JP3221519U - マット - Google Patents
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Abstract
【課題】 内部の空気の流通量を一律にして、表面温度を均一化し得るマットを提供する。【解決手段】 使用者が横たわるためのマット1である。マット1は、クッション体2と、クッション体2の内部に空気を流通させるためのファン装置3とを含んでいる。クッション体2は、第1クッション体4と、第1クッション体4よりも内部の通気抵抗の大きい第2クッション体5とを少なくとも含んでいる。第2クッション体5は、ファン装置3の周囲に配されている。【選択図】 図1
Description
本考案は、使用者が横たわるためのマットに関する。
従来、使用者が横たわるためのマットが知られている。例えば、下記特許文献1には、通気性を有するクッション体と、導入口部が形成された袋状カバー体とを備えたマットが提案されている。
特許文献1のマットは、空気の流通方向の通気抵抗が小さく、小さいファン装置で効率よく空気を流通させることができるものの、空気の流通量がファン装置に近いところで多く、ファン装置から離れると少なくなり、その結果、マットの表面温度が不均一になるという問題があった。特許文献1のマットでは、導入口部側に取り付けられた帯状のガイド部により、マットの内部の空気の流通量の一律化を試みているが、依然としてマットの表面温度が不均一となり改善が求められていた。
本考案は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、内部の空気の流通量を一律にして、表面温度を均一化し得るマットを提供することを主たる目的としている。
本考案は、使用者が横たわるためのマットであって、クッション体と、前記クッション体の内部に空気を流通させるためのファン装置とを含み、前記クッション体は、第1クッション体と、前記第1クッション体よりも内部の通気抵抗の大きい第2クッション体とを少なくとも含み、前記第2クッション体は、前記ファン装置の周囲に配されることを特徴とする。
本考案に係るマットにおいて、前記クッション体は、上面から見たときに、1つの端部である第1端部と、前記第1端部の反対側の第2端部とを含み、前記ファン装置は、前記第2端部の側に設けられるのが望ましい。
本考案に係るマットにおいて、前記第2クッション体は、前記第2端部から、前記クッション体の前記第1端部と前記第2端部との間の長さLの20%以下の範囲に配されるのが望ましい。
本考案に係るマットにおいて、前記第1クッション体は、前記第1端部から前記第2端部に向けて直線状に形成された管状空間により、空気の流路を形成しているのが望ましい。
本考案に係るマットにおいて、前記第2クッション体は、3次元状に絡み合った樹脂繊維の間に、空気の流路を形成しているのが望ましい。
本考案に係るマットにおいて、前記クッション体は、厚さ方向において、上面から下面まで同一の構造を有するのが望ましい。
本考案に係るマットにおいて、前記クッション体は、上面から見たときに、前記第1クッション体と前記第2クッション体との境界が直線状又は屈曲状に形成されるのが望ましい。
本考案に係るマットにおいて、前記ファン装置は、前記クッション体の幅方向に離間して配された少なくとも2つのファンを含み、前記第2クッション体は、上面から見たときに、それぞれの前記ファンの周囲に離間して形成されるのが望ましい。
本考案に係るマットにおいて、前記第2クッション体は、上面から見たときに、多角形状に形成されるのが望ましい。
本考案に係るマットにおいて、前記ファンは、前記第2クッション体内に配されるのが望ましい。
本考案のマットは、クッション体と、前記クッション体の内部に空気を流通させるためのファン装置とを含んでいる。このようなマットは、クッション体の内部に空気を流通させることができ、マットに横たわる使用者の快適性を向上させることができる。
本考案のマットにおいて、クッション体は、第1クッション体と、前記第1クッション体よりも内部の通気抵抗の大きい第2クッション体とを少なくとも含み、前記第2クッション体は、前記ファン装置の周囲に配されている。このようなマットは、第2クッション体で空気を拡散することができるので、通気抵抗の小さい第1クッション体の内部に空気を一律に流通させることができる。このため、本考案のマットは、内部の空気の流通量が一律になり、表面温度を均一化することができる。
以下、本考案の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のマット1を示す上面図である。図1には、空気の流れが模式的に矢印で示されている。図1に示されるように、マット1は、例えば、使用者が横たわるためのベッド等に好適に用いられる。本実施形態のマット1は、通気性を有するクッション体2と、クッション体2の内部に空気を流通させるためのファン装置3とを含んでいる。このようなマット1は、クッション体2の内部に空気を流通させることができ、マット1に横たわる使用者の快適性を向上させることができる。
