JP3225998U - 弧面継ぎ目無しの長い板材 - Google Patents
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Abstract
【課題】加工・使用中の破断を防止するとともに、抗張性を高め、接合を一層堅固にして美しくする弧面継ぎ目無しの長い板材を提供する。【解決手段】板材は板材本体を備え、板材本体の少なくとも1つの接続端部に第1弧面11、第2弧面21及び第3弧面31が設けられ、第3弧面が第1弧面と第2弧面との間に位置し、第1弧面が斜めに突起して第3弧面に接続されることによりほぞフック1を形成し、第2弧面が斜めに凹んで第3弧面に接続されることにより引張溝2を形成する。板材は複数の板材を長さ方向においてほぞ・ほぞ穴でエンドツーエンドを接続して1列となる。【選択図】図9
Description
本考案は板材加工技術分野に属し、特に弧面継ぎ目無しの長い板胚及びその板材に関する。
板材は標準サイズに作られた扁平矩形の建築材料板であり、建設業に適用され、壁、天井板又は床板の部材として使用されている。板材は無垢木板、竹合板、合板等があり、竹板材は早生孟宗竹を原料として製造した環境に優しい材料であり、外観が自然で模様が明確であり、模様が細かく滑らかであり、弾性係数、圧縮強度等の物理的性能が一般的な木材より優れており、装飾・内装、車体板、部屋の構造材料等の面に広く使用できる。板材同士が貼り合わせ剤で貼り合わせて長く連結した後、堅固且つ安定的に貼り合わせできず、裂けやすくて変形しやすいという欠点が生じるため、従来の板材は一般的にほぞ・ほぞ穴接続方式(ほぞ・ほぞ穴は古代中国建築、家具及び他の器具の主な構造方式であって、2つの部材において凹凸箇所を結合する接続方式であり、凸部がほぞであり、凹部がほぞ穴である)で接合して長く連結して、複数の長手形状の竹板胚本体を接合して1列の竹板材を形成することであり、例えば、中国実用新案「新型継ぎ目無しの長い竹板材(出願第201320085825.9号)」にはほぞ・ほぞ穴で長く連結する竹板材が開示されており、該竹板材は竹ラスを長く連結してなり、前記竹ラスの長さ方向における少なくとも一端の端部に引張溝が開けられ、引張溝に対応してほぞフックを形成し、引張溝が開口状を呈し、引張溝におけるほぞフックに隣接する側面が直線形であり、引張溝の他側面が弧形であり、竹ラスのほぞフックが別の竹ラスの引張溝に嵌め込まれ、該ほぞフックが引張溝に相互にバックルで接続される。該技術案は貼り合わせ剤で貼り合わせて長く連結する様々な欠点を回避するが、該技術案は、更に、
該技術案では、引張溝におけるほぞフックに隣接する側面が直線形であり、引張溝及びほぞフックの他側面がいずれも弧形であり、竹板材の接合面にシャープコーナー(すなわち、弧形と直線形との交差角)があり、該竹板材の加工中にシャープコーナーに応力が集中するため、該竹板材が加工・使用中に破断されやすく、
引張溝におけるほぞフックに隣接する側面が直線形であるため、竹板材の接合面の貼合効果がより低く、竹板材の使用中に受け力が均一ではなく、抗張性がより低く、堅固に接合できないという欠点がある。
該技術案では、引張溝におけるほぞフックに隣接する側面が直線形であり、引張溝及びほぞフックの他側面がいずれも弧形であり、竹板材の接合面にシャープコーナー(すなわち、弧形と直線形との交差角)があり、該竹板材の加工中にシャープコーナーに応力が集中するため、該竹板材が加工・使用中に破断されやすく、
引張溝におけるほぞフックに隣接する側面が直線形であるため、竹板材の接合面の貼合効果がより低く、竹板材の使用中に受け力が均一ではなく、抗張性がより低く、堅固に接合できないという欠点がある。
従って、上記問題を解決するために、考案者は上記問題を解決できる板胚及び板材を設計することに注力している。
本考案の目的は、弧面継ぎ目無しの長い板胚を提供し、板胚本体の端面には一体に接続された弧面を3つ設置することにより、ほぞフック及び引張溝を形成し、板胚を隣接する板胚と相互に組み合わせて長く連結させ、加工要件を下げ、板材の加工・使用中の破断を防止するとともに、板胚の抗張性を高め、接合を一層堅固にして美しくすることにある。
本考案の別の目的は、弧面継ぎ目無しの長い板材を提供し、複数の接合面が弧面である板胚をほぞ・ほぞ穴で長く連結することにより板材を形成し、板材の抗張性を高め、板材を一層堅固にして美しくすることにある。
上記目的を実現するために、本考案に用いた第1技術案は以下のとおりである。
弧面継ぎ目無しの長い板胚であって、板胚本体を備え、前記板胚本体の少なくとも1つの接続端部に第1弧面、第2弧面及び第3弧面が設けられ、前記第3弧面が前記第1弧面と第2弧面との間に位置し、前記第1弧面が斜めに突起して前記第3弧面に接続されることによりほぞフックを形成し、前記第2弧面が斜めに凹んで前記第3弧面に接続されることにより引張溝を形成する。
更に、前記第1弧面及び第2弧面の傾斜角が同じであって鋭角であり、前記第1弧面及び第2弧面の半径が同じである。
更に、前記板胚の2つの接続端部が逆方向又は対称的に設置される。
上記目的を実現するために、本考案に用いた第2技術案は以下のとおりである。
