JP3225803U - 展示台 - Google Patents

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孝次 松▲崎▼
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暁 赤井
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Abstract

【課題】容易に組み立てや廃棄が可能であり、組み立てた際には変形したり転倒したりし難い頑丈な展示台を提供する。【解決手段】横長の直方体形状の箱体からなる展示台であって、前面板2、天面板3、背面板、前底面板および後底面板を有し、左右端部には、左右側面板7aが接続され、左右側面板それぞれに設けた垂直な側面中央山折罫線8aを山折りすることにより、箱体は前面板および背面板を近づける方向に変形可能であり、天面板は、横方向に水平な天面中央山折罫線5を有し、前面板および背面板を近づけることにより天面中央山折罫線が折れて、天面が垂直上方向に変形可能であり、箱体の内部には、それぞれ前面板および背面板に固定された、平行四辺形状で、垂直方向に変形可能な第一の補強板と、六角形状で、水平方向に変形可能な第二の補強板とを有する。【選択図】図1

Description

本考案は、店頭において商品を載置して展示するための展示台に関し、特に折り畳んだ状態から容易に組み立てることができ、重量物にも適用できる展示台に関する。
従来、テレビ受像機のように、家庭内において一定の高さをもった台の上に置いて使用する製品を店頭に展示する場合、家庭内と同様の高さに展示することが好ましいため、何らかの台を準備する必要があった。家庭において使用するのと同様の正規のテレビ台を準備する方法もあるが、より簡便に展示したいという要望があった。
このような展示台は、設置および廃棄が容易であることが求められるため、基材として紙を用い、平板状となる構造を有することが望ましい。また、展示台に乗せる商品が重量物である場合には、箱体の中に補強板を設けることが必要である。
特許文献1に記載された展示台は、本体と天板とからなる展示台であり、本体は6箇所において折り曲げ可能であり、かつ所定高さを有する無端状の外周壁と、外周壁内にあって4箇所において外周壁と折り曲げ可能に接続されており、外周壁と実質的に同じ高さを有する補強壁とから構成されている。
この展示台は、平板状に折り畳むことが可能であり、本体の平面形状を正方形、六角形などに容易に変更することができる。しかしながら特許文献1に記載された展示台は、あまりにも容易に変形可能な構造であるために、前後あるいは左右から水平な力が掛かった際に容易に変形し、極端な場合平板状に近い形状に変形した場合には、容易に倒れてしまうという危険性があった。また、形状が変えられるとは言っても基本的な形状は、天板の形状によって決まってしまうので、変形する意味があまりないものである。
テレビ受像機のように重量があってしかも高価な物品を展示するための展示台にあっては、このような転倒の危険性は極力避けなければならない。
特開2001−161524号公報
本考案の解決しようとする課題は、容易に組み立てや廃棄が可能でありながら、一旦組み立てた際には容易に変形したり転倒したりし難く、重量物にも耐える頑丈な展示台を提案するものである。
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の考案は、横長の直方体形状の箱体からなる展示台であって、折罫線を介して連設された前面板、天面板、背面板を有し、前面板および背面板は、それぞれ折罫線を介して前底面板および後底面板を連設しており、前面板および背面板の左右端部には、左右側面板が接続され、左右側面板それぞれに設けた垂直な側面中央山折罫線を山折りすることにより、箱体は前面板および背面板を近づける方向に変形可能であり、天面板は、横方向に水平な天面中央山折罫線を有し、前面板および背面板を近づけることにより天面中央山折罫線が折れて、天面が垂直上方向に
変形可能であり、箱体の内部には、前面板および背面板に固定され、平行四辺形状で、垂直方向に変形可能な第一の補強板と、前面板および背面板に固定され、六角形状で、水平方向に変形可能な第二の補強板とを有することを特徴とする展示台である。
本考案になる展示台は、天面、側面および箱体内部の補強板がそれぞれ前面板と背面板を近づける方向に変形可能であるため、平板状に折り畳むことができる。
また、請求項2に記載の考案は、前記第一の補強板と、前底面板および後底面板とが、前底面板および後底面板に設けた底面板固定用差込片によって固定されることを特徴とする請求項1に記載の展示台である。
