JP3224781B2 - 高周波磁気特性に優れるFe−Cr−Si系合金及びその製造方法 - Google Patents

高周波磁気特性に優れるFe−Cr−Si系合金及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁気特性に優れ
るFe−Cr−Si系合金、特に、商用周波数よりも高い周波
数において電磁鋼板として用いる場合に良好な磁気特性
を有する、Fe−Cr−Si系合金及びその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】Fe−Si合金は、軟質磁気特性に優れる材
料として知られていて、主にSi量が3.5 wt%以下の電磁
鋼板として商用周波数用の各種鉄心を中心に多用されて
いる。しかし、使用周波数が商用周波数よりも高い場合
には、かかるSi量3.5 wt%以下の電磁鋼板では鉄損が大
きくなる不利がある。そのため、このような商用周波数
よりも高い周波域での鉄損特性を改善するためには、更
に電気抵抗の高い材料が求められている。
【0003】ここに、鋼中のSi量を増やせば電気抵抗が
増大するから、上記のような高周波域での鉄損を低減す
る上で好都合である。しかし、その一方で、Si量が3.5
wt%を超えると、合金が極めて硬く脆くなり、加工性が
劣ってしまうので圧延による製造、加工が困難となる。
特にSi量が5.0 wt%を超える場合には、冷間加工はもろ
んのこと、温間加工も不可能になってしまう。
【0004】この高Si鋼の加工性を改良し、6.5 wt%程
度のSiを含有しても工業的に鋼板を製造できる技術とし
ては、特開昭61−166923号公報に開示されてい
る低温強圧下の熱間圧延による方法、特開昭62−22
7078号公報に開示されているSiの拡散浸透処理によ
る方法が代表的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の特開昭
61−166923号公報に開示された技術は、合金と
しての脆性を見かけ上改善すべく圧延組織の微妙な調整
が必要とされ、製造過程で厳密な制御を行うことから、
工業的に安定して生産するのは困難と推定される。一
方、後者の特開昭62−227078号公報に開示され
た技術では、特殊な拡散浸透法を用いるため、工業的な
製造を行う場合にはコストにおいて極めて不利と考えら
れる。しかも、良好な高周波磁気特性を得るために更に
電気抵抗を上げるには限界があるものの、Si量をこれら
の方法で増量しても、高々80μΩcmの水準までにとどま
らざるを得ない。特に、通常の工業的な圧延法で製造で
きる3.5 wt%以下のSi量の場合、50μΩcm台までの比抵
抗しか得られなかった。また、これらのFe−Si合金は、
耐食性が劣る点も鉄心などの用途においては問題とされ
る。
【0006】他方で、Alは磁気特性の観点でSiと同様に
電気抵抗を増大させる効果があり、しかもSi程は加工性
を劣化させない。そこで、Siの一部をAlで置換すること
により、加工性が改善されることが知られている。Alは
Siよりコスト高であり、磁束密度の減少が大きいなどの
弱点があるが、例えばSi:3 wt%、Al:0.7 wt%の組成
の鋼は、Si:3.7 wt%の組成の鋼よりも加工性、冷延性
が良好であり、磁気特性としてもほぼ同等となる。しか
し、Si:3 wt%以上の鋼において、SiとAlとの合計量が
4wt%以上になると、冷間圧延が不能となり、更に、Si
とAlとの合計量が6wt%を超える場合には、温間圧延も
困難になっていた。この場合も結局、工業的には60μΩ
cm未満の比抵抗しか得られていなかった。
【0007】いずれにしても、単なるSiやAlの増加によ
り高周波域での鉄損低減を図るよりも、本質的に加工性
の改善された新成分系合金によって、高周波域にわたる
磁気特性と共に、加工性をも確保し、更に、耐食性と低
廉性を満たすことが望ましい。
【0008】なお、Fe−Si合金の耐食性を改善する手段
として、Crを一定量添加する方法が、特開昭52−24
117号公報及び特開昭61−272352号公報に開
示されている。このように、Crの添加により耐食性を向
上させた合金は知られている。しかし、これらの公報に
開示された合金はいずれも、磁気特性としては従来の合
金と同程度で、格段の改良を加えたものではなかった。
【0009】そこで、この発明は、上記の問題点を解決
し、優れた製造時並びに使用時の加工性と共に、高い電