図1は、本実施形態のマット1を示す上面図である。図1には、空気の流れが模式的に矢印で示されている。図1に示されるように、マット1は、例えば、使用者が横たわるためのベッド等に好適に用いられる。本実施形態のマット1は、通気性を有するクッション体2と、クッション体2の内部に空気を流通させるためのファン装置3とを含んでいる。このようなマット1は、クッション体2の内部に空気を流通させることができ、マット1に横たわる使用者の快適性を向上させることができる。
本実施形態のクッション体2は、第1クッション体4と、第1クッション体4よりも内部の通気抵抗の大きい第2クッション体5とを少なくとも含んでいる。第2クッション体5は、ファン装置3の周囲に配されるのが望ましい。このようなマット1は、第2クッション体5で空気を拡散することができるので、通気抵抗の小さい第1クッション体4の内部に空気を一律に流通させることができる。このため、本実施形態のマット1は、内部の空気の流通量が一律になり、表面温度を均一化することができる。
より好ましい態様として、クッション体2は、上面から見たときに、1つの端部である第1端部2aと、第1端部2aの反対側の第2端部2bとを含んでいる。第1端部2aは、例えば、使用者が横たわったときの頭部側である。第2端部2bは、例えば、使用者が横たわったときの脚部側である。
本実施形態の第2クッション体5は、第2端部2bの側に設けられている。第2クッション体5は、第2端部2bから、好ましくは、クッション体2の第1端部2aと第2端部2bとの間の長さLの20%以下の範囲Rに配されている。第2クッション体5が長さLの20%よりも第1端部2aの側にまで設けられると、通気抵抗が大きくなり、大型のファン装置3が必要になるおそれがある。
本実施形態のクッション体2は、上面から見たときに、第1クッション体4と第2クッション体5との境界6が直線状に形成されている。このようなクッション体2は、加工が容易であり、製造コストを低減することができる。
クッション体2は、第1クッション体4及び第2クッション体5以外に、例えば、第1クッション体4及び第2クッション体5とは異なる通気抵抗を有する他のクッション体(図示省略)を含んでいてもよい。他のクッション体は、複数の種類であってもよい。このようなクッション体2は、使用者の要望に応じた通気抵抗を有するマット1を提供することができる。
第1クッション体4は、例えば、第1端部2aから第2端部2bに向けて直線状に形成された管状空間(図示省略)により、空気の流路を形成している。第1クッション体4は、第1端部2aの側に空気の流入口4aを有するのが望ましい。本実施形態の流入口4aは、第1端部2aの全幅にわたって設けられている。第1クッション体4は、例えば、幅方向に空気が流通することが抑制されている。このような第1クッション体4は、第1端部2aから第2端部2bに向けての通気抵抗が小さく、空気を流通させるためのエネルギーを低減することができ、ファン装置3を小型化することができる。
第2クッション体5は、例えば、3次元状に絡み合った樹脂繊維の間に、空気の流路を形成している。第2クッション体5は、少なくとも第1クッション体4とファン装置3との間に配されるのが望ましい。このような第2クッション体5は、ファン装置3により流通される空気を拡散し、第1クッション体4の全域に一律に空気を流通させることができる。
本実施形態のクッション体2は、厚さ方向において、上面から下面まで同一の構造を有している。このようなクッション体2は、厚さ方向にも一律に空気を流通させることができ、マット1の表面温度の均一性をより向上させることができる。また、このようなマット1は、上面と下面との区別がなく、どちらの面にも使用者が横たわって使用することができる。
ファン装置3は、第2端部2bの側に設けられるのが望ましい。このようなマット1は、ファン装置3が使用者の頭部から離れているので、使用者が横たわったときにファン装置3の作動音が小さく、快適性を向上させることができる。
ファン装置3は、少なくとも1つ、本実施形態では、クッション体2の幅方向に離間して配された2つのファン3Aを含んでいる。ファン3Aは、例えば、クッション体2の内部の空気を吸引している。このようなファン装置3は、幅が大きいマット1であっても、幅方向に一律に空気を流通させることができる。
ファン3Aは、2つに限定されるものではなく、例えば、1つであってもよく、また、3つ以上であってもよい。ファン3Aは、例えば、クッション体2の内部に空気を供給するものであってもよい。このようなファン3Aは、マット1の大きさや用途に応じて適宜変更することができる。
ファン3Aは、第2クッション体5内に配されるのが望ましい。このようなファン3Aは、第2クッション体5により効率的に空気が拡散され、マット1の空気の流通量の均一性をより向上させることができる。
