JP3225695B2 - 直流放電型プラズマ処理方法及び装置 - Google Patents

直流放電型プラズマ処理方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜トランジスタ、半
導体利用の各種センサのような半導体を利用したデバイ
ス、太陽電池その他を製造するにあたり、基板上に成膜
したり、形成された膜を配線パターン等を得るために所
定パターンに従ってエッチングしたりするプラズマCV
D、プラズマエッチングのようなプラズマ処理、特に直
流放電型のプラズマ処理に関する。
【0002】
【従来の技術】直流放電型のプラズマ処理としては、そ
の代表例として直流電圧印加方式の平行平板型のプラズ
マ処理装置によるものを挙げることができる。このよう
な装置のうち成膜装置としてよく知られているプラズマ
CVD装置は概ね図6に示す構造のものであり、エッチ
ング装置としてよく知られているドライエッチング装置
は概ね図7に示す構造のものである。
【0003】図6に示すプラズマCVD装置は、成膜の
ための真空容器1を備え、該容器内には被成膜基体S1
を支持する基体ホルダを兼ねる電極2及び該ホルダに対
向するガス供給ノズルを兼ねる電極3が設置されてい
る。電極2は通常接地電極とされ、電極3は通常陰電極
とされる。電極2には必要に応じ基体S1を加熱するヒ
ータ4が臨設されることがあり、電極3には直流電源5
の負極が図示しないスイッチを介して接続される。
【0004】ノズル兼電極3にはガス供給部6が接続さ
れるとともに、容器1にはそこから真空排気するための
排気装置7が接続される。ガス供給部6には、1又は2
以上のマスフローコントローラ611、612・・・・
及び開閉弁621、622・・・・を介して所定量の成
膜用ガスを供給するガス源631、632・・・・が含
まれている。
【0005】このプラズマCVD装置によると、被成膜
基体S1がホルダ兼電極2に設置され、容器1内が排気
装置7により所定の真空度とされ、ガス供給部6から容
器1内に成膜用ガスが導入される。また、直流電源5か
ら電極2、3間に直流電圧が印加され、導入された成膜
用ガスがそれによってプラズマ化され、このプラズマの
下で基板S1上に所望の膜が形成される。
【0006】図7に示すプラズマドライエッチング装置
は、エッチングのための真空容器10を備え、該容器内
には被エッチング膜等を有する基体S2を支持するホル
ダを兼ねる電極20と、それに対向するガス供給ノズル
を兼ねる電極30とが設置されている。電極20は通常
陰電極とされ、電極30は通常接地電極とされる。ホル
ダ兼電極20には直流電源50の負極が図示しないスイ
ッチを介して接続される。
【0007】ノズル兼電極30にはガス供給部60が接
続されるとともに、容器1にはそこから真空排気するた
めの排気装置70が接続される。ガス供給部60には、
1又は2以上のマスフローコントローラ641、642
・・・・及び開閉弁651、652・・・・を介して所
定量のエッチング用ガスを供給するガス源661、66
2・・・・が含まれている。
【0008】このエッチング装置によると、被エッチン
グ基体S2がホルダ兼電極20に設置され、容器10内
が排気装置により所定の真空度とされ、ガス供給部60
から容器10内にエッチング用ガスが導入される。ま
た、直流電源50から電極20、30間に直流電圧が印
加され、導入されたエッチング用ガスがそれによってプ
ラズマ化され、このプラズマの下で基体S2上の膜等が
ドライエッチングされる
【0009】。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな成膜処理では、プラズマ中の気相反応により発生す
る微粒子が基体表面に形成される膜に付着したり、その
中に混入する等して膜質を悪化させるという問題があ
る。特に、気相反応により微粒子が形成され、それが大
きく成長する可能性の高い成膜、例えば、シラン(Si
4 )と水素(H2 )からアモルファスシリコン(a−
Si)膜を、シランとアンモニア(NH3 )からアモル
ファスシリコンナイトランド(a−SiN)膜を、シラ