気抵抗と良好な高周波磁気特性を有し、更に耐食性や低
廉性をも兼ね備えたFe−Cr−Si系合金を提案することを
目的としている。このようにして製造時の加工性が改善
されるならば、とりわけ板厚の薄い鋼板とすることが可
能となり、更に高周波磁気特性が改善される。
【0010】
【課題を解決するための手段】発明者らは上記目的を達
成すべく鋭意研究を行った結果、次のような新規知見を
得た。まず、加工性(ほぼ靱性によって評価することが
できる。)の確保については、Fe−Si合金やFe−Si−Al
合金の靱性向上のためには意外にもCrを共存させること
が効果があることを見いだした。すなわち、これまでは
Crを添加するほど靱性は劣化すると考えられてきたが、
Siが3 wt%以上かつ、Alが1 wt%以上の含有量であって
も、C+Nの含有量を十分に低減した上で、一定量以上
のCrを含有させることにより、むしろ高い靱性が得られ
ることを見いだした。しかも、更にSi量及びAl量が低い
Fe−Cr−Si系合金(Fe−Cr−Si合金の他、Fe−Cr−Si−
Al合金も含む。以下同じ。)であって、比抵抗が60μΩ
cm以上となる成分系においても、C+Nの含有量を十分
に低減すれば、同等の比抵抗をもつFe−Si合金やFe−Si
−Al合金よりも加工性が大幅に向上することを見いだし
たのである。
【0011】また、磁気特性については、Cr、Si及びAl
を同時に含有させることにより、電気抵抗の増大に相乗
的な効果が現れることを見いだした。その結果、特に高
周波域での鉄損を、SiやAlのみを含有するFe−Si合金、
Fe−Al合金、更にはFe−Si−Al合金に比べて格段に低減
することができるに至った。しかも、このようにCrを添
加すれば、このCrの効果によって耐食性は従来のFe−Si
系に比べて確実に向上する。
【0012】この発明は上記の知見に立脚するものであ
り、その要旨構成は次のとおりである。Cr:1.5 wt%以
上20wt%以下及びSi:2.5 wt%以上10wt%以下を含有
し、かつ、C及びNを合計量で100 wtppm 以下に低減
し、残部は鉄及び不可避的不純物からなり、比抵抗が60
μΩcm以上であることを特徴とする高周波磁気特性に優
れるFe−Cr−Si系合金。Cr:1.5 wt%以上20wt%以下、
Si:2.5 wt%以上10wt%以下及びAl:5 wt%以下を含有
し、かつ、C及びNを合計量で100 wtppm 以下に低減
し、残部は鉄及び不可避的不純物からなり、比抵抗が60
μΩcm以上であることを特徴とする高周波磁気特性に優
れるFe−Cr−Si系合金。Cr:1.5 wt%以上20wt%以下及
びSi:2.5 wt%以上10wt%以下を含み、Mn及びPから選
ばれる1種又は2種をそれぞれ1 wt%以内で含有し、か
つ、C及びNを合計量で100 wtppm 以下に低減し、残部
は鉄及び不可避的不純物からなり、比抵抗が60μΩcm以
上であることを特徴とする高周波磁気特性に優れるFe−
Cr−Si系合金。Cr:1.5 wt%以上20wt%以下、Si:2.5
wt%以上10wt%以下及びAl:5 wt%以下を含み、Mn及び
Pから選ばれる1種又は2種をそれぞれ1 wt%以内で含
有し、かつ、C及びNを合計量で100 wtppm 以下に低減
し、残部は鉄及び不可避的不純物からなり、比抵抗が60
μΩcm以上であることを特徴とする高周波磁気特性に優
れるFe−Cr−Si系合金。この発明の高周波磁気特性に優
れるFe−Cr−Si系合金においては、板厚が0.01〜0.4 mm
であることは、より好ましい。Cr:1.5 wt%以上20wt%
以下及びSi:2.5 wt%以上10wt%以下を含み、かつ、C
及びNを合計量で100 wtppm 以下に低減したFe−Cr−Si
系合金素材を圧延するに際し、熱間圧延によって板厚3
mm以下とし、次いで熱延板を焼鈍することなく冷間又は
温間で圧延することを特徴とする高周波磁気特性に優れ
るFe−Cr−Si系合金の製造方法。Cr:1.5 wt%以上20wt
%以下及びSi:2.5 wt%以上10wt%以下を含み、かつ、
C及びNを合計量で100 wtppm 以下に低減したFe−Cr−
Si系合金素材を圧延するに際し、熱間圧延後の冷間圧延
又は温間圧延を、途中焼鈍を施すことなしに実施するこ
とを特徴とする高周波磁気特性に優れるFe−Cr−Si系合
金の製造方法。Cr:1.5 wt%以上20wt%以下及びSi:2.
