JP3225323U - 偏平物品収納ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】ノート型パソコンやタブレット端末などの物品を無理なく安全に収納して持ち運んだり保管したりすることが可能な偏平物品収納ケースを安価に提供する。【解決手段】シートによって形成した胴部10、30の上部に出し入れ口を備える。表裏の胴部10、30のうちの、たとえば下部を閉じ合わせている閉じ合わせ構造が、立上り片13、33の重なり部と、立上り片13、33に連設された係合片14、34と、重なり部の全長部分を挟圧しているクランパー50とを有する。【選択図】図5

Description

本考案は、ノート型パソコンやタブレット端末、その他の偏平形状の物品を収納することに用いられる偏平物品収納ケースに関する。
ノート型パソコンやタブレット端末などの偏平形状の物品は、その物品をケースに収納したり汎用的なバッグやカバンに収納して持ち運ぶことが多い。また、上記の物品をケースに収納して机上などに置いておくことも多い。
先行例1には、ファッション性を高めることを意図した携帯用パソコンケースについての記述がある(特許文献1参照)。先行例2には、ノート型パソコンの使用中はパソコン作業台として利用でき、使用後はスタンドに立てて机の作業スペースを確保し、さらに、パソコンを収納して持ち運ぶことも可能なパソコンケースについての記述がある(特許文献2参照)。先行例3には、収容された物品の重みにより変形しにくいバッグについての記述がある(特許文献3参照)。
実用新案登録第3153639号公報 実用新案登録第3138040号公報 特開2008−189348号公報
本考案は、製作が容易で安価に提供することができ、ノート型パソコンなどの偏平形状の物品を無理なく安全に収納して持ち運んだり保管したりすることが可能な偏平物品収納ケースを提供することを目的としている。
本考案に係る偏平物品収納ケースでは、表裏の各胴部が自立性と曲げ性とを有するシートによって形成され、上部に偏平物品の出し入れ口が備わっている。自立性と曲げ性とを有するシートには、たとえば、耐候性や帯電防止性などを付加したポリプロピレンシート(PPシート)を好適に用い得る。
本考案では、上記各胴部のそれぞれの下部で相対して位置する一対の第1外辺部同士及び左右それぞれの側部で相対して位置する一対の第2外辺部同士の両方、又は、上記第2外辺部同士だけ、が閉じ合わされている。すなわち、本考案は、表裏の各胴部のそれぞれの下部で相対して位置する一対の第1外辺部同士及び左右それぞれの側部で相対して位置する一対の第2外辺部同士の両方が閉じ合わされている第1タイプの偏平物品収納ケースと、上記第2外辺部同士が閉じ合わされている第2タイプの偏平物品収納ケースと、を対象としている。
さらに、本考案では、第1又は第2の各外辺部同士を閉じ合わせている閉じ合わせ構造が、相対して位置する一対の外辺部のそれぞれに折曲げ形成された立上り片の外面同士の重なり部と、それぞれの立上り片の高さ方向端縁に連設されてそれぞれの立上り片の内面側に折り返された係合片と、上記重なり部の全長部分を挟圧しているクランパーと、を有し、上記クランパーが、上記重なり部の高さ方向端縁に当接されている細長形状の平板部と、この平板部の幅方向両端縁の全長部分にそれぞれ連設され、先端縁に上記係合片の先端縁に係合した状態で上記重なり部を挟圧している係合爪を備える一対の板片部と、を有している。
この考案において、閉じ合わせ構造の適用箇所は、上記した第1タイプの偏平物品収納ケースにあっては、各胴部のそれぞれの下部で相対して位置する一対の第1外辺部同士及び左右それぞれの側部で相対して位置する一対の第2外辺部同士の両方であり、上記した第2タイプの偏平物品収納ケースにあっては、上記第2外辺部同士だけである。また、閉じ合わせ構造に具備されているクランパーは、樹脂を押出成形したものを必要長に切断することによって容易かつ安価に得られる形状であり、クランパーの成形材料を変えたりサイズや厚さを変えたりして収納物品に適する強度や緩衝作用を得ることも容易に可能である。また、クランパーは、一対の板片部に備わっている係合爪の相互間に立上り片の外面同士の重なり部を分け入らせるようにして当該クランパーを重なり部に差し込むだけで容易に組み付けることができる。
本考案では、上記クランパーが表裏の各胴部を支えてこれらの各胴部の外辺部を膨らみ状に保形している、という構成を採用することが可能である。これによれば、製作工程中に表裏の各胴部を膨らみ形状に成形して当該ケースの内部空間の広さを確保する、といった煩わしい工程を余分に組み入れる必要がなくなる。
本考案では、上記第1外辺部同士を閉じ合わせている上記閉じ合わせ構造において、上記クランパーの平板部の上面にクッション材が重ね合わされている、という構成を採用することが可能である。これによれば、クランパー自体による緩衝性能とクッション材による緩衝性能とが相乗して収納物品が衝撃から防護されやすくなる。
