JP3223178B2 - ディジタルカメラ - Google Patents

ディジタルカメラ

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JP3223178B2
JP3223178B2 JP14475899A JP14475899A JP3223178B2 JP 3223178 B2 JP3223178 B2 JP 3223178B2 JP 14475899 A JP14475899 A JP 14475899A JP 14475899 A JP14475899 A JP 14475899A JP 3223178 B2 JP3223178 B2 JP 3223178B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタルカメラに
関し、特にたとえば撮影されたオリジナル画像データお
よびそれに対応するサムネイル画像データを記録する、
ディジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルカメラの記録フォーマットの
1つに、Exifがある。この記録フォーマットによれ
ば、撮影された所望の解像度の画像データ(オリジナル
画像データ)の他に、このオリジナル画像データに対応
するサムネイル画像データを記録する必要がある。この
ため従来のディジタルカメラでは、CPUが、プログラ
ムに従ってオリジナル画像データからサムネイル画像デ
ータを作成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、サムネイル画
像データをプログラムに従って作成しようとすると、作
成に時間がかかり、この結果1回の撮影が完了するまで
の時間が長くなるという問題があった。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、1
回の撮影に要する時間を短縮することができる、ディジ
タルカメラを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、被写体を撮
影してオリジナル画像データをラスタスキャン方式で出
力する撮影手段、メインメモリ、オリジナル画像データ
をメインメモリに書き込むオリジナル書き込み手段、オ
リジナル画像データに基づいてサムネイル画像データを
生成する生成手段、バッファ、生成手段から出力された
サムネイル画像データをバッファに書き込む第1サムネ
イル書き込み手段、および第1所定ライン分のオリジナ
ル画像データがメインメモリに書き込まれる毎にバッフ
ァに格納されたサムネイル画像データをメインメモリに
書き込む第2サムネイル書き込み手段を備える、ディジ
タルカメラである。
【0006】
【作用】オリジナル画像データがラスタスキャン方式で
撮影手段から出力されると、オリジナル書き込み手段
が、このオリジナル画像データをメインメモリに書き込
む。一方、生成手段は、撮影手段から出力されたオリジ
ナル画像データに基づいてサムネイル画像データを生成
する。生成されたサムネイル画像データは、第1サムネ
イル書き込み手段によって一旦バッファに書き込まれ
る。第2サムネイル書き込み手段は、第1所定ライン分
のオリジナル画像データがメインメモリに書き込まれる
毎に、バッファに格納されたサムネイル画像データをメ
インメモリに書き込む。
【0007】この発明のある局面では、第2所定ライン
分のサムネイル画像データが第1所定ライン分のオリジ
ナル画像データに関連し、バッファは第2所定ライン分
のサムネイル画像データを格納するサムネイルエリアを
含む。
【0008】この発明の他の局面では、水平カウンタが
オリジナル画像データの水平方向における画素数をカウ
ントして水平カウント値を出力し、垂直カウンタがオリ
ジナル画像データの垂直方向におけるライン数をカウン
トして垂直カウント値を出力する。
【0009】この発明のある実施例では、生成手段に含
まれる抽出手段が、水平カウント値および垂直カウント
値に基づいて、オリジナル画像データから所定の画素デ
ータを抽出する。抽出手段では、複数のレジスタがオリ
ジナル画像データを所定画素数ずつシフトさせ、能動化
手段が水平カウント値および垂直カウント値に基づいて
複数のレジスタを間欠的に能動化する。
【0010】この発明の他の実施例では、第1サムネイ
ル書き込み手段はデータ書き込み手段を含む。このデー
タ書き込み手段は、水平カウント値および垂直カウント
値に基づいてサムネイル画像データをバッファに書き込
む。
【0011】この発明のその他の実施例では、第1サム
ネイル書き込み手段は要求出力手段を含む。要求出力手
段は、垂直カウンタが第1所定ラインに相当するライン
数をカウントしかつ水平カウンタがオリジナル画像デー