ンと一酸化二窒素(亜酸化窒素)(N2 O)からアモル
ファスシリコンオキサイド(a−SiO2 )膜を形成す
るような成膜では、基板表面に形成される膜に付着した
り、その中に混入したりする微粒子のサイズが形成され
る膜の膜厚に対し大きく、その結果、その膜が絶縁膜で
ある場合において成膜後洗浄処理すると、その微粒子の
部分がピンホールとなって絶縁不良が生じたり、その膜
が半導体膜であると、半導体特性が悪化するといった問
題がある。
【0010】また、ドライエッチング処理においても、
同様に気相反応により微粒子が発生し、これが被エッチ
ング面に付着する等してエッチング不良を招くという問
題がある。さらに、このような問題発生を抑制するため
に、プラズマ処理速度を低下させなければならないとい
う問題もでてくる。
【0011】そこで本発明は、直流放電型プラズマ処理
において、プラズマ中の気相反応で発生する微粒子を被
成膜基体或いは被エッチング面に臨む領域から効率よく
排除すること、及びそれによってプラズマ処理速度の向
上を可能とすることを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決するため研究を重ねたところ、プラズマ生成のために
印加する直流電界に対して垂直の磁界をかければ、微粒
子を前記領域の外方へ排除できること、また、かかる磁
界の方向を、直流電界に対し垂直の磁界であることを保
ちつつ該電界の周りに沿って移動させることで、前記領
域から単に一方向だけでなく、磁界方向の移動に伴って
順次多方向に微粒子を移動させ、一層効率良く微粒子を
排除できることを見出した。
【0013】かかる知見は次の実験に基づくものであ
る。すなわち、図5の(A)図に示すように、図示しな
い真空容器内に二つの対向電極101、102を配置
し、一方の電極101を陰電極とし、他方の電極102
を接地電極とし、容器内を真空排気して、容器内にシラ
ンガス等のガスを導入しつつ両電極間に直流電圧を印加
することで該ガスをプラズマ化させ、さらに両電極間に
レーザ光を照射したところ、微粒子が多く存在する陰電
極101の付近の領域103ではレーザ光が散乱してそ
の存在が確認された。一方、接地電極102付近の領域
104ではプラズマ発光が見られた。
【0014】次に上記状態から、図5の(B)図に示す
ように、直流電界に対し垂直な方向(本例では紙面に対
し上から下)に磁界Gをかけたところ、微粒子領域10
3が図中左方へ排除されるとともにプラズマ発光領域1
04が図中右方へ移動した。かくして磁界により微粒子
が移動することが判った。これは、磁界をかけること
で、プラズマ中で陰電極101から接地電極102に向
かって流れる電子eが図中右方向に、接地電極102か
ら陰電極101に向かって流れるイオンIが図中左方向
にそれぞれ力を受け、このとき、陰電極付近に多く存在
する微粒子PがイオンIからの衝撃で左方向に排除され
るからであると考えられる。
【0015】本発明は以上の知見に基づくもので、直流
放電型プラズマ処理方法において、プラズマ生成のため
に印加される直流電界に対し、垂直に、且つ、前記直流
電界の周りに順次回動する磁界をかけ、これにより該プ
ラズマ中のイオンを移動させることで、プラズマ中の気
相反応により発生する微粒子を、被処理基体に臨む領域
の外方へ移動させる直流放電型プラズマ処理方法、及び
直流放電型プラズマ処理装置において、プラズマ中のイ
オンを移動させることでプラズマ中の気相反応により発
生する微粒子を被処理基体に臨む領域の外方へ移動させ
るための磁界をかける手段であって、プラズマ生成のた
めに印加される直流電界に対し垂直な磁界で、且つ、該
直流電界の周りに順次回動する磁界をかける手段を設け
直流放電型プラズマ処理装置を提供するものである。
【0016】前記の方法及び装置においては、磁界をか
けることで微粒子が排除されてくる(移動してくる)領
域から微粒子移動方向下流側で排気したり、該領域に排
気口を臨ませた排気手段を設ける。この排気のために、
それ専用の排気手段を設けてもよいが、プラズマ生成の
ために真空容器から真空排気するための、真空容器に設
けられる排気装置を利用してもよい。
【0017】