本考案では、上記第1外辺部同士を閉じ合わせている上記閉じ合わせ構造において、上記クランパーの平板部に、上記出し入れ口から挿入された偏平物品を当該クランパーの平板部の上に誘導するガイド片が具備されていることが望ましい。これによれば、ガイド片の作用によって偏平物品が確実にクランパーの平板部に載置されるので、偏平物品がクランパーの側部にずれ落ちて不安定になったり、クランパーによる緩衝作用が発揮されなくなったりするおそれがなくなる。
本考案では、上記第2外辺部同士が閉じ合わされている上記閉じ合わせ構造において、この閉じ合わせ構造に具備されている縦長姿勢のクランパーの長手方向端部の上向き開口部が、当該クランパーの上端部に貼付されているシート体に具備された覆片によって覆い隠され、この覆片に連設された一対の貼付片が上記上向き開口部の近傍箇所で上記クランパーの一対の板片部のそれぞれに各別に貼付されていると共に、上記シート体に具備された羽根形の板状片が、表裏の各胴部のそれぞれの内面に重なり合っている、という、構成を採用することが可能である。この構成によれば、クランパーの上向き開口部がシート体の覆片によって覆い隠されて見栄えが向上するだけでなく、表裏の胴部のそれぞれの内面に重なり合っている羽根形の板状片が、表裏の胴部を外向きに押圧して表裏の胴部の形崩れを抑制することに役立つ。
本考案では、上記各胴部の上部に位置している左右のコーナ部が外下がりに傾斜した面取り状の傾斜部として形成されていて、上記第2外辺部同士を閉じ合わせている上記閉じ合わせ構造に備わっているクランパーの長手方向端部の上向き開口部が、上記傾斜部に見合う角度で傾斜している、という構成を採用することが望ましい。これによれば、表裏の胴部の上部に位置している左右のコーナ部が面取り形状になるので、そのコーナ部に手が当たって怪我をするといった事態が起こりにくい。
本考案では、上記各胴部のそれぞれの胴部の上端縁に折返し状に連設された裏当てシート部が、上記出し入れ口から当該偏平物品収納ケースの内部に挿入されて表裏の各胴部のそれぞれの内面のほぼ全面を覆っている、という構成を採用することが望ましい。これによれば、裏当てシート部が緩衝材として作用するだけでなく、物品の出し入れを円滑に行うことにも役立つ。この考案では、上記各胴部とそれぞれの胴部の上端縁に折返し状に連設された裏当てシート部との間に、防磁機能、補強機能又はクッション機能のいずれかを発揮する機能性シートが介在されている、という構成を採用することができ、そうしておくことによって、当該ケースに防磁機能を具備させたり、当該ケースの強度を高めたり、当該ケースに収納した偏平物品を衝撃から防護することが可能になる。
本考案では、上記第1外辺部同士及び上記第2外辺部同士の両方を閉じ合わせている各別の上記閉じ合わせ構造を有し、上記各胴部の下部に位置している左右のコーナ部が入り隅形状に形成され、上記第1外辺部同士を閉じ合わせている閉じ合わせ構造に具備されている横長姿勢のクランパーの長手方向端部の横向き開口部と上記第2外辺部同士を閉じ合わせている閉じ合わせ構造に具備されている縦長姿勢のクランパーの長手方向端部の下向き開口部とが入り隅形状の上記コーナ部に臨んでいると共に、入り隅形状の上記コーナ部を塞ぐようにコーナ部材が配備され、このコーナ部材が、上記横向き開口部と上記下向き開口部とを塞ぐ硬質の下地片とこの下地片に重ね合わされた化粧片とを有し、かつ、このコーナ部材が、上記第1外辺部と上記第2外辺部との間に亘る稜線を備えた山形に形成されている、という構成を採用することが可能である。また、この考案では、上記コーナ部材の硬質の下地片が、横長姿勢の上記クランパーの長手方向端部に貼付されているシート片に連設されていると共に、このシート片に、上記下地片の裏面に重なり合って貼付された裏当て片が連設されていることが望ましい。
これによれば、コーナ部材の硬質の下地片によって当該ケースのコーナ部、ひいては当該ケース全体が補強されるので、落下時などの耐衝撃強度が向上する。また、コーナ部材の化粧片が見栄えを向上させることに役立つ。そのほか、表裏の胴部の下部に位置している左右のコーナ部が面取り形状になるので、そのコーナ部に手が当たって怪我をするといった事態が起こりにくい。さらに、クランパーに貼付されたシート片に下地片や裏当て片が連設されていると、下地片や裏当て片がクランパーに固定されて位置ずれしにくくなるので、下地片や裏当て片によるコーナ部の補強作用が損なわれにくい。
本考案では、上記立上り片の折曲げ部の端部が、上記第1外辺部又は上記第2外辺部に形成された凹所に位置している、という構成を備えていることが望ましい。これによれば、立上り片が無理なく折れ曲がり、立上り片を折り曲げたときに折曲げ箇所が縒れて見苦しくなるといった事態が起こらない。この作用は、特に、シートを折り曲げて製作される当該ケースにとっては有益である。
本考案では、上記第2外辺部同士が上記閉じ合わせ構造を介して閉じ合わされていると共に、表裏の各胴部における上記第1外辺部同士が折返し状に連設され、この第1外辺部同士の連設箇所に底マチ幅が付与されている、という構成を採用することが可能である。これによれば、表裏の胴部を形成するのに1枚のシートを用いるだけで済む。
