JP3221562U - 簡易ログモジュール - Google Patents

簡易ログモジュール Download PDF

Info

Publication number
JP3221562U
JP3221562U JP2019000524U JP2019000524U JP3221562U JP 3221562 U JP3221562 U JP 3221562U JP 2019000524 U JP2019000524 U JP 2019000524U JP 2019000524 U JP2019000524 U JP 2019000524U JP 3221562 U JP3221562 U JP 3221562U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
partition plate
log module
upper edge
log
open surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019000524U
Other languages
English (en)
Inventor
清光 森下
清光 森下
武伸 衣川
武伸 衣川
Original Assignee
株式会社木栄
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社木栄 filed Critical 株式会社木栄
Priority to JP2019000524U priority Critical patent/JP3221562U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3221562U publication Critical patent/JP3221562U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)

Abstract

【課題】 金具や特別な工具がなくとも簡単に部屋状の空間を簡易に製作でき、専有面積をコンパクトに収める簡易ログモジュールを提供する。【解決手段】 本考案の簡易ログモジュールは、ノッチ111を刻んだ仕切板材を基本部材110とし、ノッチ111によって直交または角度を付けて仕切板材110同士を交差しつつ積み上げて組み合わせた簡易ログモジュール100である。仕切板材110を積層して形成した壁面120と、ノッチ111を介して壁面同士を直交または角度を付けて接合した角部130を備え、平面視において多角形に組み上げた囲繞体において、囲繞体の少なくとも一辺は壁面120がなく開放面140となっており、開放面140の上縁にのみ、仕切板材110の一片に相当する上縁仕切板材150を組み入れ、下方には仕切板材110を設けず開放面140とする。ノッチ部111を1つのみ備えた短端部材160も使用できる。【選択図】 図1

