JP3222210B2 - 繊維用油剤 - Google Patents

繊維用油剤

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JP3222210B2 JP22260492A JP22260492A JP3222210B2 JP 3222210 B2 JP3222210 B2 JP 3222210B2 JP 22260492 A JP22260492 A JP 22260492A JP 22260492 A JP22260492 A JP 22260492A JP 3222210 B2 JP3222210 B2 JP 3222210B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は合成繊維のステープル製
造工程中、主に紡糸、延伸工程で用いられる繊維用油剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】ステープルの製造設備は年々、紡糸、延
伸スピードが大きく、また紡糸時のサブトウのデニール
や延伸ラインのトータルデニールも非常に大きくなるな
ど、生産性が高くなっている。一方、繊維としては強度
を上げるために極限近くまで延伸倍率を上げたり、細デ
ニール化が指向され、更にブライトポリマーが使用され
たり、三角断面などの異形糸が使用されるなどいずれも
延伸が難しくなっている。品質の良いステープルを生産
するためには製造工程、特に紡糸工程と延伸工程、更に
は捲縮を付与する工程において、繊維に損傷を与えず、
かつトラブルなく円滑に通し、そしてまた均一で歪みの
ない捲縮を付与することが最も重要である。生産ライン
の高速化、トウデニールの増大化、単糸の細デニール化
に伴ってさらに優れた紡糸、延伸性と良好な捲縮を与え
る油剤が強く望まれている。
【0003】ステープルの生産工程においては、各工程
において様々な特性が要求される。以下必要とされる特
性をまとめる。 紡糸工程:湿潤時のサブトウの集束性、繊維の平滑性、
ガイド類の摩耗防止。 延伸工程:トウシートの拡がりと均一な厚み、繊維/繊
維間の平滑性、熱水あるいは水蒸気のトウ内部への瞬時
の浸透、繊維/金属間の適度の摩擦。 熱セット工程:トウシートの拡がりと均一な厚み。 捲縮付与工程:トウシートの均一な厚み、繊維/繊維間
の平滑性、繊維/金属間の平滑性。
【0004】特に紡糸後の各工程においてはトウシート
が均一な厚さで薄く拡がることが重要である。トウにか
かる張力によって、トウはローラーの表面に大きな力で
押し付けられるので、ローラーの表面から離れた層にあ
る糸状は下層の(ローラーの表面に近い)糸状を押しつ
け、トウの内部に入り込もうとするが、この時繊維/繊
維間の摩擦が低いと、押しつけられた周囲の糸状は容易
にトウの幅方向に滑って移動し、同時に押しつけている
糸状は容易に下層に入るためトウは薄く均一な厚さで拡
がることができる。ローラーに接触している糸状は、繊
維/金属間の摩擦が低いと、上部から受ける力で容易に
ローラー表面を滑って拡がり、同時にその上にある糸状
はその間に入り込む。したがって、トウが均一な厚さを
持って拡がるためには特に低い繊維/繊維間摩擦が必要
であり、特に高生産化、単糸の細デニール化、摩擦の高
いブライト繊維に対しては、あるいは延伸倍率を上げよ
うとする時にはより一層重要になる。
【0005】紡糸では繊維の平滑性、紡糸後の工程では
繊維の平滑性と同時にトウシートが均一な厚さで薄く拡
がることが重要であり、そのためには湿潤時の繊維/繊
維間、繊維/金属間の摩擦、特に従来油剤にはない非常
に低い繊維/繊維間摩擦が必要不可欠である。
【0006】紡糸および延伸用油剤として、一般的には
アルキルホスフェート塩と、高級アルコールや高級脂肪
酸のエチレンオキシド付加物であるアルキルエーテルや
アルキルエステル等のノニオン系界面活性剤を配合した
組成物が使用されている。
【0007】紡績用油剤を紡糸、延伸工程にも適用する
例として、特開昭57−128267号公報では高級脂
肪酸のアルカリ金属塩を主成分とする油剤、特公昭59
