JP3223846B2 - プレスブレーキ - Google Patents

プレスブレーキ

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JP3223846B2
JP3223846B2 JP18458297A JP18458297A JP3223846B2 JP 3223846 B2 JP3223846 B2 JP 3223846B2 JP 18458297 A JP18458297 A JP 18458297A JP 18458297 A JP18458297 A JP 18458297A JP 3223846 B2 JP3223846 B2 JP 3223846B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プレスブレーキに
関するもので、特にワークシートを折曲げるときに、機
械中心として加圧力伝達を受ける任意の上型有効長さを
設定し、それ以外の上型部分は加圧力伝達を受けないよ
うにしたプレスブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレスブレーキによりV曲げ加工
をするには、上下の型を衝突させないで自由曲げするエ
アベンディングと、上下の型で板を強く圧縮し押し切っ
て曲げるボトミングとが行われている。エアベンディン
グの場合には、スプリングバックに対する補正角を求め
ながら折り曲げるものであるが、正確な角度を維持させ
ることが困難であった。近時、単純V曲げを連続的に使
って複雑な断面の製品を折り曲げることが行なわれてい
るが、基準の角度以外の中間角度(例えば30°、60
°、80°、120°など)で曲げると、ラム、ベッド
の撓み、サイドフレームの口あき(サイドフレームのラ
ム支持部分のベッドに対する上開き変形)等によって正
確な折り曲げ角度を保持できない。一方ボトミングは上
記のような問題を起こさない代わりに、折り曲げ角度が
異なる度に型換えが必要となる。プレスブレーキのひず
み対策としては、下型にくさびを設けて型長さ方向に関
する型高さを中高に補正して、加工時のラムの湾曲状態
と下型列とを一致させることが行われる。またサイドフ
レームのひずみに対しては変形の影響を受けない部材を
別途に設けてこれに下限制御弁を取付け、加圧時のサイ
ドフレームの変位と無関係に最大加圧下で板材を加工す
ることが行われている。
【0003】また、分割した金型上部または下部に油圧
クッションを内蔵させ、油圧クッション機能により上下
金型隙間を補償してワークシートの長さ当りの圧力を一
定にし、すなわち板厚とV型溝の幅によって加圧力を調
整する方式のプレスブレーキや、折曲げ長さに関係なく
均一な加圧力で精密に加工することのできるプレスブレ
ーキも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記均一加圧式プレス
ブレーキにおいては、ワークシートに均一な加圧力を与
えるために、例えば分割金型内に25mmピッチに圧力
付与部材が配置され、型幅100mmの各標準金型に対
してそれぞれピン4本で対応させているものがある。折
曲げ幅が分割金型幅より狭い場合や、板材の端が分割金
型幅の一部にかかる場合に、型幅100mmの標準型
で、これを折曲げると過大な圧力(例えば標準型幅の5
0mmに板材がかかるとき2倍の圧力)が加わって圧力
オーバーとなるから、板材端部に当接する分割金型を予
め外しておくか、或いは型長さの小さい分離金型または
特殊幅の金型に取換えることが行われている。しかし、
分割上型で折曲げると、折り曲げ線における分割上型の
境目に僅かな凹凸が現れる。この僅かな凹凸は、製品仕
上がり上、殆どの場合、許容できるものであるが、ステ
ンレススチール板の精密折曲げ等が要求されるときに
は、この凹凸を取り除くために後加工を必要とし、ま
た、長短辺を縁曲げしてパネルを製造する場合には、折
曲げ長さに応じて圧力を調整する必要があった。
【0005】一方、最近のハンドリング装置の進歩か