Description

本考案は、簡易に組み立てることができる簡易ログモジュールに関する。例えば、地震、水害、噴火等の災害時の避難場所となる学校、体育館、公民館などの公共施設などの大部屋の中に簡易に多数立設することができ、利用者の利用空間を確保せしめることが可能となるものである。
日本では、地震、水害、噴火等の災害が発生し得る。災害発生時には、行政などが中心なって被災者を支援する。災害は一度発生すると、自宅での生活が困難となって避難場所において避難生活を余儀なく強いられることもある。この場合の避難場所は行政の用意した学校、体育館、公民館などの収容力が大きな建物である場合が多く、広い室内を多数の被災者が共用しながらの避難生活を送ることとなる。避難場所での生活は、様々な不便があるため、被災者がストレスを感じることが多く、特に、避難生活においてプライバシーを確保することができないことが被災者のストレスの大きな要因となっている。
ここで、避難場所の室内を何らかの間仕切り(パーティション)で仕切って、被災者の利用空間を確保しようとする利用空間提供手段が知られている。
これら利用空間提供手段は、避難場所などの室内を仕切り形成するパーティション機能、設置場所で容易に設置できる簡便性、ある程度頑丈である構造的強度が求められる。また、不要となった際に、容易に解体ができるものでなくてはならない。
図7は、従来の第1の利用空間提供手段として、軽量パネルと自立支持材を組み合わせたものを示す図である(実用新案第3108592号)。
図7に示すように、この実用新案第3108592号に掲げたものは、軽量プラスチック製板材や段ボール材などに、スチールやプラスチック製の棒材を取り付けて自立させたものである。これは衝立状の間仕切りの域を出ておらず、実際に被災者の避難生活において、安心感を与え得る利用空間提供手段とはなり得ないものである。
次に、図8は、従来の第2の利用空間提供手段として、段ボールシートに枠入れ加工を施したものを示す図である(特開2003−82796号)。
図8に示すように、この特開2003−82796号に掲げたものは、屏風のように折り曲げて転倒しない程度に自立性を確保したものであり、まさに屏風型と呼べるものである。これも間仕切りの域を出ておらず、実際に被災者の避難生活において、安心感を与え得る利用空間提供手段とはなり得ない。ものである
次に、図9は、従来の第3の利用空間提供手段として、プラスチックボード同士を接合する接合部や蝶番部を提供するとともに、下方には自立を支援する転倒防止具を提供したものを示す図である(特開2006−299764号)。
図9に示すように、この特開2006−299764号に掲げたものは、パーティションとして配置やレイアウトなどの自由度が増すものであるが、やはり間仕切りの域を出ず、実際に被災者の避難生活において、安心感を与え得る利用空間提供手段とはなり得ないものである。
実用新案第3108592号公報 特開2003−82796号公報 特開2006−299764号公報
上記した従来の利用空間提供手段である実用新案第3108592号公報に開示された技術、特開2003−82796号公報に開示された技術、特開2006−299764号公報に開示された技術は、いずれも、大きな共有空間において、利用者のプライバシースペースを確保するという点は評価できる。
しかし、上記従来の技術では、数日、数週間にわたる避難生活では十分な利用空間を継続的に提供できるものとは言い難いものであった。
やはり、段ボールや軽量プラスチックボードは、本来人が居住する壁材として利用されるものではなく、生活空間を演出できるものではない。
また、支持部材があるとはいえ、構造が脆弱であり、子供が押しただけでも壁面が移動してしまうおそれがあり、不安感が拭えないものであった。
考案者らは、木材を取り扱う事業を長年行っており、生活空間を仕切って演出するためには木材が最適である点、金具や特別な工具がなくとも簡単に部屋状の空間を簡易に製作できる作業性が高い点、避難所という特別な環境下でも安らぎを与え得る点、専有面積をコンパクトに収めるという点を活かした本考案の簡易ログモジュールを着想するに至った。
上記目的を達成するため、本考案の簡易ログモジュールは、ノッチを刻んだ仕切板材を基本部材とし、前記ノッチによって直交または角度を付けて仕切板材同士を交差しつつ積み上げて組み合わせた簡易ログモジュールであって、前記仕切板材を積層して形成した壁面と、前記ノッチを介して前記壁面同士を直交または角度を付けて接合した角部を備え、平面視において多角形に組み上げた囲繞体において、前記囲繞体の少なくとも一辺は前記壁面がなく開放面となっており、前記開放面の上縁にのみ、前記仕切板材の一片に相当する上縁仕切板材を組み入れ、下方には前記仕切板材を設けず開放面としたことを特徴とする簡易ログモジュールである。
また、ノッチ部を1つのみ備えた短端部材も使用し、囲繞体の開放面の左右端にそれぞれ突出している仕切板材のノッチ部に対して、短端部材のノッチ部を嵌合させて正面入り口を形成することができる。つまり、正面入り口は、短端部材同士が離隔している間隔が開放面となっている。
上記構成に示すように、いわゆるログハウスの組み立て構造を採用することができ、金具や特別な工具がなくとも簡単に部屋状の空間を簡易に製作できる作業性が確保できる。また、基礎工事のような地下工事を不要とし、専有面積をコンパクトに収めることができる。
さらに、上記構成において、上縁仕切部材を設けることにより構造強度を向上せしめることができる。もし、上縁仕切部材などを設けず、開放面に何らの構造物を設けずにまったくの開放面としてしまうと、平面視において周回する構造物がなく、例えば、多角形を矩形とすると、3面のみしか構造物がないコの字型の構造となってしまうと脆弱で構造強度が小さくなってしまうが、上縁仕切部材を通し入れておくことにより、開放面の開放性は保ちつつも上縁に仕切部材があるので矩形に周回する構造となり、構造強度を向上させることができる。