弧面継ぎ目無しの長い板胚であって、板胚本体を備え、前記板胚本体の少なくとも1つの接続端部に第1弧面、第2弧面及び第3弧面が設けられ、前記第3弧面が前記第1弧面と第2弧面との間に位置し、前記第1弧面が斜めに突起して前記第3弧面に接続されることによりほぞフックを形成し、前記第2弧面が斜めに凹んで前記第3弧面に接続されることにより引張溝を形成する。
更に、前記第1弧面及び第2弧面の傾斜角が同じであって鋭角であり、前記第1弧面及び第2弧面の半径が同じである。
更に、前記板胚の2つの接続端部が逆方向又は対称的に設置される。
更に、前記板胚本体の突起を隣接する板胚本体の凹溝と相互に組み合わせるために、前記第1弧面に円弧形の突起を設け、前記第2弧面に円弧形の凹溝を設ける。
更に、前記突起が前記第1弧面の先端に位置し、前記凹溝が前記第2弧面の底部に位置する。
上記目的を実現するために、本考案に用いた第3技術案は以下のとおりである。
弧面継ぎ目無しの長い板胚であって、板胚本体を備え、前記板胚本体の少なくとも1つの接続端部に第1弧面、第2弧面及び第3弧面が設けられ、前記第3弧面が前記第1弧面と第2弧面との間に位置し、前記第1弧面が斜めに突起して前記第3弧面に接続されることによりほぞフックを形成し、前記第2弧面が斜めに凹んで前記第3弧面に接続されることにより引張溝を形成する。
更に、前記第1弧面及び第2弧面の傾斜角が同じであって鋭角であり、前記第1弧面及び第2弧面の半径が同じである。
更に、前記板胚の2つの接続端部が逆方向又は対称的に設置される。
更に、前記板胚本体の突起を隣接する板胚本体の凹溝と相互に組み合わせるために、前記第1弧面に円弧形の突起を設け、前記第2弧面に円弧形の凹溝を設ける。
更に、前記突起が前記第1弧面の中心に位置し、前記凹溝が前記第2弧面の中心に位置する。
上記目的を実現するために、本考案に用いた第4技術案は以下のとおりである。
弧面継ぎ目無しの長い板胚であって、板胚本体を備え、前記板胚本体の少なくとも1つの接続端部に第1弧面、第2弧面及び第3弧面が設けられ、前記第3弧面が前記第1弧面と第2弧面との間に位置し、前記第1弧面が斜めに突起して前記第3弧面に接続されることによりほぞフックを形成し、前記第2弧面が斜めに凹んで前記第3弧面に接続されることにより引張溝を形成する。
更に、前記第1弧面及び第2弧面の傾斜角が同じであって鋭角であり、前記第1弧面及び第2弧面の半径が同じである。
更に、前記板胚の2つの接続端部が逆方向又は対称的に設置される。
更に、前記板胚本体の第1斜凸部を隣接する板胚本体の第2斜溝と相互に組み合わせ、前記板胚本体の第1斜溝を隣接する板胚本体の第2斜凸部と相互に組み合わせるために、前記第1弧面に第1斜凸部及び第1斜溝を設け、前記第2弧面に第2斜凸部及び第2斜溝を設ける。
更に、前記第1斜溝が前記第1斜凸部に接近し且つ第1斜溝の傾斜方向が前記第1斜凸部の傾斜方向に相反し、前記第2斜溝が前記第2斜凸部に接近し且つ第2斜溝の傾斜方向が前記第2斜凸部の傾斜方向に相反する。
更に、前記第1斜凸部及び第1斜溝が前記第1弧面の中心に位置し、前記第2斜凸部及び第2斜溝が前記第2弧面の中心に位置する。
更に、前記板胚本体の側凸部を隣接する板胚本体の側溝と相互に組み合わせるために、前記第3弧面に側凸部及び側溝を設ける。
上記目的を実現するために、本考案に用いた第5技術案は以下のとおりである。
弧面継ぎ目無しの長い板胚であって、板胚本体を備え、前記板胚本体の少なくとも1つの接続端部に第1弧面、第2弧面及び第3弧面が設けられ、前記第3弧面が前記第1弧面と第2弧面との間に位置し、前記第1弧面が斜めに突起して前記第3弧面に接続されることによりほぞフックを形成し、前記第2弧面が斜めに凹んで前記第3弧面に接続されることにより引張溝を形成する。
更に、前記第1弧面及び第2弧面の傾斜角が同じであって鋭角であり、前記第1弧面及び第2弧面の半径が同じである。
更に、前記板胚の2つの接続端部が逆方向又は対称的に設置される。
更に、前記板胚本体の第1斜凸部を隣接する板胚本体の第2斜溝と相互に組み合わせ、前記板胚本体の第1斜溝を隣接する板胚本体の第2斜凸部と相互に組み合わせるために、前記第1弧面に第1斜凸部及び第1斜溝を設け、前記第2弧面に第2斜凸部及び第2斜溝を設ける。
更に、前記第1斜溝が前記第1斜凸部に接近し且つ第1斜溝の傾斜方向が前記第1斜凸部の傾斜方向に相反し、前記第2斜溝が前記第2斜凸部に接近し且つ第2斜溝の傾斜方向が前記第2斜凸部の傾斜方向に相反する。
更に、前記第1斜凸部、第1斜溝、第2斜凸部及び第2斜溝がいずれも前記第3弧面を離れる。
上記別の目的を実現するために、本考案に用いた技術案は、複数の上記板胚を長さ方向においてほぞ・ほぞ穴でエンドツーエンドを接続して1列にして、前記板胚を前記ほぞフック及び引張溝で隣接する板胚と相互に組み合わせて長く連結することにより板材を形成する。
従来技術に比べて、本考案の弧面継ぎ目無しの長い板胚は板胚本体の端面には一体に接続された弧面を3つ設置し、弧面の外凸部を利用してほぞフックを形成するとともに、弧面の内凹部を利用して引張溝を形成することにより、板胚を隣接する板胚と相互に組み合わせて長く連結させ、加工要件を下げ、板胚の加工・使用中の破断を防止するとともに、板胚の抗張性を高め、接合を一層堅固にして美しくする。
本考案は複数の板胚を継ぎ目無しに長く連結する板材を用い、複数の弧形接合面の板胚をほぞ・ほぞ穴でエンドツーエンドを相互に組み合わせて長く連結することにより板材を形成し、板材の抗張性を高め、板材を一層堅固にして美しくする。
