JP3221476U - 携帯物品保持ケース - Google Patents
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Abstract
【課題】ケース本体が大きく変形することを抑制できる携帯物品保持ケースを提供する。【解決手段】携帯物品保持ケース10は、第1携帯物品14を出し入れ自在に保持するものであり、第1クッション材とこれを覆うシート状の第1外皮材34とを有するケース本体20と、ケース本体の内部に設けられて第1携帯物品を収容する物品収容部22とを備える。また、携帯物品保持ケースは、第2クッション材とこれを覆うシート状の第2外皮材44とを有し、ケース本体を補強する補強部24を備える。補強部は、第1携帯物品の挿入方向に対して直交する方向にケース本体の表面20bに設けられる。補強部の第2クッション材は、ケース本体の第1クッション材よりも硬く形成されている。【選択図】図1
Description
本考案は、スマートフォン、携帯電話、メガネおよびデジタルカメラなどの携帯物品を保持する携帯物品保持ケースに関する。
従来から、スマートフォン、携帯電話、メガネおよびデジタルカメラなど、人が携帯することが可能な大きさに形成された携帯物品を出し入れ自在に保持する携帯物品保持ケースがある。例えば、本件出願人の出願に係る下記特許文献1には、ケース本体と、ケース本体の内部に設けられた物品収容部とを備える携帯物品保持ケースが開示されている。この携帯物品保持ケースでは、ケース本体が弾力性のあるクッション材をシート状の外皮材で包んで構成されており、クッション材が物品収容部に収容された携帯物品を圧迫することで、携帯物品が物品収容部から抜け難くなっている。
しかし、特許文献1に開示された携帯物品保持ケースでは、ケース本体が柔らかい材料で形成されているため、物品収容部に大型の携帯物品や重量が大きい携帯物品を収容した場合に、ケース本体が大きく変形されて、携帯物品保持ケースのデザイン性や安定性が損なわれるおそれがあった。例えば、携帯物品保持ケースが動物やキャラクタの外形を模した形状である場合には、ケース本体の大きな変形により、その動物やキャラクタの特徴が分からなくなるおそれがあった。また、ケース本体の大きな変形により、携帯物品保持ケースおよび携帯物品の全体の重心位置がずれて、これらが転倒するおそれがあった。
本考案は上記問題に対処するためになされたものであり、ケース本体が大きく変形されることを抑制してデザイン性や安定性が損なわれることを防止できる、携帯物品保持ケースを提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案に係る携帯物品保持ケースの特徴は、人が携帯することが可能な大きさに形成された携帯物品を出し入れ自在に保持する携帯物品保持ケースであって、弾力性のある第1クッション材と前記第1クッション材を覆うシート状の第1外皮材とを有するケース本体と、前記ケース本体の表面に形成された開口を有し、前記ケース本体の内部に設けられて前記携帯物品を収容する物品収容部と、弾力性のある第2クッション材と前記第2クッション材を覆うシート状の第2外皮材とを有し、前記ケース本体を補強する補強部とを備え、前記補強部は、前記開口から前記物品収容部に前記携帯物品を挿入するときの挿入方向に対して直交する方向における前記ケース本体の表面に設けられており、前記第2クッション材は、前記第1クッション材よりも硬く形成されていることにある。
この構成では、第1クッション材よりも硬く形成された第2クッション材を有する補強部によってケース本体を補強できる。補強部は、開口から物品収容部に携帯物品を挿入するときの挿入方向に対して直交する方向、換言すれば、物品収容部の形成方向(深さ方向)に直交する方向におけるケース本体の表面に設けられているので、物品収容部に大型の携帯物品や重量が大きい携帯物品を収容した場合でも、ケース本体は変形され難い。したがって、例えば、携帯物品保持ケースが動物やキャラクタの外形を模した形状である場合には、動物やキャラクタの特徴を保持できる。また、携帯物品保持ケースが机や台の上に置かれる場合には、重心位置のずれによる携帯物品保持ケースおよび携帯物品の転倒を防止できる。
また、補強部は、弾力性のある第2クッション材と第2クッション材を覆うシート状の第2外皮材とを有しており、ケース本体の変形に追従して伸縮できるので、ケース本体と補強部との境界部に過度な力が加わり難い。したがって、物品収容部に大型の携帯物品や重量が大きい携帯物品を収容した場合でも、携帯物品保持ケースは損傷され難い。