5 wt%以上10wt%以下を含み、かつ、C及びNを合計量
で100 wtppm 以下に低減したFe−Cr−Si系合金素材を圧
延するに際し、熱間圧延によって板厚3 mm以下とし、次
いで熱延板を焼鈍することなく冷間圧延又は温間圧延に
供し、この冷間又は温間圧延を、途中焼鈍を施すことな
しに実施することを特徴とする高周波磁気特性に優れる
Fe−Cr−Si系合金の製造方法。この発明の高周波磁気特
性に優れるFe−Cr−Si系合金の製造方法においては、Fe
−Cr−Si系合金素材がAlを5 wt%以下含有するものであ
ること、Fe−Cr−Si系合金素材にMn及びPから選ばれる
1種又は2種をそれぞれ1 wt%以内で含有するものを用
いることもできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明を成就するに至っ
た実験結果について説明する。純度99.99 %以上のFe、
Cr、Si、Alを原料とし、高真空(1 ×10-4Torr)の小型
溶解炉にて、高純度Fe−(0 〜12)wt%Cr−4.5 wt%Si
−2 wt%Al合金を、Cr量がそれぞれ0 wt%、2 wt%、4
wt%及び12wt%になる成分組成として、10kgずつ溶製し
た。得られた合金の不純物含有量は、C:5 〜8 wtppm
、P:3 〜5 wtppm 、S:2 〜3 wtppm 、N:12〜18w
tppm 、O:11〜15wtppm 、C+N:18〜22wtppm であ
った。これらの鋼塊を、厚さ60mmに切り出し、1100℃に
加熱して板厚3.2 mmに圧延した。この鋼板から、板厚2.
5 mm、幅10mm、長さ55mm、切り欠き2 mmVノッチのシャ
ルピー試験片を圧延方向と平行に採取し、各温度で衝撃
値を測定して、脆性破面率が50%になる温度、すなわち
延性−脆性遷移温度を靱性の指標として求めた。Cr量の
異なる各組成(Fe−Xwt%Cr−4.5 wt%Si−2wt%Al)
に対する遷移温度の関係は表1のとおりであった。
【0014】
【表1】
【0015】予想外にも、Cr量の増加とともに遷移温度
が低下、すなわち、靱性が向上することがわかり、更
に、その効果はCr量2 wt%以上で現れること、また、Cr
を20wt%を超えて増量しても効果が飽和することが明ら
かになった。遷移温度が200 ℃以下であれば、300 ℃程
度の通常の温間圧延を行うことが可能となる。また、遷
移温度が100 ℃以下であれば、素材を最初に200 ℃以下
に加熱して、あとは通常の冷間圧延と同様に冷間圧延工
程に供して製造することが可能で、工業的に更に有利に
なる。次に、Fe−4 wt%Cr−4.5 wt%Si−2 wt%Alの組
成につき、C及びNを調節するためにFe−5 wt%C母合
金及び窒化鉄を添加した以外は前記と同様の方法で、C
+N含有量の異なる合金を作り、同様にシャルピー試験
を行い、表2の結果を得た。
【0016】
【表2】
【0017】このように、C+Nが100wtppm程度以下に
なると靱性が顕著に向上することが明らかとなった。こ
の場合、通常の温間圧延を行うことが可能となる。
【0018】更に、これらの熱延板のうち、C+N量が
19wtppm のFe−4 wt%Cr−4.5 wt%Si−2 wt%Al合金
と、比較材のFe−6 wt%Si(C+Nは19wtppm )合金に
ついて、温間圧延で0.2 mm厚の薄板を作り、水素中1200
℃で60min の焼鈍ののち、比抵抗と磁気特性を測定し
た。ここで、Fe−4 wt%Cr−4.5 wt%Si−2 wt%Al合金
は熱延板を300 ℃に加熱して温間圧延したが、Fe−6 wt
%Si合金は極めて脆く通常の温間圧延は不可能であった
ため、特に熱延板の加熱を450 ℃とし、圧延1パスごと
に再加熱して薄板とした。各合金の比抵抗は、Fe−4 wt
%Cr−4.5 wt%Si−2 wt%Al合金が120 μΩcmであり、
Fe−6 wt%Siの81μΩcmを大幅に上回った。また周波数
10kHz 、磁束密度0.1 T における鉄損値を調査した。結
果は、Fe−4%Cr−4.5 wt%Si−2 wt%Al合金が15W/k
g、Fe−6 wt%Si合金が18W/kgであり、前者が格段に優
れていた。
【0019】この発明は、上記の実験事実を開発の端緒
として得られたものであり、成分系及び純度の選択が重
