JP3225172U - 扉軸支装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 扉の自動復帰が緩やかに行われる扉軸支装置を提供する。【解決手段】 回転用軸11を備え扉Tが付設される物体H側に取り付け固定される固定側部材3と、回転用軸11に軸支される状態で扉Tに取り付け固定される回転側部材15とを備え、軸支が傾斜カム構造13、21を介して行われることで回転側部材15が回転に伴って回転用軸11方向に沿って移動する扉軸支装置1であり、扉T側に取り付けられて回転用軸11の頂部12に弾力的に当接する弾力当接体33を備えるもの。【選択図】図3

Description

この考案は、扉軸支装置に関する。
例えば、コンビニエンスストアのレジスペースから売り場スペースに出る場合には、低く設けられた扉を押し開きそこを通過し、通過後には扉が自動復帰して閉じる。このような扉は回転用軸の軸支が傾斜カム構造を介して行われており、扉はその自重により自動復帰して閉じるようになっている。
考案の概念
考案が解決しようとする課題
上記の自動復帰が行われる扉では、自動復帰が強く行われた場合は傾斜カム構造部分、さらには扉の軸支装置に全体に損傷が発生する問題があり、また、閉じ時に大きな衝突音が発生する問題があった。
課題を解決するための手段
この考案は、扉の自動復帰が緩やかに行われる扉軸支装置を提供することを目的とする。
この考案は、回転用軸を備え扉が付設される物体側に取り付け固定される固定側部材と、前記回転用軸に軸支される状態で前記扉に取り付け固定される回転側部材とを備え、前記軸支が傾斜カム構造を介して行われることで前記回転側部材が回転に伴って回転軸方向に沿って移動する扉軸支装置であり、前記扉側に取り付けられて前記回転用軸の頂部に弾力的に当接する弾力当接体を備えることを特徴とする扉軸支装置である。
扉が自重により回転復帰する際、扉側に取り付けられた弾力当接体が固定側部材の回転用軸の頂部に弾力的に当接していることで、扉の回転下降が緩やかに行われる。これにより、傾斜カム構造部分における接触衝突が緩和され、衝突音が発生の発生が防止されるとともに、傾斜カム構造部分の損傷も防止され、さらに、扉軸支装置全体の損傷も防止される。
弾力当接体の弾力調整を可能とする構成とすることで、弾力が所定値に調整でき、扉の回転下降が安定して緩やかに行われる。
考案の効果
この考案によれば、扉の回転下降が緩やかに行われるようになり、傾斜カム構造部分における接触衝突が緩和されることで衝突音が発生の発生が防止されるとともに、傾斜カム構造部分の損傷も防止され、さらに、扉軸支装置全体の損傷も防止される。
この考案の扉軸支装置の実施形態の扉閉時の斜視図 この考案の扉軸支装置の実施形態の扉閉時の平面図 この考案の扉軸支装置の実施形態の扉閉時の断面図 この考案の扉軸支装置の実施形態の分解図 この考案の扉軸支装置の実施形態の扉開時の平面図 この考案の扉軸支装置の実施形態の扉開時の断面図
図1はこの考案の扉軸支装置の斜視図、図2は同平面図、図3は同断面図、図4は同分解図である。扉軸支装置1は金属製で、扉Tの下端を壁体(物体)Hの下部に支持するように用いられる。3はL型の固定側部材であり、壁体Hへの取付け部5と支持部7とからなり、取付け部5には3個の固定穴9が設けられ、固定ネジ10のそれぞれで壁体H面に固定される。支持部7には回転用軸11が突設固定され、その回転用軸11の基部周囲には第1の環状カム13が固定状態に設けられている。
15はプレート状の回転側部材であり2個の固定穴17が設けられ、固定ネジ16のそれぞれで扉Tの下端面に固定される。回転側部材15は端部に上方への膨出部19を備え、膨出部19内には第2の環状カム21が装着されている。第2の環状カム21の方形の上部18は膨出部19の頂部の方形の開口に篏入されて上方に突出しており、これにより回転側部材15と第2の環状カム21とは一体に変位する。第1の環状カム13のカム面と第2の環状カム21のカム面とは傾斜する状態において相対接触配置される。
23は筒状ケーシングで第2の環状カム21の方形の上端部18に方形の下端開口が篏合して取りけられ、筒状ケーシング23内にはダンパー25が装着されている。ダンパー25の樹脂製のケーシング27内上部にはコイルバネ29が設けられるとともにそのコイルバネ29に下方に付勢される作動体31が設けられ、作動体31の下部はケーシング27の下端より下方に突出し、その下端部33は第2の環状カム21の上端に露呈する固定側部材3の回転用軸11の上端面12にコイルバネ29の付勢により弾力的に当接している。筒状ケーシング23は上部にネジ穴24を備え、そのネジ穴24内には調整ネジ26が装着され、調整ネジ26のネジ込み量が変えられることでダンパー25高さが変化される。これにより、装置の組み立て後に回転用軸11の頂部12への作動体31の下端部33の当接弾力が所定値に調整される。上記回転側部材15の膨出部19とそれに連続する筒状ケーシング23は、扉Tの下部に埋設配置される。
以下、扉軸支装置1の動作説明を行う。図1、図2、図3のそれぞれは扉Tが閉じられた状態を示す。なお、扉Tの上部は回転用軸が上下移動可能に壁体Hに軸支持されている。扉Tは押されて矢印方向に回転し、図5、図6に示すように90度開かれた状態となる。その際、第2の環状カム21はそのカム面が合致していた第1の環状カム13のカム面に沿う状態で回転しながら上方に変位し、これに伴い第2の環状カム21と一体に変位する回転側部材15が上昇して扉Tも若干上昇される。
次に、人が通過して扉Tに力がかからない状態になると、扉Tは自重により回転復帰して、図1、図2、図3の状態に戻る。その際ダンパー25の作動体31の下端部33が固定側部材3の回転用軸11の頂部12に弾力的に当接していることで、扉Tの回転下降が緩やかに行われる。これにより、第2の環状カム21も緩やかに回転下降して、第1の環状カム13への接触衝突が緩和され、衝突音が発生の発生が防止されるとともに、第1、第2のそれぞれの環状カム13、21の損傷も防止され、さらに、扉軸支装置1全体の損傷も防止される。
1 扉軸支装置
5 固定側部材
11 回転用軸
12 頂部
13 第1の環状カム(傾斜カム構造)
15 回転側部材
21 第2の環状カム(傾斜カム構造)
33 下端部(弾力当接体)
T 扉
H 物体(壁体)

Claims (2)

  1. 回転用軸を備え扉が付設される物体側に取り付け固定される固定側部材と、前記回転用軸に軸支される状態で前記扉に取り付け固定される回転側部材とを備え、前記軸支が傾斜カム構造を介して行われることで前記回転側部材が回転に伴って回転用軸方向に沿って移動する扉軸支装置であり、
    前記扉側に取り付けられて前記回転用軸の頂部に弾力的に当接する弾力当接体を備えることを特徴とする扉軸支装置。
  2. 前記弾力当接体の弾力調整を可能とする請求項1記載の扉軸支装置。
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