JP3221948B2 - ハードディスク用基板の搬送用保持具 - Google Patents

ハードディスク用基板の搬送用保持具

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JP3221948B2 JP34112292A JP34112292A JP3221948B2 JP 3221948 B2 JP3221948 B2 JP 3221948B2 JP 34112292 A JP34112292 A JP 34112292A JP 34112292 A JP34112292 A JP 34112292A JP 3221948 B2 JP3221948 B2 JP 3221948B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンピュータのハード
ディスク用基板の製造工程等において、外周部が面取り
加工された基板を搬送するのに使用される搬送用保持具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータのハードディスク用基板の
製造工程においては、自動化が進み、該基板をコンベア
等の搬送手段で洗浄工程や乾燥工程等の次工程に自動的
に搬送するようにしており、その際、該搬送手段に取り
付けた保持具に外周部が面取り加工された基板を保持さ
せるようにしている。
【0003】図6は従来の保持具を示すもので、この保
持具1は、コンベア2に取り付けるための台座3に形成
された3本のアーム3aの上端に、V字溝5を先端に備
えた板状の保持片4(図7参照)をそれぞれ取り付け、
各保持片4の先端のV字溝5内に基板6の面取り加工さ
れた外周部を嵌合させることにより、該基板6を3点に
おいて縦向きに保持するものとして構成されている。
【0004】しかしながら、上記従来の保持具1は、保
持片4に形成されたV字溝5の傾斜する両溝壁のなす角
θが、基板6の面取部7における両傾斜面のなす角β
(図3参照)と等しいため、図8に示すように、該基板
6の面取部7がV字溝5の溝壁と強く面接触し、該基板
6に擦過傷や圧痕等の接触傷が付き易いという欠点があ
った。
【0005】特に最近では、基板の製造工程の全自動化
により、残留ひずみを除去する燒鈍のための熱処理工程
をも製造ライン中に取り入れる傾向があり、この熱処理
によって、基板の材質上の特性は向上するものの、基板
の高温軟化や熱膨張等が生じて保持具との接触部に接触
傷が発生し易くなり、不良基板の増大による歩止まり低
下が大きな問題となっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、基板
を擦過傷や圧痕等の接触傷を生じることなく保持するこ
とができる保持具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の保持具は、ハードディスク用基板を搬送す
るための搬送手段に取り付けられ、該基板を面取り加工
された外周部において縦向きに保持するためのものであ
って、上記搬送手段に取り付けるための台座に、基板の
外周部が嵌合するV字溝を外周面に備えた複数の円板形
の保持片を、それらのV字溝を同一鉛直面内に位置させ
た状態で回転自在且つ基板の外周部を複数点において保
持可能に取り付けてなり、該保持片のV字溝における傾
斜する両溝壁のなす角を、基板の面取部における両傾斜
面のなす角よりも、基板を点接触により安定的に保持し
得る範囲内で大きくしたことを特徴とするものである。
【0008】上記保持片のV字溝には、四弗化エチレン
やシリコン等の保持する基板より軟質の合成樹脂をコー
ティングすることにより、耐熱性の緩衝被膜を形成する
ことができる。
【0009】
【作用】上記保持具は、ハードディスク用基板を、面取
り加工された外周部が保持片のV字溝内に嵌合した状態
で縦向きに保持し、次工程に搬送する。このとき、V字
溝における傾斜する両溝壁のなす角が、基板の面取部に
おける両傾斜面のなす角よりも大きいため、該基板が面
取部においてV字溝の溝壁と面又は線で接触することな
く、外周の角部において溝壁と点接触した状態で保持さ
れることになる。このため、基板の面取部に保持に伴う
擦過傷や圧痕等の接触傷が付きにくい。また、保持片が
回転自在であるため、熱処理工程において基板の高温軟
化や熱膨張等により保持片との間にずれが生じても、保
持片の回転によりそのずれが吸収され、基板に擦過傷が
つきにくい。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら詳細に説明するに、図1において、10はコンベア等