要な役割を担う。以下、これらの成分組成範囲について
数値限定した理由について説明する。
【0020】まず、Crは、Si及びAlとの相乗効果によっ
て電気抵抗を大幅に向上させて高周波域での鉄損を低減
し、更には耐食性を向上させる基本的な合金成分であ
り、しかも、3.5 wt%以上のSi含有量の場合、又は3 wt
%以上のSi含有量かつ1 %を超えるAl含有量の場合であ
っても温間圧延可能な程度の靱性を得るのに極めて有効
であり、その観点からは2 wt%以上を要する。Si量やAl
量が上記の場合よりも少ないときには、Cr量を更に減じ
ても加工性が確保できるが、Crの加工性向上効果を発揮
させ、かつ、合金の比抵抗を60μΩcm以上とするために
は、1.5 wt%以上のCrが必須である。一方、20wt%を超
えると靱性向上の効果が飽和するとともに、コスト上昇
を招くので、Crの含有量は1.5 wt%以上、20wt%以下、
好ましくは12wt%以上、10wt%以下、より好ましくは、
3 wt%以上、7 wt%以下と規定する。
【0021】Siは、Crとの相乗効果によって電気抵抗を
大幅に上昇させ、高周波域での鉄損を低減するのに有効
な成分である。Si量が2.5 wt%未満ではCrやAlを併用し
ても磁束密度をあまり犠牲にせずに60μΩcm以上の比抵
抗を得るには至らない。一方、10wt%を超えるとCrを含
有させても温間圧延可能なまでの靱性が確保できないの
で、Siの含有量は2.5 wt%以上、10wt%以下、好ましく
は3 wt%以上、7 wt%以下、より好ましくは3.5 wt%以
上、5 wt%以下と規定する。
【0022】Alは、Siと同様、Crとの相乗効果によって
電気抵抗を大幅に向上させ、高周波域での鉄損を低減す
るのに有効な成分であるので、この発明では必要に応じ
てAlを含有させることができる。しかし、Al量が5 wt%
を超えるとコスト上昇を招く上に、この発明のようにSi
量が2.5 wt%以上含有されている場合にCrを含有させて
も温間圧延可能なまでの靱性が確保できないので、Alの
含有量は5 wt%以下とする。Alの下限は特に限定する必
要がないが、脱酸や結晶粒成長性の改善のために0.005
〜0.3 wt%程度を含有させることがある。更に、Alを積
極的に電気抵抗の増大のために活用するときには、この
発明のようにSiが2.5 wt%以上含有されている合金では
Alが0.5 wt%未満では電気抵抗を更に上昇させるに十分
な効果が得られない。したがって、この好ましくはAlの
含有量は0.005 wt%以上、5 wt%以下、より好ましくは
0.5 wt%以上、3 wt%以下と規定する。
【0023】C及びNは、Fe−Cr−Si系合金の靱性を劣
化させるためにできる限り低減するのが好ましく、その
許容量はこの発明のCr量、Si量及びAl量の場合には、高
靱性を確保するために合計量で100 wtppm 以下に抑える
必要がある。好ましくは60wtppm 以下、より好ましくは
30wtppm 以下である。なお、C又はNの各々は、Cが30
wtppm 以下、Nが80wtppm 以下が良く、より好ましくは
Cが10wtppm 以下、Nが20wtppm 以下が良い。また、
C、N以外の不純物量は特に限定されないが、S:20wt
ppm 以下、好ましくは10wtppm 以下、より好ましくは5
wtppm 以下がよい。O:50wtppm 以下、好ましくは30wt
ppm 以下、より好ましくは15wtppm 以下が良い。又は、
不純物C+S+N+Oの合計量で120 wtppm 以下が好ま
しく、より好ましくは50wtppm 以下が良い。
【0024】Mn及びPは、Fe−Cr−Si系合金に更に添加
することにより、一層の電気抵抗の上昇を与えることが
知られている。これらの成分の添加により、この発明の
趣旨が損なわれることなく、更なる鉄損の低減が達成で
きる。そこで、この発明では、Mn、Pの中から選ばれる
1種又は2種を含有させることができる。とはいえ、こ
れらの成分を大量に添加するとコスト上昇を招くので、
それぞれの添加量は1wt%を上限とする。より好ましく
は0.5 wt%以下が良い。
【0025】ところで、この発明において、磁気特性、
耐食性、加工性などを更に向上させる目的で、従来知ら
れている合金成分を追加添加することは、この発明の効
果を損なうものではなく、それらの成分を含有させるこ
