JP3225518U - 包丁 - Google Patents
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Abstract
【課題】柄部が樹脂製である包丁のデザイン性に優れ、柄部の表面側に設けた加飾層を取れ難くする包丁を提供する。
【解決手段】柄部120の一端に刃部110を接合して構成されている包丁100において、柄部120を構成し、熱可塑性樹脂の射出成形体で構成されている基材と、基材の表面に塗装された加飾用塗装材を加熱処理して形成されている加飾層と、を備える。加飾層は、加飾用塗装材を少なくとも80度以上の温度で加熱処理して形成される。加飾層は、塗り位置に応じて膜厚が異なる薄膜部と厚膜部とからなる手塗感加飾部を有する。
【選択図】図1
【解決手段】柄部120の一端に刃部110を接合して構成されている包丁100において、柄部120を構成し、熱可塑性樹脂の射出成形体で構成されている基材と、基材の表面に塗装された加飾用塗装材を加熱処理して形成されている加飾層と、を備える。加飾層は、加飾用塗装材を少なくとも80度以上の温度で加熱処理して形成される。加飾層は、塗り位置に応じて膜厚が異なる薄膜部と厚膜部とからなる手塗感加飾部を有する。
【選択図】図1
Description
本考案は、包丁に関する。
一般的な調理用包丁は、木製又は樹脂製の柄部の先端に金属製の刃部を接合することにより構成されている。木製の柄部の包丁は、柄部の内部に水分や細菌等が侵入して腐食等による衛生面での課題や長期間の使用による摩耗による耐久面での課題があった。このため、腐食せずに耐久性に富む樹脂製の柄部の包丁が開発されている(例えば、特許文献1)。
樹脂製の柄部は、木製のものと比べて外観上の高級感や美観を損なうものが多いので、木目模様等のデザインを施した加飾層を樹脂製の柄部に設ける包丁が開発されている。しかしながら、樹脂製の柄部の表面を加飾する加飾層は、調理等の使用時や食器洗浄機による洗浄時における摩擦や熱により剥離することがあった。このため、デザイン性に優れた加飾層を樹脂製の柄部の表面に設ける際に、加飾層を取れ難くすることが望まれる。
本考案は、上記課題に鑑みてなされたものであり、柄部が樹脂製である包丁のデザイン性に優れ、柄部の表面側に設けた加飾層を取れ難くすることを目的とする。
本考案の一態様は、柄部の一端に刃部を接合して構成されている包丁において、前記柄部を構成し、熱可塑性樹脂の射出成形体で構成されている基材と、前記基材の表面に塗装された加飾用塗装材を加熱処理して形成されている加飾層と、を備える。
本考案の一態様によれば、熱可塑性樹脂の射出成形体からなる基材の表面に塗装された加飾用塗装材を加熱処理して形成されている加飾層を設けることによって、デザイン性に優れる加飾層を取れ難くすることができる。
本考案の一態様では、前記加飾層は、前記加飾用塗装材を少なくとも80度以上の温度で加熱処理して形成されることとしてもよい。
このようにすれば、熱可塑性樹脂からなる基材の表面に加飾用塗装材を塗装してから少なくとも80度以上の温度で加熱処理して形成されている加飾層を設けることによって、デザイン性に優れる加飾層を取れ難くすることができる。
本考案の一態様では、前記加飾層は、前記基材の表面に塗装された前記加飾用塗装材を加熱処理して形成される第1加飾層と、前記第1加飾層の表面に塗装された他の加飾用塗装材を加熱処理して形成される第2加飾層と、を含むこととしてもよい。
このようにすれば、デザイン性に優れる加飾層をより安定させた状態で基材に定着できるようになる。
本考案の一態様では、前記加飾層は、塗り位置に応じて膜厚が異なる薄膜部と厚膜部とからなる手塗感加飾部を有することとしてもよい。
このようにすれば、加飾層に施されたデザインの独創性と質感を高めて、よりデザイン性に優れたものとすることができる。
本考案の一態様では、前記手塗感加飾部は、前記薄膜部の表面と前記厚膜部の表面とが面一であることとしてもよい。
このようにすれば、加飾層に施されたデザインの美観性を高めて、よりデザイン性に優れたものとすることができる。
