JP3224311B2 - 地図表示方法 - Google Patents

地図表示方法

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JP3224311B2
JP3224311B2 JP20924493A JP20924493A JP3224311B2 JP 3224311 B2 JP3224311 B2 JP 3224311B2 JP 20924493 A JP20924493 A JP 20924493A JP 20924493 A JP20924493 A JP 20924493A JP 3224311 B2 JP3224311 B2 JP 3224311B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地図表示方法に係り、特
に車載用ナビゲーション装置などで、縮尺別に用意され
た地図データに基づき、所望範囲の地図を所望の縮尺で
画面に表示させる場合に好適な地図表示方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の現在位置を検出し、CD−RO
M、ICメモリカード等に記憶された地図データを用い
て画面に現在位置周辺の地図画像を、車両位置マークと
ともに表示し、運転者に現在位置を含む地図情報を提供
するようにした車載用ナビゲーション装置がある。CD
−ROM、ICメモリカード等に記憶された地図データ
は、縮尺別(階層別)、かつ、所定の経緯度幅別に用意
されている。図10に示す如く、レベル0が全対象領域
を1枚の地図で表現するものとすると、レベル1は同じ
対象領域を4枚の地図で表現し、レベル2は16枚の地
図で表現するという具合にして、レベルが1つ下がる毎
に、縮尺が2倍になるようになっている。例えば、レベ
ル0が縮尺1/nのとき、レベル1の縮尺は2 1 /n、
レベル2の縮尺は2 2 /n、レベル3の縮尺は2 3 /n
・・という具合になっている。そして、各レベルとも地
図データに従って普通に地図画像を描画すれば、1枚の
地図の領域を丁度画面一杯に表示できるようになってお
り、換言すれば、画面にレベルに応じた縮尺の地図画像
を表示できるようになっている。
【0003】車載用ナビゲーション装置は、ユーザの選
択した縮尺による地図データを用いて、例えば、車両位
置を含む1枚の地図の領域を丁度画面一杯に表示し、か
つ、画面の地図画像上の車両位置に相当する箇所に、車
両方位方向を向けた車両位置マークを重ねて表示する。
今、画面に例えばレベル3の地図データに基づき地図表
示をしている状態で、現在位置Sと、該現在位置Sから
離れた目的地Oの両方を含む地図画像を見たいが、画面
には目的地Oが入っていないとき(図11(1)参
照)、ユーザが縮小キーを1回押圧すれば、それまで地
図表示に用いていたよりも1つ上位のレベル2の地図デ
ータに基づき、現在位置Sを含み縮尺の1段階小さな地
図画像を表示するので目的地Oも一緒に見られるように
なり(図11(2))、現在位置Sから目的地Oまでど
の経路で走行したらよいか計画を立てることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レベル
が上位の地図データは下位に比べて1枚分でより広い範
囲をカバーするため、より主要な道路しか含まれておら
ず、レベル2の地図データに基づき現在位置Sと目的地
Oを含む地図画像を表示したとき、画面の主要道路沿い
に目的地Oがないと、目的地Oの近くまでいったあと、
どの経路で走行したらよいか判らないという問題があっ
た(図11(2)参照)。また、現在位置Sと目的地O
のいずれも主要道路沿いにある場合でも、画面に表示さ
れていない道路での近道があるかも知れず、最適な経路
の選択がむずかしいという問題があった。
【0005】このため、拡大キーを押圧して、再び、レ
ベル3で現在位置Sを含む地図画像に戻し(図11
(1)参照)、主要道路は勿論のこと、細かな道路も表
示された画面を見て、現在位置Sから出発して目的地O
の方向へ進む幾つかの経路をリストアップする。そし
て、同じレベル3のまま地図検索キーを操作して今度は
目的地Sを含む地図画像を表示させ(図11(3)参
照)、先にリストアップした経路の中で、該経路の延長
が目的地Oに到達するのに最も適したものを決定するこ
とになるが、操作が面倒であり、また、1つの地図画像
上で出発地Sと目的地Oを含むエリアを見ることができ
ないために、一目で最適で正確なルートを選び出すこと
ができないという問題があった。
【0006】以上から本発明の目的は、必要に応じて現
在描画されている地図画像より詳細、かつ、同じ範囲の