以下、図面を参照しながら、具体的に本考案の実施形態を説明し、図面は参照・説明のためのものであって、本考案の保護範囲を制限するためのものではない。
実施例1
図1〜図4には本考案の第1実施例を示し、弧面継ぎ目無しの長い板胚は複数の板胚本体を備える。
図1〜図4には本考案の第1実施例を示し、弧面継ぎ目無しの長い板胚は複数の板胚本体を備える。
図1に示すように、前記板胚本体の少なくとも1つの接続端部に第1弧面11、第2弧面21及び第3弧面3が設けられる。本実施例において、好ましくは、1つの第1弧面11、1つの第2弧面21及び1つの第3弧面3が板胚本体接続端部の接合面を構成し、3つの弧面を円滑に接続するために、第3弧面3を第1弧面11と第2弧面21との間に位置させ、第1弧面11が斜めに突起して第3弧面3の一端に円滑に接続されることによりほぞフック1(ほぞフックがほぞ・ほぞ穴接続における「ほぞ」である)を形成し、第2弧面21が斜めに凹んで第3弧面3の他端に円滑に接続されることにより引張溝2(引張溝がほぞ・ほぞ穴接続における「ほぞ穴」である)を形成する。本実施例において、複数の同じ構造の板胚を接合して長く連結することにより十分な長さの板材を形成するために、第1弧面11及び第2弧面21の傾斜角を同じ且つ鋭角にするとともに、第1弧面11及び第2弧面21の半径を同じにすることとなり、前記板胚の2つの接続端部が逆方向又は対称的に設置される。
図4に示すように、隣接する2つの板胚(すなわち、第1板胚100及び第2板胚200)を接合するとき、第1板胚100のほぞフック1を第2板胚200の引張溝に伸び込むとともに、第2板胚200のほぞフックを第1板胚100の引張溝2に伸び込み、これにより、第1板胚100がほぞフック1及び引張溝2で第2板胚200と相互に組み合わせて接合される。
図2に示すように、板胚の2つの接続端部が逆方向に設置される場合、第1板胚100を第2板胚200と相互に組み合わせて長く連結する。
図3に示すように、板胚の2つの接続端部が対称的に設置される場合、第2板胚200を180度回転してから第1板胚100と相互に組み合わせて長く連結する。
本実施例の板材接合面は、いずれも円滑な3つの部分の弧面で構成され、シャープコーナーがないため、本実施例の接合面はより容易に加工でき、加工・接合中に板胚接合面に応力が集中して板胚の一部が破断する現象が生じることがなく、同時に、弧面全体接合のために2つの板胚の接触面積を増加させ、接合面の摩擦面積を増加させ、接合を一層堅固にして、板材全体の抗張性を高め、接合側面が斜めS状を呈し、消費者に美しく、ファッショナブルな視覚感を与える。
実施例2
図5及び図6には本考案の第2実施例を示し、本実施例と第1実施例との相違点は、本実施例において、第1板胚100の突起12を第2板胚200の凹溝22と相互に組み合わせるために、第1弧面11に円弧形の突起12を設け、突起12を第1弧面11の先端に位置させ、第2弧面21に円弧形の凹溝22を設け、凹溝22を第2弧面21の底部に位置させることにあり、他の構造及び効果は第1実施例と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
図5及び図6には本考案の第2実施例を示し、本実施例と第1実施例との相違点は、本実施例において、第1板胚100の突起12を第2板胚200の凹溝22と相互に組み合わせるために、第1弧面11に円弧形の突起12を設け、突起12を第1弧面11の先端に位置させ、第2弧面21に円弧形の凹溝22を設け、凹溝22を第2弧面21の底部に位置させることにあり、他の構造及び効果は第1実施例と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
本実施例の突起12及び凹溝22は2つの板胚の接合位置を制限して接合をより正確にすることに用いられるだけでなく、更に板材全体の抗張性を向上させることもできる。
実施例3
図7及び図8には本考案の第3実施例を示し、本実施例と第2実施例との相違点は、本実施例において、突起12が第1弧面11の中心に位置し、凹溝22が第2弧面21の中心に位置することにあり、他の構造及び効果は第2実施例と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
図7及び図8には本考案の第3実施例を示し、本実施例と第2実施例との相違点は、本実施例において、突起12が第1弧面11の中心に位置し、凹溝22が第2弧面21の中心に位置することにあり、他の構造及び効果は第2実施例と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
本実施例の突起12と凹溝22との距離がより大きいため、2つの板胚の接合位置をよりよく制限することができる。
実施例4
