JP3226089U - ニット生地および衣料 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量で吸汗速乾性に優れ、肌に快適なニット生地を提供する。【解決手段】編糸3、6を一重横編の平編組織またはメッシュ組織の編地に編み立てたもので、編糸3、6が、ポリプロピレン短繊維と天然短繊維の混紡糸、ポリプロピレン短繊維と化学短繊維の混紡糸、ポリプロピレン長繊維の糸と天然繊維の糸との交撚糸、またはポリプロピレン長繊維の糸と化学繊維の糸との交撚糸の何れかであって、または編地が、ポリプロピレン長繊維の編糸と天然繊維の編糸を交編してなり、またはポリプロピレン長繊維の編糸と化学繊維の編糸を交編してなる。【選択図】図3
Description
本考案は、ニット生地及びこの生地を用いた衣料に関し、特に軽量で吸汗速乾性に優れたニット生地及びこの生地を用いた衣料に係るものである。
多くの種類があるニットの編組織は、原組織、変化組織、花色組織の三つに分類される。
原組織は基本的な組織と言われており、全てのニットの編組織の基礎である。その中に横(緯)編組織として平編組織、フライス編組織、パール編組織(ガーター編)、ダブル編組織(スムース編)を含む。この横編組織の編み物は構造が簡単で編み易いものである。
変化組織は、二つまたは二つ以上の原組織を複合したものである。つまり、一つの原組織のとなりに一つまたは複数の異なる原組織を配置して、元の原組織の構造と機能性を変化させるものである。例えば、変化横編平編組織、ダブルフライス編組織などがある。
花色組織は、元の原組織を基礎としてループ構造を変化させ、または元の原組織に、他のいくつかの色糸、補助糸またはその他の紡績の原料を編入して、それによって著しい色柄と様々な機能性の編み物を形成する。
また、ニット生地には、例えば特許文献1に記載するものがある。これは、少なくとも45重量%以上のポリエステル長繊維を含む原料によって編み立てた横編組織であり、ポリエステル長繊維の含有量は100重量%である。
現在、ニット生地には様々な機能性を有するものが揃っており、色々な場面において様々な需要を満たすためのニット生地がある。
しかし、生地に含まれる機能性繊維の種類が多すぎると、生地の物性に影響を与える。例えば、生地があまり軽くなく、かつ皮膚にくっ付き易くなるなどの影響がある。
本考案は上記課題を解決するものであり、軽量で吸汗速乾性に優れ、肌に快適なニット生地を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案に係るニット生地は、編糸を一重横編の平編組織またはメッシュ組織の編地に編み立てたことを特徴とする。
本考案に係るニット生地において、編糸は、ポリプロピレン短繊維と天然短繊維の混紡糸、またはポリプロピレン短繊維と化学短繊維の混紡糸であることを特徴とする。
本考案に係るニット生地において、混紡糸は、撚り方向がS撚りまたはZ撚りであることを特徴する。
本考案に係るニット生地において、編糸は、ポリプロピレン長繊維の糸と天然繊維の糸との交撚糸、またはポリプロピレン長繊維の糸と化学繊維の糸との交撚糸であることを特徴とする。
本考案に係るニット生地において、編地は、ポリプロピレン長繊維の編糸と天然繊維の編糸を交編してなり、またはポリプロピレン長繊維の編糸と化学繊維の編糸を交編してなることを特徴する。
本考案に係るニット生地において、天然繊維の編糸は、短繊維または長繊維からなることを特徴する。
本考案に係るニット生地において、化学繊維の編糸は、短繊維または長繊維からなることを特徴する。
本考案に係るニット生地において、一重横編の平編組織は、ループ総長さが13−16cmであることを特徴する。
本考案に係るニット生地において、メッシュ組織は、メッシュ形が四角構造、六角構造または八角構造であることを特徴する。
本考案に係るニット生地において、目付は100g−300gであることを特徴する。
本考案に係る衣料は、上記の何れかのニット生地で制作されたことを特徴とする。
本考案は既存技術に対して以下の有益な効果を有する。すなわち、本考案に係るニット生地は、一重横編の平編組織またはメッシュ組織をなし、ポリプロピレンと天然繊維の混紡糸、またはポリプロピレンと化学繊維の混紡糸を編糸として編み立てたので、またはポリプロピレンの糸と天然繊維の糸の交撚糸、またはポリプロピレンの糸と化学繊維の糸の交撚糸を編糸として編み立てたので、軽量で、柔らかくて快適、吸汗速乾性と抗菌性等のメリットを持っている。このニット生地で作成した衣料は、体の汗を速やかに吸収して生地の肌側面から生地の外側面に導出することが出来て、速乾の効果が現れる。