本考案では、左右の上記第2外辺部の相互間隔が、上記出し入れ口に近付くほど漸次拡大している、という構成を採用することが可能であり、これによれば、出し入れ口の横幅が拡大されて物品を容易に出し入れできるようになる。
以上のように、本考案によれば、製作が容易で安価に提供することができ、ノート型パソコンやタブレット端末などの偏平形状の物品を無理なく安全に収納して持ち運んだり保管したりすることのできる偏平物品収納ケースを提供することが可能になる。なお、偏平物品には、ノート型パソコンやタブレット端末のほか、書籍やノート、ガラス製や木製などの板材なども含まれることは勿論である。
本考案の実施形態に係る偏平物品収納ケースの概略斜視図である。 本考案の実施形態に係る第1タイプのケースの製作に使用される2枚のシートの展開平面図である。 (A)はコーナ部材の要素である下地片と裏当て片とシート片とを示した概略斜視図、(B)はクランパーにコーナ部材を装着した状態の部分概略斜視図である。 (A)は下部閉じ合わせ工程の説明図、(B)はクランパーの要部拡大図である。 下部閉じ合わせ工程で閉じ合わされた2枚のシートの展開斜視図である。 図1のVIーVI線に沿う部分の拡大断面図である。 図7は側部閉じ合わせ工程の説明図である。 (A)はクランパーの上端部に貼付されたシート体を拡大して示した説明図、(B)はシート体の折り曲げ処理後の形態を示した説明図である。 シート体が貼付されたクランパーを重なり部に差し込む状態を示した説明図である。 側部閉じ合わせ工程を行った後でのケースの上部のコーナ部を示した説明図である。 裏当てシート部をケースの内部に挿入している状態の説明図である。 ケースに具備されている3つのクランパーの突き合わせ形態を示した説明図である。 コーナ部材の要素である化粧片の折り曲げ処理途中の展開図である。 化粧片の最終形状の斜視図である。 化粧片の組付け状態の説明図である。 図15のXVI矢視拡大図である。 立上り片の折曲げ部の端部処理を示した説明図である。 ケースの正面図である。 本考案の他の実施形態に係る第2タイプのケースの製作に使用される1枚のシートの展開平面図である。 本考案のさらに他の実施形態に係るケースの概略斜視図である。
図1は本考案の実施形態に係る偏平物品収納ケースの概略斜視図である。同図に例示した偏平物品収納ケース100(以下「ケース」という。)は、表胴部10と裏胴部(図に現れていない。)とが自立性や腰の強い曲げ性を有するシートによって形成され、上部にノート型パソコンなどの偏平物品の出し入れ口110が備わっている。ケース100の主材料であるシートには、たとえば、耐候性や帯電防止性などを付加したポリプロピレンシート(PPシート)を好適に用いることができ、特に表裏両面にエンボス加工が施されている低発泡タイプのPPシートは手触り感がソフトになるので、手に持って取り扱うことの多いケース100に適する。この種のシートとして積水成型工業(株)製商品名「ポリセーム」が知られている。また、シートとして芯材入りの布生地を用いることも可能である。
図2は上記した第1タイプのケース100の製作に使用される2枚のシートS1,S2の展開平面図である。同図に展開して示した一方のシートS1には、製作後のケース100(図1)の表側に位置する略矩形の1つの表胴部10と、製作後のケース100の底部(下部)に位置する1つの立上り片11及びこの立上り片11に連設されている係合片12と、製作後のケース100の左右両側に位置する2つの立上り片13,13及びこれらの立上り片13,13に各別に連設されている係合片14,14と、製作後のケース100の内部に配備される1つの裏当てシート部15と、が区画形成されている。同図に展開して示した他方のシートS2は一方のシートS1と対称形状に形成されて、この他方のシートS2にも、製作後のケース100(図1)の裏側に位置する略矩形の1つの裏胴部30と、製作後のケース100の底部(下部)に位置する1つの立上り片31及びこの立上り片31に連設されている係合片32と、製作後のケース100の左右両側に位置する2つの立上り片33,33及びこれらの立上り片33,33に各別に連設されている係合片34,34と、製作後のケース100の内部に配備される1つの裏当てシート部35と、が区画形成されている。なお、図2ではシートS1,S2の折曲げ処理を施す箇所を破線(折り曲げ線)で示している。
図1に示したケース100は、図2に示した2枚のシートS1,S2に折曲げ処理などを施したり他の必要なパーツを追加したりしつつ、一定の組立処理を行うことによって製作されている。以下では、ケース100の製作手順の一例と併せて、ケース100の具体的構造を説明する。
この実施形態に係るケース100の製作手順には、図2に示した2枚のシートS1,S2における表胴部10及び裏胴部30の下部同士を閉じ合わせる下部閉じ合わせ工程、及び、表胴部10及び裏胴部30の左右の側部同士を閉じ合わせる側部閉じ合わせ工程が含まれる。これらの下部閉じ合わせ工程及び側部閉じ合わせ工程を経て製作されるケース100は、冒頭で説明した第1タイプのケース100に相当している。
