JP3222391U - 植物発酵液の被覆構造 - Google Patents

Abstract

【課題】腸幹細胞の増殖促進、抗ウイルス、抗炎症および抗アレルギー効果を有する植物発酵液の被覆構造を提供する。【解決手段】外殻１０と収容空間２０とを含み、外殻１０は植物発酵液の外殻１０であり、植物発酵液の外殻１０は構造分子１０１を含み、構造分子１０１は有効成分の内容物を被覆して収容空間２０を形成する。植物発酵液の被覆構造であって、構造分子１０１がαグルカンまたはβグルカンの分解後に生成される小分子の糖であり、植物発酵液の外殻１０は藻類発酵液の外殻である。【選択図】図１

Description

本考案は植物発酵液の被覆構造に関し、特に植物発酵液で被覆した乳酸菌構造であり、腸幹細胞の増殖促進、抗ウイルス、抗炎症および抗アレルギー効果を有する植物発酵液で被覆した乳酸菌構造である。

乳酸菌は、人体に対してポジティブな効果を有する。１９６１年から１９９８年の間で、国際的に研究はすでに完了し、有名な学術誌で発表された人体に対する乳酸菌の臨床試験は全部で１４３件であり、被験者数は７５２６人に達し、いずれもネガティブな結果は報告されていない。このうち報告された主なポジティブな効果は、（１）食品の栄養の質を高める、（２）ビタミン合成および酵素の生成を促進する、（３）腸内微生物叢を安定させ、腸内病原菌を除く、（４）抗菌性物質を生成し、宿主の免疫力を高める、（５）コレステロール含量を低下させる、（６）大腸がんのリスクを低下させる、（７）腫瘍を抑制するなどを含む。

科学者にもっともよく試験された乳酸菌はラクトバチルス アシドフィルス（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓ ａｃｉｄｏｐｈｉｌｕｓ、俗称Ａ菌）であり、次はラクトバチルスカゼイ（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓ ｃａｓｅｉ、俗称Ｃ菌）であり、その他の比較的よく試験された菌はビフィドバクテリウム属（Ｂｉｆｉｄｏｂａｃｔｅｒｉｕｍ ｓｐ．、俗称Ｂ菌、またビフィズス菌ともいう）、ラクトバチルスブルガリクス（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓ ｂｕｌｇａｒｉｃｕｓ）、ストレプトコッカスサーモフィルス（Ｓｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃｕｓ ｔｈｅｒｍｏｐｈｉｌｕｓ）があり、後の２つは生乳からヨーグルトを製造する過程で添加しなければならない２株の乳酸菌である。

しかし、乳酸菌製品は胃腸管で消化されると容易に活性を失い、一部の菌種は腸管に達することができるが、複数の効果を有していない。現在すでに知られた菌種は改良された後、酸耐性、アルカリ耐性の能力を有し、生理活性効果も有することができるが、一部の科学者は依然として菌種の改良に対して疑問を抱いている。したがって乳酸菌は普遍的に不安定で、熱耐性、酸耐性を有さない欠点を有し、環境の変化、保存条件の不良に伴って効果が低下し、低温冷蔵しなければならない。いかにして乳酸菌製品の安定性および酸耐性、アルカリ耐性の能力を高め、その効果を達成するかは、急いで解決する必要がある問題である。

上記問題を解決するため、本考案は、完全に天然の方式により発酵生成された植物発酵液を、菌体を保護するコロイド源とし、乳酸菌に酸耐性およびコリン耐性の能力を持たせ、食用での使用も安全上の懸念を有さない。本考案は数種の乳酸菌を主体とし、数種の体に良い菌の効能を一度に提供することができる。さらに藻類発酵液のコロイドは乳酸菌の作用と相乗効果を有し、さらに腸幹細胞の増殖促進、抗ウイルス、抗炎症および抗アレルギーの効果を有する。

本考案は、植物発酵液の被覆構造を提供する。これは外殻および収容空間を含み、該外殻は植物発酵液の外殻を含み、該植物発酵液の外殻は構造分子を含み、該構造分子は有効成分の内容物を被覆して該収容空間を形成する。