タの水平画素数をカウントしたとき、サムネイル画像デ
ータの読み出し要求を出力する。第2サムネイル書き込
み手段に含まれるサムネイル読み出し手段は、このよう
な読み出し要求に応答して、バッファからサムネイル画
像データを読み出す。
【0012】この発明のその他の局面では、オリジナル
書き込み手段は、第1オリジナル書き込み手段および第
2オリジナル書き込み手段を含む。第1オリジナル書き
込み手段は、オリジナル画像データを所定画素数ずつバ
ッファに書き込み、第2オリジナル書き込み手段は、バ
ッファに格納されたオリジナル画像データを所定画素数
ずつメインメモリに書き込む。
【0013】
【発明の効果】この発明によれば、第1所定ライン分の
オリジナル画像データがメインメモリへ書き込まれる毎
にバッファに格納されたサムネイル画像データをメイン
メモリに書き込むようにしたため、1枚分のオリジナル
画像データおよび1枚分のサムネイル画像データのメイ
ンメモリへの書き込み動作が1フレーム期間内に完了す
る。つまり、1回の撮影に要する時間を短縮することが
できる。
【0014】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0015】
【実施例】図1を参照して、この実施例のディジタルカ
メラ10は、水平方向および垂直方向における有効画素
数が640画素および480ラインのCCDイメージャ
12を含む。CCDイメージャ12の前面には原色フィ
ルタ(図示せず)が装着され、被写体の光像はこの原色
フィルタを通してCCDイメージャ12に照射される。
【0016】シャッタボタン70が操作されると、シス
テムコントローラ68は、割込端子56aを介してCP
U56に制御信号を与える。CPU56は、シャッタボ
タン70が操作されてから1フレーム期間が経過した時
点で、CCDイメージャ12不能化する。具体的には、
タイミングジェネレータ13にCCDイメージャ12か
らの電荷の読み出しを中止させる。この結果、シャッタ
ボタン70の操作後は、1フレーム分のカメラ信号しか
CCDイメージャ12から出力されない。
【0017】出力されたカメラ信号はプログレッシブス
キャン信号であり、かつ各画素はR,GおよびBのいず
れかの原色成分をもつ。このようなカメラ信号が、CD
S/AGC回路14で周知のノイズ除去およびレベル調
整を施され、その後12MHzのクロックレートで動作
するA/D変換器16で、ディジタル信号であるカメラ
データに変換される。信号処理回路18は、A/D変換
器16から出力されたカメラデータに4:2:2の比率
でYUV変換を施し、YUVデータつまり640画素×
480ラインのオリジナル画像データを生成する。
【0018】なお、タイミングジェネレータ13は、シ
グナルジェネレータ15から出力された水平同期信号お
よび垂直同期信号に基づいてタイミング信号を生成し、
CCDイメージャ12をプログレッシブスキャン方式で
駆動する。
【0019】信号処理回路18もまた、シグナルジェネ
レータ15からの水平同期信号および垂直同期信号に応
答して、12MHzのクロックレートで上述の信号処理
を実行する。この結果、図4(B)に示すYデータおよ
び図4(C)に示すUVデータが、2つの信号経路から
同時に出力される。なお、Yデータ,UデータおよびV
データはいずれも1画素あたり8ビットである。
【0020】Yデータは、シリアルに接続された4つの
D−FF回路20a〜20dに1画素毎に入力され、そ
の後D−FF回路20a〜20dの出力が同時にD−F
F回路28に入力される。つまり、水平方向における4
画素分つまり32ビットのYデータが、D−FF回路2
8に同時に入力される。一方、UデータおよびVデータ
は、8ビット毎に交互に信号処理回路18から出力され
る。4:2:2変換によってUデータおよびVデータの
それぞれのデータ量はYデータの1/2となるため、4
画素分のYデータが一方の信号経路から出力される間
に、2画素分のUデータおよび2画素分のVデータが他
方の信号経路から出力される。この2画素分のUVデー
タもまた、D−FF回路22a〜22dを介してD−F
F回路30に同時に入力される。D−FF回路28およ
び30は3MHzのクロックレートで動作し、Yデータ
およびUVデータは、図4(D)および(E)に示すタ
イミングでかつ32ビット毎に、D−FF回路28およ
び30から出力される。
【0021】信号処理回路18から出力されたYデータ
はまた、常に能動化されかつ12MHZのクロックレート
で動作するD−FF回路24aを介して、1画素遅れで
D−FF回路24bに入力される。D−FF回路24b
およびその後段にシリアル接続されたD−FF回路24
c〜24eは、タイミングジェネレータ13から出力さ