図3(A)は下部閉じ合わせ工程で追加されるパーツであるコーナ部材70(後述する)の要素である下地片71と裏当て片73と貼付シート片74とを示した概略斜視図、同図(B)は同パーツであるクランパー50にコーナ部材70を装着した状態の部分概略斜視図である。図4(A)は下部閉じ合わせ工程の説明図、同図(B)はクランパー50の要部拡大図である。また、図5は下部閉じ合わせ工程で閉じ合わされた2枚のシートS1,S2の展開斜視図、図6は図1のVIーVI線に沿う部分の拡大断面図である。
下部閉じ合わせ工程では、製作後のケース100における表胴部10の下部に位置する第1外辺部16(図2では表胴部10の上部に表示されている。)と、製作後のケース100における裏胴部30の下部に位置する第1外辺部36(図2では裏胴部10の下部に表示されている。)とが閉じ合わされる。
図4(A)のように、下部閉じ合わせ工程の初期段階では、表胴部10の第1外辺部16に連設されている立上り片11の内面側に、この立上り片11に連設されている係合片12が折り返される。同様に、裏胴部30の第1外辺部36に連設されている立上り片31の内面側に、この立上り片31に連設されている係合片32(図に表れていない)が折り返される。そして、同図のように、表胴部10の立上り片11が第1外辺部16で直角に折り曲げられて立ち上げられ、同様に、裏胴部30の立上り片31が第1外辺部36で直角に折り曲げられて立ち上げられる。そして、これら2つの立上り片11,31の外面同士が重ね合わされ、この重なり部aを介して2つの第1外辺部16,36同士が横長姿勢のクランパー50を用いて閉じ合わされる。図4(B)に示したように、クランパー50は、細長形状の平板部51とこの平板部51の幅方向両端縁の全長部分にそれぞれ連設された一対の板片部52,52とを有し、それぞれの板片部52,52の先端縁には係合爪53,53が備わっている。図例のクランパー50では、一対の板辺部52,52がそれらの先端縁に近い箇所ほど相互間隔が狭くなるように傾斜している。このクランパー50は、ポリプロピレンなどの樹脂材料を押出成形することによって得られ、しかも、押出成形した成型品を切断することによって必要長のものを容易かつ安価に得られる。
下部閉じ合わせ工程では、図4(A)に矢印a1で示したように、クランパー50に備わっている一対の係合爪53,53(図4(B)参照)の相互間に2つの立上り片11,31同士の重なり部aを分け入らせてクランパー50をこの重なり部aに差し込むことによって、重なり部a(図4(A)参照)の全長部分に図5のようにクランパー50を位置させる。
こうして2つの上記第1外辺部16,36同士をクランパー50を用いて閉じ合わせている閉じ合わせ構造を図6に示した。同図のように、この閉じ合わせ構造では、クランパー50の平板部51が上記重なり部aの高さ方向端縁に当接し、クランパー50の一対の係合爪53,53が、2つの立上り片11,31の内面側に折り返されている係合片12,32の先端縁に係合した状態で上記重なり部aを挟圧している。この閉じ合わせ構造によると、2つの第1外辺部16,36同士がクランパー50の作用で確実に閉じ合わされるだけでなく、クランパー50ががたついて閉じ合わせ作用が損なわれることもない。また、閉じ合わせ構造を構成しているクランパー50は、それ自体が樹脂に特有の弾性を備えているので、図1に示した試作後のケース100の底部(下部)において緩衝作用を発揮する。
図4(B)に示したクランパー50の一対の板辺部52,52は、それらの先端縁に近い箇所ほど相互間隔が狭くなるように傾斜しているけれども、この点は、一対の板辺部52,52が平行になっていても円弧状になっていてもよい。
図3(A)に、下部閉じ合わせ工程で追加されるパーツであるコーナ部材70(後述する)の要素である下地片71と裏当て片73とシート片74とを示している。シート片74は、同図(B)のように横長姿勢のクランパー50の長手方向端部でその平板部51と板片部52とに貼付されている。そして、シート片74に連設された下地片71が横長姿勢のクランパー50に対して略45度の角度で斜め上向きに折り曲げられ、しかも、下地片71自体が幅方向中央部で山形に折り曲げられている。また、シート片74には、粘着剤Wを保持した裏当て片73も連設されていて、この裏当て片73が所定形状に折り曲げられて下地片71の裏面に重なり合って貼付されている。シート片74に連設されている下地片71及び裏当て片73は硬質の耐衝撃性に優れた樹脂成形体でなる。山形に形作られた下地片71の2箇所には差込み部72が備わっている。ここおで説明した下地片71及び裏当て片73を有するシート片74は、横長姿勢のクランパー50の長手方向両端部にそれぞれ貼付されている。
下部閉じ合わせ工程を行った後、図5に示したように、表胴部10の左右両側の第2外辺部17,17に連設されている立上り片13,13の内面側に、これらの立上り片13,13に連設されている係合片14,14が折り返され、さらに、これらの立上り片13,13が直角に折り曲げられて立ち上げられる。同様に、裏胴部30の左右両側の第2外辺部37,37に連設されている立上り片33,33の内面側に、これらの立上り片33,33に連設されている係合片34,34が折り返され、さらに、これらの立上り片33,33が直角に折り曲げられて立ち上げられる。次に、表胴部10と裏胴部30とを下部閉じ合わせ箇所で折返し状に折り曲げることにより、表胴部10の左右の立上り片13,13及び裏胴部30の左右の立上り片33,33の外面同士が重ね合わされる。
