示すブロック図である。
タの運用方式の構成を示すブロック図である。
【図6】図5中のスプーリングシステム設定ファイルの
内容を例示する図である。
内容を例示する図である。
1 UNIXマシン 2 メインフレーム用ノンインパクトプリンタ(NI
P) 3 記録媒体 11 フォントライブラリ 12 フォームライブラリ 14 印刷要求(印刷データを含む) 15 UNIX標準プリントスプーリングシステム 16 UNIXオペレーティングシステム 131 NIPフィルタ設定コマンド 132 NIPフィルタ設定ファイル 133 NIPフィルタ 151 UNIX標準プリントスプーラ 152 ラインプリンタフィルタ 153 スプーリングシステム設定ファイル 161 NIPドライバ
P) 3 記録媒体 11 フォントライブラリ 12 フォームライブラリ 14 印刷要求(印刷データを含む) 15 UNIX標準プリントスプーリングシステム 16 UNIXオペレーティングシステム 131 NIPフィルタ設定コマンド 132 NIPフィルタ設定ファイル 133 NIPフィルタ 151 UNIX標準プリントスプーラ 152 ラインプリンタフィルタ 153 スプーリングシステム設定ファイル 161 NIPドライバ
Claims (3)
- 【請求項1】 ノンインパクトプリンタを制御する手段
を持たないプリントスプーリングシステムを標準装備す
るオペレーティングシステムを使用し、前記プリントス
プーリングシステムのユーザインタフェースでノンイン
パクトプリンタを運用するメインフレーム用ノンインパ
クトプリンタの運用方式において、前記 プリントスプーリングシステムに準拠しノンインパ
クトプリンタを制御するノンインパクトプリンタフィル
タと、 このノンインパクトプリンタフィルタの動作に必要な情
報を記録するノンインパクトプリンタフィルタ設定ファ
イルと、 このノンインパクトプリンタフィルタ設定ファイルが記
録する情報を更新するノンインパクトプリンタフィルタ
設定コマンドとを含むことを特徴とするメインフレーム
用ノンインパクトプリンタの運用方式。 - 【請求項2】 前記ノンインパクトプリンタフィルタ
が、前記プリントスプーリングシステム中のプリントス
プーラより受け取ったテキスト型式の印刷データをノン
インパクトプリンタコマンドに加工し、前記オペレーテ
ィングシステム経由でノンインパクトプリンタへ転送す
る手段と、ノンインパクトプリンタへの出力に必要なフ
ォントデータおよびフォームデータの管理を行う手段
と、必要に応じてフォントデータおよびフォームデータ
をノンインパクトプリンタコマンドに加工し、前記オペ
レーティングシステム経由でノンインパクトプリンタへ
転送する手段とを備える請求項1記載のメインフレーム
用ノンインパクトプリンタの運用方式。 - 【請求項3】 前記ノンインパクトプリンタフィルタ設
定ファイルが、ノンインパクトプリンタ識別名ごとに、
フォントデータ名およびフォームデータ名を格納する請
求項1記載のメインフレーム用ノンインパクトプリンタ
の運用方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09677897A JP3226157B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | メインフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09677897A JP3226157B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | メインフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10283139A JPH10283139A (ja) | 1998-10-23 |
JP3226157B2 true JP3226157B2 (ja) | 2001-11-05 |
Family
ID=14174105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09677897A Expired - Fee Related JP3226157B2 (ja) | 1997-03-31 | 1997-03-31 | メインフレーム用ノンインパクトプリンタの運用方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3226157B2 (ja) |
-
1997
- 1997-03-31 JP JP09677897A patent/JP3226157B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
手島 透,"UNIXの大量印刷:高速印刷と分散印刷の環境整備進む",日経オープンシステム,日経BP社,平成6年4月10日,第13号,p.129−136 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10283139A (ja) | 1998-10-23 |
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