一重横編の平編組織は、横編機で編まれた平編組織で、同じループが互いに連結されている。生地表面には正面ループが形成され、反対側面には反対ループが形成されている。この組織構造により生地が軽量で、通気性が良いというメリットを持っている。
メッシュ組織は、ループとループを差し交わして配置することで、ニット生地に網の穴を形成する。生地表面は凹凸の風合いで、反対側面に四角構造か六角構造または八角構造のメッシュ形を有する。生地表面に凹凸がきちんと並ぶので、良い着心地、通気性と吸水速乾性を持っている。
また、ポリプロピレン長繊維の編糸と天然繊維の編糸で交編するか、またはポリプロピレン長繊維の編糸と化学繊維の編糸で交編するが、本考案は繊維の種類に対する限定はなく、実際の必要に応じて調整することができる。例えば、綿、麻、毛、シルク、レーヨン、テンセル、モダール、吸湿ポリエステル、吸湿ナイロンまたは普通のポリエステルである。
混紡糸の番手は10−80sである。番手が大きいほど糸が細くなり、糸が細いほど生地が柔らかくなるが、破裂強度が悪くなる。これと反対に番手が小さいほどに糸が太くなり、糸が太くなるほどに生地が硬くて破裂強度も良くなる。本考案は糸の番手に対する限定はなく、実際の必要に応じて調整することができる。
混紡糸の撚り方向はS撚り、またはZ撚りである。糸の撚り方向は生地の光沢、紋様の鮮明さ、手触りと厚さに影響を与える。
ポリプロピレン長繊維の糸の繊度は50D(デニール)を優先する。繊度の数字が大きいほどに糸が太くなり、繊度の数字が小さいほどに糸が細くなる。糸の太さは生地の目付、手触り、強度等に影響を与える。本考案おいて、ポリプロピレン長繊維の糸の繊度に対する限定はなく、必要に応じて調整することができる。
本考案のニット生地に含まれる化学繊維の長繊維、短繊維、天然繊維の長繊維、短繊維の典型的なものとしては、綿、麻、毛、シルク、レーヨン、テンセル、モダール、吸湿性ポリエステル、吸湿性ナイロンと一般なポリエステル等がある。
ポリプロピレンと天然繊維または化学繊維を使って得られたニット生地は、軽量、柔らかくて快適、吸汗速乾と殺菌の機能性を持っている。その中で、ポリプロピレン短繊維は軽量のメリットがある。しかし、吸湿性が悪くて紡糸(紡績)し難い欠点がある。
天然繊維、特に綿は、紡績し易くて良い着心地等のメリットがある。しかし、着用中は、生地が肌面の汗を吸収する。そして、綿の生地は、水分が飽和状態になると、ジメジメした状態から水分均衡までに時間が長く掛かり、乾燥のスピードも遅い。湿っぽい生地は、重くて肌にベタベタするので快適性と美観性に影響する。さらに、湿気や寒さを感じて風邪を引きやすい。
本考案は、ポリプロピレンと天然繊維を混紡し、またはポリプロピレンと化学繊維を混紡して使うことで、相互に繊維自身の欠点を補うことができて、得られる生地が軽量、吸汗速乾と殺菌の機能性を持っている。本考案において、ポリプロピレンの混紡率は、生地の紡績性、目付、吸汗速乾効果を決定するので、ポリプロピレンの混紡率は20重量%と30重量%の間が一番相応しい。本考案においてポリプロピレンの混紡率に対する限定はなく、実際の必要に応じて調整することができる。
本考案によれば、混紡糸として、または交撚糸として、または交編することにより、ポリプロピレンと化学繊維またはポリプロピレンと天然繊維を混ぜ合わせてニット生地に編み立てることで、さらには一重横編の平編組織構造またはメッシュ組織構造を形成することによりニット生地のメッシュの大きさ、弾性、及び気孔率をコントロールすることで、生地に優れた吸汗速乾機能を与える。
特に、化学繊維と天然繊維の綿を選択する時、ポリプロピレンは紡績性が悪いので、同じ撚り度の綿との抱合力は、綿系糸と比べて小さくなる。このため、ある程度の量のポリプロピレンの短繊維を構造緊密な綿繊維の間に分散させる。これによって、ポリプロピレンと綿の混紡糸の構造隙間率が大きくなって、それで生地の通気性、吸汗速乾性、抗菌性も良くなる。
本考案において、一重横編の平編組織のループ総長さは、例えば13cm、14cm、15cmまたは16cm等である。