上記構成において、多角形が四角形とすると、一般の住居などでも多い矩形の部屋が形成できる。開放面は正面入口であり、左右の側壁面および背面の他の3面は壁面が形成される。
また、この簡易ログモジュールを2つ以上の連棟とすれば、隣接し合う簡易ログモジュール間に形成される壁面を共有化することができる。なお、各々の正面入口の方向が異なる方向に設けられた連棟とすれば、構造的に強くなる上、隣接家族間でもプライバシー空間を保ちやすくなる。
さらに、この簡易ログモジュールを4つの連棟とすることもでき、この場合、隣接し合う簡易ログモジュール間に形成される壁面は共有化することができる。さらに、各々の正面入口の方向が180度ずつ交互に逆に設けたり、各々の正面入口の方向が90度異なる方向に設けたりするなど、多様なレイアウトが可能となる。
上記構成例は、簡易ログモジュールが使いやすい矩形であったが、本考案の簡易ログモジュールは矩形以外も形成できる。例えば、レイアウトとして六角形を採用することも可能である。この場合、開放面が正面入口となり、他の5面には壁面を形成するレイアウトが可能である。六角形は1棟1棟の構造的な強度が増す上、隣接した簡易ログモジュール同士を効率よく接続した連棟とすることも可能となる。
同様に、この六角形型の簡易ログモジュールを2つ以上の連棟とすることができる。つまり、隣接し合う簡易ログモジュール間に形成される壁面は共有化し、各々の正面入口の方向が異なる方向に設けられた連棟とすることができる。
次に、入口であるが、本考案の簡易ログモジュールでは特に限定はされない。例えば、解放型としておいても良いし、蝶番を付けてドアのような開閉式の扉を取り付けることも可能である。また、簡易的に、入口の上縁の仕切部材を支持材として、布またはシート材を吊下して入口を塞ぐ簡易扉を設けることもできる。
なお、開放面の上縁仕切部材は、構造強度を向上させる役目があるので、上縁仕切部材とは異なる部材を利用することも可能である。つまり、上縁仕切部材より内側に支持棒を通し入れておくことにより、その支持棒を支持体として、布またはシート材を吊下して入口を塞ぐ簡易扉とすることも可能である。
本考案にかかる簡易ログモジュールによれば、いわゆるログハウスの組み立て構造を採用することができ、金具や特別な工具がなくとも簡単に部屋状の空間を簡易に製作できる作業性が確保できる。また、基礎工事のような地下工事を不要とし、専有面積をコンパクトに収めることができる。
また、上縁仕切部材を設けることにより構造強度を向上せしめることができる。上縁仕切部材を通し入れておくことにより、開放面の開放性は保ちつつも上縁に仕切部材があるので矩形に周回する構造となり、構造強度を向上させることができる。
本考案の実施例1にかかる簡易ログモジュール100の構成例を簡単に示した図である。 矩形型で1棟のみの簡易ログモジュール100の基本構成例を示す図である。 簡易ログモジュール100a〜dを4つ一列に並べて設けて連棟200とした構成例を示す図である。 図3の簡易ログモジュール100の連棟200を斜視図により示した図である。 連棟200の他のレイアウト例を示す図である。 連棟200のさらに他のレイアウト例を示す図である。 軽量パネルと自立支持材を組み合わせた従来の第1の利用空間提供手段を示す図である(実用新案第3108592号)。 従来の第2の利用空間提供手段として、段ボールシートに枠入れ加工を施したものを示す図である(特開2003−82796号) 従来の第3の利用空間提供手段として、プラスチックボード同士を接合する接合部や転倒防止具を提供したものを示す図である(特開2006−299764号)。
本考案の簡易ログモジュールおよび梱包方法の実施例に基づいて詳細に説明する。なお、本考案はこれらの実施例に限定されるものではない。
図1は、本考案の実施例1にかかる簡易ログモジュール100の構成例を簡単に示した図である。
図1(a)は基本部材である仕切板材110を取り出して示した図、図1(b)は一例として組み上げた簡易ログモジュール100の斜視図となっている。
図2は、矩形型で1棟のみの簡易ログモジュール100の基本構成例であり、図2(a)が正面図、図2(b)が右側面図、図2(c)が平面図を示したものである。なお、遠近感や部材の違いが分かりやすいように、上縁仕切板材150および短端部材160にはハッチングを施している。
本考案の簡易ログモジュール100は、基本部材である仕切板材110、ノッチ111、壁面120、角部130、開放面140、上縁仕切板材150、短端部材160を備えた構造となっている。
仕切板材110は、基本部材となる仕切板材110であって、例えば、ログハウスなどで用いられる仕切部材であっても良い。
仕切板材110は、図1(a)に示すように、左右端部付近にそれぞれノッチ111を刻んだものとなっている。このノッチ111の幅は、仕切板材110の板材の厚みに相当するものであり、このノッチ111に対して他の仕切板材110を嵌め込むことで嵌合できる仕組みとなっている。
オプションであるが、仕切板材110は、上端に突条片112、下端に凹条片113を刻んでおく構成も好ましい。仕切板材110を上下方向に積み上げる際に、ある仕切板材110の上端の突条片112が、積み上げる仕切板材110の下端の凹条片113に嵌まり込んで両者が上下方向で合致しあい、仕切板材110を積み上げて壁面120を形成した際に、仕切板材110同士の間に隙間がなくなり、壁面120としての仕上がりが良くなる。
仕切板材110を積層して形成した壁面120は、ノッチ111を介して壁面120同士が直交または角度を付けて接合される。壁面120同士の境目には角部130が形成され、平面視において多角形に組み上げた囲繞体となる。