本考案の他の特徴は、前記第1クッション材および前記第2クッション材は、同じ材料で形成されており、前記第2クッション材は、前記第1クッション材よりも高密度で形成されていることにある。
この構成では、第1クッション材および第2クッション材が同じ材料で形成されているので、これらが異なる材料で形成されている場合に比べて、材料の入手や管理が容易である。
本考案の他の特徴は、前記ケース本体は、平面視で略円形に形成されており、前記開口は、前記ケース本体の上面に形成されており、前記補強部は、前記ケース本体の表面に沿って平面視で円弧状に形成されていることにある。
例えば、携帯物品保持ケースを動物の頭部に模した形状に形成する場合には、ケース本体が略球状に構成されるので、ケース本体の平面視形状は略円形になる。上記構成では、補強部が、平面視で略円形に形成されたケース本体の表面に沿って平面視で円弧状に形成されているので、前後方向および左右方向において、ケース本体を効果的に補強できる。
本考案の他の特徴は、前記物品収容部の内面には、前記携帯物品を拭くことのできる柔軟な布材が設けられていることにある。
この構成では、物品収容部に収容された携帯物品を柔軟な布材で拭くことができる。携帯物品を柔軟な布材で拭くとき、使用者の手指で補強部を物品収容部側に押すと、その押圧力が補強部で拡散されて物品収容部に与えられる。したがって、物品収容部の内面に設けられた柔軟な布材を広い面積で携帯物品に押し当てることができ、携帯物品を効率よく拭くことができる。
本考案の他の特徴は、前記補強部の幅は、前記物品収容部の幅よりも広くされていることにある。
この構成では、補強部の幅が物品収容部の幅よりも広いので、使用者の手指で補強部を物品収容部側に押したときには、物品収容部の内面に設けられた柔軟な布材を物品収容部に収容された携帯物品の幅方向における全範囲に押し当てることができ、携帯物品を効率よく拭くことができる。
本考案の他の特徴は、前記第2外皮材の一部は、前記第2外皮材の他の部分よりも強度の大きい材料で形成されていることにある。
携帯物品保持ケースの全体を「ぬいぐるみ」として構成する場合などには、手触り感を重視して、ケース本体の第1外皮材および補強部の第2外皮材が柔軟な材料で形成されることがある。この場合、携帯物品を拭くために使用者が補強部を押すと、押された部分の第2外皮材が損傷されるおそれがある。上記構成では、第2外皮材の一部は、第2外皮材の他の部分よりも強度の大きい材料で形成されているので、当該一部を押すことにより第2外皮材の損傷を防止できる。
本考案の他の特徴は、前記補強部は、前記ケース本体の表面から水平方向に突出して設けられており、前記補強部の上面の高さは、前記ケース本体の上面の高さよりも低くされていることにある。
この構成において、補強部の上面にメガネのフロント部を載置すると、フロント部の背面側にケース本体の上部が位置する。したがって、メガネのテンプル部でケース本体の上部を挟むことができ、メガネが携帯物品保持ケースから落下することを防止できる。
以下、本考案に係る携帯物品保持ケースの実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いる前・後・左・右・上・下の各方向は、図中に矢印で示した方向と一致する。
図1は、本考案の実施形態に係る携帯物品保持ケース10の構成を示す斜視図である。図1に示す携帯物品保持ケース10は、スマートフォン、携帯電話、デジタルカメラおよびメガネなどの人が携帯することが可能な大きさに形成された携帯物品を一時的に保管するための入れ物である。なお、図1では、後述する物品収容部22に収容される第1携帯物品14と、後述する載置面46に載置される第2携帯物品18とを二点鎖線(仮想線)で示している。本実施形態において、第1携帯物品14はスマートフォンであり、第2携帯物品18はメガネである。
(携帯物品保持ケース10の構成)
図2は、携帯物品保持ケース10の構成を示す分解斜視図である。図3は、携帯物品保持ケース10の構成を示す正面図である。図4は、携帯物品保持ケース10の構成を示す平面図である。図5は、図3におけるV−V線断面図である。図2に示すように、携帯物品保持ケース10は、ケース本体20と、物品収容部22と、補強部24と、物品クリーナー26とを備えている。本実施形態の携帯物品保持ケース10は、所謂イヌのぬいぐるみとして構成されており、ケース本体20と物品収容部22と補強部24とを合わせた部分がイヌの頭部(両耳を除く)の外形を模した形状に形成されており、物品クリーナー26がイヌの両耳の外形を模した形状に形成されている。