ら、加工位置を移動してワークシートを曲げ加工するよ
りも、同一加工工程毎に、機械中心で加工する技術が要
望される。そのためには板材の端部に干渉して折曲不適
当となる金型を逃すことが必要となる。
【0006】本発明は、上型構成を機械幅全長1本とし
た上型であるか分割上型の集合であるかを問わず、ワー
クシートの折曲げ長さに応じて有効上型長さを自動的に
変えることのできる装置を提供する。また、圧力付与部
材と上型との間に介在させた圧力伝達用ピンのうち、機
械中心から選択された位置の圧力伝達用ピン列の上面
に、補助的圧力伝達部材であるスペーサを順次所定数挿
入するのみで、上型列に関する圧力付与部材からの加圧
力伝達幅方向距離(有効上型長さ)を、任意に設定する
ことのできる装置を提供することを目的とする。更に上
型構成を機械幅全長1本としながら有効上型長さを調節
することにより折曲げ線上に凹凸を生じさせずに精密折
曲げ加工をなしうる装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、プレスブレーキのラム下端の上型ホルダー内
にクッションを設けて上型を装着すると共に、下型両肩
部と高さ調節可能な下型底との3点で角度を決定した状
態で板材を折曲げるプレスブレーキにおいて、前記上型
ホルダー内の機械中心とする対称位置に一定ピッチで配
置されたピン群(圧力伝達部材)と、油室とゴムシート
とからなる油圧クッションの下部に配置されたブロック
状の圧力付与部材と、前記圧力付与部材とピン群との間
に出し入れ自在に配置されたスペーサ群と、スペーサ群
の移動手段とを備えた、ことを特徴とする。
【0008】さらに、本発明の実施態様に即して述べる
と、主シリンダの作動によって昇降するラム10と、ラ
ム下端に固着した上型ホルダー11と、上型ホルダー内
のほぼ全長にわたって配置された油圧クッション20
と、油圧クッションの下部に配置された圧力付与部材2
5と、上型ホルダーの下部に装着された上型12と、ベ
ッド13と、及びベッド上面に設けた溝付き下型14と
からなる。下型14は、両肩部57、58と高さ調節可
能な下型底部材54とを有しており、ラムの下降による
上型の加圧時に、下型の両肩部57、58と高さ調節さ
れた下型底部材54の頂面との3点(スリーポイント)
で折曲げ角度を決定し、主シリンダの作動による加工中
の金型に対し均等な流体圧を加えた状態でワークシート
を折曲げるプレスブレーキである。
【0009】本発明では、上型構成を機械幅全長1本と
した上型であるか分割上型の集合であるかを問わず、ワ
ークシートの折曲げ長さに応じて有効上型長さを自動的
に設定できるようにしてある。そのために、圧力付与部
材と上型との間に多数のピン(圧力伝達部材)を並列さ
せ、ワークシートの折曲げ長さに応ずる部分の上型長さ
だけ圧力伝達部材としての機能を活用し、その他の上型
部分は圧力付与部材からの加圧を受けないようにしたも
のである。上記上型ホルダー11は、次のような構成と
なっている。すなわち、圧力付与部材25と上型との間
で、かつ機械中心80を基準として左右対称位置に、一
定ピッチで立設された多数の圧力伝達用ピン40と、前
記圧力付与部材25の下面と各圧力伝達用ピン40上面
との間に形成されたスキマ48と、前記スキマ48に挿
入できるようにチェーンによって連結されたスペーサ群
37と、ワークシートの折曲げ長さに応ずる上型有効長
さを保持すべく、機械中心がわから選択された位置に至
るまでの、各圧力伝達用ピン40の上面にあたるスキマ
48に順次所要数のスペーサを挿入しうるスペーサ移動
手段30とを備えている。
【0010】また、圧力伝達用の各ピン40、40a、
40bは、ホルダー11の内部における圧力付与部材収
容用の空所24の下部にあたる位置にあけた多数の孔4
6に挿合されている。機械中心80に隣接する左右それ
ぞれ2個のピン40a、40a、40b、40bは、圧
力付与部材25下面と上型12上面との間の基準高さを
有してスペーサ37が挿入されずにブロック状の圧力付