−11712号公報では炭素原子数8〜18のアルキル
ホスフェートのアルカリ金属塩とアルキルアミンのエチ
レンオキシド付加物又はその燐酸塩とポリオキシエチレ
ン鎖を有する非イオン性化合物を配合した組成物、特公
昭59−3592号公報ではジメチルポリシロキサン系
シリコーンと側鎖を有するアルキルホスフェートのアル
カリ金属塩又はアルカノールアミン塩から成る組成物、
特公昭61−60192号公報では炭素原子数8〜16
のアルキルホスフェートのアルカリ金属塩とポリオキシ
プロピレン/ポリオキシエチレンの共重合物から成る油
剤、更に特開昭62−282074号公報では特定の第
4級アンモニウム塩と平滑剤を組合せた油剤、特開昭6
3−59476号公報では中性油とジメチルポリシロキ
サンとカチオン界面活性剤と乳化剤から成る組成物等を
開示している。しかしながら、これら公報では油剤の紡
績性に対する寄与に関する開示のみであり、紡糸、延伸
性や捲縮付与性に対する効果などについては全く触れて
いない。
【0008】トウを厚みの均一な幅広のシートにする方
法は、特開昭54−27015号公報にも述べられてい
る。当号公報では油剤によらず装置の工夫によって目的
を達している。
【0009】
【従来技術の問題点】紡糸性に関して、上記の油剤を考
えると、アルキルホスフェート塩あるいは高級脂肪酸塩
を配合した組成物は、ガイド類の摩耗防止には優れてい
るが、サブトウに優れた集束性を与えることは期待でき
ない。又、アルキルホスフェート塩を含まない組成物は
ガイド類を摩耗させ易いという欠点を有する。
【0010】延伸性に関しては、アルキルホスフェート
塩あるいは高級脂肪酸塩を配合した組成物は、エマルシ
ョンで濡れた状態(以下、湿潤時と称する)においては繊
維/金属間の摩擦が低く油膜強度が大きいので、延伸性
は良好ではある。しかしながら湿潤時の繊維/繊維間の
摩擦が大きいため、繊維間の平滑性やトウの拡がりがな
お十分でない。したがって、延伸のしにくい繊維に対し
ては優れた延伸性は期待できない。また、アルキルホス
フェート塩や高級脂肪酸塩を含まない組成物は、湿潤時
の繊維/金属間、繊維/繊維間のいずれの摩擦も高いの
でトウの十分な拡がりや良好な延伸性は得られない。
【0011】これらの油剤はいずれも湿潤時の繊維間の
摩擦が高く、トータルデニールの増大や単糸の細デニー
ル化、あるいは酸化チタンをほとんど含まないブライト
繊維に対して、および延伸倍率を上げようとする時には
良好な延伸性は期待できない。
【0012】紡績工程と繊維の製造工程とでは繊維の置
かれている状況、条件等は、例えば前者は乾燥したステ
ープル、後者は水あるいは熱水のエマルションで濡れた
状態であるなど、全く異なるため両工程で要求される特
性も異なり、紡績性に優れる油剤が常に紡糸延伸性にも
優れるということはない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ステープルの生産ライ
ンの高速化、トウデニールの増大化、繊維の細デニール
化に対して、また、ブライト繊維に対しても品質の良い
合成繊維ステープルを得るために、優れた紡糸、延伸性
を与える油剤を提供することを目的とする。本発明者ら
の研究の結果、ある種のポリエステルを含有する油剤が
上記性質を有することがわかった。
【0014】ポリエステルを含有する油剤として、特公
昭46−13197号公報、特公昭47−2512号公
報、特公昭63−3999号公報、特開平3−1805
87号公報、特開昭63−227898号公報には合成
繊維製品の風合改良、親水性や防汚性の付与、合成繊維
の不織布用バインダー、あるいは合成繊維の抄紙用分散
剤が開示されている。しかし紡糸、延伸に用いる油剤と
してポリエステルを含有する油剤を使用する記載はな
い。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、(I)芳香族
ジカルボン酸、酸無水物、その低級アルキルエステルお
よびこれらの混合物からなる群から選択される成分、
(II)多価アルコール類、1分子中に2個以上の水酸基
を有するアルカノールアミン類、ポリアルキレンオキシ