とも可能である。それらの成分の代表例を以下に列記す
る。5wt%以下のNiは、耐食性改善成分であるととも
に、延性−脆性遷移温度を下げ、加工性を向上させるほ
か、結晶粒を微細にさせ易いため、渦電流損を抑制し、
高周波鉄損の低減にも効果がある。1 wt%以下のCuにも
Niと同様の効果がある。5 wt%以下のMoやWは耐食性を
改善する。1 wt%以下のLa、VやNb、0.1 wt%以下のT
i、YやZr、0.1 wt%以下のBは、靱性を高めて加工性
を向上させる効果がある。5 wt%以下のCoは、磁束密度
を向上させ、ひいては鉄損低減に効果がある。0.1 wt%
以下のSbやSnは、集合組織を改善し、ひいては鉄損低減
に効果がある。
【0026】この発明の磁気材料に優れる高加工性Fe−
Cr−Si系合金薄板を製造するには、原料として純度99.9
wt%以上の高純度の電解鉄、電解クロム、金属Si、金属
Alを用いることが好ましい。Mn、Pを添加する場合に
は、これらも高純度原料を用いる。あるいは、転炉法で
製造する場合には、所定の純度にまで十分に精錬し、か
つ、後工程での汚染を受けないように注意が必要であ
る。溶製に際しては、転炉法の他、例えば、高真空(10
-3Torr以下の圧力)の真空溶解炉を用いることができ
る。
【0027】その後の熱間圧延は、極力薄くまで圧延す
ることによって、次工程の冷間圧延ないしは温間圧延に
おける加工性、すなわち圧延性を良好にすることができ
る。これは、この発明のFe−Cr−Si系合金組成の場合に
は、熱延板の表面部分の方が中心部分よりも靱性が高
く、加工性が優れているとの新知見に基づくものであ
る。そのための熱延板の厚みは3 mm以下、好ましくは2.
5 mm以下、より好ましくは1.5 mm以下とする。
【0028】熱延板の靱性が改善されているため、更に
温間や冷間で圧延して0.4 mm以下の厚みの薄板とするこ
とができる。一般に、板厚を減じると、とりわけ高周波
において渦電流損が有利に抑制され、低鉄損になること
は周知である。しかし、これまでは高電気抵抗の材料は
圧延性が悪く、通常の圧延法によっては0.5 mm程度まで
しか減厚されていなかった。また、単に厚みを減じても
ヒステリシス損失のために、十分な鉄損低減ができない
とされてきた。この点、この発明では、成分系と純度を
選ぶことにより、減厚した場合の高周波鉄損特性の効果
を促進し得ることを見いだしたのである。かかる減厚の
効果を得るためには、板厚を0.4 mm以下とすることが有
効である。ただし、0.01mmよりも薄くするには、コスト
上、工業的に無理があるので、板厚の範囲を0.01〜0.4
mm、好ましくは0.03〜0.35mmと規定する。
【0029】このような減厚のための圧延においては、
材料の加工性が優れているため、特に従来のように熱延
板を焼鈍したり、冷間圧延ないし温間圧延の途中で中間
焼鈍したりして圧延性を確保することが必ずしも必要で
なく、熱延板焼鈍や中間焼鈍を省略して作業能率向上、
省エネルギー化、コスト低減を図ることができる。その
後の焼鈍や表面仕上げは、通常の電磁鋼板や電磁ステン
レス鋼板と同様の工程が適用できる。
【0030】
【実施例】(実施例1)純度99.99 wt%の電解鉄及び電
解クロム及び純度99.999wt%の金属Si、並びに必要に応
じて純度99.99 wt%の金属アルミニウム、純度99.9wt%
の金属マンガン、純度99.5wt%のFe−23wt%P母合金を
原料とし、高真空(1 ×10-4Torr)の小型溶解炉にて、
表3に示す種々の成分組成になる合金を10kgずつ溶製し
た。ここで、Alを主成分として含まない場合には、脱酸
のために0.01wt%相当(1 g )のアルミホイルを脱脂し
て添加した。これらの鋳塊を40mm×60mm×100 mmのサイ
ズに切り出し、Ar中で1100℃に加熱して30min 保持した
後、60mmを20mmに減厚する形状に粗圧延し、更に1100℃
に再加熱して15min 保持してから、板厚2.3 mmまでに熱
間圧延した。
【0031】
【表3】
【0032】この鋼板から、板厚1.5 mm、幅10mm、長さ
55mm、切り欠き2 mmVノッチのシャルピー試験片を圧延
方向と平行に採取し、25℃おきの温度でシャルピー衝撃
値を測定して、脆性破面率が50%になる温度、すなわち