与部材25の下面に当接する。基準高さを有するピン4
0a、40bから外側の左右型長さ方向に向けて配置さ
れた多数のピン40は、スペーサ挿入分だけ高さが低
く、ピン上面にスペーサが挿入されたときに、スペーサ
を介して前記圧力付与部材25よりの加圧力を受けてそ
の部分の上型12に伝達するように構成されている。
【0011】前記スペーサの移動手段30は、機械中心
80とする左右対称位置に配置された一対のスプロケッ
ト33、34と、両スプロケット間にかけられてホルダ
ー11の内部の水平面内に走行し、かつ一定ピッチに多
数のスペーサを取付けた一対のエンドレスチェーン35
と、チェーン駆動用モータ63とからなる。各エンドレ
スチェーン35、35は、機械中心80に対し互いに逆
方向に走行する。チェーンの正方向駆動によりホルダー
後側の待機位置にあるスペーサ37を、機械中心から左
右それぞれ型長さ方向に沿うスキマ48に順次移動させ
るものであり、また、チェーンの逆方向駆動によりスペ
ーサ37をスキマ48から順次抜取るものである。
【0012】この発明のプレスブレーキは、更に上型長
さ表示手段17を含んでいる。すなわち、上型長さ表示
手段17は、バンド収容溝側方に設けた左右一対のプー
リ26、28と、各エンドレスチェーン35の駆動によ
るスペーサ37の移動によって均等な流体圧を加えられ
た上型長さを表示する左右一対のインジケータバンド1
8と、インジケータバンド18が透視できるようにバン
ド収容溝66の前面を覆って設けられた透明スケール1
9とからなっている。インジケータバンド18は、後端
を前記チェーン35のアタッチメント39に固着し、プ
ーリ26、28に巻きかけて導いた先端側をバンド収容
溝66に挿入してある。また、透明スケール19は、ス
ペーサ37の挿入数操作に同期してバンド収容溝内を移
動したとき、インジケータバンド18、18の先端間距
離が最小上型長さ(lmin)から最大上型長さ(lmax)の間
にある有効上型寸法であることを読みとることができる
構成となっている。
【0013】バンド収容溝66の長手方向中央部分に
は、 最小上型長さ(lmin)を表す色付き基準板65が固
着され、バンド収容溝66に挿入したインジケータバン
ド18の前面は基準板65と同色に着色され、バンド収
容溝66の少なくとも縦壁67は基準板と反対色または
異なる色濃度をもつ色調に着色されている、ことを特徴
とする。
【0014】
【作 用】ラムの下降による上型の加圧時に、下型の両
肩部と高さ調節された下型底部材の頂面との3点で折曲
げ角度を決定し、主シリンダの作動による加工中の金型
に対し均等な流体圧を加えた状態でワークシートを折曲
げる。この際、ワークシートの折曲げ長さに応じ、駆動
スプロケットを駆動してエンドレスチェーンを走行させ
ることにより、機械中心側から選択された位置に至るま
での、各圧力伝達用ピンの上面にあたるスキマに順次所
要数のスペーサを挿入して上型有効長さに調節する。イ
ンジケータバンドの移動距離を機械前面の透明スケール
を通して確認したのち、ラムを駆動してワークシートを
折曲げるものである。本発明によれば、選択された位置
に至るまでの圧力伝達用ピンの上面に順次スペーサを挿
入するだけで金型の有効長さを自由に選択できるから、
ワークシートの長・短辺幅違いに対応して金型に不均等
負荷のない折曲作業を可能にし、これにより型着脱の省
力化し折曲作業の自動化を果すことが可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】次に図面に基づいて本発明を具体
的に説明する。図1および2に示すように、プレスブレ
ーキは、ラム10の下端に上型ホルダー11を介して装
着した上型12を、ベッド13上面の溝付き下型14に
対向させている。ラム10は、サイドフレーム15、1
5に固着した主シリンダ16、16の作動によって昇降
する。上型ホルダー11の内部には、ほぼ全長にわたっ
て配置された油圧クッション20と、油圧クッション2