ド鎖の合計分子量が600以下である上記多価アルコー
ルまたはアルカノールアミン類のアルキレンオキシド付
加物、およびこれらの混合物からなる群から選択される
成分、および(III)分子量600以上であるポリアル
キレンオキシド、活性水素を含む官能基を含有する化合
物のポリアルキレンオキシド鎖の分子量が600以上で
あるアルキレンオキシド付加物、およびこれらの混合物
からなる群から選択される成分を縮合反応させて得られ
る、ランダム型ポリエステル(X)を1重量%以上含む
ステープル繊維用油剤に関する。
【0016】本発明の油剤に含有されるポリエステル
(X)は繊維/繊維間、繊維/金属間のいずれの摩擦をも
低下させるが、これはポリエステル(X)の油膜強度が大
きく、且つ繊維に(あるいは金属にも)強く吸着するため
と考えられる。
【0017】本発明に用いられる芳香族ジカルボン酸と
しては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、無水
フタル酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフェニルジカル
ボン酸、ジフェニルメタンジカルボン酸、ジフェニルエ
ーテルジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸
およびヘキサヒドロテレフタル酸等が挙げられる。これ
らの芳香族ジカルボン酸と低級アルキルエステルを生成
する低級アルコールはメタノール、エタノール、プロパ
ノール等である。ジカルボン酸として酸無水物を用いて
もよい。これらのうち成分(I)として好ましいものは
テレフタル酸ジメチル、イソフタル酸、ナフタリンジカ
ルボン酸などである。
【0018】芳香族ジカルボン酸の一部を脂肪族ジカル
ボン酸、例えばマレイン酸、フマール酸、アジピン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸等、
あるいはより多官能性の芳香族もしくは脂肪族ポリカル
ボン酸、例えばトリメリト酸等と置換してもよい。この
場合、芳香族ジカルボン酸の量は、全カルボン酸の重量
の合計の70%以上となるようにするのが好ましい。
【0019】成分(II)の多価アルコール類としては、
直鎖でも分岐を有していてもよい飽和の炭素原子数2か
ら10、好ましくは2から6のアルカンジオール、例え
ばエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール等、芳香族2価
アルコール類、例えばヒドロキノン、4,4'−ビス(2-ヒ
ト゛ロキシエチル)ビスフェノール、ビスヒドロキシエチルテレフ
タレート等の2価のアルコールの他、3価以上のアルコ
ールとしてグリセリン、トリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトール等が挙げられる。好ましくは2価のア
ルコールである。3価以上のアルコールを用いる時は、
その量は成分(II)中の30重量%以下、好ましくは2
0重量%以下に抑える。
【0020】一分子中に2個以上の水酸基を有するアル
カノールアミン類としてはジエタノールアミン、トリエ
タノールアミン、ジプロパノールアミン、飽和でも不飽
和でもよい直鎖又は側鎖を有してもよい炭素原子数1〜
18のアルキルジエタノールアミン等が挙げられる。好
ましくはメチルジエタノールアミン、エチルジエタノー
ルアミン等の低級アルキルジエタノールアミンである。
【0021】上記多価アルコール類およびアルカノール
アミン類に付加させるアルキレンオキシドとしてはエチ
レンオキシド、プロピレンオキシドが好ましい。エチレ
ンオキシドとプロピレンオキシドの両方を付加する時は
ランダムでもブロックタイプでもよい。アルキレンオキ
シド付加物において、ポリアルキレンオキシド鎖の分子
量は合計で600以下、好ましくは400以下である。
ポリアルキレンオキシド鎖の分子量が600を越えると
目的とする湿潤時の低い摩擦が得られない。本発明に使
用するアルキレンオキシド付加物としては、好ましくは