ファン装置3は、第2端部2bの側に空気の流出口3aを有するのが望ましい。流出口3aは、例えば、クッション体2の幅方向の側面の側に設けられてもよい。このようなファン装置3は、クッション体2の内部の空気をスムーズに流出させることができ、効率よく空気を流通させることができる。
本実施形態のマット1は、ヒーター7を含んでいる。ヒーター7は、例えば、第1クッション体4の厚さ方向の一方の面側に配されている。このようなマット1は、暑い環境下では、ヒーター7の配されていない面を上面にし、寒い環境下では、ヒーター7の配されている面を上面にすることで、いつでも快適に使用することができる。
ヒーター7は、例えば、クッション体2の厚さ方向の中間位置に埋設されていてもよい。ヒーター7は、例えば、流入口4aに設けられて流入する空気を暖めるようにしてもよい。この場合、マット1は、上面と下面との区別がなく、ヒーター7の通電の有無により、いつでも快適に使用することができる。
ヒーター7は、例えば、第1クッション体4から第2クッション体5にかけて設けられていてもよい。この場合、マット1は、より広い範囲がヒーター7により暖められるので、寒い環境下でもより快適に使用することができる。
図2は、第2の実施形態のマット10の平面図である。上述の実施形態と同一の機能を有する構成要素は、同一の符号が付され、その説明が省略される。図2には、空気の流れが模式的に矢印で示されている。図2に示されるように、第2の実施形態のマット10は、クッション体11と、ファン装置3とを含んでいる。このようなマット10は、上述のマット1と同様、クッション体11の内部に空気を流通させることができ、マット10に横たわる使用者の快適性を向上させることができる。
第2の実施形態のクッション体11は、第1クッション体12と、第1クッション体12よりも内部の通気抵抗の大きい第2クッション体13とを少なくとも含んでいる。このようなマット10は、上述のマット1と同様、第2クッション体13で空気を拡散することができるので、通気抵抗の小さい第1クッション体12の内部に空気を一律に流通させることができる。
第2の実施形態のクッション体11は、上述のクッション体2と同様、上面から見たときに、使用者が横たわったときの頭部側である第1端部11aと、第1端部11aの反対側の第2端部11bとを含んでいる。
第2の実施形態の第2クッション体13及びファン装置3は、上述の実施形態と同様、第2端部11bの側に設けられている。第2クッション体13は、上面から見たときに、上述の第2クッション体13と同様、第2端部11bから、好ましくは、第1端部11aと第2端部11bとの間の長さLの20%以下の範囲Rに配されている。
第2の本実施形態のクッション体11は、上面から見たときに、第1クッション体12と第2クッション体13との境界14が屈曲状に形成されている。このようなクッション体11は、ファン3Aから第1クッション体12までの距離が均整化され、第1クッション体12の空気の流通量の均一性をより向上させることができる。
なお、図示は省略されるが、第2の実施形態のマット10も、上述のマット1と同様、ヒーター7が設けられていてもよい。
図3は、第3の実施形態のマット20の平面図である。上述の実施形態と同一の機能を有する構成要素は、同一の符号が付され、その説明が省略される。図3には、空気の流れが模式的に矢印で示されている。図3に示されるように、第3の実施形態のマット20は、クッション体21と、ファン装置3とを含んでいる。このようなマット20は、上述のマット1と同様、クッション体21の内部に空気を流通させることができ、マット20に横たわる使用者の快適性を向上させることができる。
第3の実施形態のクッション体21は、第1クッション体22と、第1クッション体22よりも内部の通気抵抗の大きい第2クッション体23とを少なくとも含んでいる。このようなマット20は、上述のマット1と同様、第2クッション体23で空気を拡散することができるので、通気抵抗の小さい第1クッション体22の内部に空気を一律に流通させることができる。
第3の実施形態のクッション体21は、上述のクッション体2と同様、上面から見たときに、使用者が横たわったときの頭部側である第1端部21aと、第1端部21aの反対側の第2端部21bとを含んでいる。
第3の実施形態の第2クッション体23及びファン装置3は、上述の実施形態と同様、第2端部21bの側に設けられている。第2クッション体23は、上面から見たときに、上述の第2クッション体23と同様、第2端部21bから、好ましくは、第1端部21aと第2端部21bとの間の長さLの20%以下の範囲Rに配されている。
第3の実施形態のファン装置3は、クッション体2の幅方向に離間して配された少なくとも2つのファン3Aを含んでいる。このようなファン装置3は、クッション体21の内部に、マット20の幅方向に均一に空気を流通させることができる。