0の下部長手方向に形成した断面ほぼ4角形の空所24
と、空所24内に配置された厚板状の圧力付与部材25
と、圧力付与部材25と上型12との間に配置された圧
力伝達部材である多数のピン(符号40で総称する)と
を有している。
【0016】上型12は、ラムと同一の長さを有してホ
ルダー11の下部の装着溝53に装着され、前面のクラ
ンプ爪51と、起伏レバー52と、後面の締付ピン、チ
ューブ(図示省略)とからなる保持手段50で保持され
ている。なお、図2に示すように反転上型29を備えて
いる。この反転上型29は、特公昭60−29570号
公報に開示されたように、直剣型上型12をグースネッ
ク型29またはアール曲げ型(図示省略)等に自動的に
交換できるように用意されている。直剣型上型12が使
用されているときには、リンク機構(図示省略)を作動
して図2の鎖線で示すような待避位置に上昇させてお
き、使用時には直剣型上型12の下部に密着させる。ま
た、図示例の装置は、機械幅とほぼ同長の一本の上型を
装着した場合を示したが、多数の分割上型を並べて装着
(図示省略)したものでもよい。
【0017】油圧クッション20は、上型ホルダー11
内に形成された油室21と、油室21と空所24との境
部に張設したゴムシート23とから構成される。図4で
は、圧力付与部材25は、空所24内に一連に配置された
場合を示したが、空所24の長手方向に沿って複数個に
分割されたものを配置してもよい(図示省略)。また、
下型14は、図2のように両肩部57、58と高さ調節
可能な下型底部材54とを有している。下型底部材54
は、型長さ方向にスライドできるクサビ等の高さ調節手
段(図示省略)に関連した調節部材56に支持されてい
る。図3及び4を参照して後述するように、圧力付与部
材25の下面とピンヘッドの上面との間には、スペーサ
37を挿入できるスキマ48を形成させると共に、機械
中心から選択されたピン40に至るまで順次スペーサ3
7を挿入するためのスペーサ移動手段30を備えてい
る。
【0018】次に、各部について詳述する。ホルダー1
1は、内部中央に流体圧力付与手段である油圧クッショ
ン20を構成する薄形の油室21を有している。油室2
1の下面は、ゴムシート23を張設して、厚板状の圧力
付与部材25の上面に向かい合わせる。油室21に圧油
を送ると、ゴムシート23は下方に膨出し、加圧を解く
と図2のように収縮して水平に張設される。
【0019】圧力伝達部材としての各ピン(符号40で
総称される)は、ホルダー11内部における圧力付与部
材収容用の空所24の下部にあたる位置に、例えば25
mmピッチであけた多数の孔46に挿合されている。ピ
ン群のうち機械中心80に隣接する左右それぞれ2個の
ピン40a、40bは、底部からそのピンヘッド41
a、41b頂面までの高さがH(例えば40〜55m
m)の基準ピンであり、その部位の圧力付与部材25の
下面にはスキマ48がない。しがってピンヘッド41
a,41b頂面にスペーサが挿入されずに圧力付与部材
25の下面に当接する。基準ピンより外方に配置された
多数のピン40の高さhは、基準ピンの高さHよりスペ
ーサ厚みt分だけ低く、ピンヘッド41の頂面にスペー
サが挿入されたときスペーサを介して前記圧力付与部材
25よりの加圧力を受けてその部分の上型12に伝達す
る。なお、ピンヘッド41bは、ピンヘッド41の頂面
へのスペーサ挿入時にスペーサ37との干渉を避けるた
めに切り欠き44を形成させている(図3、4)。
【0020】図3はスペーサの移動手段の平面図、図4
は図3のC−C線における拡大断面図、図5は図3のD
−D線における縦断面図である。移動手段30は、機械
中心にして左右対称配置されている。すなわち、この手
段は、圧力付与部材25の長手方向に配列されたピン4
0群の頂部に、必要数のスペーサ37を挿入して流体圧
が加えられる上型長さを設定するためのものであって、
左右対称配置されたスプロケット33、34と、両スプ
ロケット間にかけられてホルダー11内部の水平面内に
互いに逆方向に走行する一対のエンドレスチェーン35
