JP3224361B2 - パワーウインドウスイッチの組付け構造 - Google Patents

パワーウインドウスイッチの組付け構造

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JP3224361B2
JP3224361B2 JP17060497A JP17060497A JP3224361B2 JP 3224361 B2 JP3224361 B2 JP 3224361B2 JP 17060497 A JP17060497 A JP 17060497A JP 17060497 A JP17060497 A JP 17060497A JP 3224361 B2 JP3224361 B2 JP 3224361B2
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JP
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door trim
contact surface
lock spring
switch unit
locked
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哲治 池田
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Yazaki Corp
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  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)
  • Rotary Switch, Piano Key Switch, And Lever Switch (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パワーウインドウ
スイッチの組付け構造に関し、詳しくは、ドアトリムに
パワーウインドウスイッチをロックするためのばね機構
の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5に、車両のドアトリムのアームレス
ト部分にパワーウインドウスイッチユニット(以下、ス
イッチユニットと称す)を組付ける場合の従来構造を示
している。
【0003】スイッチユニット1の両端部(片側端部の
み図示)には、ボス2の上部にブラケット3が、下部に
スイッチケース4およびロックばね5がビス11を介し
て取り付けられている。スイッチユニット1をドアトリ
ム10の上方から挿入すると、ロックばね5がドアトリ
ム10の端面で押されて鎖線の位置から実線の位置に移
動し、最終的にドアトリム10の端面がロックばね5の
折曲された係止部9で支えられてロック状態となる。
【0004】ドアトリム10は、一般に図5(a)に示
すようにトリム基板10aの表面にウレタンパッド10
bおよび表皮10cを貼り付けた肉厚タイプのものと、
図5(b)に示すようにトリム基板10aだけの肉薄タ
イプのものがあり、各々厚みが異なるため、それに応じ
てロックばね5も形状を変えている。
【0005】すなわち、ロックばね5は図5(a)にお
いては、可動部8に対して係止部9が短い形状とし、図
5(b)においては、可動部8が短く係止部9が長い形
状とし、いずれもドアトリム10の端面を係止部9の上
端部分で支持してロックできるようにしている。
【0006】上記のように2種類のロックばね5を必要
とする理由を図6に示している。図6(a)に示すよう
に、仮に、図5(a)の形状のロックばね5を有するス
イッチユニット1を、トリム基板1aだけの肉薄タイプ
のドアトリム10に組付けた場合、ロックばね5の寸法
が足りず、ドアトリム10にロックできなくなることが
ある。
【0007】また、図6(b)に示すように、図5
(b)の形状のロックばね5を有するスイッチユニット
1を、パッド10bを有する肉厚タイプのドアトリム1
0に組付けた場合、ロックばね5が大きく変位してスイ
ッチユニット1の部品に干渉し組付け不能になることが
ある。
【0008】関連する従来技術は実開平5−61925
号公報、及び実開平1−155232号公報に開示され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来は
ドアトリム10のタイプに応じて2種類の形状のロック
ばね5を必要とし、違う種類のロックばね5を有するス
イッチユニット1を間違えてドアトリムに組付けを行う
おそれがあると共に、2種類のロックばね5を作成する
ため部品点数も多くなるという問題がある。
【0010】本発明は上述の点に着目してなされたもの