図2は、携帯物品保持ケース10の構成を示す分解斜視図である。図3は、携帯物品保持ケース10の構成を示す正面図である。図4は、携帯物品保持ケース10の構成を示す平面図である。図5は、図3におけるV−V線断面図である。図2に示すように、携帯物品保持ケース10は、ケース本体20と、物品収容部22と、補強部24と、物品クリーナー26とを備えている。本実施形態の携帯物品保持ケース10は、所謂イヌのぬいぐるみとして構成されており、ケース本体20と物品収容部22と補強部24とを合わせた部分がイヌの頭部(両耳を除く)の外形を模した形状に形成されており、物品クリーナー26がイヌの両耳の外形を模した形状に形成されている。
図1に示すように、ケース本体20は、イヌの頭部の主要部を構成する部分であり、平面視形状が略円形(図4)となるように、略球状または略楕円状に構成されている。図5に示すように、ケース本体20は、弾力性のある第1クッション材30と、物品受け体32と、第1クッション材30および物品受け体32を覆うシート状の第1外皮材34とを有している。
第1クッション材30は、ケース本体20に弾性を持たせるとともに、物品収容部22に収容された第1携帯物品14(図1)を圧迫して、第1携帯物品14が物品収容部22から抜け難くするためものであり、弾力性のあるポリエステル製の綿(わた)で形成されている。第1クッション材30は、ケース本体20の内部において、物品収容部22および物品受け体32の周囲に充填されている。なお、第1クッション材30の材料は、本実施形態のポリエステル製の綿(わた)に限定されるものではなく、例えば、スポンジ、ウレタン、低反発素材および樹脂製ビーズなどの弾力性のある他の材料が用いられてもよい。
物品受け体32は、携帯物品保持ケース10を机や台などの上に置いたときに、物品収容部22に収容された第1携帯物品14(図1)を安定的に支持するためのものであり、袋体32aと袋体32aに収容された変形体32bとを有している。変形体32bは、第1携帯物品14の荷重を受けて変形されるものであり、本実施形態では、多数の樹脂製ビーズが変形体32bとして用いられている。図5に示すように、物品受け体32の少なくとも一部は、物品収容部22の直下に配置されており、物品受け体32の重心Gは、物品収容部22の直下の位置から前方にずれて配置されている。なお、変形体32bの材料は、本実施形態の樹脂製ビーズに限定されるものではなく、スポンジ、ウレタン、低反発素材などが用いられてもよい。
第1外皮材34は、ケース本体20の外表面を構成するシート状の部材である。第1外皮材34の材料は、特に限定されるものではなく、例えば、ファー、ボア、パイル、モヘアおよびシールなどの毛皮状素材を用いることができる。
図5に示すように、物品収容部22は、ケース本体20の上面20aに第1携帯物品14(図1)を出し入れするための開口22aを有する袋状の部分である。図4に示すように、開口22aは、平面視において左右方向に長い楕円状に形成されている。物品収容部22の左右方向幅D2(図3)、前後方向幅および深さ(上下方向長さ)は、第1携帯物品14としてのスマートフォンの長さの略半分を収容可能なように定められている。したがって、物品収容部22に第1携帯物品14としてのスマートフォンを収容した状態では、スマートフォンの上部が物品収容部22の外部に露出する。
図5に示す物品収容部22の材料としては、第1携帯物品14(図1)の表面にキズなどの損傷を与えないように、また、第1携帯物品14を拭くことのできるように、ポリエステル製の超極細繊維からなる柔軟な布材が用いられている。つまり、物品収容部22の内面には、第1携帯物品14を拭くことのできる柔軟な布材が設けられている。なお、物品収容部22の材料は、本実施形態のポリエステル製の超極細繊維に限定されるものではなく、他の繊維からなる柔軟な布材や皮材などが用いられてもよい。
図5に示す物品収容部22は、ケース本体20を形成する際に、ケース本体20の内部に組み込まれる。つまり、ケース本体20を形成する際には、第1クッション材30および物品受け体32が第1外皮材34で包み込まれるとともに、第1外皮材34と物品収容部22とが縫合される。
図5に示すように、ケース本体20を形成するとき、物品収容部22の底部22bと物品受け体32との間には、第1携帯物品14(図1)を受けるための紙や樹脂などからなる底板36が設けられる。また、ケース本体20の後面の下部には、イヌの尻尾の外形を模した形状の突起40が設けられる。突起40は、ケース本体20が後方に傾くことを防止するための部分であり、ケース本体20における後面の下部から後方に延びて棒状に形成された筒体40aと、筒体40aの内部に詰め込まれた綿(わた)40bとを有している。
