JP4105959B2 - デジタルカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに係り、特に、複数の記録媒体が装着可能に構成されたデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CCD(Charge Coupled Device、電荷結合素子)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージ・センサ等の撮像素子の高解像度化に伴い、デジタルカメラの需要が急増している。
【0003】
また、近年のデジタルカメラには、様々な撮影状況や目的に対応するために、撮影によって得られた画像情報を記録するためのスマート・メディア(SmartMedia(R))、コンパクト・フラッシュ(CompactFlash)、マイクロドライブ等の複数の記録媒体が装着可能に構成されたものも多数製品化されている。
【0004】
一方、連続的に画像を撮影する、所謂連写の可能なデジタルカメラでは一般に、撮像系から読み出した画像情報又は各種信号処理後の当該画像情報を、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の高速記録の可能な内部メモリに容量的に記録可能な枚数だけ一旦保存した後、記録媒体に順次記録する方法が採られている。この種のデジタルカメラでは、次の2つの条件が連写の性能を決定する。▲1▼撮像系からの画像情報の読み出し速度
▲2▼内部メモリの記憶容量
すなわち、▲1▼が単位時間当たりの撮影枚数(枚/秒)を、▲2▼が連写可能枚数を、各々決定する。
【0005】
図4には、画像情報を内部メモリに容量的に記録可能な枚数だけ一旦保存した後、記録媒体に順次記録する場合の連写時の画像情報記録シーケンスが示されている。同図に示すように、この場合、連写によって得られた画像情報は内部メモリに記録可能な量(同図では、被写体像3枚分に相当する画像情報)だけリアルタイムで蓄積された後、これらの画像情報が順次読み出され、各種信号処理が施された後に記録媒体に記録される。このときの内部メモリに記録可能な画像情報の量に相当する被写体像の枚数(ここでは、3枚)が連写可能枚数となる。
【0006】
通常、デジタルカメラに装着可能な記録媒体の記録速度は内部メモリに比較して遅く、画像情報を記録媒体に直接記録することが難しいため、上記のような連写の方法が一般に採られている。或いは、連写によって得られた画像情報を記録媒体に直接記録することができるとしても、記録媒体の記録速度を超えた連写速度での記録は困難であるため、高速な連写を可能とするためには画像情報を高圧縮率にて圧縮して容量を低減させた後に記録することが必要とされる。
【0007】
一方、記録媒体として従来から広く用いられているフラッシュメモリ(Flash Memory)は大容量化が容易である反面、記録速度が内部メモリに比べて遅い欠点がある。
【0008】
すなわち、図5に示すように、フラッシュメモリは、内部レジスタと、ページ単位でアクセス可能なメモリセルと、を含んで構成されており、記録対象とする情報は、外部から内部レジスタに一旦記録された後に、ページ単位でメモリセルに記録されることになる。
【0009】
フラッシュメモリでは、このページ単位でメモリセルに情報を記録している期間に外部から内部レジスタへのアクセスが禁止されるため、この期間が記録速度の遅いことの大きな要因となっている。
【0010】
従って、フラッシュメモリのようにアクセスが禁止される期間(本明細書では、「記録禁止期間」という。)の存在する記録媒体を、連写によって得られた画像情報をリアルタイムで記録するための記録媒体として適用した場合には、画像情報を記録するのに十分な記録速度を得ることができず、連写性能を向上させることが困難である、という問題点があった。
【0011】
従来、前述したような複数の記録媒体が装着可能に構成されたデジタルカメラにおいて、連写性能を向上させるために適用できる技術として、装着された複数の記録媒体の書き込み速度を検出し、当該書き込み速度に基づいて画像情報を記録する記録媒体を選択して用いる技術(以下、「第1の技術」という。)があった(例えば、特許文献1参照。)。
【0012】
また、記録速度の異なる2枚の記録媒体が装着可能とされたデジタルカメラにおいて、記録媒体の前段に一次記憶バッファを有し、当該一次記憶バッファに蓄えた画像情報を記録速度が速いほうの記録媒体に記録し、その後に他方の記録媒体に転送する技術(以下、「第2の技術」という。)もあった(例えば、特許文献2参照。)。