れたイネーブル信号RegENによって能動化される。
つまり、図4(F)に示すイネーブル信号RegENが
ハイレベルとなる期間だけ、12MHzのクロックに応
答して入力データをラッチする。D−FF回路24b〜
24eのそれぞれでラッチされたYデータは、D−FF
回路32に同時に入力され、同じイネーブル信号Reg
ENに応答してラッチされる。
【0022】図4(F)からわかるように、イネーブル
信号RegENは8画素ごとに立ち上がり、この結果Y
データは8画素ごとに1回D−FF回路32に入力され
る。つまり、連続する8画素分のYデータの中から1画
素分のYデータが抽出される。D−FF回路32もま
た、イネーブル信号RegENに応答して所定4画素に
対応する入力データをラッチする。この結果、8画素ご
とのYデータが図4(H)に示すタイミングでD−FF
回路32から出力される。なお、垂直方向においては、
8ラインごとに1回以上の動作が行われる。
【0023】信号処理回路18から出力されたUVデー
タは、直接およびD−FF回路26aを介してセレクタ
27に入力される。D−FF回路26aは常に能動化さ
れかつ12MHzのクロックレートで動作し、これによ
って同じ画素に対応するUデータおよびVデータが同時
にセレクタ27に入力される。セレクタ27は、タイミ
ングジェネレータ13から出力された選択信号UVSE
Lに従っていずれかの入力データを選択する。セレクタ
27には、D−FF回路26b〜26eがシリアルに接
続され、そのいずれも、イネーブル信号RegENがハ
イレベルのときだけ12MHzのクロックに応答して入
力データをラッチする。D−FF回路34もまた、イネ
ーブル信号RegENに応答して入力データをラッチす
る。この結果、D−FF回路26b〜26eの出力がD
−FF回路34から同時に出力される。
【0024】選択信号UVSELのレベルは、図4
(G)に示すように8画素毎に変化する。選択信号UV
SELがローレベルであればセレクタ27はD−FF回
路26aの出力を選択し、選択信号UVSELがハイレ
ベルであればセレクタ27は信号処理回路18の出力を
選択する。イネーブル信号RegENは、上述のように
8画素ごとに1回しか立ち上がらず、この結果Uデータ
およびVデータがD−FF回路26b〜26eのそれぞ
れにおいて交互にラッチされる。つまり、Uデータおよ
びVデータが8画素ごとに交互に抽出される。抽出され
た所定4画素に対応するUVデータは、図4(I)に示
すタイミングでD−FF回路34から出力される。な
お、UVデータについても、垂直方向では8ラインごと
に以上の動作が実行される。
【0025】このようにして、水平方向および垂直方向
のいずれについても8画素および8ラインごとに画素デ
ータが抽出され、この結果、640画素×480ライン
のオリジナル画像データから80画素×60ラインのサ
ムネイル画像データが生成される。
【0026】スイッチSW1は、タイミングジェネレー
タ13から出力された選択信号SDSELに応じて切り
換えられる。つまり、選択信号SDSELが“0”であ
ればスイッチSW1はD−FF回路28と接続され、選
択信号SDSELが“1”であればスイッチSW1はD
−FF回路30と接続される。また、選択信号SDSE
Lが“2”および“3”をとるとき、スイッチSW1は
D−FF回路32および34にそれぞれ接続される。選
択信号SDSELは、12MHzのクロックに応答して
図4(J)に示すように“0”,“2”,“1”,
“3”の順で変化し、この結果D−FF回路28,D−
FF回路32,D−FF回路30,D−FF34の出力
がこの順序で選択される。オリジナル画像データおよび
サムネイル画像データは、図4(K)に示すタイミング
でスイッチSW1から出力される。
【0027】スイッチSW1のD−FF回路32および
34に対する接続は、D−FF回路32および34のそ
れぞれから所定4画素に対応するYデータおよびUVデ
ータが出力される期間だけ有効となる。このため、図4
(K)において、接続が無効であるときのスイッチSW
1の出力を斜線で示している。図4(K)から分かるよ
うに、32画素分のオリジナル画像データがスイッチS
W1から出力される間に、その32画素に関連する4画
素分のサムネイル画像データがスイッチSW1から出力
される。
【0028】バッファ36は、図3に示すようなデュア
ルポートのSRAMによって構成される。トータルのワ
ード数は“128”であり、前半の64ワードがオリジ
ナル画像データを格納するオリジナルエリアとされ、後
半64ワードのうち所定40ワードがサムネイル画像デ
ータを格納するサムネイルエリアとされる。
【0029】詳しく説明すると、各ワードは32ビット
の幅をもち、アドレス“0”〜“63”が割り当てられ