図9及び図10には本考案の第4実施例を示し、本実施例と第1実施例との相違点は、本実施例において、第1板胚100と第2板胚200を接合するとき、第1板胚100の第1斜凸部13を第2板胚200の第2斜溝と相互に組み合わせ、第1板胚100の第1斜溝14を第2板胚200の第2斜凸部と相互に組み合わせ、第1板胚100の側凸部31を第2板胚200の側溝と相互に組み合わせるために、第1弧面11に第1斜凸部13及び第1斜溝14を設け、第1斜凸部13及び第1斜溝14を第1弧面11の中心に位置させ、第1斜溝14を第1斜凸部13に接近させ且つ第1斜溝14の傾斜方向を第1斜凸部13の傾斜方向に相反させ、第2弧面21に第2斜凸部24及び第2斜溝23を設け、第2斜溝23を第2斜凸部24に接近させ且つ第2斜溝23の傾斜方向を第2斜凸部24の傾斜方向に相反させ、第2斜凸部24及び第2斜溝23を第2弧面21の中心に位置させ、第3弧面3に側凸部31及び側溝32を設けることにある。他の構造及び効果は第1実施例と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
図9及び図10には本考案の第4実施例を示し、本実施例と第1実施例との相違点は、本実施例において、第1板胚100と第2板胚200を接合するとき、第1板胚100の第1斜凸部13を第2板胚200の第2斜溝と相互に組み合わせ、第1板胚100の第1斜溝14を第2板胚200の第2斜凸部と相互に組み合わせ、第1板胚100の側凸部31を第2板胚200の側溝と相互に組み合わせるために、第1弧面11に第1斜凸部13及び第1斜溝14を設け、第1斜凸部13及び第1斜溝14を第1弧面11の中心に位置させ、第1斜溝14を第1斜凸部13に接近させ且つ第1斜溝14の傾斜方向を第1斜凸部13の傾斜方向に相反させ、第2弧面21に第2斜凸部24及び第2斜溝23を設け、第2斜溝23を第2斜凸部24に接近させ且つ第2斜溝23の傾斜方向を第2斜凸部24の傾斜方向に相反させ、第2斜凸部24及び第2斜溝23を第2弧面21の中心に位置させ、第3弧面3に側凸部31及び側溝32を設けることにある。他の構造及び効果は第1実施例と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
本実施例の斜凸部、斜溝、側凸部及び側溝はいずれも2つの板胚の接合位置を制限して接合を一層堅固にして美しくすることに用いられ、板材全体の抗張性を高める。
実施例5
図11及び図12には本考案の第5実施例を示し、本実施例と第4実施例との相違点は、本実施例において、接合位置の限位構造を分散させて接合を一層堅固にするために、第3弧面3に側凸部31及び側溝32を設置してもよいし、それらを設置しなくてもよく、本実施例における第1斜凸部13、第1斜溝14、第2斜凸部24及び第2斜溝23をいずれも第3弧面3を離れさせることにある。
図11及び図12には本考案の第5実施例を示し、本実施例と第4実施例との相違点は、本実施例において、接合位置の限位構造を分散させて接合を一層堅固にするために、第3弧面3に側凸部31及び側溝32を設置してもよいし、それらを設置しなくてもよく、本実施例における第1斜凸部13、第1斜溝14、第2斜凸部24及び第2斜溝23をいずれも第3弧面3を離れさせることにある。
本考案の板材は上記5つの実施例のうちのいずれか1つの板胚を接合してなり、複数の板胚を長さ方向においてほぞ・ほぞ穴でエンドツーエンドを接続して1列にして、板胚をほぞフック及び引張溝で隣接する板胚と相互に組み合わせて長く連結することにより板材を形成する。
本考案の板材接合面はいずれも円滑な弧面で構成され、加工・接合中に応力が集して板胚の一部が破断する現象が生じることがなく、同時に、弧面全体接合のために2つの板胚の接触面積を増加させ、接合面の摩擦面積を増加させ、接合を一層堅固にして受け力を均一にし、貼合効果が更に優れており、板材全体の抗張性を高める。
以上の説明は本考案の好適な実施例であって、本考案の特許保護範囲を制限するためのものではなく、従って、本考案の特許範囲に基づき行った等価変更は依然として本考案の保護範囲に属する。
1 ほぞフック
11 第1弧面
12 突起
13 第1斜凸部
14 第1斜溝
2 引張溝
21 第2弧面
22 凹溝
23 第2斜溝
24 第2斜凸部
3 第3弧面
31 側凸部
32 側溝
100 第1板胚
200 第2板胚
11 第1弧面
12 突起
13 第1斜凸部
14 第1斜溝
2 引張溝
21 第2弧面
22 凹溝
23 第2斜溝
24 第2斜凸部
3 第3弧面
31 側凸部
32 側溝
100 第1板胚
200 第2板胚
本考案は板材加工技術分野に属し、特に弧面継ぎ目無しの長い板材に関する。
板材は標準サイズに作られた扁平矩形の建築材料板であり、建設業に適用され、壁、天井板又は床板の部材として使用されている。板材は無垢木板、竹合板、合板等があり、竹板材は早生孟宗竹を原料として製造した環境に優しい材料であり、外観が自然で模様が明確であり、模様が細かく滑らかであり、弾性係数、圧縮強度等の物理的性能が一般的な木材より優れており、装飾・内装、車体板、部屋の構造材料等の面に広く使用できる。板材同士が貼り合わせ剤で貼り合わせて長く連結した後、堅固且つ安定的に貼り合わせできず、裂けやすくて変形しやすいという欠点が生じるため、従来の板材は一般的にほぞ・ほぞ穴接続方式(ほぞ・ほぞ穴は古代中国建築、家具及び他の器具の主な構造方式であって、2つの部材において凹凸箇所を結合する接続方式であり、凸部がほぞであり、凹部がほぞ穴である)で接合して長く連結して、複数の長手形状の竹板材本体を接合して1列の竹板材を形成することであり、例えば、中国実用新案「新型継ぎ目無しの長い竹板材(出願第201320085825.9号)」にはほぞ・ほぞ穴で長く連結する竹板材が開示されており、該竹板材は竹ラスを長く連結してなり、前記竹ラスの長さ方向における少なくとも一端の端部に引張溝が開けられ、引張溝に対応してほぞフックを形成し、引張溝が開口状を呈し、引張溝におけるほぞフックに隣接する側面が直線形であり、引張溝の他側面が弧形であり、竹ラスのほぞフックが別の竹ラスの引張溝に嵌め込まれ、該ほぞフックが引張溝に相互にバックルで接続される。該技術案は貼り合わせ剤で貼り合わせて長く連結する様々な欠点を回避するが、該技術案は、更に、