【0013】
【特許文献1】
特開2001−352510公報
【特許文献2】
特開2001−177793公報
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第1の技術では、装着された複数の記録媒体の書き込み速度を検出し、この検出結果に基づいて記録媒体を選択して画像情報を記録する必要があり、処理が繁雑である、という問題点があった。
【0015】
また、上記第2の技術では、装着対象とする記録媒体を記録速度が異なるものとする必要がある、という問題点があった。
【0016】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、煩雑な処理を伴うことなく、かつ記録媒体に対する記録速度の制約を設けることなく、連写性能を向上させることができるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1記載のデジタルカメラは、周期的な記録禁止期間が設けられた記録媒体の含まれた複数の記録媒体が装着可能に構成されたデジタルカメラであって、連続撮影時に、各々各撮影によって連続的に得られた1枚の被写体像を示す複数の画像情報を前記複数の記録媒体に対して各記録媒体毎に被写体像単位で記録すると共に、前記記録禁止期間が設けられた記録媒体に画像情報を記録する場合に、当該記録禁止期間には他の記録媒体に他の画像情報を記録するように記録先を交互に切り替えて各画像情報を記録する画像情報記録手段が備えられている。
【0018】
請求項1に記載のデジタルカメラでは、周期的な記録禁止期間が設けられた記録媒体の含まれた複数の記録媒体が装着される。なお、上記記録媒体には、スマート・メディア、コンパクト・フラッシュ、ATA(AT Attachment)カード、フロッピィディスク、CD−R(Compact Disc-Recordable)、CD−RW(Compact Disc-ReWritable)、光磁気ディスク、マイクロドライブ等の可搬記録媒体を含めることができる。
【0019】
ここで、本発明では、連続撮影時に、画像情報記録手段により、各々各撮影によって連続的に得られた1枚の被写体像を示す複数の画像情報が上記複数の記録媒体に対して各記録媒体毎に被写体像単位で記録されると共に、上記記録禁止期間が設けられた記録媒体に画像情報が記録される場合に、当該記録禁止期間には他の記録媒体に他の画像情報が記録されるように記録先を交互に切り替えて各画像情報が記録される。
【0020】
このように、請求項1に記載のデジタルカメラによれば、周期的な記録禁止期間が設けられた記録媒体の含まれた複数の記録媒体が装着され、連続撮影時に、各々各撮影によって連続的に得られた1枚の被写体像を示す複数の画像情報を上記複数の記録媒体に対して各記録媒体毎に被写体像単位で記録すると共に、上記記録禁止期間が設けられた記録媒体に画像情報を記録する場合に、当該記録禁止期間には他の記録媒体に他の画像情報を記録するように記録先を交互に切り替えて各画像情報を記録しているので、上記記録禁止期間が設けられた記録媒体に画像情報を記録する場合における当該記録禁止期間にも画像情報を記録することができ、この結果として、記録媒体の書き込み速度を検出するといった煩雑な処理を伴うことなく、かつ記録媒体に対する記録速度の制約を設けることなく、連写性能を向上させることができる。
【0021】
また、請求項2記載のデジタルカメラは、請求項1に記載の発明において、前記他の記録媒体を、周期的な記録禁止期間が設けられたものとしたものである。
【0022】
請求項2に記載のデジタルカメラによれば、画像情報記録手段により、各々各撮影によって連続的に得られた1枚の被写体像を示す複数の画像情報が上記複数の記録媒体に対して各記録媒体毎に被写体像単位で記録されると共に、上記記録禁止期間が設けられた記録媒体に画像情報が記録される場合に、当該記録禁止期間には、周期的な記録禁止期間が設けられた他の記録媒体に他の画像情報が記録されるように記録先を交互に切り替えて各画像情報が記録される。
【0023】
すなわち、本発明は、記録禁止期間が設けられた複数の記録媒体に対して画像情報を交互に記録するものであり、この場合は、これらの各記録媒体における記録禁止期間には他の記録禁止期間以外の期間とされている記録媒体に画像情報を記録することになるので、記録禁止期間が設けられた複数の記録媒体に対して画像情報を記録する場合においても、連写性能を向上させることができる。
【0024】