地図画像を表示できる地図表示方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明におい
ては、縮尺別の地図データを記憶した手段と、通常は、
或る縮尺の地図データを用いて、或る領域の地図画像を
当該或る縮尺で描画し、画面上に表示させる手段と、詳
細地図表示要求があったとき、現在地図描画に用いてい
る縮尺より縮尺が大きく、同じ領域の地図データを用い
て、所定の比率で縮小しながら当該或る縮尺となるよう
に地図画像を描画し、画面上に表示し直す手段を設けた
ことにより達成される。
【0008】
【作用】本発明によれば、縮尺別に地図データを用意し
ておき、通常は、或る縮尺の地図データを用いて、或る
領域の地図画像を当該或る縮尺で描画し、画面上に表示
させ、詳細地図表示要求があったとき、現在地図描画に
用いている縮尺より縮尺が大きく、同じ領域の地図デー
タを用いて、所定の比率で縮小しながら当該或る縮尺と
なるように地図画像を描画し、画面上に表示し直す。こ
れにより、必要に応じて現在画面に表示されている地図
画像と同じ範囲を、より詳細な地図画像に切り替えて表
示させることができるので、広範囲にわたる主要な道路
及び細かな道路を一目で見ることかできる。この結果、
例えば、互いに遠く離れた2点間を走行しようとすると
き、最適で正確なルートを容易に選び出すことができ
る。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【実施例】図1は本発明に係る地図表示方法を具現した
車載用ナビゲーション装置の構成図である。1は縮尺
別、かつ、経緯度幅別に用意された地図データ(図9参
照)を記憶したCD−ROMであり、地図データには、
道路を描画するための道路データのほか、地名等を表示
するための文字データが含まれている。2は衛星航法ま
たは自立航法で車両位置と車両方位を検出する車両位置
検出装置、3は縮尺レベルを指定するための拡大キー,
縮小キー、地図検索モードの設定,解除を行うための地
図検索モード設定キー,地図検索モード解除キー及び上
・下・左・右の各キーから成る十字カーソルキー、所望
時に詳細な地図画像を表示させるための詳細モードを設
定する詳細キー、詳細モードを解除するための詳細モー
ド解除キー等を備えた操作盤、4は地図画像を車両位置
マークなどとともに表示するディスプレイ装置である。
【0013】10はCD−ROMに記憶された地図デー
タを用いて、車両位置を含む地図画像を車両位置マーク
とともにディスプレイ装置4の画面に表示させるマイコ
ン等で構成されたナビゲーションコントローラである。
この内、10aは地図データを一時記憶するバッファメ
モリ、10bは地図画像描画部であり、所定の図葉管理
情報を参照して、通常モード時は、所定の標準レベル
(この実施例ではレベル2とする)、または、操作盤3
の拡大キーや縮小キーの操作でユーザの指定したレベル
で、車両位置を含む1枚の地図に係る地図データをCD
−ROM1からバッファメモリ10aに読み出し、該読
み出した地図データを用いて、後述するビデオRAMに
通常のサイズで地図画像(道路のほか文字を含む)を描
画する。
【0014】また、地図画像描画部10bは通常モード
下で操作盤3の詳細キーが押圧されたとき、第1詳細モ
ードとなり、現在ビデオRAMに描画されている地図画
像の描画に用いたよりも、レベルが1つ下で(このレベ
ルが存在することが前提)、現在ビデオRAMに描画さ
れているのと同じ領域をカバーする複数枚の地図(内、
1枚に車両位置が入っている)に係る地図データを用い
て、ビデオRAMにサイズを縦・横各々1/2に縮小し
た地図画像(道路は含み、文字は含まない)を描画し直
し、かつ、通常モード時のときのレベルで同一領域に係
る地図データに含まれている文字データを用いて、通常
サイズで文字を重ねて描画する。再度、詳細キーが押圧
されたときは、第2詳細モードとなり、現在ビデオRA
Mに描画されている地図画像の描画に用いたよりも、レ
ベルが更に1つ下で(このレベルが存在することが前
提)、現在ビデオRAMに描画されているのと同じ領域
をカバーする複数枚の地図(内、1枚に車両位置が入っ
ている)に係る地図データを用いて、ビデオRAMにサ
イズを縦・横各々1/4に縮小した地図画像(道路は含
み、文字は含まない)を描画し直し、かつ、通常モード
時のときのレベルで同一領域に係る地図データに含まれ
ている文字データを用いて、通常サイズで文字を重ねて
描画する。なお、第2詳細モード下で操作盤3の詳細モ
ード解除キーが押圧されたとき、第1詳細モードに戻
し、第1詳細モード下で詳細モード解除キーが押圧され