ポリエチレングリコール(モル数換算で2〜10)、ポリ
プロピレングリコール(モル数換算で2〜10)、ヒドロ
キノン又はメチルジエタノールアミンのエチレンオキシ
ド付加物(付加モル数1〜4)である。
【0022】成分(III)のポリアルキレンオキシド
は、分子量が600より大きいものである。好ましくは
ポリエチレングリコール、プロピレンオキシド/エチレ
ンオキシド共重合体(ブロック又はランダム)である。共
重合体の場合はエチレンオキシドの比率が高い方がよ
く、エチレンオキシドが共重合体の50重量%以上、特
に70重量%以上となることが好ましい。ポリアルキレ
ンオキシドの分子量は600より大きく、好ましくは
1,000〜20,000である。プロピレンオキシド/
エチレンオキシド共重合体においてエチレンオキシドの
比率が40重量%より低く、あるいは、エチレンオキシ
ドの比率が40重量%以上であっても共重合体の分子量
が600以下となると目的とする湿潤時の低い摩擦が得
られない。
【0023】(III)のもう一方の成分である活性水素
を含む官能基を有する化合物のアルキレンオキシド付加
物において、官能基を有する化合物とは、一分子中に1
個以上、好ましくは2又は1個のカルボキシル基、水酸
基、アミノ基、イミノ基、SH基を有する化合物であ
る。ジカルボン酸類、そのモノアルキルエステル、多価
アルコール類、好ましくは2価のアルコール、一分子中
に1個以上、好ましくは1個又は2個の水酸基を有する
アルカノールアミン、モノカルボン酸、アルコール、フ
ェノール、1級又は2級のアルキルアミン、カルボン酸
アミド、アルキルメルカプタン等の化合物が挙げられ
る。このうちモノカルボン酸としては炭素原子数1〜1
8、特に1〜8の直鎖でも分岐を有してもよい飽和又は
不飽和の脂肪酸が好ましく、具体的に酢酸、プロピオン
酸、カプロン酸、ラウリン酸、ステアリン酸、イソステ
アリン酸、オレイン酸などが挙げられる。アルコールと
しては炭素原子数1〜18、特に1〜8の直鎖でも分岐
を有してもよい飽和又は不飽和のアルコールが好まし
く、具体的にはメタノール、エタノール、イソプロピル
アルコール、ブチルアルコール、オクチルアルコール、
2−エチルヘキシルアルコール、ラウリルアルコール、
ステアリルアルコール、オレイルアルコール、チーグラ
ー法又はオキソ法による合成アルコール、合成の第2級
アルコールなどがある。フェノールの具体例としてはフ
ェノール、ビスフェノール、ナフトール、オクチルフェ
ノール、ノニルフェノール、ドデシルフェノールなどが
挙げられる。アルキルアミンとしては炭素原子数1〜1
8、特に1〜8の直鎖でも分岐を有してもよい飽和又は
不飽和のアルキルアミンが好ましく、具体的にはメチル
アミン、エチルアミン、ブチルアミン、ヘキシルアミ
ン、2−エチルヘキシルアミン、ジオクチルアミン、ド
デシルアミン、メチルドデシルアミン、オレイルアミン
などが挙げられる。カルボン酸アミドとしては、炭素原
子数1〜18、特に1〜8の直鎖でも分岐を有してもよ
い飽和又は不飽和のカルボン酸アミドが好ましく、具体
的には酢酸アミド、酪酸アミド、カプリル酸アミド、ラ
ウリン酸アミド、イソステアリン酸アミド、オレイン酸
アミド等が挙げられる。アルキルメルカプタンとしては
炭素原子数1〜18のものが好ましく、例えばエチルメ
ルカプタン、ラウリルメルカプタン、ステアリルメルカ
プタン、オレイルメルカプタン等が挙げられる。
【0024】上記化合物のアルキレンオキシド付加物と
しては、ポリエチレンオキシド又はエチレンオキシド/
プロピレンオキシド付加物が好ましい。付加物の末端は
水酸基だけでなくカルボキシル基であってもよい。ま
た、エチレンオキシド/プロピレンオキシドの両方をブ
ロック又はランダムタイプで付加する時は、エチレンオ
キシドの比率を高くする方が良く、エチレンオキシドは
エチレンオキシド/プロピレンオキシド共重合体中50
重量%以上、好ましくは70重量%以上を占める。アル
キレンオキシド付加物のアルキレンオキシド鎖の合計分
子量は600より大きいことが必要であり、好ましくは
1,000以上である。
【0025】成分(II)および(III)としてそれぞれポリ
