JP3225122U - 消火器保持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】様々な寸法の消火器を保持できる設置の簡便な消火器保持具を提供する。【解決手段】自立する消火器60を保持する消火器保持具であって、前記消火器が置かれる基台と、前記消火器を保持する保持部材とを備え、前記保持部材が前記消火器を中に収めるベルト10と該ベルトを壁面50へ接続する接続部材30を有し、前記接続部材が前記壁面へ固定される接着層を有する。【選択図】図1
Description
本考案は、消火器を簡便に保持する消火器保持具に関する。
従来、消火器を保持する器具が種々提案されている。
たとえば、特許文献1に開示されている組み立て式消火器スタンドは3枚の板を互いに直角に組み立てて自立させ、その中に消火器を収めるものである。
特許文献2及び特許文献3には埋め込み式の消火器ケースが開示されている。
しかしながら、引用文献1に開示された考案は3枚の部材を用意して5か所で結合する手間が必要になるという問題点がある。
引用文献2及び3に開示された考案は、ともに壁に埋め込み前面に扉を用意するなど構造が複雑で埋め込み工事が必要になるという問題点がある。またケースの大きさで決まる収納可能な消火器の寸法の範囲が狭いという問題点もある。
この考案の目的は、上述した事情に鑑みて様々な寸法の消火器を保持できる設置の簡便な消火器保持具を提供することである。
請求項1に記載の消火器保持具は、自立する消火器を保持する消火器保持具であって、前記消火器が置かれる基台と、前記消火器を保持する保持部材とを備え、前記保持部材が前記消火器を保持するベルトと該ベルトを建物や什器の壁面へ接続する接続部材を有し、前記接続部材が前記壁面へ固定される接着層を有することを特徴とする。
消火器が置かれる基台と、前記消火器を保持する保持部材とを備え、前記保持部材が前記消火器を保持するベルトと該ベルトを建物や什器の壁面へ接続する接続部材を有し、前記接続部材が前記壁面へ固定される接着層を有するので大きさや高さの異なる消火器を容易に設置することができる。
請求項2に記載の消火器保持具は、前記ベルトが面ファスナーを備えていることを特徴とする請求項1に記載の消火器保持具である。
前記ベルトが面ファスナーを備えているので、設置が簡便であるとともに取り外しも容易であって安価な製造が可能になる。
請求項3に記載の消火器保持具は、前記面ファスナーが前記ベルトの中間部で一面がフック面、他面がループ面となるように接合されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の消火器保持具である。
前記面ファスナーが前記ベルトの中間部で一面がフック面、他面がループ面となるように接合されているのでリング形状にしたときに合わせ面で容易に結合することができる。
請求項4に記載の消火器保持具は、前記ベルトの端部が赤色系にされていることを特徴とする請求項1又は3に記載の消火器保持具である。
前記ベルトの端部が赤色系にされているのでベルトの端部の位置が明確になり特に取り外すときに確実にベルトの端部を認識できる。
請求項5に記載の消火器保持具は、請求項1乃至4何れか1項に記載の消火器保持具において、前記基台の上面に滑り止め部材が設けられることを特徴とする。
基台の上面に滑り止め部材が設けられるので、地震などで消火器が置かれた場所が揺れるときに消火器の下部と保持部材で保持される上部とが同じ様に動くので消火器が斜めにならず倒れ難い。
請求項6に記載の消火器保持具は、請求項1乃至5何れか1項に記載の消火器保持具において、前記基台の下面に接着部材が設けられることを特徴とする。
基台の下面に接着部材が設けられるので、消火器保持具が安定に床などへ設置され消火器が安定に保持される。
請求項7に記載の消火器保持具は、請求項1乃至6何れか1項に記載の消火器保持具において、前記基台のほぼ中央部に前記基台を回転剥離するための穴が設けられることを特徴とする。
基台のほぼ中央部に前記基台を回転剥離するための穴が設けられるので消火器保持具を外す際に、基台に設けられた穴へ剥離治具を装着して回転することで容易に消火器保持具を床から外すことができる。
以下、本考案の消火器保持具10の実施形態を図面に基づいて説明する。図1を用いて本考案に係る消火器保持具へ消火器を設置した様子を説明する。消火器保持具10は床40などに置かれて消火器を載せる基台20と消火器の転倒を防止する保持部材となるベルト及びベルト10を壁などに固定する保持部材30により構成される。
図1(A)は消火器60単体を壁に接着した保持部材30とベルト10で保持する場合である。構成部材が少なく安価に消火器を保持することができる。図1(B)は消火器スタンド25に置かれた消火器60を壁に接着した保持部材30とベルト10で保持する場合である。
ベルト10は接続部材30により建物や什器の壁面へ接続される。接続部材30は壁面へ接着により固定される。接着は接着剤を用いても良いが、両面テープを用いることが好適である。
消火器を消火器保持具へ設置する際は、設置場所へ基台20を置き、接続部材の高さを消火器の高さに合わせて壁などへ固定して、ベルト10の中へ自立する消火器を収めてベルトを面ファスナーで接続して消火器を設置する。
図2(A)はベルト10の平面図である。ベルトは面ファスナーを備えており中間部で一面をフック面に他面をループ面になるように構成する。二種類のベルトを縫製などで接合すると接続部12になる。図2(B)はベルトの断面図である。長さLaのベルトの上向きの一面をフック面とすると、長さLbのループ面は下向きの他面になるように接続部12で接続する。また、ループ面の端部を2重に折り曲げて赤や橙などの赤色系に染めてベルトの端部14の位置を見やすくする。ここで、フック面とループ面を入れ替えてもよいことはもちろんである。