と、エンドレスチェーン35のリンクピン36を利用し
て取付けた多数のスペーサ37と、チェーン駆動用モー
タ63とから構成される。前記エンドレスチェーン3
5、35は、機械中心80に対し互いに逆方向に走行
し、しかもチェーンの正方向駆動によりホルダー後側の
待機位置にあるスペーサ37を機械中心から左右それぞ
れ型長さ方向に沿うスキマ48に順次移動させ、チェー
ンの逆方向駆動によりスペーサ37をスキマ48から順
次抜取るものである。
【0021】図3及び4は機械中心80とする左右3番
目から5番目までの6個のピン40の各ヘッド41上面
にスペーサ37、37を順次挿入させた場合を示してい
る。例えばピン下面の直径を15mmとしたピンを、2
5mmピッチで配置しておけば、加圧に必要な上型長さ
は、機械中心80の左右に隣接する4個の基準ピン40
a、40bと スペーサ37が挿入された6個のピン4
0とを併せて 合計9ピッチ×25mm=225mmに
調節される。ピン下面直径が15mmであれば、225
±15mmを有効上型長さに調節したことになる。スペ
ーサ37のピンヘッド41上面への挿入時には、最先ス
ペーサ37の前縁に斜面38が形成されているので(図
4)、ピンヘッドに引っかかることなくスキマ48内を
走行してスムーズに挿入される。チェーン35の駆動に
よりすべてのスペーサ37をピン上面に挿入すると、機
械幅一杯(例えば4000mm)の最大長さの折曲げ加
工ができる。また、チェーン35を逆方向に駆動によっ
て、すべてのスペーサ37を待機位置におくと、4個の
基準ピン40a、40a、40b、40bにより最小
100mmの有効上型長さによる折曲げ加工ができる。
【0022】エンドレスチェーン35は、駆動軸31と
従動軸32に設けたスプロケット33、34間にかけら
れており、スペーサ37の挿入数に応じ数値制御方式な
どの操作で駆動される。駆動軸31は、上記スプロケッ
ト33の下にスペーサリング62およびプーリ26を有
し、軸端にカップリング64を設けて減速機付きモータ
63に直結している。また駆動軸31はホルダー外部の
機枠60に支持されている(図5)。
【0023】更に、この実施装置では、上記移動手段3
0に連動する上型長さ表示手段17を備えている。上型
長さ表示手段17は、各チェーン35に設けたアタッチ
メント39と、一端をビス68付きアタッチメント39
により連結されてチェーン35の移動に同期してスペー
サ37の移動を表示する一対のインジケータバンド18
と、ホルダー11の前面幅のほぼ全長にわたって形成さ
れたインジケータバンド18の収容溝66と、ホルダー
11の側方においてバンド18を巻かけるプーリ26、
28と、収容溝66の前面に設けられスペーサ37の移
動により均等な流体圧を加えられた上型長さに相当する
バンド18の移動距離を透視できる透明スケール19と
から構成されている(図1、2、3、5)。
【0024】インジケータバンド18は、各エンドレス
チェーン35の駆動によるスペーサ37の移動によって
均等な流体圧を加えられた上型長さを表示するためのも
のである。このインジケータバンド18は上記駆動軸3
1に設けたプーリ26と、駆動軸31の前部に設けた縦
軸27のプーリ28との間に巻きかけられている。プー
リ26は駆動軸31に玉軸受61を介して取り付けら
れ、また縦軸27のプーリ28も図示省略の玉軸受を用
いて支持され、チェーンに設けたアタッチメント39の
移動に同期して走行する。バンド18は後端を前記チェ
ーン35のアタッチメント39に固着され、プーリ2
6、28に巻きかけて導いた先端側をバンド収容溝66
に挿入する。バンド収容溝66の前面には、インジケー
タバンド18が透視できるように透明スケール19が設
けられている。
【0025】バンド収容溝66の長手方向中央部分に
は、 最小上型長さ(lmin)を表す基準板65が固着さ
れ、バンド収容溝66に挿入したインジケータバンド1
8の前面は基準板65と同色(例えば白色)に着色さ
れ、バンド収容溝の少なくとも縦壁67は基準板と反対