このように、請求項2に記載のデジタルカメラによれば、本発明の他の記録媒体を、周期的な記録禁止期間が設けられたものとしているので、記録禁止期間が設けられた複数の記録媒体に対して画像情報を記録する場合においても、連写性能を向上させることができる。
【0025】
ところで、前述したように、デジタルカメラに装着可能な記録媒体としてフラッシュメモリが従来から広く用いられている。例えば、スマート・メディアやコンパクト・フラッシュでは、記憶媒体としてフラッシュメモリが用いられている。
【0026】
そこで、請求項3記載のデジタルカメラは、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記周期的な記録禁止期間が設けられた記録媒体をフラッシュメモリとし、前記画像情報記録手段は、前記フラッシュメモリから記録禁止期間を示すビジー信号が出力されたタイミングに同期して前記記録先の切り替えを行うものである。
【0027】
請求項3に記載のデジタルカメラによれば、画像情報記録手段により、記録媒体としてのフラッシュメモリから記録禁止期間を示すビジー信号が出力されたタイミングに同期して上記記録先の切り替えが行われる。
【0028】
このように、請求項3に記載のデジタルカメラによれば、本発明の記録禁止期間が設けられた記録媒体をフラッシュメモリとしたので、汎用性を向上することができると共に、フラッシュメモリから記録禁止期間を示すビジー信号が出力されたタイミングに同期して記録先の切り替えを行っているので、当該切り替えを容易かつ正確に行うことができる。
【0029】
更に、請求項4記載のデジタルカメラは、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の発明において、前記画像情報を前記記録媒体に記録する前に一時的に記憶する記憶手段を更に備えたものである。
【0030】
請求項4に記載のデジタルカメラによれば、画像情報が本発明の記録媒体に記録される前に記憶手段によって一時的に記憶される。なお、上記記憶手段には、DRAM、VRAM(Video RAM)等の半導体記憶素子を含めることができる。
【0031】
このように、請求項4に記載のデジタルカメラによれば、画像情報を本発明の記録媒体に記録する前に一時的に記憶する記憶手段を備えているので、画像情報の記憶手段への記憶と記録媒体への記録とを並行して行うことができ、この結果として単位時間当たりの撮影枚数を増加させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。まず、図1を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成を説明する。
【0033】
同図に示されるように、このデジタルカメラ10には、被写体像を結像させるためのレンズ12と、レンズ12の光軸後方に配設された電荷結合素子(以下、「CCD」という。)14と、入力されたアナログ信号に対してCDS(相関2重サンプリング処理)等の各種のアナログ信号処理を行った後にデジタルデータに変換する前処理部16と、撮影を実行する際に押圧操作されるシャッター(所謂レリーズボタン)18と、デジタルカメラ10の全体的な動作を司る主制御部20と、CCD14に対する垂直同期信号を生成する垂直ドライバ30と、が備えられている。
【0034】
一方、主制御部20には、CPU(中央演算処理装置)21と、入力されたデジタルデータに対して各種デジタル信号処理を行う信号処理部22と、入力された未圧縮のデジタルデータに対して予め定められた圧縮形式(本実施の形態では、JPEG形式)で圧縮処理を施す一方、入力された圧縮済みのデジタルデータに対して圧縮形式に応じた伸張形式で伸張処理を施す圧縮・伸張部23と、主制御部20の外部に配置された各部との間の情報の授受を司る入出力制御部(以下、「I/O」という。)24と、が備えられている。
【0035】
また、主制御部20には、装着された記録媒体に対するアクセスの制御を行うメディアインタフェース(以下、「メディアI/F」という。)25と、被写体像やメニュー画面等を不図示の液晶ディスプレイに表示させるための信号を生成して当該液晶ディスプレイに供給する表示制御部26と、外部装置との間のUSB(Universal Serial Bus)規格による相互通信を司るUSBインタフェース(以下、「USBI/F」という。)27と、内部メモリに対するアクセスの制御を行うメモリ制御部28と、が備えられている。
【0036】
CPU21、信号処理部22、圧縮・伸張部23、I/O24、メディアI/F25、表示制御部26、USBI/F27、及びメモリ制御部28は、バスB1を介して相互に接続されている。
【0037】
