JP3223919U - トイレットペーパーホルダー - Google Patents

Abstract

【課題】片手だけで簡単にトイレットペーパーを使用できるトイレットペーパーホルダーを提供する。【解決手段】ユーザーの操作により回動する主歯車３０と連動して回動する送り歯車と、トイレットペーパーを軸支する前記送り歯車の主軸４０からなるトイレットペーパーホルダー１であって、トイレットペーパー１４０は前記主軸とともに回動するように軸支される。【選択図】図１

Description

本考案は、片手でだけで簡単にトイレットペーパーを使用できるトイレットペーパーホルダーに関する。

病院、公共施設、並びに老人ホーム等に設置しているトイレットペーパーホルダーは健常者用として設計されており、例えば、高齢者に対してトイレ介助をする人は片手で利用者を支え、他方の手でトイレットペーパー巻出し・切断および汚れ処理をしなければならないため、両手を使ってのトイレットペーパーの取り出しは危険性が極めて高く、負担も大きい。また、片麻痺者単独でのトイレ使用時に於いても片手のみでトイレットペーパーの巻出しと切断を行うには円滑に処理が進まない。

ＷＯ２０１２−１１７５８２号

上記のように高齢化社会に伴う福祉意識の高まりを背景に、高齢者や障害者の日常的な活動に於いて負荷を掛けない装置導入や介護支援するための技術が種々提案されており、その一つとして、トイレットペーパー用のペーパーホルダー装置がある。ＷＯ２０１２−１１７５８２号が提案されている。

前記提案は確かにセンサー感知による自動でのトイレットペーパーの送り出しと自動ペーパー切断機能が備わっているために片麻痺者や高齢者等に対して使用勝手の良いトイレットペーパーホルダーである。しかしながら、前記トイレットペーパーホルダーは電動式であるため高価格であり、停電時には使用できないためバッテリーを取り付けることで更に高価な商品となる。また、施設等には各階、各トイレ室には複数のトイレットペーパーホルダーを必要とするため導入費用は相当な金額となる。

上記課題に鑑み、考案者は誠意工夫の結果、操作性の観点とコストの観点を両立させるため、ユーザーの操作により回動する主歯車と連動して回動する送り歯車と、当該送り歯車の主軸と伴に回動するようにトイレットペーパーが軸支されたトイレットペーパーホルダーを提案する。

トイレットペーパーの巻き出される方向に交差する位置にトイレットペーパーを切り取るための切断機構を備え、当該切断機構に備わる切断部が巻き出されるトイレットペーパー面の一方の面又は両面方向に交差するように設置されているトイレットペーパーホルダーである。

トイレットパーパーの巻き出しを容易にするために手動レバーが主歯車に連結され、当該手動レバーの操作により前記主歯車が回動することでトイレットペーパーを巻き出し、巻き出されたトイレットパーパーを保持するための受け皿を備えたトイレットペーパーホルダーである。

上述の様に、本考案のトイレットペーパーホルダーにより、ユーザーが片手による手動レバーの操作のみでトイレットペーパーが送り出され、巻き出されたトイレットペーパーも簡単に切断機構により切断できるため高齢者や片麻痺だけでなくトイレ介助をする人に対しても負担を低減できる。

本考案の一実施形態に係る巻き出されたトイレットペーパーを保持するための受け皿を備えたトイレットペーパーホルダーの前面方向から見た内部構造を示す簡略図 図１に記載のＡ−Ｂ方向のトイレットペーパーホルダー断面を側面方向から見た内部構造を示す簡略図 図１記載のトイレットペーパーホルダーの上面図 本考案の他の実施形態である受け皿を備えていないトイレットペーパーホルダーの前面方向から見た内部構造を示す簡略図 図４に記載のＡ−Ｂ方向のトイレットペーパーホルダー断面を側面方向から見た内部構造を示す簡略図 図５に記載のトイレットペーパーホルダーに対して巻き出されたトイレットペーパーの他方面にも切断機構を備えた構造を示す簡略図

以下、本考案に係る実施の形態を図面により説明するが、本考案の範囲は、本実施形態に制限されるものではない。

図１は、本考案の一実施形態に係る巻き出されたトイレットペーパーを保持するための受け皿を備えたトイレットペーパーホルダーの前面方向から見た内部構造を示す簡略図、図２は図１の記載のＡ−Ｂ方向のトイレットペーパーホルダー断面を側面方向から見た内部構造を示す簡略図、図３は図１に記載のトイレットペーパーホルダーの上面図を示す。