色または異なる色濃度をもつ色調に着色されている。前
記スペーサ37の挿入数操作に同期してバンド収容溝内
を移動したとき、インジケータバンド18、18の先端
間距離が最小上型長さ(lmin) から最大上型長さ(lma
x) の間にある有効上型寸法であることを示し、その寸
法を透明スケール19を透して外部から読みとることが
できる。
【0026】上記装置を用いて、例えば長辺=725m
m、短辺=475mm、各辺立上り15mmの長方形パ
ネルを加工する場合について説明する。ワークシート7
0は各辺立上りを見込んで長辺側725+(15x2)=
755mm、短辺側475+(15x2)=505mm
の大きさで、コーナ部には立上り部の干渉を避けるため
一辺15mmの角形切欠きを有している。折曲げ作業に
先立ちセンタリング装置(図示省略)により機械中心8
0とワークシート中心線とを合わせ、バックゲージによ
って端縁折曲げ長さを設定する。まず、短辺側端縁折曲
げのため、駆動スプロケット33を駆動してチェーン3
5を走行させることにより左右に各8個のスペーサ37
を各ピン40の上部に挿入し、機械中心80の左右に隣
接するピン40a、40bと合わせ19ピッチ×25mm
として短辺加圧に必要な上型長さ475mmに調節す
る。インジケータバンド18の移動距離を機械前面の透
明スケール19を通して確認する。このようにしたの
ち、ラム10を下降させて一方の短辺側端縁を折曲げ、
ワーク板材70を水平面内に180゜旋回させて他方の
短辺側端縁を折曲げる。なお、ラム10の下降による上
型12の加圧時に、下型の両肩部57、58と高さ調節
された下型底部材54の頂面59との3点で折曲げ角度を
決定し、主シリンダ16、16の作動による加工中の金
型に対し均等な流体圧を加えた状態でワークシート70
を折曲げる。
【0027】次に、ワークシートを水平面内に 90゜旋
回させ、ワークシートの長辺側に関してセンタリングを
行う。このようにしたのち、駆動スプロケット33を駆
動して左右に各14個づつのスペーサ37を挿入し、機
械中心80の左右に隣接するピン40a、40bと合わ
せ29ピッチ×25mmとして長辺側端縁折曲げに必要
な上型長さ725mmに調節する。前同様インジケータ
バンド18の移動距離を透明スケール19を通して確認
してから一方の長辺側端縁を折曲げ、更に、ワークシー
ト70を180゜旋回させて他方の長辺側端縁を折曲げ
る。このようにして長短辺の縁部を折曲げて立ち上げた
長方形パネルの加工を終了する。
【0028】
【発明の効果】上述のように本発明は、上型構成を機械
幅全長1本とした上型であるか分割上型の集合であるか
を問わず、ワークシートの折曲げ長さに応じて有効上型
長さを自動的に変えることにより、不均等曲げを防いで
効率よい各種長さの板材の折曲げ作業を行なうことがで
きる。また、圧力付与部材と上型との間に介在させた圧
力伝達用ピンのうち機械中心から選択された位置の圧力
伝達用ピン列の上面に、補助的圧力伝達部材であるスペ
ーサを順次所定数挿入するのみで、上型列に関する圧力
付与部材からの加圧力伝達幅方向距離(有効上型長さ)
を、任意に設定することが可能である。
【0029】また、本発明では、プレス中央部に左右に
配置した金型の有効長さを、自由に選択でき、ワーク板
材の長・短辺幅違いに対応して金型に不均等負荷のない
選択の自由度を増しプレス中央での折曲作業を可能に
し、これにより型着脱の省力化し折曲作業の自動化を果
すことが可能である。金型換えの迅速、省力化を果たす
ことができる。なお、ステンレススチール板の精密折曲
げ加工の際に分割上型の境目によって生成される僅かな
凹凸を後加工で除去する必要とするが、本発明によれ
ば、上型一本のものを使用し、かつスペーサ挿入により
調整された上型有効長さで折曲げることにより、折曲げ
線に凹凸が現れることなく、従って凹凸除去のための後
加工を要せずに精密折曲げ加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明プレスブレーキの正面図である。
