JP3225519U - 包丁 - Google Patents

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Abstract

【課題】刃部と柄部が金属で一体の包丁のデザイン性に優れ、かつ、柄部の表面側に設けた加飾層を取れ難くする包丁を提供する。【解決手段】刃部110と柄部120が金属で一体に形成されている包丁100において、柄部120の表面に設けられているプライマー処理層と、プライマー処理層の表面に塗装された加飾用塗装材の表面を少なくとも100度以上の温度で加熱処理して形成されている加飾層とを備える。加飾層は、塗り位置に応じて膜厚差が異なる薄膜部と厚膜部とからなる手塗感加飾部を有する。【選択図】図1

Description

本考案は、包丁に関する。
調理用の包丁やナイフでは、リベット型や差し込み型のような刃部と柄部が別体のものと、刃部と柄部が一体に形成されているものがある。刃部と柄部が金属等で一体に形成されているものは、リベット型や差し込み型のものと比べると、刃部と柄部の結合部に汚れ等が溜まり難いので、衛生面で好ましいものとなっている。刃部と柄部が一体型のナイフの衛生効果を高め、かつ、ナイフごとに識別性を与える調理用のナイフとして、柄部に抗菌剤を含有した色分け可能な塗膜が設けられているナイフがある(例えば、特許文献1)。
実用新案登録第3040427号公報
しかしながら、金属製の柄部の表面を加飾する各種色彩や模様等からなるデザインを施した加飾層は、調理等の使用時や食器洗浄機での洗浄時における摩擦や熱により剥離することがあった。このため、デザイン性に優れた加飾層を刃部と柄部が金属で一体の包丁(ナイフ)の柄部の表面に設ける際に、加飾層を取れ難くすることが望まれる。
本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、刃部と柄部が金属で一体の包丁のデザイン性に優れ、かつ、柄部の表面側に設けた加飾層を取れ難くすることを目的とする。
本考案の一態様は、刃部と柄部が金属で一体に形成されている包丁において、前記柄部に塗装された加飾用塗装材を加熱処理して形成されている加飾層を備える。
本考案の一態様によれば、金属製の柄部に塗装された加飾用塗装材の表面を加熱処理して形成されている加飾層を設けることによって、デザイン性に優れる加飾層を金属製の柄部から取れ難くすることができる。
本考案の一態様では、前記加飾層は、前記加飾用塗装材の前記表面を少なくとも100度以上の温度で加熱処理して形成されることとしてもよい。
このようにすれば、金属製の柄部の表面にプライマー層を介して塗装された加飾用塗装材の表面を少なくとも100度以上の温度で加熱処理して形成されている加飾層を設けることによって、デザイン性に優れる加飾層を金属製の柄部からより取れ難くすることができる。
本考案の一態様では、前記柄部の表面にプライマー処理層を有しており、前記プライマー処理層は、プライマー塗料を前記柄部の表面に塗布して形成されていることとしてもよい。
このようにすれば、プライマー塗料を柄部の表面に塗布することによってプライマー層が設けられるので、柄部から取れ難い加飾層を効率的に形成できるようになる。
本考案の一態様では、前記加飾層は、前記加飾用塗装材を加熱処理して形成される第1加飾層と、前記第1加飾層の表面に塗装された他の加飾用塗装材を加熱処理して形成される第2加飾層と、を含む。
このようにすれば、デザイン性に優れる加飾層をより安定させた状態でプライマー層を介して金属製の柄部の表面に定着できるようになる。
本考案の一態様では、前記加飾層は、塗り位置に応じて膜厚が異なる薄膜部と厚膜部とからなる手塗感加飾部を有することとしてもよい。
このようにすれば、加飾層に施されたデザインの独創性と質感を高めて、よりデザイン性に優れたものとすることができる。
本考案の一態様では、前記手塗感加飾部は、前記薄膜部の表面と前記厚膜部の表面とが面一であることとしてもよい。
このようにすれば、加飾層に施されたデザインの美観性を高めて、よりデザイン性に優れたものとすることができる。
本考案の一態様では、前記加飾用塗装材は、ウレタン樹脂塗料であることとしてもよい。
このようにすれば、デザイン性に優れる加飾層を柄部の表面側にプライマー層を介して容易に設けられるようになる。
本考案の一態様では、前記包丁の前記柄部は、前記加飾層の表面側を覆う表面保護層を更に備えることとしてもよい。
このようにすれば、デザイン性に優れた加飾層の表面を保護することができる。
本考案の一態様では、前記表面保護層は、抗菌塗料を含むこととしてもよい。