図1に示すように、補強部24は、イヌの鼻および口の部分を構成する部分であり、平面視形状が略円弧状(図4)となるように、立体的に構成されている。図5に示すように、開口22aから物品収容部22に第1携帯物品14(図1)を挿入する方向を「挿入方向」と称するとき、補強部24は、この挿入方向に対して直交する方向におけるケース本体20の表面(本実施形態では前面)20bから水平方向に突出して設けられている。
図5に示すように、補強部24は、弾力性のある第2クッション材42と、第2クッション材42を覆うシート状の第2外皮材44とを有している。第2クッション材42は、第1クッション材30と同じ弾力性のあるポリエステル製の綿(わた)を用いて、第1クッション材30よりも高密度で形成されている。これにより、第2クッション材42は、第1クッション材30よりも硬くされている。したがって、補強部24は、その上面(以下、載置面という。)46に載置される第2携帯物品18(図1)の荷重や、クリーニングの際に使用者の手指から与えられる押圧力などによって変形され難い。なお、第2クッション材42の材料は、本実施形態のポリエステル製の綿(わた)に限定されるものではなく、例えば、スポンジ、ウレタン、低反発素材、樹脂製ビーズなどの弾力性のある他の材料が用いられてもよい。
第2外皮材44は、補強部24の外表面を構成するシート状の部材である。本実施形態の第2外皮材44は、第2クッション材42の大部分を覆う第1部分44aと、第2クッション材42の一部(中央部)を覆う第2部分44bとを有しており、第2部分44bがイヌの鼻の外形を模した形状に形成されている。また、第2部分44bは、使用者の手指で繰り返し押されたときでも容易に損傷されることのないように、第1部分44aよりも強度の大きい材料で形成されている。なお、第1部分44aの材料は、特に限定されるものではなく、例えば、第1外皮材34と同じくファー、ボア、パイル、モヘアおよびシールなどの毛皮状素材を用いることができる。第2部分44bの材料は、特に限定されるものではなく、例えば、樹脂などの材料を用いることができる。
図3に示すように、左右方向における補強部24の幅D1は、左右方向における物品収容部22の幅D2よりも広く形成されている。また、補強部24の上面すなわち載置面46の高さH1は、物品収容部22の底部22bの高さH2よりも高くされている。したがって、物品収容部22に第1携帯物品14を収容した際には、第1携帯物品14の下部14aの幅方向における全範囲に対応するように補強部24が配置される。なお、物品収容部22に大型の第1携帯物品14を収容すると、物品収容部22が左右方向に拡大されることがあるが、本実施形態では、補強部24の幅D1がケース本体20の幅D3より広くされているので、物品収容部22の幅は、補強部24の幅D1よりも広くはならない。つまり、補強部24によって物品収容部22の過度な変形が抑制される。なお、補強部24は、ケース本体20の外表面における物品収容部22の周囲であって、同周囲の全周のうちの1/3以上の長さの範囲で形成されているとよい。
図1に示す物品クリーナー26は、第1携帯物品14または第2携帯物品18を拭くためのものであり、ケース本体20とは別の部品として構成されている。図2に示すように、物品クリーナー26は、前方または後方から見たときの形状が略V字状となる袋体48を有している。本実施形態では、袋体48の前面48aが、ケース本体20の第1外皮材34および第2外皮材44の第1部分44aと同じ毛皮状素材で形成されており、袋体48の後面48b(図5)が、物品収容部22と同じ超極細繊維からなる柔軟な布材で形成されている。また、袋体48の前面48aの両端部には、使用者の手指が挿入される挿指部50が形成されている。図5に示すように、袋体48の内部には、綿(わた)52が詰め込まれている。
図2に示す物品クリーナー26をケース本体20に取り付ける際には、物品クリーナー26の中央部54が物品収容部22に挿し込まれる。このとき、物品クリーナー26の両端部は、物品収容部22の外部に露出されてイヌの耳となる。図5に示すように、物品クリーナー26の中央部54が物品収容部22に挿し込まれると、物品収容部22の内面には、第1携帯物品14(図1)を拭くことのできる柔軟な布材で形成された袋体48の後面48bが配置される。
