JP3221586U - ランニングマシンの制振機構 - Google Patents

Abstract

【課題】使用時に騒音が発生せず、使用寿命が長く、快適性が良好である等の利点を有するランニングマシンの制振機構を提供する。【解決手段】当該ランニングマシンの制振機構は、ランニング台１０１、ベース１０２及びこれらを接続するゴム柱１０３から構成される。前記ランニング台の両サイドの中央下方と、ベースの両サイドの中央上方にはそれぞれ対向する磁石が固定されている。且つ、ランニング台上の磁石とベース上の磁石は磁極が同一であるため、反発力を形成して制振する。【選択図】図１

Description

本考案は、ランニングマシンのパーツに関し、具体的には、ランニングマシンの制振機構に関する。

従来のランニングマシンは、騒音を軽減するとともに使用者の膝関節を守るべく、ランニング台とベースの間に制振機構を設けるのが一般的である。通常、従来のランニングマシンは、長方形のランニング台の四隅の下方にゴム柱を設け、ゴム柱を介してベースに固定している。また、制振・緩衝作用を発揮するために、ランニング台の中央が複数のバネを介してベースに押圧されている。しかし、従来のこうしたバネにより制振作用を発揮するランニングマシンは、使用時にランニングマシンのランニング台がバネを圧縮することでギシギシという騒音が発生する。且つ、使用期間が長くなるとバネの弾性が次第に失われ、結果として制振効果も徐々に弱まってくる。

従来のランニングマシンの制振機構に存在する欠点に鑑みて、本考案は、騒音が小さく、且つ、制振効果が長期的に安定するランニングマシンの制振機構を提供することを解決すべき技術的課題とする。

上記の目的を実現するために、本考案の一の局面に基づいて、本考案は以下の技術措置により実現される。

ランニングマシンの制振機構であって、ランニング台とベースを含み、前記ランニング台の四隅の下方がそれぞれゴム柱を介してベースに固定され、前記ランニング台の両サイドの中央下方と、ベースの両サイドの中央上方にはそれぞれ１又は複数の対向する磁石が固定されており、且つ、ランニング台上の磁石とベース上の磁石を同一磁極とすることで反発を形成する。

当該ランニングマシンの制振機構は、磁石の磁極を同一とすることで、反発力を形成して制振する。これにより、騒音が発生せず、且つ、制振効果が安定する。

更に、前記ランニングマシンの制振機構は磁石フレームを更に含み、磁石フレームの一方の側がランニング台又はベースに固定され、前記磁石フレームは磁石を固定するために用いられる。前記設計によれば、磁石の固定が容易となる。

更に、前記磁石フレームの内部は中空であり、且つ、磁石フレームのうち固定されていない側には開口が開設されており、開口によって収容室の一部に貫通空洞が形成されている。前記設計によれば、磁石と磁石の間に反発力を形成しやすい。

更に、前記磁石フレームの内部には、磁石フレーム内に２つ以上の収容室が形成されるよう仕切りが設けられており、各収容室内には磁石が設けられている。前記設計によれば、構造が合理化されてコンパクトとなる。

更に、前記ベースには補強ゴム柱が更に固定されており、前記補強ゴム柱は半球状をなしており、且つ、補強ゴム柱はランニング台との間に一定の隙間を空けており、ランニング台が過度に低くまで押圧されるとの事態を防止して支持作用を発揮する。

従来技術と比較して、本考案には次のような利点がある。即ち、強力磁石を緩衝用の制振機構として用いることで、使用時に騒音が発生せず、使用寿命が長くなり、快適性が良好となる。

本考案の一部を構成する図面は、本考案を更に理解するためのものである。また、本考案の概略的実施例及びその説明は、本考案を解釈するためのものであって、本考案を不当に限定するものではない。

図１は、本考案の構造を示す図である。 図２は、本考案で記載する磁石フレームの構造を示す図である。

以下に、図面を参照しつつ、実施例を組み合わせて本考案につき詳細に説明する。なお、互いに矛盾しなければ、本願の実施例及び実施例の特徴は組み合わせ可能である。

また、本考案の記載において、「中心」、「上」、「下」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「内」、「外」、「底部」、「上部」等の方向又は位置関係を示す用語は、図面で示す方向又は位置関係に基づくものであり、本考案の記載の便宜上及び記載の簡略化のためのものにすぎず、これらが示す装置又は部材が備えねばならない特定の方向や特定の方向による構造及び操作を明示又は暗示するものではない。したがって、これらの用語が本考案を制限するものと解釈してはならない。