本考案の一態様では、前記基材を構成する前記熱可塑性樹脂は、ナイロン樹脂又はABS樹脂の何れかであることとしてもよい。
このようにすれば、デザイン性に優れる加飾層が基材により安定して定着し易くすることができる。
本考案の一態様では、前記加飾用塗装材は、ウレタン樹脂塗料であることとしてもよい。
このようにすれば、デザイン性に優れる加飾層を基材の表面側に容易に設けられるようになる。
本考案の一態様では、前記包丁の前記柄部は、前記加飾層の表面側を覆う表面保護層を更に備えることとしてもよい。
このようにすれば、デザイン性に優れた加飾層の表面を保護することができる。
本考案の一態様では、前記表面保護層は、抗菌塗料を含む材料で形成されていることとしてもよい。
このようにすれば、デザイン性に優れた上で更に衛生面で優れた包丁とすることができる。
本考案の一態様では、前記柄部と前記刃部は、エポキシ樹脂を介して接合していることとしてもよい。
このようにすれば、柄部と刃部がより強固に接合されるようになる。
本考案によれば、柄部が樹脂製である包丁のデザイン性に優れ、柄部の表面側に設けた加飾層を取れ難くすることができる。
以下、本考案の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本考案の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本考案の解決手段として必須であるとは限らない。また、本明細書及び特許請求の範囲に「第1」、「第2」と記載する場合、それらは、発明の異なる構成要素を区別するために用いるものであり、特定の順序や優劣等を示すために用いるものではない。
本考案の一実施形態に係る包丁の構成について、図面を使用しながら説明する。図1は、本考案の一実施形態に係る包丁の概略構成を示す平面図であり、図2は、図1のA−A線断面図である。
本考案の一実施形態に係る包丁100は、図1に示すように、刀身となる刃部110と刃部110を支持する柄部120とを備える。刃部110は、鋼鉄又はステンレス鋼等の金属製であり、刃部110の基端側には、マチ111を介して中子112が連続して形成されている。そして、この中子112をナイロン等の合成樹脂等からなる口輪121を介して柄部120に差し込み嵌合するようになっている。
詳細には、刃部110のマチ111と中子112は、刃身取付部となる口輪121に形成されている貫通孔121a内に嵌合されている。このようにして、刃部110は、口輪121に取り付けられている。そして、口輪121は、柄部120に接合されて、刃部110の中子112は、柄部120の有底の孔からなる取付部120a内に挿入されて、取付部120a内に配設されている。
本実施形態では、柄部120と刃部110がより強固に接合されるようにするために、柄部120と刃部110は、エポキシ樹脂等の接着剤を介して接合している。このため、図2に示すように、刃部110の中子112と柄部120の取付部120aとの間に注入された接着剤が硬化して接着部122となっている。
このようにして、包丁100は、刃部110の中子112が柄部120の一端から差し込まれて、差し込まれた中子112と柄部120の取付部120aとの間をエポキシ樹脂等の接着剤で接着することによって接合される。なお、接着部122を形成する接着剤として、エポキシ樹脂が使用されているが、金属と樹脂との間の強固な接着が実現されるものであれば、他の材質からなる接着剤を使用してもよい。また、本実施形態の包丁100として、刃部110の中子112を柄部120の取付部120aに差し込んで接合される差し込み型の和包丁に適用されている一例について説明しているが、本実施形態の包丁100は、刃部110と柄部120がリベットを介して接合されるリベット型の洋包丁にも適用可能である。さらに、取付部120aは、有底の孔として形成されているが、中子112を嵌める溝として形成することもできる。