この後、製作後のケース100における表胴部10の左右の両側部に位置する第2外辺部17,17と、製作後のケース100における裏胴部30の左右の両側部に位置する第2外辺部37,37とが側部閉じ合わせ工程を経て閉じ合わされる。
図7は側部閉じ合わせ工程の説明図である。側部閉じ合わせ工程では、表胴部10の左右の立上り片13,13(図5参照)及び裏胴部30の左右の立上り片33,33の外面同士の重なり部bが、図4(B)に示したものと同様の構成を有する縦長姿勢のクランパー50を用いて閉じ合わされる。この側部閉じ合わせる工程では、図4(A)を参照して説明した下部閉じ合わせ工程に準じる手順が行われる。したがって、側部閉じ合わせ工程を行うことによって構成される側部閉じ合わせ構造も図6に示した閉じ合わせ構造に準じた構成を有することになる。このため、左側の第2外辺部17,37同士及び右側の第2外辺部17,37同士が各別のクランパー50,50の作用でそれぞれ確実に閉じ合わされ、閉じ合わせに用いられているクランパー50,50ががたついて閉じ合わせ作用が損なわれることもない。また、閉じ合わせ構造を構成しているクランパー50は、上記したようにそれ自体が樹脂に特有の弾性を備えているので、図1に示したケース100の左右の側部において緩衝作用を発揮する。側部閉じ合わせ工程に用いられる縦長姿勢のクランパー50の上端部には、図7によって類推できるように、シート体60があらかじめ貼付されている。
図8(A)はクランパー50の上端部に貼付されたシート体60を拡大して示した説明図、同(B)はシート体60の折り曲げ処理後の形態を示した説明図、図9はシート体60が貼付されたクランパー50を上記した重なり部bに差し込む状態を示した説明図、図10は側部閉じ合わせ工程を行った後でのケース100の上部のコーナ部を示した説明図である。
図7又は図8(A)によって判るように、シート体60は、三角形状の覆片61と、覆片61の両側端縁のそれぞれに連設された貼付片62,62と、貼付片62のそれぞれに連設された開き片63,63と、羽根形の一対の板状片64,64を有し、それらのうちの貼付片62及び一対の板状片64,64の境界部分の片面には粘着剤Wが保持されている。そして、上記した側部閉じ合わせ工程を行うのに先立って、図8(B)のように覆片61を外側に折り曲げることにより、横長姿勢のクランパー50の長手方向端部の上向き開口部54を覆い隠し、一対の貼付片62,62を折り曲げて上記上向き開口部54の近傍箇所で上記クランパーの板片部52のそれぞれに貼付し、開き片63を折返し状に折り曲げておく。この後、図9の矢印c1のように、縦長姿勢のクランパー50を上記した重なり部b(図7参照)に差し込んで側部閉じ合わせ工程を行う。そして、クランパー50を差し込んでから、開き片63を表裏の各胴部10,30(図7参照)のそれぞれの内面に各別に重ね合わせておく。こうすると、羽根形の板状片64,64が、表裏の各胴部10,30のそれぞれの内面に重なり合う。これにより、クランパー50の上向き開口部54(図7、図8(A))が覆片61によって覆い隠されて見栄えが向上するだけでなく、表裏の各胴部10,30のそれぞれの内面に重なり合っている羽根形の板状片64,64が、各胴部10,30を外向きに押圧して各胴部10,30の形崩れを抑制する作用を発揮する。この実施形態では、表裏の各胴部10,30の上部に位置している左側のコーナ部(右側のコーナ部も同様)が外下がりに傾斜した面取り状の傾斜部120(図1参照)として形成されている。これに対応して、図7に示した縦長姿勢のクランパー50の長手方向端部の上向き開口部54も、上記傾斜部120に見合う角度に傾斜している。このため、ケース100における表裏の各胴部10,30の上部に位置している左右のコーナ部が面取り形状になり、そのコーナ部に手が当たって怪我をするといった事態が起こりにくいという利点がある。
図11は裏当てシート部15,35をケース100の内部に挿入している状態の説明図である。上記した側部閉じ合わせ工程を行った後、図11によって類推できるように、ケース100表裏の各胴部10,30(裏胴部30は図に現れていない。)のそれぞれの上端縁に折返し状に連設されている裏当てシート部15,35を出し入れ口110から矢印d1のようにケース100の内部に挿入し、表裏の各胴部10,30のそれぞれの内面のほぼ全面を覆わせておく。こうしておくと、裏当てシート部15,35が緩衝材として作用するだけでなく、物品の出し入れを円滑に行うことにも役立つ。
図12は製作後のケース100に具備されている3つのクランパー50…の突き合わせ形態を示した説明図である。同図のように、この実施形態では、下部に配備されている横長姿勢のクランパー50の左右の各端部に、左右の側部にそれぞれ配備されている縦長姿勢のクランパー50の下端部が各別に直角に突き合わされている。この構成によって3つのクランパー50…がU字形の枠組みを形成するので、下部閉じ合わせ箇所や左右の側部閉じ合わせ箇所の強度が向上し、ケース(図1参照)が形崩れを起こしにくくなる。
