JP3222784U - 食用串 - Google Patents
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Abstract
【課題】強度の低下やコストの増大などを招くことなく手元側の食物を串の先端側に簡単に移動できる新規な食用串を提供する。【解決手段】串本体10の端部に板状の摘まみ部20を設けると共に、その摘まみ部20に分割用の切れ目を形成する。これによって、その摘まみ部20を切れ目から割って切り離し、その切離片22を用いて串本体10に刺さっている手元側の食物E3〜E5を先端側に簡単に移動できる。また、折れ目や専用の皿などが不要なため、強度の低下やコストの増大などを回避できる。【選択図】図2
Description
本考案は、焼き鳥や団子、つくね、おでんなどの串刺し食品に用いられる食用串に関する。
焼き鳥や団子などのいわゆる串刺し食品を食べるとき、串の先端側のものはそのまま口に加えたまま串を抜くことで簡単に食べられるが、串の手元付近のものは串が邪魔となって食べ難かったり、串の表面に付いたタレが口元や手について汚れてしまうことがある。この種の課題を解決するために従来から様々なアイデアが提案されている。
例えば、以下の特許文献1などでは、串の長手方向に複数の凹み(折れ目)を入れておき、その串を先端側から順に折り取ることで手元側のものを食べやすくしている。また、以下の特許文献2では、焼き鳥を載せる皿の一部に突起状のものを設け、その突起状のものに手元側の焼き鳥を引っ掛けて串の先端側に移動させることで食べやすくしている。さらに以下の特許文献3や4などでは、串を通過させるためのスリットや穴が形成された皿形の串抜き具や押し上げ具を用いて手元側の焼き鳥を串の先端側に移動させることで食べやすくしている。
しかしながら、前記特許文献1に示すような構成では、その凹み(折れ目)部分の強度が低くなるため、肉などの比較的硬い食物を串に刺すときにその部分から折れてしまう可能性が高く、また、串を折り取る際に手が汚れてしまう。一方、特許文献2乃至4に示す構成では、串とは別に専用の皿や串抜き具や押し上げ具を用意しなければならず、コストが高くなる。
そこで、本考案の目的は、これらの課題を解決するために案出されたものであり、その目的は、強度の低下やコストの増大などを招くことなく手元側の食物を串の先端側に簡単に移動できる新規な食用串を提供することにある。
前記課題を解決するために第1の考案は、串本体の端部に摘まみ部を備えた食用串であって、前記摘まみ部に分割用の切れ目を備えたことを特徴とする食用串である。このような構成によれば、摘まみ部を分割用の切れ目から割って切り離し、その切離片を用いて串本体の手元側にある食物を手を汚すことなく串の先端側に簡単に移動することができる。
第2の考案は、第1の考案において、前記摘まみ部が木材又は竹材からなることを特徴とする食用串である。このように摘まみ部を木材又は竹材で構成することにより、その摘まみ部をその切れ目から素手だけで簡単に割って切り離すことができる。
第3の考案は、第1または第2の考案において、前記摘まみ部はハート型または羽根状の板材からなることを特徴とする食用串である。このような構成によれば、ハート型の凹み部分を境にして、または、その凹み部分にさらに小さな切れ目を入れるだけでその部分から素手だけで簡単に摘まみ部を割って切り離すことができる。また、摘まみ部をハート型にすることにより持ち易くなると共に分割時には割り易くなり、しかも見た目も可愛くなる。
本考案によれば、串本体の端部に板状の摘まみ部を設けると共に、その摘まみ部に分割用の切れ目を形成したため、その摘まみ部を分割用の切れ目から割って切り離し、その切離片を用いて串本体の食物を移動することができる。これにより、手を汚すことなく手元側の食物を串の先端側に簡単に移動できる。また、串本体には折れ目を入れないので強度の低下を防止できると共に、串とは別に専用の皿や串抜き具や押し上げ具を用意する必要がないため、コストの増大を招くこともない。
以下、本考案の実施の形態を添付図面を参照しながら説明する。図1は、本考案に係る食用串100の実施の一形態を示したものである。図示するようにこの食用串100は、竹材や木材などからなっており、先端が鋭利な串本体10の端部に板状の摘まみ部20を一体的に備えた構造となっている。そして、その串本体10に焼き鳥や団子などの食物Eが複数(本実施の形態では5つ(E1、E2、E3、E4、E5))並んで刺さった状態で保持されるようになっている。なお、この食物Eはその他にカツやつくね、おでん、牛肉、ソーセージ、魚介類、果物などが挙げられ、その種類は特に限定されるものでない。
摘まみ部20は、図3および図4に示すように例えば長さ(L)3〜7cm×幅(W)1〜3cm×厚さ(t)1〜5mm程度の板状になっており、その略中央部には、分割用の切れ目21が形成されている。この切れ目21は図3に示すように摘まみ部20の後端部20aに形成された切り欠き21aと、この切り欠き21aから串本体10側に直線状に延びる切り溝21b、21bとからなっている。
そして、図4に示すようにこの切り溝21bに沿って摘まみ部20の下部を折るように割ることによって摘まみ部20の一部が図2に示すようにスティック状の切離片22として分割して切り離し可能となっている。なお、図5に示すようにこの切り溝21bは、摘まみ部20の片面だけに形成してもよく、また、この切れ目21は、切り欠き21aあるいは切り溝21bの一方だけで構成しても良い。