該技術案では、引張溝におけるほぞフックに隣接する側面が直線形であり、引張溝及びほぞフックの他側面がいずれも弧形であり、竹板材の接合面にシャープコーナー(すなわち、弧形と直線形との交差角)があり、該竹板材の加工中にシャープコーナーに応力が集中するため、該竹板材が加工・使用中に破断されやすく、
引張溝におけるほぞフックに隣接する側面が直線形であるため、竹板材の接合面の貼合効果がより低く、竹板材の使用中に受け力が均一ではなく、抗張性がより低く、堅固に接合できないという欠点がある。
該技術案では、引張溝におけるほぞフックに隣接する側面が直線形であり、引張溝及びほぞフックの他側面がいずれも弧形であり、竹板材の接合面にシャープコーナー(すなわち、弧形と直線形との交差角)があり、該竹板材の加工中にシャープコーナーに応力が集中するため、該竹板材が加工・使用中に破断されやすく、
引張溝におけるほぞフックに隣接する側面が直線形であるため、竹板材の接合面の貼合効果がより低く、竹板材の使用中に受け力が均一ではなく、抗張性がより低く、堅固に接合できないという欠点がある。
従って、上記問題を解決するために、考案者は上記問題を解決できる板材を設計することに注力している。
本考案の目的は、弧面継ぎ目無しの長い板材を提供し、板材本体の端面には一体に接続された弧面を3つ設置することにより、ほぞフック及び引張溝を形成し、板材を隣接する 板材と相互に組み合わせて長く連結させ、加工要件を下げ、板材の加工・使用中の破断を防止するとともに、板材の抗張性を高め、接合を一層堅固にして美しくすることにある。
本考案の別の目的は、弧面継ぎ目無しの長い板材を提供し、複数の接合面が弧面である 板材をほぞ・ほぞ穴で長く連結することにより板材を形成し、板材の抗張性を高め、板材を一層堅固にして美しくすることにある。
上記目的を実現するために、本考案に用いた第1技術案は以下のとおりである。
弧面継ぎ目無しの長い板材であって、板材本体を備え、前記板材本体の少なくとも1つの接続端部に第1弧面、第2弧面及び第3弧面が設けられ、前記第3弧面が前記第1弧面と第2弧面との間に位置し、前記第1弧面が斜めに突起して前記第3弧面に接続されることによりほぞフックを形成し、前記第2弧面が斜めに凹んで前記第3弧面に接続されることにより引張溝を形成する。
更に、前記第1弧面及び第2弧面の傾斜角が同じであって鋭角であり、前記第1弧面及び第2弧面の半径が同じである。
更に、前記板材の2つの接続端部が逆方向又は対称的に設置される。
上記目的を実現するために、本考案に用いた第2技術案は以下のとおりである。
弧面継ぎ目無しの長い板材であって、板材本体を備え、前記板材本体の少なくとも1つの接続端部に第1弧面、第2弧面及び第3弧面が設けられ、前記第3弧面が前記第1弧面と第2弧面との間に位置し、前記第1弧面が斜めに突起して前記第3弧面に接続されることによりほぞフックを形成し、前記第2弧面が斜めに凹んで前記第3弧面に接続されることにより引張溝を形成する。
更に、前記第1弧面及び第2弧面の傾斜角が同じであって鋭角であり、前記第1弧面及び第2弧面の半径が同じである。
更に、前記板材の2つの接続端部が逆方向又は対称的に設置される。
更に、前記板材本体の突起を隣接する板材本体の凹溝と相互に組み合わせるために、前記第1弧面に円弧形の突起を設け、前記第2弧面に円弧形の凹溝を設ける。
更に、前記突起が前記第1弧面の先端に位置し、前記凹溝が前記第2弧面の底部に位置する。
上記目的を実現するために、本考案に用いた第3技術案は以下のとおりである。
弧面継ぎ目無しの長い板材であって、板材本体を備え、前記板材本体の少なくとも1つの接続端部に第1弧面、第2弧面及び第3弧面が設けられ、前記第3弧面が前記第1弧面と第2弧面との間に位置し、前記第1弧面が斜めに突起して前記第3弧面に接続されることによりほぞフックを形成し、前記第2弧面が斜めに凹んで前記第3弧面に接続されることにより引張溝を形成する。
更に、前記第1弧面及び第2弧面の傾斜角が同じであって鋭角であり、前記第1弧面及び第2弧面の半径が同じである。
更に、前記板材の2つの接続端部が逆方向又は対称的に設置される。
更に、前記板材本体の突起を隣接する板材本体の凹溝と相互に組み合わせるために、前記第1弧面に円弧形の突起を設け、前記第2弧面に円弧形の凹溝を設ける。
更に、前記突起が前記第1弧面の中心に位置し、前記凹溝が前記第2弧面の中心に位置する。
上記目的を実現するために、本考案に用いた第4技術案は以下のとおりである。