ノッチ111に付けられている角度は限定されないが、図1の例ではノッチの角度は板面に対して90度で設けられており、仕切板材110同士は直交するように組み上げられる。主に矩形の簡易ログモジュール100を形成する場合はノッチ111の角度は90度で良い。また、例えば、ノッチ111の角度が板面に対して60度であれば、仕切板材110同士は120度の角度で交差して組み上げられる。全体が6角形型の簡易ログモジュール100を形成する場合はノッチ111の角度は60度で良い。
このように、壁面120で囲った囲繞体の空間が提供されるが、囲繞体の少なくとも一辺は壁面120がなく開放面140となっており、この開放面140が簡易ログモジュール100の入口を形成する。
上縁仕切板材150は、開放面140の上縁に取り付けられるものであり、形状としては仕切板材110の一片で良い。上縁仕切板材150を組み入れ、下方には仕切板材110を設けず開放面140が形成される。
本考案の簡易ログモジュール100は、ログハウスの組み立て構造同様、金具や特別な工具がなくとも簡単に部屋状の空間を簡易に製作できる作業性が確保されているが、正面入り口は開放面140となっており、そのままでは壁面120同士が何ら接合されない箇所が残る。そこで、図1(b)、図2に示すように、上縁仕切部材150を上縁に設けることにより構造強度を向上せしめることができる。この上縁仕切部材150がなければ、背面の壁面120に対して、ノッチ部111を介して左右の壁面120が組み上げられているだけとなり、左右の壁面120が安定しない可能性があるが、上縁仕切部材150があることにより、左右の壁面120が安定し、構造的強度が向上する。
短端部材160は、ノッチ部111を1つのみ備えた仕切部材である。いわゆる正面入り口となる開放面140の端部の仕上げの役割を果たす。
囲繞体の開放面140は、左右の壁面120の端部がそれぞれ突出しているが、その仕切板材110のノッチ部111に対して、短端部材160のノッチ部111を嵌合させて取り付ける。
図1(b)や図2(a)に示すように、上縁仕切部材150と短端部材160があれば、開放面140がいわゆるアーチ状に周囲がかたどられた造形となり、正面入り口として利用者に安心感が増す。
結局、正面入り口の幅は、左右に離れている短端部材160同士の間隔となる。
なお、上縁仕切部材150を支持材として、布またはシート材を吊下して入口を塞ぐ簡易扉を設けることもできる。
また、開放面140の上縁仕切部材150より内側に支持棒を通し、支持棒を支持体として、布またはシート材を吊下して入口を塞ぐ簡易扉を設けることも可能である。
実施例2として、簡易ログモジュール100を2つ以上設けて連棟200とした構成例について示す。
簡易ログモジュール100を複数設けて連棟200とする構造は様々な構造があり得る。
図3は、簡易ログモジュール100a〜dを4つ一列に並べて設けて連棟200とした構成例を示す図である。連棟の並びが分かりやすいように平面図により示している。
図4は、図3の簡易ログモジュール100の連棟200を斜視図により示した図である。図4(b)は利用時のイメージ図である。
図3および図4の構成例では、1つあたりの簡易ログモジュール100は、矩形型の構造例であり、開放面140が正面入口であり、左右の側壁面120および背面120が形成されている例となっている。この簡易ログモジュール100を一列に並べており、図3では、左から、一番左の簡易ログモジュール100a、左から2番目の簡易ログモジュール100b、左から3番目の簡易ログモジュール100c、左から4番目の簡易ログモジュール100dが図示されている。
図3および図4の構造例では、隣接し合う簡易ログモジュール100同士が1つの壁面120を共有し合っている例となっている。しかし、正面入り口となる開放面140が相互に逆方向に設けられた構造例となっている。つまり、図3において、一番左の簡易ログモジュール100aの正面入り口となる開放面140は図中手前側に向けて設けられているが、左から2番目の簡易ログモジュール100bにおいては、正面入り口となる開放面140は図中奥側に向けて設けられている。同様に、左から3番目の簡易ログモジュール100cにおいては正面入り口となる開放面140は図中手前に向けて設けられており、左から4番目の簡易ログモジュール100dにおいては正面入り口となる開放面140は図中奥側に向けて設けられている。
このように、正面入り口となる開放面140を交互に設けることにより、連棟200全体の構造的強度が向上する。つまり、正面入り口となる開放面140は仕切板材110の数などが少なく、他の壁面120に比べて構造強度が大きくないところ、開放面140が1方向に向けて集められると、開放面140が集められた方向に構造的強度が弱くなるおそれがある。図3(a)に示すように、正面入り口となる開放面140を交互に設けておけば、構造強度が弱い部分が分散することとなり、連棟200全体としての構造的強度が担保されやすくなる。
また、この図3の例では、隣接し合う簡易ログモジュール100間に形成される壁面120が共有されており、その共有された壁面120に対してノッチ部111を介して背面の壁面120が取り付けられているので、4つの簡易ログモジュール100a〜dの構造が連綿とつながっており、さらに、連棟200全体としての構造的強度が担保されやすくなる。
次に、簡易ログモジュール100内の付属物について述べる。
簡易ログモジュール100内には様々な付属物を供することができる。例えば、居住性を向上するため、椅子などの造作物170も併せて設置することが好ましい。例えば、図4では、簡易ログモジュール100内に椅子などの造作物170も併せて設置された例となっている。ここではいわゆる簀子のように板材が並べられたものが図示されているが、椅子などの造作物170は一例であり様々な形状のものがあり得る。