たオリジナルエリアは2バンクに分割される。つまり、
各バンクには64画素分のYUVデータを格納できる。
したがって、スイッチSW1から出力されたオリジナル
画像データは、バンク1および2に64画素ずつ交互に
書き込まれる。読み出しは、書き込みが実行されていな
いバンクから行われる。
【0030】一方、サムネイル画像データはアドレス
“64”〜“83”およびアドレス“96”〜“11
5”に格納される。この合計40ワード分のエリアがサ
ムネイルエリアとされる。サムネイルエリアにおいて
も、各ワードは32ビットの幅をもち、所定4画素に対
応するYデータまたはUVデータが1つのワードに書き
込まれる。具体的には、アドレス“64”〜“83”の
20ワードにYデータが書き込まれ、アドレス“96”
〜“115”の20ワードにUVデータが書き込まれ
る。このようにして、80画素つまり1ライン分のサム
ネイル画像データが、サムネイルエリアに書き込まれ
る。
【0031】タイミングジェネレータ13はまた、図4
(L)に示す書込アドレス信号および図4(M)に示す
ライトイネーブル信号をバッファ36に与える。選択信
号SDSELが図4(J)に示すように変化すること
で、オリジナル画像データおよびサムネイル画像データ
が図4(K)に示すタイミングでスイッチSW1から出
力される。このため、ライトイネーブル信号の出力タイ
ミングは、有効なサムネイル画像データが出力されると
きだけ12MHzから24MHzに変化する。この結
果、オリジナル画像データおよびサムネイル画像データ
が、図4(L)に示す書込アドレスに書き込まれる。こ
のようにして、32画素分のオリジナル画像データがオ
リジナルエリアに書き込まれる間に、関連する4画素分
のサムネイル画像データがサムネイルエリアに書き込ま
れる。
【0032】オリジナルエリアの一方のバンクに書き込
まれた64画素分のオリジナル画像データは、他方のバ
ンクに対する後続の64画素分のオリジナル画像データ
の書き込みと並行して、メモリ制御回路40によって読
み出される。具体的には、タイミングジェネレータ13
が図7(B)に示すオリジナル読出リクエストをメモリ
制御回路40に与え、メモリ制御回路40が、このオリ
ジナル読出リクエストに応答して所定のバンクからオリ
ジナル画像データを読み出す。メモリ制御回路40は、
図7(E)に示すように24MHzのレートでアドレス
信号を出力し、図7(D)に示すようにオリジナルエリ
アからオリジナル画像データを読み出す。
【0033】図5を参照して、オリジナル読出リクエス
トは、RS−FF回路40bを介して調停回路40aに
入力される。調停回路40aは、RS−FF回路40c
〜40eからも別のリクエストを受け、各リクエストを
調停する。そして、いずれかのリクエストに応えるため
に、処理回路40fに所定のスタート信号を出力する。
【0034】処理回路40fは、図6に示すように構成
される。バス38は、データバス38a〜38c,アド
レスバス38dならびに制御バス38eを含み、データ
バス38aおよび38bは、3ステートバッファ40i
および40jの入力端子とそれぞれ接続される。データ
バス38cは、3ステートバッファ40i,40jおよ
び40vの出力端子およびD−FF回路40kの入力端
子と共通接続される。アドレスバス38dおよび制御バ
ス38eは、バッファ制御回路40gと接続される。
【0035】D−FF回路40k〜40pはシリアル接
続され、D−FF回路40pの出力端子は3ステートバ
ッファ40qの入力端子と接続され、そして3ステート
バッファ40qの出力端子はバス42に含まれるデータ
バス42aを介してSDRAM(Synchronous DRAM) 4
4と接続される。3ステートバッファ40qの出力端子
と3ステートバッファ40vの入力端子との間には、互
いにシリアル接続されたD−FF回路40r〜40uが
介挿される。3ステートバッファ40i,40jおよび
40vはバッファ制御回路40gによってオン/オフさ
れ、3ステートバッファ40qはSDRAM制御回路4
0hによってオン/オフされる。
【0036】タイミングジェネレータ13からのオリジ
ナル読出リクエストを処理するとき、処理回路40f
は、図8(A)に示すスタート信号に応答して図8
(B)に示すアドレス信号をバッファ36に出力し、図
8(C)に示すオリジナル画像データ(YUVデータ)
をバッファ36のオリジナルエリアから読み出す。そし
て、読み出したYUVデータをDMA(Direct Memory
Access)でSDRAM44に書き込む。このとき、処理
回路40fは24MHzのクロックレートで処理を実行
する。
【0037】具体的に説明すると、バッファ制御回路4
0gが、上述のアドレス信号をアドレスバス38dを通