弧面継ぎ目無しの長い板材であって、板材本体を備え、前記板材本体の少なくとも1つの接続端部に第1弧面、第2弧面及び第3弧面が設けられ、前記第3弧面が前記第1弧面と第2弧面との間に位置し、前記第1弧面が斜めに突起して前記第3弧面に接続されることによりほぞフックを形成し、前記第2弧面が斜めに凹んで前記第3弧面に接続されることにより引張溝を形成する。
更に、前記第1弧面及び第2弧面の傾斜角が同じであって鋭角であり、前記第1弧面及び第2弧面の半径が同じである。
更に、前記板材の2つの接続端部が逆方向又は対称的に設置される。
更に、前記板材本体の第1斜凸部を隣接する板材本体の第2斜溝と相互に組み合わせ、前記板材本体の第1斜溝を隣接する板材本体の第2斜凸部と相互に組み合わせるために、前記第1弧面に第1斜凸部及び第1斜溝を設け、前記第2弧面に第2斜凸部及び第2斜溝を設ける。
更に、前記第1斜溝が前記第1斜凸部に接近し且つ第1斜溝の傾斜方向が前記第1斜凸部の傾斜方向に相反し、前記第2斜溝が前記第2斜凸部に接近し且つ第2斜溝の傾斜方向が前記第2斜凸部の傾斜方向に相反する。
更に、前記第1斜凸部及び第1斜溝が前記第1弧面の中心に位置し、前記第2斜凸部及び第2斜溝が前記第2弧面の中心に位置する。
更に、前記板材本体の側凸部を隣接する板材本体の側溝と相互に組み合わせるために、前記第3弧面に側凸部及び側溝を設ける。
上記目的を実現するために、本考案に用いた第5技術案は以下のとおりである。
弧面継ぎ目無しの長い板材であって、板材本体を備え、前記板材本体の少なくとも1つの接続端部に第1弧面、第2弧面及び第3弧面が設けられ、前記第3弧面が前記第1弧面と第2弧面との間に位置し、前記第1弧面が斜めに突起して前記第3弧面に接続されることによりほぞフックを形成し、前記第2弧面が斜めに凹んで前記第3弧面に接続されることにより引張溝を形成する。
更に、前記第1弧面及び第2弧面の傾斜角が同じであって鋭角であり、前記第1弧面及び第2弧面の半径が同じである。
更に、前記板材の2つの接続端部が逆方向又は対称的に設置される。
更に、前記板材本体の第1斜凸部を隣接する板材本体の第2斜溝と相互に組み合わせ、前記板材本体の第1斜溝を隣接する板材本体の第2斜凸部と相互に組み合わせるために、前記第1弧面に第1斜凸部及び第1斜溝を設け、前記第2弧面に第2斜凸部及び第2斜溝を設ける。
更に、前記第1斜溝が前記第1斜凸部に接近し且つ第1斜溝の傾斜方向が前記第1斜凸部の傾斜方向に相反し、前記第2斜溝が前記第2斜凸部に接近し且つ第2斜溝の傾斜方向が前記第2斜凸部の傾斜方向に相反する。
更に、前記第1斜凸部、第1斜溝、第2斜凸部及び第2斜溝がいずれも前記第3弧面を離れる。
上記別の目的を実現するために、本考案に用いた技術案は、複数の上記板材を長さ方向においてほぞ・ほぞ穴でエンドツーエンドを接続して1列にして、前記板材を前記ほぞフック及び引張溝で隣接する板材と相互に組み合わせて長く連結することにより板材を形成する。
従来技術に比べて、本考案の弧面継ぎ目無しの長い板材は板材本体の端面には一体に接続された弧面を3つ設置し、弧面の外凸部を利用してほぞフックを形成するとともに、弧面の内凹部を利用して引張溝を形成することにより、板材を隣接する板材と相互に組み合わせて長く連結させ、加工要件を下げ、板材の加工・使用中の破断を防止するとともに、 板材の抗張性を高め、接合を一層堅固にして美しくする。
本考案は複数の板材を継ぎ目無しに長く連結する板材を用い、複数の弧形接合面の板材をほぞ・ほぞ穴でエンドツーエンドを相互に組み合わせて長く連結することにより板材を形成し、板材の抗張性を高め、板材を一層堅固にして美しくする。
以下、図面を参照しながら、具体的に本考案の実施形態を説明し、図面は参照・説明のためのものであって、本考案の保護範囲を制限するためのものではない。
実施例1
図1〜図4には本考案の第1実施例を示し、弧面継ぎ目無しの長い板材は複数の板材本体を備える。
図1〜図4には本考案の第1実施例を示し、弧面継ぎ目無しの長い板材は複数の板材本体を備える。
図1に示すように、前記板材本体の少なくとも1つの接続端部に第1弧面11、第2弧面21及び第3弧面3が設けられる。本実施例において、好ましくは、1つの第1弧面11、1つの第2弧面21及び1つの第3弧面3が板材本体接続端部の接合面を構成し、3つの弧面を円滑に接続するために、第3弧面3を第1弧面11と第2弧面21との間に位置させ、第1弧面11が斜めに突起して第3弧面3の一端に円滑に接続されることによりほぞフック1(ほぞフックがほぞ・ほぞ穴接続における「ほぞ」である)を形成し、第2弧面21が斜めに凹んで第3弧面3の他端に円滑に接続されることにより引張溝2(引張溝がほぞ・ほぞ穴接続における「ほぞ穴」である)を形成する。本実施例において、複数の同じ構造の板材を接合して長く連結することにより十分な長さの板材を形成するために、第1弧面11及び第2弧面21の傾斜角を同じ且つ鋭角にするとともに、第1弧面11及び第2弧面21の半径を同じにすることとなり、前記板材の2つの接続端部が逆方向又は対称的に設置される。
図4に示すように、隣接する2つの板材(すなわち、第1板材100及び第2板材200)を接合するとき、第1板材100のほぞフック1を第2板材200の引張溝に伸び込むとともに、第2板材200のほぞフックを第1板材100の引張溝2に伸び込み、これにより、第1板材100がほぞフック1及び引張溝2で第2板材200と相互に組み合わせて接合される。