延性−靱性遷移温度を靱性の指標として求めた。
【0033】次に、先の2.3 mm厚の熱延板の表面をショ
ットブラストで手入れをしてから、途中焼鈍なしで0.20
mmまでの冷間圧延を行った。但し、遷移温度が室温を超
える場合には、300 ℃に予熱して温間圧延とした。ま
た、特に遷移温度が200 ℃を超える場合には、加熱温度
を450 ℃とし、パスごとに再加熱する方法で温間圧延と
した。続いて、これらの薄板から、外径30mm、内径20mm
のリング状試験片を切り出し、水素中1000℃で60min の
焼鈍ののち、BHアナライザにより周波数10kHz 、磁束密
度0.1 T 対する鉄損値を測定した。また、同じ薄板から
別途、幅30mm、長さ280 mmの試験片を切り出して上述と
同様に焼鈍し、四端子法によって比抵抗を測定した。表
4に各鋼種の遷移温度と温間圧延の加熱方法、比抵抗及
び鉄損値を示す。また、耐食性はJIS Z2371 に準拠した
塩水噴霧試験を2 時間行い、板表面の錆発生面積率が20
%以下なら「良」、20%を超え80%以下なら「中」、80
%超えなら「劣」と判定した。
【0034】
【表4】
【0035】鋼種1は、比較のための従来成分系(3wt
%Si)である。鋼種2は、この発明の範囲よりもCrが不
足した比較例であり、Siの増量により鉄損は低減してい
るが、靱性が鋼種1よりも劣り、耐食性も悪い。鋼種3
はこの発明の組成範囲にあり、高い靱性と、低い鉄損お
よび高い耐食性を併せ持つ。鋼種4はSiが不足した例で
あり、靱性は良好だが鉄損は鋼種1の水準に留まってい
る。鋼種5はSi量が更に多い実施例であるが、C量及び
N量を低減する高純度化により高靱性であり、鉄損が極
めて低く良好である。
【0036】鋼種6及び7は、この発明において更にA
l、P、Mnを追加して添加した例であり、いずれも高靱
性かつ低鉄損である。鋼種8及び9は、他の例に比べて
C+N量を増やした例で、鋼種9がこの発明の範囲を超
えて高過ぎ場合であり、鋼種9は靱性が劣化しているほ
か、鉄損もやや上昇している。
【0037】鋼種10は、この発明の範囲内で更に純度を
高めた例であり、靱性も鉄損も更に改善し、極めて優秀
な磁性材料となることを示している。鋼種11は、Siを6.
4 wt%まで増量しても、Crをそれに応じて増量し、か
つ、極めて高い純度とすることによって、靱性が確保さ
れた例である。この場合、比抵抗が高く、鉄損が更に低
減されている。鋼種12は、Fe−Siの2元合金の中で最も
低鉄損になるFe−6.5 wt%Siを比較として示している。
この組成では極めて加工性が悪いが、磁気特性は優れて
いる。これに対し、この発明の合金は、加工性が大幅に
優れ、Cr含有により耐食性も良く、しかも鉄損が鋼種12
とほぼ同等にまで低減されている。
【0038】(実施例2)実施例1と同様の工程によっ
て表5に示す種々の成分組成になる合金を溶製した。溶
製後は実施例1と同様の工程によって鋼板を作製し、評
価を行った。ただし、温間圧延については、2.3 mm厚の
熱延板の表面をショットブラストで手入れをしてから、
300 ℃に加熱し、そのまま繰り返し圧下して板厚が0.2
mmになるまで温間圧延を行った。なお、遷移温度が200
℃を超える場合には、加熱温度を450 ℃とし、パスごと
に再加熱する方法で温間圧延とした。熱延板の靱性、薄
板の磁気特性、電気抵抗、、耐食性の評価条件は実施例
1と共通である。評価結果を表6に示す。
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】
【0041】鋼種21は、比較のための従来成分系(6.5
wt%Si)である。この組成は極めて脆く、通常の冷間な
いし温間圧延は困難であるが、磁気特性、特に1kHz 以
上の特性が良好である。この発明においては、この6.5
wt%Si鋼よりも加工性が格段に優れること、すなわち延
性−脆性遷移温度が200 ℃以下、好ましくは100 ℃以
下、更に好ましくは70℃以下であること、また、高周波
鉄損が6.5 wt%Si鋼に匹敵するか、それを凌駕するこ
と、すなわち、上記の鉄損測定条件における鉄損値が20
W/kg以下、好ましくは18W/kg以下であることを基本理念
としている。鋼種22は、Crが不足した比較例であり、靱
性が悪く、加工性に問題がある。鋼種23及び24はこの発
明の組成範囲にあり、遷移温度が低く通常の温間圧延が