たとき、当初の通常モードに戻す。
【0015】また、地図画像描画部10bは、通常モー
ド下で操作盤2の地図検索モード設定キーが操作される
と、地図検索モードとなり、十字カーソルキーを構成す
る上・下・左・右キーの押圧に従い、現在ビデオRAM
に描画されている地図画像の描画に用いたのと同じレベ
ルで、現在ビデオRAMに描画されている地図領域に対
し上・下・左・右に隣接する領域に当たる1枚の地図に
係る地図データを用いて、ビデオRAMに通常サイズで
地図画像(道路と文字を含む)を描画し直す。地図検索
モード下で操作盤3の地図検索モード解除キーが押圧さ
れたとき、当初の通常モードに戻す。
【0016】更に、地図画像描画部10bは地図検索モ
ード下で操作盤3の詳細キーが押圧されたとき、地図検
索・第1詳細モードとなり、現在ビデオRAMに描画さ
れている地図画像の描画に用いたよりも、レベルが1つ
下で(このレベルが存在することが前提)、現在ビデオ
RAMに描画されているのと同じ領域をカバーする複数
枚の地図に係る地図データを用いて、ビデオRAMにサ
イズを縦・横各々1/2に縮小した地図画像(道路は含
み、文字は含まない)を描画し直し、かつ、地図検索モ
ード時のときのレベルで同一領域に係る地図データに含
まれている文字データを用いて、通常サイズで文字を重
ねて描画する。再度、詳細キーが押圧されたときは、地
図検索・第2詳細モードとなり、現在ビデオRAMに描
画されている地図画像の描画に用いたよりも、レベルが
更に1つ下で(このレベルが存在することが前提)、現
在ビデオRAMに描画されているのと同じ領域をカバー
する複数枚の地図に係る地図データを用いて、ビデオR
AMにサイズを縦・横各々1/4に縮小した地図画像
(道路は含み、文字は含まない)を描画し直し、かつ、
地図検索モード時のときのレベルで同一領域に係る地図
データに含まれている文字データを用いて、通常サイズ
で文字を重ねて描画する。
【0017】また、地図画像描画部10bは第1詳細モ
ード下で操作盤3の地図検索キーが押圧されたときも地
図検索・第1詳細モードとなり、第2詳細モード下で地
図検索キーが押圧されたときは地図検索・第2詳細モー
ドとなる。なお、地図検索・第2詳細モード下で操作盤
3の詳細モード解除キーが押圧されたとき、地図検索・
第1詳細モードに戻し、地図検索・第1詳細モード下で
詳細モード解除キーが押圧されたとき、当初の地図検索
モードに戻す。地図検索・第1詳細モード下で操作盤3
の地図検索モード解除キーが押圧されたとき、第1詳細
モードに戻し、地図検索・第2詳細モード下で地図検索
モード解除キーが押圧されたとき、第2詳細モードに戻
す。
【0018】10cは地図画像描画部10bにより描画
される地図画像を格納するビデオRAMであり、この実
施例では丁度1画面分に相当する記憶領域を有してい
る。10dはビデオRAM10cに格納された地図画像
を走査しながら読み出す読み出し制御部、10eは地図
画像描画部10bから入力したビデオRAM10cに現
在描画されている地図画像の領域を特定する情報(対角
線の頂点の経緯度)を参考にして、車両位置検出装置2
から入力した車両位置データがビデオRAM10cの画
像上のどの位置に相当するか計算するマーク合成位置計
算部、10fは車両位置検出装置2で検出された車両方
位方向を向けた車両位置マークを、マーク合成位置計算
部の計算結果に基づく所定のタイミングで発生するマー
ク発生部、10gは読み出し制御部10dによってビデ
オRAM10cから読み出された地図画像にマーク発生
部10fで発生された車両位置マークを合成して出力す
る合成部であり、地図画像上の車両位置に相当する箇所
に車両位置マークが合成される。10hは車両位置マー
クを合成後の地図画像を所定の映像信号に変換してディ
スプレイ装置4に入力し、画面に地図画像を表示させる
映像変換部である。
【0019】図2〜図7はナビゲーションコントローラ
10による地図表示処理を示す流れ図、図8と図9は表
示画面の説明図であり、以下、これらの図に従って説明
する。なお、ここでは説明の便宜上、CD−ROM1に
はレベル0からレベル4まで5段階の階層レベルの地図
データが記憶されており、また、レベル2の地図データ
には、道路データで高速道路と国道が定義されており、
レベル3の地図データには高速道路、国道、県道が定義
されており、レベル4の地図データには、高速道路、国
道、県道、市道が定義されているものとする。
【0020】ナビゲーションコントローラ10は電源が
オンすると、通常表示レベルmを標準レベルである2と
し、また、表示モードを通常モードに自動設定する(図
2のステップ101)。車両位置検出装置2はセットの