【図2】図1のA−A線における拡大縦断面図である。
【図3】図2のB−B線における拡大平面図である。
【図4】図3のC−C線における拡大縦断面図である。
【図5】図3のD−D線における縦断面図である。
【符号の説明】
10 ラム 11 ホルダー 12 上型 13 ベッド 14 下型 15 サイドフレーム 16 主シリンダ 17 上型長さ表示手段 18 インジケータバンド 19 透明スケール 20 油圧クッション 21 油室 22 油路 23 ゴムシート 24 空所 25 ブロック(圧力付与部材) 26、28 プーリ 27 縦軸 29 反転上型 30 スペーサ移動手段 31 駆動軸 32 従動軸 33 駆動スプロケット 34 従動スプロケット 35 エンドレスチェーン 36 リンクピン 37 スペーサ 38 斜面 39 アタッチメント 40、40a、40b ピン(圧力伝達部材) 41、41a、41b ピンのヘッド 42 ピンヘッドの肩部 43 ピンの下面 44 切り欠き 46 ピン挿入用孔 48 スペーサ挿入用スキマ 50 上型保持手段 51 クランプ爪 52 起伏レバー 53 上型装着溝 54 下型の底部材 55 下型溝 56 調節部材 57、58 下型の両肩部 59 下型底部材の頂部 60 機枠 61 玉軸受 62 スペーサリング 63 モータ 64 カップリング 65 基準板 66 バンド収容溝 67 バンド収容溝の縦壁 68 ビス 70 ワーク板材 80 機械中心 H 基準ピン40a、40bの高さ h ピン40の高さ t スペーサの厚み

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主シリンダの作動によって昇降するラム
    (10)と、ラム下端に固着した上型ホルダー(11)と、上型
    ホルダー内のほぼ全長にわたって配置された油室とゴム
    シートとで形成された油圧クッション(20)と、油圧クッ
    ションの下部に配置された圧力付与部材(25)と、前記上
    型ホルダーの下部に装着された上型(12)と、ベッド(13)
    と、及び ベッド上面に設けた溝付き下型で、両肩部(5
    7,58)と高さ調節可能な下型底部材(54)とを有する下型
    (14)とからなり;前記上型ホルダー(11)は、 圧力付与部材(25)と上型(12)との間で、かつ機械中心(8
    0)を基準として左右対称位置に、一定ピッチで立設され
    た多数の圧力伝達用ピン(40)と、 前記圧力付与部材(25)下面と各圧力伝達用ピン(40)上面
    との間に形成されたスキマ(48)と、 前記スキマ(48)に挿入できるようにチェーン(35)によっ
    て連結して配置されたスペーサ群(37)と、 ワークシートの折曲げ長さに応ずる上型有効長さを保持
    すべく、機械中心がわから選択された位置までの、各圧
    力伝達用ピン(40)の上面にあたるスキマ(48)に順次所要
    数のスペーサ(37)を挿入しうるスペーサ移動手段(30)
    と、 を備えていることを特徴とするプレスブレーキ。
  2. 【請求項2】 上型ホルダー(11)は、更に前記圧力付与
    部材(25)を収容する空所(24)と、空所(24)の下部に圧力
    伝達用ピンを嵌入させる多数の孔(46)とを形成してお
    り、かつ多数のスペーサ(37)を取付けた一対のエンドレ
    スチェーン(35,35)を機械中心として左右対称に設けて
    いる請求項1に記載のプレスブレーキ。
  3. 【請求項3】 圧力伝達用の各ピン(40、40a、40b)のう
    ち 、 機械中心(80)に隣接する左右それぞれ数個のピン
    (40a,40a,40b,40b)は、 圧力付与部材(25)下面と上型(1
    2)上面との間の基準高さを有してスペーサ(37)が挿入さ
    れず、圧力付与部材(25)からの加圧を上型(12)の当該部
    分に伝達し 、基準高さを有するピン(40b,40b)から外