一重横編の平編組織は、複数のユニットループが連続して同じ方向に連結されている。生地表面では各ユニットループに2本のループ弧とループ縦線が一定の角度に配置されており、反対側面ではユニットループの横列と同じ方向にループ弧が配置されている。
ユニットループの長さ(ループ長)はループを構成する糸の長さである。ループ総長さは、ユニットループの長さ(ループ長)に針数を掛けたものである。例えば、編針の数が50針であるとループ総長さは、50×ユニットループの長さである。
ユニットループの長さ、つまりループ長は、糸の細さに関係している。ループ長は、生地の緊密度、目付、縮小率等の性能を決定する。ループ長が小さいほどに、得られた平編組織の弾性がよくなり、糸が抜け難くなり、ループのサイズの安定性が良くなり、抗ピリング性もよくなる。しかし、隙間が小さくて手触りと通気性が良くない。
本考案において、目付は、例えば、100g、120g、150g、170g、200g、220g、250g、270g、300g等である。本考案はニット生地の厚さに対する限定はなく、実際の必要に応じて調整することができる。
本考案の衣料は、上記の何れかのニット生地からなり、生地は精錬、水洗い、染色、後セットの工程を経て必要な生地となる。ニット生地は、デザイン、パタン作成、裁断、縫製、アイロンセットの工程を経て衣料に作成される。例えば、Tシャツ、インナー、poloシャツ等である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態は、本考案の一例を示すものであり、本考案の実施の形態の全てではないことは明らかである。
図1は、実施例1の編糸であるポリプロピレン短繊維と綿繊維の混紡糸の構造概略図である。図1において1はポリプロピレン短繊維であり、2は綿繊維であり、3は混紡糸の編糸である。図3は、実施例1で採用した一重横編の平編組織を示す構造概略図である。
(実施例1)
実施例1は、本考案の一例である一重横編の平編組織のニット生地である。このニット生地は、ポリプロピレン短繊維1と綿繊維2の混紡糸の編糸3を編み立てたものである。混紡糸の編糸3の混紡率は、ポリプロピレン短繊維1が30重量%、綿繊維2が70重量%である。また、混紡糸の編糸3は、番手が32sで、撚り方向がZ撚りである。この一重横編の平編組織は、編針50針当たりのループ総長さが13.5cmであり、目付が140gである。
(実施例2)
実施例2は、本考案の一例である一重横編の平編組織のニット生地である。このニット生地は、ポリプロピレン短繊維1と綿繊維2の混紡糸の編糸3を編み立てたものである。混紡糸の編糸3の混紡率は、ポリプロピレン短繊維1が20重量%、綿繊維2が80重量%である。また、混紡糸の編糸3は、番手が21sで、撚り方向がS撚りである。この一重横編の平編組織は、編針50針当たりのループ総長さが15.5cmであり、目付は190gである。
(実施例1)
実施例1は、本考案の一例である一重横編の平編組織のニット生地である。このニット生地は、ポリプロピレン短繊維1と綿繊維2の混紡糸の編糸3を編み立てたものである。混紡糸の編糸3の混紡率は、ポリプロピレン短繊維1が30重量%、綿繊維2が70重量%である。また、混紡糸の編糸3は、番手が32sで、撚り方向がZ撚りである。この一重横編の平編組織は、編針50針当たりのループ総長さが13.5cmであり、目付が140gである。
(実施例2)
実施例2は、本考案の一例である一重横編の平編組織のニット生地である。このニット生地は、ポリプロピレン短繊維1と綿繊維2の混紡糸の編糸3を編み立てたものである。混紡糸の編糸3の混紡率は、ポリプロピレン短繊維1が20重量%、綿繊維2が80重量%である。また、混紡糸の編糸3は、番手が21sで、撚り方向がS撚りである。この一重横編の平編組織は、編針50針当たりのループ総長さが15.5cmであり、目付は190gである。
実施例2の混紡糸の編糸3の構造は実施例1と同じで図1に示したものであり、平編組織も同じで図3に示したものである。
(実施例3)
実施例3は、本考案の一例である一重横編の平編組織のニット生地である。図2は、実施例3の編糸であるポリプロピレン長繊維の糸と綿繊維の糸を撚り合わせた交撚糸の構造概略図である。図2において、4はポリプロピレン長繊維の糸であり、5は綿繊維2の糸であり、6は交撚糸の編糸である。平編組織は、実施例1、2と同様に図3に示したものである。