さらに、正面入り口の開放面140において、簡易扉を設けることも好ましい。図4(b)の利用時のイメージ図では布状の簡易扉を設けた例となっている。図4(b)の例では、上縁仕切部材150より内側に支持棒180を渡しておき、この支持棒180を支持体として、布またはシート材181を吊下して入口を簡単に塞ぐ簡易扉とすることも可能である。
次に、連棟200の他のレイアウト例を示す。図5のレイアウト例は、4つの簡易ログモジュール100a〜dが四方から集まった形状となっており、隣接し合う簡易ログモジュール100a〜d間に形成される壁面120は共有され、各々の正面入口の方向が90度異なる方向に設けられた連棟となっている。
この図5の構成においても、正面入り口となる開放面140が90度ずつずれて設けられていることによって連棟200全体の構造的強度が向上する。
次に、囲繞体は矩形以外の多角形でも可能である。図6は、平面において6角形型の簡易ログモジュール100の構成例である。開放面が正面入口であり、他の5面は壁面120が形成されている。
この6角形型の簡易ログモジュール100でも2つ以上を集合させて連棟200とすることもできる。この場合、隣接し合う簡易ログモジュール間に形成される壁面120は共有することができ、各々の正面入口の開放面の方向を異なる方向に設けることが好ましい。
以上、本考案の簡易ログモジュールおよび梱包方法の構成例における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本考案の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本考案の簡易ログモジュールは、災害時などの緊急避難場所において、簡易に組み立てることができる。例えば、地震、水害、噴火等の災害時の避難場所となる学校、体育館、公民館などの公共施設などの大部屋の中に簡易に多数立設することができ、利用者の利用空間を確保せしめる設備として広く適用することができる。
100 簡易ログモジュール
110 仕切部材
111 ノッチ部
112 突条片
113 凹条片
120 壁面
130 角部
140 開放面
150 上縁仕切板材
160 短端部材
170 造作物
180 支持棒
181 簡易扉
200 連棟
また、ノッチを1つのみ備えた短端部材も使用し、囲繞体の開放面の左右端にそれぞれ突出している仕切板材のノッチに対して、短端部材のノッチを嵌合させて正面入り口を形成することができる。つまり、正面入り口は、短端部材同士が離隔している間隔が開放面となっている。
上記構成に示すように、いわゆるログハウスの組み立て構造を採用することができ、金具や特別な工具がなくとも簡単に部屋状の空間を簡易に製作できる作業性が確保できる。また、基礎工事のような地下工事を不要とし、専有面積をコンパクトに収めることができる。
上縁仕切板材150は、開放面140の上縁に取り付けられるものであり、形状としては仕切板材110の一片で良い。上縁仕切板材150を組み入れ、下方には仕切板材110を設けず開放面140が形成される。
本考案の簡易ログモジュール100は、ログハウスの組み立て構造同様、金具や特別な工具がなくとも簡単に部屋状の空間を簡易に製作できる作業性が確保されているが、正面入り口は開放面140となっており、そのままでは壁面120同士が何ら接合されない箇所が残る。そこで、図1(b)、図2に示すように、上縁仕切部材150を上縁に設けることにより構造強度を向上せしめることができる。この上縁仕切部材150がなければ、背面の壁面120に対して、ノッチ111を介して左右の壁面120が組み上げられているだけとなり、左右の壁面120が安定しない可能性があるが、上縁仕切部材150があることにより、左右の壁面120が安定し、構造的強度が向上する。
短端部材160は、ノッチ111を1つのみ備えた仕切部材である。いわゆる正面入り口となる開放面140の端部の仕上げの役割を果たす。
囲繞体の開放面140は、左右の壁面120の端部がそれぞれ突出しているが、その仕切板材110のノッチ111に対して、短端部材160のノッチ111を嵌合させて取り付ける。
図1(b)や図2(a)に示すように、上縁仕切部材150と短端部材160があれば、開放面140がいわゆるアーチ状に周囲がかたどられた造形となり、正面入り口として利用者に安心感が増す。
結局、正面入り口の幅は、左右に離れている短端部材160同士の間隔となる。
このように、正面入り口となる開放面140を交互に設けることにより、連棟200全体の構造的強度が向上する。つまり、正面入り口となる開放面140は仕切板材110の数などが少なく、他の壁面120に比べて構造強度が大きくないところ、開放面140が1方向に向けて集められると、開放面140が集められた方向に構造的強度が弱くなるおそれがある。図3(a)に示すように、正面入り口となる開放面140を交互に設けておけば、構造強度が弱い部分が分散することとなり、連棟200全体としての構造的強度が担保されやすくなる。
また、この図3の例では、隣接し合う簡易ログモジュール100間に形成される壁面120が共有されており、その共有された壁面120に対してノッチ111を介して背面の壁面120が取り付けられているので、4つの簡易ログモジュール100a〜dの構造が連綿とつながっており、さらに、連棟200全体としての構造的強度が担保されやすくなる。
100 簡易ログモジュール
110 仕切部材
111 ノッチ
112 突条片
113 凹条片
120 壁面
130 角部
140 開放面
150 上縁仕切板材
160 短端部材
170 造作物
180 支持棒
181 簡易扉
200 連棟

