JP3223028U - 調理器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】食材にあわせて最適な調理を行うことができるとともに、持ち運びが容易な調理器具を提供する。【解決手段】バーベキュー用コンロに載置して食材を加工する調理器具1であって、食材を配置する食材配置部と、食材配置部を鉛直方向に昇降させる昇降部と、任意の位置で食材配置部が停止するように昇降部を制御する制御部とを備える。食材配置部は、一定間隔を隔てて配置される一対の長片部5を備え、この長片部5は平板形状をなし鉛直方向に起立して配置される。また、上面には、所定間隔を隔てて凹部13が複数設けられている。また側面には水平方向に横長の第1孔部11が設けられている。昇降部は、一対の長片部5をそれぞれ昇降する一対の昇降部材6と一対の昇降部材6をそれぞれ固定するための一対の土台部とを備える。【選択図】図3
Description
本発明はバーベキュー等において用いられ、食材を加工する際に使用される調理器具に関する。
一般的にバーベキューにおいては、熱源となるバーベキューコンロに網を載せて、この網の上に食材を載置して焼くことにより食材を調理している。
ただ、食材といってもその大きさや焼き方は様々であり、例えば魚を焼くときは熱源から離してゆっくりと火を入れてふっくらと焼きあげる必要がある一方、肉のスペアリブ等を焼くときは強い火力でしっかり熱を入れる必要があり、食材によって焼き方を変える必要がある。
食材によって焼き方を変えられる調理器具として例えば特許文献1記載の調理器具がある。これはバーベキューコンロの外側にラッチェット柱を取り付けて、この柱に焼き網を支持し、ラチェット柱に段階的に設けられた掛け留めと焼き網に設けられたバーとを嵌合させて焼き網を昇降可能に支持したものである。
また特許文献2記載の調理器具もある。これは熱源の上を四角の枠で取り囲むとともに枠の側方に設けた2本の支柱を蝶ナットで取り付けて構成される。2本の支柱を架橋するように食材が配置されて蝶ナットで固定された部分を軸として支柱を回動させて支柱の角度を変化させることにより食材の高さを調整するものである。
しかしながら、特許文献1記載の調理器具では段階的にしか高さ調整を行うことができず、食材に最も適した高さで調理することはできない。またその装置もバーベキューコンロの外側に配置するものであるからバーベキューコンロよりも大きくなり大型となる。バーベキュー等は屋外で行うものであるため、調理器具自体が大型になると調理場所までの運搬作業が煩雑になるという問題が生じる。
また、特許文献2記載の調理器具も、支柱を回動させて支柱の角度を変化させることで高さを調整するものであるため、支柱の回動に伴って食材も回動し高さは調整できても当該高さにおける焼く位置を調整することはできず熱源の火力に応じて最適な調理を行うことはできない。また、熱源を取り囲むように配置される四角の枠を備えるため、装置自体が大型となって容易に持ち運ぶことは難しい。
本考案は上述した課題を解決するためになされたものであって、食材にあわせて最適な調理を行うことができるとともに、持ち運びが容易な調理器具に関する。
本考案の調理器具は、バーベキュー用コンロに載置して食材を加工する調理器具であって、食材を配置する食材配置部と、前記食材配置部を鉛直方向に昇降させる昇降部と、任意の位置で前記食材配置部が停止するように前記昇降部を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
上述の構成によって、本考案の調理器具は食材配置部を鉛直方向に昇降させる昇降部を制御部によって制御して任意の位置に停止させることができるため、食材にあわせた火力、焼き方で最適な調理を行うことができる。また、本考案の調理器具はバーベキュー用コンロに載置する食材配置部と昇降部と制御部とで構成されるものであるため、バーベキュー用コンロを囲むように配置する枠等が必要ではなく従来のものに比べて小型に構成することができ、持ち運びを用意に行うことができる。
本考案の調理器具の別の一実施形態としては、前記食材配置部は、一対の長片部を備え、前記昇降部は、一対の前記長片部にそれぞれ連結されて前記長片部を昇降する一対の昇降部材と、前記昇降部材をそれぞれ固定する一対の土台部とを備え、前記制御部は、一対設けられて前記土台部にそれぞれ配置され、前記一対の昇降部材を制御して前記一対の長片部を個々に昇降させるものを挙げることができる。
上述の構成によって、一対の長片部に焼き網を架橋して配置することで、焼き網に食材を載置して調理することができる。また、一対の制御部によって個々に一対の長片部を制御するので、長片部の高さを異ならせて一対の長片部に架橋される食材を斜め方向に配置した状態で調理することも可能となり、より食材に適した調理を行うことができる。