本実施形態の包丁100は、柄部120を構成する基材130がナイロン樹脂又はABS樹脂等の熱可塑性樹脂の射出成形体であることを特徴とする。そして、図2に示すように、基材130の表面に加飾層140が設けられ、加飾層140の表面が表面保護層150で被覆したものとなっている。このように、基材130の表面に加飾層140が形成されることにより、外観上の高級感や美観を有するデザイン性に優れた包丁100が形成されるようになる。
加飾層140は、基材130の表面に塗装された加飾用塗装材(塗料)を加熱処理して形成した硬化層にて形成されている。具体的には、加飾層140は、ウレタン樹脂塗料等の加飾用塗装材を基材130の表面に所望のデザインとなるように塗装してから、塗装した加飾用塗装材を少なくとも80度以上の温度で加熱処理して形成されている。
本実施形態では、加飾層140は、基材130の表面に塗装された第1の加飾用塗装材を少なくとも80度以上の温度で加熱処理して形成される第1加飾層141と、第1加飾層141の表面に塗装された第2の加飾用塗装材を少なくとも80度以上の温度で加熱処理して形成される他の加飾層となる第2加飾層142と、を含む2層構造となっている。なお、本実施形態では、加飾層140は、2層構造となっているが、単層としても、又は3層以上の多層構造としてもよい。
加飾層140の表面側には、加飾層140で覆われた基材130の表面を腐食や摩耗等から保護するために、表面保護層150が設けられている。表面保護層150は、無色透明の仕上層として形成されている。本実施形態の表面保護層150は、ホタテ貝殻粉、抗菌剤、又は漆等の抗菌成分が含まれる抗菌塗料を塗布することによって構成されている。なお、表面保護層150を外表面とせず、加飾層140が外表面となるように構成することもできる。この場合には、例えば、第1加飾層141、第2加飾層142に抗菌剤を含有させることで抗菌仕様としてもよい。
次に、本考案の一実施形態に係る包丁100の柄部120を構成する基材130に設けられる加飾層140の詳細について、図面を使用しながら説明する。図3は、本考案の一実施形態に係る包丁100の柄部120を構成する基材130に設けられる加飾層140の模様の一例を示す平面図であり、図4は、図3のB−B線断面図である。なお、図3及び図4では、加飾層140の詳細な説明をするために、加飾層140のみを抜粋した説明図となっている。
本実施形態では、柄部120の表面側に設けられる加飾層140は、例えば、図3に示すように、ライトチーク、ダークチーク、ビンテージ白木、ビンテージ赤木等の木目模様のデザインが漆職人等の手塗で施されることによって構成されている。加飾層140のデザインは、木目模様に限定されず、錆曙、錆根来、錆金、錆銀、錆銅等の漆器の伝統工芸の表面塗装で使用されるような表面デザインとしてもよい。
加飾層140は、漆職人等の匠の技術を活かしながら基材130の表面に加飾用塗装材を手塗によって塗装することで手塗層を形成してから、その表面を少なくとも80℃以上の温度で加熱処理して形成される。
このため、本実施形態では、加飾層140(141、142)は、図4に示すように、塗り位置に応じて膜厚が異なる薄膜部141a1、142a1と厚膜部141a2、142a2とからなる手塗感加飾部141a、142aを有する。また、本実施形態の手塗感加飾部141a、142aは、薄膜部141a1、142a1の表面と厚膜部141a2、142a2の表面とが面一となっている。
なお、図4では、薄膜部141a1、142a1の表面と厚膜部141a2、142a2の表面が面一である加飾層140の部分を図示しているが、加飾層140には、それらの表面が面一でなく、傾斜部や段差部を有して加飾層140の表面が凹凸面である構成としてもよい。加飾層140をこのような凹凸面を有する構成とすることによって、表面が外観的に及び触感的に木製等の素材感のある加飾層140(及び表面保護層150)とすることができる。
次に、一実施形態に係る包丁100の製造方法について、図面を使用しながら説明する。図5は、一実施形態に係る包丁100の製造方法の概略を示すフロー図である。なお、図5では、一実施形態の包丁100の製造方法の特徴部となる柄部を構成する基材の射出成形から表面保護層の被覆までの各工程を取り上げている。