【作用】本発明方法及び装置によると、成膜やエッチン
グにおいて、プラズマ生成のために印加される直流電界
に対し、垂直に、且つ、該直流電界の周りに順次回動せ
しめられる磁界がかけられるので、プラズマ中のイオン
が磁界方向の回動に伴って被処理基体に臨む領域の外へ
向け多方向にわたり順次移動し、プラズマ中の気相反応
により発生する微粒子は該イオンの移動に伴って被処理
基体に臨む領域の外へ多方向にわたり順次移動せしめら
れ、被処理基体に臨む領域全体各部から排気とともに
一的に排除される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1及び図2は本発明に係る直流電圧印加方式の
平行平板型のプラズマCVD装置の概略構成を示してい
る。図1は側方から見た概略構造を、図2は上方から見
た概略構造を示している。この装置は次の点を除いて図
6に示す従来プラズマCVD装置と実質上同構造のもの
である。
【0019】従来装置と異なる点は次のとおりである。
真空容器1の外周に沿って複数の磁界発生コイル(電磁
コイル)A(a1、a2)、B(b1、b2)、C(c
1、c2)が等間隔で配置されており、各コイルはロー
タリスイッチ装置81に接続され、スイッチ装置81に
は電磁コイル電源82が接続されている。
【0020】スイッチ装置8は成膜処理中、容器1の外
周に沿って一定方向において、各電磁コイルA、B、C
に択一的に通電するように、順次通電切り換えするもの
である。通電されたコイルにより発生する磁界方向はい
ずれも、電極2、3間の直流電界に対し垂直である。ま
た、図1中、電磁コイルAのコイルa1、a2を結ぶ線
に対し垂直な方向領域において、容器1に排気口Pa
1、Pa2が設けられ、同様にして電磁コイルBのコイ
ルb1、b2に対して排気口Pb1、Pb2が、電磁コ
イルCのコイルc1、c2に対して排気口Pc1、Pc
2が設けられている。各排気口は電磁弁Va1、Va
2、Vb1、Vb2、Vc1、Vc2を介して図示しな
い配管により真空排気装置7の真空ポンプに接続されて
いる。各電磁弁は常閉型のもので、ロータリスイッチ装
置91に接続されており、スイッチ装置91には弁電源
92が接続されている。スイッチ装置91は、成膜中、
ロータリスイッチ装置81によって各コイルへの通電が
切り換えられることに同期して、各電磁弁を順次択一的
に開成切り換えしていく。
【0021】以上説明したプラズマCVD装置による
と、次のようにして本発明成膜方法が実施される。すな
わち、ホルダ兼電極2に被成膜基板Sが支持され、容器
1内が排気装置7にて所定成膜真空度に排気され、ま
た、ガス供給部6から容器1内に成膜用ガスが導入され
るとともに電極2、3間に電源5にて直流電界が形成さ
れる。かくして導入されたガスがプラズマ化され、この
プラズマのもとで基板S上に成膜される。
【0022】また、この成膜処理中、電磁コイル用ロー
タリスイッチ装置81の制御のもとに、電磁コイルA、
B、Cに例えばコイルA(a1、a2)、B(b1、b
2)、C(c1、c2)、A(a2、a1)、B(b
2、b1)、C(c2、c1)、A(a1、a2)、B
(b1、b2)・・・・という順序で電源82から順次
通電される。
【0023】電磁コイルへのかかる順次通電により、前
記直流電界に対し垂直に、且つ、該直流電界の周りに順
次方向を変えるように回動せしめられる磁界がかけら
れ、この磁界の作用で、プラズマ中の気相反応により発
生する微粒子が、基板Sに臨む領域Xの外へ多方向にわ
たり順次移動せしめられ、領域X全体の各部から均一的
に効率よく排除される。
【0024】そして、このように排除された微粒子は、
電磁弁用ロータリスイッチ装置91の制御のもとに、各
電磁弁へ、例えば電磁弁Va1、Vb1、Vc1、Va
2、Vb2、Vc2、Va1、Vb1・・・・という順
序で順次通電されることで、これら弁が順次開き、それ
によって、排除されてきた微粒子が速やかに容器1外へ
排除される。
【0025】なお、図面には示していないが、各排気口
と真空ポンプとの間に微粒子除去フィルタ手段を設ける
ことも考えられる。かくして、形成される膜への微粒子
