JP3223029B2 - シールド端末処理構造 - Google Patents

シールド端末処理構造

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JP3223029B2 JP35067193A JP35067193A JP3223029B2 JP 3223029 B2 JP3223029 B2 JP 3223029B2 JP 35067193 A JP35067193 A JP 35067193A JP 35067193 A JP35067193 A JP 35067193A JP 3223029 B2 JP3223029 B2 JP 3223029B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シールド線のシールド
編組を、コネクタの導電性カバーに接続するシールド端
末処理構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電子機器同士の接続では、電磁波障害の
対策としてシールド線が使用されることがあり、外部を
被覆した金属製の網電線(シールド編組)を接地するこ
とで、内部導体を外部の電界から遮蔽している。このシ
ールド線に、コネクタを介在させる場合では、コネクタ
は導電性カバー(シールドカバー)で覆われる。例え
ば、図11に示すように、シールド線1の端部は、絶縁
被覆(シース)3が適宜な長さで皮剥きされ、露出され
たシールド編組5がシース3側に折り返される一方、芯
線7がコネクタ9の端子11に接続される。そして、シ
ールドカバー13aにコネクタ9がセットされた後、シ
ールド編組5が止め金具15を用いてシールドカバー1
3a側にネジ17で固定され、シールドカバー13bを
被せてネジ19により固定されるのである。なお、図示
は省略するが、コネクタ9と接続される相手方コネクタ
も同様な構成となり、従って、コネクタを介在した部分
では、シールドカバー13a、13b、止め金具15、
ネジ17、19が二組使用されることになる。
【0003】このような構造でシールド線1の端末が処
理されることで、シールド編組5がシールドカバー13
aに接続され、コネクタ9を覆うシールドカバー13
a、13bが接地されることにより、コネクタ結合部に
おいても電磁波からの障害を防止することができたので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シールド端末処理構造では、結合されるコネクタ9及び
相手方コネクタのそれぞれにおいて、シールド編組5が
ネジ17を使用することにより止め金具15で固定さ
れ、更に、ネジ19を使用することによりシールドカバ
ー13a、13bで固定されていたので、合計二組のシ
ールド部材が使用されることになり、部品点数が多く、
組付け作業性が悪いという問題があった。また、コネク
タ9がシールドカバー13a、13b内で固定されず且
つシールドカバー13a、13bも電子機器等のボディ
に固定されていないため、シールド線1に車の振動等に
より引っ張り方向の力が作用した場合、シールド編組5
と止め金具15との固定部のみに力が作用し、固定部で
のシールド編組5にずれが生じ易いとともに、外部より
シールドカバー13a、13bに吸収されたノイズがシ
ールド編組5のみを伝わり接地されるため、ボディへの
直接接地が行えず、シールド効果が低下するという問題
があった。更に、上述のシールド端末処理構造では、シ
ールドカバー13a、13bのシールド線貫通孔21
(図11参照)における防水性は特に考慮されておら
ず、コネクタ9のみの防水性に頼らなければならなかっ
た。電磁障害の防止と防水性を同時に達成するため、従
来では、図12に示すように、金属シェル23でシール
ド編組5を加締めた後、インサート成形によりシールド
線1と金属シェル23をモールドし、防水構造としてい
るものもあったが、インサート成形はコスト増大の要因
となった。本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、
部品点数を少なくし容易な作業でシールド編組が接続で
きるとともに、ボディに直接接地可能とすることでシー
ルド効果を高めることができ、しかも、シールドカバー
の防水性も確保することができるシールド端末処理構造
を提供し、もって、作業性、電磁シールド性の向上、及
び防水性の向上を図ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係るシールド端末処理構造は、接続される一