本考案の調理器具は、食材にあわせて最適な調理を行うことができるとともに、容易に持ち運びすることができる。
本考案の調理器具について以下図面を用いながら説明する。
本実施形態の調理器具1は、例えばバーベキュー等の屋外での食材の調理に用いられるものであって、バーベキュー用コンロ等の熱源に載置して使用されるものであり、図1に示すように、食材を配置する食材配置部2と、食材配置部2を鉛直方向に昇降させる昇降部3と、任意の位置で食材配置部2が停止するように昇降部3を制御する制御部4とを備える。
食材配置部2は、図3に示すように、一定間隔を隔てて配置される一対の長片部5を備え、この長片部5は平板形状をなし鉛直方向に起立して配置される。また、上面には図2及び図3に示すように、所定間隔を隔てて凹部13が複数設けられている。また側面には水平方向に横長の第1孔部11が設けられている。
昇降部3は、図2に示すように、一対の長片部5をそれぞれ昇降する一対の昇降部材6と一対の昇降部材6をそれぞれ固定するための一対の土台部7とを備える。
昇降部材6は2枚の細長い平板で構成され、これら2枚の平板は略中央部が交差するように配置されるとともに、交差する略中央部がボルト等で留止されたものであり、この2枚の平板は留止した略中央部を中心軸としてそれぞれ回動するものである。
土台部7は、図3に示すように、横断面が矩形状をなす板材7aと、該板材7aを鉛直方向に起立した状態で固定する複数の起立部材7bとを備える。板材7aの側面には水平方向に横長の第2孔部12が設けられている。この第2孔部12は、長片部5に設けられた第1孔部11と鉛直方向に一定間隔を隔てて同位置に設けられており、大きさも略同一となるように構成される。また起立部材7bは板材7aの両端部にそれぞれ配置されており、水平方向及び鉛直方向に延伸した略直角をなす平板形状の起立部材7bが板材7aを挟んで線対称に配置されて固定されている。
昇降部材6を構成する2枚の平板のうち、図3に示すように、一方の平板は、一方端部が長片部5の第1孔部11を水平方向に移動可能に留止されるとともに、他方端部が板材7aの側面に留止される。また、他方の平板は、一方端部が長片部5の側面に留止されるとともに、他方端部が板材7aの第2孔部12を水平方向に移動可能に留止される。以下では説明のため、一方の平板を第1平板6a、他方の平板を第2平板6bと記載する。
制御部4は一対設けられて、図2、図3及び図4に示すように、一対の土台部7にそれぞれ配置されるものである。より具体的には、図3及び図4に示すように、昇降部材6に連結される連結部8と、連結部8に接続されて連結部8を第2孔部12に沿って水平方向にスライドさせるレバー9と、レバー9を土台部7に対して移動可能に支持する支持部10とを備える。
連結部8は、第2孔部12に留止された第2平板6bに連結されるものであって、一端が垂直に折り曲げられた平板状の連結部材8aを備える。この連結部材8aは、板材7aの一方側面に配置された第2平板6bと第2孔部12を挟んで板材7aの他方側面に配置されており、折り曲げられた面が板材7aに対して直角をなすように配置される。第2平板6b及び連結部材8aは第2孔部12を介してボルトに挿通されており、ボルトの一方端部にはナットが配置されている。このナットを締めると連結部材8a及び第2平板6bが板材7aに緊結され、ナットを緩めると連結部材8a及び第2平板6bが板材7aに対して第2孔部12内を水平方向に移動する。
レバー9は、長軸な円柱形状をなす棒体で構成され、一端部が連結部材8aの板材7aに対して直角に折り曲げられた面に設けられた孔部に挿通して固定して配置される。レバー9の他端部には略円錐形状をなす持ち手9aが設けられている。
支持部10は、第2孔部12と近接して配置される土台部7の起立部材7bに設けられ、連結部8と対向するように配置されるものである。支持部10は一端が垂直に折り曲げられた平板状の支持部材10aを備え、この支持部材10aは、折り曲げられた面が板材7aに対して直角をなすように配置される。また、支持部材10aの折り曲げられた面には孔部が設けられており、レバー9が挿通して配置されている。この支持部材10aを挿通したレバー9の先端には持ち手9aが配置される。この持ち手9aはレバー9が支持部材10aから抜出することを防止する。