前述したように、本実施形態では、包丁100の柄部120を構成する基材130がナイロン樹脂又はABS樹脂等の熱可塑性樹脂の射出成形体で構成される。このため、本実施形態では、柄部120を構成する基材130を所望の形状になるように射出成形する(工程S1)。
次に、熱可塑性樹脂を射出成形させて構成された基材130の表面にウレタン樹脂塗料等の第1の加飾用塗装材を塗装して第1手塗層を形成する(工程S2)。本実施形態では、漆職人等の手塗作業によって、例えば、木目模様、錆曙、錆根来、錆金、錆銀、錆銅等の所望のデザインとなるように、基材130の表面塗装が行われる。
その後、基材130の表面に塗装された加飾用塗装材(第1手塗層)を加熱処理する(工程S3)。本実施形態では、少なくとも80℃以上の温度で加飾用塗装材を加熱処理して、第1加飾層141が形成されるようになる。
第1加飾層141が形成されたら、他の加飾用塗装材となる第2の加飾用塗装材を第1加飾層141の表面に塗装して第2手塗層を形成する(工程S4)。本実施形態では、漆職人等の手塗作業によって第1加飾層141と合わさることで、木目模様、錆曙、錆根来、錆金、錆銀、錆銅等の所望のデザインが形成されるように、手塗作業が行われる。
その後、第1加飾層141の表面に塗装された第2の加飾用塗装材(第2手塗層)の表面を加熱処理する(工程S5)。本実施形態では、少なくとも80℃以上の温度で第2の加飾用塗装材を加熱処理して、第2加飾層142が形成されるようになる。
本実施形態では、第1加飾層141に加飾層140の最外層を構成する第2加飾層142を積層して形成することで、加飾層140が形成される。しかしながら、その他の実施形態として、例えば、第2加飾層142の表面を部分的に研磨することで、第2加飾層142の表面内に第1加飾層141の表面を部分的に露出させるような海島構造の加飾面(加飾層140の表面)として構成することもできる。
第2加飾層142が形成されたら、表面保護層150を第2加飾層142の表面に被覆させる(工程S6)。本実施形態では、ホタテ貝殻粉、抗菌剤、又は漆等の抗菌成分が含まれる抗菌塗料を漆職人等の手塗で塗布してから乾燥させることによって表面保護層150が設けられる。
その後、前述した工程S1〜工程S6を経て形成された柄部120に刃部110を差し込んでからエポキシ樹脂で接合して、その後、表面処理や洗浄等の後処理を行って、包丁100が製造される。
次に、本考案の一実施形態に係る包丁100の作用・効果について説明する。
本実施形態の包丁100は、包丁100の柄部120を構成する基材130がナイロン樹脂又はABS樹脂等の熱可塑性樹脂を所望の形状に射出成形させることによって形成されている。このため、包丁100の柄部120に必要とされる硬度と耐久性、耐腐食性を確保して包丁100の堅牢化が図れ、かつ、包丁100の軽量化を図れるようになる。特に、包丁100の柄部120を熱可塑性樹脂の射出成形体で構成することによって、柄部の内部に水分や細菌等の侵入による腐食等による衛生面での課題や長期使用による摩耗による耐久面での課題として挙げれていた木製の柄部の包丁の課題が解決されるようになる。
本実施形態では、熱可塑性樹脂を所望の形状に射出成形して形成した基材130の表面にウレタン樹脂塗料等の加飾用塗装材を所望のデザインとなるように塗装して加飾が行われて、基材130の表面に所望のデザインを施した加飾層140が設けられるようになる。このため、耐腐食性、耐摩耗性、及び軽量化を確保した上でデザイン性に優れた好適な機能美を有する柄部120を備える包丁100の大量生産を効率的に行えるようになる。
また、本実施形態では、所望の形状の熱可塑性樹脂の射出成形体で構成される基材130の表面に、手塗で加飾用塗装材を塗装して加飾層140が形成されるので、小ロットでもデザイン性の優れたオリジナルの包丁100の柄部120を効率的に生産できるようになる。このため、大量生産される包丁100の商品の定番ラインナップ以外にも、特別注文による独自の形状及びカラーを有する包丁100の1個からの注文に対応して、独創的で優れたデザイン性を有する包丁100の生産も容易に行えるようになる。