電源がオンすると、衛星航法または自立航法により周期
的に車両位置と車両方位の検出を行い、車両位置データ
と車両方位データをナビゲーションコントローラ10へ
出力する。
【0021】ナビゲーションコントローラ10は車両位
置検出装置2から最初の車両位置データと車両方位デー
タを入力したあと(ステップ102)、現在地図検索モ
ードでないので(ステップ103でNO)、地図画像描
画部10bがまず、現在ビデオRAM10cに地図画像
が描画済みであるかチェックする(ステップ104)。
最初は何も描画されていないので、ステップ107へ進
み、現在のモードをチェックし、通常モードなので、図
葉管理情報を参照して、CD−ROM1からレベル2で
現在の車両位置を含む1枚の地図に係る地図データをバ
ッファメモリ10aに読み出し、該読み出した地図デー
タに基づき通常サイズで道路と文字を含む地図画像をビ
デオRAM10cに描画し(ステップ108)、描画し
た領域を示す情報をマーク合成位置計算部10eに出力
する。
【0022】続いて、マーク合成位置計算部10eは、
今回入力した車両位置データがビデオRAM10cの画
像上のどの位置に該当するか計算し、マーク発生部10
fはマーク表示位置計算部の計算結果に基づき、所定の
タイミングで車両位置検出装置2で検出された車両方位
方向を向けた車両位置マークを発生する(図3のステッ
プ201〜203)。なお、車両位置がビデオRAM1
0cに描画された地図画像の領域から外れている場合、
マーク発生部10fは車両位置マークを発生しない(ス
テップ202でNO)。ビデオRAM10cに描画され
た地図画像は読み出し制御部10dによって読み出さ
れ、更に、合成部10gにより車両位置マークと合成さ
れる。そして、映像変換部10hにより所定の映像信号
に変換されたのち、ディスプレイ装置4に入力され、画
面表示される(ステップ204)。
【0023】このあと、運転者が特に操作盤3でキー操
作をしなければ、ナビゲーションコントローラ10はス
テップ102に戻って車両位置検出装置2から2番目の
車両位置データと車両方位データを入力する。そして、
地図画像描画部10bが現在ビデオRAM10cに地図
画像が描画済みであるかチェックし(ステップ10
4)、YESとなるので、続いて、前回の車両位置から
変化があったかチェックする(ステップ105)。変化
があったとき、現在ビデオRAM10cに描画されてい
る領域から車両位置が外れたかチェックし(ステップ1
06)、NOであれば、ステップ201に進んで、マー
ク合成位置計算部10eが今回入力した車両位置データ
がビデオRAM10cの画像上のどの位置に該当するか
計算し、マーク発生部10fがマーク合成位置計算部の
計算結果に基づき、所定のタイミングで車両位置検出装
置2で検出された車両方位方向を向けた車両位置マーク
を発生する(ステップ202、203)。そして、読み
出し制御部10dがビデオRAM10cに描画された地
図画像を読み出し、合成部10gが車両位置マークを合
成し、ディスプレイ装置4に画面表示させる(ステップ
204)。これにより、画面の地図画像上で車両位置の
変化した分だけ車両位置マークの位置が変化する。
【0024】以下、同様にして、車両の走行で車両位置
が変化するに従い、地図画像上で車両位置マークが移動
するので、運転者は現在どこを走行しているか地図上で
確認することができる。なお、車両位置が現在ビデオR
AM10cに描画されている地図画像の領域から外れた
とき、地図画像描画部10bはステップ106でYES
と判断し、図葉管理情報を参照して、CD−ROM1か
らレベル2で現在の車両位置を含む1枚の地図に係る新
たな地図データをバッファメモリ10aに読み出し、該
読み出した地図データに基づき通常サイズで道路と文字
を含む地図画像をビデオRAM10cに描画し直す(ス
テップ107、108)。この結果、画面はそれまでの
地図画像に隣接した新たな地図画像に自動的に切り替わ
り、常に、車両位置の入っている地図を見ることができ
る。
【0025】ここで、運転者が現在位置Sから画面の地
図画像上に入っている或る目的地Oまで走行していきた
いが、目的地Oが県道沿いにあり、現在表示されている
画像では、目的地Oが道路から外れた位置にあって最適
で正確な走行ルートを決定できないとき(図8(1)参
照)、操作盤3の詳細キーを1回押圧する。すると、ナ
ビゲーションコントローラ10の地図画像描画部10c
はステップ205でYESと判断し、それまで通常モー
ドなので、図葉管理情報を参照してレベル(m+1)=
3の地図データが存在するかチェックする(ステップ2
06、207)。ここでは存在するので第1詳細モード