このようにすれば、デザイン性に優れた上で更に衛生面で優れた包丁とすることができる。
以上説明したように本考案によれば、刃部と柄部が金属で一体の包丁のデザイン性に優れ、かつ、柄部の表面側に設けた加飾層を取れ難くすることができる。
本考案の一実施形態に係る包丁の概略構成を示す平面図である。 図1のA−A線断面図である。 本考案の一実施形態に係る包丁の柄部の表面にプライマー処理層を介して設けられる加飾層の模様の一例を示す平面図である。 図3のB−B線断面図である。 一実施形態に係る包丁の製造方法の要部の概略を示すフロー図である。
以下、本考案の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本考案の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本考案の解決手段として必須であるとは限らない。また、本明細書及び特許請求の範囲に「第1」、「第2」と記載する場合、それらは、発明の異なる構成要素を区別するために用いるものであり、特定の順序や優劣等を示すために用いるものではない。
本考案の一実施形態に係る包丁の構成について、図面を使用しながら説明する。図1は、本考案の一実施形態に係る包丁の概略構成を示す平面図であり、図2は、図1のA−A線断面図である。
本考案の一実施形態に係る包丁100は、図1に示すように、刀身となる刃部110と刃部110を支持する柄部120とを備える。本実施形態の包丁100は、刃部110と柄部120が鋼鉄又はステンレス鋼等の金属で一体物として形成されている。
本実施形態の包丁100は、図2に示すように、刃部110と一体に形成されている柄部120の表面にプライマー処理層130を介して加飾層140が設けられ、この加飾層140の表面が表面保護層150で被覆したものとなっている。このように、柄部120の表面にプライマー処理層130を介して加飾層140が形成されることにより、外観上の高級感や美観を有するデザイン性に優れた包丁100が形成されるようになる。
プライマー処理層130は、金属製の柄部120の地金(柄部本体)の表面に積層される加飾用塗装材の密着性を高めるために設けられている。本実施形態では、プライマー処理層130は、プライマー塗料を柄部120の表面に塗布して形成されている。プライマー塗料としては、例えば、水性ポリオレフィン系樹脂、水性ポリウレタン樹脂、水性ポリエステル樹脂、水性アクリル樹脂等の基体樹脂、ブロックポリイソシアネート化合物、メラミン樹脂等の架橋剤及び水等を主成分とし、これにさらに必要に応じてレオロジーコントロール剤、有機溶剤、着色顔料、体質顔料、導電顔料、防食顔料、顔料分散剤、可塑剤等、通常、塗料の分野で用いられる塗料用添加剤を含有させたものを挙げることができる。これらの塗料用添加剤は、それぞれ単独で又は2種以上組み合わせて使用することができる。
なお、本実施形態では、プライマー処理層130は、柄部120の地金(柄部本体)の表面にプライマー塗料を塗布することによって形成されているが、基材となる柄部120の表面に加飾層140を構成する加飾用塗装材の付着を促進する態様となっていれば、他の態様としてもよい。例えば、研磨紙、研磨布、ワイヤブラシ、サンダー、サンドブラスティング等を用いて柄部120の表面を研削して、凹凸形状を有するようになった表面を本考案における「プライマー処理層」の一態様として定義して、加飾用塗装材の接着性を高めるようにしてもよい。
加飾層140は、プライマー処理層130を介して柄部120の表面に塗装された加飾用塗装材(塗料)を加熱処理して形成した硬化層にて形成されている。具体的には、加飾層140は、ウレタン樹脂塗料等の加飾用塗装材をプライマー処理層130の表面に所望のデザインとなるように塗装してから、塗装した加飾用塗装材を少なくとも100度以上の温度で加熱処理して形成されている。
本実施形態では、加飾層140は、プライマー処理層130の表面に塗装された第1の加飾用塗装材を少なくとも100度以上の温度で加熱処理して形成される第1加飾層141と、第1加飾層141の表面に塗装された第2の加飾用塗装材を少なくとも100度以上の温度で加熱処理して形成される他の加飾層となる第2加飾層142と、を含む2層構造となっている。なお、本実施形態では、加飾層140は、2層構造となっているが、単層としても、又は3層以上の多層構造としてもよい。