特に、本実施形態では、漆職人等が匠の技術で所望のデザインとなるように手塗作業で加飾用塗装材を精巧に塗装している。このため、例えば、ライトチーク、ダークチーク、ビンテージ白木、ビンテージ赤木等の木目模様のデザインを漆職人等の手塗作業で樹脂製の基材の表面に施すことによって、外観上の高級感や美観を有する木製の質感を限りなく再現しながらも、包丁100の耐腐食性や耐久性等の性能を樹脂レベルに高めることができる。
また、本実施形態では、加飾層140は、塗り位置に応じて膜厚が異なる薄膜部141a1、142a1と厚膜部141a2、142a2とからなる手塗感加飾部141a、142aを有するものとなる。このため、加飾層140に施されたデザインの独創性と質感を高めて、よりデザイン性に優れたものとすることができる。
また、手塗感加飾部141a、142aは、薄膜部141a1、142a1の表面と厚膜部141a2、142a2の表面とが面一であるので、加飾層140に施されたデザインの美観性を高めて、よりデザイン性に優れたものとすることができる。一方、手塗感加飾部141a、142aは、薄膜部141a1、142a1の表面と厚膜部141a2、142a2の表面とを敢えて面一としないで、凹凸面を有する構成として、木製等の素材感を出すようにしてもよい。すなわち、使用者の好みに応じて、包丁100の表面の質感を適宜変えることができる。
さらに、本実施形態では、加飾層140は、ウレタン樹脂塗料等の加飾用塗装材を少なくとも80度以上の温度で加熱処理して形成されている。このため、熱可塑性樹脂からなる基材130の表面に加飾用塗装材を塗装してから、少なくとも80度以上の温度で加熱処理して形成されている加飾層140を設けることによって、デザイン性に優れる加飾層140を取れ難くして耐久性を高めることができる。また、加飾層140を形成する過程で加飾用塗装材を少なくとも80℃以上に加熱処理するので、加飾用塗装材に含まれるシンナー等の揮発性ガスが匂いごと取り除かれるようになる。
特に、本実施形態では、加飾層140を第1加飾層141と第2加飾層142の2層構造にして、それぞれの加飾層141、142を少なくとも80℃以上の温度で加熱処理している。このため、デザイン性に優れる加飾層140をより安定させた状態で基材130に定着するようになるので、調理等の使用時や食器洗浄機による洗浄時における摩擦や熱により剥離し難くなって、耐摩耗性、耐久性を有する加飾層140とすることができる。
また、本実施形態の包丁100は、加飾層140の表面側が抗菌塗料を含む表面保護層150で覆われている。このため、デザイン性に優れた加飾層140の表面を腐食や摩耗等から保護して、デザイン性に優れた上に、更に包丁100の柄部120の表面が抗菌機能を有するようになるので、衛生面でも優れた包丁100とすることができる。
このように、本実施形態では、包丁の生産技術と、長い歴史を誇る伝統工芸品の漆器の匠の技術を融合させて、個を大切にする時代のニーズに沿った独創的でデザイン性に優れた包丁100を効率的に生産できるようになる。また、デザイン性に優れた包丁100の柄部120を構成する基材130の表面に施したデザインの耐久性、耐摩耗性を高めながら、包丁100の柄部120の耐腐食性、包丁100の堅牢化と軽量化を図って、機能性を向上させることができる。
なお、上記のように本考案の各実施形態について詳細に説明したが、本考案の新規事項及び効果から実体的に逸脱しない多くの変形が可能であることは、当業者には、容易に理解できるであろう。従って、このような変形例は、全て本考案の範囲に含まれるものとする。
例えば、明細書又は図面において、少なくとも一度、より広義又は同義な異なる用語と共に記載された用語は、明細書又は図面のいかなる箇所においても、その異なる用語に置き換えることができる。また、包丁の構成、動作も本考案の各実施形態で説明したものに限定されず、種々の変形実施が可能である。