アルキレンオキシド鎖を有する成分を選択する場合、両
者のポリアルキレンオキシド鎖の分子量の差は大きい方
がより好ましい。最も好ましいのは成分(II)と(III)の
ポリアルキレンオキシド鎖の分子量が800以上離れて
いるものである。
【0026】本発明の油剤の必須成分であるポリエステ
ル(X)は、成分(I)、成分(II)および成分(II
I)を縮合反応させて得る。縮合反応は減圧下あるいは
常圧下で通常の方法で行えばよく、(I)、(II)、
(III)3つの成分を一度に反応させる。
【0027】(I)と(II)割合は、(I)/(II)=
1/0.4〜1/2.5(モル比)、好ましくは1/0.6
〜1/2.0である。(III)は(I)、(II)、(II
I)の全重量の合計に対して30〜90重量%、好まし
くは45〜85重量%である。(III)の量が20重量
%より少なくなると水への溶解性や分散性が悪くなった
り、あるいは乳化剤を用いても水に乳化させることが難
しくなるため、本発明の効果が十分得られなくなる。
【0028】ポリエステル(X)の分子量は3,000〜
25,000、好ましくは5,000〜25,000であ
る。ポリエステル(X)の分子量が3,000未満の場
合には目的とする湿潤時の低い摩擦を得ることができな
い。25,000を越えると溶融時の粘度が非常に高く
なり、取り扱いが難しくなる。
【0029】本発明において、ポリエステル(X)の使用
量は1重量%以上、好ましくは5重量%以上である。1
00重量%使用してもよいが、トウ内部への浸透性やそ
の他の特性を高めるためにも従来の紡糸、延伸用油剤で
あるノニオン系界面活性剤および/またはアニオン系界
面活性剤に含有させて使用するとこれらの油剤の紡糸性
および延伸性を改良することができる。
【0030】ノニオン系界面活性剤は一般に繊維(サブ
トウ)の集束性とエマルションの繊維間への浸透性向上
に有用である。ノニオン系界面活性剤としては、アルキ
ル基の炭素原子数が8〜18である直鎖でも分岐を有し
てもよい飽和又は不飽和の脂肪族アルコール、アルキル
アミン、アルキルフェノールまたは高級脂肪酸のアルキ
レンオキシド、好ましくはエチレンオキシドの2〜50
モル付加物、エチレンオキシド/プロピレンオキシド共
重合体(ランダムでもブロックでもよい)などの通常使用
されているものを1種以上使用すれば良い。水に不溶の
鉱油、中性油、ワックス等をノニオン系界面活性剤で乳
化したものも使用することができる。ノニオン系界面活
性剤としては特に、ポリエステル(X)の効果をより一層
発揮させるために浸透性の良いもの、あるいは紡糸時の
サブトウに集束性を与えるものが好ましい。高級アルコ
ール、高級アルキルアミン、アルキルフェノール、高級
脂肪酸等のエチレンオキシド付加物が好ましく、具体的
にはポリオキシエチレン(5〜10モル)オクチルエーテ
ル、ポリオキシエチレン(5〜12モル)ラウリルエーテ
ル、第2級合成アルコール(例えばソフタノール)のオキ
シエチレン(5〜12モル)エーテル、ポリオキシエチレ
ン(7〜12モル)ノニルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレン(5〜12モル)オクチルアミン、ポリオキシエ
チレン(7〜15モル)ラウリルアミン、ポリエチレンオ
キシド(分子量400〜800)モノ又はジラウレート、
ポリエチレンオキシド(分子量600〜1,000)モノ
又はジオレエート等が挙げられる。特に好ましくはエー
テルタイプである。
【0031】アニオン系界面活性剤は一般に油膜強度が
大きいので、繊維の損傷防止に有用である。また、ポリ
エステル(X)に曇点現象が認められる時は、アニオン系
界面活性剤を配合すると曇点を延伸時の温度より高くす
ることができる。アニオン系界面活性剤としては、アル
キル基の炭素原子数が8〜18である直鎖でも分岐を有
してもよい飽和又は不飽和のアルキルスルホネート、ア
ルキルベンゼンスルホネート、アルキルホスフェート、
アルキルサルフェート、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルホスフェート、ポリオキシエチレンアルキルエー