また、この実施形態では、図6に示したように、ケース100における表胴部10及び裏胴部30を、上記した下部閉じ合わせ箇所で横長姿勢のクランパー50が内側から支えた形態になるので、表胴部10の下部や裏胴部30の下部が膨らみ状に保形される。図示していないけれども、上記した側部閉じ合わせ箇所でも、これと同様に、クランパー50によって内側から支えられた第2外辺部17の側部や裏胴部30の側部が膨らみ状に保形される。このため、ケース100の内部空間の広さを確保しやすくなる。したがって、製作工程中に表裏の各胴部10,30を膨らみ形状に成形して当該ケース100の内部空間の広さを確保する、といった煩わしい工程を余分に組み入れる必要がなくなる。
図13はコーナ部材70の要素である化粧片75の折り曲げ処理途中の展開図、図14は同化粧片75の最終形状の斜視図、図15は化粧片75の組付け状態の説明図、図16は図15のXVI矢視拡大図である。
図1や図11に示したように、ケース100における表裏の各胴部10,30の下部に位置している左右のコーナ部130が入り隅形状に形成されている。また、図12や図15を併せ見ることによって判るように、下部閉じ合わせ構造に具備されている横長姿勢のクランパー50の長手方向端部の横向き開口部55と側部閉じ合わせ構造に具備されている縦長姿勢のクランパーの長手方向端部の下向き開口部56とが入り隅形状の上記コーナ部130に臨んでいる。そして、左右の入り隅形状のコーナ部130を塞ぐように図5に示した下地片71と図14に示した化粧片75とでなるコーナ部材70が配備される。
図14に示した化粧片75は、薄手の柔軟な樹脂シートでなり、図13に示したような折曲げ処理を経て山形に形作られる。そして、図14に示した折曲げ処理後の化粧片75には2箇所に差込み部76が備わっている。
図5に示した下地片71は、ケース100における表裏の各胴部10,30の下部に位置している左右の入り隅形状のコーナ部130を塞ぐように配備される。すなわち、下地片71の差込み部72が、横長姿勢のクランパー50の端部や縦長姿勢のクランパー50の端部に差し込まれている。そして、図15に矢印e1,e2で示したように、化粧片75の2箇所の差込み部76,76を、下部閉じ合わせ構造に具備されている横長姿勢のクランパー50の長手方向端部の外側又は内側に差し込む。これにより、図16のようにコーナ部材70が入り隅状のコーナ部130に固定される。そして、コーナ部材70の稜線Lが、図15又は図16のように、上記した第1外辺部16,36と第2外辺部17,37との間に亘るように配置される。この構成によると、コーナ部材70の硬質の下地片71や裏当て片73によって下部及び左右の側部の3箇所の上記閉じ合わせ構造が連結されることになってケース100の全体が補強されるだけでなく、表裏の各胴部10,30の下部に位置している左右のコーナ部130,130も補強されるので、落下時などの耐衝撃強度が向上する。また、化粧片75が見栄えを向上させることに役立つ。そのほか、表裏の各胴部10,30の下部に位置している左右のコーナ部130,130が面取り形状になるので、そのコーナ部130,130に手が当たって怪我をするといった事態が起こりにくい。
図17は立上り片31,33の折曲げ部の端部処理を示した説明図である。同図のように、この実施形態では、裏胴部30の第1外辺部36に連設されている立上り片31の折曲げ部の端部31aが、上記第1外辺部36に形成された凹所36aに位置している。同様に、裏胴部30の第2外辺部37に連設されている立上り片33の折曲げ部の端部33aが、上記第2外辺部37に形成された凹所37aに位置している。こうしておけば、立上り片31,33が無理なく折れ曲がり、立上り片31,33を折り曲げたときに折曲げ箇所が縒れて見苦しくなるといった事態が起こらない。上記した表胴部10の立上り片11,13についても同様である。
図18はケース100の正面図である。この実施形態では、同図のように、表胴部10及び裏胴部(裏胴部は図に現れていない。)の左右それぞれの第2外辺部17,37を角度θだけ傾斜させることによって、それらの相互間隔を、出し入れ口110に近付くほど漸次拡大させている。こうしておくと、出し入れ口110の横幅が拡大されて物品を容易に出し入れできるようになる。
上記した実施形態においては、図4(B)に仮想線で示したように、下部閉じ合わせ構造に具備されている横長姿勢のクランパー50の平板部51の上面に、クッション材80を重ね合わせておいてもよい。こうしておけば、クランパー50自体による緩衝性能とクッション材80による緩衝性能とが相乗して、収納物品が衝撃から防護されやすくなる。また、図7に示したように、シート体60の一対の板状片64,64の境界部分にペンホルダー90を装備させておくことも可能である。図例のペンホルダー90は、上記境界部分に形成した切り目65に、ペンホルダー90の差込み係止片91を差し込んで係止させることによって上記境界部分に装備されている。このようにペンホルダー90を装備させておくと、筆記用具を差し込めるようになり、特に、タブレット端末をケース100に収納して持ち歩くようなときには、タブレット端末を操作するためのタッチペンを差し込んでおくことができるという利便性が得られる。また、ペンホルダー90は取り外しが可能であるので、サイズの異なるペンホルダー90を付け替えることによって様々なサイズの筆記用具を差し込めるようになる。