第2クッション体23は、上面から見たときに、それぞれのファン3Aの周囲に離間して形成されるのが望ましい。このような第2クッション体23は、ファン3Aによる局所的な吸引を緩和し、空気を拡散することができる。
第2クッション体23は、上面から見たときに、例えば、多角形状に形成されている。第3の実施形態の第2クッション体23は、矩形状に形成されている。このような第2クッション体23は、加工が容易であり、製造コストを低減することができる。
第2クッション体23は、例えば、円形状又は楕円形状に形成されていてもよい。この場合、クッション体21は、ファン3Aから第1クッション体22までの距離を均整化させることができ、第1クッション体22の空気の流通量の均一性をより向上させることができる。
なお、図示は省略されるが、第3の実施形態のマット20も、上述のマット1と同様、ヒーター7が設けられていてもよい。
以上、本考案の特に好ましい実施形態について詳述したが、本考案は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
1 マット
2 クッション体
3 ファン装置
4 第1クッション体
5 第2クッション体
2 クッション体
3 ファン装置
4 第1クッション体
5 第2クッション体
Claims (10)
- 使用者が横たわるためのマットであって、
クッション体と、前記クッション体の内部に空気を流通させるためのファン装置とを含み、
前記クッション体は、第1クッション体と、前記第1クッション体よりも内部の通気抵抗の大きい第2クッション体とを少なくとも含み、
前記第2クッション体は、前記ファン装置の周囲に配される、
マット。 - 前記クッション体は、上面から見たときに、1つの端部である第1端部と、前記第1端部の反対側の第2端部とを含み、
前記ファン装置は、前記第2端部の側に設けられる、請求項1に記載のマット。 - 前記第2クッション体は、前記第2端部から、前記クッション体の前記第1端部と前記第2端部との間の長さLの20%以下の範囲に配される、請求項2に記載のマット。
- 前記第1クッション体は、前記第1端部から前記第2端部に向けて直線状に形成された管状空間により、空気の流路を形成している、請求項2又は3に記載のマット。
- 前記第2クッション体は、3次元状に絡み合った樹脂繊維の間に、空気の流路を形成している、請求項1ないし4のいずれかに記載のマット。
- 前記クッション体は、厚さ方向において、上面から下面まで同一の構造を有する、請求項1ないし5のいずれかに記載のマット。
- 前記クッション体は、上面から見たときに、前記第1クッション体と前記第2クッション体との境界が直線状又は屈曲状に形成される、請求項1ないし6のいずれかに記載のマット。
- 前記ファン装置は、前記クッション体の幅方向に離間して配された少なくとも2つのファンを含み、
前記第2クッション体は、上面から見たときに、それぞれの前記ファンの周囲に離間して形成される、請求項1ないし6のいずれかに記載のマット。 - 前記第2クッション体は、上面から見たときに、多角形状に形成される、請求項8に記載のマット。
- 前記ファンは、前記第2クッション体内に配される、請求項8又は9に記載のマット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019000990U JP3221519U (ja) | 2019-03-20 | 2019-03-20 | マット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019000990U JP3221519U (ja) | 2019-03-20 | 2019-03-20 | マット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3221519U true JP3221519U (ja) | 2019-05-30 |
Family
ID=66655547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019000990U Active JP3221519U (ja) | 2019-03-20 | 2019-03-20 | マット |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3221519U (ja) |
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2019
- 2019-03-20 JP JP2019000990U patent/JP3221519U/ja active Active
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