対のシールド線の端末部分にそれぞれコネクタを設け、
コネクタを導電性カバーで覆い、この導電性カバーをシ
ールド線のシールド編組と接続するシールド端末処理構
造において、開閉自在な二つの部材で導電性カバーを構
成し、外周溝が形成されたグロメットをシールド線の末
端部分に密着挿入し、シールド線の末端部分の絶縁被覆
を切除してシールド編組を露出させ、導電性の圧接子を
シールド編組の外周に加締め、導電性カバーの二つの部
材に半円形状のシールド線貫通孔をそれぞれ形成し、二
つの部材を閉めた際、シールド線貫通孔の縁部外周溝
に密接挿入してグロメットを導電性カバーに固定すると
ともに、導電性カバーが圧接子に接触してシールド編組
に接続されることを特徴とするものである。そして、シ
ールド端末処理構造は、二つの部材の少なくとも一方に
内側に突出する屈曲部を形成し、この二つの部材を閉め
た際、屈曲部を圧接子に接触させることで圧接子と導電
性カバーとを接触させるものとすることができる。ま
た、グロメットの外周溝に挿入される接触片を圧接子に
形成し、シールド線貫通孔の縁部を外周溝に密接挿入す
る際、接触片とシールド線貫通孔の縁部を接触させるこ
とで、圧接子と導電性カバーとを接触させるものであっ
てもよい。シールド端末処理構造は、突起固定手段をコ
ネクタの外周に設け、突起固定手段が挿入される固定穴
を導電性カバーの内壁に穿設し、突起固定手段をこの固
定穴に係合することで、コネクタを導電性カバーに固定
することを特徴とするものであってもよい。更に、接地
される他部材に固定手段を介して導電性カバーを接続固
定するものであってもよい。
【0006】
【作用】一対のシールド線端末に設けられたそれぞれの
コネクタが、開閉自在な二つの部材を閉じることによっ
て構成される導電性カバーで覆われ、シールド線に密着
挿入されたグロメットの外周溝がシールド線貫通孔の縁
部に密接挿入されることで、シールド線が防水構造で導
電性カバーに固定され、圧接子が導電性カバーに接触さ
れることで、少ない部品数でシールド線の固定、シール
ド編組の接続、防水構造の形成が達成される。そして、
電性カバーの内側に屈曲部を突出したものでは、導電
性カバーを閉めることにより、圧接子と導電性カバーと
の接触が容易に行われ、或いは、グロメットの外周溝に
挿入される接触片を圧接子に形成したものでは、シール
ド線貫通孔の縁部を外周溝に密接挿入すると同時に、圧
接子と導電性カバーの接触が行われる。また、コネクタ
外周に設けられた突起固定手段を導電性カバー内壁の固
定穴に係合するものでは、コネクタが導電性カバーに固
定され、シールド線に作用する引っ張り力の一部が支持
されることになる。更に、接地される他部材に固定手段
を介して導電性カバーを接続固定したものでは、シール
ド編組による接続の他に、導電性カバー自体が直接接地
されることになる。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係るシールド端末処理構造の
好適な実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は
本発明シールド端末処理構造に係る第一実施例の要部拡
大図、図2は本発明シールド端末処理構造に係る第一実
施例の断面図、図3は図2に示した第一実施例の一部を
切り欠いた平面図、図4は図2に示した第一実施例の一
部を切り欠いた正面図、図5は図2に示した第一実施例
の側面図である。図1に示すように、シールド線31の
端末部分では、絶縁被覆(シース)33が皮剥きされ、
金属製の網電線(シールド編組)35がシース33側に
折り返される一方、端末からは芯線37が延長されてい
る。折り返されたシールド編組35の外周には金属製の
圧接子39が加締められ、圧接子39は外筒部39a
と、外筒部39aの一端を内側に折り込んだ挟入片39
bと、他端を拡径したフレアー部39cとからなる。圧
接子39は、挟入片39bをシールド編組35と芯線3
7との間に挟入した状態で、外筒部39aがシールド編
組35の外周に加締められている。
【0008】シールド線31の端末部分にはゴム材等の
弾性材料からなる筒状のグロメット41が挿入され、グ
ロメット41はシールド線31の外周に密着している。
グロメット41のシールド線端末側には内周溝41aが
形成され、内周溝41aはシールド線31の外周で閉塞
されている。内周溝41aには圧接子39のフレアー部
39cが嵌合され、グロメット41は内周溝41aをフ
レアー部39cに嵌合することで圧接子39に対して位
置決めされるようになっている。また、グロメット41