上述のように構成された調理器具1は、作業者がナットを弛めた状態でレバー9を押すと連結部材8a及び連結部材8aにボルトを介して連結された第2平板6bが第2孔部12をスライドして水平方向に移動する。このとき、第1平板6aと第2平板6bとは互いに略中央部において固定されているため、第2平板6bの移動に伴い第1平板6aも連動して移動することとなる。より具体的には、第1平板6aの一方端部は長片部5の第1孔部11に留止されているので、第1平板6aも長片部5に対して第1孔部11を水平方向にスライドして移動する。
ここで、第1平板6aの他方端部及び第2平板6bの一方端部はそれぞれ土台部7及び長片部5に固定されているので、第1平板6aの一方端部及び第2平板6bの他方端部が水平方向に移動すると、昇降部材6が鉛直方向に高くなり、昇降部材6に配置する長片部5が鉛直方向に上昇することになる。
一方、作業者がレバー9を引くと同様に第2平板6bが板材7aに対して第2孔部12をスライドして水平方向に移動するとともに第1平板6aも長片部5に対して第1孔部11をスライドして水平方向に移動するので昇降部材6が鉛直方向に低くなり、昇降部材6に配置する長片部5が鉛直方向に下降することになる。
作業者は長片部5が食材に合わせた最適な高さとなる位置でレバー9操作を停止するとともに、該位置でナットを締めて第2平板6b及び連結部材8aを板材7aに緊結する。これにより、第1平板6aも長片部5に緊結される。
上述の構成によって、本実施形態の調理器具1は食材配置部2を鉛直方向に昇降させる昇降部3を制御部4によって制御して任意の位置に停止させることができるため、例えば図5に示すように、一対の長片部5に架橋するように金網100を配置し、この金網に食材を載置して調理を行えば、食材にあわせた火加減で最適な調理を行うことができる。
また、バーベキュー用コンロに載置する食材配置部2と昇降部3と制御部4とで構成されるものであるため、バーベキュー用コンロを囲むように配置する枠等が必要ではなく従来のものに比べて小型に構成することができ、持ち運びを用意に行うことができる。
さらに、制御部4は、一対設けられて土台部7にそれぞれ配置され、一対の昇降部材6をそれぞれ制御して一対の長片部5を個々に昇降させるので、長片部5の高さを異ならせて例えば図6に示すように、魚等の食材を貫通させた焼き串の両端部を凹部13に載置し、食材を斜めにした状態で調理することも可能となり、より食材に適した調理を行うことができる。
加えて、制御部4に設けたレバー9を押すまたは引くという簡単な動作で、長片部5に設けられた第1孔部11又は板材に設けられた第2孔部12に沿って、第1平板6a及び第2平板6bをそれぞれ水平方向にスライドさせて長片部5を昇降させる簡易な構成により、器具自体をより小型化して作業者が簡便に使用することができる。
次に、別の実施形態における調理器具について説明する。なお、上述した実施形態と同様の部分には同一の符号を付し説明を省略する。
別の実施形態における調理器具19は、制御部の構成が上述した実施形態と異なっている。別の実施形態における制御部20は、図7及び図8に示すように、一対の土台部7を連結する枠体21と、枠体21内を水平方向に移動するスライド部材22とを備える。
枠体21は、図7に示すように平面視矩形状をなすものであり、一対の土台部7と対面する両側面にそれぞれ水平方向に横長の第3孔部23が設けられている。この第3孔部23は土台部7の板材7aに設けられた第2孔部12と同じ大きさを備え、枠体21の両側に一対の土台部7をそれぞれ配置した状態において、第3孔部23と第2孔部12とは同じ位置に側面視重なって設けられている。
スライド部材22は、図7及び図8に示すように、枠体21の内部に配置されて一対の土台部7を接続する接続部材24と接続部材24を水平方向に移動させるレバー25とを備える。接続部材24は平板形状をなし、その両端部が第3孔部23及び第2孔部12を介してそれぞれ第2平板6bの他方端部に固定されている。このとき、接続部材24及び第2平板6bは第3孔部23及び第2孔部12を水平方向に移動して板材7aに対してスライド可能に固定されている。
レバー25は長軸な円柱形状をなす棒体で構成され、接続部材24の略中央部に固定されている。このレバー25には図示しないネジ切りが設けられるとともに、レバー25にネジ留め26が挿通されている。このネジ留め26を締めるとレバー25及び接続部材24が枠体21に対して緊結されるとともに、接続部材24に固定された第2平板6bが板材7aに緊結される。また、ネジ留め26を緩めるとレバー25及び接続部材24が枠体21に対して第3孔部23を水平方向に移動するとともに、接続部材24に固定された第2平板6bが板材7aに対して第2孔部12を水平方向に移動する。