の搬送手段、11は該搬送手段10に取り付けられた保
持具、12は該保持具11に縦向きに保持されたハード
ディスク用基板を示している。
【0011】上記保持具11は、搬送手段10に取り付
けるための台座15に、3本の取付アーム15aを中央
に位置するものが低尺であるように形成し、各取付アー
ム15aの先端に基板12を保持する保持片16をそれ
ぞれ取り付けてなるもので、該保持片16は、図2に示
すように、基板12の面取り加工された外周部が嵌合す
るV字溝17を外周面に備えた円板形とし、各保持片1
6を、それらのV字溝17が同一鉛直面内に位置するよ
うに上記各取付アーム15aに回転自在に取り付けるこ
とにより、基板12の外周部を複数点において点接触に
より保持するものとして構成されている。上記V字溝1
7は、基板12の外周面が接触しない範囲内で溝底を平
坦にしたり丸みを帯びた形状にすることもできる。
【0012】ここで、上記保持具11で基板12を保持
した際に該基板12の面取部12aがV字溝17の溝壁
に面又は線で接触するのを防止するため、保持片16の
V字溝17における傾斜する両溝壁のなす角(溝角)α
を、基板12の面取部12aにおける両傾斜面のなす角
(面取角:図3参照)βよりも若干大きく形成しておく
ことが重要である。それらの角度差は、V字溝17の溝
壁に基板12の外周部が点接触した状態で安定的に保持
され得る範囲内であれば何度でも良いが、好ましくは1
〜35度の範囲であり、より好ましくは2〜30度の範
囲である。これにより、保持片16が小径円板形をなし
ていることと相俟って、上記基板12が面取部12aに
おいてV字溝17の溝壁と面又は線で接触することな
く、図4に示すように、外周の角部においてV字溝17
の溝壁と点接触した状態で保持されることになる。この
ため、基板12の面取部12aは勿論のこと、平面部1
2bや周側面12c等にも保持に伴う擦過傷や圧痕等の
接触傷が生じない。
【0013】上記保持片16におけるV字溝17の溝面
には、四弗化エチレンやシリコン等の基板より軟質の合
成樹脂をコーティングすることにより、該基板12を緩
衝的に接触させるための耐熱性の緩衝被膜を形成するこ
とが望ましく、これにより、熱処理工程に一層適した保
持具とすることができる。このときの上記緩衝被膜の厚
さは、基板12の保持に障害とならない適当な厚さとす
ることができるが、20μmより小さいと被膜としての
緩衝効果がやや小さくなり、また70μmを越えると、
緩衝効果は十分であるものの、保持片16から剥離し易
くなったり、被膜にクラックを生じ易くなる。従って2
0〜70μmの範囲が最も好ましいといえる。
【0014】かくしてV字溝17に耐熱性の緩衝被膜を
形成することにより、熱処理工程において基板12の高
温軟化や熱膨張等が生じた場合に、該基板12を緩衝的
に保持することができるため、擦過傷や圧痕等の接触傷
の発生をより確実に防止することが可能になる。
【0015】上記構成を有する保持具11は、ハードデ
ィスク用基板12を、その面取り加工された外周部が保
持片16のV字溝17内に嵌合した状態で縦向きに保持
し、次工程に搬送する。
【0016】このとき、V字溝17における傾斜する両
溝壁のなす溝角αが、基板12の面取部12aにおける
両傾斜面のなす面取角βよりも大きく、しかも保持片1
6が小径円板形をなしているため、該基板12が面取部
12aにおいてV字溝17の溝壁と面又は線で広く接触
することなく、図4に示すごとく、外周の角部において
V字溝17の溝壁と点接触した状態で保持されることに
なり、このため、基板12の面取部12aに保持に伴う
接触傷が生じない。
【0017】また、熱処理工程において基板12の高温
軟化や熱膨張等により保持片16との間にずれが生じた
場合には、保持片16が回転自在であるため、該保持片
16の回転によりそのずれが吸収され、基板12に保持
片16と擦りあうことによる擦過傷がつきにくい。
【0018】次に、実験例について説明する。
【実験例1】図1に示すような円板形の保持片を備えた
保持具と、図6に示すような平板形の保持片を備えた従
来の保持具とについて、それぞれ保持片におけるV字溝
の溝角を90°,92°,95°,100°,110
°,120°としたものを用意し、それらに面取角が4
5°の基板を保持させ、それぞれ室温中で同一条件の衝
撃力を20回加えた場合と、基板の落下を10回繰り返
した場合とについて、基板が保持具の保持片と接触した