の外周には二つの外周溝43、45が形成され、外周溝
43、45は対向するリップ部47を内部に有してい
る。
【0009】図2に示すように、一方のシールド線31
の芯線37にはゴム栓49が挿入され、芯線37の先端
には雄端子51が圧着されている。雄端子51は雄ハウ
ジング53の端子収容室55に収容され、ランス57に
係止されるとともに、ゴム栓49の後部から雄ハウジン
グ53に装着されるリヤホルダ59で二重に係止されて
いる。芯線37と雄ハウジング53との間は、芯線37
の外周に密着して挿入されたゴム栓49が、端子収容室
55の内周壁に密着することで、防水性が確保されてい
る。同様に、他方のシールド線61の芯線63にはゴム
栓49が挿通され、芯線63の先端には雌端子65が圧
着されている。雌端子65は雌ハウジング67の端子収
容室69に収容され、ランス71に係止されるととも
に、ゴム栓49の後部から雌ハウジング65に装着され
るリヤホルダ59で二重に係止されている。芯線63と
雌ハウジング65との間も、上述同様に、ゴム栓49で
防水性が確保されている。
【0010】結合された雄ハウジング53と雌ハウジン
グ67とからなる防水コネクタには例えば金属からなる
箱状の導電性カバー(シールドカバー)73が被せら
れ、シールドカバー73は例えば上部部材75、下部部
材77からなっている。上部部材75と下部部材77は
ヒンジ79(図4参照)を介して連結され、ロック部8
1(図4、図5参照)により閉じた状態で固定できるよ
うになっている。上部部材75の開口縁は、下部部材7
7の開口縁より拡げられて形成され、上部部材75と下
部部材77が閉められた際、開口縁同士は重なり合って
密着するようになっている。なお、シールドカバー73
は、上部部材75と下部部材77を別体の二品とし、
係止片(図示せず)を介して開閉自在に係止し、ロック
部81により閉じた状態で固定できるようにしてもよ
い。また、シールドカバー73は金属材料を用いる他、
硬質合成樹脂材からなる箱体の内側に導電性材料を塗布
したり、或いは金属を蒸着して構成するか、硬質合成樹
脂自体に導電性粉末を添加して構成されるものであって
もよい。
【0011】シールドカバー73の上部部材75には半
円形状のシールド線貫通孔83(図4参照)が穿設され
るとともに、下部部材77には半円形状のシールド線貫
通孔85が穿設されている。上部部材75と下部部材7
7は、閉じられた際、シールド線貫通孔83の縁部がグ
ロメット41の外周溝43に密接して挿入されるととも
に、シールド線貫通孔85の縁部がグロメット41の外
周溝45に密接して挿入されるようになっている。外周
溝43、45に挿入されたシールド線貫通孔83、85
の縁部は、リップ部47により密接されるようになって
いる。つまり、シールドカバー73の上部部材75と下
部部材77が閉められると、シールド線貫通孔83、8
5とシールド線31、61の間はグロメット41の外周
溝43、45により防水されるのである。
【0012】図1、図3に示すように、シールドカバー
73の上部部材75、下部部材77には対向して内側に
屈曲された屈曲部87、89が形成され、屈曲部87、
89は上部部材75と下部部材77が閉じられた際、圧
接子39の外筒部39aを挟持するようになっている。
つまり、上部部材75と下部部材77が閉じられること
で、シールドカバー73は屈曲部87、89を介して圧
接子39に接続されるのである。雄ハウジング53、雌
ハウジング67の外壁には突起固定手段であるクリップ
ロック91(図2、図4参照)が設けられ、クリップロ
ック91はシールドカバー73の内壁に穿設された穴9
3に挿着されるようになっている。つまり、雄ハウジン
グ53、雌ハウジング67は、クリップロック91を介
してシールドカバー73に固定できるようになっている
のである。シールドカバー73の下部部材77には穴9
5(図2参照)が穿設され、穴95には固定手段(ボル
ト)97が挿通される。シールドカバー73は、ボルト
97が図示しない電子機器のボディに螺合されること
で、ボディに固定されるようになっているのである。
【0013】このように構成されたシールド端末処理構
造の第一の実施例では、結合された雄ハウジング53、
雌ハウジング67、即ち、通常の防水コネクタがヒンジ
79を介して連結された一つのシールドカバー73で覆
われ、シールド編組35に加締められた圧接子39にシ
ールドカバー73の屈曲部87、89が接続されるの
で、少ない部品点数でシールド編組35への接続が行え
るとともに、シールドカバー73を閉じることにより、