上述のように構成された別の実施形態における調理器具19では、作業者がネジ留め26を緩めた状態でレバー25を押すと、接続部材24が第3孔部23及び第2孔部12を移動することによって板材7aに対して水平方向にスライドする。これにより、接続部材24の両端部に固定された第2平板6bもそれぞれ板材7aに対して水平方向にスライドし、第1平板6aと第2平板6bとは互いに略中央部において固定されているため、第2平板6bの移動に伴い第1平板6aも連動して長片部5に対して第1孔部11を水平方向にスライドして移動する。これにより、昇降部材6に配置する一対の長片部5が鉛直方向に上昇する。
また、作業者がレバー25を引くと上述したように接続部材24が板材7aに対して第3孔部23及び第2孔部12を水平方向に移動することによって第1平板6aも上述のように水平方向に移動し、昇降部材6に配置する一対の長片部5が鉛直方向に下降する。
これにより、作業者はレバー25を移動させて、一対の長片部5が所望の高さとなる位置となると、ネジ留め26を締めてレバー25及び接続部材24を枠体21に対して緊結することにより第2平板6bも板材7aに対して緊結させて、一対の長片部5の高さを固定する。
別の実施形態における調理器具19によれば、一対の長片部5を同じ高さにして網等を架橋した状態で食材の調理を行う場合に、制御部20によって一対の長片部5の高さを同時に調整することができ、作業者の手間を省くことができる。
本発明は上述の実施形態に限られたものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの考案特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
1・・・調理器具
2・・・食材配置部
3・・・昇降部
4・・・制御部
2・・・食材配置部
3・・・昇降部
4・・・制御部
Claims (2)
- バーベキュー用コンロに載置して食材を加工する調理器具であって、
食材を配置する食材配置部と、
前記食材配置部を鉛直方向に昇降させる昇降部と、
任意の位置で前記食材配置部が停止するように前記昇降部を制御する制御部とを備えることを特徴とする調理器具。 - 前記食材配置部は、一対の長片部を備え、
前記昇降部は、一対の前記長片部にそれぞれ連結されて前記長片部を昇降する一対の昇降部材と、前記昇降部材をそれぞれ固定する一対の土台部とを備え、
前記制御部は、一対設けられて前記土台部にそれぞれ配置され、前記一対の昇降部材を制御して前記一対の長片部を個々に昇降させることを特徴とする請求項1記載の調理器具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019002370U JP3223028U (ja) | 2019-06-28 | 2019-06-28 | 調理器具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019002370U JP3223028U (ja) | 2019-06-28 | 2019-06-28 | 調理器具 |
Publications (1)
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JP3223028U true JP3223028U (ja) | 2019-09-12 |
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Cited By (1)
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CN114617446A (zh) * | 2020-12-11 | 2022-06-14 | 广东美的生活电器制造有限公司 | 煎烤机的控制方法、装置、煎烤机及存储介质 |
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2019
- 2019-06-28 JP JP2019002370U patent/JP3223028U/ja not_active Expired - Fee Related
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CN114617446A (zh) * | 2020-12-11 | 2022-06-14 | 广东美的生活电器制造有限公司 | 煎烤机的控制方法、装置、煎烤机及存储介质 |
CN114617446B (zh) * | 2020-12-11 | 2023-07-28 | 广东美的生活电器制造有限公司 | 煎烤机的控制方法、装置、煎烤机及存储介质 |
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