図１を参照して、本実施例は、ランニング台１０１、ベース１０２及びゴム柱１０３を含むランニングマシンの制振機構を提供する。前記ゴム柱１０３は４つあり、それぞれランニング台１０１の４本の足の底部に設けられてベース１０２に固定される。

図２を参照して、前記ランニング台１０１の各サイドの中央には２つの磁石フレーム１０４がそれぞれ固定されており、ベース１０２の各サイドの中央には２つの磁石フレーム１０４がそれぞれ固定されている。これにより、２つずつ上下に対向する４組の磁石フレーム１０４が形成される。前記磁石フレーム１０４の一方の側の開口の内部は、収容室が形成されるよう中空となっている。また、収容室内に２つの空洞が形成されるよう、前記収容室には仕切り１０６が固定されている。２つの空洞には磁石１０７が固定されている。且つ、好ましくは、開口側の磁石フレーム１０４はネジにより動作可能にランニング台１０１の底部又はベース１０２の上部に固定されている。一方、磁石フレーム１０４のうち固定されていない側には開口１０５が開設されており、当該開口１０５によって収容室の一部に貫通空洞が形成されている。これにより、磁石１０７は磁石フレーム１０４によって完全に包囲されるわけではなく、ランニング台１０１上の磁石１０７とベース１０２上の磁石１０７が対向している。そのため、ランニング台１０１上の磁石１０７とベース１０２上の磁石１０７の磁極が同一の場合には、制振のための反発力が形成される。また、言うまでもなく、図２から明らかなように、前記ベース１０２の中央の各サイドにおける２つの磁石フレーム１０４間のベース１０２上には、補強ゴム柱１０８が更に固定されている。補強ゴム柱１０８は半球状をなしている。且つ、補強ゴム柱１０８の上部は磁石フレーム１０４よりも高くなっているが、ランニング台１０１との間には一定の隙間が存在する。

上記の設計では、ランニング台の中央とベースの間に緩衝用の制振機構として同一磁極の強力磁石を用いているため、使用時に騒音が発生しない、使用寿命が長くなる、快適性が良好である等の利点を有する。また、ランニングマシンの制振機構は、ベースにおける２つの磁石フレームの間に半球状の補強ゴム柱が固定されている。これにより、体重の重い使用者が利用した場合に、ランニング台が過度に低くまで押圧されるとの事態を防止して支持作用を発揮し、ランニング台を効果的に保護する。

なお、言うまでもなく、前記磁石１０７は強力磁石でもよいし、電磁石であってもよい。

以上は本考案の好ましい実施例にすぎず、本考案を制限するものではない。当業者であれば、本考案は各種の変形及び変更が可能である。本考案の精神と原則の範囲内で実施されるあらゆる修正、等価の置き換え、改良等は、いずれも本考案による保護の範囲に含まれる。

１０１ ランニング台
１０２ ベース
１０３ ゴム柱
１０４ 磁石フレーム
１０５ 開口
１０６ 仕切り
１０７ 磁石
１０８ 補強ゴム柱

Claims (5)

1. ランニング台とベースを含み、前記ランニング台の四隅の下方がそれぞれゴム柱を介してベースに固定されるランニングマシンの制振機構であって、
   前記ランニング台の両サイドの中央下方と、ベースの両サイドの中央上方にはそれぞれ１又は複数の対向する磁石が固定されており、且つ、ランニング台上の磁石とベース上の磁石を同一磁極とすることで反発を形成することを特徴とするランニングマシンの制振機構。
2. 前記ランニングマシンの制振機構は磁石フレームを更に含み、磁石フレームの一方の側がランニング台又はベースに固定され、前記磁石フレームは磁石を固定するために用いられることを特徴とする請求項１に記載のランニングマシンの制振機構。
3. 前記磁石フレームの内部は中空であり、且つ、磁石フレームのうち固定されていない側には開口が開設されており、開口によって収容室の一部に貫通空洞が形成されていることを特徴とする請求項２に記載のランニングマシンの制振機構。
4. 前記磁石フレームの内部には、磁石フレーム内に２つ以上の収容室が形成されるよう仕切りが設けられており、各収容室内には磁石が設けられていることを特徴とする請求項２又は３に記載のランニングマシンの制振機構。
5. 前記ベースには補強ゴム柱が更に固定されており、前記補強ゴム柱は半球状をなしており、且つ、補強ゴム柱はランニング台との間に一定の隙間を空けており、ランニング台が過度に低くまで押圧されるとの事態を防止して支持作用を発揮することを特徴とする請求項１に記載のランニングマシンの制振機構。