して出力し、かつチップセレクト信号CS1をローレベ
ルとして3ステートバッファ40jをオン状態とする。
さらに、SDRAM制御回路40hが3ステートバッフ
ァ40qをオン状態とする。これによって、バッファ3
6から読み出されたオリジナル画像データが、D−FF
回路40k〜40pを経て図8(H)に示すタイミング
でSDRAM44に出力される。つまり、3ステートバ
ッファ40iおよび40qの間に4つのD−FF回路4
0k〜40pが介挿されているため、取り込まれたYU
Vデータは4クロック遅れでSDRAM44に出力され
る。
【0038】SDRAM制御回路40hもまた、SDR
AM44に対して図8(D)〜(F)に示すアドレス信
号,RAS信号およびCAS信号を出力する。アドレス
信号はアドレスバス42bを介してSDRAM44に出
力され、RAS信号およびCAS信号は、制御バス42
cおよび42dを介してSDRAM44に出力される。
アドレス信号は、まずロウアドレスを指定し、続く4ク
ロック期間にカラムアドレスを指定する。RAS信号は
ロウアドレスが指定されると同時に立ち下がるが、CA
S信号はカラムアドレスが指定された時点で立ち下が
る。これによってSDRAM44が4つのアドレスを認
識し、図6(H)に示すYUVデータを所望の4アドレ
スに32ビットずつ書き込む。このような動作が、64
画素分だけ実行される。
【0039】処理回路40fは、64画素分のオリジナ
ル画像データの書き込みが完了する毎に調停回路32a
にエンド信号を与え、調停回路32aは次のリクエスト
の処理に移る。このようにしてタイミングジェネレータ
13からのオリジナル読出リクエストが10回処理され
た結果、640画素つまり1ライン分のオリジナル画像
データがSDRAM44に書き込まれる。オリジナル読
出リクエストが4800回繰り返されると、1画面分の
オリジナル画像データがSDRAM44内に得られる。
【0040】タイミングジェネレータ13は、80画素
分のサムネイル画像データがバッファ36に得られるご
とに、つまり8ラインごとに、サムネイル読み出しリク
エストを出力する。サムネイル読み出しリクエストは、
図7(G)に示すように所定ラインの10回目のオリジ
ナル読出リクエストと同時に出力され、図5に示すRS
−FF回路40cに与えられる。調停回路40aは10
回目のオリジナル読出リクエストの次にサムネイル読出
リクエストを処理する。サムネイル読出リクエストを処
理するときも、調停回路40aから処理回路40fに対
して所定のスタート信号が与えられ、バッファ制御回路
40gは図7(E)に示すアドレス信号をバッファ36
に与える。これによって、サムネイルエリアから図7
(D)に示すサムネイル画像データが読み出され、上述
と同じ要領でこのサムネイル画像データがSDRAM4
4に書き込まれる。
【0041】サムネイルエリアには1ライン分のサムネ
イル画像データが格納されるため、サムネイル読出リク
エストを1回処理すれば、1ライン分のサムネイル画像
データがSDRAM44に書き込まれる。このようなサ
ムネイル画像データの書込動作が、8ラインごとに1回
実行される。換言すれば、640画素×8ライン分のオ
リジナル画像データがSDRAM44に書き込まれるご
とに、80画素×1ライン分のサムネイル画像データが
SDRAM44に書き込まれる。したがって、シャッタ
ボタン70が押されてから1フレーム期間が経過するま
でに、640画素×480ライン分のオリジナル画像デ
ータならびに80画素×60ライン分のサムネイル画像
データの書き込みが完了する。
【0042】なお、サムネイル画像データは、図7
(A)に示す水平ブランキング期間にSDRAM44に
書き込まれ、この結果、サムネイル画像データの書き込
み処理がオリジナル画像データの書き込み処理に悪影響
を及ぶことはない。
【0043】タイミングジェネレータ13は図2に示す
ように構成される。Hカウンタ13aは12MHzのク
ロックに応答してインクリメントされ、水平同期信号に
よってリセットされる。つまり、Hカウンタ13aはオ
リジナル画像データの水平画素数をカウントする。Hカ
ウンタ13aのカウント値は10ビットで表される。こ
のようなカウント値の下位3ビット[2:0]がデコー
ダ13bに入力され、下位第3ビット[2]がD−FF
回路13cに入力される。また、下位2ビット[1:
0]がデコーダ13eおよびインバータ13fに入力さ
れ、下位5ビット[4:0]がデコーダ13gに入力さ
れる。
【0044】デコーダ13bは、3ビットの入力データ
が“1”を示すときに出力をハイレベルとする。このよ
うなデコーダ13bの出力が、イネーブル信号RegE
Nとなる。また、D−FF回路13cに入力された下位
第3ビットのデータは、次段のD−FF回路13dを介