また、請求項3に記載の考案は、前記第二の補強板と、左右側面板とが、左右側面板に連設された側面板固定フラップおよび差込片によって固定されることを特徴とする請求項1または2に記載の展示台である。
また、請求項4に記載の考案は、天面板が、前記天面中央山折罫線において前後2つの部材に分割されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の展示台である。
また、請求項5に記載の考案は、前面板、天面板、背面板、前底面板、後底面板が、それぞれ左右方向に複数の部材に分割されており、それぞれに前記第一の補強板と第二の補強板を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の展示台である。
本考案に係る展示台は、天面、側面および箱体内部の補強板がそれぞれ前面板と背面板を近づける方向に変形可能であるため、平板状に折り畳むことができる
折り畳んだ展示台を組み立てるに当たっては、天面を下方向に押すだけの簡単な操作で直方体形状に復元することができ、さらに物品を載置することにより、その重みで直方体形状を保持することができる。
箱体の内部には、第一の補強板と第二の補強板との組み合わせを設置し、さらにこの組み合わせを複数設置することができるので、大型テレビ受像機のような重量物を載置することができる。
請求項2に記載の考案のように、第一の補強板と、前底面板および後底面板とが、前底面板および後底面板に設けた底面板固定用差込片によって固定されるようにした場合には、特に物品を載置しなくても、直方体形状を保持することができる。
さらに請求項3に記載の考案のように、第二の補強板と、左右側面板とが、左右側面板に連設された側面板固定フラップおよび差込片によって固定されるようにした場合には、左右側面板の平面性が良好となる。
請求項4および5に記載の発明のように、箱体を構成する板を複数の部材に分割することにより、1枚の板紙では実現できないような大きさの展示台を作製することができる。
図1は、本考案に係る展示台の基本的な実施態様を示した斜視図である。 図2は、本考案に係る展示台の他の実施態様を示した斜視図である。 図3は、図2に示した展示台を底面から見た状態を示した斜視図である。 図4は、図2に示した展示台を折り畳んだ状態を示した斜視図である。 図5は、図2に示した展示台を構成する左前面部材(および右背面部材)の平面模式図である。 図6は、図2に示した展示台を構成する右前面部材(および左背面部材)の平面模式図である。 図7は、図2に示した展示台を構成する側面部材の平面模式図である。 図8は、第一の補強板を構成する中央補強板の平面模式図である。 図9は、第一の補強板を構成するコの字形部材の平面模式図である。 図10は、第一の補強板を構成する中央補強板と2つのコの字形部材を組み合わせる状態を示した斜視図である。 図11は、第一の補強板が変形する状態を模式的に示した斜視説明図である。 図12は、箱体の内部に第一の補強板を設置した状態を底面側から見た斜視透視図である。 図13は、2枚で構成される第二の補強板の平面模式図である。 図14は、第二の補強板を設置する状態を示した斜視図である。 図15は、第二の補強板が変形する状態を模式的に示した斜視説明図である。 図16は、箱体の内部に第二の補強板を設置した状態を底面側から見た斜視透視図である。
以下図面を参照しながら本考案に係る展示台について詳細に説明する。図1は、本考案に係る展示台の基本的な実施態様を示した斜視図である。図2は、本考案に係る展示台の他の実施態様を示した斜視図である。図3は、図2に示した展示台を底面から見た状態を示した斜視図である。図4は、図2に示した展示台を折り畳んだ(前後に押しつぶした)状態を示した斜視図である。
本考案に係る展示台1は、図1に示したように横長の直方体形状の箱体からなる展示台であって、折罫線を介して連設された前面板2、天面板3、背面板6を有し、前面板2および背面板6は、それぞれ折罫線を介して前底面板9および後底面板10を連設している。図2〜4に示した例では、天面板3が、天面中央山折罫線5において前後2つの部材に分割されており、さらに前面板2、天面板3、背面板6、前底面板9、後底面板10が、それぞれ左右方向に2つの部材に分割されている。
従ってこの例では、前面板2は、(左)前面板2aと(右)前面板2bに2分割されて
おり、天面板3は、(左)前天面板3a、(右)前天面板3b、(左)後天面板4a、(右)後天面板4bに4分割されている。同様に背面板6は、(左)背面板6aと(右)背面板6bに2分割されており、前底面板9は、(左)前底面板9aと(右)前底面板9bに2分割されており、後底面板10は、(左)後底面板10aと(右)後底面板10bに2分割されている。