図2に示すように、板材の2つの接続端部が逆方向に設置される場合、第1板材100を第2板材200と相互に組み合わせて長く連結する。
図3に示すように、板材の2つの接続端部が対称的に設置される場合、第2板材200を180度回転してから第1板材100と相互に組み合わせて長く連結する。
本実施例の板材接合面は、いずれも円滑な3つの部分の弧面で構成され、シャープコーナーがないため、本実施例の接合面はより容易に加工でき、加工・接合中に板材接合面に応力が集中して板材の一部が破断する現象が生じることがなく、同時に、弧面全体接合のために2つの板材の接触面積を増加させ、接合面の摩擦面積を増加させ、接合を一層堅固にして、板材全体の抗張性を高め、接合側面が斜めS状を呈し、消費者に美しく、ファッショナブルな視覚感を与える。
実施例2
図5及び図6には本考案の第2実施例を示し、本実施例と第1実施例との相違点は、本実施例において、第1板材100の突起12を第2板材200の凹溝22と相互に組み合わせるために、第1弧面11に円弧形の突起12を設け、突起12を第1弧面11の先端に位置させ、第2弧面21に円弧形の凹溝22を設け、凹溝22を第2弧面21の底部に位置させることにあり、他の構造及び効果は第1実施例と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
図5及び図6には本考案の第2実施例を示し、本実施例と第1実施例との相違点は、本実施例において、第1板材100の突起12を第2板材200の凹溝22と相互に組み合わせるために、第1弧面11に円弧形の突起12を設け、突起12を第1弧面11の先端に位置させ、第2弧面21に円弧形の凹溝22を設け、凹溝22を第2弧面21の底部に位置させることにあり、他の構造及び効果は第1実施例と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
本実施例の突起12及び凹溝22は2つの板材の接合位置を制限して接合をより正確にすることに用いられるだけでなく、更に板材全体の抗張性を向上させることもできる。
実施例3
図7及び図8には本考案の第3実施例を示し、本実施例と第2実施例との相違点は、本実施例において、突起12が第1弧面11の中心に位置し、凹溝22が第2弧面21の中心に位置することにあり、他の構造及び効果は第2実施例と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
図7及び図8には本考案の第3実施例を示し、本実施例と第2実施例との相違点は、本実施例において、突起12が第1弧面11の中心に位置し、凹溝22が第2弧面21の中心に位置することにあり、他の構造及び効果は第2実施例と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
本実施例の突起12と凹溝22との距離がより大きいため、2つの板材の接合位置をよりよく制限することができる。
実施例4
図9及び図10には本考案の第4実施例を示し、本実施例と第1実施例との相違点は、本実施例において、第1板材100と第2板材200を接合するとき、第1板材100の第1斜凸部13を第2板材200の第2斜溝と相互に組み合わせ、第1板材100の第1斜溝14を第2板材200の第2斜凸部と相互に組み合わせ、第1板材100の側凸部31を第2板材200の側溝と相互に組み合わせるために、第1弧面11に第1斜凸部13及び第1斜溝14を設け、第1斜凸部13及び第1斜溝14を第1弧面11の中心に位置させ、第1斜溝14を第1斜凸部13に接近させ且つ第1斜溝14の傾斜方向を第1斜凸部13の傾斜方向に相反させ、第2弧面21に第2斜凸部24及び第2斜溝23を設け、第2斜溝23を第2斜凸部24に接近させ且つ第2斜溝23の傾斜方向を第2斜凸部24の傾斜方向に相反させ、第2斜凸部24及び第2斜溝23を第2弧面21の中心に位置させ、第3弧面3に側凸部31及び側溝32を設けることにある。他の構造及び効果は第1実施例と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
図9及び図10には本考案の第4実施例を示し、本実施例と第1実施例との相違点は、本実施例において、第1板材100と第2板材200を接合するとき、第1板材100の第1斜凸部13を第2板材200の第2斜溝と相互に組み合わせ、第1板材100の第1斜溝14を第2板材200の第2斜凸部と相互に組み合わせ、第1板材100の側凸部31を第2板材200の側溝と相互に組み合わせるために、第1弧面11に第1斜凸部13及び第1斜溝14を設け、第1斜凸部13及び第1斜溝14を第1弧面11の中心に位置させ、第1斜溝14を第1斜凸部13に接近させ且つ第1斜溝14の傾斜方向を第1斜凸部13の傾斜方向に相反させ、第2弧面21に第2斜凸部24及び第2斜溝23を設け、第2斜溝23を第2斜凸部24に接近させ且つ第2斜溝23の傾斜方向を第2斜凸部24の傾斜方向に相反させ、第2斜凸部24及び第2斜溝23を第2弧面21の中心に位置させ、第3弧面3に側凸部31及び側溝32を設けることにある。他の構造及び効果は第1実施例と同様であり、ここで詳細な説明は省略する。
本実施例の斜凸部、斜溝、側凸部及び側溝はいずれも2つの板材の接合位置を制限して接合を一層堅固にして美しくすることに用いられ、板材全体の抗張性を高める。