従って、CPU21は、信号処理部22及び圧縮・伸張部23の作動の制御、I/O24を介した各部との間の情報の授受、装着された記録媒体へのメディアI/F25を介したアクセス、不図示の液晶ディスプレイへの表示制御部26を介した各種情報の表示、外部装置との間のUSBI/F27を介したUSB規格による相互通信、及び内部メモリへのメモリ制御部28を介したアクセス、を各々行うことができる。
【0038】
ここで、シャッター18はCPU21に接続されており、CPU21は、シャッター18に対する押圧操作の状態を常時把握することができる。
【0039】
また、信号処理部22の入力端は前処理部16を介してCCD14の出力端に接続されており、I/O24の出力端は垂直ドライバ30を介してCCD14の入力端に接続されている。従って、被写体に対する撮像によってCCD14から出力された被写体像を示すアナログ信号は前処理部16において各種アナログ信号処理が施された後にデジタル画像データに変換されて信号処理部22に入力され、各種デジタル信号処理が施された後にメモリ制御部28を介して内部メモリ(詳細には、後述するSDRAM32)に一旦記憶される。また、このときのCCD14による撮像動作は、CPU21によるI/O24を介した制御によって垂直ドライバ30により生成された垂直同期信号に同期して行われる。
【0040】
一方、デジタルカメラ10には、上記内部メモリとしてSDRAM(Synchronous DRAM)32及びROM34が備えられており、これらのメモリはバスB2を介してメモリ制御部28に接続されている。従って、CPU21は、メモリ制御部28及びバスB2を介してSDRAM32及びROM34にアクセスすることができる。
【0041】
また、デジタルカメラ10には、記録媒体36A及び記録媒体36Bの2枚の記録媒体が装着可能とされており、これらの記録媒体は装着された状態でバスB3を介してメディアI/F25に接続される。従って、CPU21は、メディアI/F25及びバスB3を介して記録媒体36A及び記録媒体36Bにアクセスすることができる。なお、本実施の形態のデジタルカメラ10では、記録媒体36Aとしてスマート・メディアが、記録媒体36Bとしてコンパクト・フラッシュが、各々適用されている。
【0042】
ここで、本実施の形態に係るデジタルカメラ10には、連写を行う機能が備えられていると共に、SDRAM32には、所定枚(本実施の形態では、4枚)の被写体像に相当するデジタル画像データを記憶することのできる領域(以下、「画像情報記憶領域」という。)が確保されており、連写を行う際には、信号処理部22から出力されたデジタル画像データが当該領域に被写体像単位で時間系列順に記憶されていき、上記所定枚分のデジタル画像データが記憶されると、当該領域の先頭アドレスから再び被写体像単位で時間系列順に記憶されることが繰り返される。
【0043】
なお、デジタルカメラ10には、連写を行う際に操作される不図示の連写実行スイッチが備えられており、当該連写実行スイッチが操作された際にCPU21は、シャッター18が押圧されている間に所定撮影間隔での連写を行うように各部を制御する。
【0044】
次に、図2及び図3を参照しつつ、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の連写時における作用を説明する。
【0045】
図2及び図3に示すように、ユーザによってシャッター18が押圧されると連写が開始され、当該連写による各撮影によって連続的に得られた被写体像を示すデジタル画像データはSDRAM32の画像情報記憶領域に順次記憶されていく。
【0046】
このとき、CPU21は、2枚目までの被写体像に対応するデジタル画像データ(図2及び図3では、‘A’及び‘B’と表記。)の記憶が終了した時点で、これらのデジタル画像データをSDRAM32から読み出すと共に、メディアI/F25及びバスB3を介して1枚目の被写体像に対応するデジタル画像データ(以下、「第1画像データ」という。)を記録媒体36Aへ、2枚目の被写体像に対応するデジタル画像データ(以下、「第2画像データ」という。)を記録媒体36Bへ、各々記録する。
【0047】
このとき、CPU21は、まず、記録媒体36Aに対して第1画像データの記録を開始する。
【0048】
ここで、本実施の形態に係る記録媒体36A及び記録媒体36Bは共にフラッシュ・メモリが用いられているスマート・メディア及びコンパクト・フラッシュとされており、各記録媒体では当該フラッシュ・メモリのページサイズ分だけデジタル画像データを入力すると、記録禁止期間を示すビジー信号を出力する。
【0049】