(実施例3)
実施例3は、本考案の一例である一重横編の平編組織のニット生地である。図2は、実施例3の編糸であるポリプロピレン長繊維の糸と綿繊維の糸を撚り合わせた交撚糸の構造概略図である。図2において、4はポリプロピレン長繊維の糸であり、5は綿繊維2の糸であり、6は交撚糸の編糸である。平編組織は、実施例1、2と同様に図3に示したものである。
このニット生地は、ポリプロピレン長繊維の糸4と綿繊維の糸5を撚った交撚糸の編糸6を編み立てたものである。交撚糸の編糸6は、ポリプロピレン長繊維の糸4を30重量%含み、綿繊維の糸5を70重量%含む。ポリプロピレン長繊維の糸4の繊度は75Dであり、綿繊維の糸5の番手は32sであり、目付は214gである。
(実施例4)
実施例4は、本考案の一例である一重横編の平編組織のニット生地である。このニット生地は、一方の編糸であるポリプロピレン長繊維の糸と他方の編糸である吸汗速乾ポリエステルの糸を交編したものである。このニット生地は、ポリプロピレン長繊維を30重量%含み、吸汗速乾ポリエステルを70重量%含む。ポリプロピレン長繊維の糸の繊度は75Dであり、吸汗速乾ポリエステルの糸の繊度は75Dである。目付は180gである。
(実施例5)
実施例5は、本考案の一例であるメッシュ組織のニット生地である。このニット生地は、ポリプロピレン短繊維1と綿繊維2の混紡糸の編糸3を編み立てたものである。混紡糸の編糸3の混紡率は、ポリプロピレン短繊維1が30重量%、綿繊維2が70重量%である。また、混紡糸の編糸3は、番手が21sで、目付は200gである。
(実施例4)
実施例4は、本考案の一例である一重横編の平編組織のニット生地である。このニット生地は、一方の編糸であるポリプロピレン長繊維の糸と他方の編糸である吸汗速乾ポリエステルの糸を交編したものである。このニット生地は、ポリプロピレン長繊維を30重量%含み、吸汗速乾ポリエステルを70重量%含む。ポリプロピレン長繊維の糸の繊度は75Dであり、吸汗速乾ポリエステルの糸の繊度は75Dである。目付は180gである。
(実施例5)
実施例5は、本考案の一例であるメッシュ組織のニット生地である。このニット生地は、ポリプロピレン短繊維1と綿繊維2の混紡糸の編糸3を編み立てたものである。混紡糸の編糸3の混紡率は、ポリプロピレン短繊維1が30重量%、綿繊維2が70重量%である。また、混紡糸の編糸3は、番手が21sで、目付は200gである。
メッシュ組織は、片面横編機でループとループの交差配置を利用してメッシュを形成する。生地表面は凹凸感の風合いを形成し、反対側面のメッシュ形は四角構造を呈する。
実施例1ー5で得られたニット生地は、デザイン、パタン作成、裁断、縫製、アイロンセットの各工程を経て軽量吸汗速乾のTシャツに作成される。このTシャツは身頃、袖、襟等を含む。
実施例1ー5で得られたニット生地に下記の機能試験を行う。
1.吸水速乾試験
吸水性測定方法:30cm×30cmの試料を用意し、滴下法で生地の吸水性のテストを行った。具体的には、一滴の水を試料に滴下して、滴下してから水が完全に吸収されるまでの必要時間(s)を測定する。
1.吸水速乾試験
吸水性測定方法:30cm×30cmの試料を用意し、滴下法で生地の吸水性のテストを行った。具体的には、一滴の水を試料に滴下して、滴下してから水が完全に吸収されるまでの必要時間(s)を測定する。
速乾性測定方法:50cm×50cmの試料を用意し、その重さを測る。試料に水(0.3ml)を滴下して吸収後に再度試料の重さを測る。装置に試料を吊り下げて5分ごとに試料の重さを測り、90分後または乾燥した後に測定を停止する。測定結果から試料に設定水分が残留する時間、ここでは滴下した水分の30重量%が残留する時間を30重量%水分残留時間として求めた。30重量%水分残留時間が短いほどに、速乾性が良いものである。
テスト結果を表1に示す。
テスト結果を表1に示す。
2.抗ピリング性試験
箱式起毛ピリング法:編み物試料をゴム試料管に貼り、ゴムコルクがある四角い木箱の中でゴム試料管を5時間転がして毛玉を引き出す。
ピリングの状況を1−5級の等級で判定する。5級は一番良くて1級は一番悪い等級である。
実施例1−5のニット生地の試料を抗ピリングの等級で判定した結果、実施例1のニット生地は4級、実施例2のニット生地は4級、実施例3のニット生地は4級、実施例4のニット生地は4級、実施例5のニット生地は4級である。よって、本考案で提供されたニット生地は抗ピリング性が良いと説明される。