して選択信号UVSELとして出力される。デコーダ1
3eは、2ビットの入力データが“0”,“1”,
“2”および“3”を示すとき、“0”,“2”,
“1”および“3”をそれぞれ示す選択信号SDSEL
を生成する。この結果、イネーブル信号RegENは図
4(F)に示すように変化し、選択信号UVSELは図
4(G)に示すように変化し、そして選択信号SDSE
Lは図4(J)に示すように変化する。
【0045】インバータ13fは入力データを反転さ
せ、デコーダ13gは5ビットの入力データが“25”
〜“28”を示すときハイレベル信号を出力する。ま
た、インバータ13iが24MHzのクロックを反転さ
せる。Vカウンタ13nは、水平同期信号に応答してイ
ンクリメントされ、垂直同期信号によってリセットされ
る。つまり、Vカウンタ13nはオリジナル画像データ
の垂直ライン数をカウントする。Vカウンタ13nのカ
ウント値は9ビットで表される。このうち下位3ビット
[2:0]がデコーダ13mに入力され、デコーダ13
mはこの入力が“1”を示すときだけハイレベル信号を
出力する。つまり、デコーダ13mの出力は、8ライン
ごとにハイレベルとなる。
【0046】デコーダ13gおよび13mの出力はAN
D回路13kによって論理積を施され、AND回路13
kの出力は、OR回路13hによってインバータ13f
の出力と論理和を施される。さらに、OR回路13hの
出力が、AND回路13jによってインバータ13iの
出力と論理積を施される。この結果、AND回路13j
から図4(M)に示すライトイネーブル信号が得られ、
バッファ36に出力される。
【0047】アドレス発生回路13p〜13sは、Hカ
ウンタ13aのカウント値に基づいて、オリジナルYデ
ータ,オリジナルUVデータ,サムネイルYデータおよ
びサムネイルUVデータの書き込みアドレスをそれぞれ
決定し、アドレス信号をセレクタ13tに入力する。セ
レクタ13tはまた、Hカウンタ13aのカウント値の
下位2ビットを制御信号として受け、いずれかのアドレ
ス信号を選択する。つまり、制御信号が“0”を示すと
きはアドレス発生回路13pの出力を選択し、制御信号
が“2”を示すときはアドレス発生回路13qの出力を
選択する。また、制御信号が“1”を示すときはアドレ
ス発生回路13rの出力を選択し、制御信号が“3”を
示すときはアドレス発生回路13sの出力を選択する。
この結果、アドレス信号は図4(L)に示すように変化
する。
【0048】このようにしてタイミングジェネレータ1
3からバッファ36に与えられるライトイネーブル信号
およびアドレス信号にしたがって、オリジナル画像デー
タおよびサムネイル画像データが所定アドレスに書き込
まれる。
【0049】読み出しリクエスト発生回路13uおよび
13vは、Hカウンタ13aおよびVカウンタ13mの
両方のカウント値を受け、所定タイミングでオリジナル
読み出しリクエストおよびサムネイル読み出しリクエス
トをそれぞれ出力する。具体的に説明すると、読み出し
リクエスト発生回路13uは、各ラインにおいてHカウ
ンタ13aが64画素をカウントするごとにオリジナル
読み出しリクエストを出力する。一方、読み出しリクエ
スト発生回路13vは、Vカウンタ13mが7ラインを
カウントしかつHカウンタ13aが640画素をカウン
トするごとに、サムネイル読み出しリクエストを出力す
る。この結果、オリジナル読み出しリクエストは、図7
(B)に示すように64画素毎に出力される。また、サ
ムネイル読み出しリクエストは、図7(C)に示すよう
に、所定ラインにおける10回目のオリジナル読み出し
リクエストと同時に出力される。
【0050】SDRAM44に1画面分のオリジナル画
像データおよびサムネイル画像データが得られると、図
1に示すJPEG圧縮/伸長回路48がメモリ制御回路
40に対して書込リクエストおよび読出リクエストを与
える。書込リクエストはオリジナル画像データおよびサ
ムネイル画像データのバッファ46への書き込みを要求
するリクエストであり、読出リクエストは、JPEG圧
縮/伸長回路48によって圧縮されバッファ50に書き
込まれた圧縮データの読み出しを要求するものである。
したがって、書込リクエスト,読出リクエストの順でそ
れぞれのリクエストが与えられる。
【0051】調停回路40aは、RS−FF回路40d
を介して書込リクエストを受け、対応するスタート信号
を処理回路40fに与える。図6に示すバッファ制御回
路40gは、チップセレクト信号CS2をローレベルと
し、SDRAM制御回路40hは上述と同じ要領でSD
RAM44からオリジナル画像データを読み出す。読み
出されたオリジナル画像データは、D−FF回路40r
〜40vおよび3ステートバッファ40pを経てバッフ