と思われる近傍を実体顕微鏡で観察し、A〜Dランクの
評価した。その結果を表1に示す。なお、基板には接触
傷があってはならないとの判断から、Aランクのみを合
格とする。但し、 Aランク:接触傷なし Bランク:面取部12aの外周端寄りの一部に接触傷あ
り{図5(A)} Cランク:面取部12aの全体に接触傷あり{図5
(B)} Dランク:面取部12aから平面部12b及び周側面1
2cにかけて接触傷あり{図5(C)}
【0019】
【0020】この結果から分るように、ランクAとして
合格基準に達したものは、本発明に含まれる円板形保持
片の溝角が92°から120°までのものだけであり、
溝角が90°では、基板面取り部がV字溝に全面接触し
て接触傷が発生している。また、平面状保持片の場合
は、V字溝の角度に拘らず全て接触傷が発生して不合格
であった。
【0021】
【実験例2】上記実験例1においてAランクの評価のも
の、即ち、溝角が92°,95°,100°,110
°,120°のものについて、保持片16に四弗化エチ
レンを20,40,60μmの厚さにコーティングして
緩衝被膜を形成し、300℃の高温中で衝撃試験を行っ
た。その結果を表2に示す。
【0022】この結果から、いずれの場合も基板に擦過
傷や圧痕等が認められず、高温中での保持能力に優れて
いることが分る。
【0023】
【発明の効果】このように本発明の保持具によれば、基
板を保持する保持片を円板形として台座に回転自在に取
り付けると共に、該保持片に形成したV字溝の溝角を基
板の面取部における両傾斜面のなす角よりも大きく形成
したので、該基板を擦過傷や圧痕等の接触傷を生じるこ
となく確実に保持することができ、この結果、基板不良
の発生率を著しく低下させることが可能となって経済的
効果が向上するばかりでなく、接触傷を検査する工程の
簡略化や投入人員の削減等を図ることができる等の顕著
な利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る保持具の一実施例を示す正面図で
ある。
【図2】図1の保持具における保持片の側面図である。
【図3】基板の中間部を省略して示す側面図である。
【図4】図1の保持具における保持片で基板を保持した
状態の要部断面図である。
【図5】基板の接触傷がつき易い位置を示す要部断面図
である。
【図6】従来の保持具の正面図である。
【図7】図6の保持具における保持片の側面図である。
【図8】従来の保持具における保持片で基板を保持した
状態の要部断面図である。
【符合の説明】
10 搬送手段 11 保持具 12 基板 12a 面取
部 15 台座 16 保持片 17 V字溝 α 溝角 β 面取角
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−267611(JP,A) 特開 昭63−157382(JP,A) 特開 平4−310367(JP,A) 実開 平3−106518(JP,U) 実開 平3−121572(JP,U) 実開 平2−141847(JP,U) 実開 平3−52815(JP,U) 実開 平1−151414(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/84 - 5/858 B65G 47/00 - 47/96

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハードディスク用基板を搬送するための
    搬送手段に取り付けられ、該基板を面取り加工された外
    周部において縦向きに保持する保持具であって、 上記搬送手段に取り付けるための台座に、基板の外周部
    が嵌合するV字溝を外周面に備えた複数の円板形の保持
    片を、それらのV字溝を同一鉛直面内に位置させた状態
    で回転自在且つ基板の外周部を複数点において保持可能
    に取り付けてなり、該保持片のV字溝における傾斜する
    両溝壁のなす角を、基板の面取部における両傾斜面のな
    す角よりも、基板を点接触により安定的に保持し得る範
    囲内で大きくしたことを特徴とするハードディスク用基
    板の搬送用保持具。
  2. 【請求項2】 保持片のV字溝に、四弗化エチレンやシ
    リコン等の基板より軟質の合成樹脂をコーティングする
    ことにより、耐熱性の緩衝被膜を形成してあることを特
    徴とする請求項1に記載のハードディスク用基板の搬送
    用保持具。
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