可能な靱性を有するとともに、鋼種23においては6.5 wt
%Si鋼よりも更に低い鉄損、鋼種24においてもほぼ匹敵
する鉄損である。鋼種25はSi量が、鋼種26はAl量がそれ
ぞれ過剰であり、靱性が劣化している。
【0042】鋼種27は、この発明において更にP、Mnを
追加して添加した例であって、通常の温間圧延が可能で
あり、かつ、低鉄損である。鋼種28及び29は、他の例に
比べてC+N量を増やした例で、鋼28はこの発明の範囲
内の場合、鋼種29がこの発明の範囲を超えて高過ぎる場
合であり、鋼種29は靱性が劣化しているほか、鉄損も上
昇している。
【0043】鋼種30及び鋼種31は、この発明の範囲内で
更に純度を高めた例であり、靱性も鉄損特性も更に改善
し、極めて優秀な磁性材料となることを示している。鋼
種32は、通常のけい素鋼板に近い3.4 wt%Si鋼の比較例
であり、極めて鉄損が高い。
【0044】(実施例3)この実施例では、製品の板厚
の効果を示す。まず、実施例1と同様の工程によって表
7に示す種々の成分組成になる合金を溶製した。溶製後
は実施例1と同様の工程によって鋼板を作製し、評価を
行った。ただし、温間圧延については、2.3 mm厚の熱延
板の表面をショットブラストで手入れをしてから、300
℃に加熱し、そのまま繰り返し圧下して板厚が0.2 mmに
なるまで温間圧延を行った。薄板の磁気特性、電気抵
抗、、耐食性の評価条件は実施例1と共通である。評価
結果を表8に示す。
【0045】
【表7】
【0046】
【表8】
【0047】この発明の成分系(鋼種42及び43)であれ
ば、板厚を0.25mm以下とすれば20W/kg以下の低鉄損とす
ることができるが、従来の3 wt%Si鋼(鋼種41)は、0.
1 mm程度までの減厚が必要である。この発明の成分系に
あっても、20W/kg以下とするには、板厚は0.4 mm以下と
することが必要である。
【0048】(実施例4)この実施例では、熱延板の板
厚の効果を示す。鋼種は実施例3の鋼種43(4.1wt%Cr
−4Z2 wt%Si−0.9 wt%Al)を用い、実施例1と同様の
工程によって溶製した。得られた鋳塊から40mm×60mm×
100 mmの圧延素材を切り出し、Ar中で1100℃に加熱して
30min 保持したのち、60mmを20mmに減厚する形状に粗圧
延し、更に1100℃に再加熱して15min 保持してから、所
定の板厚までに熱間圧延した。熱延板から、板厚1.0 m
m、幅10mm、長さ55mm、切り欠き2 mmVノッチのシャル
ピー試験片を圧延方向と平行に採取し、25℃おきの温度
でシャルピー衝撃値を測定して、脆性破面率が50%にな
る温度、すなわち延性−靱性遷移温度を靱性の指標とし
て求めた。
【0049】次に、熱延板の表面をショットブラストで
手入れをしてから、冷間圧延及び温間圧延試験を行っ
た。途中焼鈍は実施せず、1 回の圧下で0.1 〜0.2 mmず
つロール間隙を減ずるように設定し、最終0.20mmまで圧
延した。冷間圧延の場合は熱延板を室温でそのまま圧延
した。温間圧延の場合は、熱延板を150 ℃に予熱してか
ら圧延した。ただし、この場合も途中での再加熱は行わ
なかった。表9に示す結果のとおり、熱延板を薄くする
と靱性が著しく向上し、冷間圧延ないし温間圧延での圧
延性が改善される。この効果は、熱延板厚が3.0 mm以下
で薄くなるほど顕著である。
【0050】
【表9】
【0051】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、従来のSi
量6.5 wt%までのFe−Si合金やFe−Al合金に比べて同等
以上の高周波磁気特性を、良好な加工性とともに確保す
ることかできる。しかも、耐食性や製造コスト面からも
有利であり、総合的に極めて優秀な磁性材料を与えるも
のである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−228717(JP,A) 特開 昭62−133042(JP,A) 特公 平7−11061(JP,B2) 特公 昭63−53254(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22C 38/00 303 C21D 8/12 C22C 38/34 H01F 1/16