このように各面板を分割することにより、1枚の材料ではできないような大きな展示台を作製することが可能となる。その必要がない場合には、図1に示した例のように、それぞれ1枚の面板で良い。
前面板2および背面板6の左右端部には、左右側面板7a、7bが接続され、左右側面板それぞれに設けた垂直な側面中央山折罫線8a、8bを山折りすることにより、箱体は前面板2および背面板6を近づける方向に変形可能である。
天面板3は、横方向に水平な天面中央山折罫線5を有し、前面板2および背面板6を近づけることにより天面中央山折罫線5が折れて、天面が垂直上方向に変形可能である。図2の例では天面中央山折罫線5は、折罫線ではなく前天面板3a、3bと後天面板4a、4bの接続部になっているが、機能的には同じである。
箱体の内部には、前面板2および背面板6に固定され、平行四辺形状で、垂直方向に変形可能な第一の補強板16と、前面板2および背面板6に固定され、六角形状で、水平方向に変形可能な第二の補強板19とを有することを特徴とする。この補強板については、後に詳述する。
図5は、図2に示した展示台1を構成する左前面部材の平面模式図である。なお、右背面部材も、平面図的には全く同様である。同様に図6は、図2に示した展示台1を構成する右前面部材(および左背面部材)の平面模式図である。それぞれ展示台1の外側に露出する端面を保護、強化するために側端部補強用折返し片15が設けられている。
図7は、図2に示した展示台1を構成する側面部材の平面模式図である。左右の側面部材は、同形であって、前面から見て左側の左側面板7aの場合であれば、中心に側面中央山折罫線8aを有し、左右にはのりしろ14が設けられている。左側面板7aの下部には、折罫線を介して側面板固定フラップ12と、さらに折罫線を介して側面板固定フラップ差込片13が設けられている。側面板固定フラップ差込片13には、図に示したような切込が設けられている。右側面板7bの場合も同様である。
後述する第二の補強板19に設けられた切込と、この側面板固定フラップ差込片13に設けられた切込とを、噛み合わせることにより、左右側面板が固定され、左右側面板の平面性が向上する効果がある。
図8は、第一の補強板16を構成する中央補強板17の平面模式図である。図9は、第一の補強板16を構成するコの字形部材18の平面模式図である。図10は、第一の補強板16を構成する中央補強板17と2つのコの字形部材18を組み合わせる状態を示した斜視図である。
このように、第一の補強板16は、2つのコの字形部材18ののりしろ18g同士と、18h同士を対向させ、間に中央補強板17を挿入して三者を接着した構造である。この構造体は、横方向から見ると平行四辺形が2つ接着された状態であり、従って、中央補強板17を上下方向に移動させて変形させることができる。
図11は、第一の補強板16が変形する状態を模式的に示した斜視説明図である。縦面板18a同士が近づくと、コの字形部材18と中央補強板17が形成する四辺形が平行四辺形となって、中央補強板17が上昇する方向に変形する。
中央補強板17は、構造的にいくらでも厚くて丈夫な材料とすることが可能であるため、図10に示した例のように、段ボールを複数枚重ねて接着した合わせ段ボールとすることができる。従って展示台に乗せる物品の重量に応じて耐荷重を最適に設計することができる。
図9に示したコの字形部材18は、箱体の前面板2または背面板6に接着される縦面板18aを中心として天面側板の18bと底面側板の18cが折罫線を介して連設されている。それぞれの先端にはのりしろ18g、18hが設けられており、こののりしろを対向させて中間に中央補強板17を挿入して接着することで、第一の補強板16が完成する。
この例では、底面側板の18cに切込18dが設けられており、この切込に前底面板9および後底面板10の底面板固定用差込片11を挿入することにより、底面板と第一の補強板とが一体に固定される。
図12は、箱体の内部に第一の補強板16を設置した状態を底面側から見た斜視透視図である。この例では、左右に2組の補強板が設置されている。
図13は、2枚で構成される第二の補強板19の平面模式図である。また図14は、第二の補強板19を設置する状態を示した斜視図である。第二の補強板19は、前面板2または背面板6に接着される縦面板19aを中心として、左右に可動片19bと19cが折罫線を介して連設されている。可動片19bにはのりしろ19dが連設され、2枚の補強板を互い違いに対面させてのりしろ同士を接着することにより、六角形状の構造体を得ることができる。この構造体は、水平方向に変形可能である。
図15は、第二の補強板19が変形する状態を模式的に示した斜視説明図である。縦面板19a同士を接近させることにより、六角形状がつぶれて水平方向に変形する。縦面板19aは、それぞれ第一の補強板の縦面板18aの内側に接着されており、第一の補強板の縦面板18aは、さらに前面板2および背面板6に接着されているので、前面板2と背面板6とを近づける方向に圧し潰すことにより、第一の補強板と第二の補強板とが同時に変形することができる。