本考案の一実施形態に係るトイレットペーパーホルダー本体１の内部には、外歯構造を備えた主歯車３０が取り付けられた主軸２０と、前記主歯車３０と連動して回動する送り歯車５０が取り付けられた送り歯車の主軸４０が備わり、前記送り歯車の主軸にはトイレットペーパーが軸支されており当該送り歯車の主軸と伴に回動する構造となっている。

前記トイレットペーパーホルダー本体１の側面には送り歯車５０の主軸４０の軸受けを備えた側面カバー１０が取り付けられており、本体から着脱可能若しくは開閉可能な構造となっている。また、前記外歯構造を備えた主歯車３０が取り付けられた主軸２０と前記送り歯車の主軸４０は当該トイレットペーパーホルダー本体１内部に備わる軸受板５により保持されるため前記側面カバー１０を取り外すことで容易にトイレットペーパー１４０の交換が可能となっている。

前記主軸２０一端にはラチェット機構を備えたハンドルレバー１３０が取り付けられており、ユーザーの操作により前記ハンドルレバー１３０を下方向に押し下げることにより主軸が回動しトイレットペーパーが巻き出され、受け皿７０にて当該巻き出されたトイレットペーパーが留まるようにしている。

前記巻き出されたトイレットペーパーはトイレットペーパーの巻き出される方向に交差する位置にトイレットペーパーを切り取るためのカッター６０が備わり、巻き出されたトイレットペーパー部を押し込むことで切断可能となる。

図４は、本考案の他の実施形態である受け皿を備えていないトイレットペーパーホルダーの前面方向から見た内部構造を示す簡略図、図５は図４に記載のＡ−Ｂ方向のトイレットペーパーホルダー断面を側面方向から見た内部構造を示す簡略図を示す。

本考案である他の実施形態に係る受け皿なしトイレットペーパーホルダー本体２の内部には、内歯構造を備えた主歯車３５が取り付けられた主軸２５と、前記主歯車３５と連動して回動する送り歯車５５が取り付けられた送り歯車の主軸４５が備わり、前記送り歯車の主軸にはトイレットペーパー１４０が軸支されており当該送り歯車の主軸と伴に回動する構造となっている。

前記トイレットペーパーホルダー本体２の側面には主軸４５の軸受けを備えた側面カバー１２が取り付けられており、着脱可能な構造となっている。
また、前記主軸２５と送り歯車の主軸４５は当該トイレットペーパーホルダー本体２内部の軸受板５により保持されるため前記側面カバー１２を取り外すことで容易にトイレットペーパー１４０の交換が可能となっている。

図６は、図４記載のトイレットペーパーホルダーの構造であり、トイレットペーパーの巻き出される方向に交差する位置にトイレットペーパーを切り取るためのカッター６０と当該カッター６０に対して前記巻き出されるトイレットペーパーの他方向の面側にもカッター６５を設置したものを示す。
これにより、ユーザーは巻き出されたトイレットペーパー部を押し込む方向や引き出す方向でも切断が可能となる。

１ トイレットペーパーホルダー本体
２ 受け皿なしトイレットペーパーホルダー本体
５ 軸受板
１０ 側面カバー
１２ 側面カバー
２０ 主軸
２５ 主軸
３０ 外歯構造を備えた主歯車
３５ 内歯構造を備えた主歯車
４０ 送り歯車の主軸
４５ 送り歯車の主軸
５０ 送り歯車
５５ 送り歯車
６０ カッター
６５ カッター
７０ 受け皿
１３０ ラチェット機構を備えたハンドルレバー
１４０ トイレットペーパー

Claims (5)

1. ユーザーの操作により回動する主歯車と連動して回動する送り歯車と、当該送り歯車の主軸と伴に回動するようにトイレットペーパーが軸支されたトイレットペーパーホルダー
2. トイレットペーパーの巻き出される方向に交差する位置にトイレットペーパーを切り取るための切断機構を備えた請求項１記載のトイレットペーパーホルダー
3. 切断機構に備わる切断部が巻き出されるトイレットペーパーの両面方向に設置されていることを特徴とする請求項１記載のトイレットペーパーホルダー
4. 巻き出されるトイレットペーパーを保持するための受け皿を備えた請求項１記載のトイレットペーパーホルダー
5. 手動レバーが主歯車に連結され、当該手動レバーの操作により前記主歯車が回動する請求項１のトイレットペーパーホルダー