に設定する(ステップ208)。
【0026】続いて、地図画像描画部10cは図葉管理
情報を参照して、レベル2で現在の車両位置を含む1枚
の地図に係る地図データと、該地図データと同じ領域と
なるレベル3の複数枚の地図に係る地図データをCD−
ROM1からバッファメモリ10aに読み出し(レベル
2で現在の車両位置を含む1枚の地図に係る地図データ
が既にバッファメモリ10aに格納されている場合は該
レベル2の地図データの読み出しは省略する)、この
内、後者のレベル3の地図データを用いて、縦・横各々
1/2ずつ縮小し、文字を含まない地図画像をビデオR
AM10cに描画し直し(ステップ109)、続いて、
レベル2で同一領域となる1枚の地図に係る地図データ
中の文字データを用いて、通常サイズの文字をビデオR
AM10cの地図画像に重ねて描画する(ステップ11
0)。
【0027】このあと、マーク合成位置計算部10eが
現在の車両位置がビデオRAM10cのどの座標に該当
するか計算し、マーク発生部10fがマーク表示位置計
算部の計算結果に基づき、所定のタイミングで車両位置
検出装置2で検出された車両方位方向を向けた車両位置
マークを発生する(ステップ201〜203)。そし
て、読み出し制御部10dがビデオRAM10cに描画
された地図画像を読み出し、合成部10gが車両位置マ
ークを合成し、ディスプレイ装置4に画面表示させる
(ステップ204)。この結果、画面には、それまで通
常モードで表示されていたのと同じ領域で、高速道路と
国道に加え、県道も含む詳細な地図画像が車両位置マー
クとともに表示されるので(図8(2)参照)、現在位
置S、目的地Oともに同一画面内の道路上に位置するこ
とになり、最適で正確な走行ルートを簡単に決定するこ
とができる。しかも、地図画像上の地名等の文字は、元
の通常モード時のままなので、文字が細かく密集せず、
道路が見づらくなることはない。
【0028】若し、目的地Oが市道沿いに有るなどし
て、第1詳細モードではまだ最適で正確な走行ルートを
決定しきれない場合、詳細キーを再度1回押圧する。す
ると、ナビゲーションコントローラ10の地図画像描画
部10cはステップ205でYESと判断し、それまで
第1詳細モードなので、図葉管理情報を参照してレベル
(m+2)=4の地図データが存在するかチェックする
(ステップ205、209、210)。ここでも存在す
るので第2詳細モードに設定する(ステップ211)。
【0029】続いて、地図画像描画部10bは図葉管理
情報を参照して、レベル2で現在の車両位置を含む1枚
の地図に係る地図データと、該地図データと同じ領域と
なるレベル4の複数枚の地図に係る地図データをCD−
ROM1からバッファメモリ10aに読み出し(レベル
2で現在の車両位置を含む1枚の地図に係る地図データ
が既にバッファメモリ10aに格納されている場合は該
レベル2の地図データの読み出しは省略する)、この
内、後者のレベル4の地図データを用いて、縦・横各々
1/4ずつ縮小し、文字を含まない地図画像をビデオR
AM10cに描画し直し(ステップ111)、続いて、
レベル2で同一領域となる1枚の地図に係る地図データ
中の文字データを用いて、通常サイズの文字をビデオR
AM10cの地図画像に重ねて描画する(ステップ11
0)。
【0030】このあと、マーク合成位置計算部10eが
現在の車両位置がビデオRAM10cの画像上のどの位
置に該当するか計算し、マーク発生部10fがマーク表
示位置計算部の計算結果に基づき、所定のタイミングで
車両位置検出装置2で検出された車両方位方向を向けた
車両位置マークを発生する(ステップ201〜20
3)。そして、読み出し制御部10dがビデオRAM1
0cに描画された地図画像を読み出し、合成部10gが
車両位置マークを合成し、ディスプレイ装置4に画面表
示させる(ステップ204)。この結果、画面には、そ
れまで第1詳細モードで表示されていたのと、同じ領域
で、高速道路、国道、県道に加え市道も含むより詳細な
地図画像が車両位置マークとともに表示されるので、現
在位置S、目的地Oともに同一画面内の道路上に位置す
ることになり、最適で正確な走行ルートを簡単に決定す
ることができる。しかも、地図画像上の地名等の文字
は、元の通常モード時のままなので、文字が細かく密集
せず、道路が見づらくなることはない。
【0031】走行ルートを決定したあと、元の通常モー
ドに戻したい場合、操作盤3の解除キーを2回押圧す
る。すると、1回目の押圧で第1詳細モードに戻り、2
回目の押圧で通常モードに戻るので、元のレベル2の地
図データに基づく通常サイズの地図画像に画面が戻る
(図6のステップ501〜503、501、502、5