極めて容易に接続作業を行うことができる。また、防水
コネクタがクリップロック91を介してシールドカバー
73に固定され且つシールド線31に密着したグロメッ
ト41がシールドカバー73に固定されるので、シール
ド編組35にずれが生じなくなるとともに、シールドカ
バー73がボルト97を介して直接ボディに固定される
ので、接地をボディに直接行うことができ、シールド効
果を向上させることができる。更に、シールド線31に
密着したグロメット41の外周溝43、45にシールド
線貫通孔83、85の縁部が密接挿入されるので、シー
ルド線31とシールドカバー73との間を防水構造とす
ることができるのである。
【0014】次に、本発明シールド端末処理構造の第二
の実施例を図6、図7に基づき説明する。図6は本発明
シールド端末処理構造に係る第二実施例の要部拡大図、
図7は本発明シールド端末処理構造に係る第二実施例の
一部を切り欠いた平面図である。なお、図1〜図5に示
した部材と同等の部材には同一の符号を付し、重複する
説明は省略する。図6に示すように、シールド線31に
はゴム材等の弾性材料からなる筒状のグロメット99が
挿入され、グロメット99はシールド線31の外周に密
着している。グロメット99の外周には外周溝101が
形成され、外周溝101は対向するリップ部103を内
部に有している。シールド線31の端末部分では、シー
ス33が皮剥きされ、シールド編組35がシース33側
に折り返される一方、端末からは芯線37が延長されて
いる。
【0015】折り返されたシールド編組35の外周には
金属製の圧接子105が加締められ、圧接子105はシ
ールド編組35の外周に爪片105a、105bを巻回
して加締められる。圧接子105にはグロメット99方
向に鉤状に折り曲げられた接触片105cが形成され、
接触片105cは先端がグロメット99の外周溝101
に挿入されるようになっている。つまり、圧接子105
がシールド編組35に加締められると同時に、グロメッ
ト99が接触片105cを介して所定位置に固定される
ことになるのである。シールド線31の芯線37、及び
相手方のシールド線61(図2参照)の芯線63には図
2に示す構造と同様の構造で雄ハウジング53、雌ハウ
ジング67が接続され、前述同様に、ゴム栓49で防水
性が確保されている。
【0016】結合された雄ハウジング53と雌ハウジン
グ65には例えば金属からなる箱状のシールドカバー1
07(図7参照)が被せられ、シールドカバー107は
例えば上部部材109、下部部材111からなってい
る。上部部材109と下部部材111はヒンジ79(図
4参照)を介して連結され、ロック部81(図4参照)
により閉じた状態で固定できるようになっている。ま
た、上部部材109と下部部材111は、閉められた
際、開口縁同士が密着するようになっている。前述同様
に、シールドカバー107は金属材料を用いる他、硬質
合成樹脂材からなる箱体の内側に導電性塗料を塗布した
もの等であってもよい。
【0017】シールドカバー107の上部部材109、
下部部材111には半円形のシールド線貫通孔113
(図7参照)がそれぞれ穿設され、上部部材109と下
部部材111が閉じられた際、シールド線貫通孔113
の縁部はグロメット99の外周溝101に密接して挿入
されるようになっている。この際、シールド線貫通孔1
13の縁部がグロメット99の外周溝101に挿入され
ると、シールド線貫通孔113の縁部は既に挿入されて
いる圧接子105の接触片105cと接触するようにな
っている。即ち、シールドカバー107と圧接子105
は、シールド線貫通孔113の縁部と接触片105cと
で接続されるのである。そして、シールド線貫通孔11
3の縁部と接触片105cとは、グロメット99の反発
力により接近方向に押圧され、確実な接続状態が確保さ
れることになる。外周溝101に挿入されたシールド線
貫通孔113の縁部は、リップ部103により密接され
るようになっている。つまり、シールドカバー107が
閉められると、シールド線貫通孔113とシールド線3
1、61の間はグロメット99の外周溝101により防
水されるのである。
【0018】また、図示は省略するが、シールドカバー
107の内壁には図2に示した穴93が穿設され、穴9
3には雄ハウジング53、雌ハウジング67に設けられ
たクリップロック91が挿着されるようになっている。
従って、第一の実施例と同様に、雄ハウジング53、雌
ハウジング67は、クリップロック91を介してシール
ドカバー107に固定することができる。更に、シール
ドカバー107の下部部材111には図2に示した穴9