テルサルフェート、高級脂肪酸等のアルカリ金属塩(好
ましくはカリウム又はナトリウム塩)、アルキル基の炭
素原子数が7〜17である直鎖でも分岐を有してもよい
飽和又は不飽和のN−アシルサルコシネートのアルカリ
金属塩(好ましくはナトリウム塩)など通常使用されてい
るのものを使用することができる。特に油膜強度の大き
なものや浸透性の良いものが望ましく、炭素原子数12
〜16のアルキルスルホネートNa塩、アルキル基の炭
素原子数が12〜16のアルキルベンゼンスルホネート
Na塩、アルキル基の炭素原子数が8〜12のジアルキ
ルスルホサクシネートNa塩、アルキル基の炭素原子数
が11〜17のN−アシルサルコシネートNa塩(例えば
オレオイルサルコシネートNa塩など)、炭素原子数12
〜18の高級脂肪酸K塩(例えばオレイン酸K塩など)等
が好適に使用される。このうち、オレオイルサルコシネ
ートNa塩とオレイン酸K塩は浸透性が良いだけでな
く、湿潤時の繊維/金属間摩擦が非常に低く、油膜も強
いという特徴があるので、特に好ましく使用することが
できる。アルキルホスフェートK塩の場合は、湿潤時の
繊維/金属間摩擦が低く、油膜も強い他、摩耗防止効果
も有するなどのメリットがあるが、浸透性についてはア
ルキル基が大きい場合はよくない。しかし、アルキル基
が小さい(C8又はC10)もの、あるいはエチレンオキシ
ドを付加してアルキルエーテルホスフェートタイプにし
たものは浸透性が良くなるので使用することができる。
【0032】ノニオン系界面活性剤とアニオン系界面活
性剤は、これら両方を、あるいはいずれか一方を使用し
てもよい。ポリエステル(X)を1〜50重量%、好まし
くは5〜50重量%にノニオン系界面活性剤を0〜99
重量%、好ましくは0〜95重量%、アニオン系界面活
性剤を0〜99重量%、好ましくは0〜95重量%含有
させて使用する。
【0033】本発明の油剤にはポリエステル(X)と紡績
用油剤を配合した油剤も含まれる。紡績工程において
は、紡糸、延伸工程の湿潤状態とは異なり、乾燥した状
態での繊維/繊維摩擦、繊維/金属間の平滑性、油膜強
度等が必要である。このため、通常は紡績用油剤として
は、鉱物油、植物油と共にヒンダードエステル、含硫黄
化合物、含燐化合物、シリコン化合物等を配合した紡
糸、延伸用とは異なった組成の油剤を用いている。ポリ
エステル(X)と紡績用油剤を配合した油剤を用いれ
ば、工程途中で紡糸用油剤の洗浄や紡績用油剤の追油等
の必要がなく、ひとつの油剤で紡糸、延伸、捲縮から紡
績用油剤の付与までとステープル製造の全工程を行うこ
とができる。
【0034】ポリエステル(X)と紡績用油剤とを配合
する場合、紡績用油剤としては、公知のものでもそれ以
外のものであってもよく、従来使用されているものいず
れも好適に用いられる。ポリエステル(X)を1〜50重
量%、紡績用油剤を50〜99重量%配合する。好まし
くはポリエステル(X)5〜30重量%と紡績用油剤70
〜95重量%を配合した油剤である。
【0035】本発明の油剤は、水に溶解あるいは乳化し
た系で濃度0.03〜5.0%、好ましくは0.1〜0.5
%で用いる。紡糸工程、延伸前又は延伸中、クリンパー
前などで給油すれば良いが、クリンパー前の給油は省い
てもよい。紡糸、延伸のための給油はローラー・タッ
チ、スプレー、浸漬などの通常の方法で行えば良い。
【0036】本発明の油剤には工程中の抑泡を目的とし
て消泡剤や鉱油等を添加してもよく、また延伸熱セット
後の帯電防止などを目的として、カチオン系の界面活性
剤を、本発明の効果を失わない限り加えることができ
る。以下に本発明の実施例を具体的に示すが、本発明は
これらの実施例に何ら制限されるものではない。
【0037】
【実施例】本発明油剤の効果を調べるため湿潤時の繊維
/繊維間摩擦と繊維/金属間摩擦、トウバンドの拡がり
幅、糸条の最大延伸倍率を測定した。油剤は全て0.1
%濃度のエマルションとして用いた。試験方法は以下に
示す通りである。
【0038】1.湿潤時の繊維/繊維間摩擦(F/F摩
擦) 脱脂したポリエステルフィラメント(150d/48f)