で、1種類のロックばねで異なったタイプのドアトリム
に共用可能としたパワーウインドウスイッチの組付け構
造を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ドアトリムにスイッチユニ
ットのロックばねを係止させてロックするようにしたパ
ワーウインドウスイッチの組付け構造であって、前記ロ
ックばねは、高さの異なった2箇所の位置に第1当たり
面および第2当たり面が形成されており、高い位置の第
1当たり面で肉薄タイプのドアトリムの端面を係止し、
低い位置の第2当たり面で肉厚タイプのドアトリムの端
面を係止するようにしたことを特徴とするものである。
【0012】このため、請求項1記載の発明では、トリ
ム基板だけの肉薄タイプのドアトリムにスイッチユニッ
トを組付けたとすると、ロックばねの高い位置にある第
1当たり面がドアトリムの端面に当たってスイッチユニ
ットはロックされる。また、トリム基板にパッドが貼り
付けられた肉厚タイプのドアトリムに組付けたとする
と、ロックばねの低い位置にある第2当たり面がドアト
リムの端面に当たってスイッチユニットはロックされ
る。
【0013】したがって、1種類のロックばねで肉薄と
肉厚の2種類のドアトリムに対応でき、ロックばね部品
の混同による誤組付けをなくすると共に、部品点数も少
なくできる。
【0014】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のパワーウインドウスイッチの組付け構造であって、
前記第1当たり面と第2当たり面との間にテーパ状連接
部が形成されていることを特徴とするものである。
【0015】このため、請求項2記載の発明では、ロッ
クばねがドアトリムの端面に押されながらスライドする
とき、第2当たり面から第1当たり面にスムーズに移行
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、図5および図6と同一部材
または同一機能のものは同一符号で示している。
【0017】図3は、ドアトリム10にスイッチユニッ
ト1が取り付けられた状態を示しており、ドアトリム1
0の一部であるアームレスト部分に、スイッチボタン1
aを備えたスイッチユニット1が取り付けられている。
【0018】図1において、このスイッチユニット1の
両端部(片側端部のみ図示)には、ボス2の上部にブラ
ケット3が、下部にスイッチケース4およびロックばね
5がビス11を介して取り付けられている。スイッチケ
ース4上にはスイッチボタン1aが突出している。図2
にロックばね5を拡大して示す。
【0019】ロックばね5は、取付部6から湾曲部7を
介して可動部8が連接され、この可動部8に係止部9が
折曲連接されている。この係止部9は、上下の2箇所に
第1当たり面9aと第2当たり面9bが形成された形状
である。第2当たり面9bは可動部8の上端に折曲連接
されており、第1当たり面9aはこの第2当たり面9b
にテーパ状連接部9cを介して連接され、若干上向きに
傾斜した形状である。第1当たり面9aの先端に先端折
曲部9dが形成されている。
【0020】図4に、スイッチユニット1をドアトリム
10に取り付けた状態を示しており、図4(a)はトリ
ム基板10aだけの肉薄タイプのドアトリム10に組付
けた場合、図4(b)はトリム基板10a上にパッド1
0および表皮10が設けられた肉厚タイプのドアトリム
10の場合を示している。スイッチユニット1はドアト
リム10の開口部12に上から挿入することにより、ド
アトリム10に取り付けられる。
【0021】図4(a)において、トリム基板10aだ
けの肉薄タイプのドアトリム10にスイッチユニット1
0を組付けたとすると、ロックばね5の第2当たり面9
bおよび第1当たり面9aがドアトリム10の端面に当
たって内方に押されながらスイッチユニット1は押し込
まれ、最終的に第1当たり面9aがドアトリム10の端
面に当たり、ブラケット3と第1当たり面9aとの間で
ドアトリム10を挟持してスイッチユニット1はロック
される。
【0022】また、図4(b)において、トリム基板1
0aにパッド10bが貼り付けられた肉厚タイプのドア
トリム10に組付けたとすると、ロックばね5の第2当
たり面9bがドアトリム10の端面に当たって内方に押
されながらスイッチユニット1は押し込まれ、最終的に
第2当たり面9bがドアトリム10の端面に当り、ブラ
ケット3と第2当たり面9bとの間でドアトリム10を
挟持してスイッチユニット1はロックされる。
【0023】なお、図4(a),(b)において2点鎖
線はロックばね5の自由状態位置を示す。
【0024】第1当たり面9aと第2当たり面9bとの
間はテーパ状連接部9cを介して連接されているため、