(携帯物品保持ケース10の作動)
次に、このように構成された携帯物品保持ケース10の作動について説明する。図6は、携帯物品保持ケース10の使用状態を示す断面図であり、図7は、携帯物品保持ケース10の他の使用状態を示す斜視図である。
次に、このように構成された携帯物品保持ケース10の作動について説明する。図6は、携帯物品保持ケース10の使用状態を示す断面図であり、図7は、携帯物品保持ケース10の他の使用状態を示す斜視図である。
図1に示す第1携帯物品14および第2携帯物品18を一時的に保管するとき、使用者は、まず、携帯物品保持ケース10を机や台などの上に置く。このとき、図6に示す物品受け体32が机や台などの上面に沿って変形されるため、携帯物品保持ケース10を安定させることができる。
続いて、使用者は、図6に示すように、第1携帯物品14を携帯物品保持ケース10の物品収容部22に収納する。第1携帯物品14を物品収容部22に収納するとき、使用者は、物品収容部22に物品クリーナー26を挿し込んだ状態で第1携帯物品14を挿し込んでもよいし、物品収容部22から物品クリーナー26を抜き出した状態で第1携帯物品14を挿し込んでもよい。
図6に示すように、第1携帯物品14を物品収容部22に挿入するとき、柔軟な布材で形成された物品収容部22の内面によって、第1携帯物品14の表面に付着している汚れやごみを取り除くことができる。また、物品クリーナー26における袋体48の後面48bによっても、第1携帯物品14の表面に付着している汚れやごみを取り除くことができる。
また、使用者は、図1に示すように、第2携帯物品18を携帯物品保持ケース10の載置面46に載置する。第2携帯物品18を載置面46に載置するとき、使用者は、第2携帯物品18としてのメガネのフロント部18aを載置面46に載置するとともに、当該メガネのテンプル部18bをケース本体20の左右方向両側に配置して、ケース本体20を挟むようにしてもよい。
第2携帯物品18(図1)を載置面46に載置していないとき、使用者は、第1携帯物品14を物品収容部22に収容した状態でも、第1携帯物品14の表面に付着している汚れやごみを取り除くことができる。以下、このクリーニング作業の具体例を説明する。
第1の具体例では、使用者は、第1携帯物品14を物品収容部22に収容した状態で、ケース本体20と第1携帯物品14とを同時に両手で握る。そして、物品収容部22の外部に露出した物品クリーナー26(イヌの耳の部分)における袋体48の前面48aに親指を当てて、この親指を動かしながら袋体48の後面48bで第1携帯物品14の表面を拭く。
図7に示すように、第2の具体例では、使用者は、左右の手でケース本体20および第1携帯物品14のそれぞれを把持し、ケース本体20を把持した手(本実施形態では左手)の親指を第2外皮材44の第2部分44b(イヌの鼻の部分)に当てて、この親指を動かしながら物品収容部22の内面で第1携帯物品14の表面を拭く。
(携帯物品保持ケース10の効果)
本実施形態に係る携帯物品保持ケース10によれば、上記構成により、以下の各効果を奏することができる。すなわち、図5に示すように、第1クッション材30よりも硬く形成された第2クッション材42を有する補強部24によってケース本体20を補強できる。補強部24は、第1携帯物品14(図1)の上記挿入方向に対して直交する方向におけるケース本体20の表面20bに設けられているので、物品収容部22に大型の第1携帯物品14や重量が大きい第1携帯物品14を収容した場合でもケース本体20は変形され難い。したがって、例えば、携帯物品保持ケース10が動物やキャラクタの外形を模した形状である場合には、動物やキャラクタの特徴を保持できる。また、携帯物品保持ケース10が机や台の上に置かれる場合には、重心位置のずれによる携帯物品保持ケース10および第1携帯物品14の転倒を防止できる。
本実施形態に係る携帯物品保持ケース10によれば、上記構成により、以下の各効果を奏することができる。すなわち、図5に示すように、第1クッション材30よりも硬く形成された第2クッション材42を有する補強部24によってケース本体20を補強できる。補強部24は、第1携帯物品14(図1)の上記挿入方向に対して直交する方向におけるケース本体20の表面20bに設けられているので、物品収容部22に大型の第1携帯物品14や重量が大きい第1携帯物品14を収容した場合でもケース本体20は変形され難い。したがって、例えば、携帯物品保持ケース10が動物やキャラクタの外形を模した形状である場合には、動物やキャラクタの特徴を保持できる。また、携帯物品保持ケース10が机や台の上に置かれる場合には、重心位置のずれによる携帯物品保持ケース10および第1携帯物品14の転倒を防止できる。