好ましくは、前記植物発酵液の外殻はαグルカンまたはβグルカンの分解後に生成される小分子の糖である。

好ましくは、前記植物発酵液の外殻は、藻類発酵液の外殻、キノコ類発酵液の外殻、グルカンを含む野菜発酵液の外殻を含む。

好ましくは、前記植物発酵液の外殻は藻類発酵液の外殻である。

好ましくは、前記藻類発酵液の外殻は、アツバノリ、テングサ、アオサ、スジアオノリ、クビレズタまたはイシクラゲの発酵液の外殻を含む。

好ましくは、前記藻類発酵液はアツバノリ発酵液である。

好ましくは、前記植物発酵液の外殻は酸耐性およびコリン耐性の特性を有する。

好ましくは、前記植物発酵液の外殻はコロイド構造である。

好ましくは、前記有効成分の内容物は乳酸菌、タンパク質、アミノ酸、植物性化合物、ビタミンを含む。

好ましくは、前記有効成分の内容物は乳酸菌である。

好ましくは、前記乳酸菌はラクトバチルス ラムノサス（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓ ｒｈａｍｎｏｓｕｓ）、ラクトバチルス プランタルム（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓ ｐｌａｎｔａｒｕｍ）、ラクトバチルス アシドフィルス（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓ ａｃｉｄｏｐｈｉｌｕｓ）またはラクトバチルス スポロゲネス（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓ ｓｐｏｒｏｇｅｎｅｓ）である。

好ましくは、植物発酵液の外殻が乳酸菌を被覆する被覆方法は、高速乳化ヘッドにより実現する。

好ましくは、アツバノリ発酵液の外殻および乳酸菌を有する植物発酵液の被覆構造は、腸幹細胞の増殖促進、抗ウイルス、抗炎症および抗アレルギーなどの効果を有する。

図１は、植物発酵液の被覆構造の断面図である。 図２は、植物発酵液の被覆構造を複合顕微鏡で撮像した画像であり、拡大倍率は４００倍である。

図１を参照されたい。本考案の植物発酵液の被覆構造１００は、植物発酵液の外殻１０を含み、これは乳酸菌１１を被覆する。内層および外層を有する構造を形成し、内層は乳酸菌１１、外層は植物発酵液の外殻１０である。

上記をまとめると、本考案の実施例は期待した使用効果を確かに達成することができる。さらに、開示した具体的な構造は同類の製品中に見られないだけでなく、出願前の開示もされておらず、特許法の規定および要求に完全に符合するため、法に基づいて実用新案の出願を行う。審査により、特許が授与されることを切に願います。よろしくお願いいたします。

１００ 植物発酵液の被覆構造
１０ 外殻
１０１ 構造分子
２０ 収容空間
２０１ 有効成分の内容物

Claims (7)

1. 外殻と；
   収容空間と；を含み、
   該外殻は植物発酵液の外殻を含み、該植物発酵液の外殻は構造分子を含み、該構造分子は有効成分の内容物を被覆して該収容空間を形成する、植物発酵液の被覆構造。
2. 該構造分子がαグルカンまたはβグルカンの分解後に生成される小分子の糖である、請求項１に記載の植物発酵液の外殻。
3. 藻類発酵液の外殻である、請求項１に記載の植物発酵液の外殻。
4. アツバノリ、テングサ、アオサ、スジアオノリ、クビレズタまたはイシクラゲの発酵液の外殻を含む、請求項３に記載の藻類発酵液の外殻。
5. アツバノリの発酵液の外殻である、請求項４に記載の藻類発酵液の外殻。
6. 乳酸菌である、請求項１に記載の有効成分の内容物。
7. ラクトバチルス ラムノサス（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓ ｒｈａｍｎｏｓｕｓ）、ラクトバチルス プランタルム（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓ ｐｌａｎｔａｒｕｍ）、ラクトバチルス アシドフィルス（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓ ａｃｉｄｏｐｈｉｌｕｓ）またはラクトバチルス スポロゲネス（Ｌａｃｔｏｂａｃｉｌｌｕｓ ｓｐｏｒｏｇｅｎｅｓ）である、請求項６に記載の乳酸菌。