Claims (9)

  1. 左右端部付近にそれぞれノッチを刻んだ仕切板材を基本部材とし、前記ノッチによって直交または角度を付けて仕切板材同士を交差しつつ積み上げて組み合わせた簡易ログモジュールであって、
    前記仕切板材を積層して形成した壁面と、前記ノッチを介して前記壁面同士を直交または角度を付けて接合した角部を備え、平面視において多角形に組み上げた囲繞体において、
    前記囲繞体の少なくとも一面は前記壁面がなく開放面となっており、
    前記開放面の上縁にのみ、前記仕切板材の一片に相当する上縁仕切板材を組み入れ、下方には前記仕切板材を設けず開放面としたことを特徴とする簡易ログモジュール。
  2. 前記ノッチ部を1つのみ備えた短端部材を備え、
    前記囲繞体の前記開放面の左右端にそれぞれ突出している前記仕切板材の前記ノッチ部に対して、前記短端部材の前記ノッチ部を嵌合させて、前記短端部材同士が離隔している間隔が前記開放面となっていることを特徴とする請求項1に記載の簡易ログモジュール。
  3. 前記多角形が四角形であり、前記開放面が正面入口であり、左右の側壁面および背面の他の3面は壁面が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の簡易ログモジュール。
  4. 請求項3に記載の簡易ログモジュールが2つ以上あり、
    隣接し合う簡易ログモジュール間に形成される前記壁面は共有され、各々の前記正面入口の方向が異なる方向に設けられた連棟であることを特徴とする請求項3に記載の簡易ログモジュール。
  5. 請求項3に記載の簡易ログモジュールが4つあり、
    隣接し合う簡易ログモジュール間に形成される前記壁面は共有され、各々の前記正面入口の方向が90度異なる方向に設けられた連棟であることを特徴とする請求項3に記載の簡易ログモジュール。
  6. 前記多角形が六角形であり、前記開放面が正面入口であり、他の5面は壁面が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の簡易ログモジュール。
  7. 請求項6に記載の簡易ログモジュールが2つ以上あり、
    隣接し合う簡易ログモジュール間に形成される前記壁面は共有され、各々の前記正面入口の方向が異なる方向に設けられた連棟であることを特徴とする請求項6に記載の簡易ログモジュール。
  8. 前記上縁の前記仕切部材を支持材として、布またはシート材を吊下して入口を塞ぐ簡易扉を設けた請求項1から7のいずれかに記載の簡易ログモジュール。
  9. 前記開放面の前記上縁の前記仕切部材より内側に支持棒を通し、前記支持棒を支持体として、布またはシート材を吊下して入口を塞ぐ簡易扉を設けた請求項1から7のいずれかに記載の簡易ログモジュール。
JP2019000524U 2019-02-18 2019-02-18 簡易ログモジュール Active JP3221562U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019000524U JP3221562U (ja) 2019-02-18 2019-02-18 簡易ログモジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019000524U JP3221562U (ja) 2019-02-18 2019-02-18 簡易ログモジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3221562U true JP3221562U (ja) 2019-06-06