100 包丁
110 刃部
111 マチ
112 中子
120 柄部
120a 取付部
121 口輪
121a 貫通孔
122 接着部
130 基材
140 加飾層
141 第1加飾層
141a 手塗感加飾部
141a1 薄膜部
141a2 厚膜部
142 第2加飾層
142a 手塗感加飾部
142a1 薄膜部
142a2 厚膜部
150 表面保護層
110 刃部
111 マチ
112 中子
120 柄部
120a 取付部
121 口輪
121a 貫通孔
122 接着部
130 基材
140 加飾層
141 第1加飾層
141a 手塗感加飾部
141a1 薄膜部
141a2 厚膜部
142 第2加飾層
142a 手塗感加飾部
142a1 薄膜部
142a2 厚膜部
150 表面保護層
Claims (10)
- 柄部の一端に刃部を接合して構成されている包丁において、
前記柄部を構成し、熱可塑性樹脂の射出成形体で構成されている基材と、
前記基材の表面に塗装された加飾用塗装材を加熱処理して形成されている加飾層と、を備える
包丁。 - 前記加飾層は、前記加飾用塗装材を少なくとも80度以上の温度で加熱処理して形成される
請求項1に記載の包丁。 - 前記加飾層は、
前記基材の表面に塗装された前記加飾用塗装材を加熱処理して形成される第1加飾層と、
前記第1加飾層の表面に塗装された他の加飾用塗装材を加熱処理して形成される第2加飾層と、を含む
請求項1又は2に記載の包丁。 - 前記加飾層は、塗り位置に応じて膜厚が異なる薄膜部と厚膜部とからなる手塗感加飾部を有する
請求項1〜3の何れか1項に記載の包丁。 - 前記手塗感加飾部は、前記薄膜部の表面と前記厚膜部の表面とが面一である
請求項4に記載の包丁。 - 前記基材を構成する前記熱可塑性樹脂は、ナイロン樹脂又はABS樹脂の何れかである
請求項1〜5の何れか1項に記載の包丁。 - 前記加飾用塗装材は、ウレタン樹脂塗料である
請求項1〜6の何れか1項に記載の包丁。 - 前記包丁の前記柄部は、前記加飾層の表面側を覆う表面保護層を更に備える
請求項1〜7の何れか1項に記載の包丁。 - 前記表面保護層は、抗菌塗料を含む材料で形成されている
請求項8に記載の包丁。 - 前記柄部と前記刃部は、エポキシ樹脂を介して接合している
請求項1〜9の何れか1項に記載の包丁。
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JP2019004951U JP3225518U (ja) | 2019-12-26 | 2019-12-26 | 包丁 |
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JP2019004951U JP3225518U (ja) | 2019-12-26 | 2019-12-26 | 包丁 |
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JP3225518U true JP3225518U (ja) | 2020-03-12 |
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Family Applications (1)
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JP2019004951U Active JP3225518U (ja) | 2019-12-26 | 2019-12-26 | 包丁 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3225518U (ja) |
-
2019
- 2019-12-26 JP JP2019004951U patent/JP3225518U/ja active Active
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