04、図2のステップ108)。
【0032】これと異なり、運転者が寄り道をするなど
のため画面に現在表示されているのとは異なる領域の地
図を見たい場合、通常モード下で操作盤2の地図検索モ
ード設定キーを押圧する。すると、地図画像描画部10
bは図4のステップ301でYESと判断し、それまで
通常モードであったので、地図検索モードに設定する
(ステップ302、303)。この状態で、例えば、現
在描画されている地図画像の下隣の地図を見たい場合、
操作盤3の十字カーソルキーの内、下キーを1回押圧す
る。すると、地図画像描画部10bは現在地図検索モー
ドであるので(ステップ304、305)、図葉管理情
報を参照して、レベル2で現在ビデオRAM10cに格
納されている地図画像に対し下隣に当たる1枚の地図に
係る地図データをCD−ROM1からバッファメモリ1
0aに読み出し、該読み出した地図データを用いて、通
常サイズの地図画像をビデオRAM10cに描画し直す
(ステップ306)。
【0033】このあと、マーク合成位置計算部10eが
現在の車両位置がビデオRAM10cの画像上のどの位
置に該当するか計算するが(ステップ201)、ビデオ
RAM10cに描画された地図画像の領域から車両位置
が外れていれば、マーク発生部10fは車両位置マーク
の発生をしない(ステップ202でNO)。よって、読
み出し制御部10dによりビデオRAM10cから読み
出された地図画像がそのままディスプレイ装置4に画面
表示される(ステップ212、図9(1)参照)。この
結果、画面には、それまで表示されていた地図に対し下
隣の地図が表示されるので、所望の領域の道路等を確認
することができる。
【0034】但し、この状態では画面の道路には高速道
路と国道しか表示されない。詳しい道路を見たい場合、
操作盤3の詳細キーを1回押圧する。すると、ナビゲー
ションコントローラ10の地図画像描画部10bはステ
ップ205でYESと判断し、それまで地図検索モード
なので、図葉管理情報を参照してレベル(m+1)=3
の地図データが存在するかチェックする(図5のステッ
プ401、402)。ここでは存在するので地図検索・
第1詳細モードに設定する(ステップ403)。
【0035】続いて、地図画像描画部10bは図葉管理
情報を参照して、レベル2で現在ビデオRAM10cに
格納されている地図画像の描画に用いた地図データと、
現在ビデオRAM10cに格納されている地図画像と同
じ領域となるレベル3の複数枚の地図に係る地図データ
をCD−ROM1からバッファメモリ10aに読み出し
(レベル2で現在ビデオRAM10cに格納されている
地図画像の描画に用いた地図データがバッファメモリ1
0aに既に格納されているときは該地図データの読み出
しは省略する)、この内、後者のレベル3の地図データ
を用いて、縦・横各々1/2ずつ縮小し、文字を含まな
い地図画像をビデオRAM10cに描画し直し(ステッ
プ404)、続いて、レベル2で同じ領域に係る地図デ
ータ中の文字データを用いて、通常サイズの文字をビデ
オRAM10cの地図画像に重ねて描画する(ステップ
405)。
【0036】このあと、マーク合成位置計算部10eが
現在の車両位置がビデオRAM10cの画像上のどの位
置に該当するか計算し、車両位置がビデオRAM10c
に描画された地図画像の領域に入っているときは、マー
ク発生部10fがマーク合成位置計算部の計算結果に基
づき、所定のタイミングで、車両位置検出装置2で検出
された車両方位方向を向けた車両位置マークを発生する
(ステップ201〜203)。そして、読み出し制御部
10dがビデオRAM10cに描画された地図画像を読
み出し、合成部10gが車両位置マークを合成し、ディ
スプレイ装置4に画面表示させる(ステップ204)。
ビデオRAM10cに描画された地図画像の領域から車
両位置が外れていれば、マーク発生部10fは車両位置
マークの発生をしない(ステップ202でNO)。よっ
て、読み出し制御部10dがビデオRAM10cから読
み出した地図画像をそのままディスプレイ装置4に画面
表示させる(ステップ212)。この結果、画面には、
それまで地図検索モードで表示されていたのと、同じ領
域で、高速道路と国道に加え、県道も含む詳細な地図画
像が表示されるので(図9(2)参照)、運転者は広範
囲で詳細な道路を見ることができる。しかも、地図画像
上の地名等の文字は、元の通常モード時のままなので、
文字が細かく密集せず、道路が見づらくなることはな
い。
【0037】若し、地図検索・第1詳細モードではまだ
十分に細かな道路が表示されていない場合、詳細キーを
再度1回押圧する。すると、ナビゲーションコントロー