    側の 左右型長さ方向に向けて配置された多数のピン(4
    0)は、ピン(40b,40b)より スペーサ挿入用スキマ分だけ
    低く、ピン(40)上面にスペーサ(37)が挿入されたときス
    ペーサを介して前記圧力付与部材(25)よりの加圧力を受
    けてその部分の上型に伝達するように構成されている請
    求項1に記載のプレスブレーキ。
  4. 【請求項4】 前記スペーサ移動手段(30)は、機械中心
    (80)とする左右対称位置に配置された一対のスプロケッ
    ト(33,34)と、各スプロケット(33,34)間にかけられたホ
    ルダー(11)内部の水平面に走行し、かつ一定ピッチに多
    数のスペーサを取付けた一対のエンドレスチェーン(35)
    と、チェーン駆動用モータ(63)とからなり、 前記エンドレスチェーン(35,35)は、機械中心(80)に対
    し互いに逆方向に走行し、しかもチェーンの正逆駆動に
    よりホルダー後側の待機位置にあるスペーサ(37)を機械
    中心から左右それぞれ型長さ方向に沿うスキマ(48)に順
    次移動させ、チェーンの逆方向駆動によりスペーサ(37)
    をスキマ(48)から順次抜取るようにすることを特徴とす
    請求項1に記載のプレスブレーキ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のプレスブレーキにおい
    て、更に上型長さ表示手段(17)を含んでおり、 該上型長さ表示手段(17)は、少なくとも一方のチェーン
    (35)に設けたアタッチメント(39)と、一端をアタッチメ
    ント(39)により連結されてチェーン(35)移動に同期して
    スペーサ(37)の移動を表示するインジケータバンド(18)
    と、ホルダー(11)の前面幅のほぼ全長にわたって形成さ
    れたインジケータバンド(18)の収容溝(66)と、収容溝(6
    6)の前面に設けられスペーサ(37)の移動により均等な流
    体圧を加えられた上型長さに相当するバンド(18)の移動
    距離を透視できる透明スケール(19)とを備えていること
    を特徴とするプレスブレーキ。
  6. 【請求項6】 上型長さ表示手段(17)は、 バンド収容溝側方に設けた左右一対のプーリ(26,28)
    と、 各エンドレスチェーン(35)の駆動によるスペーサ(37)の
    移動によって均等な流体圧を加えられた上型長さを表示
    するインジケータバンド(18)であって、後端を前記チェ
    ーンのアタッチメント(39)に固着し、プーリ(26,28)に
    巻きかけて導いた先端側をバンド収容溝(66)に挿入した
    左右一対のインジケータバンド(18)と、インジケータバ
    ンド(18)が透視できるようにバンド収容溝(66)の前面を
    覆って設けられた透明スケール(19)であって、前記スペ
    ーサ(37)の挿入数操作に同期してバンド収容溝(66)内を
    移動したとき、 インジケータバンド(18,18)の先端間距
    離が最小上型長さ(lmin)から最大上型長さ(lmax)の間
    にある有効上型寸法であることを表示しうる透明スケー
    ル(19)と、 からなることを特徴とする請求項1に記載のプレスブレ
    ーキ。
  7. 【請求項7】 バンド収容溝(66)の長手方向中央部分に
    は、最小上型長さ(lmin)を表す色付き基準板(65)が固
    着され、バンド収容溝(66)に挿入したインジケータバン
    ド(18)の前面は基準板(65)と同色に着色され、バンド収
    容溝の少なくとも縦壁(67)は基準板と反対色または異な
    る色濃度をもつ色調に着色されている、ことを特徴とす
    る請求項1に記載のプレスブレーキ。
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