(1)をプーリー(2〜6)を通して図1に示すように
セットした。Uゲージ(7)に結びつけたフィラメント
の一端を3cm/min.の速度で引張ることによって、油剤
エマルション(濃度0.1%)に浸漬している加撚部分の
繊維間の最大摩擦力とStick−Slip(スティック−スリ
ップ)の幅を測定した。Stick-Slipの幅は、滑らかな潤
滑性を示すかどうかの指標となる。測定の雰囲気は全て
20℃とした。
【0039】2.湿潤時の繊維/金属間摩擦(F/M摩
擦) 上記と同じ脱脂したポリエステルフィラメントを図2に
示したごとく梨地クロームピン(10)に巻き付け、フ
ィラメントと金属ピンの接触部分に油剤エマルション
(濃度0.1%)を滴下して繊維/金属間の最大摩擦力と
Stick−Slipの幅を測定した。測定の雰囲気は全て2
0℃とした。
【0040】3.トウバンドの拡がり幅 紡糸スピード1,000m/min.で、3,718穴/錘を持つ錘か
ら水で紡糸されたセミダルポリエステルトウを試料とし
た。これから切り取った1本を、0.1%濃度のエマル
ションに浸漬して水とエマルションとを置換させた後、
図3に示したように直径6cmの金属製のシリンダー2本
(11、12)を通して上端をシリンダーから60cm以
上離した位置で固定し、下端に10kgの荷重(14)を
取り付けた。荷重によりトウが伸びて静止した後、2本
のシリンダーを5cmの距離で静かに上下に移動させる操
作を5回繰り返した後、シリンダー間で緊張しているト
ウの幅を測定した。
【0041】4.最大延伸倍率 3で用いた1錘から採取した未延伸の糸条を、0.1%
濃度のエマルションに浸漬して水とエマルションとを置
換させた後、引張り強伸度試験機を用いて把持長10c
m、引張り速度10cm/min.で延伸し、一部の繊維の切
断が認められるまでの長さを測定して最大延伸倍率を求
めた。
【0042】実施例1〜9、比較例1〜7 表1に示す成分(I)、(II)及び(III)を縮合させ
てポリエステルA〜Kを合成した。
【0043】
【表1】
【0044】ポリエステルAおよびBは、成分(I)と
(II)を縮合反応させ、この反応物と成分(III)を縮
合させて調製した。ポリエステルC〜Kは、成分(I)
〜(III)を同時に縮合反応させて調製した。このポリ
エステルと以下の界面活性剤、 L:ラウリルホスフェートK塩 M:オレオイルサルコシネートNa塩 N:ポリオキシエチレン(7モル)C1115第2級アル
コール O:ポリオキシエチレン(9モル)ノニルフェニルエー
テル および紡績油剤 P:ステアリルホスフェートK塩/ポリオキシエチレン
(7モル)ラウリルエーテル/ポリオキシエチレン(1
2モル)ラウリルアミン=70/15/15 の繊維/繊維、繊維/金属間摩擦、トウバンドの拡がり
および最大延伸倍率を各上記1から4の試験を行って評
価した。結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】比較例1、2の場合のように成分(III)
の分子量が低すぎたり、成分(II)を含有しなかったり
する場合には湿潤時の摩擦は依然高いままである。本発
明の油剤は比較例3〜7に示した界面活性剤や紡績用油
剤と比較すると湿潤時の繊維/繊維間、繊維/金属間の
摩擦が低かった。また、Stick−Slipも認められず、滑
らかで、十分な平滑性を付与することが認められた。
【0047】実施例10〜19 ポリエステルCと界面活性剤NまたはM、あるいは紡績
用油剤Pを配合した場合の上記特性を試験した。 ・実施例10〜13:界面活性剤N/ポリエステルC=
90/10〜30/70(重量比) ・実施例14〜16:界面活性剤M/ポリエステルC=
90/10〜50/50(重量比) ・実施例17〜19:紡績用油剤P/ポリエステルC=
90/10〜50/50(重量比) 結果を表3に示す。
【0048】
【表3】
【0049】本発明のポリエステル(C)を界面活性剤
あるいは紡績用油剤に添加すると、湿潤時の摩擦、特に
繊維/繊維間の摩擦が著しく低下してトウバンドが広が
りやすくなり、最大延伸倍率も増加した。