5が穿設され、穴95にはボルト97が挿通され、第一
の実施例と同様に、シールドカバー107は、ボルト9
7を介して電子機器のボディに固定できるようになって
いるのである。
【0019】このように構成されたシールド端末処理構
造の第二の実施例では、雄ハウジング53と雌ハウジン
グ65からなる防水コネクタがシールドカバー107で
覆われ、グロメット99の外周溝101に挿入された圧
接子105の接触片105cが、外周溝101内でシー
ルド線貫通孔113の縁部と接触するようになっている
ので、第一の実施例と同様、少ない部品点数でシールド
編組35への接続が行えるとともに、シールドカバー1
07を閉じることにより、極めて容易に接続作業を行う
ことができる。また、第一の実施例同様、防水コネクタ
が固定されるので、シースずれが生じないとともに、シ
ールドカバー107がボルト97を介して直接ボディに
固定されるので、シールド効果を向上させることができ
る。更に、グロメット99の外周溝101にシールド線
貫通孔113の縁部が密接挿入され、シールド線貫通孔
113とシールド線31、61の間を防水構造とするこ
とができるのである。
【0020】次に、本発明シールド端末処理構造の参考
例として、シールド端末処理構造に好適な防水シールド
処理グロメットを図8〜図10に基づき説明する。図8
は防水シールド処理グロメットの断面図、図9は防水シ
ールド処理グロメットの使用状態を表す断面図、図10
は防水シールド処理グロメットの装着手順の説明図であ
る。図8に示すように、導電性ゴムからなる筒状の防水
シールド処理グロメット(以下、「グロメット」とい
う。)115の内径Aは、折り返されたシールド編組3
5(図10参照)の外径Bよりやや小さく形成されてい
る。グロメット115の一端には小径部117が形成さ
れ、小径部117の内径Cは芯線37の外径Dよりやや
小さく形成されている。グロメット115の内径A部と
小径部117の内径C部との境は、段部119となって
いる。
【0021】グロメット115の外周には外周溝121
が形成され、外周溝121はシールドカバー本体123
(図9参照)のシールド線貫通孔125に密接挿入され
るようになっている。シールドカバー本体123の開口
部には蓋部材127が閉められ、シールドカバー本体1
23と蓋部材127の間はパッキン129を挟んで密着
されるようになっている。なお、シールドカバー本体1
23及び蓋部材127も、上述同様、金属若しくは硬質
合成樹脂材からなる箱体の内側に導電性塗料を塗布した
もの等であり、図示しないヒンジ等により接続される。
【0022】グロメット115をシールド線31に挿着
するには、図10の(a)に示すように、シールド線3
1のシース33を皮剥きし、露出したシールド編組35
をシース33側に折り返す。次に、(b)に示すよう
に、グロメット115を内径A部側から芯線37に挿入
する。すると、(c)に示すように、段部119がシー
ルド編組35に当接し、グロメット115が位置決めさ
れる。その後、(d)に示すように、芯線37の導線に
端子131が圧着され、シールド線31末端の組付けが
完了する。
【0023】このグロメット115を用いれば、シール
ド線31に密着挿入されたグロメット115の外周溝1
21をシールド線貫通孔125に嵌入するのみで、シー
ルドカバー本体123とシールド編組35とが接続され
るとともに、シールド線31とシールド線貫通孔125
の間が防水構造となり、簡単な構造で防水効果を有する
シールド端末処理が可能となるのである。
【0024】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るシールド端末処理構造によれば、コネクタを開閉自在
な二つの部材を閉じることによって構成される一つの導
電性カバーで覆い、グロメットをシールド線貫通孔に密
接挿入したので、少ない部品でシールド編組の接続、防
水構造の形成を実現することができ、その結果、シール
ド端末処理を極めて容易に行うことができる。そして、
電性カバーの内側に屈曲部を突出させたものでは、導
電性カバーを閉めることにより、圧接子と導電性カバー
を容易に接触させることができ、或いは、グロメットの
外周溝に挿入される接触片を圧接子に形成したもので
は、グロメットを装着することにより、シールド線貫通
孔の縁部と圧接子を容易に接触させることができる。ま
た、突起固定手段を介してコネクタを導電性カバーに固
定するものでは、シールド線に作用する引っ張り力がコ
ネクタを介して導電性カバーに支持され、シールド編組
部分のずれを防止することができる。更に、接地される