この実施形態では、図5又は図6に示したように、下部閉じ合わせ構造に用いられている横長姿勢のクランパー50の平板部51に、立上り姿勢の一対のガイド片95,95が貼付されている。このガイド片95,95は、ケース100の出し入れ口110から挿入された偏平物品を横長姿勢のクランパー50の平板部51の上に正確に誘導する役割を果たす。このため、ガイド片95,95の作用により、偏平物品がクランパー50の側部にずれ落ちて不安定になったり、クランパー50による緩衝作用が発揮されなくなったりするおそれがなくなる。
また、この実施形態では、表裏の各胴部10,30とそれぞれの胴部10,30の上端縁に折返し状に連設された裏当てシート部15,35との間に、防磁機能、補強機能又はクッション機能のいずれかを発揮する機能性シートを介在させておくことが可能である。こうしておくと、ケース100に防磁機能を具備させたり、ケース100の強度を高めたり、ケース100に収納した偏平物品を衝撃から防護することが可能になる。
さらに、この実施形態では、図2、図5、図7及び図9に示したように、表裏の各胴部10,30の上部の傾斜部120に舌片状の押さえ片18,38が連設されている。これらの押さえ片18,38は、図9の矢印c1のように縦長姿勢のクランパー50を上記した重なり部b(図7参照)に差し込んで側部閉じ合わせ工程を行った後、表裏の各胴部10,30(図7参照)のそれぞれの内面に各別に重ね合わされている開き片63とクランパーの板片部52のそれぞれに貼付されている一対の貼付片62,62との間に挟み込まれる。こうしておくと、押さえ片18,38によりクランパー50が上方へ位置ずれしたり抜け出たりするという事態が起こらない。
以上説明した実施形態では、下部閉じ合わせ工程及び側部閉じ合わせ工程を経て製作される上記した第1タイプのケース100について説明したけれども、本考案は、表裏の各胴部10,30における左右の側部に位置する第2外辺部同士だけを閉じ合わせるような、冒頭で説明した第2タイプの偏平物品収納ケースをも対象としている。
図19は本考案の他の実施形態に係る第2タイプのケースの製作に使用される1枚のシートの展開平面図である。この実施形態に係るケースは、同図に展開して示した1枚のシートSが製作に使用される。このシートSは、表裏の各胴部10,30における下部に位置する第1外辺部16,36同士が一定幅の底マチ幅Aを確保して連設されている。これによれば、表裏の各胴部10,30を形成するのに1枚のシートSを用いるだけで済む。この実施形態において、第1外辺部16,36同士が一定幅の底マチ幅Aを確保して連設されていること以外は、図1〜図18を参照して説明した実施形態と同様であるので、相応する部分に同一符号を付して詳細説明を省略する。
図20は本考案のさらに他の実施形態に係るケース100の概略斜視図である。この実施形態に係るケース100は、上部に手提げ用の持ち手140を設けたものである。これによれば、持ち手140を手に持ってバッグのように持ち運ぶことが可能になる。
本考案は、下部閉じ合わせ構造や側部閉じ合わせ構造が具備しているクランパー50の幅や高さなどのサイズを変更することによって、上部や下部のコーナ部の傾斜角度や入り隅部分のサイズが異なる様々なサイズのケースに適用することが可能になる。
10 表胴部
11,13,31,33 立上り片
12,14,32,34 係合片
15,35 裏当てシート部
16,36 第1外辺部
17,37 第2外辺部
30 裏胴部
36a,37a 凹所
50 クランパー
51 平板部
52 板片部
53 係合爪
54 上向き開口部
55 横向き開口部
56 下向き開口部
60 シート体
61 覆片
62 貼付片
64 板状片
70 コーナ部材
71 下地片
73 裏当て片
74 シート片
75 化粧片
80 クッション材
95 ガイド片
100 ケース(偏平物品収納ケース)
110 出し入れ口
120 傾斜部
130 コーナ部
140 持ち手
A 底マチ幅
a,b 重なり部
L 稜線
S,S1,S2 シート

Claims (13)

  1. 表裏の各胴部が自立性と曲げ性とを有するシートによって形成され、上部に偏平物品の出し入れ口が備わっている偏平物品収納ケースであって、
    上記各胴部のそれぞれの下部で相対して位置する一対の第1外辺部同士及び左右それぞれの側部で相対して位置する一対の第2外辺部同士の両方、又は、上記第2外辺部同士だけ、が閉じ合わされていて、
    第1又は第2の各外辺部同士を閉じ合わせている閉じ合わせ構造が、相対して位置する一対の外辺部のそれぞれに折曲げ形成された立上り片の外面同士の重なり部と、それぞれの立上り片の高さ方向端縁に連設されてそれぞれの立上り片の内面側に折り返された係合片と、上記重なり部の全長部分を挟圧しているクランパーと、を有し、