ラ10の地図画像描画部10bはステップ205でYE
Sと判断し、それまで地図検索・第1詳細モードなの
で、図葉管理情報を参照してレベル(m+2)=4の地
図データが存在するかチェックする(図5のステップ4
06、407)。ここでも存在するので地図検索・第2
詳細モードに設定する(ステップ408)。
【0038】続いて、地図画像描画部10bは図葉管理
情報を参照して、レベル2で現在ビデオRAM10cに
格納されている地図画像の描画に用いた地図データと、
現在ビデオRAM10cに格納されている地図画像と同
じ領域となるレベル4の複数枚の地図に係る地図データ
をCD−ROM1からバッファメモリ10aに読み出し
(レベル2で現在ビデオRAM10cに格納されている
地図画像の描画に用いた地図データがバッファメモリ1
0aに既に格納されているときは該地図データの読み出
しは省略する)、この内、後者のレベル4の地図データ
を用いて、縦・横各々1/4に縮小し、文字を含まない
地図画像をビデオRAM10cに描画し直し(ステップ
409)、続いて、レベル2で同じ領域に係る地図デー
タ中の文字データを用いて、通常サイズの文字をビデオ
RAM10cの地図画像に重ねて描画する(ステップ4
05)。
【0039】このあと、マーク合成位置計算部10eが
現在の車両位置がビデオRAM10cのどの座標に該当
するか計算し、車両位置がビデオRAM10cに描画さ
れた地図画像の領域に入っているときは、マーク発生部
10fがマーク合成位置計算部の計算結果に基づき、所
定のタイミングで、車両位置検出装置2で検出された車
両方位方向を向けた車両位置マークを発生する(ステッ
プ201〜203)。そして、読み出し制御部10dが
ビデオRAM10cに描画された地図画像を読み出し、
合成部10gが車両位置マークを合成し、ディスプレイ
装置4に画面表示させる(ステップ204)。ビデオR
AM10cに描画された地図画像の領域から車両位置が
外れていれば、マーク発生部10fは車両位置マークの
発生をしない(ステップ202でNO)。よって、読み
出し制御部10dがビデオRAM10cから読み出した
地図画像をそのままディスプレイ装置4に画面表示させ
る(ステップ212)。この結果、画面には、それまで
地図検索・第1詳細モードで表示されていたのと、同じ
領域で、高速道路、国道、県道に加え市道も含む詳細な
地図画像が表示されるので、運転者はより詳細な道路を
見ることができる。しかも、地図画像上の地名等の文字
は、元の通常モード時のままなので、文字が細かく密集
せず、道路が見づらくなることはない。
【0040】所望領域の地図を見たあと、元の通常モー
ドに戻したい場合、操作盤3の詳細モード解除キーを2
回押圧する。すると、1回目の押圧で地図検索・第1詳
細モードの状態に戻り(図6のステップ501、50
2、505〜507)、2回目の押圧で地図検索モード
の状態に戻る(ステップ501、502、508、50
9)。次に、地図検索モード解除キーを1回押圧する
と、通常モードに戻るので(図7のステップ601〜6
03)、元のレベル2の地図データに基づく車両位置マ
ークを含む通常サイズの地図画像に画面が戻る。
【0041】なお、第1詳細モード下で地図検索キーが
押圧されたとき、地図画像描画部10bは地図検索・第
1詳細モードとなり(図4のステップ301、302、
307)、第2詳細モード下で地図検索キーが押圧され
たとき、地図画像描画部10bは地図検索・第2詳細モ
ードとなる(図4のステップ301、302、30
8)。また、地図検索・第1詳細モード下や地図検索・
第2詳細モード下で地図検索モード解除キーが押圧され
たとき、第1詳細モードや第2詳細モードとなる(図7
のステップ601、602、604、または、601、
602、605)。
【0042】また、通常モード下で拡大キーが押圧され
たとき、地図画像描画部10bは図葉管理情報を参照し
てレベル(m+1)に係る地図データが存在するかチェ
ックし(ステップ606〜608)、存在すればレベル
(m+1)の地図データに基づき詳細な地図画像の描画
を行い(ステップ609、102〜104、107、1
08)、逆に、通常モード下で縮小キーが押圧されたと
き、地図画像描画部10bは図葉管理情報を参照してレ
ベル(m−1)に係る地図データが存在するかチェック
し(ステップ610〜612)、存在すればレベル(m
−1)の地図データに基づき詳細な地図画像の描画を行
う(ステップ613、102〜104、107、10
8)。
【0043】この実施例によれば、通常モードで車両位
置を含む地図画像の表示中に、詳細キーを押圧すれば、
それまで表示されていたのと同じ領域でより細かな道路