実施例5
図11及び図12には本考案の第5実施例を示し、本実施例と第4実施例との相違点は、本実施例において、接合位置の限位構造を分散させて接合を一層堅固にするために、第3弧面3に側凸部31及び側溝32を設置してもよいし、それらを設置しなくてもよく、本実施例における第1斜凸部13、第1斜溝14、第2斜凸部24及び第2斜溝23をいずれも第3弧面3を離れさせることにある。
図11及び図12には本考案の第5実施例を示し、本実施例と第4実施例との相違点は、本実施例において、接合位置の限位構造を分散させて接合を一層堅固にするために、第3弧面3に側凸部31及び側溝32を設置してもよいし、それらを設置しなくてもよく、本実施例における第1斜凸部13、第1斜溝14、第2斜凸部24及び第2斜溝23をいずれも第3弧面3を離れさせることにある。
本考案の板材は上記5つの実施例のうちのいずれか1つの板材を接合してなり、複数の 板材を長さ方向においてほぞ・ほぞ穴でエンドツーエンドを接続して1列にして、板材をほぞフック及び引張溝で隣接する板材と相互に組み合わせて長く連結することにより板材を形成する。
本考案の板材接合面はいずれも円滑な弧面で構成され、加工・接合中に応力が集して板 材の一部が破断する現象が生じることがなく、同時に、弧面全体接合のために2つの板材の接触面積を増加させ、接合面の摩擦面積を増加させ、接合を一層堅固にして受け力を均一にし、貼合効果が更に優れており、板材全体の抗張性を高める。
以上の説明は本考案の好適な実施例であって、本考案の特許保護範囲を制限するためのものではなく、従って、本考案の特許範囲に基づき行った等価変更は依然として本考案の保護範囲に属する。
1 ほぞフック
11 第1弧面
12 突起
13 第1斜凸部
14 第1斜溝
2 引張溝
21 第2弧面
22 凹溝
23 第2斜溝
24 第2斜凸部
3 第3弧面
31 側凸部
32 側溝
100 第1板材
200 第2板材
11 第1弧面
12 突起
13 第1斜凸部
14 第1斜溝
2 引張溝
21 第2弧面
22 凹溝
23 第2斜溝
24 第2斜凸部
3 第3弧面
31 側凸部
32 側溝
100 第1板材
200 第2板材
Claims (10)
- 板胚本体を備える弧面継ぎ目無しの長い板胚であって、
前記板胚本体の少なくとも1つの接続端部に第1弧面、第2弧面及び第3弧面が設けられ、前記第3弧面が前記第1弧面と第2弧面との間に位置し、前記第1弧面が斜めに突起して前記第3弧面に接続されることによりほぞフックを形成し、前記第2弧面が斜めに凹んで前記第3弧面に接続されることにより引張溝を形成することを特徴とする弧面継ぎ目無しの長い板胚。 - 前記第1弧面及び第2弧面の傾斜角が同じであって鋭角であり、前記第1弧面及び第2弧面の半径が同じであることを特徴とする請求項1に記載の弧面継ぎ目無しの長い板胚。
- 前記板胚の2つの接続端部が逆方向又は対称的に設置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の弧面継ぎ目無しの長い板胚。
- 前記板胚本体の突起を隣接する板胚本体の凹溝と相互に組み合わせるために、前記第1弧面に円弧形の突起を設け、前記第2弧面に円弧形の凹溝を設けることを特徴とする請求項1に記載の弧面継ぎ目無しの長い板胚。
- 前記突起が前記第1弧面の先端に位置し、前記凹溝が前記第2弧面の底部に位置し、又は、
前記突起が前記第1弧面の中心に位置し、前記凹溝が前記第2弧面の中心に位置することを特徴とする請求項4に記載の弧面継ぎ目無しの長い板胚。 - 前記板胚本体の第1斜凸部を隣接する板胚本体の第2斜溝と相互に組み合わせ、前記板胚本体の第1斜溝を隣接する板胚本体の第2斜凸部と相互に組み合わせるために、前記第1弧面に第1斜凸部及び第1斜溝を設け、前記第2弧面に第2斜凸部及び第2斜溝を設けることを特徴とする請求項1に記載の弧面継ぎ目無しの長い板胚。
- 前記第1斜溝が前記第1斜凸部に接近し且つ第1斜溝の傾斜方向が前記第1斜凸部の傾斜方向に相反し、前記第2斜溝が前記第2斜凸部に接近し且つ第2斜溝の傾斜方向が前記第2斜凸部の傾斜方向に相反することを特徴とする請求項6に記載の弧面継ぎ目無しの長い板胚。
- 前記第1斜凸部及び第1斜溝が前記第1弧面の中心に位置し、前記第2斜凸部及び第2斜溝が前記第2弧面の中心に位置し、又は、
前記第1斜凸部、第1斜溝、第2斜凸部及び第2斜溝がいずれも前記第3弧面を離れることを特徴とする請求項7に記載の弧面継ぎ目無しの長い板胚。 - 前記板胚本体の側凸部を隣接する板胚本体の側溝と相互に組み合わせるために、前記第3弧面に側凸部及び側溝を設けることを特徴とする請求項6、7、及び8のいずれか1項に記載の弧面継ぎ目無しの長い板胚。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の板胚を継ぎ目無しに長く連結する板材であって、
複数の前記板胚を長さ方向においてほぞ・ほぞ穴でエンドツーエンドを接続して1列にして、前記板胚を前記ほぞフック及び引張溝で隣接する板胚と相互に組み合わせて長く連結することにより板材を形成することを特徴とする板材。
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