消火器を取り外すときは赤色系にされた端部を引っ張ることで面ファスナーが外れるので消火器の取り外しが容易にできる。
図3に示す保持部材30はベース32に立設されベルトを通す隙間を有するベルト通し部31と接着層33を有している。消火器を固定する壁などの近傍に置きベルトの位置を調節してこの保持部材を壁面などへ接着層で固定する。接着層は接着剤を用いていてもよいが両面テープを用いることが好適である。
図4は基台の一実施例となるマットである。マットの表面は凹凸模様などの滑り止め加工がされておりマット上の消火器が地震時に滑り難くなっている。大きさは保持対象となる消火器の大きさによるが家庭用や事務室用には20cm弱が好適である。
図5に基台20の構成を示す。基台のベース22は剛性の高い材料として塩ビ材や金属が用いられ、上面となる表面に摩擦の大きい滑り止め部材20が設けられ下面となる底面に接着部材が設けられる。基台は底面の接着部材により床などへ固定されるので表面の滑り止め部材20により地震などによる揺れに対して消火器が床の動きに追随しやすい。そして消火器の筒を収めるベルト10は壁面に固定される接続部材の動きに追随するので消火器が安定する。
ここで消火器保持具を設置場所から外す際に用いる回転剥離について説明する。基台22と床面との間の接着は接着剤や両面テープにより強固に行われており上方向に力を加えても剥がすことが難しい。しかしながら、接着面の接着力は剪断力に対しては弱いことに着目して基台の中央部の回転中心となる場所へ剥離治具を装着する回転剥離用穴を設けた。この孔へLレンチなどの剥離治具を嵌めて水平面内で回転させることで容易に消火器保持具を床などの設置面から外すことができる。
本考案に係る消火器保持具10による消火器の保持性能の試験をしたところ、震度6強までの地震については消火器が安定に保持された。
本考案により様々な寸法の消火器を大きな外部振動に対しても安定し手保持する消火器保持具を提供することができる。
10 ベルト
11 面ファスナーのフック面(ループ面)
12 接続部
13 面ファスナーのフック面(フック面)
14 赤色系にされた端部
20 基台
21 マット
22 基台板
23 回転剥離用孔
30 接続部材
31 ベルト通し部
32 ベース
33 接着層
21 接着層
40 床
50 壁面
60 消火器
11 面ファスナーのフック面(ループ面)
12 接続部
13 面ファスナーのフック面(フック面)
14 赤色系にされた端部
20 基台
21 マット
22 基台板
23 回転剥離用孔
30 接続部材
31 ベルト通し部
32 ベース
33 接着層
21 接着層
40 床
50 壁面
60 消火器
Claims (7)
- 自立する消火器を保持する消火器保持具であって、前記消火器が置かれる基台と、前記消火器を保持する保持部材とを備え、
前記保持部材が前記消火器を保持するベルトと該ベルトを建物や什器の壁面へ接続する接続部材を有し、
前記接続部材が前記壁面へ固定される接着層を有することを特徴とする消火器保持具。 - 前記ベルトが面ファスナーを備えていることを特徴とする請求項1に記載の消火器保持具。
- 前記面ファスナーが前記ベルトの中間部で一面がフック面、他面がループ面となるように接合されていることを特徴とする請求項2に記載の消火器保持具。
- 前記ベルトの端部が赤色系にされていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の消火器保持具。
- 前記基台の上面に滑り止め部材が設けられることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の消火器保持具。
- 前記基台の下面に接着部材が設けられることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の消火器保持具。
- 前記基台のほぼ中央部に前記基台を回転剥離するための穴が設けられることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の消火器保持具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019004528U JP3225122U (ja) | 2019-11-29 | 2019-11-29 | 消火器保持具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019004528U JP3225122U (ja) | 2019-11-29 | 2019-11-29 | 消火器保持具 |
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JP2019004528U Active JP3225122U (ja) | 2019-11-29 | 2019-11-29 | 消火器保持具 |
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2019
- 2019-11-29 JP JP2019004528U patent/JP3225122U/ja active Active
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