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Cr:1.5 wt%以上20wt%以下及びSi:2.5
    wt%以上10wt%以下を含有し、かつ、C及びNを合計量
    で100 wtppm 以下に低減し、残部は鉄及び不可避的不純
    物からなり、比抵抗が60μΩcm以上であることを特徴と
    する高周波磁気特性に優れるFe−Cr−Si系合金。
  2. 【請求項2】Cr:1.5 wt%以上20wt%以下、 Si:2.5 wt%以上10wt%以下及びAl:5 wt%以下を含有
    し、かつ、C及びNを合計量で100 wtppm 以下に低減
    し、残部は鉄及び不可避的不純物からなり、比抵抗が60
    μΩcm以上であることを特徴とする高周波磁気特性に優
    れるFe−Cr−Si系合金。
  3. 【請求項3】Cr:1.5 wt%以上20wt%以下及びSi:2.5
    wt%以上10wt%以下を含み、Mn及びPから選ばれる1種
    又は2種をそれぞれ1 wt%以内で含有し、かつ、C及び
    Nを合計量で100 wtppm 以下に低減し、残部は鉄及び不
    可避的不純物からなり、比抵抗が60μΩcm以上であるこ
    とを特徴とする高周波磁気特性に優れるFe−Cr−Si系合
    金。
  4. 【請求項4】Cr:1.5 wt%以上20wt%以下、 Si:2.5 wt%以上10wt%以下及びAl:5 wt%以下を含
    み、Mn及びPから選ばれる1種又は2種をそれぞれ1 wt
    %以内で含有し、かつ、C及びNを合計量で100 wtppm
    以下に低減し、残部は鉄及び不可避的不純物からなり、
    比抵抗が60μΩcm以上であることを特徴とする高周波磁
    気特性に優れるFe−Cr−Si系合金。
  5. 【請求項5】板厚が0.01〜0.4 mmであることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の高周波磁気特性
    に優れるFe−Cr−Si系合金。
  6. 【請求項6】Cr:1.5 wt%以上20wt%以下及びSi:2.5
    wt%以上10wt%以下を含み、かつ、C及びNを合計量で
    100 wtppm 以下に低減したFe−Cr−Si系合金素材を圧延
    するに際し、 熱間圧延によって板厚3 mm以下とし、次いで熱延板を焼
    鈍することなく冷間又は温間で圧延することを特徴とす
    る高周波磁気特性に優れるFe−Cr−Si系合金の製造方
    法。
  7. 【請求項7】Cr:1.5 wt%以上20wt%以下及びSi:2.5
    wt%以上10wt%以下を含み、かつ、C及びNを合計量で
    100 wtppm 以下に低減したFe−Cr−Si系合金素材を圧延
    するに際し、 熱間圧延後の冷間圧延又は温間圧延を、途中焼鈍を施す
    ことなしに実施することを特徴とする高周波磁気特性に
    優れるFe−Cr−Si系合金の製造方法。
  8. 【請求項8】Cr:1.5 wt%以上20wt%以下及びSi:2.5
    wt%以上10wt%以下を含み、かつ、C及びNを合計量で
    100 wtppm 以下に低減したFe−Cr−Si系合金素材を圧延
    するに際し、 熱間圧延によって板厚3 mm以下とし、次いで熱延板を焼
    鈍することなく冷間圧延又は温間圧延に供し、この冷間
    又は温間圧延を、途中焼鈍を施すことなしに実施するこ
    とを特徴とする高周波磁気特性に優れるFe−Cr−Si系合
    金の製造方法。
  9. 【請求項9】 Fe−Cr−Si系合金素材がAlを5 wt%以下
    含有するものである請求項6〜8のいずれか1項に記載
    の高周波磁気特性に優れるFe−Cr−Si系合金の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 Fe−Cr−Si系合金素材がMn及びPから
    選ばれる1種又は2種をそれぞれ1 wt%以内で含有する
    ものである請求項6〜9のいずれか1項に記載の高周波
    磁気特性に優れるFe−Cr−Si系合金の製造方法。
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