加飾層140の表面側には、プライマー処理層130を介して加飾層140で覆われた柄部120の表面を腐食や摩耗等から保護するために、表面保護層150が設けられている。本実施形態の表面保護層150は、無色透明の仕上層として形成されている。本実施形態の表面保護層150は、ホタテ貝殻粉、抗菌剤、又は漆等の抗菌成分が含まれる抗菌塗料を塗布することによって構成されている。なお、表面保護層150を外表面とせず、加飾層140が外表面となるように構成することもできる。この場合には、例えば、第1加飾層141、第2加飾層142に抗菌剤を含有させることで抗菌仕様としてもよい。
次に、本考案の一実施形態に係る包丁100の柄部120を構成する基材130に設けられる加飾層140の詳細について、図面を使用しながら説明する。図3は、本考案の一実施形態に係る包丁100の柄部120の表面にプライマー処理層130を介して設けられる加飾層140の模様の一例を示す平面図であり、図4は、図3のB−B線断面図である。なお、図3及び図4では、加飾層140の詳細な説明をするために、加飾層140のみを抜粋した説明図となっている。
本実施形態では、柄部120の表面側に設けられる加飾層140は、例えば、図3に示すように、ライトチーク、ダークチーク、ビンテージ白木、ビンテージ赤木等の木目模様のデザインが漆職人等の手塗で施されることによって構成されている。加飾層140のデザインは、木目模様に限定されず、錆曙、錆根来、錆金、錆銀、錆銅等の漆器の伝統工芸の表面塗装で使用されるような表面デザインとしてもよい。また、加飾層140は、包丁100の識別を容易にするために、各種カラーのウレタン樹脂塗料等の加飾用塗装材を塗布したもので構成されてもよい。
加飾層140は、漆職人等の匠の技術を活かしながら柄部120の表面に設けられたプライマー処理層130の表面に加飾用塗装材を手塗によって塗装することで手塗層を形成してから、その表面を少なくとも100℃以上の温度で加熱処理して形成される。
このため、本実施形態では、加飾層140(141、142)は、図4に示すように、塗り位置に応じて膜厚が異なる薄膜部141a1、142a1と厚膜部141a2、142a2とからなる手塗感加飾部141a、142aを有する。また、本実施形態の手塗感加飾部141a、142aは、薄膜部141a1、142a1の表面と厚膜部141a2、142a2の表面とが面一となっている。
なお、図4では、薄膜部141a1、142a1の表面と厚膜部141a2、142a2の表面が面一である加飾層140の部分を拡大して図示しているが、加飾層140には、それらの表面が面一でなく、傾斜部や段差部を有して加飾層140の表面が凹凸面である構成としてもよい。加飾層140をこのような凹凸面を有する構成とすることによって、表面が外観的に及び触感的に木製等の素材感のある加飾層140(及び表面保護層150)とすることができる。
また、本実施形態では、柄部120の表面が緩やかな曲面の態様となっているが、柄部120の表面に凹凸面が形成されているような場合にも、加飾層140を設けることが可能である。すなわち、凹凸面を有する柄部120の表面にプライマー処理層130を介して漆職人等が手塗でウレタン樹脂塗料等の加飾用塗装材を所望のデザインとなるように塗布して、加飾層140を形成することもできる。
次に、一実施形態に係る包丁100の製造方法について、図面を使用しながら説明する。図5は、一実施形態に係る包丁100の製造方法の概略を示すフロー図である。なお、図5では、一実施形態の包丁100の製造方法の特徴部となる柄部の表面のプライマー処理から表面保護層の被覆までの各工程を取り上げている。
前述したように、本実施形態では、包丁100の柄部120が刃部110と同じ金属製であり、柄部120が刃部110と一体に形成されて構成される。このため、本実施形態では、柄部120の表面に加飾層140を構成する加飾用塗装材の付着を促進するために、柄部120の表面にプライマー処理を行う(工程S1)。具体的には、柄部120の表面にプライマー塗料をエアスプレー、エアレススプレー、回転霧化塗装、カーテンコート塗装等の方法により塗布して、プライマー処理層130を形成する。
次に、プライマー処理層130の表面にウレタン樹脂塗料等の第1の加飾用塗装材を塗装して第1手塗層を形成する(工程S2)。本実施形態では、漆職人等の手塗作業によって、例えば、木目模様、錆曙、錆根来、錆金、錆銀、錆銅等の所望のデザインとなるように、プライマー処理層130を介して柄部120の表面塗装が行われる。
その後、プライマー処理層130の表面に塗装された加飾用塗装材(第1手塗層)を加熱処理する(工程S3)。本実施形態では、少なくとも100℃以上の温度で加飾用塗装材をプレヒートやエアブロー等によって加熱処理して、第1加飾層141が形成されるようになる。