図16は、箱体の内部に第二の補強板19を設置した状態を底面側から見た斜視透視図である。この例では、2組の補強板が設置されている。
第二の補強板19は、第一の補強板16の内側に、それぞれの縦面板18aと19aが一致するように設置する。こうすることにより、第一の補強板16と第二の補強板19とが1セットになった補強体が完成する。この補強体は、前面板と背面板とを近づけるように動かすことにより、第一の補強板は、中央補強板17が天面方向に移動して変形し、第二の補強板は、可動片が左右方向に開くように変形する。この変形は展示台に物品を載置することによりその重みで、安定する。
展示台がさらに横長になる場合には、第一の補強板16と第二の補強板19のセットを内蔵した箱体を複数連結することにより、原理的には、いくらでも横長の箱体を作ることができる。箱体の接続には、表面と同色の粘着テープを用いることができる。
本考案に係る展示台に使用する材料としては、載置する物品の重量に応じて、厚紙や段
ボールの他、複数枚の厚紙を合紙した板紙などを用いることができる。またプラスチック段ボール等を用いても良い。これらの表面には、印刷や着色を施しても良い。また展示台の前面等には、商品名等を表示することができる。
展示台の上には、商品を直接設置しても良いし、別部材の天板を置いて、その上に設置しても良い。剛性の高い天板を用いることにより、耐荷重が増大し、さらに安定した設置が可能となる。
以上のように、本考案に係る展示台は、組み立てが簡単でありながら、重量物にも耐える構造体とすることができ、極めて有用な考案であると言える。
1・・・展示台
2・・・前面板
2a・・・(左)前面板
2b・・・(右)前面板
3・・・天面板
3a・・・(左)前天面板
3b・・・(右)前天面板
4a・・・(左)後天面板
4b・・・(右)後天面板
5・・・天面中央山折罫線
6・・・背面板
6a・・・(左)背面板
6b・・・(右)背面板
7a・・・左側面板
7b・・・右側面板
8a、8b・・・側面中央山折罫線
9・・・前底面板
9a・・・(左)前底面板
9b・・・(右)前底面板
10・・・後底面板
10a・・・(左)後底面板
10b・・・(右)後底面板
11・・・底面板固定用差込片
12・・・側面板固定フラップ
13・・・側面板固定フラップ差込片
14・・・のりしろ
15・・・側端部補強用折返し片
16・・・第一の補強板
17・・・中央補強板
18・・・コの字形部材
18a・・・縦面板
18b・・・天面側板
18c・・・底面側板
18d・・・切込
18e、18f・・・折罫線
18g、18h・・・のりしろ
19・・・第二の補強板
19a・・・縦面板
19b、19c・・・可動片
19d・・・のりしろ

Claims (5)

  1. 横長の直方体形状の箱体からなる展示台であって、折罫線を介して連設された前面板、天面板、背面板を有し、
    前面板および背面板は、それぞれ折罫線を介して前底面板および後底面板を連設しており、
    前面板および背面板の左右端部には、左右側面板が接続され、左右側面板それぞれに設けた垂直な側面中央山折罫線を山折りすることにより、箱体は前面板および背面板を近づける方向に変形可能であり、
    天面板は、横方向に水平な天面中央山折罫線を有し、前面板および背面板を近づけることにより天面中央山折罫線が折れて、天面が垂直上方向に変形可能であり、
    箱体の内部には、前面板および背面板に固定され、平行四辺形状で、垂直方向に変形可能な第一の補強板と、前面板および背面板に固定され、六角形状で、水平方向に変形可能な第二の補強板とを有することを特徴とする展示台。
  2. 前記第一の補強板と、前底面板および後底面板とが、前底面板および後底面板に設けた底面板固定用差込片によって固定されることを特徴とする請求項1に記載の展示台。
  3. 前記第二の補強板と、左右側面板とが、左右側面板に連設された側面板固定フラップおよび差込片によって固定されることを特徴とする請求項1または2に記載の展示台。
  4. 天面板が、前記天面中央山折罫線において前後2つの部材に分割されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の展示台。
  5. 前面板、天面板、背面板、前底面板、後底面板が、それぞれ左右方向に複数の部材に分割されており、それぞれに前記第一の補強板と第二の補強板を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の展示台。
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