そこで、CPU21は、当該ビジー信号が記録媒体36AからバスB3、メディアI/F25、バスB1を順に介して入力されると、このタイミングに同期してデジタル画像データの記録先を記録媒体36Bに切り替えて第2画像データの記録を開始する。
【0050】
すると、記録媒体36Bで用いられているフラッシュ・メモリのページサイズ分だけデジタル画像データを入力すると記録媒体36Bからビジー信号が入力されるので、CPU21は、デジタル画像データの記録先を記録媒体36Aに切り替えて第1画像データの記録を再開する。
【0051】
CPU21は、以上の記録動作を第1画像データ及び第2画像データの各記録媒体への記録が終了するまで繰り返して行う。これによって、これらのデジタル画像データの各記録媒体への記録が完了する。
【0052】
その後、CPU21は、SDRAM32への4枚目までの被写体像に対応するデジタル画像データ(図2及び図3では、‘C’及び‘D’と表記。)の記憶が終了した時点で、3枚目及び4枚目の被写体像に対応するデジタル画像データをSDRAM32から読み出すと共に、メディアI/F25及びバスB3を介して3枚目の被写体像に対応するデジタル画像データを記録媒体36Aへ、4枚目の被写体像に対応するデジタル画像データを記録媒体36Bへ、各々記録する。なお、このときの記録は、上述した1枚目及び2枚目の被写体像に対応するデジタル画像データの各記録媒体への記録と同様の手順で行う。これによって、3枚目及び4枚目に対応するデジタル画像データの各記録媒体への記録が完了する。
【0053】
デジタルカメラ10では、以上のようにして1枚目から4枚目までの被写体像に対応するデジタル画像データの記録媒体への記録が完了すると、以上と同様に、5枚目以降の被写体に対応するデジタル画像データの記録媒体への記録を行う。
【0054】
なお、デジタル画像データの被写体像の2枚単位での記録媒体への記録を行っているとき、これと同時に、次の被写体像2枚分のデジタル画像データのSDRAM32への記録が並行して行われる。このように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10では、デジタル画像データのSDRAM32への記憶と記録媒体への記録とを並行して行っているので、これを行わない場合に比較して、単位時間当たりの撮影枚数を増加させることができる。
【0055】
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るデジタルカメラ10は、周期的な記録禁止期間が設けられた2枚の記録媒体36A、36Bが装着され、連続撮影時に、各々各撮影によって連続的に得られた1枚の被写体像を示す複数のデジタル画像データを記録媒体36A、36Bに対して各記録媒体毎に被写体像単位で記録すると共に、記録禁止期間には他の記録媒体に他のデジタル画像データを記録するように記録先を交互に切り替えて各デジタル画像データを記録しているので、記録禁止期間にも画像情報を記録することができ、この結果として、記録媒体の書き込み速度を検出するといった煩雑な処理を伴うことなく、かつ記録媒体に対する記録速度の制約を設けることなく、連写性能を向上させることができる。
【0056】
また、本実施の形態に係るデジタルカメラ10は、本発明の記録媒体をフラッシュメモリを含んで構成されたスマート・メディア及びコンパクト・フラッシュとしたので、汎用性を向上することができると共に、フラッシュメモリから記録禁止期間を示すビジー信号が出力されたタイミングに同期して記録先の切り替えを行っているので、当該切り替えを容易かつ正確に行うことができる。
【0057】
更に、本実施の形態に係るデジタルカメラ10は、デジタル画像データを記録媒体に記録する前に一時的に記憶するSDRAM32を備えているので、デジタル画像データのSDRAM32への記憶と記録媒体への記録とを並行して行うことができ、この結果として単位時間当たりの撮影枚数を増加させることができる。
【0058】
なお、本実施の形態では、本発明の複数の記録媒体として記録媒体36A及び記録媒体36Bの2枚の記録媒体を適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、3枚以上の記録媒体を適用する形態とすることもできる。
【0059】
この場合は、これら複数の記録媒体が装着された状態での連続撮影時に、各々各撮影によって連続的に得られた1枚の被写体像を示す複数のデジタル画像データを上記複数の記録媒体に対して各記録媒体毎に被写体像単位で記録すると共に、記録禁止期間には他の記録媒体に他のデジタル画像データを記録するように記録先を交互に切り替えて各デジタル画像データを記録することになる。この場合にも、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0060】