3.破裂強度試験:
恒温恒湿(温度は20±2℃、湿度は65重量%±3)の条件で恒量まで平衡させ、トップブレーカーで実施例1−5のニット生地にトップブレーク試験を行う。
3.破裂強度試験:
恒温恒湿(温度は20±2℃、湿度は65重量%±3)の条件で恒量まで平衡させ、トップブレーカーで実施例1−5のニット生地にトップブレーク試験を行う。
結果として、実施例1のニット生地の破裂強度は302Kpa、実施例2の破裂強度は335KPa、実施例3の破裂強度は387KPa、実施例4のニット生地の破裂強度は395KPa、実施例5のニット生地の破裂強度は356KPaであり、本考案に提供されたニット生地の破裂強度は日常服装の需要を満たすことが明らかである。
4.抗菌性試験:
実施例1−5のニット生地の試料を小瓶に入れて黄色ブドウ球菌液を垂らす。37±1℃の環境下において18−24時間の間培養する。次に、0.2質量%の非イオン界面活性剤を含む生理食塩水20mlを添加する。試料から菌体を溶離して、発光測定法で液体中の菌数で抗菌活性値を測定し、抗菌活性値で試料の抗菌効果を表す。この抗菌活性値の数値が大きいほど抗菌効果が強いものである。
4.抗菌性試験:
実施例1−5のニット生地の試料を小瓶に入れて黄色ブドウ球菌液を垂らす。37±1℃の環境下において18−24時間の間培養する。次に、0.2質量%の非イオン界面活性剤を含む生理食塩水20mlを添加する。試料から菌体を溶離して、発光測定法で液体中の菌数で抗菌活性値を測定し、抗菌活性値で試料の抗菌効果を表す。この抗菌活性値の数値が大きいほど抗菌効果が強いものである。
対照試験は綿のニット生地でテストした。抗菌活性値は2.7であり、この抗菌試験が正確であることを証明するための比較対象とする。
実施例1のニット生地は洗濯前の抗菌活性値が6.0で、洗濯後の抗菌活性値が5.9であり、抗菌性が優れていることを証明する。実施例2のニット生地は洗濯前の抗菌活性値が5.9で、洗濯後の抗菌活性値が5.9であり、抗菌性が優れていることを証明する。実施例3のニット生地は洗濯前の抗菌活性値が5.5で、洗濯後の抗菌活性値が5.5であり、抗菌性が優れていることを証明する。実施例4のニット生地は洗濯前の抗菌活性値が5.8で、洗濯後の抗菌活性値が5.6であり、抗菌性が優れていることを証明する。実施例5の生地は洗濯前の抗菌活性値が5.6で、洗濯後の抗菌活性値が5.4であり、抗菌性が優れていることを証明する。
1 ポリプロピレン短繊維
2 綿繊維
3 混紡糸の編糸
4 ポリプロピレン長繊維の糸
5 綿繊維の糸
6 交撚糸の編糸
2 綿繊維
3 混紡糸の編糸
4 ポリプロピレン長繊維の糸
5 綿繊維の糸
6 交撚糸の編糸
Claims (11)
- 編糸を一重横編の平編組織またはメッシュ組織の編地に編み立てたことを特徴とするニット生地。
- 編糸は、ポリプロピレン短繊維と天然短繊維の混紡糸、またはポリプロピレン短繊維と化学短繊維の混紡糸であることを特徴とする請求項1に記載のニット生地。
- 混紡糸は、撚り方向がS撚りまたはZ撚りであることを特徴する請求項2に記載のニット生地。
- 編糸は、ポリプロピレン長繊維の糸と天然繊維の糸との交撚糸、またはポリプロピレン長繊維の糸と化学繊維の糸との交撚糸であることを特徴とする請求項1に記載のニット生地。
- 編地は、ポリプロピレン長繊維の編糸と天然繊維の編糸を交編してなり、またはポリプロピレン長繊維の編糸と化学繊維の編糸を交編してなることを特徴する請求項1に記載のニット生地。
- 天然繊維の編糸は、短繊維または長繊維からなることを特徴する請求項5に記載のニット生地。
- 化学繊維の編糸は、短繊維または長繊維からなることを特徴する請求項5に記載のニット生地。
- 一重横編の平編組織は、ループ総長さが13−16cmであることを特徴する請求項1に記載のニット生地。
- メッシュ組織は、メッシュ形が四角構造、六角構造または八角構造であることを特徴する請求項1に記載のニット生地。
- 目付は100g−300gであることを特徴する請求項1に記載のニット生地。
- 請求項1から10の何れか1項に記載のニット生地で制作されたことを特徴とする衣料。
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