第1加飾層141が形成されたら、他の加飾用塗装材となる第2の加飾用塗装材を第1加飾層141の表面に塗装して第2手塗層を形成する(工程S4)。本実施形態では、漆職人等の手塗作業によって第1加飾層141と合わさることで、木目模様、錆曙、錆根来、錆金、錆銀、錆銅等の所望のデザインが形成されるように、手塗作業が行われる。
その後、第1加飾層141の表面に塗装された第2の加飾用塗装材(第2手塗層)の表面を加熱処理する(工程S5)。本実施形態では、少なくとも100℃以上の温度で第2の加飾用塗装材をプレヒートやエアブロー等によって加熱処理して、第2加飾層142が形成されるようになる。
本実施形態では、第1加飾層141に加飾層140の最外層を構成する第2加飾層142を積層して形成することで、加飾層140が形成される。しかしながら、その他の実施形態として、例えば、第2加飾層142の表面を部分的に研磨することで、第2加飾層142の表面内に第1加飾層141の表面を部分的に露出させるような海島構造の加飾面(加飾層140の表面)として構成することもできる。
第2加飾層142が形成されたら、表面保護層150を第2加飾層142の表面に被覆させる(工程S6)。本実施形態では、ホタテ貝殻粉、抗菌剤、又は漆等の抗菌成分が含まれる抗菌塗料を漆職人等の手塗で塗布してから乾燥させることによって表面保護層150が設けられる。その後、前述した工程S1〜工程S6を経て形成された柄部120の表面処理や洗浄等の後処理を行って、包丁100が製造される。
次に、本考案の一実施形態に係る包丁100の作用・効果について説明する。
本実施形態の包丁100は、包丁100の柄部120が刃部110と同じ金属製であり、柄部120が刃部110と一体に形成されて構成される。このため、木製の柄部の包丁の課題として挙げられている柄部の内部に水分や細菌等の侵入による腐食等による衛生面での課題や、長期使用による摩耗による耐久面での課題が解決されるようになる。
本実施形態では、鋼鉄又はステンレス鋼等の金属からなる柄部120の表面にプライマー処理層130を介してウレタン樹脂塗料等の加飾用塗装材を所望のデザインとなるように塗装して加飾が行われる。これによって、基材となる柄部120の表面にプライマー処理層130を介して所望のデザインを施した加飾層140が設けられるようになる。このため、耐腐食性及び耐摩耗性を確保した上でデザイン性に優れた好適な機能美を有する柄部120を備える包丁100の生産を効率的に行えるようになる。
また、本実施形態では、柄部120の表面にプライマー処理層130を介して手塗で加飾用塗装材を塗装して加飾層140が形成されるので、小ロットでもデザイン性の優れたオリジナルの包丁100の柄部120を効率的に生産できるようになる。このため、大量生産される包丁100の商品の定番ラインナップ以外にも、特別注文による独自の形状及びカラーを有する包丁100の1個からの注文に対応して、独創的で優れたデザイン性を有する包丁100の生産も容易に行えるようになる。
特に、本実施形態では、漆職人等が匠の技術で所望のデザインとなるように手塗作業で加飾用塗装材を精巧に塗装している。このため、例えば、ライトチーク、ダークチーク、ビンテージ白木、ビンテージ赤木等の木目模様のデザインを漆職人等の手塗作業で樹脂製の基材の表面に施すことによって、外観上の高級感や美観を有する木製の質感を限りなく再現しながらも、包丁100の耐腐食性や耐久性等の性能を金属レベルに高めることができる。
また、本実施形態では、加飾層140のデザインとして、木目模様や錆曙、錆根来、錆金、錆銀、錆銅等の漆器の伝統工芸の表面塗装で使用されるような表面デザイン以外にも、例えば、赤、青、黄、緑等の各種カラーのウレタン樹脂塗料等の加飾用塗装材を塗布したデザインとしてもよい。このため、例えば、肉切断用の包丁と野菜切断用の包丁と言ったような使用用途に応じて柄部120のカラーを複数種類に分けることによって、包丁100の識別を容易に行えるようになる。
さらに、本実施形態では、加飾層140は、塗り位置に応じて膜厚が異なる薄膜部141a1、142a1と厚膜部141a2、142a2とからなる手塗感加飾部141a、142aを有するものとなる。このため、加飾層140に施されたデザインの独創性と質感を高めて、よりデザイン性に優れたものとすることができる。
また、手塗感加飾部141a、142aは、薄膜部141a1、142a1の表面と厚膜部141a2、142a2の表面とが面一であるので、加飾層140に施されたデザインの美観性を高めて、よりデザイン性に優れたものとすることができる。一方、手塗感加飾部141a、142aは、薄膜部141a1、142a1の表面と厚膜部141a2、142a2の表面とを敢えて面一としないで、凹凸面を有する構成として、木製等の素材感を出すようにしてもよい。すなわち、使用者の好みに応じて、包丁100の表面の質感を適宜変えることができる。