の付着や混入が抑制され、それだけ良質の膜が得られ
る。また、このように微粒子の付着や混入が抑制される
ので、成膜速度をそれだけ上げることもできる。
【0026】また、かかる微粒子の排除により、プラズ
マが安定化するし、微粒子による電極の汚染も抑制さ
れ、全体として良質の膜を形成することができる。次に
本発明に係るプラズマエッチング処理の例について説明
する。図3及び図4は本発明に係る直流電圧印加方式の
平行平板型のプラズマドライエッチング装置の概略構成
を示している。図3は側方から見た概略構造を、図4は
上方から見た概略構造を示している。
【0027】このエッチング装置は、次の点を除いて図
7に示す従来プラズマエッチング装置と実質上同構造の
ものである。従来装置と異なる点は、図1及び図2のプ
ラズマCVD装置の場合と同様に、電磁コイルA、B、
C、電磁コイル用ロータリスイッチ装置81、電磁コイ
ル電源82、排気口Pa1、Pa2、Pb1、Pb2、
Pc1、Pc2、排気口を開閉する常閉型の電磁弁Va
1、Va2、Vb1、Vb2、Vc1、Vc2、電磁弁
用ロータリスイッチ装置910、電磁弁用電源92が設
けられている点である。但し、各排気口は図3に示すよ
うに陰電極20に近い位置に設けられている。
【0028】このエッチング装置によると、次のように
して本発明エッチング方法が実施される。すなわち、ホ
ルダ兼電極20に被エッチング基板sが支持され、容器
10内が排気装置70にて所定エッチング真空度に排気
され、また、ガス供給部60から容器10内にエッチン
グ用ガスが導入されるとともに電極20、30間に電源
50にて直流電界が形成される。かくして導入されたガ
スがプラズマ化され、このプラズマのもとで基板s上の
膜がドライエッチングされる。
【0029】また、このエッチング処理中、電磁コイル
用ロータリスイッチ装置81の制御のもとに、電磁コイ
ルA、B、Cに例えばコイルA(a1、a2)、B(b
1、b2)、C(c1、c2)、A(a2、a1)、B
(b2、b1)、C(c2、c1)、A(a1、a
2)、B(b1、b2)・・・・という順序で電源82
から順次通電される。
【0030】電磁コイルへのかかる順次通電により、前
記直流電界に対し垂直に、且つ、該直流電界の周りに順
次方向を変えるように回動せしめられる磁界がかけら
れ、この磁界の作用で、プラズマ中の気相反応により発
生する微粒子が、基板sに臨む領域Yの外へ多方向にわ
たり順次移動せしめられ、領域Y全体の各部から均一的
に効率よく排除される。
【0031】そして、このように排除された微粒子は、
電磁弁用ロータリスイッチ装置910の制御のもとに、
各電磁弁へ、例えば電磁弁Va2、Vb2、Vc2、V
a1、Vb1、Vc1、Va2、Vb2・・・・という
順序で順次通電されることで、これら弁が順次開き、そ
れによって、排除されてきた微粒子が速やかに容器10
外へ排除される。
【0032】なお、図面には示していないが、この装置
の場合も各排気口と真空ポンプとの間に微粒子除去フィ
ルタ手段を設けてもよい。かくして、被エッチング面へ
の微粒子の付着や混入が抑制され、それだけ良好なエッ
チングが実施される。また、このように微粒子の付着や
混入が抑制されるので、エッチング速度をそれだけ上げ
ることもできる。
【0033】また、かかる微粒子の排除により、プラズ
マが安定化するし、微粒子による電極の汚染も抑制さ
れ、全体としてエッチングが円滑に実施される。次に、
図1及び図2に示すプラズマCVD装置による成膜の具
体例を説明する。ホルダ電極2に5インチシリコン基板
Sを保持させる。
【0034】成膜条件として、次を採用する。 成膜用ガス : シラン(SiH4 ) 100sccm 水素(H2 ) 400sccm 成膜基板温度: 230℃ 成膜ガス圧 : 1.0Torr 直流電圧 : 500V 磁界及び電磁弁:成膜中一定の時間間隔で各コイルへの
通電を順次切り換え、次の〜・・・の順序で磁極を
変化させた。
【0035】また、これに伴って各電磁弁を次のように