を含む地図画像に切り替えて表示させることができるの
で、目的地が離れていても現在地から目的地までを結ぶ
最適で正確な走行ルートを容易に決定することができ
る。また、地図検索モード下で地図画像を表示している
ときであっても、詳細キーを押圧すれば、それまで表示
されていたのと同じ領域でより細かな道路を含む地図画
像に切り替えて表示させることができるので、任意の広
い領域について、主要道路は勿論のこと詳細な道路も一
目で確認することができる。そして、詳細で広い領域の
地図画像を表示しても、文字は上位レベルの地図データ
に基づき描画するので、細かくならず、道路が見づらく
なることはない。
【0044】なお、上記した実施例では、ビデオRAM
の記憶領域は1画面分の大きさとし、通常モード時はレ
ベルmの地図1枚、第1詳細モード時はレベル(m+
1)の地図4枚分合わせた地図を描画するようにし、か
つ、車両の移動に伴い地図画像に合成する車両位置マー
クの位置を変えるようにしたが、ビデオRAMの記憶領
域を例えば9画面分の大きさとし、通常モード時はレベ
ルmの地図9枚分合わせた地図、第1詳細モード時はレ
ベル(m+1)の地図36枚分合わせた地図を描画するよ
うにし、かつ、ビデオRAMから車両位置を中心とする
1画面分の地図画像を切り出し、該切り出した地図画像
の中心に車両方位方向を向けた車両位置マークを合成し
て表示するようにしてもよい。また、詳細モード時にお
ける地名等の文字は、道路と同様、縮小して描画するよ
うにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上本発明によれば、縮尺別に地図デー
タを用意しておき、通常は、或る縮尺の地図データを用
いて、或る領域の地図画像を当該或る縮尺で描画し、画
面上に表示させ、詳細地図表示要求があったとき、現在
地図描画に用いている縮尺より縮尺が大きく、同じ領域
の地図データを用いて、所定の比率で縮小しながら当該
或る縮尺となるように地図画像を描画し、画面上に表示
し直すように構成したから、必要に応じて現在画面に表
示されている地図画像と同じ範囲を、より詳細な地図画
像に切り替えて表示させることができるので、広範囲に
わたる主要な道路及び細かな道路を一目で見ることかで
きる。この結果、例えば、互いに遠く離れた2点間を走
行しようとするとき、最適で正確なルートを容易に選び
出すことができる。
【0046】
【0047】
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る地図表示方法を具現した車載用ナ
ビゲーション装置の全体構成図である。
【図2】図1中のナビゲーションコントローラによる地
図表示処理を示す第1の流れ図である。
【図3】図1中のナビゲーションコントローラによる地
図表示処理を示す第2の流れ図である。
【図4】図1中のナビゲーションコントローラによる地
図表示処理を示す第3の流れ図である。
【図5】図1中のナビゲーションコントローラによる地
図表示処理を示す第4の流れ図である。
【図6】図1中のナビゲーションコントローラによる地
図表示処理を示す第5の流れ図である。
【図7】図1中のナビゲーションコントローラによる地
図表示処理を示す第6の流れ図である。
【図8】画面表示例を示す説明図である。
【図9】画面表示例を示す説明図である。
【図10】地図データの階層構造を示す説明図である。
【図11】従来の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】 1 CD−ROM 2 車両位置検出装置 3 操作盤 4 ディスプレイ装置 10 ナビゲーションコントローラ 10b 地図画像描画部 10c ビデオRAM 10f マーク発生部 10g 合成部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 21/00 G08G 1/0969 G09B 29/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縮尺別に地図データを用意しておき、 通常は、或る縮尺の地図データを用いて、或る領域の地
    図画像を当該或る縮尺で描画し、画面上に表示させ、 詳細地図表示要求があったとき、 現在地図描画に用いている縮尺より縮尺が大きく、前記
    領域と同じ領域内の地図を表示するための地図データを
    用いて、所定の比率で縮小しながら当該或る縮尺となる
    ように地図画像を描画し、画面上に表示し直すようにし
    たこと、 を特徴とする地図表示方法。
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