さらに、本実施形態では、加飾層140は、ウレタン樹脂塗料等の加飾用塗装材を少なくとも100度以上の温度で加熱処理して形成されている。このため、金属製の柄部120の表面にプライマー処理層130を介して加飾用塗装材を塗装してから、少なくとも100度以上の温度で加熱処理して形成されている加飾層140を設けることによって、デザイン性に優れる加飾層140を取れ難くして耐久性を高めることができる。また、加飾層140を形成する過程で加飾用塗装材を少なくとも100℃以上に加熱処理するので、加飾用塗装材に含まれるシンナー等の揮発性ガスが匂いごと取り除かれるようになる。
特に、本実施形態では、加飾層140を第1加飾層141と第2加飾層142の2層構造にして、それぞれの加飾層141、142を少なくとも100℃以上の温度で加熱処理している。このため、デザイン性に優れる加飾層140をより安定させた状態で柄部120の表面に定着するようになるので、調理等の使用時や食器洗浄機による洗浄時における摩擦や熱により剥離し難くなって、耐摩耗性、耐久性を有する加飾層140とすることができる。
また、本実施形態の包丁100は、加飾層140の表面側が抗菌塗料を含む表面保護層150で覆われている。このため、デザイン性に優れた加飾層140の表面を腐食や摩耗等から保護して、デザイン性に優れた上に、更に包丁100の柄部120の表面が抗菌機能を有するようになるので、衛生面でも優れた包丁100とすることができる。
このように、本実施形態では、包丁の生産技術と、長い歴史を誇る伝統工芸品の漆器の匠の技術を融合させて、個を大切にする時代のニーズに沿った独創的でデザイン性に優れた包丁100を効率的に生産できるようになる。また、デザイン性に優れた包丁100の柄部12の表面に施したデザインの耐久性、耐摩耗性を高めながら、包丁100の柄部120の耐腐食性、包丁100の堅牢化を図って、機能性を向上させることができる。
なお、上記のように本考案の各実施形態について詳細に説明したが、本考案の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には、容易に理解できるであろう。従って、このような変形例は、全て本考案の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、包丁の構成、動作も本考案の各実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。例えば、前述した一実施形態では、包丁100として牛刀を例示したが、鎌型、ペティナイフ、パン切りナイフ包丁、出刃包丁等、様々な包丁に適用することができる。
100 包丁
110 刃部
120 柄部
130 プライマー処理層
140 加飾層
141 第1加飾層
141a 手塗感加飾部
141a1 薄膜部
141a2 厚膜部
142 第2加飾層
142a 手塗感加飾部
142a1 薄膜部
142a2 厚膜部
150 表面保護層

Claims (9)

  1. 刃部と柄部が金属で一体に形成されている包丁において、
    前記柄部に塗装された加飾用塗装材を加熱処理して形成されている加飾層を備える
    包丁。
  2. 前記加飾層は、前記加飾用塗装材を少なくとも100度以上の温度で加熱処理して形成される
    請求項1に記載の包丁。
  3. 前記柄部の表面にプライマー処理層を有しており、
    前記プライマー処理層は、プライマー塗料を前記柄部の表面に塗布して形成されたものである
    請求項1又は2に記載の包丁。
  4. 前記加飾層は、
    前記加飾用塗装材を加熱処理して形成される第1加飾層と、
    前記第1加飾層の表面に塗装された他の加飾用塗装材を加熱処理して形成される第2加飾層と、を含む
    請求項1〜3の何れか1項に記載の包丁。
  5. 前記加飾層は、塗り位置に応じて膜厚が異なる薄膜部と厚膜部とからなる手塗感加飾部を有する
    請求項1〜4の何れか1項に記載の包丁。
  6. 前記手塗感加飾部は、前記薄膜部の表面と前記厚膜部の表面とが面一である
    請求項5に記載の包丁。
  7. 前記加飾用塗装材は、ウレタン樹脂塗料である
    請求項1〜6の何れか1項に記載の包丁。
  8. 前記包丁の前記柄部は、前記加飾層の表面側を覆う表面保護層を更に備える
    請求項1〜7の何れか1項に記載の包丁。
  9. 前記表面保護層は、抗菌塗料を含む
    請求項8に記載の包丁。

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