ァ46に出力される。バッファ制御回路40gはまた、
アドレス信号およびライトイネーブル信号をバッファ4
6に出力する。これによって、オリジナル画像データが
バッファ58の所定アドレスに書き込まれる。
【0052】JPEG圧縮/伸長回路48は、バッファ
46に書き込まれたオリジナル画像データにJPEG圧
縮を施し、圧縮データをバッファ50に書き込む。この
ようにしてバッファ50に格納された圧縮データは、J
PEG圧縮/伸長回路48からの読出リクエストに応答
してメモリ制御回路40によって読み出され、再度SD
RAM44に書き込まれる。
【0053】つまり、RS−FF回路40eを介して入
力される読出リクエストに応答して、調停回路40aが
所定のスタート信号を処理回路40fに入力する。これ
を受けて、図6のバッファ制御回路40gがチップセレ
クト信号CS3をローレベルとし、アドレス信号をバッ
ファ50に出力する。また、SDRAM制御回路40h
が、3ステートバッファ40qをオン状態とし、アドレ
ス信号,RAS信号およびCAS信号を所定のタイミン
グでSDRAM44に入力する。これによって、バッフ
ァ50に格納された圧縮データが、SDRAM44の所
定アドレスに格納される。
【0054】このような処理はサムネイル画像データに
対しても施され、この結果、オリジナル画像およびサム
ネイル画像の両方の1画面分の圧縮データがSDRAM
44内に得られる。
【0055】CPU56は、この圧縮データをバスブリ
ッジ52およびバス54を介して取り込み、DRAM5
8に書き込む。CPU56はその後、この圧縮データを
I/F回路60を介してメモリカード66に記録する。
【0056】この実施例によれば、8ライン分のオリジ
ナル画像データのSDRAM44への書き込みが完了す
る毎に、関連する1ライン分のサムネイル画像データを
SDRAM44に書き込むようにしたため、1画面分の
オリジナル画像データおよび1画面分のサムネイル画像
データの書き込みを1フレーム期間内に完了することが
できる。さらに、メモリ制御回路40の処理速度は24
MHzで、信号処理回路18の処理速度の4倍である。
このため、SDRAM44へのオリジナル画像データお
よびサムネイル画像データの書き込みと並行して、これ
らのデータの圧縮処理およびメモリカード66への記録
処理が可能となる。この結果、各フレームのオリジナル
画像データおよびサムネイル画像データをSDRAM4
4に連続して書き込む処理と並行して、各フレームの圧
縮データをメモリカード66に連続して記録することが
できる。換言すれば、複数フレームのオリジナル静止画
像からなるオリジナル動画像および複数フレームのサム
ネイル静止画像からなるサムネイル動画像を、メモリカ
ード66に記録することができる。
【0057】なお、この実施例では、水平ブランキング
期間を利用してサムネイル画像データを1ラインずつS
DRAM44に書き込むようにしたが、SDRAM44
へのサムネイル画像データの書き込みは複数ラインごと
に行ってもよい。この場合、サムネイルエリアの容量を
複数ライン分のサムネイル画像データが格納できるよう
に拡張する必要がある。また、サムネイルエリアの容量
を80画素×60ラインまで拡張し、垂直ブランキング
期間に1画面分のサムネイル画像データをまとめてSD
RAM44に書き込むようにしてもよい。
【0058】また、この発明では、プログレッシブスキ
ャン方式のCCDイメージャを用いて説明したが、この
発明は、ラスタスキャン方式のあらゆるイメージセンサ
を用いるディジタルカメラに適用できる。このため、プ
ログレッシブスキャン方式の代わりにインタレーススキ
ャン方式を採用してもよく、また、CCDイメージャの
代わりにCMOSイメージセンサを採用してもよい。
【0059】さらに、メモリカードとしてはSSFDC
(ソリッドステートフロッピーディスクカード)をはじ
めとする各種のカードを用いることができる。また、こ
の実施例ではR,GおよびBがモザイク状に配列された
原色フィルタを用いて説明したが、Ye ,Cy ,Mg お
よびGがモザイク状に配列された補色フィルタを用いて
もよい。さらに、メインメモリは、バースト転送が可能
である限りSDRAM以外のものを用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施例を示すブロック図である。
【図2】タイミングジェネレータの一部を示すブロック
図である。
【図3】バッファを示す図解図である。
【図4】図1実施例の動作の一部を示すタイミング図で
ある。
【図5】メモリ制御回路を示すブロック図である。
【図6】図5実施例の一部を示すブロック図である。
【図7】図1実施例の動作の他の一部を示すタイミング
図である。
【図8】図1実施例の動作のその他の一部を示すタイミ