Family

ID=66691138

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019000524U Active JP3221562U (ja) 2019-02-18 2019-02-18 簡易ログモジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3221562U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2011207052B2 (en) Building Block for Construction of Buildings and its Procedures
JP3221562U (ja) 簡易ログモジュール
JP2004360171A (ja) オフィス構成設備
KR20200104685A (ko) 조립식 부스
JP2014074296A (ja) 紙製の避難所用間仕切り
WO2002079592A1 (fr) Panneau de separation mobile
JP2008297786A (ja) 段ボールを用いた間仕切り構造材
JP2002115357A (ja) 仮設間仕切り壁の構造
JP3205564U (ja) 災害時に簡易に設置できる組立式居住スペース
Ayuba et al. Assessment of flexible features in the design of event centres in Minna, Niger state Nigeria
JP3181947U (ja) 組立て式インナーハウス
TW201925583A (zh) 易於組裝搬運與收藏的隔間及其隔間單元組件
JP3230507U (ja) 段ボール製パーテーション
JP2006328834A (ja) 段ボール製間仕切構造
JP2004360172A (ja) 居住空間構成設備
JP6452277B2 (ja) 建物
JP6940855B1 (ja) パーティション
JP6650862B2 (ja) 木造建物
JP2014125817A (ja) 組立て型防災シェルター
JP2017110387A (ja) 開放型空間構造体
JP6840499B2 (ja) 仮設パーティションキット
JP2022177520A (ja) ユニットルーム
JP3160693U (ja) 襖材を利用した間仕切り
JP4004947B2 (ja) 鉄骨造建物における無柱大空間形成のための構造
JP2003035050A (ja) 建物における耐力壁の設置構造

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20190311

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190404

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3221562

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250