他部材に固定手段を介して導電性カバーを接続固定する
ものでは、シールド編組との接続と相まって、導電性カ
バー自体が直接接地され、シールド効果を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明シールド端末処理構造に係る第一実施例
の要部拡大図である。
【図2】本発明シールド端末処理構造に係る第一実施例
の断面図である。
【図3】図2に示した第一実施例の一部を切り欠いた平
面図である。
【図4】図2に示した第一実施例の一部を切り欠いた正
面図である。
【図5】図2に示した第一実施例の側面図である。
【図6】本発明シールド端末処理構造に係る第二実施例
の要部拡大図である。
【図7】本発明シールド端末処理構造に係る第二実施例
の一部を切り欠いた平面図である。
【図8】防水シールド処理グロメットの断面図である。
【図9】防水シールド処理グロメットの使用状態を表す
断面図である。
【図10】防水シールド処理グロメットの挿着手順の説
明図である。
【図11】従来のシールド端末処理構造の分解斜視図で
ある。
【図12】従来の他のシールド端末処理構造の断面図で
ある。
【符号の説明】
31、61 シールド線 33 絶縁被覆 35 シールド編組 39、105 圧接子 41、99 グロメット 43、45、101、121 外周溝 73、107 導電性カバー 75 上部部材(部材) 77 下部部材(部材) 83、85、113、125 シールド線貫通孔 87、89 屈曲部 91 クリップロック(突起固定手段) 93 固定穴 97 ボルト(固定手段) 105c 接触片 115 防水シールド処理グロメット 117 小径部 119 段部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−139380(JP,U) 実開 昭60−12273(JP,U) 実開 昭60−93439(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 15/188 B21F 15/00 H01R 9/05 H01R 13/648

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続される一対のシールド線の端末部分
    にそれぞれコネクタを設け、該コネクタを導電性カバー
    で覆い、該導電性カバーを前記シールド線のシールド編
    組と接続するシールド端末処理構造において、開閉自在
    な二つの部材で前記導電性カバーを構成し、外周溝が形
    成されたグロメットをシールド線の末端部分に密着挿入
    し、シールド線の末端部分の絶縁被覆を切除してシール
    ド編組を露出させ、導電性の圧接子を該シールド編組の
    外周に加締め、前記導電性カバーの二つの部材に半円形
    状のシールド線貫通孔をそれぞれ形成し、該二つの部材
    を閉めた際、該シールド線貫通孔の縁部前記外周溝に
    密接挿入して前記グロメットを導電性カバーに固定する
    とともに、該導電性カバーが前記圧接子に接触して前記
    シールド編組に接続されることを特徴とするシールド端
    末処理構造。
  2. 【請求項2】 前記二つの部材の少なくとも一方に内側
    に突出する屈曲部を形成し、該二つの部材を閉めた際、
    前記屈曲部を前記圧接子に接触させることで前記圧接子
    と前記導電性カバーとを接触させることを特徴とする請
    求項1記載のシールド端末処理構造。
  3. 【請求項3】 グロメットの前記外周溝に挿入される接
    触片を前記圧接子に形成し、シールド線貫通孔の縁部を
    前記外周溝に密接挿入する際、該接触片とシールド線貫
    通孔の縁部を接触させることで前記圧接子と前記導電性
    カバーとを接触させることを特徴とする請求項1記載の
    シールド端末処理構造。
  4. 【請求項4】 突起固定手段を前記コネクタの外周に設
    け、該突起固定手段が挿入される固定穴を前記導電性カ
    バーの内壁に穿設し、前記突起固定手段を該固定穴に係
    合することで、前記コネクタを該導電性カバーに固定す
    ることを特徴とする請求項2又は請求項3記載のシール
    ド端末処理構造。
  5. 【請求項5】 接地される他部材に固定手段を介して前
    記導電性カバーを接続固定することを特徴とする請求項
    4記載のシールド端末処理構造。
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