ロックばね5がドアトリム10の端面に押されながらス
ライドするとき、このテーパ状連接部9cでスムーズに
移行できる。
【0025】以上のように、本実施の形態によれば、ト
リム基板10aだけの肉薄タイプのドアトリム10にス
イッチユニット1を組付けた場合は、ロックばね10の
高い位置にある第1当たり面9aがドアトリム10の端
面に当たり、また、トリム基板10aにパッド10bが
貼り付けられた肉厚タイプのドアトリム10に組付けた
とすると、ロックばね5の低い位置にある第2当たり面
9bがドアトリム10の端面に当たり、いずれの場合も
スイッチユニット1はドアトリム10に確実にロックさ
れる。
【0026】したがって、1種類のロックばね5で肉薄
と肉厚の2種類のドアトリム10に対応でき、ロックば
ね5の部品の混同による誤組付けをなくすると共に、部
品点数も少なくできる。
【0027】
【発明の効果】以上、詳述したように、請求項1記載の
発明によれば、高さの異なった2箇所の位置に第1当た
り面および第2当たり面が形成されたロックばねをスイ
ッチユニットに設けたことにより、高い位置の第1当た
り面で肉薄タイプのドアトリムの端面を係止し、低い位
置の第2当たり面で肉厚タイプのドアトリムの端面を係
止でき、1種類のロックばねで肉薄と肉厚の2種類のド
アトリムに対応できるため、ロックばね部品の混同によ
る誤組付けをなくすると共に、部品点数も少なくでき
る。
【0028】また、請求項2記載の発明によれば、第1
当たり面と第2当たり面との間にテーパ状連接部を形成
したので、ロックばねがドアトリムの端面に押されなが
らスライドするとき、第2当たり面から第1当たり面に
テーパ状連接部を介してスムースに移行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す側面図である。
【図2】本発明の実施の形態のロックばね部分の拡大側
面図である。
【図3】ドアトリムとスイッチユニットの部分の斜視図
である。
【図4】ドアトリムへの組付け状態を示す縦断側面図
で、(a)は肉薄タイプのドアトリム、(b)は肉厚タ
イプのドアトリムへの組付け状態を示している。
【図5】従来のロックばねによるドアトリムへの組付け
状態を示す縦断側面図で、(a)は肉厚タイプのドアト
リム、(b)は肉薄タイプのドアトリムへの組付け状態
を示している。
【図6】従来のロックばねによるドアトリムへの誤組付
け状態を示す縦断側面図で、(a)は肉薄タイプのドア
トリム、(b)は肉厚タイプのドアトリムへの誤組付け
状態を示している。
【符号の説明】
1 スイッチユニット 5 ロックばね 9a 第1当たり面 9b 第2当たり面 9c テーパ状連接部 10 ドアトリム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−51118(JP,A) 特開 平8−293221(JP,A) 特開 平9−185919(JP,A) 特開 昭62−31513(JP,A) 特開 平7−246891(JP,A) 特開 平10−79209(JP,A) 実開 昭61−85032(JP,U) 実開 平2−95124(JP,U) 実開 昭61−170705(JP,U) 実開 昭64−47443(JP,U) 実開 平4−66730(JP,U) 実開 平5−32046(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01H 9/00 - 9/28 B60R 16/02 630 H01H 21/00 320

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアトリムにスイッチユニットのロック
    ばねを係止させてロックするようにしたパワーウインド
    ウスイッチの組付け構造であって、 前記ロックばねは、高さの異なった2箇所の位置に第1
    当たり面および第2当たり面が形成されており、 高い位置の第1当たり面で肉薄タイプのドアトリムの端
    面を係止し、低い位置の第2当たり面で肉厚タイプのド
    アトリムの端面を係止するようにしたことを特徴とする
    パワーウインドウスイッチの組付け構造。
  2. 【請求項2】 前記第1当たり面と第2当たり面との間
    にテーパ状連接部が形成されていることを特徴とする請
    求項1記載のパワーウインドウスイッチの組付け構造。
JP17060497A 1997-06-26 1997-06-26 パワーウインドウスイッチの組付け構造 Expired - Fee Related JP3224361B2 (ja)

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