また、補強部24は、弾力性のある第2クッション材42と第2クッション材42を覆うシート状の第2外皮材44とを有しており、ケース本体20の変形に追従して伸縮するので、ケース本体20と補強部24との境界部に過度な力が加わり難い。したがって、物品収容部22に大型の第1携帯物品14(図1)や重量が大きい第1携帯物品14を収容した場合でも、携帯物品保持ケース10は損傷され難い。
図5に示す第1クッション材30および第2クッション材42は、同じ材料で形成されている。そして、第2クッション材42は、第1クッション材30よりも高密度で形成されることによって第1クッション材30よりも硬くされている。したがって、第1クッション材30および第2クッション材42が異なる材料で形成されている場合に比べて、材料の入手や管理が容易である。
図4に示すように、ケース本体20は、平面視で略円形に形成されており、補強部24は、ケース本体20の表面20bに沿って平面視で円弧状に形成されているので、前後方向および左右方向において、補強部24でケース本体20を効果的に補強できる。
図5に示すように、物品収容部22の内面には、柔軟な布材が設けられているので、この柔軟な布材で物品収容部22に収容された第1携帯物品14(図1)を拭くことができる。第1携帯物品14を拭くとき、使用者の手指で補強部24を物品収容部22側に押すと、その押圧力が補強部24で拡散されて物品収容部22に与えられる。したがって、物品収容部22の内面に設けられた柔軟な布材を広い面積で第1携帯物品14に押し当てることができ、第1携帯物品14を効率よく拭くことができる。
図3に示すように、補強部24の幅D1は、物品収容部22の幅D2よりも広くされているので、使用者の手指で補強部24を物品収容部22側に押したときには、物品収容部22の内面に設けられた柔軟な布材を物品収容部22に収容された第1携帯物品14(図1)の幅方向における全範囲に押し当てることができ、第1携帯物品14を効率よく拭くことができる。
使用者の手指で補強部24を物品収容部22側に押すとき、押された部分の第2外皮材44の強度が小さいと、第2外皮材44が損傷されるおそれがある。本実施形態では、第2外皮材44の一部としての第2部分44bは、第2外皮材44の他の部分としての第1部分44aよりも強度の大きい材料で形成されているので、第2部分44bを押すことにより第2外皮材44の損傷を防止できる。
図1に示すように、補強部24は、ケース本体20の表面20bから水平方向に突出して設けられている。また、図3に示すように、補強部24の上面すなわち載置面46の高さH1は、ケース本体20の上面20aの高さH3よりも低くされており、載置面46とケース本体20の上面20aとの間に段差が生じている。したがって、図1に示すように、載置面46に第2携帯物品18(図1)としてのメガネのフロント部18aを載置すると、フロント部18aの背面側にケース本体20の上部が位置し、テンプル部18bでケース本体20の上部を挟むことによって、メガネが載置面46から落下することを防止できる。
(他の実施形態)
なお、本考案の実施にあたっては、上記実施形態に限定されず、本考案の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、図5に示す第1クッション材30および第2クッション材42が同じ材料で形成されているが、これらは、異なる材料で形成されてもよい。この場合、硬さが異なる材料を用いることによって、第2クッション材42を第1クッション材30より硬くしてもよい。
なお、本考案の実施にあたっては、上記実施形態に限定されず、本考案の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、図5に示す第1クッション材30および第2クッション材42が同じ材料で形成されているが、これらは、異なる材料で形成されてもよい。この場合、硬さが異なる材料を用いることによって、第2クッション材42を第1クッション材30より硬くしてもよい。
また、図1に示すように、上記実施形態では、携帯物品保持ケース10がイヌの外形を模した形状に形成されているが、例えば、イヌ以外の動物、植物、キャラクタ、建造物、構造物、美術品および食品のいずれかの外形を模した形状に形成されてもよい。