    上記クランパーが、上記重なり部の高さ方向端縁に当接されている細長形状の平板部と、この平板部の幅方向両端縁の全長部分にそれぞれ連設され、先端縁に上記係合片の先端縁に係合した状態で上記重なり部を挟圧している係合爪を備える一対の板片部と、を有していることを特徴とする偏平物品収納ケース。
  2. 上記クランパーが表裏の各胴部を支えてこれらの各胴部の外辺部を膨らみ状に保形している請求項1に記載した偏平物品収納ケース。
  3. 上記第1外辺部同士を閉じ合わせている上記閉じ合わせ構造において、上記クランパーの平板部の上面にクッション材が重ね合わされている請求項1又は請求項2に記載した偏平物品収納ケース。
  4. 上記第1外辺部同士を閉じ合わせている上記閉じ合わせ構造において、上記クランパーの平板部に、上記出し入れ口から挿入された偏平物品を当該クランパーの平板部の上に誘導するガイド片が具備されている請求項1又は請求項3のいずれか1項に記載した偏平物品収納ケース。
  5. 上記第2外辺部同士が閉じ合わされている上記閉じ合わせ構造において、この閉じ合わせ構造に具備されている縦長姿勢のクランパーの長手方向端部の上向き開口部が、当該クランパーの上端部に貼付されているシート体に具備された覆片によって覆い隠され、この覆片に連設された一対の貼付片が上記上向き開口部の近傍箇所で上記クランパーの一対の板片部のそれぞれに各別に貼付されていると共に、上記シート体に具備された羽根形の板状片が、表裏の各胴部のそれぞれの内面に重なり合っている請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載した偏平物品収納ケース。
  6. 上記各胴部の上部に位置している左右のコーナ部が外下がりに傾斜した面取り状の傾斜部として形成されていて、上記第2外辺部同士を閉じ合わせている上記閉じ合わせ構造に備わっているクランパーの長手方向端部の上向き開口部が、上記傾斜部に見合う角度で傾斜している請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載した偏平物品収納ケース。
  7. 上記各胴部のそれぞれの胴部の上端縁に折返し状に連設された裏当てシート部が、上記出し入れ口から当該偏平物品収納ケースの内部に挿入されて表裏の各胴部のそれぞれの内面のほぼ全面を覆っている請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載した偏平物品収納ケース。
  8. 上記各胴部とそれぞれの胴部の上端縁に折返し状に連設された裏当てシート部との間に、防磁機能、補強機能又はクッション機能のいずれかを発揮する機能性シートが介在されている請求項7に記載した偏平物品収納ケース。
  9. 上記第1外辺部同士及び上記第2外辺部同士の両方を閉じ合わせている各別の上記閉じ合わせ構造を有し、上記各胴部の下部に位置している左右のコーナ部が入り隅形状に形成され、上記第1外辺部同士を閉じ合わせている閉じ合わせ構造に具備されている横長姿勢のクランパーの長手方向端部の横向き開口部と上記第2外辺部同士を閉じ合わせている閉じ合わせ構造に具備されている縦長姿勢のクランパーの長手方向端部の下向き開口部とが入り隅形状の上記コーナ部に臨んでいると共に、入り隅形状の上記コーナ部を塞ぐようにコーナ部材が配備され、このコーナ部材が、上記横向き開口部と上記下向き開口部とを塞ぐ硬質の下地片とこの下地片に重ね合わされた化粧片とを有し、かつ、このコーナ部材が、上記第1外辺部と上記第2外辺部との間に亘る稜線を備えた山形に形成されている請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載した偏平物品収納ケース。
  10. 上記コーナ部材の硬質の下地片が、横長姿勢の上記クランパーの長手方向端部に貼付されているシート片に連設されていると共に、このシート片に、上記下地片の裏面に重なり合って貼付された裏当て片が連設されている請求項9に記載した偏平物品収納ケース。
  11. 上記立上り片の折曲げ部の端部が、上記第1外辺部又は上記第2外辺部に形成された凹所に位置している請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載した偏平物品収納ケース。
  12. 上記第2外辺部同士が上記閉じ合わせ構造を介して閉じ合わされていると共に、表裏の各胴部における上記第1外辺部同士が折返し状に連設され、この第1外辺部同士の連設箇所に底マチ幅が付与されている請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載した偏平物品収納ケース。
  13. 左右の上記第2外辺部の相互間隔が、上記出し入れ口に近付くほど漸次拡大している請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載した偏平物品収納ケース。
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