制御した。 A通電 a1 N極 a2 S極 弁Va1開 B通電 b1 N極 b2 S極 弁Vb1開 C通電 c1 N極 c2 S極 弁Vc1開 A通電 a1 S極 a2 N極 弁Va2開 B通電 b1 S極 b2 N極 弁Vb2開 C通電 c1 S極 c2 N極 弁Vc2開 以上〜を繰り返す。
【0036】以上の成膜条件のもとに、基板S上に水素
化アモルファスシリコン膜(a−Si:H)を形成させ
た。また、比較のため、前記と同成膜条件で、但し、磁
界をかけず、また各電磁弁Va1・・・・は閉じたまま
での成膜も行った。形成された両膜表面における0.3
μm以上のパーティクル個数を数えたところ、本発明に
よる成膜のパーティクル個数は、比較例のものに比べて
大幅に少なかった。
【0037】また、図3及び図4に示すエッチング装置
により、被エッチング基板sとしてその表面にITO膜
を有するものを採用し、エッチングガスとしてメタン
(CH 4)及び水素(H2)を採用してドライエッチング
を行ったところ、このエッチング処理においても被エッ
チング面へのパーティクル付着は従来より減少してい
た。
【0038】
【発明の効果】本発明によると、直流放電型プラズマ処
理方法及び装置であって、プラズマ中の気相反応で発生
する微粒子を、被成膜基体或いは被エッチング面に臨む
領域から効率よく排除することができ、またそれによっ
てプラズマ処理速度を向上させることができるものを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプラズマCVD装置の1例の側方
から見た概略構造を示す図である。
【図2】図1に示す装置の上方から見た概略構造を示す
図である。
【図3】本発明に係るエッチング装置の1例の側方から
見た概略構造を示す図である。
【図4】図3に示す装置の上方から見た概略構造を示す
図である。
【図5】本発明に係るプラズマ処理の原理説明図であ
る。
【図6】従来のプラズマCVD装置例の概略構造を示す
図である。
【図7】従来エッチング装置例の概略構造を示す図であ
る。
【符号の説明】
1、10 真空容器 2 ホルダ兼接地電極 20 ホルダ兼陰電極 3 陰電極 30 接地電極 4 ヒータ 5、50 電源 6、60 ガス供給部 7、70 排気装置 81 電磁コイル用ロータリスイッチ装置 82 電磁コイル電源 91、910 弁用ロータリスイッチ装置 92 弁電源 A(a1、a2) 電磁コイル B(b1、b2) 電磁コイル C(c1、c2) 電磁コイル Pa1、Pa2、Pb1、Pb2、Pc1、Pc2 排
気口 Va1、Va2、Vb1、Vb2、Vc1、Vc2 電
磁弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 H01L 21/3065

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流放電型プラズマ処理方法において、
    プラズマ生成のために印加される直流電界に対し、垂直
    に、且つ、前記直流電界の周りに順次回動する磁界を
    け、それにより該プラズマ中のイオンを移動させること
    で該プラズマ中の気相反応により発生する微粒子を被処
    理基体に臨む領域の外方へ移動させるとともに前記磁界
    をかけることで前記微粒子が排除されてくる領域から微
    粒子移動方向下流側で排気を行うことを特徴とする直流
    放電型プラズマ処理方法。
  2. 【請求項2】 直流放電型プラズマ処理装置において、
    プラズマ中の気相反応により発生する微粒子を該プラズ
    マ中のイオンを移動させることで被処理基体に臨む領域
    の外方へ移動させるための磁界をかける手段であって、
    プラズマ生成のために印加される直流電界に対し垂直な
    磁界で、且つ、該直流電界の周りに順次回動する磁界を
    かける手段と、前記直流電界に垂直で、且つ、該電界の
    周りに順次回動する磁界がかけられることで前記微粒子
    が排除されてくる各領域にそれぞれ排気口を臨ませた排
    気手段とを備えていることを特徴とする直流放電型プラ
    ズマ処理装置。
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