このような構成をした本考案に係る食用串100によれば、先ず、食べ始めには図1に示すように摘まみ部20を片手で摘まんだ状態で串本体10の先端側に刺さっている食物E1およびE2をそのまま串本体10の先端側から口に咥えて食べることができるが、図2に示すように3つめの食物E3を食べるときは、串本体10の先端が邪魔になるため、串本体10の先端側から直接食べるのが難しくなる。
このため、例えば図2に示すように摘まみ部20の上部を左手で持ち、右手でその下部を折ってスティック状の切離片22を切り離し、これをそのまま右手で摘まんだ状態で図6に示すようにその切離片22の先端を3つめの食物E3と4つめの食物E4の間に入れ(同図A)、食物E3を押し出すようにしてそのまま串本体10の先端側に移動させる(同図B)。これによって串本体10の先端が邪魔になることなく食物E3を簡単に食べることができる。
その後、同様にして残りの食物E4およびE5を順次串本体10の先端側に移動させる(同図C)ことで手や口元を汚すことなく串刺し料理を容易に食べることができる。なお、切離片22で串本体10の先端に移動した食物を抜いてそのまま皿などに落とした後、この切離片22を爪楊枝の如くその皿上の食物に刺してつまみ上げて食べるようにすることもできる。また、この摘まみ部20の串本体10側端部20bを図1に示すように斜めに傾斜するように形成することにより切離片22の先端が鋭利な状態となるため、食後はこの切離片22を歯間に挟まったものを取るための爪楊枝としても活用できる。
このように本考案に係る食用串100は、串本体10の端部に板状の摘まみ部20を設けると共に、その摘まみ部20に分割用の切れ目21を形成したため、その摘まみ部20をその切れ目21から割って切り離し、その切離片22を用いて串本体10の食物Eを移動することができる。これにより、手を汚すことなく手元側の食物Eを串本体10の先端側に簡単に移動できる。また、串本体10自体には折れ目を入れないので強度の低下を防止できると共に、串本体10とは別に専用の皿や串抜き具や押し上げ具を用意する必要がないため、コストの増大を招くこともない。
なお、本実施の形態では、串本体10と摘まみ部20とが、いわゆる鉄砲串のような形状となった例で説明したが、図7乃至図9に示すように摘まみ部20を、串本体10から左右に広がるようなハート型や羽根状にし、その全体形状をダーツの矢のような形状としてもよい。そして、このように摘まみ部20をハート型や羽根状にしてその凹み部分に切れ目21を形成すれば、摘まみ部20を簡単に分割して切離片22を切り離して用いることができる。
また、この摘まみ部20をハート型や羽根状にすることにより持ち易くなると共に分割時には割り易くなり、しかも見た目も可愛くなる。また、本考案に係る食用串100は、その摘まみ部20が素手で簡単に分割できる材料であれば、竹材に限られるものでなく、木材やプラスチック、金属などであっても良い。また、この切れ目21には、より切り離しやすくするために割り箸の如くその切り溝21bの半分程度まで予め割れ込みを形成していてもよい。
100…食用串
10…串本体
20…摘まみ部
20a…後端部
20b…串本体側端部
21…切れ目
21a…切り欠き
21b…切り溝
22…切離片
E1、E2、E3、E4、E5…食物
10…串本体
20…摘まみ部
20a…後端部
20b…串本体側端部
21…切れ目
21a…切り欠き
21b…切り溝
22…切離片
E1、E2、E3、E4、E5…食物
Claims (3)
- 串本体の端部に摘まみ部を備えた食用串であって、前記摘まみ部に分割用の切れ目を形成したことを特徴とする食用串。
- 請求項1に記載の食用串において、前記摘まみ部が竹材または木材からなることを特徴とする食用串。
- 請求項1または2に記載の食用串において、前記摘まみ部は、ハート型または羽根状の板材からなることを特徴とする食用串。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019002158U JP3222784U (ja) | 2019-06-14 | 2019-06-14 | 食用串 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019002158U JP3222784U (ja) | 2019-06-14 | 2019-06-14 | 食用串 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3222784U true JP3222784U (ja) | 2019-08-22 |
Family
ID=67667993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019002158U Expired - Fee Related JP3222784U (ja) | 2019-06-14 | 2019-06-14 | 食用串 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3222784U (ja) |
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2019
- 2019-06-14 JP JP2019002158U patent/JP3222784U/ja not_active Expired - Fee Related
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