この場合、動物としては、例えば、愛玩動物(ネコ、小鳥、ねずみなど)、干支、各種野生動物(ライオン、カバ、キリン、コアラ、ラッコ、イルカ、クジラ、カメ、ヘビ、ワニ、カメレオンなど)、魚類(サメ、クマノミ、イカ、タコなど)、貝類(帆立貝、サザエなど)、昆虫(カブトムシ、クワガタムシ、カマキリ、セミなど)および龍や鳳凰などの架空の動物などが考えられる。植物としては、花(ヒマワリ、チューリップなど)や木(ヤシ、竹、スギなど)などが考えられる。キャラクタとしては、アニメ、映画、TVドラマ、童話、昔話などの主人公や登場物、および擬人化した動植物(例えば、擬人化したネズミなど)などが考えられる。建造物としては、橋、鉄塔、ビルおよび寺社仏閣などが考えられる。構造物としては、車両(二輪車、四輪乗用車、消防車などの各種作業車など)、列車、船舶および飛行機などが考えられる。美術品としては、仏像およびモニュメントなどが考えられる。食品としては、ハンバーガー、フランクフルトソーセージおよびサンドイッチなどが考えられる。
これらの場合、物品クリーナー26は、動物、植物、キャラクタ、建造物、構造物、美術品および食品における一部の外形を模して形成することができる。また、これらの場合、物品収容部22は、第1携帯物品14(図1)を鉛直方向に出し入れ可能に形成するほか、水平方向や斜め方向に出し入れ可能に形成することができる。これらより、携帯物品保持ケース10の使用者は、携帯物品保持ケース10のデザイン性に対して高い満足感を得ることができる。
上記実施形態では、第1携帯物品14(図1)としてスマートフォンを用い、第2携帯物品18(図1)としてメガネを用いているが、これらに代えて、時計、携帯電話機やタブレット型コンピュータなどの携帯端末装置、パソコン、デジタルカメラ、宝石などのジュエリー、鍵や化粧品などの小物物品などを用いるようにしてもよい。
10…携帯物品保持ケース、14…第1携帯物品、18…第2携帯物品、
20…ケース本体、20b…表面、22…物品収容部、22a…開口、24…補強部、
30…第1クッション材、34…第1外皮材、42…第2クッション材、
44…第2外皮材、46…載置面
20…ケース本体、20b…表面、22…物品収容部、22a…開口、24…補強部、
30…第1クッション材、34…第1外皮材、42…第2クッション材、
44…第2外皮材、46…載置面
Claims (7)
- 人が携帯することが可能な大きさに形成された携帯物品を出し入れ自在に保持する携帯物品保持ケースであって、
弾力性のある第1クッション材と前記第1クッション材を覆うシート状の第1外皮材とを有するケース本体と、
前記ケース本体の表面に形成された開口を有し、前記ケース本体の内部に設けられて前記携帯物品を収容する物品収容部と、
弾力性のある第2クッション材と前記第2クッション材を覆うシート状の第2外皮材とを有し、前記ケース本体を補強する補強部とを備え、
前記補強部は、前記開口から前記物品収容部に前記携帯物品を挿入するときの挿入方向に対して直交する方向における前記ケース本体の表面に設けられており、
前記第2クッション材は、前記第1クッション材よりも硬く形成されている、携帯物品保持ケース。 - 前記第1クッション材および前記第2クッション材は、同じ材料で形成されており、
前記第2クッション材は、前記第1クッション材よりも高密度で形成されている、請求項1に記載の携帯物品保持ケース。 - 前記ケース本体は、平面視で略円形に形成されており、
前記開口は、前記ケース本体の上面に形成されており、
前記補強部は、前記ケース本体の表面に沿って平面視で円弧状に形成されている、請求項1または2に記載の携帯物品保持ケース。 - 前記物品収容部の内面には、前記携帯物品を拭くことのできる柔軟な布材が設けられている、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の携帯物品保持ケース。
- 前記補強部の幅は、前記物品収容部の幅よりも広くされている、請求項4に記載の携帯物品保持ケース。
- 前記第2外皮材の一部は、前記第2外皮材の他の部分よりも強度の大きい材料で形成されている、請求項4または5に記載の携帯物品保持ケース。
- 前記補強部は、前記ケース本体の表面から水平方向に突出して設けられており、
前記補強部の上面の高さは、前記ケース本体の上面の高さよりも低くされている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の携帯物品保持ケース。
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