ング図である。
【符号の説明】
10…ディジタルカメラ 12…CCDイメージャ 18…信号処理回路 36…バッファ 44…SDRAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 5/91 H04N 5/91 J // H04N 101:00

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体を撮影してオリジナル画像データを
    ラスタスキャン方式で出力する撮影手段、 メインメモリ、 前記オリジナル画像データを前記メインメモリに書き込
    むオリジナル書き込み手段、 前記オリジナル画像データに基づいてサムネイル画像デ
    ータを生成する生成手段、 バッファ、 前記生成手段から出力されたサムネイル画像データを前
    記バッファに書き込む第1サムネイル書き込み手段、お
    よび第1所定ライン分のオリジナル画像データが前記メ
    インメモリに書き込まれる毎に前記バッファに格納され
    たサムネイル画像データを前記メインメモリに書き込む
    第2サムネイル書き込み手段を備える、ディジタルカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】第2所定ライン分のサムネイル画像データ
    が前記第1所定ライン分のオリジナル画像データに関連
    し、 前記バッファは前記第2所定ライン分のサムネイル画像
    データを格納するサムネイルエリアを含む、請求項1記
    載のディジタルカメラ。
  3. 【請求項3】前記オリジナル画像データの水平方向にお
    ける画素数をカウントして水平カウント値を出力する水
    平カウンタ、および前記オリジナル画像データの垂直方
    向におけるライン数をカウントして垂直カウント値を出
    力する垂直カウンタをさらに備える、請求項1または2
    記載のディジタルカメラ。
  4. 【請求項4】前記生成手段は、前記水平カウント値およ
    び前記垂直カウント値に基づいて前記オリジナル画像デ
    ータから所定の画素データを抽出する抽出手段を含む、
    請求項3記載のディジタルカメラ。
  5. 【請求項5】前記抽出手段は、前記オリジナル画像デー
    タを所定画素数ずつシフトさせる複数のレジスタ、およ
    び前記水平カウント値および前記垂直カウント値に基づ
    いて前記複数のレジスタを間欠的に能動化する能動化手
    段を含む、請求項4記載のディジタルカメラ。
  6. 【請求項6】前記第1サムネイル書き込み手段は、前記
    水平カウント値および前記垂直カウント値に基づいて前
    記サムネイル画像データを前記バッファに書き込むデー
    タ書き込み手段を含む、請求項3ないし5のいずれかに
    記載のディジタルカメラ。
  7. 【請求項7】前記第1サムネイル書き込み手段は、前記
    垂直カウンタが前記第1所定ラインに相当するライン数
    をカウントしかつ前記水平カウンタが前記オリジナル画
    像データの水平画素数をカウントしたとき前記サムネイ
    ル画像データの読み出し要求を出力する要求出力手段を
    含む、請求項3ないし6のいずれかに記載のディジタル
    カメラ。
  8. 【請求項8】前記第2サムネイル書き込み手段は、前記
    読み出し要求に応答して前記バッファから前記サムネイ
    ル画像データを読み出すサムネイル読み出し手段を含
    む、請求項7記載のディジタルカメラ。
  9. 【請求項9】前記オリジナル書き込み手段は、前記オリ
    ジナル画像データを所定画素数ずつ前記バッファに書き
    込む第1オリジナル書き込み手段、および前記バッファ
    に格納されたオリジナル画像データを前記所定画素数ず
    つ前記メインメモリに書き込む第2オリジナル書き込み
    手段を含む、請求項1ないし8のいずれかに記載のディ
    ジタルカメラ。
  10. 【請求項10】前記バッファは、少なくとも前記所定画
    素数のオリジナル画像データを格納するオリジナルエリ
    アを含む、請求項9記載のディジタルカメラ。
  11. 【請求項11】前記メインメモリはSDRAMである、
    請求項1ないし10のいずれかに記載のディジタルカメ
    ラ。
  12. 【請求項12】前記メインメモリに格納されたオリジナ
    ル画像データおよびサムネイル画像データを記録媒体に
    記録する記録手段をさらに備える、請求項1ないし11
    のいずれかに記載のディジタルカメラ。
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