【0050】
【発明の効果】本発明の油剤は、湿潤時の繊維/繊維間
および繊維/金属間の摩擦、特に繊維/繊維間の摩擦を
顕著に低下する。また同時に繊維に優れた平滑性を与
え、トウの拡がりを容易にして紡糸、延伸性、捲縮付与
性を向上させる。また、紡績用油剤を添加してもその性
能は保持できるため、紡績用油剤と混合し、ひとつの油
剤で合成繊維の紡糸、延伸、捲縮および紡績を行うこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例における繊維/繊維間摩擦を測定する
方法の概略図を示す。
【図2】 実施例における繊維/金属間摩擦を測定する
方法の概略図を示す。
【図3】 実施例におけるトウバンドの拡がりを測定す
る方法の概略図を示す。
【符号の説明】
1:ポリエステルフィラメント、2〜6:プーリー、
7:Uゲージ、8:記録計、9:荷重(20g),1
0:梨地クロームピン、11,12:シリンダー、1
3:ポリエステルトウ、14:荷重(10kg)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 善治 大阪府八尾市渋川町2丁目1番3号 松 本油脂製薬株式会社内 (72)発明者 小泉 幸道 大阪府八尾市渋川町2丁目1番3号 松 本油脂製薬株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−13621(JP,A) 特開 昭62−162078(JP,A) 特開 昭57−149553(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06M 15/507 D06M 15/53

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (I)芳香族ジカルボン酸、酸無水物、
    その低級アルキルエステルおよびこれらの混合物からな
    る群から選択される成分、 (II)多価アルコール類、1分子中に2個以上の水酸基
    を有するアルカノールアミン類、ポリアルキレンオキシ
    ド鎖の合計分子量が600以下である上記多価アルコー
    ルまたはアルカノールアミン類のアルキレンオキシド付
    加物、およびこれらの混合物からなる群から選択される
    成分、および (III)分子量600以上であるポリアルキレンオキシ
    ド、活性水素を含む官能基を含有する化合物のポリアル
    キレンオキシド鎖の分子量が600以上であるアルキレ
    ンオキシド付加物、およびこれらの混合物からなる群か
    ら選択される成分、 を縮合反応させて得られる、ランダム型ポリエステル
    (X)を1重量%以上含むステープル繊維用油剤。
  2. 【請求項2】 成分(I)がテレフタル酸、イソフタル
    酸、フタル酸、ナフタリンジカルボン酸、それぞれの低
    級アルキルエステルおよびこれらの混合物からなる群か
    ら選択される請求項1項記載のステープル繊維用油剤。
  3. 【請求項3】 ポリエステル(X)を1〜50重量%含
    有する請求項1または2記載のステープル繊維用油剤。
  4. 【請求項4】 ポリエステル(X)に加えて、ノニオン
    系界面活性剤を0〜99重量%、アニオン系界面活性剤
    を0〜99重量%含有する請求項1または2記載のステ
    ープル繊維用油剤。
  5. 【請求項5】 ノニオン系界面活性剤が高級アルコール
    のアルキレンオキシド付加物、アルキルフェノールのア
    ルキレンオキシド付加物、アルキルアミンのアルキレン
    オキシド付加物およびこれらの混合物からなる群から選
    択され、アニオン系界面活性剤がアルキルスルホネート
    塩、アルキルスルホサクシネート塩、高級脂肪酸塩、ア
    ルキルベンゼンスルホン酸塩、N−アシルサルコシネー
    ト塩およびこれらの混合物からなる群から選択される請
    求項4記載のステープル繊維用油剤。
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