また、本実施の形態では、記録媒体36A及び記録媒体36Bの双方とも、周期的な記録禁止期間が設けられたものとした場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、何れか一方については、記録禁止期間が設けられていない記録媒体とすることもできる。この場合は、記録禁止期間が設けられた記録媒体における当該記録禁止期間を利用して、記録禁止期間が設けられていない記録媒体へのデジタル画像データの記録が行われることになる。この場合にも、本実施の形態と同様の効果を奏することができる。
【0061】
また、本実施の形態で説明した画像情報記録シーケンス(図2参照)の流れは一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0062】
更に、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の構成(図1参照)も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
【0063】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明によれば、周期的な記録禁止期間が設けられた記録媒体の含まれた複数の記録媒体が装着され、連続撮影時に、各々各撮影によって連続的に得られた1枚の被写体像を示す複数の画像情報を上記複数の記録媒体に対して各記録媒体毎に被写体像単位で記録すると共に、上記記録禁止期間が設けられた記録媒体に画像情報を記録する場合に、当該記録禁止期間には他の記録媒体に他の画像情報を記録するように記録先を交互に切り替えて各画像情報を記録しているので、上記記録禁止期間が設けられた記録媒体に画像情報を記録する場合における当該記録禁止期間にも画像情報を記録することができ、この結果として、記録媒体の書き込み速度を検出するといった煩雑な処理を伴うことなく、かつ記録媒体に対する記録速度の制約を設けることなく、連写性能を向上させることができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係るデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態に係るデジタルカメラにおける連写時の画像情報記録シーケンスを示すシーケンス図である。
【図3】実施の形態に係る画像情報記録シーケンスの説明に供する模式図である。
【図4】従来技術の説明に供する図であり、画像情報を内部メモリに容量的に記録可能な枚数だけ一旦保存した後、記録媒体に順次記録する場合の連写時の画像情報記録シーケンスを示すシーケンス図である。
【図5】従来技術の問題点の説明に供する図であり、フラッシュメモリの内部構成及び画像情報の記録手順を示す模式図である。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
21 CPU(画像情報記録手段)
32 SDRAM(記憶手段)
36A、36B 記録媒体

Claims (4)

  1. 周期的な記録禁止期間が設けられた記録媒体の含まれた複数の記録媒体が装着可能に構成されたデジタルカメラであって、
    連続撮影時に、各々各撮影によって連続的に得られた1枚の被写体像を示す複数の画像情報を前記複数の記録媒体に対して各記録媒体毎に被写体像単位で記録すると共に、前記記録禁止期間が設けられた記録媒体に画像情報を記録する場合に、当該記録禁止期間には他の記録媒体に他の画像情報を記録するように記録先を交互に切り替えて各画像情報を記録する画像情報記録手段
    を備えたデジタルカメラ。
  2. 前記他の記録媒体を、周期的な記録禁止期間が設けられたものとした請求項1記載のデジタルカメラ。
  3. 前記周期的な記録禁止期間が設けられた記録媒体をフラッシュメモリとし、
    前記画像情報記録手段は、前記フラッシュメモリから記録禁止期間を示すビジー信号が出力されたタイミングに同期して前記記録先の切り替えを行う
    請求項1又は請求項2記載のデジタルカメラ。
  4. 前記画像情報を前記記録媒体に記録する前に一時的に記憶する記憶手段を更に備えた請求項1乃至請求項3の何れか1項記載のデジタルカメラ。
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